JP4943389B2 - 無線通信システム、受信端末、無線通信方法及び受信方法 - Google Patents
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Description
以下、具体例を挙げて、ネットワーク符号化を適用した無線通信システムについて説明する。ここでは、簡単化のために線形符号化に排他的論理和演算を用いて説明する。なお、以下、排他的論理和演算を^を用いて表す。例えば、ビット信号aとビット信号bとの排他的論理和演算の結果をa^bと表す。
また、以下、中継局に用いられる通信端末を中継端末といい、発呼局に用いられる通信端末を送信端末といい、宛先局に用いられる通信端末を受信端末という。
送信端末93aは、記憶しているビット信号aを変調信号aに変調し、変調信号aを送信する。送信端末93bは、記憶しているビット信号bを変調信号bに変調し、変調信号bを変調して送信する。中継端末92は、受信する変調信号をビット信号に復調し、復調したビット信号を記憶する。また、中継端末92は、記憶する複数のビット信号に対してネットワーク符号化を行い、ネットワーク符号化したビット信号を変調して送信する。受信端末91a、91bは、同じ構成を有しており、図11で示した受信端末91と同じ構成である。
まず、時刻T1において、送信端末93aは、記憶されているビット信号aを変調して、変調信号aを送信する(ステップS91)。
中継端末92は、受信した変調信号aを復調し、復調したビット信号aを記憶する。
受信端末91aは、中継端末92宛に送信された変調信号aを適時聴取する。無線部911は、変調信号aを検出し、検出した変調信号aをシンボル・ビット変換回路912に出力する。シンボル・ビット変換回路912は、無線部911から出力された変調信号aを変換し、変換により得られた信号を軟判定回路913に出力する。軟判定回路913は、シンボル・ビット変換回路912から出力された信号に対して軟判定して得られた軟判定信号を乗算回路914に出力する。
重み係数抽出回路918は、無線部911から出力された変調信号aから重み係数を算出し、算出した係数を乗算回路914へ出力する。乗算回路914は、重み係数抽出回路918から出力された重み係数と、軟判定回路913から入力された信号とを乗算し、乗算結果を誤り訂正復号回路915へ出力する。誤り訂正復号回路915は、入力された信号を誤り訂正復号し、出力切替回路917を介して、信号記憶回路919にビット信号aを出力し記憶させる。
中継端末92は、受信した変調信号bを復調し、復調したビット信号bを記憶する。
受信端末91bでは、受信端末91aが変調信号aを受信した際の上述の動作と同様に、送信端末93bが中継端末92に向けて送信した変調信号bを適時聴取する。受信端末91bは、適時聴取により、変調信号bからビット信号bを復調し記憶する。
受信端末91bにおいて、無線部911は、受信信号から変調信号a^bを検出すると、検出した変調信号a^bをシンボル・ビット変換回路912と重み係数抽出回路918とに出力する。シンボル・ビット変換回路912は、無線部911から出力された変調信号a^bを変換し、変換した信号を軟判定回路913に出力する。軟判定回路913は、シンボル・ビット変換回路912から出力された信号に対して軟判定を行い、判定により得られた信号を乗算回路914に出力する。重み係数抽出回路918は、無線部911から出力された変調信号a^bから重み係数を算出し、算出した重み係数を乗算回路914に出力する。
線形復号回路916は、信号記憶回路919から出力切替回路920を介して入力されるビット信号aを鍵信号として用いて、誤り訂正復号回路915から入力されるビット信号a^bを復号し、ビット信号bを得る。また、線形復号回路916は、出力切替回路917を介して、復号により得たビット信号bを出力信号として出力する。
上述の動作により、ネットワーク符号を適用した無線通信システム9において、送信端末93aに記憶されたビット信号aと、送信端末93bに記憶されたビット信号bとが、受信端末91a、91bそれぞれに伝送される。
Sachin Katti, Hariharan Rahul, et al, "XORs in The Air:Practical Wireless Network Coding", Proc.ACM SIGCOMM 2006, Pisa Italy, Sep.2006, p.243−254 R.Ahlswede, S.Li, and R.Yeung, "Network information flow", IEEE Trans. Inf. Theory, vol.46, July 2000, no.4, p.1204−1216
このように、従来のネットワーク符号化を適用した無線通信システムでは、無線通信の同報性を利用した通信品質向上の恩恵を十分に受けていないという問題がある
図1は、第1実施形態における受信端末10の構成を示す概略ブロック図である。受信端末10は、無線部101、シンボル・ビット変換回路102、軟判定回路103、出力切替回路104、107、109、115、乗算回路105、加算回路106、誤り訂正復号回路108、重み係数抽出回路110、尤度信号記憶回路111、基準値算出回路112、信号記憶回路113、誤り訂正符号回路114、変調回路116、ネットワーク復号部120を備えている。
ネットワーク復号部120は、入力されるネットワーク符号化信号を入力される鍵信号を用いて情報信号をネットワーク復号する。また、ネットワーク復号部120は、符号・ビット変換回路121、絶対値抽出回路122、尤度絶対値算出回路123、乗算回路124、線形復号回路125、ビット・符号変換回路126を含む構成である。
軟判定回路103は、入力されるビット系列信号を軟判定し、軟判定信号に変換する。ここで、軟判定とは、入力されるビット系列信号に対して、”0”及び”1”の2値のいずれかを示す信号と、示す値がどの程度確かであるかを予め定めた閾値を用いて段階的に表す信号とを組とした信号を定める判定である。例として、”0”及び”1”の2値を表すのに正負を用い、確からしさを数値で示した信号として扱う。つまり、軟判定信号とは、軟判定信号が示す値が正の場合はビット信号の1を示し、示す値が負の場合はビット信号の0を示し、軟判定信号が示す値の絶対値は正負の符号により示されるビット信号の値の確からしさを示す信号である。
出力切替回路107は、加算回路106から入力されるビットごとの尤度信号(以下、ビット毎尤度信号という)を尤度信号記憶回路111又は誤り訂正復号回路108に出力する。誤り訂正復号回路108は、出力切替回路107或いは、尤度信号記憶回路111から入力される尤度信号に対して、誤り訂正復号を行うと共に、例えば、CRC(Cyclic Redundancy Check;巡回冗長検査)などの誤り検出符号を用いて誤り検出を行う。
尤度信号記憶回路111には、出力切替回路107及び尤度信号記憶回路111から入力されたビット毎尤度信号が記憶される。
基準値算出回路112は、ネットワーク復号に鍵信号として用いるビット毎尤度信号全てに誤り訂正復号により訂正できない誤りが含まれている場合、いずれのビット毎尤度信号を鍵信号とするかを決定する。
出力切替回路115は、信号記憶回路113に記憶されているビット信号を送信する場合、誤り訂正符号回路114から入力された信号を変調回路116に出力し、ネットワーク符号化された信号を復号する場合、誤り訂正符号回路114から入力された信号をネットワーク復号部120に出力する。変調回路116は、出力切替回路115から入力されるビット信号を、例えば、QPSKやQAM16などを用いて変調して無線部101に出力する。
乗算回路124は、尤度絶対値算出回路123とビット・符号変換回路126とから入力される2つの信号を乗算して乗算回路105に出力する。
線形復号回路125は、符号・ビット変換回路121から入力されるネットワーク符号化された信号を、出力切替回路115から入力される鍵信号を用いて、ネットワーク復号を行いビット・符号変換回路126に出力する。
誤り訂正復号回路205は、乗算回路204から入力される軟判定信号を誤り訂正復号して出力切替回路206に出力する。出力切替回路206は、入力された信号をネットワーク符号化し送信する場合、信号記憶回路207に出力し、入力された信号を自端末内で処理する場合、出力信号として自端末内に出力する。
誤り訂正符号回路209は、予め定めた方式を用いて、入力されるビット信号を誤り訂正符号化して、変調回路210に出力する。変調回路210は、誤り訂正符号回路209から入力される信号を予め定めた方式を用いて変調して無線部201に出力する。重み係数抽出回路211は、入力される受信信号から伝送路の状態を示す情報に基づき、係数を算出する。例えば、受信電力などを基に算出する。
なお、誤り訂正符号回路209が用いる誤り訂正符号方式、及び、変調回路210が用いる変調方式は、無線通信システム1内で同一の方式が用いられる。
送信端末30aは、情報信号としてのビット信号aを記憶しており、無線通信システム1で用いられる誤り訂正符号化及び変調をビット信号aに対して行うことで変調信号aを送信する機能を有している。送信端末30bは、送信端末30aと同様に、情報信号としてのビット信号bを記憶しており、無線通信システム1で用いられる誤り訂正符号化及び変調によりビット信号bから変調信号bを算出して送信する機能を有している。
受信端末10a、10bは、上述の受信端末10と同じ構成を有しており、以下、受信端末10a、10bのいずれか、もしくは両方を示す場合には、受信端末10という。
送信端末30a、30bは、それぞれ自端末に記憶されているビット信号を中継端末20に送信する。中継端末20は、受信したそれぞれのビット信号a、bに対してネットワーク符号化及び変調を行い、ネットワーク符号化された変調信号a^b(ネットワーク符号化信号)を受信端末10a、10bに送信する。このとき、受信端末10a、10bは、それぞれ適時聴取を行い鍵信号を取得して、変調信号a^bに対してネットワーク復号を行いビット信号a、bを受信する。
なお、以下、ビット信号a、bをネットワーク符号して得られるビット信号を、ビット信号a^bという。また、ビット信号a^bに対応するビット毎尤度信号をビット毎尤度信号a^bという。
図4及び図5は、第1実施形態における受信端末10aの受信処理を示すフローチャートである。
まず、受信端末10aにおいて、無線部101は、送信端末30aが中継端末20に送信した変調信号aを受信し検出すると、検出した変調信号aをシンボル・ビット変換回路102と重み係数抽出回路110に出力する。すなわち、受信端末10aは、他端末宛の変調信号aを受信する適時聴取を行う(ステップS101)。
重み係数抽出回路110は、無線部101から出力された変調信号aから重み係数を算出し、算出した重み係数を乗算回路105に出力する。乗算回路105は、重み係数抽出回路110から出力された軟判定信号aと、重み係数抽出回路110から出力された重み係数とを乗算して、算出された尤度信号を加算回路106に出力する。加算回路106は、尤度信号記憶回路111が記憶する変調信号aに対応する尤度信号を読出し、乗算回路105から出力される尤度信号と加算し、ビット毎尤度信号に変換する(ステップS102)。
このとき、尤度信号記憶回路111は、変調信号aに対応するビット毎尤度信号を記憶していないために、加算回路106は、入力された信号に変更を加えず出力することになる。
加算回路106は、出力切替回路107を介して、算出したビット毎尤度信号を尤度信号記憶回路111に変調信号aに対応するビット毎尤度信号aとして記憶させる(ステップS103)。
シンボル・ビット変換回路102は、無線部101から出力された変調信号bに対してシンボル・ビット変換を行いビット系列信号bに変換して、軟判定回路103に出力する。軟判定回路103は、シンボル・ビット変換回路102から出力されたビット系列信号bに対して軟判定を行い軟判定信号bに変換して、軟判定信号bを出力切替回路104を介して乗算回路105に出力する。
このとき、尤度信号記憶回路111は、変調信号bに対応するビット毎尤度信号を記憶していないために、加算回路106は、入力された尤度信号に変更を加えず出力することになる。
続いて、無線部101は、中継端末20から自端末宛に送信された変調信号a^bを受信し検出すると、検出した変調信号a^bをシンボル・ビット変換回路102及び重み係数抽出回路110に出力する(ステップS107)。
重み係数抽出回路110は、無線部101から出力された変調信号a^bから重み係数を算出し、算出した重み係数を乗算回路105に出力する。乗算回路105は、入力された軟判定信号a^bと入力された重み係数とを乗算して、算出された尤度信号を加算回路106に出力する。加算回路106は、尤度信号記憶回路111が記憶する変調信号a^bに対応する尤度信号を読出し、乗算回路105から入力される信号と加算し、ビット毎尤度信号に変換する(ステップS108)。
このとき、尤度信号記憶回路111は、変調信号a^bに対応するビット毎尤度信号を記憶していないために、加算回路106は、入力された尤度信号に変更を加えず出力することになる。
ここまでの動作により、受信端末10aの尤度信号記憶回路111は、ビット毎尤度信号a、b、a^bを記憶している。
誤り訂正復号回路108は、尤度信号記憶回路111に記憶されているビット毎尤度信号aを読み出して、読み出したビット毎尤度信号に対して誤り訂正復号処理を行い。また、誤り訂正復号回路108は、出力切替回路109を介して信号記憶回路113にビット信号aを出力し記憶させる(ステップS110)。
また、誤り訂正復号回路108は、正しくビット信号aを復号したか否かを尤度信号記憶回路111にフィードバックする。
また、誤り訂正復号回路108は、正しくビット信号bを復号したか否かを尤度信号記憶回路111にフィードバックする。
誤り訂正復号回路108は、ビット信号bを誤りなく復号できた場合(ステップS112の正)、上述のステップS110でビット信号aを誤りなく、正しく復号したか否かを判定する(ステップS113)。
ビット信号aを誤りなく復号できた場合(ステップS113の正)、受信端末10aは、ビット信号a、bの受信処理を完了する。
まず、尤度信号記憶回路111は、記憶するビット毎尤度信号a^bを符号・ビット変換回路121及び絶対値抽出回路122に出力する。符号・ビット変換回路121は、尤度信号記憶回路111から入力されたビット毎尤度信号a^bの符号部分から0及び1の2値の仮のビット信号a^bに変換して線形復号回路125に出力する。
また、誤り訂正符号回路114は、信号記憶回路113に記憶された誤りなく誤り訂正復号されたビット信号bを読み出し、読み出したビット信号bを誤り訂正符号化して出力切替回路115を介して線形復号回路125に出力する。線形復号回路125は、符号・ビット変換回路121から入力された仮のビット信号a^bを、出力切替回路115から誤り訂正符号化されたビット信号bを鍵信号としてネットワーク復号を行い、仮のビット信号aを復号する。
なお、ビット毎尤度信号C(a’)は、誤りなく誤り訂正復号されたビット信号を鍵信号としてネットワーク復号されたビット毎尤度信号a’と受信信号から得られたビット毎尤度信号aとを加算により合成したビット毎尤度信号を示す。また、誤りなく誤り訂正復号されたビット信号を鍵信号としてネットワーク復号されたビット毎尤度信号と、受信信号から得られたビット毎尤度信号とを加算により合成することを硬復号ビット毎合成という。
加算回路106は、合成されたビット毎尤度信号C(a’)を出力切替回路107を介して誤り訂正復号回路108に出力する。誤り訂正復号回路108は、入力されたビット毎尤度信号C(a’)を誤り訂正復号してビット信号aを得る(ステップS122)。
上述の動作により、受信端末10aは、送信端末30a、30bからビット信号a、bを受信する受信処理を完了する。
ビット信号aが誤りなく復号できた場合(ステップS131の正)、受信端末10aは、上述のステップS121と同様に、ビット信号aを鍵信号としてビット毎尤度信号a^bをネットワーク復号して、ビット毎尤度信号C(b’)を算出する硬復号ビット毎合成を行う(ステップS132)。
加算回路106は、出力切替回路107を介して合成されたビット毎尤度信号C(b’)を誤り訂正復号回路108に出力する。誤り訂正復号回路108は、入力されたビット毎尤度信号C(b’)を誤り訂正復号してビット信号bを得る(ステップS133)。
上述の動作により、受信端末10aは、ビット信号bに誤りが含まれる場合においても、ビット信号aを鍵信号として、ネットワーク符号化されたビット毎尤度信号a^bを硬復号ビット毎合成することにより、ビット信号bを得ることができる。
符号・ビット変換回路121は、尤度信号記憶回路111から入力されたビット毎尤度信号a及びビット毎尤度信号a^bそれぞれの符号部分から0及び1の2値で表される仮のビット信号aと仮のビット信号a^bとに変換し、変換した2つの仮のビット信号を線形復号回路125に出力する。線形復号回路125は、符号・ビット変換回路121から入力されたネットワーク符号化されていない仮のビット信号aを鍵信号として、符号・ビット変換回路121から入力されたネットワーク符号化された仮のビット信号a^bの復号を行い、仮のビット信号bを復号する。また、線形復号回路125は、復号した仮のビット信号bをビット・符号変換回路126に出力する。ビット・符号変換回路126は、入力された仮のビット信号bを、1を正とし、0を負とする符号に変換され、変換された符号を示す信号を乗算回路124へ出力する。
尤度絶対値算出回路123は、絶対値抽出回路122から入力されたビット毎尤度信号aとビット毎尤度信号a^bとそれぞれのビットごとに大小を比較して小さい絶対値信号を乗算回路124に出力する。
乗算回路124は、ビット・符号変換回路126から入力された仮のビット信号bと、絶対値抽出回路122から入力された絶対値信号とを乗算して、ビット毎尤度信b’’を算出する。また、乗算回路124は、算出したビット毎尤度信号b’’を乗算回路105に出力する。乗算回路105は、ビット毎尤度信号b’’が入力されると、乗算を施さずに入力されたビット毎尤度信号b’’を加算回路106に出力する。加算回路106は、ビット毎尤度信号b’’が入力されると、尤度信号記憶回路111に記憶されているビット毎尤度信号bを読み出し、入力されたビット毎尤度信号b’’と読み出したビット毎尤度信号bとを加算して合成されたビット毎尤度信号C(b’’)を算出する。また、加算回路106は、出力切替回路107を介して尤度信号記憶回路111にビット毎尤度信号C(b’’)を出力して記憶させる(ステップS141)。
なお、ビット毎尤度信号C(b’’)は、誤りを含むビット毎尤度信号aを鍵信号としてネットワーク復号されたビット毎尤度信号b’’と受信信号から得られたビット毎尤度信号bとを加算により合成したビット毎尤度信号を示す。また、誤りを含むビット毎尤度信号を鍵信号としてネットワーク復号して算出されたビット毎尤度信号と、受信信号から得られたビット毎尤度信号とを加算により合成することを軟復号ビット毎合成という。
また、上述の式(1)に替えて、次式(2)で表されるネットワーク復号を行う場合、尤度絶対値算出回路123は、絶対値抽出回路122から入力されたビットごとの絶対値を乗算した信号を乗算回路124に出力する。
次に、基準値算出回路112は、軟復号ビット合成されたビット毎尤度信号C(a’’)、C(b’’)それぞれのビット毎の絶対値の合計を算出して、算出した絶対値の合計を比較する(ステップS143)。
ビット毎尤度信号C(a’’)のビット毎の絶対値の合計がビット毎尤度信号C(b’’)のビット毎の絶対値の合計より大きい場合(ステップS143のA>B)、基準値算出回路112は、ビット毎尤度信号C(a’’)を鍵信号として選択することを尤度信号記憶回路111に出力する。尤度信号記憶回路111は、ビット毎尤度信号C(a’’)が鍵信号として選択されると、ビット毎尤度信号C(a’’)を誤り訂正復号回路108に出力する。誤り訂正復号回路108は、尤度信号記憶回路111から入力されたビット毎尤度信号C(a’’)から誤り訂正復号によりビット信号a’’を復号する(ステップS144)。
なお、ビット信号a’’は、ビット毎尤度信号aに対して軟復号ビット合成の後に誤り訂正復号を行い算出されたビット信号のことである。
ビット信号a’’に誤りが含まれている場合(ステップS145の誤)、受信端末10aは、受信処理を終了する。なお、このとき、受信端末10aは、誤りが含まれないビット信号a、bの伝送を行うために、送信端末30a、30bと中継端末20とに再送の要求をしてもよい。
ビット信号a’’に誤りが含まれていない場合(ステップS145の正)、誤り訂正復号回路108は、復号したビット信号a’’を信号記憶回路113に出力して記憶させる。受信端末10aにおいて、ビット信号a’’を鍵信号としてビット毎尤度信号a^bに対して硬復号ビット毎合成を行いビット毎尤度信号C(b’)を算出する(ステップS146)。
加算回路106は、算出したビット毎尤度信号C(b’)を出力切替回路107を介して誤り訂正復号回路108に出力する。誤り訂正復号回路108は、入力されたビット毎尤度信号C(b’)を誤り訂正復号してビット信号bを得る(ステップS147)。
以上の動作により、受信端末10aは、ビット信号a、bの受信処理を完了する。
なお、受信端末10aは、ビット信号bに誤りが含まれている場合、送信端末30bと中継端末20とに再送の要求を行うなどしてもよい。
復号したビット信号b’’に誤りが含まれている場合(ステップS152の誤)、受信端末10aは、受信処理を終了する。なお、受信端末10aは、誤りが含まれないビット信号a、bの伝送を行うために、送信端末30a、30bと中継端末20とに再送の要求をしてもよい。
復号したビット信号b’’に誤りが含まれていない場合(ステップS152の正)、誤り訂正復号回路108は、復号したビット信号b’’を信号記憶回路113に出力して記憶させる。受信端末10aにおいて、ビット信号b’’を鍵信号としてビット毎尤度信号a^bに対して硬復号ビット毎合成が行われ、ビット毎尤度信号C(a’)を算出する(ステップS153)。
加算回路106は、算出したビット毎尤度信号C(a’)を出力切替回路107を介して誤り訂正復号回路108に出力する。誤り訂正復号回路108は、入力されたビット毎尤度信号C(a’)を誤り訂正復号してビット信号aを得る(ステップS154)。
なお、受信端末10aは、ビット信号aに誤りが含まれている場合、送信端末30aと中継端末20とに再送の要求を行うなどしてもよい。
以上の動作により、受信端末10aは、ビット信号a、bの受信処理を完了する。
また、受信端末10bも、受信端末10aと同様に受信処理を行う。
次に、図3を用いて、無線通信システム1において、送信端末30aに記憶されたビット信号aと、送信端末30bに記憶されたビット信号bとが中継端末20を介して受信端末10a、10bそれぞれに伝送される処理を説明する。
中継端末20において、無線部201は受信した信号から変調信号aを検出し、検出した変調信号aをシンボル・ビット変換回路202及び重み係数抽出回路211に出力する。シンボル・ビット変換回路202は、入力された変調信号aをシンボル・ビット変換し、変換により得られたビット系列信号aを軟判定回路203に出力する。軟判定回路203は、入力されたビット系列信号aに対して軟判定を行い軟判定信号aに変換し、軟判定信号aを乗算回路204に出力する。重み係数抽出回路211は、入力された変調信号aから重み係数を算出し、乗算回路204に算出した重み係数を出力する。乗算回路204は、軟判定回路203から入力された軟判定信号aと、重み係数抽出回路211から入力された重み係数を乗算し、乗算により算出された信号を誤り訂正復号回路205に出力する。誤り訂正復号回路205は、入力された信号に対し誤り訂正復号を行い、復号されたビット信号aを出力切替回路206を介して、信号記憶回路207に出力し記憶させる。
このとき、受信端末10a、10bは、ステップS101からステップS103までの動作を行い、変調信号aに対して適時聴取を行う。
中継端末20において、無線部201は受信した信号から変調信号bを検出し、検出した変調信号aをシンボル・ビット変換回路202及び重み係数抽出回路211に出力する。シンボル・ビット変換回路202は、入力された変調信号bをシンボル・ビット変換し、変換により得られたビット系列信号bを軟判定回路203に出力する。軟判定回路203は、入力されたビット系列信号bに対して軟判定を行い軟判定信号bに変換し、軟判定信号bを乗算回路204に出力する。重み係数抽出回路211は、入力された変調信号bから重み係数を算出し、乗算回路204に算出した重み係数を出力する。乗算回路204は、軟判定回路203から入力された軟判定信号bと、重み係数抽出回路211から入力された重み係数を乗算し、乗算により算出された信号を誤り訂正復号回路205に出力する。誤り訂正復号回路205は、入力された信号に対し誤り訂正復号を行い、復号されたビット信号bを出力切替回路206を介して、信号記憶回路207に出力し記憶させる。
このとき、受信端末10a、10bは、ステップS104からステップS106までの動作を行い、変調信号bに対して適時聴取を行う。
また、時間T3において、受信端末10a、10bは、図4及び図5に示したステップS107以降の動作を行い、それぞれビット信号a及びビット信号bを得る。
また、Xトポロジのような、ネットワーク符号化されていない変調信号(ネイティブパケット)全てを適時聴取により取得するトポロジにおいては、ネイティブパケットの伝送品質が劣悪であることが多く、受信端末10がネイティブパケットを誤りなく受信できるとは限らない。そこで、上述のように、受信端末10は、CRCなどの誤り検出によりネイティブパケットの正誤判定を行い、その結果に応じて復号及び合成の手法を選択して、受信処理を行うことで、伝送品質を向上させることができる。
更に、通信品質の向上が、誤り訂正復号の訂正能力を向上させ、ネットワーク符号を適用した無線通信ネットワークの伝送能力が向上する。
また、受信端末10は、重み係数抽出回路110が算出する受信電力に基づいた重み係数と、軟判定回路103が出力する軟判定信号及びネットワーク復号部120の出力する信号とを乗算することにより、加算回路106による単純な加算で合成がすることができ、複雑な回路を用いずに信号の伝送品質を向上させることが可能となる。
また、受信端末10は、基準値算出回路112を設けることで、全てのネイティブパケットに誤りが含まれている場合において、全てのネイティブパケットを用いて総当たりでネットワーク復号を行い算出された尤度信号の中から誤り訂正復号を行う尤度信号を効率的に選択することができる。これにより、全てのネイティブパケットを用いて総当たりでネットワーク復号を行い算出された全ての尤度信号に誤り訂正復号を行うときに比べ、大幅に計算量を削減することが可能となる。
図示するように、(1)変調信号aが誤りを含まず変調信号bが誤りを含む場合と、(2)変調信号aが誤りを含み変調信号bが誤りを含まない場合と、(3)変調信号a、b共に誤りを含む場合とについて示されている。
なお、|L(A)|は、軟復号ビット毎合成により算出されたビット毎尤度信号a’’のビット毎の絶対値の合計を示す。|L(B)|は、|L(A)|と同様に、軟復号ビット毎合成により算出されたビット毎尤度信号b’’のビット毎の絶対値の合計を示す。また、Xは、ビット信号aとビット信号bとをネットワーク符号化された信号を示す。また、L(A)、L(B)、L(X)は、それぞれビット信号a、ビット信号b、ビット信号a^bのビット毎尤度信号を示す。
(2)変調信号aが誤りを含み変調信号bが誤りを含まない場合、受信端末10は、変調信号bを復調したビット信号bを鍵信号として、(1)と同様に処理を行い、合成によるダイバーシチ効果により、誤り訂正機能の向上を得ることができる。
(3)変調信号a、b共に誤りを含む場合、受信端末10は、軟復号ビット毎合成により算出されるビット毎尤度信号C(a’’)とビット毎尤度信号C(b’’)とのそれぞれに対応するビット毎の絶対値合計|L(A)|、|L(B)|を変調信号a、bそれぞれの信頼性を測る指標として用いる。C(B)がC(A)より大きい(C(A)<C(B))とき、ビット毎尤度信号C(b’’)を鍵信号としてビット毎尤度信号a^bを軟復号ビット毎合成してビット信号aを算出する。一方、C(B)がC(A)より小さい(C(A)>C(B))とき、ビット毎尤度信号C(a’’)を鍵信号としてビット毎尤度信号a^bを軟復号ビット毎合成してビット信号bを算出する。
比較形態として、第1実施形態における受信端末10の受信処理と異なる受信処理を説明する。
図7及び図8は、比較形態における受信端末10の受信処理を示すフローチャートである。
比較形態の受信処理は、変調信号a、bを復調したビット信号a、bに誤りを含んでいる場合の処理が、第1実施形態と異なる。
ステップS201からステップS233までの動作は、図4及び図5に示した第1実施形態のステップS101からステップS133までの処理と同様であり、説明を省略し、ステップS241以降の動作について説明する。
ビット毎尤度信号bとビット毎尤度信号a^bとの相互相関値が、ビット毎尤度信号aとビット毎尤度信号a^bとの相互相関値より大きい場合(ステップS241のA<B)、受信端末10は、ビット毎尤度信号bを鍵信号としてビット毎尤度信号a^bに対して軟復号ビット毎合成を行いビット毎尤度信号C(a’’)を算出する(ステップS242)。
加算回路106は、出力切替回路107を介して算出したビット毎尤度信号C(a’’)を誤り訂正復号回路108に出力する。誤り訂正復号回路108は、入力されたビット毎尤度信号C(a’’)を誤り訂正復号する(ステップS243)。
誤り訂正復号回路108は、ネットワーク復号したビット信号a’’に誤りが含まれているか否かを検出する(ステップS244)。
ビット信号a’’に誤りが含まれていない場合(ステップS244の正)、誤り訂正復号回路108は、復号したビット信号a’’を信号記憶回路113に出力して記憶させる。受信端末10aにおいて、ビット信号a’’を鍵信号としてビット毎尤度信号a^bに対して硬復号ビット毎合成を行いビット毎尤度信号C(b’)を算出する(ステップS245)。
加算回路106は、算出したビット毎尤度信号C(b’)を出力切替回路107を介して誤り訂正復号回路108に出力する。誤り訂正復号回路108は、入力されたビット毎尤度信号C(b’)を誤り訂正復号してビット信号bを得る(ステップS246)。
以上の動作により、受信端末10aは、ビット信号a、bの受信処理を完了する。
なお、受信端末10aは、ビット信号bに誤りが含まれている場合、送信端末30bと中継端末20とに再送の要求を行うなどしてもよい。
加算回路106は、出力切替回路107を介して算出したビット毎尤度信号C(b’’)を誤り訂正復号回路108に出力する。誤り訂正復号回路108は、入力されたビット毎尤度信号C(b’’)を誤り訂正復号する(ステップS252)。
誤り訂正復号回路108は、ネットワーク復号したビット信号b’’に誤りが含まれているか否かを検出する(ステップS253)。
ビット信号b’’に誤りが含まれていない場合(ステップS253の正)、誤り訂正復号回路108は、復号したビット信号b’’を信号記憶回路113に出力して記憶させる。受信端末10aにおいて、ビット信号b’’を鍵信号としてビット毎尤度信号a^bに対して硬復号ビット毎合成を行いビット毎尤度信号C(a’)を算出する(ステップS254)。
加算回路106は、算出したビット毎尤度信号C(a’)を出力切替回路107を介して誤り訂正復号回路108に出力する。誤り訂正復号回路108は、入力されたビット毎尤度信号C(a’)を誤り訂正復号してビット信号aを得る(ステップS255)。
以上の動作により、受信端末10aは、ビット信号a、bの受信処理を完了する。
なお、受信端末10aは、ビット信号aに誤りが含まれている場合、送信端末30bと中継端末20とに再送の要求を行うなどしてもよい。
図9は、第1実施形態及び比較形態のシミュレーション条件を示す図である。図10は、第1実施形態及び比較形態の構成におけるシミュレーション結果を示す図である。シミュレーションは、IEEE802.11a規格に基づいて行った。
信号帯域は20MHzであり、二次変調方式にOFDMを用い、サブキャリア変調方式には64QAMを適用している。データサブキャリア数を52とし、パイロットサブキャリア数を4としている。パケット長は64byteであり、誤り訂正符号は、拘束長7及び符号化率3/4の畳み込み符号を用いている。誤り訂正復号法は、軟判定ビタビ復号を適用している。ノードとしての端末間の伝搬路環境は、指数減衰レイリーフェージングとし、遅延分散を100nsとし、伝搬減衰定数αを3としている。チャネル推定については理想推定とし、中継方法にはDe−code&Forwardを用いている。また、中継端末20における誤りはないものとしている。
10、10a、10b…受信端末
101…無線部、102…シンボル・ビット変換回路、103…軟判定回路
104、107、109、115…出力切替回路
105、124…乗算回路
106…加算回路、108…誤り訂正復号回路、110…重み係数抽出回路
111…尤度信号記憶回路、112…基準値算出回路、113…信号記憶回路
114…誤り訂正符号回路、116…変調回路
120…ネットワーク復号部、121…符号・ビット変換回路
122…絶対値抽出回路、123…尤度絶対値算出回路、125…線形復号回路
126…ビット・符号変換回路
20…中継端末
201…無線部、202…シンボル・ビット変換回路、203…軟判定回路
204…乗算回路、205…誤り訂正復号回路、207…信号記憶回路
208…線形符号化回路、209…誤り訂正符号回路、210…変調回路
211…重み係数抽出回路、206…出力切替回路
30a、30b…送信端末
9…無線通信システム
91、91a、91b…受信端末
92…中継端末
93a、93b…送信端末
911…無線部、912…シンボル・ビット変換回路、913…軟判定回路
914…乗算回路、915…誤り訂正復号回路、916…線形復号回路
917、920…出力切替回路
918…重み係数抽出回路、919…信号記憶回路、921…誤り訂正符号回路
922…変調回路
Claims (4)
- 送信端末、中継端末及び受信端末を有し、鍵信号により情報信号をネットワーク符号化して通信を行う無線通信システムにおいて、
送信端末は、自端末に記憶されている信号を前記中継端末又は前記受信端末に送信し、
前記中継端末は、
前記送信端末から送信される信号を受信し、受信した信号から自端末宛の信号を検出して出力する第1の受信部と、
前記第1の受信部が受信した自端末宛の信号が記憶される第1の信号記憶回路と、
前記第1の信号記憶回路に記憶される信号のいずれか1つを前記鍵信号として、前記第1の信号記憶回路に記憶される信号のうち他の信号に対してネットワーク符号化をしてネットワーク符号化信号を出力する第1の線形符号化回路と、
前記ネットワーク符号化信号を前記受信端末に送信する第1の送信部と
を備え、
前記受信端末は、
自端末宛の信号及び自端末宛以外の信号を受信して検出し、検出した信号を出力する第2の受信部と、
前記第2の受信部が検出した信号に基づく尤度信号が記憶される尤度信号記憶回路と、
前記尤度信号記憶回路に記憶されている前記ネットワーク符号化信号を前記鍵信号を用いてネットワーク復号して前記尤度信号を出力するネットワーク復号部と、
前記尤度信号記憶回路に記憶される前記尤度信号と、ネットワーク復号により得られる前記尤度信号とを加算して、合成された前記尤度信号を出力する加算回路と、
前記合成された尤度信号のうちビット毎の絶対値の合計が最も大きい前記合成された尤度信号を選択する基準値算出回路と、
前記尤度信号に対して誤り訂正復号を行う誤り訂正復号回路と
を備え、
前記受信端末において、
前記尤度信号記憶回路に記憶されているネットワーク符号化されていない前記尤度信号のうち誤りを含まない尤度信号がある場合、前記ネットワーク復号部は、該尤度信号を誤り訂正復号して算出された前記情報信号を前記鍵信号として用い、
前記尤度信号記憶回路に記憶されているネットワーク符号化されていない前記尤度信号のうち誤りを含まない尤度信号がない場合、前記ネットワーク復号部は、前記尤度信号記憶回路に記憶されているネットワーク符号化されていない前記尤度信号それぞれを鍵信号として用い、前記基準値算出回路により選択された前記合成された尤度信号に対して誤り訂正復号が行われる
ことを特徴とする無線通信システム。 - 送信端末、中継端末及び受信端末を有し、鍵信号により情報信号をネットワーク符号化して通信を行う無線通信システムにおける受信端末であって、
自端末宛の信号及び自端末宛以外の信号を受信して検出し、検出した信号を出力する第2の受信部と、
前記第2の受信部が検出した信号に基づく尤度信号が記憶される尤度信号記憶回路と、
前記第2の受信部が検出した前記ネットワーク符号化信号を前記鍵信号を用いてネットワーク復号して前記尤度信号を出力するネットワーク復号部と、
前記尤度信号記憶回路に記憶される前記尤度信号と、ネットワーク復号により得られる前記尤度信号とを加算して、合成された前記尤度信号を出力する加算回路と、
前記合成された尤度信号のうちビット毎の絶対値の合計が最も大きい前記合成された尤度信号を選択する基準値算出回路と、
前記尤度信号に対して誤り訂正復号を行う誤り訂正復号回路と
を備え、
前記尤度信号記憶回路に記憶されているネットワーク符号化されていない前記尤度信号のうち誤りを含まない尤度信号がある場合、前記ネットワーク復号部は、前記誤り訂正復号回路により該尤度信号を誤り訂正復号して算出された前記情報信号を前記鍵信号として用い、
前記尤度信号記憶回路に記憶されているネットワーク符号化されていない前記尤度信号のうち誤りを含まない尤度信号がない場合、前記ネットワーク復号部は、前記尤度信号記憶回路に記憶されているネットワーク符号化されていない前記尤度信号それぞれを鍵信号として用い、前記誤り訂正復号回路は、前記基準値算出回路により選択された前記合成された尤度信号に対して誤り訂正復号を行う
ことを特徴とする受信端末。 - 送信端末、中継端末及び受信端末を有し、鍵信号により情報信号をネットワーク符号化して通信を行う無線通信システムにおける無線通信方法であって、
送信端末が自端末に記憶されている信号を前記中継端末又は前記受信端末に送信する過程と、
第1の受信部が前記送信端末から送信される信号を受信し、受信した信号から自端末宛の信号を検出して出力する過程と、
前記第1の受信部が受信した自端末宛の信号が第1の信号記憶回路に記憶される過程と、
第1の線形符号化回路が前記第1の信号記憶回路に記憶される信号のいずれか1つを前記鍵信号として、前記第1の信号記憶回路に記憶される信号のうち他の信号に対してネットワーク符号化をしてネットワーク符号化信号を出力する過程と、
第1の送信部が前記ネットワーク符号化信号を前記受信端末に送信する過程と
第2の受信部が自端末宛の信号及び自端末宛以外の信号を受信して検出し、検出した信号を出力する過程と、
前記第2の受信部が検出した信号に基づく尤度信号が尤度信号記憶回路に記憶される過程と、
前記尤度信号記憶回路に記憶されているネットワーク符号化されていない前記尤度信号のうち誤りを含まない尤度信号がある場合、前記ネットワーク復号部が、該尤度信号を誤り訂正復号して算出された前記情報信号を前記鍵信号として用いネットワーク復号し、加算回路が、前記尤度信号記憶回路に記憶される前記尤度信号と、ネットワーク復号により得られる前記尤度信号とを加算して合成された前記尤度信号を出力し、誤り訂正復号回路が、前記合成された前記尤度信に対して誤り訂正復号する過程と、
前記尤度信号記憶回路に記憶されているネットワーク符号化されていない前記尤度信号のうち誤りを含まない尤度信号がない場合、前記ネットワーク復号部が、前記尤度信号記憶回路に記憶されているネットワーク符号化されていない前記尤度信号それぞれを鍵信号として用いてネットワーク復号し、前記加算回路が、ネットワーク復号された尤度信号それぞれに対して前記合成された前記尤度信号を算出して、前記基準値算出回路が、前記加算回路により複数の前記合成された前記尤度信号から1つの合成された尤度信号を選択し、誤り訂正復号回路が、該合成された尤度信号に対して誤り訂正復号する過程と
を有する
ことを特徴とする無線通信方法。 - 送信端末、中継端末及び受信端末を有し、鍵信号により情報信号をネットワーク符号化して通信を行う無線通信システムにおける受信端末の受信方法であって、
第2の受信部が自端末宛の信号及び自端末宛以外の信号を受信して検出し、検出した信号を出力する過程と、
前記第2の受信部が検出した信号に基づく尤度信号が尤度信号記憶回路に記憶される過程と、
前記尤度信号記憶回路に記憶されているネットワーク符号化されていない前記尤度信号のうち誤りを含まない尤度信号がある場合、前記ネットワーク復号部が、該尤度信号を誤り訂正復号して算出された前記情報信号を前記鍵信号として用いネットワーク復号し、加算回路が、前記尤度信号記憶回路に記憶される前記尤度信号と、ネットワーク復号により得られる前記尤度信号とを加算して合成された前記尤度信号を出力し、誤り訂正復号回路が、前記合成された前記尤度信に対して誤り訂正復号する過程と、
前記尤度信号記憶回路に記憶されているネットワーク符号化されていない前記尤度信号のうち誤りを含まない尤度信号がない場合、前記ネットワーク復号部が、前記尤度信号記憶回路に記憶されているネットワーク符号化されていない前記尤度信号それぞれを鍵信号として用いてネットワーク復号し、前記加算回路が、ネットワーク復号された尤度信号それぞれに対して前記合成された前記尤度信号を算出して、前記基準値算出回路が、前記加算回路により複数の前記合成された前記尤度信号から1つの合成された尤度信号を選択し、誤り訂正復号回路が、該合成された尤度信号に対して誤り訂正復号する過程と
を有する
ことを特徴とする受信方法。
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