JP4943389B2 - 無線通信システム、受信端末、無線通信方法及び受信方法 - Google Patents

無線通信システム、受信端末、無線通信方法及び受信方法 Download PDF

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Description

本発明は、主にネットワーク符号を用いた通信を行う無線通信システム及び受信端末に関する。
近年、ネットワークのスループットの向上を目的としたネットワーク符号を用いた無線メッシュネットワークや、マルチホップ無線通信が注目されている。ネットワーク上の中継ノードにおいて符号化を行うネットワーク符号は、マルチキャスト通信やユニキャスト通信において、符号化処理を行わないネットワークに比べ、中継ノードにおいて符号化によりデータを多重化することで、スループットの向上を図ることが可能となる。ネットワーク符号化を用いた無線メッシュネットワークやマルチホップ無線通信は、無線通信の同報性を有効に活用できると期待されており、盛んに研究がなされている。無線通信の同報性を活用して、通信端末であるノードが他のノード宛の信号を受信して記憶することは、適時聴取(opportunistic listening)という。この適時聴取を利用した様々なネットワークトポロジが考案されている。
ネットワーク符号を活用した無線メッシュネットワークにおいて、中継局の役割を果たすノードは、複数の発呼局から受信したビット信号を線形符号化によって符号化し、符号化したビット信号を宛先局に送信して、ビット信号の中継を行う。宛先局は、中継局及び発呼局から受信したビット信号、もしくは、自局にて記憶しているビット信号を用いて復号を行い、元のビット信号を取得する(非特許文献1及び非特許文献2)。
以下、具体例を挙げて、ネットワーク符号化を適用した無線通信システムについて説明する。ここでは、簡単化のために線形符号化に排他的論理和演算を用いて説明する。なお、以下、排他的論理和演算を^を用いて表す。例えば、ビット信号aとビット信号bとの排他的論理和演算の結果をa^bと表す。
また、以下、中継局に用いられる通信端末を中継端末といい、発呼局に用いられる通信端末を送信端末といい、宛先局に用いられる通信端末を受信端末という。
まず、図11は、従来のネットワーク符号化を用いた無線通信システム9の宛先局として用いる受信端末91の構成を示した概略ブロック図である。図示するように、受信端末91は、無線部911、シンボル・ビット変換回路912、軟判定回路913、乗算回路914、誤り訂正復号回路915、線形復号回路916、出力切替回路917、重み係数抽出回路918、信号記憶回路919、出力切替回路920、誤り訂正符号回路921及び変調回路922を備えている。
無線部911は、受信した信号から所望の信号を抽出し、抽出した信号をシンボル・ビット変換回路912及び重み係数抽出回路918に出力する。また、無線部911は、入力された信号を送信する。シンボル・ビット変換回路912は、入力された信号をQPSKや16QAMなどを用いられて変調された信号を復調する。軟判定回路913は、入力されたビット信号に対して、軟判定を行い受信したビット信号の信頼性を含む信号として出力する。乗算回路914は、入力される2つの信号を乗算する。誤り訂正復号回路915は、入力される軟判定信号に対して、誤り訂正復号を行う。線形復号回路916は、鍵信号を用いて、入力される信号を復号しビット信号を得る。出力切替回路917、920は、入力される信号がネットワーク符号を復号に用いる信号である場合と、入力される信号が復号された信号である場合とに応じて、入力された信号の出力先を切り替える。信号記憶回路919は、入力された信号を記憶する。重み係数抽出回路918は、受信した信号を用いて、伝送経路の伝達係数、又は受信電力に基づく係数を抽出する。誤り訂正符号回路921は、入力された信号を予め定めた方式を用いて、誤り訂正符号化を行う。変調回路922は、例えば、QPSKなどの方式を用いて、入力された信号を変調する。
次に、図12は、従来のXトポロジにおける無線通信システム9の構成を示す概略図である。無線通信システム9は、発呼局である送信端末93a、93b、中継局である中継端末92、受信端末91a、91bを有している。
送信端末93aは、記憶しているビット信号aを変調信号aに変調し、変調信号aを送信する。送信端末93bは、記憶しているビット信号bを変調信号bに変調し、変調信号bを変調して送信する。中継端末92は、受信する変調信号をビット信号に復調し、復調したビット信号を記憶する。また、中継端末92は、記憶する複数のビット信号に対してネットワーク符号化を行い、ネットワーク符号化したビット信号を変調して送信する。受信端末91a、91bは、同じ構成を有しており、図11で示した受信端末91と同じ構成である。
この図を用いて、Xトポロジにおける無線通信システム9の動作を説明する。
まず、時刻T1において、送信端末93aは、記憶されているビット信号aを変調して、変調信号aを送信する(ステップS91)。
中継端末92は、受信した変調信号aを復調し、復調したビット信号aを記憶する。
受信端末91aは、中継端末92宛に送信された変調信号aを適時聴取する。無線部911は、変調信号aを検出し、検出した変調信号aをシンボル・ビット変換回路912に出力する。シンボル・ビット変換回路912は、無線部911から出力された変調信号aを変換し、変換により得られた信号を軟判定回路913に出力する。軟判定回路913は、シンボル・ビット変換回路912から出力された信号に対して軟判定して得られた軟判定信号を乗算回路914に出力する。
重み係数抽出回路918は、無線部911から出力された変調信号aから重み係数を算出し、算出した係数を乗算回路914へ出力する。乗算回路914は、重み係数抽出回路918から出力された重み係数と、軟判定回路913から入力された信号とを乗算し、乗算結果を誤り訂正復号回路915へ出力する。誤り訂正復号回路915は、入力された信号を誤り訂正復号し、出力切替回路917を介して、信号記憶回路919にビット信号aを出力し記憶させる。
次に、時間T2において、送信端末93bは、記憶されているビット信号bを変調して、変調信号bを送信する(ステップS92)。
中継端末92は、受信した変調信号bを復調し、復調したビット信号bを記憶する。
受信端末91bでは、受信端末91aが変調信号aを受信した際の上述の動作と同様に、送信端末93bが中継端末92に向けて送信した変調信号bを適時聴取する。受信端末91bは、適時聴取により、変調信号bからビット信号bを復調し記憶する。
時間T3において、中継端末92は、記憶するビット信号a及びビット信号bを排他的論理和演算、すなわち、ネットワーク符号化を行いビット信号a^bを算出する。また、中継端末92は、算出したビット信号a^bを変調した変調信号a^bを受信端末91a及び受信端末91bに送信する(ステップS93)。
受信端末91bにおいて、無線部911は、受信信号から変調信号a^bを検出すると、検出した変調信号a^bをシンボル・ビット変換回路912と重み係数抽出回路918とに出力する。シンボル・ビット変換回路912は、無線部911から出力された変調信号a^bを変換し、変換した信号を軟判定回路913に出力する。軟判定回路913は、シンボル・ビット変換回路912から出力された信号に対して軟判定を行い、判定により得られた信号を乗算回路914に出力する。重み係数抽出回路918は、無線部911から出力された変調信号a^bから重み係数を算出し、算出した重み係数を乗算回路914に出力する。
乗算回路914は、軟判定回路913から出力された信号と、重み係数抽出回路918から出力された重み係数を乗算し、乗算結果を誤り訂正復号回路915に出力する。誤り訂正復号回路915は、乗算回路914から出力された信号を誤り訂正復号し、ビット信号a^bを得る。また、誤り訂正復号回路915は、復号により得たビット信号a^bを線形復号回路916に出力する。
線形復号回路916は、信号記憶回路919から出力切替回路920を介して入力されるビット信号aを鍵信号として用いて、誤り訂正復号回路915から入力されるビット信号a^bを復号し、ビット信号bを得る。また、線形復号回路916は、出力切替回路917を介して、復号により得たビット信号bを出力信号として出力する。
また、受信端末91bにおいては、受信端末91aと同様にネットワーク復号を行い、信号記憶回路919に記憶されているビット信号bを鍵信号として用いて、受信した変調信号a^bからビット信号aを得る。
上述の動作により、ネットワーク符号を適用した無線通信システム9において、送信端末93aに記憶されたビット信号aと、送信端末93bに記憶されたビット信号bとが、受信端末91a、91bそれぞれに伝送される。
Sachin Katti, Hariharan Rahul, et al, "XORs in The Air:Practical Wireless Network Coding", Proc.ACM SIGCOMM 2006, Pisa Italy, Sep.2006, p.243−254 R.Ahlswede, S.Li, and R.Yeung, "Network information flow", IEEE Trans. Inf. Theory, vol.46, July 2000, no.4, p.1204−1216
上述したようなネットワーク符号化を適用した無線通信システム9では、無線の同報性という特徴を有効に利用しておらず、各端末間における物理リンクの通信品質の向上を図れていない。例えば、図12に示した無線通信システム9では、時間T1に送信端末93aが送信する信号を受信端末91bが受信していたとしても、安定した伝送が行えないとして利用していない。また、無線通信システムの通信品質は、一般的に、中継端末を利用した協調伝送を行うことにより向上させることができる。しかし、ネットワーク符号化された信号を復号するために用いる鍵信号が通過する無線通信の品質が安定せず劣悪な場合、受信する信号全体の誤り率特性が劣化してしまう。
このように、従来のネットワーク符号化を適用した無線通信システムでは、無線通信の同報性を利用した通信品質向上の恩恵を十分に受けていないという問題がある
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、その目的は、無線通信の同報性を資料して通信品実を向上するネットワーク符号化を適用した無線通信システムを提供することにある。
(1)上記問題を解決するために、本発明は、送信端末、中継端末及び受信端末を有し、鍵信号により情報信号をネットワーク符号化して通信を行う無線通信システムにおいて、送信端末は、自端末に記憶されている信号を前記中継端末又は前記受信端末に送信し、前記中継端末は、前記送信端末から送信される信号を受信し、受信した信号から自端末宛の信号を検出して出力する第1の受信部と、前記第1の受信部が受信した自端末宛の信号が記憶される第1の信号記憶回路と、前記第1の信号記憶回路に記憶される信号のいずれか1つを前記鍵信号として、前記第1の信号記憶回路に記憶される信号のうち他の信号に対してネットワーク符号化をしてネットワーク符号化信号を出力する第1の線形符号化回路と、前記ネットワーク符号化信号を前記受信端末に送信する第1の送信部とを備え、前記受信端末は、自端末宛の信号及び自端末宛以外の信号を受信して検出し、検出した信号を出力する第2の受信部と、前記第2の受信部が検出した信号に基づく尤度信号が記憶される尤度信号記憶回路と、前記尤度信号記憶回路に記憶されている前記ネットワーク符号化信号を前記鍵信号を用いてネットワーク復号して前記尤度信号を出力するネットワーク復号部と、前記尤度信号記憶回路に記憶される前記尤度信号と、ネットワーク復号により得られる前記尤度信号とを加算して、合成された前記尤度信号を出力する加算回路と、前記合成された尤度信号のうちビット毎の絶対値の合計が最も大きい前記合成された尤度信号を選択する基準値算出回路と、前記尤度信号に対して誤り訂正復号を行う誤り訂正復号回路とを備え、前記受信端末において、前記尤度信号記憶回路に記憶されているネットワーク符号化されていない前記尤度信号のうち誤りを含まない尤度信号がある場合、前記ネットワーク復号部は、該尤度信号を誤り訂正復号して算出された前記情報信号を前記鍵信号として用い、前記尤度信号記憶回路に記憶されているネットワーク符号化されていない前記尤度信号のうち誤りを含まない尤度信号がない場合、前記ネットワーク復号部は、前記尤度信号記憶回路に記憶されているネットワーク符号化されていない前記尤度信号それぞれを鍵信号として用い、前記基準値算出回路により選択された前記合成された尤度信号に対して誤り訂正復号が行われることを特徴とする無線通信システムである。
(2)また、本発明は、送信端末、中継端末及び受信端末を有し、鍵信号により情報信号をネットワーク符号化して通信を行う無線通信システムにおける受信端末であって、自端末宛の信号及び自端末宛以外の信号を受信して検出し、検出した信号を出力する第2の受信部と、前記第2の受信部が検出した信号に基づく尤度信号が記憶される尤度信号記憶回路と、前記第2の受信部が検出した前記ネットワーク符号化信号を前記鍵信号を用いてネットワーク復号して前記尤度信号を出力するネットワーク復号部と、前記尤度信号記憶回路に記憶される前記尤度信号と、ネットワーク復号により得られる前記尤度信号とを加算して、合成された前記尤度信号を出力する加算回路と、前記合成された尤度信号のうちビット毎の絶対値の合計が最も大きい前記合成された尤度信号を選択する基準値算出回路と、前記尤度信号に対して誤り訂正復号を行う誤り訂正復号回路とを備え、前記尤度信号記憶回路に記憶されているネットワーク符号化されていない前記尤度信号のうち誤りを含まない尤度信号がある場合、前記ネットワーク復号部は、前記誤り訂正復号回路により該尤度信号を誤り訂正復号して算出された前記情報信号を前記鍵信号として用い、前記尤度信号記憶回路に記憶されているネットワーク符号化されていない前記尤度信号のうち誤りを含まない尤度信号がない場合、前記ネットワーク復号部は、前記尤度信号記憶回路に記憶されているネットワーク符号化されていない前記尤度信号それぞれを鍵信号として用い、前記誤り訂正復号回路は、前記基準値算出回路により選択された前記合成された尤度信号に対して誤り訂正復号を行うことを特徴とする受信端末である。
(3)また、本発明は、送信端末、中継端末及び受信端末を有し、鍵信号により情報信号をネットワーク符号化して通信を行う無線通信システムにおける無線通信方法であって、送信端末が自端末に記憶されている信号を前記中継端末又は前記受信端末に送信する過程と、第1の受信部が前記送信端末から送信される信号を受信し、受信した信号から自端末宛の信号を検出して出力する過程と、前記第1の受信部が受信した自端末宛の信号が第1の信号記憶回路に記憶される過程と、第1の線形符号化回路が前記第1の信号記憶回路に記憶される信号のいずれか1つを前記鍵信号として、前記第1の信号記憶回路に記憶される信号のうち他の信号に対してネットワーク符号化をしてネットワーク符号化信号を出力する過程と、第1の送信部が前記ネットワーク符号化信号を前記受信端末に送信する過程と第2の受信部が自端末宛の信号及び自端末宛以外の信号を受信して検出し、検出した信号を出力する過程と、前記第2の受信部が検出した信号に基づく尤度信号が尤度信号記憶回路に記憶される過程と、前記尤度信号記憶回路に記憶されているネットワーク符号化されていない前記尤度信号のうち誤りを含まない尤度信号がある場合、前記ネットワーク復号部が、該尤度信号を誤り訂正復号して算出された前記情報信号を前記鍵信号として用いネットワーク復号し、加算回路が、前記尤度信号記憶回路に記憶される前記尤度信号と、ネットワーク復号により得られる前記尤度信号とを加算して合成された前記尤度信号を出力し、誤り訂正復号回路が、前記合成された前記尤度信に対して誤り訂正復号する過程と、前記尤度信号記憶回路に記憶されているネットワーク符号化されていない前記尤度信号のうち誤りを含まない尤度信号がない場合、前記ネットワーク復号部が、前記尤度信号記憶回路に記憶されているネットワーク符号化されていない前記尤度信号それぞれを鍵信号として用いてネットワーク復号し、前記加算回路が、ネットワーク復号された尤度信号それぞれに対して前記合成された前記尤度信号を算出して、前記基準値算出回路が、前記加算回路により複数の前記合成された前記尤度信号から1つの合成された尤度信号を選択し、誤り訂正復号回路が、該合成された尤度信号に対して誤り訂正復号する過程とを有することを特徴とする無線通信方法である。
(4)また、本発明は、送信端末、中継端末及び受信端末を有し、鍵信号により情報信号をネットワーク符号化して通信を行う無線通信システムにおける受信端末の受信方法であって、第2の受信部が自端末宛の信号及び自端末宛以外の信号を受信して検出し、検出した信号を出力する過程と、前記第2の受信部が検出した信号に基づく尤度信号が尤度信号記憶回路に記憶される過程と、前記尤度信号記憶回路に記憶されているネットワーク符号化されていない前記尤度信号のうち誤りを含まない尤度信号がある場合、前記ネットワーク復号部が、該尤度信号を誤り訂正復号して算出された前記情報信号を前記鍵信号として用いネットワーク復号し、加算回路が、前記尤度信号記憶回路に記憶される前記尤度信号と、ネットワーク復号により得られる前記尤度信号とを加算して合成された前記尤度信号を出力し、誤り訂正復号回路が、前記合成された前記尤度信に対して誤り訂正復号する過程と、前記尤度信号記憶回路に記憶されているネットワーク符号化されていない前記尤度信号のうち誤りを含まない尤度信号がない場合、前記ネットワーク復号部が、前記尤度信号記憶回路に記憶されているネットワーク符号化されていない前記尤度信号それぞれを鍵信号として用いてネットワーク復号し、前記加算回路が、ネットワーク復号された尤度信号それぞれに対して前記合成された前記尤度信号を算出して、前記基準値算出回路が、前記加算回路により複数の前記合成された前記尤度信号から1つの合成された尤度信号を選択し、誤り訂正復号回路が、該合成された尤度信号に対して誤り訂正復号する過程とを有することを特徴とする受信方法である。
この発明によれば、受信端末が備える第2の無線部により自端末宛以外の未ネットワーク符号化信号を受信し、受信した自端末宛以外の未ネットワーク符号化信号と、中継端末で符号化されたネットワーク符号化信号をネットワーク復号部で復号し得た信号とを第2の加算回路を用いて合成を行う。第2の加算回路で行う合成によるダイバーシチ効果により通信品質を向上させることが可能となる。
また、この発明によれば、受信端末において、受信した信号に誤りが含まれているとき、尤度信号記憶回路に記憶されている尤度信号から鍵信号に用いる尤度信号を選択してネットワーク復号を行う。これにより、受信端末は、伝送品質がわるく受信した信号に誤りが含まれているときでも、ネットワーク復号を行うことが可能となる。
以下、本発明の一実施形態による無線通信システム、受信端末及び中継端末を図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態における受信端末10の構成を示す概略ブロック図である。受信端末10は、無線部101、シンボル・ビット変換回路102、軟判定回路103、出力切替回路104、107、109、115、乗算回路105、加算回路106、誤り訂正復号回路108、重み係数抽出回路110、尤度信号記憶回路111、基準値算出回路112、信号記憶回路113、誤り訂正符号回路114、変調回路116、ネットワーク復号部120を備えている。
ネットワーク復号部120は、入力されるネットワーク符号化信号を入力される鍵信号を用いて情報信号をネットワーク復号する。また、ネットワーク復号部120は、符号・ビット変換回路121、絶対値抽出回路122、尤度絶対値算出回路123、乗算回路124、線形復号回路125、ビット・符号変換回路126を含む構成である。
無線部101は、入力される信号を送信し、受信信号から所望のシンボル信号を検出し出力する。ここで、シンボル信号とは、QPSK(Quadrature Phase−Shift Keying)や、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)などで変調された信号である。シンボル・ビット変換回路102は、入力される受信したシンボル信号をビット系列信号に変換する。
軟判定回路103は、入力されるビット系列信号を軟判定し、軟判定信号に変換する。ここで、軟判定とは、入力されるビット系列信号に対して、”0”及び”1”の2値のいずれかを示す信号と、示す値がどの程度確かであるかを予め定めた閾値を用いて段階的に表す信号とを組とした信号を定める判定である。例として、”0”及び”1”の2値を表すのに正負を用い、確からしさを数値で示した信号として扱う。つまり、軟判定信号とは、軟判定信号が示す値が正の場合はビット信号の1を示し、示す値が負の場合はビット信号の0を示し、軟判定信号が示す値の絶対値は正負の符号により示されるビット信号の値の確からしさを示す信号である。
出力切替回路104は、ネットワーク符号化された軟判定信号を復号する場合、軟判定回路103から出力された軟判定信号をネットワーク復号部120に出力し、ネットワーク符号化された軟判定信号を復号しない場合、軟判定回路103から出力された軟判定信号を乗算回路105に出力する。乗算回路105は、重み係数抽出回路110及び乗算回路124から入力される信号を乗算する。加算回路106、入力される2つの尤度信号を加算する。
出力切替回路107は、加算回路106から入力されるビットごとの尤度信号(以下、ビット毎尤度信号という)を尤度信号記憶回路111又は誤り訂正復号回路108に出力する。誤り訂正復号回路108は、出力切替回路107或いは、尤度信号記憶回路111から入力される尤度信号に対して、誤り訂正復号を行うと共に、例えば、CRC(Cyclic Redundancy Check;巡回冗長検査)などの誤り検出符号を用いて誤り検出を行う。
出力切替回路109は、誤り鍵信号として記憶する場合、誤り訂正復号回路108から入力される信号を信号記憶回路113に出力し、自端末の処理で用いる場合、誤り訂正復号回路108から入力される信号を出力信号として出力する。重み係数抽出回路110は、無線部101から入力される受信信号から伝送路の状態を示す情報に基づき、重み係数を算出する。重み係数は、例えば、受信電力に基づいて算出される。
尤度信号記憶回路111には、出力切替回路107及び尤度信号記憶回路111から入力されたビット毎尤度信号が記憶される。
基準値算出回路112は、ネットワーク復号に鍵信号として用いるビット毎尤度信号全てに誤り訂正復号により訂正できない誤りが含まれている場合、いずれのビット毎尤度信号を鍵信号とするかを決定する。
信号記憶回路113には、誤り訂正復号回路108及び出力切替回路109から入力されたビット信号が記憶される。誤り訂正符号回路114は、信号記憶回路113に記憶されているビット信号を鍵信号として読み出し、読み出したビット信号を予め定めた誤り訂正符号化する。ここで、用いる誤り訂正符号は、畳み込み符号や、ターボ符号などを用いる。
出力切替回路115は、信号記憶回路113に記憶されているビット信号を送信する場合、誤り訂正符号回路114から入力された信号を変調回路116に出力し、ネットワーク符号化された信号を復号する場合、誤り訂正符号回路114から入力された信号をネットワーク復号部120に出力する。変調回路116は、出力切替回路115から入力されるビット信号を、例えば、QPSKやQAM16などを用いて変調して無線部101に出力する。
符号・ビット変換回路121は、軟判定回路103から出力切替回路104を介して入力される軟判定信号、及び尤度信号記憶回路111からビット毎尤度信号として入力される軟判定信号の符号部分からビット信号を抽出し、軟判定信号の示すビット信号を出力する。絶対値抽出回路122は、入力される軟判定信号が示すビットごとの確からしさを示す信号を抽出し、尤度絶対値算出回路123に出力する。尤度絶対値算出回路123は、ビット毎尤度信号を鍵信号としてネットワーク復号を行う際、絶対値抽出回路122から入力されたビット毎尤度信号に対する演算処理を行う。
乗算回路124は、尤度絶対値算出回路123とビット・符号変換回路126とから入力される2つの信号を乗算して乗算回路105に出力する。
線形復号回路125は、符号・ビット変換回路121から入力されるネットワーク符号化された信号を、出力切替回路115から入力される鍵信号を用いて、ネットワーク復号を行いビット・符号変換回路126に出力する。
図2は、第1実施形態における中継端末20の構成を示す概略ブロック図である。中継端末20は、無線部201、シンボル・ビット変換回路202、軟判定回路203、乗算回路204、誤り訂正復号回路205、出力切替回路206、信号記憶回路207、線形符号化回路208、誤り訂正符号回路209、変調回路210及び重み係数抽出回路211を備えている。
無線部201は、変調回路210から入力される信号を送信し、受信信号から所望の信号を検出しシンボル・ビット変換回路202と重み係数抽出回路211とに出力する。シンボル・ビット変換回路202は、無線部201から入力される受信したシンボル信号をビット系列信号に変換する。軟判定回路203は、シンボル・ビット変換回路202から入力されるビット系列信号を軟判定し、軟判定信号に変換して乗算回路204に出力する。乗算回路204は、軟判定回路203と重み係数抽出回路211とから入力される2つの信号を乗算する。
誤り訂正復号回路205は、乗算回路204から入力される軟判定信号を誤り訂正復号して出力切替回路206に出力する。出力切替回路206は、入力された信号をネットワーク符号化し送信する場合、信号記憶回路207に出力し、入力された信号を自端末内で処理する場合、出力信号として自端末内に出力する。
信号記憶回路207には、出力切替回路206から入力されたビット信号が記憶される。線形符号化回路208は、信号記憶回路207に記憶されるビット信号を読み出し、読み出したビット信号を予め定めた方式を用いてネットワーク符号化して、誤り訂正符号回路209に出力する。
誤り訂正符号回路209は、予め定めた方式を用いて、入力されるビット信号を誤り訂正符号化して、変調回路210に出力する。変調回路210は、誤り訂正符号回路209から入力される信号を予め定めた方式を用いて変調して無線部201に出力する。重み係数抽出回路211は、入力される受信信号から伝送路の状態を示す情報に基づき、係数を算出する。例えば、受信電力などを基に算出する。
なお、誤り訂正符号回路209が用いる誤り訂正符号方式、及び、変調回路210が用いる変調方式は、無線通信システム1内で同一の方式が用いられる。
次に、図3は、第1実施形態のXトポロジの構成を有する無線通信システム1と、当該無線通信システム1の動作とを示す概略図である。無線通信システム1は、送信端末30a、30bと、中継端末20と、受信端末10a、10bとを含む構成である。
送信端末30aは、情報信号としてのビット信号aを記憶しており、無線通信システム1で用いられる誤り訂正符号化及び変調をビット信号aに対して行うことで変調信号aを送信する機能を有している。送信端末30bは、送信端末30aと同様に、情報信号としてのビット信号bを記憶しており、無線通信システム1で用いられる誤り訂正符号化及び変調によりビット信号bから変調信号bを算出して送信する機能を有している。
受信端末10a、10bは、上述の受信端末10と同じ構成を有しており、以下、受信端末10a、10bのいずれか、もしくは両方を示す場合には、受信端末10という。
第1実施形態のXトポロジにおけるビット信号a及びビット信号b(情報信号)を送信端末30a、30bから中継端末20を経由して受信端末10a、10bに伝送する動作を例にして、第1実施形態の無線通信システム1の動作を説明する。
送信端末30a、30bは、それぞれ自端末に記憶されているビット信号を中継端末20に送信する。中継端末20は、受信したそれぞれのビット信号a、bに対してネットワーク符号化及び変調を行い、ネットワーク符号化された変調信号a^b(ネットワーク符号化信号)を受信端末10a、10bに送信する。このとき、受信端末10a、10bは、それぞれ適時聴取を行い鍵信号を取得して、変調信号a^bに対してネットワーク復号を行いビット信号a、bを受信する。
なお、以下、ビット信号a、bをネットワーク符号して得られるビット信号を、ビット信号a^bという。また、ビット信号a^bに対応するビット毎尤度信号をビット毎尤度信号a^bという。
(受信端末10aの受信処理)
図4及び図5は、第1実施形態における受信端末10aの受信処理を示すフローチャートである。
まず、受信端末10aにおいて、無線部101は、送信端末30aが中継端末20に送信した変調信号aを受信し検出すると、検出した変調信号aをシンボル・ビット変換回路102と重み係数抽出回路110に出力する。すなわち、受信端末10aは、他端末宛の変調信号aを受信する適時聴取を行う(ステップS101)。
シンボル・ビット変換回路102は、無線部101から出力された変調信号aに対してシンボル・ビット変換を行いビット系列信号aに変換して、軟判定回路103に出力する。軟判定回路103は、シンボル・ビット変換回路102から出力されたビット系列信号aに対して軟判定を行い軟判定信号aに変換して、軟判定信号aを出力切替回路104を介して乗算回路105に出力する。
重み係数抽出回路110は、無線部101から出力された変調信号aから重み係数を算出し、算出した重み係数を乗算回路105に出力する。乗算回路105は、重み係数抽出回路110から出力された軟判定信号aと、重み係数抽出回路110から出力された重み係数とを乗算して、算出された尤度信号を加算回路106に出力する。加算回路106は、尤度信号記憶回路111が記憶する変調信号aに対応する尤度信号を読出し、乗算回路105から出力される尤度信号と加算し、ビット毎尤度信号に変換する(ステップS102)。
このとき、尤度信号記憶回路111は、変調信号aに対応するビット毎尤度信号を記憶していないために、加算回路106は、入力された信号に変更を加えず出力することになる。
加算回路106は、出力切替回路107を介して、算出したビット毎尤度信号を尤度信号記憶回路111に変調信号aに対応するビット毎尤度信号aとして記憶させる(ステップS103)。
次に、無線部101は、送信端末30bが中継端末20宛に送信した変調信号bを受信し検出すると、検出した変調信号bをシンボル・ビット変換回路102と重み係数抽出回路110とに出力する。すなわち、受信端末10aは、他端末宛の変調信号bを受信する適時聴取が行う(ステップS104)。
シンボル・ビット変換回路102は、無線部101から出力された変調信号bに対してシンボル・ビット変換を行いビット系列信号bに変換して、軟判定回路103に出力する。軟判定回路103は、シンボル・ビット変換回路102から出力されたビット系列信号bに対して軟判定を行い軟判定信号bに変換して、軟判定信号bを出力切替回路104を介して乗算回路105に出力する。
重み係数抽出回路110は、無線部101から入力された変調信号bから重み係数を算出し、算出した重み係数を乗算回路105に出力する。乗算回路105は、入力された軟判定信号bと、入力された重み係数とを乗算して、算出された尤度信号を加算回路106に出力する。加算回路106は、尤度信号記憶回路111が記憶する変調信号bに対応する尤度信号を読出し、乗算回路105から入力される信号と加算し、ビット毎尤度信号に変換する(ステップS105)。
このとき、尤度信号記憶回路111は、変調信号bに対応するビット毎尤度信号を記憶していないために、加算回路106は、入力された尤度信号に変更を加えず出力することになる。
加算回路106は、出力切替回路107を介して、算出したビット毎尤度信号を尤度信号記憶回路111に変調信号bに対応するビット毎尤度信号bとして記憶させる(ステップS106)。
続いて、無線部101は、中継端末20から自端末宛に送信された変調信号a^bを受信し検出すると、検出した変調信号a^bをシンボル・ビット変換回路102及び重み係数抽出回路110に出力する(ステップS107)。
シンボル・ビット変換回路102は、無線部101から出力された変調信号a^bに対してシンボル・ビット変換を行いビット系列信号a^bに変換して、ビット系列信号a^bを軟判定回路103に出力する。軟判定回路103は、シンボル・ビット変換回路102から出力されたビット系列信号a^bに対して軟判定を行い軟判定信号a^bに変換して、軟判定信号a^bを出力切替回路104を介して乗算回路105に出力する。
重み係数抽出回路110は、無線部101から出力された変調信号a^bから重み係数を算出し、算出した重み係数を乗算回路105に出力する。乗算回路105は、入力された軟判定信号a^bと入力された重み係数とを乗算して、算出された尤度信号を加算回路106に出力する。加算回路106は、尤度信号記憶回路111が記憶する変調信号a^bに対応する尤度信号を読出し、乗算回路105から入力される信号と加算し、ビット毎尤度信号に変換する(ステップS108)。
このとき、尤度信号記憶回路111は、変調信号a^bに対応するビット毎尤度信号を記憶していないために、加算回路106は、入力された尤度信号に変更を加えず出力することになる。
加算回路106は、出力切替回路107を介して、算出したビット毎尤度信号を尤度信号記憶回路111に変調信号a^bに対応するビット毎尤度信号a^bとして記憶させる(ステップS109)。
ここまでの動作により、受信端末10aの尤度信号記憶回路111は、ビット毎尤度信号a、b、a^bを記憶している。
誤り訂正復号回路108は、尤度信号記憶回路111に記憶されているビット毎尤度信号aを読み出して、読み出したビット毎尤度信号に対して誤り訂正復号処理を行い。また、誤り訂正復号回路108は、出力切替回路109を介して信号記憶回路113にビット信号aを出力し記憶させる(ステップS110)。
また、誤り訂正復号回路108は、正しくビット信号aを復号したか否かを尤度信号記憶回路111にフィードバックする。
誤り訂正復号回路108は、尤度信号記憶回路111に記憶されているビット毎尤度信号bを読み出して、読み出したビット毎尤度信号bに対して誤り訂正復号を行う。また、誤り訂正復号回路108は、符合して得られたビット信号bを出力切替回路109を介して信号記憶回路113に出力して記憶させる(ステップS111)。
また、誤り訂正復号回路108は、正しくビット信号bを復号したか否かを尤度信号記憶回路111にフィードバックする。
誤り訂正復号回路108は、ビット信号bを誤りなく復号できたか否かを判定する(ステップS112)。
誤り訂正復号回路108は、ビット信号bを誤りなく復号できた場合(ステップS112の正)、上述のステップS110でビット信号aを誤りなく、正しく復号したか否かを判定する(ステップS113)。
ビット信号aを誤りなく復号できた場合(ステップS113の正)、受信端末10aは、ビット信号a、bの受信処理を完了する。
ビット信号bが誤りなく復号でき、且つ、ビット信号aが誤りを含む場合(ステップS113の誤)、信号記憶回路113が記憶する復号されたビット信号bを鍵信号として、尤度信号記憶回路111に記憶されるビット毎尤度信号a^bに対してネットワーク復号を行う。
まず、尤度信号記憶回路111は、記憶するビット毎尤度信号a^bを符号・ビット変換回路121及び絶対値抽出回路122に出力する。符号・ビット変換回路121は、尤度信号記憶回路111から入力されたビット毎尤度信号a^bの符号部分から0及び1の2値の仮のビット信号a^bに変換して線形復号回路125に出力する。
また、誤り訂正符号回路114は、信号記憶回路113に記憶された誤りなく誤り訂正復号されたビット信号bを読み出し、読み出したビット信号bを誤り訂正符号化して出力切替回路115を介して線形復号回路125に出力する。線形復号回路125は、符号・ビット変換回路121から入力された仮のビット信号a^bを、出力切替回路115から誤り訂正符号化されたビット信号bを鍵信号としてネットワーク復号を行い、仮のビット信号aを復号する。
更に、線形復号回路125は、復号した仮のビット信号aをビット・符号変換回路126に出力する。ビット・符号変換回路126は、入力された仮のビット信号aを、1を正とし0を負とする符号に変換され、変換された符号を示す信号を乗算回路124へ出力する。絶対値抽出回路122は、入力された軟判定信号a^bのビットごとの値の確からしさを示す値を抽出して、尤度絶対値算出回路123に出力する。尤度絶対値算出回路123は、絶対値抽出回路122から入力された値から軟判定信号a^bの絶対値を算出して乗算回路124に出力する。乗算回路124は、ビット・符号変換回路126から入力された仮のビット信号aと、絶対値抽出回路122から入力されたビットごとの値の確からしさを示す信号とを乗算して、ネットワーク復号されたビット毎尤度信号a’を算出する。また、乗算回路124は、算出したビット毎尤度信号a’を乗算回路105に出力する。なお、ビット毎尤度信号a’は、誤りなく誤り訂正復号されたビット信号を鍵信号としてネットワーク復号されたビット信号aに対応するビット毎尤度信号を示す。
乗算回路105は、ビット毎尤度信号a’が入力されると、乗算を施さずに入力されたビット毎尤度信号a’を加算回路106に出力する。加算回路106は、ビット毎尤度信号a’が入力されると、尤度信号記憶回路111に記憶されているビット毎尤度信号aを読み出し、入力されたビット毎尤度信号a’と読み出したビット毎尤度信号aとを加算して合成されたビット毎尤度信号C(a’)を算出する(ステップS121)。
なお、ビット毎尤度信号C(a’)は、誤りなく誤り訂正復号されたビット信号を鍵信号としてネットワーク復号されたビット毎尤度信号a’と受信信号から得られたビット毎尤度信号aとを加算により合成したビット毎尤度信号を示す。また、誤りなく誤り訂正復号されたビット信号を鍵信号としてネットワーク復号されたビット毎尤度信号と、受信信号から得られたビット毎尤度信号とを加算により合成することを硬復号ビット毎合成という。
加算回路106は、合成されたビット毎尤度信号C(a’)を出力切替回路107を介して誤り訂正復号回路108に出力する。誤り訂正復号回路108は、入力されたビット毎尤度信号C(a’)を誤り訂正復号してビット信号aを得る(ステップS122)。
上述の動作により、受信端末10aは、送信端末30a、30bからビット信号a、bを受信する受信処理を完了する。
ビット信号bが誤りを含む場合(ステップS112の誤)、誤り訂正復号回路108は、ビット信号aを誤りなく復号できたか否かを判定する(ステップS131)。
ビット信号aが誤りなく復号できた場合(ステップS131の正)、受信端末10aは、上述のステップS121と同様に、ビット信号aを鍵信号としてビット毎尤度信号a^bをネットワーク復号して、ビット毎尤度信号C(b’)を算出する硬復号ビット毎合成を行う(ステップS132)。
加算回路106は、出力切替回路107を介して合成されたビット毎尤度信号C(b’)を誤り訂正復号回路108に出力する。誤り訂正復号回路108は、入力されたビット毎尤度信号C(b’)を誤り訂正復号してビット信号bを得る(ステップS133)。
上述の動作により、受信端末10aは、ビット信号bに誤りが含まれる場合においても、ビット信号aを鍵信号として、ネットワーク符号化されたビット毎尤度信号a^bを硬復号ビット毎合成することにより、ビット信号bを得ることができる。
ビット信号aが誤りを含む場合(ステップS131の誤)、すなわち、ビット信号a、b共に誤りを含む場合、受信端末10aは、ビット毎尤度信号aを鍵信号として、ビット毎尤度信号a^bに対して次式(1)で表されるネットワーク復号を行う。なお、ビット毎尤度信号を鍵信号として、ネットワーク符号化されたビット毎尤度信号に対してネットワーク復号を行うことを軟復号という。
Figure 0004943389
なお、〜(チルダ)が上に記されたaを〜aと記し、〜aは、ビット毎尤度信号aである。また、sign(〜xbit)は、ビット毎尤度信号a^bの符号であり、sign(〜bbit)は、ビット毎尤度信号bの符号である。|〜xbit|は、ビット毎尤度信号a^bの絶対値であり、|〜bbit|は、ビット毎尤度信号の絶対値である。〜a’’bitは、軟復号されたビット信号aに対応するビット毎尤度信号である。以下、軟復号されたビット毎尤度信号を「’’」を付して表し、例えば、ビット信号aに対応する軟復号されたビット毎尤度信号をビット毎尤度信号a’’という。
まず、尤度信号記憶回路111は、ビット毎尤度信号aとビット毎尤度信号a^bを符号・ビット変換回路121及び絶対値抽出回路122に出力する。
符号・ビット変換回路121は、尤度信号記憶回路111から入力されたビット毎尤度信号a及びビット毎尤度信号a^bそれぞれの符号部分から0及び1の2値で表される仮のビット信号aと仮のビット信号a^bとに変換し、変換した2つの仮のビット信号を線形復号回路125に出力する。線形復号回路125は、符号・ビット変換回路121から入力されたネットワーク符号化されていない仮のビット信号aを鍵信号として、符号・ビット変換回路121から入力されたネットワーク符号化された仮のビット信号a^bの復号を行い、仮のビット信号bを復号する。また、線形復号回路125は、復号した仮のビット信号bをビット・符号変換回路126に出力する。ビット・符号変換回路126は、入力された仮のビット信号bを、1を正とし、0を負とする符号に変換され、変換された符号を示す信号を乗算回路124へ出力する。
絶対値抽出回路122は、尤度信号記憶回路111から入力されたビット毎尤度信号a及びビット毎尤度信号a^bのビットごとの値の確からしさを示すビットごとの絶対値を抽出し、抽出したビットごとの絶対値を尤度絶対値算出回路123に出力する。
尤度絶対値算出回路123は、絶対値抽出回路122から入力されたビット毎尤度信号aとビット毎尤度信号a^bとそれぞれのビットごとに大小を比較して小さい絶対値信号を乗算回路124に出力する。
乗算回路124は、ビット・符号変換回路126から入力された仮のビット信号bと、絶対値抽出回路122から入力された絶対値信号とを乗算して、ビット毎尤度信b’’を算出する。また、乗算回路124は、算出したビット毎尤度信号b’’を乗算回路105に出力する。乗算回路105は、ビット毎尤度信号b’’が入力されると、乗算を施さずに入力されたビット毎尤度信号b’’を加算回路106に出力する。加算回路106は、ビット毎尤度信号b’’が入力されると、尤度信号記憶回路111に記憶されているビット毎尤度信号bを読み出し、入力されたビット毎尤度信号b’’と読み出したビット毎尤度信号bとを加算して合成されたビット毎尤度信号C(b’’)を算出する。また、加算回路106は、出力切替回路107を介して尤度信号記憶回路111にビット毎尤度信号C(b’’)を出力して記憶させる(ステップS141)。
なお、ビット毎尤度信号C(b’’)は、誤りを含むビット毎尤度信号aを鍵信号としてネットワーク復号されたビット毎尤度信号b’’と受信信号から得られたビット毎尤度信号bとを加算により合成したビット毎尤度信号を示す。また、誤りを含むビット毎尤度信号を鍵信号としてネットワーク復号して算出されたビット毎尤度信号と、受信信号から得られたビット毎尤度信号とを加算により合成することを軟復号ビット毎合成という。
また、上述の式(1)に替えて、次式(2)で表されるネットワーク復号を行う場合、尤度絶対値算出回路123は、絶対値抽出回路122から入力されたビットごとの絶対値を乗算した信号を乗算回路124に出力する。
Figure 0004943389
続いて、受信端末10aは、ビット毎尤度信号C(b’’)の軟復号ビット毎合成と同様に、尤度信号記憶回路111に記憶されているビット毎尤度信号bとビット毎尤度信号a^bとを用いて、ビット毎尤度信号bを鍵信号としてビット毎尤度信号a^bに対して軟復号ビット毎合成を行いビット毎尤度信号C(a’’)を算出し、算出したビット毎尤度信号C(a’’)を尤度信号記憶回路111に記憶させる(ステップS142)。
次に、基準値算出回路112は、軟復号ビット合成されたビット毎尤度信号C(a’’)、C(b’’)それぞれのビット毎の絶対値の合計を算出して、算出した絶対値の合計を比較する(ステップS143)。
ビット毎尤度信号C(a’’)のビット毎の絶対値の合計がビット毎尤度信号C(b’’)のビット毎の絶対値の合計より大きい場合(ステップS143のA>B)、基準値算出回路112は、ビット毎尤度信号C(a’’)を鍵信号として選択することを尤度信号記憶回路111に出力する。尤度信号記憶回路111は、ビット毎尤度信号C(a’’)が鍵信号として選択されると、ビット毎尤度信号C(a’’)を誤り訂正復号回路108に出力する。誤り訂正復号回路108は、尤度信号記憶回路111から入力されたビット毎尤度信号C(a’’)から誤り訂正復号によりビット信号a’’を復号する(ステップS144)。
なお、ビット信号a’’は、ビット毎尤度信号aに対して軟復号ビット合成の後に誤り訂正復号を行い算出されたビット信号のことである。
誤り訂正復号回路108は、ネットワーク復号したビット信号a’’に誤りが含まれているか否かを検出する(ステップS145)。
ビット信号a’’に誤りが含まれている場合(ステップS145の誤)、受信端末10aは、受信処理を終了する。なお、このとき、受信端末10aは、誤りが含まれないビット信号a、bの伝送を行うために、送信端末30a、30bと中継端末20とに再送の要求をしてもよい。
ビット信号a’’に誤りが含まれていない場合(ステップS145の正)、誤り訂正復号回路108は、復号したビット信号a’’を信号記憶回路113に出力して記憶させる。受信端末10aにおいて、ビット信号a’’を鍵信号としてビット毎尤度信号a^bに対して硬復号ビット毎合成を行いビット毎尤度信号C(b’)を算出する(ステップS146)。
加算回路106は、算出したビット毎尤度信号C(b’)を出力切替回路107を介して誤り訂正復号回路108に出力する。誤り訂正復号回路108は、入力されたビット毎尤度信号C(b’)を誤り訂正復号してビット信号bを得る(ステップS147)。
以上の動作により、受信端末10aは、ビット信号a、bの受信処理を完了する。
なお、受信端末10aは、ビット信号bに誤りが含まれている場合、送信端末30bと中継端末20とに再送の要求を行うなどしてもよい。
ビット毎尤度信号C(a’’)のビット毎の絶対値の合計がビット毎尤度信号C(b’’)のビット毎の絶対値の合計より小さい場合(ステップS143のA<B)、基準値算出回路112は、ビット毎尤度信号C(b’’)を鍵信号として選択することを尤度信号記憶回路111に出力する。尤度信号記憶回路111は、ビット毎尤度信号C(b’’)が後に行う硬復号ビット毎合成における鍵信号として選択されると、ビット毎尤度信号C(b’’)を誤り訂正復号回路108に出力する。誤り訂正復号回路108は、尤度信号記憶回路111から入力されたビット毎尤度信号C(b’’)から誤り訂正復号によりビット信号b’’を復号する(ステップS151)。
誤り訂正復号回路108は、復号したビット信号b’’に誤りが含まれているか否かを検出する(ステップS152)。
復号したビット信号b’’に誤りが含まれている場合(ステップS152の誤)、受信端末10aは、受信処理を終了する。なお、受信端末10aは、誤りが含まれないビット信号a、bの伝送を行うために、送信端末30a、30bと中継端末20とに再送の要求をしてもよい。
復号したビット信号b’’に誤りが含まれていない場合(ステップS152の正)、誤り訂正復号回路108は、復号したビット信号b’’を信号記憶回路113に出力して記憶させる。受信端末10aにおいて、ビット信号b’’を鍵信号としてビット毎尤度信号a^bに対して硬復号ビット毎合成が行われ、ビット毎尤度信号C(a’)を算出する(ステップS153)。
加算回路106は、算出したビット毎尤度信号C(a’)を出力切替回路107を介して誤り訂正復号回路108に出力する。誤り訂正復号回路108は、入力されたビット毎尤度信号C(a’)を誤り訂正復号してビット信号aを得る(ステップS154)。
なお、受信端末10aは、ビット信号aに誤りが含まれている場合、送信端末30aと中継端末20とに再送の要求を行うなどしてもよい。
以上の動作により、受信端末10aは、ビット信号a、bの受信処理を完了する。
また、受信端末10bも、受信端末10aと同様に受信処理を行う。
(第1実施形態のXトポロジにおける無線通信システム1の伝送処理)
次に、図3を用いて、無線通信システム1において、送信端末30aに記憶されたビット信号aと、送信端末30bに記憶されたビット信号bとが中継端末20を介して受信端末10a、10bそれぞれに伝送される処理を説明する。
まず、時刻T1において、送信端末30aは、自端末に記憶されているビット信号aを変調した変調信号aを中継端末20宛に送信する(ステップS31)。
中継端末20において、無線部201は受信した信号から変調信号aを検出し、検出した変調信号aをシンボル・ビット変換回路202及び重み係数抽出回路211に出力する。シンボル・ビット変換回路202は、入力された変調信号aをシンボル・ビット変換し、変換により得られたビット系列信号aを軟判定回路203に出力する。軟判定回路203は、入力されたビット系列信号aに対して軟判定を行い軟判定信号aに変換し、軟判定信号aを乗算回路204に出力する。重み係数抽出回路211は、入力された変調信号aから重み係数を算出し、乗算回路204に算出した重み係数を出力する。乗算回路204は、軟判定回路203から入力された軟判定信号aと、重み係数抽出回路211から入力された重み係数を乗算し、乗算により算出された信号を誤り訂正復号回路205に出力する。誤り訂正復号回路205は、入力された信号に対し誤り訂正復号を行い、復号されたビット信号aを出力切替回路206を介して、信号記憶回路207に出力し記憶させる。
このとき、受信端末10a、10bは、ステップS101からステップS103までの動作を行い、変調信号aに対して適時聴取を行う。
次に、時間T2において、送信端末30bは、自端末が記憶するビット信号bを変調し、変調により得られた変調信号bを中継端末20宛に送信する(ステップS32)。
中継端末20において、無線部201は受信した信号から変調信号bを検出し、検出した変調信号aをシンボル・ビット変換回路202及び重み係数抽出回路211に出力する。シンボル・ビット変換回路202は、入力された変調信号bをシンボル・ビット変換し、変換により得られたビット系列信号bを軟判定回路203に出力する。軟判定回路203は、入力されたビット系列信号bに対して軟判定を行い軟判定信号bに変換し、軟判定信号bを乗算回路204に出力する。重み係数抽出回路211は、入力された変調信号bから重み係数を算出し、乗算回路204に算出した重み係数を出力する。乗算回路204は、軟判定回路203から入力された軟判定信号bと、重み係数抽出回路211から入力された重み係数を乗算し、乗算により算出された信号を誤り訂正復号回路205に出力する。誤り訂正復号回路205は、入力された信号に対し誤り訂正復号を行い、復号されたビット信号bを出力切替回路206を介して、信号記憶回路207に出力し記憶させる。
このとき、受信端末10a、10bは、ステップS104からステップS106までの動作を行い、変調信号bに対して適時聴取を行う。
続いて、時間T3において、中継端末20では、線形符号化回路208が、信号記憶回路207に記憶されているビット信号a及びビット信号bを読出し、読み出したビット信号a、bをネットワーク符号化したビット信号a^bを誤り訂正符号回路209に出力する。誤り訂正符号回路209は、線形符号化回路208から入力されたビット信号a^bに対して、予め定めた方式で誤り訂正符号化を行い、誤り訂正符号化された信号を変調回路210に出力する。変調回路210は、誤り訂正符号回路209から入力された信号に対し予め定められた変調をした変調信号a^bを無線部201に出力する。無線部201は、変調回路210から入力された変調信号a^bを受信端末10a、10bに送信する(ステップS33)。
また、時間T3において、受信端末10a、10bは、図4及び図5に示したステップS107以降の動作を行い、それぞれビット信号a及びビット信号bを得る。
上述のように、無線通信システム1では、受信端末10a、10bは、適時聴取をすると共に、受信する信号に対して合成を行うことによりダイバーシチ効果を得ることができ、信号の伝送品質を向上することが可能となる。また、受信端末10a、10bは、ビット信号への復調の前に、受信信号をビット毎尤度信号として処理して合成を行っている。これにより、ネットワーク符号化をデータ通信システムにおける物理リンク(物理層)に適用することができ、通信品質を向上させることが可能になる。
また、Xトポロジのような、ネットワーク符号化されていない変調信号(ネイティブパケット)全てを適時聴取により取得するトポロジにおいては、ネイティブパケットの伝送品質が劣悪であることが多く、受信端末10がネイティブパケットを誤りなく受信できるとは限らない。そこで、上述のように、受信端末10は、CRCなどの誤り検出によりネイティブパケットの正誤判定を行い、その結果に応じて復号及び合成の手法を選択して、受信処理を行うことで、伝送品質を向上させることができる。
更に、通信品質の向上が、誤り訂正復号の訂正能力を向上させ、ネットワーク符号を適用した無線通信ネットワークの伝送能力が向上する。
また、受信端末10は、重み係数抽出回路110が算出する受信電力に基づいた重み係数と、軟判定回路103が出力する軟判定信号及びネットワーク復号部120の出力する信号とを乗算することにより、加算回路106による単純な加算で合成がすることができ、複雑な回路を用いずに信号の伝送品質を向上させることが可能となる。
また、受信端末10は、基準値算出回路112を設けることで、全てのネイティブパケットに誤りが含まれている場合において、全てのネイティブパケットを用いて総当たりでネットワーク復号を行い算出された尤度信号の中から誤り訂正復号を行う尤度信号を効率的に選択することができる。これにより、全てのネイティブパケットを用いて総当たりでネットワーク復号を行い算出された全ての尤度信号に誤り訂正復号を行うときに比べ、大幅に計算量を削減することが可能となる。
次に、図6は、受信端末10の受信処理における受信したネイティブパケット(ネットワーク符号化されていない変調信号)の正誤に応じた場合分けを示す図である。
図示するように、(1)変調信号aが誤りを含まず変調信号bが誤りを含む場合と、(2)変調信号aが誤りを含み変調信号bが誤りを含まない場合と、(3)変調信号a、b共に誤りを含む場合とについて示されている。
なお、|L(A)|は、軟復号ビット毎合成により算出されたビット毎尤度信号a’’のビット毎の絶対値の合計を示す。|L(B)|は、|L(A)|と同様に、軟復号ビット毎合成により算出されたビット毎尤度信号b’’のビット毎の絶対値の合計を示す。また、Xは、ビット信号aとビット信号bとをネットワーク符号化された信号を示す。また、L(A)、L(B)、L(X)は、それぞれビット信号a、ビット信号b、ビット信号a^bのビット毎尤度信号を示す。
(1)変調信号aが誤りを含まず変調信号bが誤りを含む場合、受信端末10は、変調信号aを復調したビット信号aを鍵信号として、ネットワーク符号化されたa^bを硬復号ビット毎合成してビット毎尤度信号b’を算出する。次に、受信端末10は、算出したビット毎尤度信号b’と誤りを含む変調信号bから算出したビット毎尤度信号bとを合成する。その後、受信端末10は、合成により算出されたビット毎尤度信号に対して誤り訂正復号を行う。これにより、合成によるダイバーシチ効果により、誤り訂正機能の向上を得ることができる。
(2)変調信号aが誤りを含み変調信号bが誤りを含まない場合、受信端末10は、変調信号bを復調したビット信号bを鍵信号として、(1)と同様に処理を行い、合成によるダイバーシチ効果により、誤り訂正機能の向上を得ることができる。
(3)変調信号a、b共に誤りを含む場合、受信端末10は、軟復号ビット毎合成により算出されるビット毎尤度信号C(a’’)とビット毎尤度信号C(b’’)とのそれぞれに対応するビット毎の絶対値合計|L(A)|、|L(B)|を変調信号a、bそれぞれの信頼性を測る指標として用いる。C(B)がC(A)より大きい(C(A)<C(B))とき、ビット毎尤度信号C(b’’)を鍵信号としてビット毎尤度信号a^bを軟復号ビット毎合成してビット信号aを算出する。一方、C(B)がC(A)より小さい(C(A)>C(B))とき、ビット毎尤度信号C(a’’)を鍵信号としてビット毎尤度信号a^bを軟復号ビット毎合成してビット信号bを算出する。
(比較形態)
比較形態として、第1実施形態における受信端末10の受信処理と異なる受信処理を説明する。
図7及び図8は、比較形態における受信端末10の受信処理を示すフローチャートである。
比較形態の受信処理は、変調信号a、bを復調したビット信号a、bに誤りを含んでいる場合の処理が、第1実施形態と異なる。
ステップS201からステップS233までの動作は、図4及び図5に示した第1実施形態のステップS101からステップS133までの処理と同様であり、説明を省略し、ステップS241以降の動作について説明する。
ビット信号aが誤りを含む場合(ステップS231の誤)、すなわち、ビット信号a、b共に誤りを含む場合、基準値算出回路112は、尤度信号記憶回路111に記憶されているビット毎尤度信号a、bそれぞれのビット毎尤度信号a^bとの相互相関値を算出して、算出した相互相関値の大小を比較する(ステップS241)。
ビット毎尤度信号bとビット毎尤度信号a^bとの相互相関値が、ビット毎尤度信号aとビット毎尤度信号a^bとの相互相関値より大きい場合(ステップS241のA<B)、受信端末10は、ビット毎尤度信号bを鍵信号としてビット毎尤度信号a^bに対して軟復号ビット毎合成を行いビット毎尤度信号C(a’’)を算出する(ステップS242)。
加算回路106は、出力切替回路107を介して算出したビット毎尤度信号C(a’’)を誤り訂正復号回路108に出力する。誤り訂正復号回路108は、入力されたビット毎尤度信号C(a’’)を誤り訂正復号する(ステップS243)。
誤り訂正復号回路108は、ネットワーク復号したビット信号a’’に誤りが含まれているか否かを検出する(ステップS244)。
ビット信号a’’に誤りが含まれている場合(ステップS244の誤)、受信端末10は、受信処理を終了する。なお、このとき、受信端末10aは、誤りが含まれないビット信号a、bの伝送を行うために、送信端末30a、30bと中継端末20とに再送の要求をしてもよい。
ビット信号a’’に誤りが含まれていない場合(ステップS244の正)、誤り訂正復号回路108は、復号したビット信号a’’を信号記憶回路113に出力して記憶させる。受信端末10aにおいて、ビット信号a’’を鍵信号としてビット毎尤度信号a^bに対して硬復号ビット毎合成を行いビット毎尤度信号C(b’)を算出する(ステップS245)。
加算回路106は、算出したビット毎尤度信号C(b’)を出力切替回路107を介して誤り訂正復号回路108に出力する。誤り訂正復号回路108は、入力されたビット毎尤度信号C(b’)を誤り訂正復号してビット信号bを得る(ステップS246)。
以上の動作により、受信端末10aは、ビット信号a、bの受信処理を完了する。
なお、受信端末10aは、ビット信号bに誤りが含まれている場合、送信端末30bと中継端末20とに再送の要求を行うなどしてもよい。
ビット毎尤度信号aとビット毎尤度信号a^bとの相互相関値が、ビット毎尤度信号bとビット毎尤度信号a^bとの相互相関値より大きい場合(ステップS241のA>B)、受信端末10は、ビット毎尤度信号aを鍵信号としてビット毎尤度信号a^bに対して軟復号ビット毎合成を行いビット毎尤度信号C(b’’)を算出する(ステップS251)。
加算回路106は、出力切替回路107を介して算出したビット毎尤度信号C(b’’)を誤り訂正復号回路108に出力する。誤り訂正復号回路108は、入力されたビット毎尤度信号C(b’’)を誤り訂正復号する(ステップS252)。
誤り訂正復号回路108は、ネットワーク復号したビット信号b’’に誤りが含まれているか否かを検出する(ステップS253)。
ビット信号b’’に誤りが含まれている場合(ステップS253の誤)、受信端末10は、受信処理を終了する。なお、このとき、受信端末10aは、誤りが含まれないビット信号a、bの伝送を行うために、送信端末30a、30bと中継端末20とに再送の要求をしてもよい。
ビット信号b’’に誤りが含まれていない場合(ステップS253の正)、誤り訂正復号回路108は、復号したビット信号b’’を信号記憶回路113に出力して記憶させる。受信端末10aにおいて、ビット信号b’’を鍵信号としてビット毎尤度信号a^bに対して硬復号ビット毎合成を行いビット毎尤度信号C(a’)を算出する(ステップS254)。
加算回路106は、算出したビット毎尤度信号C(a’)を出力切替回路107を介して誤り訂正復号回路108に出力する。誤り訂正復号回路108は、入力されたビット毎尤度信号C(a’)を誤り訂正復号してビット信号aを得る(ステップS255)。
以上の動作により、受信端末10aは、ビット信号a、bの受信処理を完了する。
なお、受信端末10aは、ビット信号aに誤りが含まれている場合、送信端末30bと中継端末20とに再送の要求を行うなどしてもよい。
上述のように、比較形態の受信端末10は、適時聴取をすると共に、受信する信号に対して合成を行うことによりダイバーシチ効果を得ることができ、信号の伝送品質を向上することが可能となる。また、比較形態の受信端末10は、第1実施形態の受信端末10に比べ、ビット信号a、bが共に誤りを含んでいるときに軟復号ビット毎合成を行う回数を減らしているので、受信端末10の計算量を減らすことができる。
(第1実施形態及び比較形態のシミュレーション結果)
図9は、第1実施形態及び比較形態のシミュレーション条件を示す図である。図10は、第1実施形態及び比較形態の構成におけるシミュレーション結果を示す図である。シミュレーションは、IEEE802.11a規格に基づいて行った。
信号帯域は20MHzであり、二次変調方式にOFDMを用い、サブキャリア変調方式には64QAMを適用している。データサブキャリア数を52とし、パイロットサブキャリア数を4としている。パケット長は64byteであり、誤り訂正符号は、拘束長7及び符号化率3/4の畳み込み符号を用いている。誤り訂正復号法は、軟判定ビタビ復号を適用している。ノードとしての端末間の伝搬路環境は、指数減衰レイリーフェージングとし、遅延分散を100nsとし、伝搬減衰定数αを3としている。チャネル推定については理想推定とし、中継方法にはDe−code&Forwardを用いている。また、中継端末20における誤りはないものとしている。
図10に図示するように、加算による尤度信号の合成である尤度合成を行わない場合に比べ、第1実施形態及び比較形態の誤り率が改善されていることが示されている。また、第1実施形態の受信処理は、比較形態の受信処理に比べ、誤り率が低い。これは、復号したビット信号a、b共に誤りを含んでいた場合の動作の鍵信号の選択方法の違いによるものであり、第1実施形態の受信端末10の受信処理における誤り率は、比較形態の受信端末10の受信処理における誤り率よりも低く、通信品質が良いことが示されている。
上述の受信端末10は内部に、コンピュータシステムを有していてもよい。その場合、上述した受信端末10の受信処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われることになる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
なお、本発明に記載の第1の受信部及び第1の送信部は、無線部201に対応する。また、本発明に記載の第1の信号記憶回路は、信号記憶回路207に対応する。また、本発明に記載の第1の線形符号化回路は、線形符号化回路208に対応する。また、本発明に記載の第2の無線部は、無線部101に対応する。
第1実施形態における受信端末の構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態における中継端末の構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態のXトポロジの構成を有する無線通信システムと、当該無線通信システムの動作とを示す概略図である。 同実施形態における受信端末の受信処理を示すフローチャートである。 同実施形態における受信端末の受信処理を示すフローチャートである。 受信端末の受信処理における受信したネイティブパケットの正誤に応じた場合分けを示す図である。 比較形態における受信端末の受信処理を示すフローチャートである。 比較形態における受信端末の受信処理を示すフローチャートである。 第1実施形態及び比較形態のシミュレーション条件を示す図である。 第1実施形態及び比較形態の構成におけるシミュレーション結果を示す図である。 従来のネットワーク符号化を用いた無線通信システムの宛先局として用いる受信端末の構成を示した概略ブロック図である。 従来のXトポロジにおける無線通信システム9の構成を示す概略図である。
符号の説明
1…無線通信システム
10、10a、10b…受信端末
101…無線部、102…シンボル・ビット変換回路、103…軟判定回路
104、107、109、115…出力切替回路
105、124…乗算回路
106…加算回路、108…誤り訂正復号回路、110…重み係数抽出回路
111…尤度信号記憶回路、112…基準値算出回路、113…信号記憶回路
114…誤り訂正符号回路、116…変調回路
120…ネットワーク復号部、121…符号・ビット変換回路
122…絶対値抽出回路、123…尤度絶対値算出回路、125…線形復号回路
126…ビット・符号変換回路
20…中継端末
201…無線部、202…シンボル・ビット変換回路、203…軟判定回路
204…乗算回路、205…誤り訂正復号回路、207…信号記憶回路
208…線形符号化回路、209…誤り訂正符号回路、210…変調回路
211…重み係数抽出回路、206…出力切替回路
30a、30b…送信端末
9…無線通信システム
91、91a、91b…受信端末
92…中継端末
93a、93b…送信端末
911…無線部、912…シンボル・ビット変換回路、913…軟判定回路
914…乗算回路、915…誤り訂正復号回路、916…線形復号回路
917、920…出力切替回路
918…重み係数抽出回路、919…信号記憶回路、921…誤り訂正符号回路
922…変調回路

Claims (4)

  1. 送信端末、中継端末及び受信端末を有し、鍵信号により情報信号をネットワーク符号化して通信を行う無線通信システムにおいて、
    送信端末は、自端末に記憶されている信号を前記中継端末又は前記受信端末に送信し、
    前記中継端末は、
    前記送信端末から送信される信号を受信し、受信した信号から自端末宛の信号を検出して出力する第1の受信部と、
    前記第1の受信部が受信した自端末宛の信号が記憶される第1の信号記憶回路と、
    前記第1の信号記憶回路に記憶される信号のいずれか1つを前記鍵信号として、前記第1の信号記憶回路に記憶される信号のうち他の信号に対してネットワーク符号化をしてネットワーク符号化信号を出力する第1の線形符号化回路と、
    前記ネットワーク符号化信号を前記受信端末に送信する第1の送信部と
    を備え、
    前記受信端末は、
    自端末宛の信号及び自端末宛以外の信号を受信して検出し、検出した信号を出力する第2の受信部と、
    前記第2の受信部が検出した信号に基づく尤度信号が記憶される尤度信号記憶回路と、
    前記尤度信号記憶回路に記憶されている前記ネットワーク符号化信号を前記鍵信号を用いてネットワーク復号して前記尤度信号を出力するネットワーク復号部と、
    前記尤度信号記憶回路に記憶される前記尤度信号と、ネットワーク復号により得られる前記尤度信号とを加算して、合成された前記尤度信号を出力する加算回路と、
    前記合成された尤度信号のうちビット毎の絶対値の合計が最も大きい前記合成された尤度信号を選択する基準値算出回路と、
    前記尤度信号に対して誤り訂正復号を行う誤り訂正復号回路と
    を備え、
    前記受信端末において、
    前記尤度信号記憶回路に記憶されているネットワーク符号化されていない前記尤度信号のうち誤りを含まない尤度信号がある場合、前記ネットワーク復号部は、該尤度信号を誤り訂正復号して算出された前記情報信号を前記鍵信号として用い、
    前記尤度信号記憶回路に記憶されているネットワーク符号化されていない前記尤度信号のうち誤りを含まない尤度信号がない場合、前記ネットワーク復号部は、前記尤度信号記憶回路に記憶されているネットワーク符号化されていない前記尤度信号それぞれを鍵信号として用い、前記基準値算出回路により選択された前記合成された尤度信号に対して誤り訂正復号が行われる
    ことを特徴とする無線通信システム。
  2. 送信端末、中継端末及び受信端末を有し、鍵信号により情報信号をネットワーク符号化して通信を行う無線通信システムにおける受信端末であって、
    自端末宛の信号及び自端末宛以外の信号を受信して検出し、検出した信号を出力する第2の受信部と、
    前記第2の受信部が検出した信号に基づく尤度信号が記憶される尤度信号記憶回路と、
    前記第2の受信部が検出した前記ネットワーク符号化信号を前記鍵信号を用いてネットワーク復号して前記尤度信号を出力するネットワーク復号部と、
    前記尤度信号記憶回路に記憶される前記尤度信号と、ネットワーク復号により得られる前記尤度信号とを加算して、合成された前記尤度信号を出力する加算回路と、
    前記合成された尤度信号のうちビット毎の絶対値の合計が最も大きい前記合成された尤度信号を選択する基準値算出回路と、
    前記尤度信号に対して誤り訂正復号を行う誤り訂正復号回路と
    を備え、
    前記尤度信号記憶回路に記憶されているネットワーク符号化されていない前記尤度信号のうち誤りを含まない尤度信号がある場合、前記ネットワーク復号部は、前記誤り訂正復号回路により該尤度信号を誤り訂正復号して算出された前記情報信号を前記鍵信号として用い、
    前記尤度信号記憶回路に記憶されているネットワーク符号化されていない前記尤度信号のうち誤りを含まない尤度信号がない場合、前記ネットワーク復号部は、前記尤度信号記憶回路に記憶されているネットワーク符号化されていない前記尤度信号それぞれを鍵信号として用い、前記誤り訂正復号回路は、前記基準値算出回路により選択された前記合成された尤度信号に対して誤り訂正復号を行う
    ことを特徴とする受信端末。
  3. 送信端末、中継端末及び受信端末を有し、鍵信号により情報信号をネットワーク符号化して通信を行う無線通信システムにおける無線通信方法であって、
    送信端末が自端末に記憶されている信号を前記中継端末又は前記受信端末に送信する過程と、
    第1の受信部が前記送信端末から送信される信号を受信し、受信した信号から自端末宛の信号を検出して出力する過程と、
    前記第1の受信部が受信した自端末宛の信号が第1の信号記憶回路に記憶される過程と、
    第1の線形符号化回路が前記第1の信号記憶回路に記憶される信号のいずれか1つを前記鍵信号として、前記第1の信号記憶回路に記憶される信号のうち他の信号に対してネットワーク符号化をしてネットワーク符号化信号を出力する過程と、
    第1の送信部が前記ネットワーク符号化信号を前記受信端末に送信する過程と
    第2の受信部が自端末宛の信号及び自端末宛以外の信号を受信して検出し、検出した信号を出力する過程と、
    前記第2の受信部が検出した信号に基づく尤度信号が尤度信号記憶回路に記憶される過程と、
    前記尤度信号記憶回路に記憶されているネットワーク符号化されていない前記尤度信号のうち誤りを含まない尤度信号がある場合、前記ネットワーク復号部が、該尤度信号を誤り訂正復号して算出された前記情報信号を前記鍵信号として用いネットワーク復号し、加算回路が、前記尤度信号記憶回路に記憶される前記尤度信号と、ネットワーク復号により得られる前記尤度信号とを加算して合成された前記尤度信号を出力し、誤り訂正復号回路が、前記合成された前記尤度信に対して誤り訂正復号する過程と、
    前記尤度信号記憶回路に記憶されているネットワーク符号化されていない前記尤度信号のうち誤りを含まない尤度信号がない場合、前記ネットワーク復号部が、前記尤度信号記憶回路に記憶されているネットワーク符号化されていない前記尤度信号それぞれを鍵信号として用いてネットワーク復号し、前記加算回路が、ネットワーク復号された尤度信号それぞれに対して前記合成された前記尤度信号を算出して、前記基準値算出回路が、前記加算回路により複数の前記合成された前記尤度信号から1つの合成された尤度信号を選択し、誤り訂正復号回路が、該合成された尤度信号に対して誤り訂正復号する過程と
    を有する
    ことを特徴とする無線通信方法。
  4. 送信端末、中継端末及び受信端末を有し、鍵信号により情報信号をネットワーク符号化して通信を行う無線通信システムにおける受信端末の受信方法であって、
    第2の受信部が自端末宛の信号及び自端末宛以外の信号を受信して検出し、検出した信号を出力する過程と、
    前記第2の受信部が検出した信号に基づく尤度信号が尤度信号記憶回路に記憶される過程と、
    前記尤度信号記憶回路に記憶されているネットワーク符号化されていない前記尤度信号のうち誤りを含まない尤度信号がある場合、前記ネットワーク復号部が、該尤度信号を誤り訂正復号して算出された前記情報信号を前記鍵信号として用いネットワーク復号し、加算回路が、前記尤度信号記憶回路に記憶される前記尤度信号と、ネットワーク復号により得られる前記尤度信号とを加算して合成された前記尤度信号を出力し、誤り訂正復号回路が、前記合成された前記尤度信に対して誤り訂正復号する過程と、
    前記尤度信号記憶回路に記憶されているネットワーク符号化されていない前記尤度信号のうち誤りを含まない尤度信号がない場合、前記ネットワーク復号部が、前記尤度信号記憶回路に記憶されているネットワーク符号化されていない前記尤度信号それぞれを鍵信号として用いてネットワーク復号し、前記加算回路が、ネットワーク復号された尤度信号それぞれに対して前記合成された前記尤度信号を算出して、前記基準値算出回路が、前記加算回路により複数の前記合成された前記尤度信号から1つの合成された尤度信号を選択し、誤り訂正復号回路が、該合成された尤度信号に対して誤り訂正復号する過程と
    を有する
    ことを特徴とする受信方法。
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