JP4943068B2 - 乳歯ブラシ - Google Patents

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Description

この発明は、乳幼児の歯が生えはじめる時期に使用を開始する乳歯ブラシの改良に関するものである。
歯が生えはじめた乳幼児に、歯磨きの習慣をつける前提として、歯磨きを体験させるためのものとして、ヘッド部に軟質のブラシ部を設けた乳歯ブラシが知られている。
特に、乳幼児の口腔内に挿入されるヘッド部は、上記のような軟質のブラシ部や歯がため状とされており、柄の途中には、該ヘッド部が口腔深く入りすぎて喉を損傷したりするのを防止するために、大きな円弧状のフランジ体状の喉突き防止プレートが配置されている(特許文献1ないし3参照)。
また、月齢が少し高くなった乳幼児向けに、全体形状がほぼ通常の歯ブラシと同じであり、ヘッドだけが弾性ブラシとされたものを知られている(参考文献4参照)。
実公昭56−816号 実公昭57−27311号 実公昭61−35066号 実公昭56−20989号
従来の乳歯ブラシは、上記のような構成であるから、喉突きしないように安全をはかりながら、口腔内に歯ブラシ状のものを入れて動かす習慣をつける練習をしたり、あるいは歯がためと同じような効果をねらいながら、歯磨きの感触を体験させる程度のものであり、積極的に洗浄効果を発揮させようとするものは少ない。
特に、歯ブラシを使用するための手の操作が未発達な乳幼児であっても、生え始めたばかりの柔らかな乳歯の表面に付着した、離乳食や母乳等の僅かな汚れを落とすことができる構成を実現したものはなかった。
この発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、生え始めた上下の前歯の汚れを主要な対象として、操作が未熟な乳幼児であっても、自ら汚れを落として、その洗浄効果を体験できる乳歯ブラシを提供することを目的とする。
本発明は、把持するための把持部と、口腔内に挿入されるヘッド部とを備える乳歯ブラシであって、前記ヘッド部が、基部と基部から延びる軟質材料製の多数の細いブラシ要素で構成されるブラシ部とを有しており、前記基部が、前記ヘッド部をほぼ水平に保持した状態において、上面および下面を形成する主面を備えていて、該主面に各ブラシ要素が形成されており、前記基部は、その垂直断面形状がほぼ楕円もしくは長円形とされ、前記ブラシ要素として、前記ヘッド部の長手方向と直交する方向に沿って延びる湾曲した波板状のブラシ要素が複数列形成され、さらに、各ブラシ要素の表面には微細な凹凸が形成されていることを特徴とする
好ましくは、前記ヘッド部は、前記保持状態にて、該ヘッド部の側縁部と先端部の領域では、前記ブラシ部の外縁よりも前記基部の外縁が外方に位置されており、かつ該基部が硬質の芯材と、該芯材を覆う軟質材料で形成されていて、前記ブラシ部は該軟質材料と一体である構成としたことを特徴とする。
上記構成によれば、ヘッド部の先端部および側縁部では、基部の外縁が最も外側にあり、その部分は軟質の材料で形成されているから、乳幼児の口腔内に当たった際にも硬く冷たい感触ではなく、不快な刺激の原因とならない。そして、前記ヘッド部がその把持部の中心軸方向にさまざまに変位した状態で、口腔内に挿入され、噛まれることで、それぞれ異なる感触を得ることができる。
好ましくは、前記把持部と前記ヘッド部との間には外方に拡径した喉突き防止プレートが、前記ヘッド部に近接して設けられていることを特徴とする。
上記構成によれば、ブラシ部の構成を上記したように、前歯に特化して使用させることに対応して、喉突き防止プレートが、前記ヘッド部に近接して設けることができるので、従来のように、ヘッド部が奥歯に達することを考慮してヘッド部から比較的離して喉突き防止プレートを配置していた場合と比べて、操作が未熟なために口腔の奥に入れてしまったり、咥えた状態で転倒した際等に不用意にヘッド部先端が乳幼児の喉に達するおそれが格段に減り、一層確実に安全な使用を実現できると共に、喉突き防止ブレートがブラシ部を前歯の位置に配置する規制手段としても機能する。
好ましくは、前記喉突き防止プレートは、軟質の材料が配置されていることを特徴とする。
上記構成によれば、前記喉突き防止プレートは、軟らかい方が、把持部の柄等に対する着脱作業が容易になるだけでなく、乳幼児の前歯にブラシ部が配置された使用状態では、喉突き防止プレートに口唇が当接する事となるため、喉突き防止プレートが乳幼児に違和感を与えずに使用することができる。
以上述べたように、本発明にあっては、生え始めた上下の前歯の汚れを主要な対象として、操作が未熟な乳幼児であっても、自ら汚れを落として、その洗浄効果を体験できる乳歯ブラシを提供することができる。
以下、この発明の好適な実施形態を添付図面を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る乳歯ブラシの実施形態を示す概略斜視図、図2は図1の乳歯ブラシの概略縦断面図、図3は図1のA−A断面図である。
図1および図2に示すように、乳歯ブラシ10は、本体であるヘッド部20と長尺の把持部11と、ヘッド部20と把持部11との間に配置される喉突き防止プレート40とを有している。
把持部11は図2に示されているように棒状の柄部13を有しており、柄部13とは反対側が、喉突き防止プレート40を越えてさらに先端方向に延びて、ヘッド部20の一部として該ヘッド部20の内部で基部21を構成する芯材21bと一体にされている。
この把持部11は本実施形態では上記した全体が同じ材料で形成されており、保持の際の握り安さなどの点で、硬質材料としての合成樹脂、例えばABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂)、AS(アクリロニトリル・スチレン樹脂)、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリエーテルスルフォン、ポリアミド、アクリル樹脂などの成形品を用いることができる。
なお、把持部11の表面の全体または一部に、一体成形等によってエラストマーの滑り止め層を配置したり、硬質材料であっても表面に微細な凹凸を設けることで、より滑りづらく持ちやすい構成としてもよい。
把持部11のヘッド部20側と反対の端部は、ほぼ球状の摘み部12とされており、棒状のものの端部を握る傾向が見られる乳幼児等が指先の先端で摘みやすく、発達段階としては、より難易度の高い握り方で把持することを促すようになっている。
また、把持部11は、そのZ方向に沿った断面(図示せず)が円形とされている。このため、乳幼児が後述するように乳歯ブラシ10を使用した際に、手で持った感触からは乳歯ブラシの姿勢、すなわち上下方向などの方向性判断はできないようにされており、方向性に手がかりを与えるのは、図3に示すように、Z方向とX方向で異なる形状のヘッド部20の感触を口腔内で判別した場合となる。したがって、このような口腔内の感触に対応して握る位置や握り方を学習することができる。
なお、把持部11の断面を円形とするのではなく、楕円や長円状としたり、更には、指を配置する為の指に対応した凹部を設けたり、把持部全体をリング状として手掌全体で把持できるようにしてもよい。すなわち、口腔での検知に伴う手の操作の学習を主眼にするのではなく、乳幼児が持ちやすい構成としてもよい。
喉突き防止プレート40は、把持部11に対して大きく拡径したフランジ状であり、好ましくは把持部11と別体で、全体が把持部11よりも軟質の材料で形成されている。
この喉突き防止プレート40は、図2に示すように、把持部11の長さ方向に関して、中央部よりもヘッド部20により近接した位置に設けた装着部14に対して装着されている。つまり、把持部11側に円周状に突起した装着部14に対して、喉突き防止プレート40の柄部13側となる凹面41内で、円周状に突出した壁面42から内方に向かって突出した係合部43が係合し、装着部14のヘッド部20側の規制面44に当接して固定される構成とされており、ヘッド部20側から喉突き防止プレートを着脱可能とすると共に、装着部14よりも把持部11側に移動しないよう固定される。
なお、この時、喉突き防止プレート40が把持部11に対して回転してしまわないよう、装着部14と壁面42とが周縁上で係合する回転止めが形成されていてもよい。
特に好ましくは、喉突き防止プレート40は、把持部11よりも軟質の材料で形成されているが、極端に軟らかくならにように、やや硬度をもつ材料で形成されることで、乳幼児の口唇が当接した際の感触を柔らかくすると共に、把持部11に着脱しやすくされている。具体的には、好ましくは喉突き防止プレート40は、ポリプロピレン等のエラストマーやシリコーンなどの弾性体により形成されている。
なお、装着部14に係合するための規制部45等の中央領域を硬質材料で形成し、外周領域を軟質材料として一体に形成したり、喉突き防止プレート40のヘッド部20側の面に軟質材料による弾性層を一体に形成してもよい。
また、喉突き防止用プレート40には、開口45が二箇所設けられて、全体が楕円形に形成されており、万一、誤嚥した場合でも呼吸を確保できるよう構成されると共に、テーブルや床上に載置された場合に、転がってしまわない構成とされている。
ヘッド部20は、図2および図3に示されているように、上記した硬質の芯材と、該芯材を覆う軟質材料でなる基部21と、該基部21から上下方向に垂直に延びる軟質材料でなるブラシ部24とを有している。
図2および図3に示すように、乳歯ブラシ10のヘッド部20をX,Y平面に位置するように、すなわち、水平に保持した状態では、その基部21の特に芯材21bの断面が図3に示すように、やや扁平な形状で、ほぼ矩形であり、該矩形の長い辺に対応した主面である上面22と下面23を有している。主面である上面22と下面23からは、垂直な方向、すなわち図2および図3においてZ方向には、上記ブラシ部24を構成する多数のブラシ要素25が延びている。
このブラシ部24はエラストマーやシリコーン等の弾性を有する軟質材料により、例えば基部21を含む把持部11とともに、2色成形などの一体成形により形成されている。つまり、把持部11と一体とされた芯材21b表面に、ブラシ要素25と一体にされたブラシ基部層21aが一体なるように成形されている。
ブラシ部24を構成する個々のブラシ要素25は、基部側が底面とされて先端が先鋭にされた細長い錐体形であり、例えば、円錐もしくは角錐状である。本実施形態では、好ましくは角錐、特に、四角錐状とされている。
また、前記基部21は、図3に示されているように、その垂直断面形状がほぼ楕円もしくは長円形であり、少なくともブラシ部24の中央領域Tの各ブラシ要素25の上端部は同じ高さの平面状とされている。
さらに、ヘッド部21の側縁部28と先端部29(図2参照)の領域では、ブラシ部24の外縁よりも基部24の前記側縁部28と先端部29に相当する軟質材料よりなる基部外縁が、外方に位置されている。この時、芯材21bはブラシ要素25が配置された領域に止まっており、基部24の側縁部28や先端部29の領域には配置されていない。
なお、軟質材料からなるブラシ基部層21aを、装着部14まで延長して、乳幼児の口唇や口腔が当接する部分全体が軟質材料で形成される構成としてもよい。
ここで、図4は、乳歯ブラシ10の使用状態を示しており、乳幼児自ら把持部11を手で握って、ヘッド部20が使用者である乳幼児Hの口腔内に挿入される。喉突き防止プレート40は使用者の口唇前面に当接して、以上ヘッド部20が、それ以上、口腔内の奥側へ危険な深さまで入り込まないようにされており、しかも、喉突き防止プレート40の口唇面側は比較的柔軟な材料で形成されているため、口唇には軟らかい感触を与えている。 この状態において、使用者が上下の顎を閉じると、上下の前歯T,Tはヘッド部20の
ブラシ部24に垂直に入りこむ。
図5は、ヘッド部20のブラシ部24の構成を示す概略平面図であり、図6はその部分拡大図である。
ブラシ部24を構成するブラシ要素25は、図5に示すように多数密集するように形成されている。特に図5に示すように、各ブラシ要素とその頂点は、例えば、ブラシ要素25−1と25−5のように縦方向に隣接し、さらにブラシ要素25−2,25−5,25−4のように横方向にも隣接している。しかもブラシ要素はこのように点線で示す縦横に配置されたものどうしの間にさらに、ブラシ要素25−3,25−6のように他のブラシ要素が配置されて、各ブラシ要素25が交差するよう斜めの位置関係に配置されている。
しかも、図7に示すように、ブラシ要素25の表面には、微細な凹凸26が形成されている。この微細な凹凸26は、例えば、ブラシ部24が成形される際に成形用金型から写しとられるものや、成形の工程で材料の性状や成形条件などに基づいて、その表面粗さが調節されることにより形成されるようにしてもよい。あるいは、成形後、ブラシ部24の表面を加工等することにより形成してもよい。
本実施形態は以上のように構成されており、図4で説明したように、乳歯ブラシ10のヘッド部20を乳幼児の口腔内に入れて、乳幼児が上下の歯列を合わせると、上の前歯Tと、下の前歯Tが図7に示すように、基部21から垂直に延びるブラシ部24の各ブラシ要素25内にそれぞれ入り込む。
つまり、乳幼児にとって最初に生える前歯Tが選択的にブラシ部24の多数のブラシ要素25どうしの間に適切に入りこむから、乳幼児とって比較的困難な乳歯ブラシの磨き動作を行わなくても、ヘッド部20をくわえて、繰り返し前歯を噛み合わせることで、前歯が多数のブラシ要素25どうしの間に入り込む。しかも、この時期の乳幼児は、噛む行為を繰り返す傾向があり、ブラシ要素25の先端側が比較的尖った形態とされていることに伴う刺激もあるため、入り込んで抜き出す動きを繰り返すこととなる。
この場合、各ブラシ要素25は軟質の材料で形成され、乳歯である前歯Tを傷つけないだけでなく、前歯Tの動きに伴って変形し、その変形から戻る力で、確実に前歯Tに当接する。しかもその表面には、微細な凹凸26が設けられているから、乳幼児の前歯の表面は、この微細な凹凸面により繰り返し擦られて、母乳やミルク、離乳食等の残滓が取れるので、従来の歯がためにおける、噛んだ際に得られる反力による感触だけでなく、実質的に前歯の汚れを取り除く洗浄効果が得られる。
また、ヘッド部20の先端部29および側縁部28では、基部21の外縁が最も外側にあり、その部分は軟質の材料で形成されているから、乳幼児の口腔内に当たった際にも硬く冷たい感触ではなく、不快な刺激の原因とならない。そして、実際の使用にあっては、乳幼児が把持部11を持って動かすことで、ヘッド部20が該把持部11の中心軸方向にさまざまに変位した状態で、口腔内に挿入されて、噛まれる。これにより、歯がブラシ部24以外の箇所を含めてさまざまな箇所に当たるので、それぞれ異なる感触を得ることができて乳幼児の興味を誘うことができる。また、乳歯ブラシ10が口唇や口腔内に当接する部分は、ほぼ柔軟な材料で形成されており、乳幼児に違和感を与えることがない。
さらに、ブラシ要素25の基部21が広い錐体形であることで、適度な「コシ」もしくは剛性感が得られ、かつブラシ部24の中央領域の各ブラシ要素25の上端部は同じ高さとされることによるほぼ面状の部分が歯茎や歯に当たることで、従来の乳幼児用ブラシとは異なり、通常の歯ブラシに近い感触が得られる。
図8は、乳歯ブラシの変形例1の要部を示している。
図8において、図3と同一の符号を付した箇所は共通する構成であるから重複する説明は省略し、相違点を中心に説明する。
変形例のヘッド部20−1では、ブラシ部24を構成するブラシ要素25−1の少なくとも先端部が先鋭な形状ではなく、球形部51とされていることである。すなわち、球形部51の基部はネック状に縮径されているので、球形部51は、図3で説明したようにブラシ要素25−1どうしの間に歯が入り込んだ際に、該球形部51が汚れをこすり取る作用を発揮する。
また、ブラシ要素25−1の途中にも球形部52を備え、球形部が二箇所となるようにしてもよい。これにより、より多くの凹凸を備えることになり、歯のよごれをこすり取る作用が、一層向上するという作用がある。このように、ブラシ要素25における表面の微細な凹凸は、視認できる大きさの凹凸であってもよい。
なお、先端側の球形部51一箇所のみとして、ブラシ要素25−1の基部21側を球形部51よりも細い円柱状となるよう形成したり、一つのブラシ要素25−1上に二つ以上の球形部を設けてもよく、各ブラシ要素25−1で異なる位置に球形部を形成してもよい。また、各球形部の形状を球形ではなく、傘状や紡錘形等の、より汚れを掻き出し易い形状としてもよい。
図9は、乳歯ブラシの変形例2の要部を示している。
図9において、図3と同一の符号を付した箇所は共通する構成であるから重複する説明は省略し、相違点を中心に説明する。
変形例2のヘッド部20−2では、ブラシ部24を構成するブラシ要素25−10が、ヘッド部20−2の長手方向、すなわち、図9のY方向とほぼ直交する方向、すなわち図9のX方向に延びている。
このブラシ要素25−10は、ヘッド部20−2が延びる方向に対して交差する方向(X方向)に延びるよう複数列形成されており、好ましくは図示のようにY方向に各ブラシ要素25−10がそれぞれ湾曲するよう突出した波板状とされている。
また、ブラシ要素25−10の表面には、図7で説明したのと同様に微細な凹凸が形成されている。
さらに、変形例2においては、把持部11−1はリング状もしくは楕円状とされており、例え乳歯が生え始めたばかりの乳幼児であっても持ち易い形態とされており、幅広とされて持ち易くなっているヘッド部20−2の反対側を把持した場合、口腔にヘッド部20−2が向かい易い配置とされている。
この変形例2においては、図9のヘッド部20−2の長手方向、すなわち、Y方向を使用者の口腔内の奥行き方向に向けて、該口腔内に挿入すると。図10に示すように、X方向、すなわち、横方向Nに沿って、各ブラシ要素25−10が延びている。
ここで、使用者が口を閉じると、使用者の前歯Tは各ブラシ要素25−10と同じN方向に並んでいるので、各ブラシ要素25−10どうしの間に入り込む。すなわち、使用者である乳幼児が口を閉じたり開けたりを繰り返すことで、ブラシ要素25−10の表面が、前歯Tの主面である表面と裏面に擦られることになる。
特に、本実施形態では、ブラシ要素25―10は、Y方向に突出した部分を有する波板状になっているので、その湾曲における凸部が前歯Tの主面である表面と裏面に良く当接し、特にブラシ要素25−10表面の微細な凹凸26が前歯主面から汚れを擦り取ることができる。なお、ブラシ要素25−10は波板状ではなく、角部を有するジグザグ状や、凸部と凹部が表面と裏面で一致する形態でもよい。そして、略直線の平板状でもよい。
図11は、乳歯ブラシの変形例3の要部を示している。
図11において、図3と同一の符号を付した箇所は共通する構成であるから重複する説明は省略し、相違点を中心に説明する。
変形例3のヘッド部20−3では、ブラシ部24を構成するブラシ要素が複数種類形成されており、この変形例3では、4つの領域において、ほぼ3種類のブラシ要素を形成したものである。
ヘッド部20−3の先端付近と、基端(把持部側)に形成したブラシ要素25−13および25−14は、ヘッド部20−3の長手方向、すなわちY方向に延びるブラシ要素を多数配列したものである。
これらの内側で、その先端寄りの領域に形成したブラシ要素25−11は、図5で説明したブラシ要素25とほぼ同じものである。
上記内側における基端よりに形成したブラシ要素25−12は、変形例2で説明したブラシ要素25−10と同じものである。但し図示の例は、波板状の湾曲はなく、X方向に延びる平板状板体が2または3箇所突出するよう分割された形態とされている。
変形例3は以上のように構成されており、ヘッド部20−3の先端付近と、基端側に形成したブラシ要素25−13および25−14の部分は、この領域を乳幼児が(前歯で)噛むことにより、歯磨きというよりは、むしろ刺激に伴って口腔内にくわえることを促す歯がためとしての機能を発揮することができる。
また、ブラシ要素25−11と25−12は、それぞれ図6と図10でそれぞれ説明した機能を発揮することができるものであり、特に図4に示すように、ヘッド部20−3を口腔内に挿入した場合、前歯が当接し易い位置に配置されている。
上述の各実施形態や変形例における各構成は相互に組み合わせたり、必要により、その一部を省略したり、他の構成と入れ換えて、異なる構成の組み合わせのもとで実施されてもよい。
例えば、ヘッド部のブラシ部のブラシ要素にあっては、変形例のように球形部を形成し、しかもその表面に凹凸を形成してもよい。また、乳幼児の発達に応じて、喉突き防止プレート40を取り外して、一方向にのみブラシ要素が延びるヘッド部を有する他の乳歯ブラシに装着して使用できるよう、異なる形態の乳歯ブラシとセットにして母親等の介助者が購入できるよう構成してもよく、さらに、把持部11と喉突き防止プレート40を一体に形成して、それらからヘッド部20を取り外し可能として、異なる形態のヘッド部と付け替えられるよう構成してもよい。
本発明の実施形態にかかる乳歯ブラシの概略斜視図。 図1の乳歯ブラシの概略縦断面図。 図2のA−A概略断面図。 図1の乳歯ブラシの使用状態を示す図。 図1の乳歯ブラシのヘッド部のブラシ要素の配列を示す概略平面図。 図5の一部拡大図。 図3のブラシ部の一部を示す拡大断面図。 図1の乳歯ブラシの変形例1の要部を示す図。 図1の乳歯ブラシの変形例2の要部を示す図。 図9の変形例2の機能を説明するための説明図。 図1の乳歯ブラシの変形例3の要部を示す図。
符号の説明
10・・・乳歯ブラシ、11・・・把持部、20・・・ヘッド部、21・・・基部、24・・・ブラシ部、25・・・ブラシ要素、40・・・喉突き防止プレート

Claims (4)

  1. 把持するための把持部と、口腔内に挿入されるヘッド部とを備える乳歯ブラシであって、
    前記ヘッド部が、基部と基部から延びる軟質材料製の多数の細いブラシ要素で構成されるブラシ部とを有しており、
    前記基部が、前記ヘッド部をほぼ水平に保持した状態において、上面および下面を形成する主面を備えていて、
    該主面に各ブラシ要素が形成されており、
    前記基部は、その垂直断面形状がほぼ楕円もしくは長円形とされ、
    前記ブラシ要素として、前記ヘッド部の長手方向と直交する方向に沿って延びる湾曲した波板状のブラシ要素が複数列形成され、
    さらに、各ブラシ要素の表面には微細な凹凸が形成されている
    ことを特徴とする乳歯ブラシ。
  2. 前記ヘッド部は、前記保持状態にて、該ヘッド部の側縁部と先端部の領域では、前記ブラシ部の外縁よりも前記基部の外縁が外方に位置されており、かつ該基部が硬質の芯材と、該芯材を覆う軟質材料で形成されていて、前記ブラシ部は該軟質材料と一体である構成としたことを特徴とする請求項1に記載の乳歯ブラシ。
  3. 前記把持部と前記ヘッド部との間には外方に拡径した喉突き防止プレートが、前記ヘッド部に近接して設けられていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の乳歯ブラシ。
  4. 前記喉突き防止プレートは、軟質の材料が配置されていることを特徴とする請求項3に記載の乳歯ブラシ。
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