JP4942467B2 - 撮影装置および方法並びにプログラム - Google Patents

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本発明は、撮影により画像を取得する撮影手段から被写体までの被写体距離を算出する機能を備えた撮影装置および方法並びに撮影方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関するものである。
被写体を撮影して画像を取得する撮影装置において、被写体に向けて出射した近赤外線等の測距光が被写体により反射して戻ってくるまでの時間を計測することにより、撮影装置から被写体までの距離を測定して、距離画像を作成することが行われている。このように光の反射を用いて被写体までの距離の測定(測距)を行う方式はTOF(Time Of Flight)方式と称されるが、TOF方式を用いる場合には、被写体からの反射光が得られなければ測距を行うことができない。また、反射光が得られたとしても、光量が小さいとノイズの影響が大きくなることから、正確な測距を行うことができない。例えば、被写体が撮影装置から遠い位置にある場合には十分な光量の反射光が得られないため、正確に測距を行うことができない。
このような場合、反射光の検出期間を長くすれば、測距に必要な十分な光量の反射光を受光することができる。しかしながら、反射光の検出期間を長くすると、被写体が撮影装置に近い場合には、反射光を受光する光検出素子が飽和しやすくなる。光検出素子が飽和すると、反射光の受光光量と光検出素子の出力信号とが対応しなくなるため、正確に測距を行うことができなくなる。
このため、光検出素子が生成した信号電荷を集積する検出期間を複数設定し、設定した複数の検出期間から、光検出素子において許容される電荷量を超えない範囲で、検出される電荷量が最大となる検出期間を選択し、検出した期間を用いて測距を行うことにより、ノイズの影響をできるだけ少なくして被写体までの距離を算出する手法が提案されている(特許文献1参照)。また、特許文献1においては、反射光から電荷を生成する領域の面積を変化させることにより、反射光の検出感度を高めるようにしている。
特開2006−84430号公報
しかしながら、TOF方式により測距を行う場合、特許文献1のような手法を用いても、やはり撮影装置から遠い被写体については、反射光の光量が小さくなることから正確に測距を行うことができない。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、TOF方式において測距を行う場合に、被写体距離が大きい被写体であっても測距を行うことができるようにすることを目的とする。
本発明による撮影装置は、撮影により画像を取得する撮影手段を備えた撮影装置であって、
前記撮影手段から前記画像に含まれる複数の被写体までの被写体距離を取得する距離取得手段と、
前記複数の被写体に光を照射し、該光の該被写体による反射光を前記撮影手段により検出し、前記光が出射されてから前記反射光が前記撮影手段により検出されるまでの時間に基づいて前記複数の被写体の光学的被写体距離を算出する光学的距離算出手段と、
前記距離取得手段が取得した被写体距離に基づいて、前記反射光を検出する際の前記撮影手段の露出を設定する露出設定手段とを備えたことを特徴とするものである。
ここで、「光学的距離算出手段」は、上記TOF方式により測距を行う手段である。
「露出を設定する」とは、露出時間を設定するものであってもよく、複数の被写体に照射する光の光量を設定するものであってもよい。
なお、本発明による撮影装置においては、前記画角を平行移動させつつ複数回の撮影を行うことにより複数の前記画像を取得するよう前記撮影手段を制御する制御手段をさらに備えるものとし、
前記距離取得手段を、前記画像に含まれる複数の被写体を認識し、前記複数の画像間における対応する前記被写体間の前記複数の画像内における変位量を算出し、該変位量の大小関係に基づいて前記被写体距離を算出する手段としてもよい。
また、本発明による撮影装置においては、前記撮影手段の平行移動量を取得する平行移動量取得手段をさらに備えるものとし、
前記距離取得手段を、前記撮影手段の平行移動量に基づいて前記複数の被写体の絶対的な被写体距離を算出する手段としてもよい。
また、本発明による撮影装置においては、前記撮影手段を平行移動させる移動手段をさらに備えるものとし、
前記平行移動量取得手段を、前記移動手段による前記撮影手段の平行移動量を取得する手段としてもよい。
また、本発明による撮影装置においては、前記複数の被写体のうちの少なくとも1つの被写体の被写体距離の入力を受け付ける入力手段をさらに備えるものとし、
前記距離取得手段を、前記取得した被写体距離に基づいて前記被写体距離が入力された被写体以外の他の被写体の絶対的な被写体距離を算出する手段としてもよい。
また、本発明による撮影装置においては、前記撮影手段の前記複数の被写体に対する焦点距離を算出する合焦手段をさらに備えるものとし、
前記距離取得手段を、前記合焦手段が算出した焦点距離を前記被写体距離として取得する手段としてもよい。
また、本発明による撮影装置においては、前記画像を含む各種表示を行う表示手段をさらに備えるものとし、
前記距離取得手段を、前記表示手段に表示された画像に含まれる前記複数の被写体の被写体距離の入力を受け付けることにより、すべての前記被写体についての前記被写体距離を取得する手段としてもよい。
本発明による撮影方法は、撮影により画像を取得する撮影手段を備えた撮影装置における撮影方法であって、
前記撮影手段から前記画像に含まれる複数の被写体までの被写体距離を取得し、
前記複数の被写体に光を照射し、該光の該被写体による反射光を前記撮影手段により検出し、前記光が出射されてから前記反射光が前記撮影手段により検出されるまでの時間に基づいて前記複数の被写体の光学的被写体距離を算出するに際し、前記被写体距離に基づいて、前記反射光を検出する際の前記撮影手段の露出を設定することを特徴とするものである。
なお、本発明による撮影方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして提供してもよい。
本発明によれば、被写体に光を照射し、その光の被写体による反射光を撮影手段により検出し、光が出射されてからその反射光が撮影手段により検出されるまでの時間に基づいて被写体距離を算出するに際し、撮影手段から画像に含まれる複数の被写体までの被写体距離が取得される。そして、取得された被写体距離に基づいて反射光を検出する際の撮影手段の露出が設定される。このため、TOF方式にて測距を行う際に、反射光にノイズが含まれる可能性が高い、撮影手段から離れた位置にある被写体について、反射光を検出可能なように撮影手段の露出を制御することができる。したがって、被写体距離が大きい場合であっても、TOF方式を用いて正確に測距を行うことができる。
また、画角を平行移動させつつ複数回の撮影を行うことにより複数の画像を取得し、複数の画像に含まれる複数の被写体を認識し、複数の画像間における対応する被写体間の複数の画像内における変位量を算出することにより、変位量の大小関係に基づいて被写体距離を算出することができ、その結果、TOF方式による測距を行う際に、被写体距離を用いて露出の設定を正確に行うことができる。
また、撮影手段の平行移動量を取得して複数の被写体の絶対的な被写体距離を算出することにより、複数の被写体までの絶対的な被写体距離を取得することができるため、TOF方式による測距を行う際に、被写体距離を用いて露出の設定をより正確に行うことができる。
また、撮影手段を平行移動させ、平行移動される撮影手段の平行移動量を取得することにより、撮影手段の正確な移動量を用いて、複数の被写体までの絶対的な被写体距離を取得することができるため、TOF方式による測距を行う際に、被写体距離を用いて露出の設定をより正確に行うことができる。
また、複数の被写体のうちの少なくとも1つの被写体の被写体距離の入力を受け付けることにより、これを用いて、他の被写体の絶対的な被写体距離を取得することができるため、TOF方式による測距を行う際に、被写体距離を用いて露出の設定をより正確に行うことができる。
また、撮影手段の複数の被写体に対する焦点距離を被写体距離として取得することにより、測距を行う手段を設けることなく、焦点距離に基づいて被写体距離を取得することができる。
また、表示手段に表示された画像に含まれる複数の被写体の被写体距離の入力を受け付けることにより、測距を行う手段を設けることなく、すべての被写体の被写体距離を取得することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の第1の実施形態による撮影装置を適用したデジタルカメラの構成を示す概略ブロック図である。図1に示すデジタルカメラ1は、動作モードスイッチ、上下左右ボタン、レリーズボタンおよび電源スイッチ等の操作系10と、これらのスイッチ類の操作内容をCPU42に伝えるためのインターフェース部分である操作系制御部12とを有している。
光学系としては、レンズ21を有している。レンズ21は、被写体にピントを合わせるためのフォーカスレンズ、ズーム機能を実現するためのズームレンズ等の複数の機能別レンズにより構成され、レンズ駆動部22により各機能別レンズの位置が調整される。
また、絞り23は絞り駆動部24によって駆動される。この絞り駆動部24は絞り径の調整を行う。
シャッタ25はメカニカルシャッタであり、シャッタ駆動部26によって駆動される。シャッタ駆動部26は、レリーズボタンの押下により発生する信号に応じて、シャッタ25の開閉の制御を行う。
光学系の後方には撮像素子27を有している。撮像素子27は、距離および画像の双方を検出可能な距離画像CMOSセンサからなるものであり、多数の受光素子からなる画素を2次元的に配列した光電面を有しており、光学系を通過した被写体光がこの光電面に結像し、光電変換される。光電面の前方には、各画素に光を集光するためのマイクロレンズアレイと、R,G,B各色のフィルタが規則的に配列されたカラーフィルタアレイとが配置されている。撮像素子27は、撮像素子制御部28から供給される垂直転送クロックおよび水平転送クロックに同期して、画素毎に蓄積された電荷を1ラインずつシリアルなアナログ撮像信号として出力する。各画素において電荷を蓄積する時間、すなわち、露出時間は、撮像素子制御部28により制御される。
ここで、画素毎の露出時間の制御は、電子シャッタスピードを画素毎に変化させることにより制御することができる。例えば、露出時間を短くしたいときはシャッタスピードを速くし、露出時間を長くしたいときはシャッタスピードを遅くすればよい。また、撮像素子27は撮像素子制御部28により、あらかじめ定められた大きさのアナログ撮像信号が得られるようにゲインが調整されている。
また、撮像素子27は、後述するようにTOF方式にて測距を行う際には、発光部41が出射した測距光の被写体による反射光を撮像して反射光の撮像信号を取得する。なお、撮像素子27は、TOF方式にて測距を行う際には、後述する露出設定部53により画素毎に設定された露出時間となるように、撮像素子制御部28により制御される。
なお、本実施形態においては、レンズ21、絞り23、シャッタ25および撮像素子27が撮像系20を構成する。
被写体の撮影時において撮像素子27から取り込まれたアナログ撮像信号は、アナログ信号処理部30に入力される。アナログ信号処理部30は、アナログ撮像信号のノイズを除去する相関2重サンプリング回路(CDS)と、アナログ撮像信号のゲインを調節するオートゲインコントローラ(AGC)と、アナログ撮像信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ(ADC)とからなる。このデジタル信号に変換された画像データは、画素毎にR,G,Bの濃度値を持つRAW画像データである。なお、以降の説明において画像データおよび画像とは、TOF方式により測距を行う際に取得される反射光の撮像信号から取得されるものではなく、被写体を撮影することにより取得されるものを表すこととする。
画像入力コントローラ31は、アナログ信号処理部30から入力されたRAW画像データをフレームメモリ33に書き込む。
タイミングジェネレータ32は、タイミング信号を発生させるものであり、このタイミング信号をシャッタ駆動部26、撮像素子制御部28、アナログ信号処理部30に供給することにより、レリーズボタンの操作、シャッタ25の開閉、撮像素子27の電荷の取込み、およびアナログ信号処理部30の処理の同期をとっている。
フレームメモリ33は、画像データに対して後述の各種処理を行う際に使用する作業用メモリである。
メディア制御部34は、記録メディア35にアクセスして画像ファイルの書き込みと読み込みの制御を行う。
表示制御部36は、撮影により取得した画像データの画像を液晶モニタ37に表示させたり、記録メディア35に保存されている画像データの画像を液晶モニタ37に表示させたりするためのものである。
画像処理部38は、画像データに対して、階調補正、シャープネス補正、色補正等の画質補正処理、RAW画像データを輝度信号であるYデータと、青色色差信号であるCbデータおよび赤色色差信号であるCrデータとからなるYCデータに変換するYC処理を行う。
圧縮/伸長処理部39は、画像処理部38によって補正・変換処理が行われた画像の画像データに対して、例えば、JPEG等の圧縮形式で圧縮処理を行い、画像ファイルを生成する。また、圧縮/伸長処理部39は、画像を再生する場合には、記録メディア35から圧縮された画像ファイルを読み出して伸長処理を行う。伸長後の画像データは液晶モニタ37に出力される。
内部メモリ40は、デジタルカメラ1において設定される各種定数、およびCPU42が実行するプログラム等を格納する。
発光部41は、TOF方式にて測距を行う際に、CPU42により制御されて、波長域が850nm程度の近赤外線からなる測距光を被写体に向けて出射する。被写体に向けて出射された測距光は被写体により反射して撮像素子27により検出される。なお、発光部41は、多数のLEDを面状に配列したり、半導体レーザとレンズとの組み合わせにより構成することができる。
CPU42は、操作系10および各種処理部からの信号に応じてデジタルカメラ1の本体各部を制御する。また、AF処理により焦点距離を調整するよう撮像系20を制御する。また、AE処理により適切な露出が得られるように撮像系20を制御する。また、CPU42は、測距を行う際にレリーズボタンが押下されるまで、所定時間間隔にて連続して撮影を行うように撮像系20を制御する。
ここで、第1の実施形態においては、被写体の測距を行うために、撮影者がデジタルカメラ1を平行移動しながら撮影を行う。平行移動量取得部50は、デジタルカメラ1の平行移動量を取得する。ここで、平行移動量取得部50は加速度センサを備えており、加速度センサによりデジタルカメラ1の平行移動量を検出してデジタルカメラ1の平行移動量を取得する。なお、平行移動量の取得は加速度センサを用いるものに限定されるものではなく、例えば、デジタルカメラ1の底面にイメージセンサを設けて所定時間間隔にて複数の画像を順次取得し、複数の画像間において共通する被写体の画像上における移動量を、デジタルカメラ1の平行移動量として算出することにより取得するものであってもよい。また、デジタルカメラ1にGPS測定装置を設けることによりデジタルカメラ1の平行移動量を取得するものであってもよい。また、撮影者が操作系10から入力した平行移動量を取得するものであってもよい。
距離算出部51は、撮像系20が取得した複数の画像に含まれる被写体を認識し、複数の画像間における被写体の変位量から被写体距離を算出する。まず、変位量の算出について説明する。距離算出部51は、撮影により取得した画像からエッジを検出し、検出したエッジにより囲まれる領域を1つの被写体として認識する。図2は被写体の認識を説明するための図であり、図2(a)はエッジ検出前の画像、図2(b)はエッジ検出後の画像を示す。図2に示すように、エッジ検出により、後方にある2本の木、その前にある2台の車および最前にある人物がそれぞれ1つの被写体H1〜H5として認識される。
また、距離算出部51は、所定時間間隔にて取得された2つの画像間において、被写体H1〜H5同士を対応づける。具体的には、被写体H1〜H5内の同一部分の画素同士を対応づける。そして、対応づけた被写体間の変位量を算出する。ここで、デジタルカメラ1が平行移動した場合、被写体までの距離が小さい場合と大きい場合とでは、前者の変位量は後者の変位量と比較して大きくなる。図3および図4は変位量の違いを説明するための図である。図3に示すように2つの同一の被写体H11,H12がデジタルカメラ1の画角内に存在する場合において、デジタルカメラ1が位置P1から位置P2に平行移動すると、デジタルカメラ1の画角は実線に示すものから破線に示すものに平行移動する。
ここで、図4に示すように、デジタルカメラ1が位置P1にあるときに取得された画像G11と、位置P2にあるときに取得された画像G12とを比較する。デジタルカメラ1の画角内において、被写体H11は被写体H12よりもデジタルカメラ1の近くにあるため、撮影により取得された2つの画像G11、G12間においては、被写体H12上の画素の移動量V12は、被写体H11上の画素の移動量V11よりも大きいものとなる。
したがって、移動前後の画像G11,G12上における被写体H11および被写体H12の移動量V11,V12を、被写体H11,H12のデジタルカメラ1からの相対的な距離である被写体距離Lrとして算出することができる。例えば、図5に示すようにデジタルカメラ1の移動前後の画像G1,G2においては、2本の木H1,H2、2台の自動車H3,H4および人物H5の被写体距離Lrは、H5<H4<H3<H1,H2となるため、被写体H1〜H5の移動量V1〜V5の関係は、V5>V4>V3>V1,V2となる。したがって、2本の木H1,H2、2台の自動車H3,H4および人物H5のデジタルカメラ1からの相対的な被写体距離Lr1〜Lr5は、Lr5>Lr4>Lr3>Lr1,Lr2となる。
一方、本実施形態においては、平行移動量取得部50によりデジタルカメラ1の平行移動量が取得されている。したがって、デジタルカメラ1の平行移動量から画角内の被写体の絶対的な被写体距離Laを算出することができる。以下、絶対的な被写体距離Laの算出について説明する。
図6は絶対的な被写体距離の算出を説明するための図である。図6において、dは焦点距離、b1はデジタルカメラ1の移動前における撮像素子27の光電面GS1上における撮像素子27の中心から被写体Hまでの距離、b2はデジタルカメラ1の移動後における撮像素子27の光電面GS2上における撮像素子27の中心から被写体Hまでの距離、c=c1+c2はデジタルカメラ1の平行移動量である。したがって、デジタルカメラ1の移動前後における被写体Hの変位量はb1+b2となる。
ここで、移動前のデジタルカメラ1における撮像素子27と被写体Hとを結ぶ線分L0上において、レンズ21から被写体Hまでの距離をx、撮像素子27からレンズ21までの距離をy、線分L0が撮像素子27の光電面となす角度をθとすると、絶対的な被写体距離Laは下記の式(1)により表される。
La=x・sinθ (1)
ここで、x:y=c:b1+b2であるため、x=c・y/(b1+b2)となる。また、y=√(b1+d)、θ=arctan(d/b1)である。したがって、絶対的な被写体距離Laは下記の式(2)により算出することができる。
La=c・√(b1+d)・arctan(d/b1)/(b1+b2) (2)
距離算出部51は、連続して撮影される2枚の画像間における被写体の変位量および上記式(2)に基づいて、絶対的な被写体距離Laを移動前の画像における画素毎に算出する。これにより、図7に示すように、被写体距離Laに応じて被写体の色を変更した距離画像Lg0を生成することができる。なお、図7においてはハッチングが密であるほど被写体距離Laが大きいことを表している。
ここで、距離算出部51は、算出した被写体距離Laをデジタルカメラ1の移動前に取得した画像の各画素と対応づけてフレームメモリ33に一時的に記憶する。ここで、本実施形態においては、所定時間間隔にて撮影が行われるため、撮影が行われて新たな画像が取得される毎に、距離算出部51が被写体距離Laを算出し、新たに算出した被写体距離Laをフレームメモリ33に上書きする。
光学的距離算出部52は、レリーズボタンが押下されると、発光部41が被写体に向けて測距光を出射してから、撮像素子27の各画素が測距光の被写体による反射光を検出するまでの時間を測定して、光学的な被写体距離Loを算出する。例えば上記特許文献1に記載されたように、発光部41から出射される光の強度が一定周期で周期的に変化するように強度変調し、強度変調した光の反射光を撮像素子27が受光することにより得られるアナログ撮像信号から、測距光に対する反射光の位相差を検出し、検出した位相差を用いて測距光が出射されてから測距光の反射光が検出されるまでの時間を算出し、算出した時間と光速とから光学的な被写体距離Loを算出する。
なお、算出した被写体距離Loは、撮像素子27の各画素と対応づけられて、距離画像として記録メディア35に記録される。
露出設定部53は、TOF方式による測距を行う際に、距離算出部51が算出した絶対的な被写体距離Laに基づいて、撮像素子27の各画素における露出時間を設定する。具体的には、撮像素子27の光電面上の各画素において、被写体距離Laが大きい被写体に対応する画素ほどシャッタスピードを遅くすることにより露出時間を長くして、より多くの電荷が検出されるように露出時間を設定する。なお、設定した露出時間は撮像素子制御部28に出力され、露出設定部53が設定した露出時間に基づいて撮像素子制御部28が撮像素子27の露出時間を制御する。これにより、反射光の強度が弱くなる、被写体距離Laが大きい被写体についても、十分な光量に相当する電荷を検出することができる。
一方、被写体距離Laが小さい被写体に対応する画素については、シャッタスピードを速くして露出時間を短くすることにより、飽和しないように電荷を検出する。
なお、距離算出部51が被写体距離Laを算出する際に使用する画像の輝度を算出することにより、反射率が低い被写体(例えば暗い被写体)をあらかじめ求めておき、反射率が低い被写体に対応する撮像素子27の画素について露出時間を長くしてより多くの電荷が検出されるようにしてもよい。これにより、反射光の強度が弱くなる暗い被写体についても、正確に反射光を検出して測距を行うことができる。
次いで、第1の実施形態において行われる処理について説明する。図8は第1の実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。操作系10から撮影の指示が入力されることによりCPU42が処理を開始し、撮像系20により所定時間間隔にて撮影を行う(ステップST1)。次いで、距離算出部51が撮影時間が隣接する2枚の画像の被写体を認識し(ステップST2)、2枚の画像における被写体を対応づけ(ステップST3)、対応づけた被写体間の変位量を算出する(ステップST4)。
一方、平行移動量取得部50はデジタルカメラ1の平行移動量を取得し(ステップST5)、距離算出部51は、デジタルカメラ1の平行移動量と算出した変位量とから上記式(2)に基づいて、絶対的な被写体距離Laを算出し(ステップST6)、被写体距離Laを撮像素子27の各画素と対応づけて内部メモリ40に一時的に記憶する(ステップST7)。なお、すでに被写体距離Laが内部メモリ40に記憶されている場合には、新たな被写体距離Laを上書きする。
続いて、CPU42はレリーズボタンが押下されたか否かを判定し(ステップST8)、ステップST8が否定されるとステップST1に戻り、ステップST1以降の処理を繰り返す。ステップST8が肯定されると、露出設定部53が内部メモリ40に記憶された被写体距離Laを画素毎に読み出し(ステップST9)、被写体距離Laに基づいて撮像素子27における画素毎に露出時間を設定する(ステップST10)。そして、撮像素子27の全画素の露出時間を設定したか否かを判定し(ステップST11)、ステップST11が否定されるとステップST9に戻り、ステップST9以降の処理を繰り返す。ステップST11が肯定されると、光学的距離算出部52が発光部41から測距光を出射してTOF方式による測距を行い(ステップST12)、光学的な被写体距離Loを取得し(ステップST13)、処理を終了する。なお、取得された被写体距離Loは、各画素と対応づけられて距離画像として記録メディア35に記録される。
このように、第1の実施形態においては、TOF方式にて測距を行う際に、距離算出部51が算出した被写体距離Laを用いて、反射光にノイズが含まれる可能性が高い、撮像系20から離れた位置にある被写体についても、反射光を検出可能なように撮像素子27の各画素の露出時間を制御するようにしたものである。このため、被写体距離が大きい場合であっても、TOF方式を用いて正確に測距を行うことができる。
なお、上記第1の実施形態においては、平行移動量取得部50がデジタルカメラ1の移動量を取得して絶対的な被写体距離Laを算出しているが、撮影画角内に含まれる少なくとも1つの被写体の被写体距離を操作系10から入力することによっても、撮影画角内に含まれるすべての被写体の絶対的な被写体距離Laを算出することができる。以下、この手法による被写体距離Laの算出について説明する。
まず、距離算出部51により相対的な被写体距離Lrを算出した後に、相対的な被写体距離Lrを用いた距離画像を生成して液晶モニタ37に表示する。図9は液晶モニタ37に表示された距離画像を示す図である。図9に示すように距離画像Lg1においては、操作系10の操作により、距離算出部51が認識した被写体を選択することが可能となっている。例えば、上下左右ボタンを押下して輪郭を強調する被写体H1〜H5を変更することにより、被写体を選択可能となっている。ここで、図9においては被写体H5が選択された状態を示している。なお、液晶モニタ37にタッチパネルを設け、撮影者が直接またはタッチペンを用いてタッチパネルに触れることにより、被写体を選択するようにしてもよい。
このように被写体を選択した状態において、撮影者が自ら測定したデジタルカメラ1から被写体までの距離を操作系10を用いて入力する。具体的には、操作系10の操作により、図10に示すように距離入力ウィンドウ60を液晶モニタ37に表示し、ここに操作系10を用いて数値を入力することにより、選択した被写体までの距離を入力する。
そして、距離算出部51は入力された距離を用いて、すべての被写体の絶対的な被写体距離Laを算出する。ここで、上述したように被写体の絶対的な被写体距離Laは式(1)、(2)により算出することができるため、入力した被写体の絶対的な被写体距離をLa2、算出したい被写体距離をLa3とすると、La2,La3は下記の式(3)、(4)に示す関係を有する。
La2=c・y2・sinθ2/(b21+b22) (3)
La3=c・y3・sinθ3/(b31+b32) (4)
式(3)、(4)の両辺同士を除算すると、
La2/La3=y2・sinθ2・(b31+b32)/
(y3・sinθ3・(b21+b22)) (5)
となる。y2,y3,θ2、θ3、b21,b22,b31,b22は既知であるため、La2が分かればLa3を算出することができる。これにより、少なくとも1つの被写体についての絶対的な被写体距離が分かれば、他のすべての被写体の絶対的な被写体距離Laを算出することができる。したがって、第1の実施形態においては、このようにして被写体距離Laを算出するようにしてもよい。なお、この場合、平行移動量取得部50は不要となる。
次いで、本発明の第2の実施形態について説明する。図11は本発明の第2の実施形態による撮影装置を適用したデジタルカメラの構成を示す概略ブロック図である。なお、第2の実施形態において第1の実施形態と同一の構成については同一の参照番号を付与し、詳細な説明は省略する。第2の実施形態によるデジタルカメラ1Aは、デジタルカメラ1自体を平行移動させる移動部55を備え、移動部55により駆動されるデジタルカメラ1Aの平行移動量を平行移動量取得部50において取得するようにした点が第1の実施形態と異なる。
図12は移動部55の具体的な構成を示す図である。図12に示すように、移動部55は十分な幅を有する2輪のタイヤ71と、タイヤを駆動する不図示のモータとを備える。そしてモータを駆動することによりタイヤ71を回転させて、例えば図12における矢印A方向にデジタルカメラ1Aを平行移動させる。なお、タイヤ71は4輪であってもよい。
ここで、第2の実施形態においては、平行移動量取得部50により上記第1の実施形態と同様にデジタルカメラ1Aの平行移動量を取得してもよいが、例えばモータの回転数を検出し、タイヤ71の半径とモータの回転数とからデジタルカメラ1Aの平行移動量を算出するようにしてもよい。この場合、加速度センサ、GPS装置および2次元センサ等のセンサが不要となる。
このように第2の実施形態においては、移動部55によりデジタルカメラ1Aを平行移動するようにしたため、撮影者が移動しながら撮影を行わなくてもよくなり、その結果、撮影者の負担を軽減することができる。
なお、上述したようにタイヤ71によりデジタルカメラ1Aを移動する場合、モータを使用することなく、手動でタイヤ71を転がしながらデジタルカメラ1Aを移動してもよい。この場合、デジタルカメラ1Aが10cm移動する毎にビープ音を発する等してデジタルカメラ1Aの移動量を撮影者に知らせるようにしてもよい。
また、移動部55を、図13に示すように撮像系20のみをエンドレスベルト72に取り付け、不図示のモータにより駆動される一対のローラ73A,73Bによりエンドレスベルト72を矢印B方向に回転駆動して撮像系20のみを矢印C方向に移動させるものとしてもよい。
また、図14に示すように、複数(ここでは3つ)のミラー75A,75B,75Cをモータ76の駆動により回動自在に設け、撮像系20の光軸X上に位置するミラーを切り替えることにより、実質的に撮像系20を移動させつつ撮影した場合と同様に複数の画像を取得することができる。例えば、図14に示すようにミラー75Aを光軸X上に位置させて撮影を行った後に、ミラー75B、ミラー75Cの順に光軸X上に位置するミラーを切り替えることにより、実質的にデジタルカメラ1Aを矢印D方向に移動させた場合と同様に複数の画像を取得することができる。この場合、ミラー75A,75B,75Cを撮像系20の光軸X上に位置させたときに撮影が行われて画像が取得される。なお、デジタルカメラ1Aの平行移動量は、各ミラー75A,75B,75Cの間隔を用いることとなる。
次いで、本発明の第3の実施形態について説明する。図15は本発明の第3の実施形態による撮影装置を適用したデジタルカメラの構成を示す概略ブロック図である。なお、第3の実施形態において第1の実施形態と同一の構成については同一の参照番号を付与し、詳細な説明は省略する。第3の実施形態によるデジタルカメラ1Bは、撮像素子27が撮影しようとする複数の被写体の焦点距離をCPU42がAF処理により算出し、これを被写体距離として用いて、露出設定部53がTOF方式による測距時における露出時間を設定するようにした点が第1の実施形態と異なる。このため、第3の実施形態によるデジタルカメラ1Bは、第1の実施形態によるデジタルカメラ1における平行移動取得部50および距離算出部51が省略されている。なお、第3の実施形態においては、相対的な被写体距離が取得される。
ここで、第3の実施形態においては、CPU42は、撮像素子27の画角内においてフォーカス位置を基準位置から移動しながら画角上の複数の位置においてAF処理を行い、移動した各位置における焦点距離を算出する。なお、フォーカス位置は撮像素子27上において1画素ずつ移動してもよいが、演算に長時間を要するため、あらかじめ定められた所定数の画素ずつフォーカス位置を移動させることが好ましい。そしてCPU42は算出した焦点距離を被写体距離として、その被写体距離を取得した画素の位置と対応づけて内部メモリ40に記憶する。
なお、第3の実施形態においては、発光部41から測距光を出射させて焦点距離を算出することが好ましい。すなわち、第3の実施形態においても最終的にTOF方式による測距を行って距離画像を生成することを目的とするものである。このため、TOF方式にて測距を行う際の測距光の波長と、焦点距離である被写体距離を算出する光の波長とを一致させることにより、距離画像生成時の焦点距離と、被写体距離である焦点距離とがずれることを防止できる。
また、第3の実施形態において焦点距離を算出する際には、フォーカスしている範囲が狭い方が距離分解能を小さくできるため、絞り23はできるだけ開放側に設定して被写体深度を浅くすることが好ましい。
次いで、第3の実施形態において行われる処理について説明する。図16は第3の実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。操作系10から撮影の指示が入力されることによりCPU42が処理を開始し、フォーカス位置を基準位置に設定し(ステップST21)、AF処理を行う(ステップST22)。そして、フォーカスが合う被写体があったか否かを判定し(ステップST23)、ステップST23が否定されると、フォーカス位置を移動し(ステップST24)、ステップST22に戻る。ステップST23が肯定されると、フォーカスが合った被写体の焦点距離を被写体距離として、その被写体距離を取得した撮像素子27の画素の位置と対応づけて内部メモリ40に一時的に記憶し(ステップST25)、フォーカス位置を画角内の全範囲において移動したか否かを判定する(ステップST26)。
ステップST26が否定されるとステップST24に進む。ステップST26が肯定されると、CPU42はレリーズボタンが押下されたか否かの監視を開始し(ステップST27)、ステップST27が肯定されると、露出設定部53が内部メモリ40に記憶された被写体距離を画素毎に読み出し(ステップST28)、被写体距離に基づいて撮像素子27における画素毎に露出時間を設定する(ステップST29)。そして、撮像素子27の全画素の露出時間を設定したか否かを判定し(ステップST30)、ステップST30が否定されるとステップST28に戻り、ステップST28以降の処理を繰り返す。ステップST30が肯定されると、光学的距離算出部52が発光部41から測距光を出射してTOF方式による測距を行い(ステップST31)、光学的な被写体距離Loを取得し(ステップST32)、処理を終了する。なお、取得された被写体距離Loは、各画素と対応づけられて距離画像として記録メディア35に記録される。
次いで、本発明の第4の実施形態について説明する。図17は本発明の第4の実施形態による撮影装置を適用したデジタルカメラの構成を示す概略ブロック図である。なお、第4の実施形態において第1の実施形態と同一の構成については同一の参照番号を付与し、詳細な説明は省略する。第4の実施形態によるデジタルカメラ1Cは、レリーズボタンが押下される前に仮の撮影を行って画像を取得し、取得した画像(仮画像とする)を表示し、表示した仮画像上において撮影者が被写体を選択して被写体距離を入力するようにした点が第1の実施形態と異なる。このため、第4の実施形態によるデジタルカメラ1Cは、被写体を認識する被写体認識部56を備えるとともに、液晶モニタ37がタッチパネル57を備え、さらにタッチパネル57を制御する入力制御部58を備える。また、第1の実施形態によるデジタルカメラ1における平行移動取得部50および距離算出部51が省略されている。
被写体認識部56は、第1の実施形態における距離算出部51と同様に、撮像系20が仮の撮影により取得した仮画像からエッジを検出し、検出したエッジにより囲まれる領域を1つの被写体として認識する。
CPU42は、被写体認識時に仮の撮影により取得した仮画像を液晶モニタ37に表示する。そして、撮影者が表示された仮画像上において所望とする被写体を選択すると、その被写体の輪郭を強調表示してその被写体を選択状態とする。なお、被写体の選択は撮影者が直接またはタッチペンを用いてタッチパネル57に触れることにより行えばよい。図18は選択状態とされた被写体を示す図である。なお、図18においては液晶モニタ37に表示された仮画像G10において人物が選択された状態を示している。
このように被写体を選択した状態において、撮影者が自ら測定したデジタルカメラ1から被写体までの距離を入力する。具体的には、タッチパネル57のダブルクリックあるいは操作系10の操作により、図19に示すように距離入力ウィンドウ61を液晶モニタ37に表示する。そして、入力したい被写体距離を直接またはタッチペンを用いて選択することにより、選択した被写体の被写体距離をデジタルカメラ1Cに入力する。撮影者は、被写体の選択、距離入力ウィンドウ61の表示および距離の入力を繰り返すことにより、認識されたすべての被写体について被写体距離を入力することができる。なお、ここでは必ずしも正確な被写体距離は必要ではなく、撮影者が目視により測定した大まかな距離であればよいものである。
次いで、第4の実施形態において行われる処理について説明する。図20は第4の実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。操作系10から撮影の指示が入力されることによりCPU42が処理を開始し、撮像系20により仮の撮影を行う(ステップST41)。次いで、被写体認識部56が、仮の撮影により取得した仮画像の被写体を認識し(ステップST42)、CPU42が撮影により取得した仮画像を液晶モニタ37に表示する(ステップST43)。
次いで、CPU42は、被写体の選択および距離入力ウィンドウ61の表示指示の入力の監視を開始し(ステップST44)、ステップST44が肯定されると、被写体を選択した状態で距離入力ウィンドウ61を液晶モニタ37に表示する(ステップST45)。そして、被写体距離が入力されたか否かの監視を開始し(ステップST46)、ステップST46が肯定されると、入力された被写体距離を被写体の位置の画素と対応づけて内部メモリ40に一時的に記憶する(ステップST47)。この際、選択した被写体に対応するすべての画素に同一の被写体距離が対応付けられて内部メモリ40に記憶される。そして、CPU42は、すべての被写体の被写体距離が入力されたか否かを判定し(ステップST48)、ステップST48が否定されるとステップST44に戻り、ステップST44以降の処理を繰り返す。
ステップST48が肯定されると、CPU42はレリーズボタンが押下されたか否かの監視を開始し(ステップST49)、ステップST49が肯定されると、露出設定部53が内部メモリ40に記憶された被写体距離を画素毎に読み出し(ステップST50)、被写体距離に基づいて撮像素子27における画素毎に露出時間を設定する(ステップST51)。そして、撮像素子27の全画素について露出時間を設定したか否かを判定し(ステップST52)、ステップST52が否定されるとステップST50に戻り、ステップST50以降の処理を繰り返す。ステップST52が肯定されると、光学的距離算出部52が発光部41から測距光を出射してTOF方式による測距を行い(ステップST53)、光学的な被写体距離Loを取得し(ステップST54)、処理を終了する。なお、取得された被写体距離Loは、各画素と対応づけられて距離画像として記録メディア35に記録される。
なお、上記第4の実施形態においては、被写体認識部56により撮影により取得した仮画像の被写体を認識しているが、撮影により取得した仮画像を液晶モニタ37に表示し、撮影者が被写体の輪郭を指定することにより被写体を選択するようにしてもよい。この場合、被写体認識部56は不要となる。
また、上記第4の実施形態においては、距離入力ウィンドウ61を表示して被写体距離を選択させるようにしているが、被写体距離の数値を操作系10を用いて直接入力できるようにしてもよい。
また、上記第1から第4の実施形態においては、露出設定部53が撮像素子27の各画素の露出時間を設定しているが、露出時間を変更することなく、被写体距離が大きい被写体の反射光が撮像素子27に検出されるように、発光部41の発光量を増加させるようにしてもよい。
以上、本発明の実施形態に係るデジタルカメラについて説明したが、コンピュータを、上記の距離算出部51、光学的距離算出部52、露出設定部53および被写体認識部56に対応する手段として機能させ、図8,16,20に示すような処理を行わせるプログラムも本発明の実施形態の1つである。また、そのようなプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体も、本発明の実施形態の1つである。
本発明の第1の実施形態による撮影装置を適用したデジタルカメラの構成を示す概略ブロック図 被写体の認識を説明するための図 変位量の違いを説明するための図(その1) 変位量の違いを説明するための図(その2) デジタルカメラの移動前後の画像を示す図 絶対的な被写体距離の算出を説明するための図 距離画像を示す図 第1の実施形態において行われる処理を示すフローチャート 液晶モニタに表示された距離画像を示す図 距離入力ウィンドウが表示された状態を示す図 本発明の第2の実施形態による撮影装置を適用したデジタルカメラの構成を示す概略ブロック図 移動部の構成を示す図 移動部の他の構成を示す図 実質的に撮像系を移動させつつ撮影するデジタルカメラの構成を示す図 本発明の第3の実施形態による撮影装置を適用したデジタルカメラの構成を示す概略ブロック図 第3の実施形態において行われる処理を示すフローチャート 本発明の第4の実施形態による撮影装置を適用したデジタルカメラの構成を示す概略ブロック図 液晶モニタに表示された画像において被写体が選択された状態を示す図 距離入力ウィンドウが表示された状態を示す図 第4の実施形態において行われる処理を示すフローチャート
符号の説明
1,1A,1B,1C デジタルカメラ
10 操作系
20 撮像系
21 レンズ
23 絞り
25 シャッタ
27 撮像素子
38 画像処理部
40 内部メモリ
41 発光部
42 CPU
50 平行移動量取得部
51 距離算出部
52 光学的距離算出部
53 露出設定部
55 移動部
56 被写体認識部
57 タッチパネル
58 入力制御部

Claims (10)

  1. 撮影により画像を取得する撮影手段を備えた撮影装置であって、
    前記撮影手段から前記画像に含まれる複数の被写体までの絶対的な被写体距離を取得する距離取得手段と、
    前記複数の被写体に光を照射し、該光の該被写体による反射光を前記撮影手段により検出し、前記光が出射されてから前記反射光が前記撮影手段により検出されるまでの時間に基づいて前記複数の被写体の光学的被写体距離を算出する光学的距離算出手段と、
    前記距離取得手段が取得した前記絶対的な被写体距離に基づいて、前記反射光を検出する際の前記撮影手段の露出時間または前記複数の被写体に照射する光の光量を設定する露出設定手段とを備えたことを特徴とする撮影装置。
  2. 角を平行移動させつつ複数回の撮影を行うことにより複数の前記画像を取得するよう前記撮影手段を制御する制御手段をさらに備え、
    前記距離取得手段は、前記画像に含まれる複数の被写体を認識し、前記複数の画像間における対応する前記被写体間の前記複数の画像内における変位量を算出し、該変位量の大小関係に基づいて前記複数の被写体間の相対的な被写体距離をさらに算出する手段であることを特徴とする請求項1記載の撮影装置。
  3. 撮影により画像を取得する撮影手段を備えた撮影装置であって、
    画角を平行移動させつつ複数回の撮影を行うことにより複数の前記画像を取得するよう前記撮影手段を制御する制御手段と、
    前記画像に含まれる複数の被写体を認識し、前記複数の画像間における対応する前記被写体間の前記複数の画像内における変位量を算出し、該変位量の大小関係に基づいて前記複数の被写体間の相対的な被写体距離を算出するとともに、前記撮影手段から前記複数の被写体までの絶対的な被写体距離を取得する距離取得手段と、
    前記複数の被写体に光を照射し、該光の該被写体による反射光を前記撮影手段により検出し、前記光が出射されてから前記反射光が前記撮影手段により検出されるまでの時間に基づいて前記複数の被写体の光学的被写体距離を算出する光学的距離算出手段と、
    前記距離取得手段が取得した前記絶対的な被写体距離に基づいて、前記反射光を検出する際の前記撮影手段の露出を設定する露出設定手段とを備えたことを特徴とする撮影装置。
  4. 前記撮影手段の平行移動量を取得する平行移動量取得手段をさらに備え、
    前記距離取得手段は、前記変位量および前記撮影手段の平行移動量に基づいて前記対的な被写体距離を算出する手段であることを特徴とする請求項2または3記載の撮影装置。
  5. 前記撮影手段を平行移動させる移動手段をさらに備え、
    前記平行移動量取得手段は、前記移動手段による前記撮影手段の平行移動量を取得する手段であることを特徴とする請求項記載の撮影装置。
  6. 前記複数の被写体のうちの少なくとも1つの被写体の被写体距離の入力を受け付ける入力手段をさらに備え、
    前記距離取得手段は、前記変位量および前記入力された被写体距離に基づいて、該被写体距離が入力された被写体以外の他の被写体の前記絶対的な被写体距離を算出する手段であることを特徴とする請求項2または3記載の撮影装置。
  7. 撮影により画像を取得する撮影手段を備えた撮影装置における撮影方法であって、
    前記撮影手段から前記画像に含まれる複数の被写体までの絶対的な被写体距離を取得し、
    前記複数の被写体に光を照射し、該光の該被写体による反射光を前記撮影手段により検出し、前記光が出射されてから前記反射光が前記撮影手段により検出されるまでの時間に基づいて前記複数の被写体の光学的被写体距離を算出するに際し、前記絶対的な被写体距離に基づいて、前記反射光を検出する際の前記撮影手段の露出時間または前記複数の被写体に照射する光の光量を設定することを特徴とする撮影方法。
  8. 撮影により画像を取得する撮影手段を備えた撮影装置における撮影方法であって、
    画角を平行移動させつつ複数回の撮影を行うことにより複数の前記画像を取得するよう前記撮影手段を制御し、
    前記画像に含まれる複数の被写体を認識し、前記複数の画像間における対応する前記被写体間の前記複数の画像内における変位量を算出し、該変位量の大小関係に基づいて前記複数の被写体間の相対的な被写体距離を算出するとともに、前記撮影手段から前記複数の被写体までの絶対的な被写体距離を取得し、
    前記複数の被写体に光を照射し、該光の該被写体による反射光を前記撮影手段により検出し、前記光が出射されてから前記反射光が前記撮影手段により検出されるまでの時間に基づいて前記複数の被写体の光学的被写体距離を算出するに際し、前記絶対的な被写体距離に基づいて、前記反射光を検出する際の前記撮影手段の露出を設定することを特徴とする撮影方法。
  9. 撮影により画像を取得する撮影手段を備えた撮影装置における撮影方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記撮影手段から前記画像に含まれる複数の被写体までの絶対的な被写体距離を取得する手順と、
    前記複数の被写体に光を照射し、該光の該被写体による反射光を前記撮影手段により検出し、前記光が出射されてから前記反射光が前記撮影手段により検出されるまでの時間に基づいて前記複数の被写体の光学的被写体距離を算出するに際し、前記絶対的な被写体距離に基づいて、前記反射光を検出する際の前記撮影手段の露出時間または前記複数の被写体に照射する光の光量を設定する手順とを有することを特徴とするプログラム。
  10. 撮影により画像を取得する撮影手段を備えた撮影装置における撮影方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    画角を平行移動させつつ複数回の撮影を行うことにより複数の前記画像を取得するよう前記撮影手段を制御する手順と、
    前記画像に含まれる複数の被写体を認識し、前記複数の画像間における対応する前記被写体間の前記複数の画像内における変位量を算出し、該変位量の大小関係に基づいて前記複数の被写体間の相対的な被写体距離を算出するとともに、前記撮影手段から前記複数の被写体までの絶対的な被写体距離を取得する手順と、
    前記複数の被写体に光を照射し、該光の該被写体による反射光を前記撮影手段により検出し、前記光が出射されてから前記反射光が前記撮影手段により検出されるまでの時間に基づいて前記複数の被写体の光学的被写体距離を算出するに際し、前記絶対的な被写体距離に基づいて、前記反射光を検出する際の前記撮影手段の露出を設定する手順とを有することを特徴とするプログラム。
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