JP4941961B2 - 連続作動モード設定機構および、この連続作動モード設定機構を備えたエアゾール式製品 - Google Patents
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Description
・「静止モード」の語を、操作ボタンへの操作が行われずに、エアゾール容器のバルブが閉じて容器内部と外部空間とが連通していない状態、すなわち容器内部の内容物が外部空間に噴射されない状態を示す意で用い、
・「作動モード」の語を、静止モード位置の操作ボタンに対する利用者の噴射操作の開始から終了までの間だけ設定され、かつ噴射操作終了にともない操作ボタンがその噴射位置から静止モード位置に自動復帰するかたちの、内容物噴射状態(エアゾール容器のバルブが開いて容器内部と外部空間とが連通した状態)を示す意で用い、
・「連続作動モード」の語を、利用者の噴射操作終了後も操作ボタンがそれまでの噴射位置に保持されて、容器内部のガス,内容物などが連続噴射される状態を示す意で用い、
・「カバー体」の語を、エアゾール容器(マウンティングキャップなど)に取り付けられて、エアゾール式製品の作動モードおよび連続作動モードの場合にも取り外されることのないタイプのカバー部材を示す意で用いる。
また、「通常の作動モード」とは上記「作動モード」のことである。
(1)利用者の押下げ噴射操作により、容器本体(例えば後述の容器本体1)の内容物が噴射されない静止モードから内容物噴射状態の作動モードへと移行して、当該押下げ噴射操作の終了により当該作動モードから当該静止モードへと自動復帰し、かつ、利用者の回動操作をともなう噴射操作により、その終了後も噴射状態が継続するかたちの連続作動モードを設定しえる連続作動モード設定機構において、
前記押下げ噴射操作の対象であって、前記作動モードおよび前記連続作動モードを設定するための操作ボタン(例えば後述の操作ボタン4)と、
前記容器本体の側に嵌合保持された筒状基部(例えば後述の筒状基部5)と、
前記操作ボタンを取り囲み、かつ、前記容器本体との間の相対的な前記回動操作が可能なかたちで設けられたカバー体(例えば後述のカバー体6)と、
を有し、
前記筒状基部は、
前記操作ボタンの上下動用空間域(例えば後述の開口域5c,凹状案内部5d)と、
当該筒状基部の内周面周方向に下り傾斜で形成されて前記静止モードでの前記回動操作にともない後述の操作ボタンの凸状部(例えば後述の凸状部4c)を下方へと案内する、カム面(例えば後述の螺旋状カム面5e,5e')の下端側に続く水平状カム面(例えば後述の水平状カム面5f)であって、当該操作ボタンを前記連続作動モードの上下方向位置に保持する保持部分(例えば後述の水平状カム面5f)と、
を備え、
前記カバー体は、
当該カバー体の下端側に形成されたカバー体縦方向スリット(例えば後述の内側スリット6g)または、当該カバー体の内周面に形成されたカバー体凸部であって、前記操作ボタンの、前記静止モードおよび前記作動モードの各位置間における上下動を許容し、かつ、前記連続作動モードを設定する前記回動操作のときに当該カバー体と当該操作ボタンとを回動方向に対してのロック状態に設定するカバー体ロック作用部(例えば後述の内側スリット6g)を備え、
前記操作ボタンは、
前記カバー体縦方向スリットに収容されるかたちで当該操作ボタンの外周面に形成された操作ボタン凸部(例えば後述のリブ4d)または、前記カバー体凸部を収容するかたちで当該操作ボタンの下端側に形成された操作ボタン縦方向スリットであって、前記カバー体ロック作用部との間で前記ロック状態を設定する操作ボタンロック作用部(例えば後述のリブ4d)と、
当該操作ボタンの外周面に形成された凸状部(例えば後述の凸状部4c)であって、前記押下げ噴射操作に際しては前記上下動用空間域を移動し、かつ、前記回動操作をともなう噴射操作の終了後は前記保持部分に保持されて前記連続作動モードを設定する被保持部分(例えば後述の凸状部4c)と、
を備え、
前記筒状基部および前記カバー体は、
その一方に前記回動操作を阻止するための第一の規制要素(例えば後述の連結片5g)を分離可能なかたちで設け、
その他方に当該第一の規制要素を受ける第二の規制要素(例えば後述の外側スリット6e)を設けた、
連続作動モード設定機構を用いる。
(2)利用者の押下げ噴射操作により、容器本体(例えば後述の容器本体1)の内容物が噴射されない静止モードから内容物噴射状態の作動モードへと移行して、当該押下げ噴射操作の終了により当該作動モードから当該静止モードへと自動復帰し、かつ、利用者の回動操作をともなう噴射操作により、その終了後も噴射状態が継続するかたちの連続作動モードを設定しえる連続作動モード設定機構において、
前記押下げ噴射操作の対象であって、前記作動モードおよび前記連続作動モードを設定するための操作ボタン(例えば後述の操作ボタン4(1))と、
前記容器本体の側に嵌合保持された筒状基部(例えば後述の筒状基部5(1))と、
前記操作ボタンを取り囲み、かつ、前記容器本体との間の相対的な前記回動操作が可能なかたちで設けられたカバー体(例えば後述のカバー体6)と、
を有し、
前記筒状基部は、
前記操作ボタンの上下動用空間域(例えば後述の開口域5c,凹状案内部5d)と、
当該筒状基部の内周面で、かつ、前記静止モードでの前記回動操作に続く当該操作ボタンの押下げ操作後の後述の操作ボタンの凸状部(例えば後述の突状部4e)を係止できる位置に、形成された係止用底面(例えば後述の係止用底面5k)からなる水平状面部分であって、当該操作ボタンを前記連続作動モードの上下方向位置に保持する保持部分(例えば後述の係止用底面5k)と、
当該筒状基部の内周面から内方への下り傾斜により続く態様で形成されて、当該係止用底面の内端部分と連続する筒状基部テーパ面(例えば後述の基部テーパ面5j)と、
を備え、
前記カバー体は、
当該カバー体の下端側に形成されたカバー体縦方向スリット(例えば後述の内側スリット6g)または、当該カバー体の内周面に形成されたカバー体凸部であって、前記操作ボタンの、前記静止モードおよび前記作動モードの各位置間における上下動を許容し、かつ、前記連続作動モードを設定する前記回動操作のときに当該カバー体と当該操作ボタンとを回動方向に対してのロック状態に設定するカバー体ロック作用部(例えば後述の内側スリット6g)を備え、
前記操作ボタンは、
前記カバー体縦方向スリットに収容されるかたちで当該操作ボタンの外周面に形成された操作ボタン凸部(例えば後述のリブ4d)または、前記カバー体凸部を収容するかたちで当該操作ボタンの下端側に形成された操作ボタン縦方向スリットであって、前記カバー体ロック作用部との間で前記ロック状態を設定する操作ボタンロック作用部(例えば後述のリブ4d)と、
当該操作ボタンの外周面に形成され、前記連続作動モードのとき前記係止用底面に係止される係止用上面(例えば後述の係止用上面4f)、および当該係止用上面の外端部分から下り傾斜で内方に延びて、前記回動操作後の当該操作ボタンの押下げ操作にともない前記筒状基部テーパ面と当接して相対変形することにより、当該筒状基部テーパ面を乗り越える操作ボタンテーパ面(例えば後述の操作ボタンテーパ面4g)を備えた凸状部(例えば後述の突状部4e)であって、前記押下げ噴射操作に際しては前記上下動用空間域を移動し、かつ、前記回動操作をともなう噴射操作の終了後は前記保持部分に保持されて前記連続作動モードを設定する被保持部分(例えば後述の突状部4e)と、
を備え、
前記筒状基部および前記カバー体は、
その一方に前記回動操作を阻止するための第一の規制要素(例えば後述の連結片5g)を分離可能なかたちで設け、
その他方に当該第一の規制要素を受ける第二の規制要素(例えば後述の外側スリット6e)を設けた、
連続作動モード設定機構を用いる。
1は後述の内容物および噴射用ガスを収納したエアゾール式製品の容器本体,
2は容器本体1の開口端部側に取り付けられたマウンティングキャップ,
3はマウンティングキャップ2に取り付けられて周知のバルブ機構(図示省略)を収容するハウジング,
4はバルブ機構の構成要素である周知のステム(図示省略)に取り付けられて利用者の押圧操作に基づき上下動するタイプの操作ボタン,
4aは内容物や噴射用ガスの通路部分,
4bは当該通路部分に続く噴射孔,
4cは当該操作ボタンの外周面下端部分に形成されたガス抜きモード設定保持用の一対の凸状部,
4dは当該操作ボタンの外周面の前後の部分にそれぞれ形成されて後述のカバー体6の回動操作(=ガス抜きモードの設定操作)のときにこれと連動する一対の位置合わせ・回転用のリブ,
5はマウンティングキャップ2の内側環状凹部に強く嵌合して当該マウンティングキャップとの間で回動しないように設定された筒状基部,
5aは当該筒状基部の外周面に形成されてマウンティングキャップ2の内側凹状部と嵌合する突状環部,
5bは天面側の環状鍔部,
5cは操作ボタン4を収容して上下動させるための開口域,
5dは当該開口域に操作ボタン4を上方からセットする際にその凸状部4cを案内して通過させる一対の凹状案内部(内周面の一部),
5e,5e’は当該凹状案内部の下端側から内周面周方向の(後述の水平状カム面も含めて略90度にわたる)範囲にそれぞれ下り傾斜で形成された一対の螺旋状カム面,
5fは当該螺旋状カム面の下端側に続く一対の水平状カム面,
5gは環状鍔部5bから外方に延びる形で設けられて後述のカバー体6の回動操作を阻止するためのいわばバージンシール作用を呈する連結片,
5hは当該連結片と環状鍔部5bとの間の薄肉部分,
6はマウンティングキャップ2の外端環状部分と環状鍔部5bの下面端部分との間に回動可能な形で嵌合するカバー体,
6aはガス抜きモード設定用の回動操作の際などに利用者が把持する外側筒状部,
6bは操作ボタン4を取り囲んで(当該操作ボタンの横方向断面形状が例えば楕円状の場合には)それと当該カバー体との位置関係を特定するための内側筒状部,
6cは外側筒状部6aの内周面に形成された環状の嵌合用突状部,
6dは外側筒状部6aの噴射孔4bとの対向部分に形成された噴射用外側開口部,
6eは外側筒状部6aの下端側に縦方向に形成され、筒状基部5の連結片5gをその両側からいわば保持・拘束して(容器側の筒状基部5,マウンティングキャップ2に対する)当該カバー体の回動を阻止するための外側スリット,
6fは内側筒状部6bの噴射孔4bとの対向部分に形成された噴射用内側開口部,
6gは内側筒状部6bの下端側に縦方向に形成され、操作ボタン4のリブ4dを収容して静止モードと作動モードとの間における操作ボタン4の上下動を許容し、当該カバー体の回動操作の際には操作ボタン4を同じ方向に移動させるための一対の内側スリット,
Aはガス抜きモードを設定する際の回動操作の方向,
Bはガス抜きモード設定操作にともなって操作ボタンが回動する方向,
をそれぞれ示している。
4(1)はガス抜きモード設定保持用の凸状部4cの部分が図1〜図3の操作ボタン4とは異なっている操作ボタン,
4eは当該操作ボタンの外周面下端部分に形成されたガス抜きモード設定保持用の一対の突状部,
4fは突状部4dの略水平状の係止用上面,
4gは係止用上面4fの外端部分から下り傾斜で内方に延びる操作ボタンテーパ面,
5(1)は螺旋状カム面5e,5e’の部分が図1〜図3の筒状基部5とは異なっている筒状基部,
5jは凹状案内部5dの底面と同じ厚み部分から内方への下り傾斜で周方向の略90度にわたって形成された一対の基部テーパ面,
5kは基部テーパ面5jの下端部分から外方に続く略水平状の一対の係止用底面,
をそれぞれ示している。
5(2)は螺旋状カム面5e,5e’の部分が図1〜図3の筒状基部5とは異なっている筒状基部,
5mは凹状案内部5dから水平状カム面5fと略上同じ高さで周方向の略90度にわたって形成された一対の係止用段部,
をそれぞれ示している。
(11)先ず、操作ボタン4,4(1)を、その一対の突状部4c,4eと筒状基部5,5(1),5(2)の一対の凹状案内部5dとをそれぞれ一致させながら開口域5cに入れて、当該操作ボタンの通路部分の上流側端部を周知のステム(図示省略)の出力端部分に結合させ、
(12)続いて、カバー体6を、その外側スリット6eと筒状基部5,5(1),5(2)の連結片5gとを一致させ、またその一対の内側スリット6gと操作ボタン4,4(1)の一対のリブ4dとをそれぞれ一致させながら当該筒状基部に押し込んで、当該カバー体の嵌合用突状部6cを図1のように容器側に回動可能な状態で嵌合させればよい。
(21)先ずカバー体6(およびこれと連動する操作ボタン4)を任意の角度(図示の場合は略90度以下の範囲)だけ時計方向に回動して操作ボタンテーパ面4gを基部テーパ面5jに対向させ、
(22)その後、操作ボタン4(1)を下方に押圧して操作ボタンテーパ面4gが基部テーパ面5jを乗り越えることにより、
操作ボタン4(1)は、その係止用上面4fが筒状基部5(1)の係止用底面5kに当接してガス抜きモードに保持される。この保持状態は上記コイルスプリングの上方向への付勢力によって確実に担保される。
(31)先ず操作ボタン4を押し下げて凸状部4cが係止用段部5mよりも下方に位置するようにし、
(32)この押下げ状態のまま、カバー体6(およびこれと連動する操作ボタン4)を時計方向に回動することにより、
操作ボタン4は、その凸状部4cの上面が筒状基部5(2)の係止用段部5mに当接してガス抜きモードに保持される。この保持状態は上記コイルスプリングの上方向への付勢力によって確実に担保される。
(41)「一対の」と記載した上述の各構成要素として1個を含む任意の個数だけ設ける、
(42)凹形状と凸(突)形状との間の相対的作用を呈している上述の各構成要素の凹凸の形状関係を逆にする、
(43)操作ボタン4に螺旋状カム面および水平状カム面を設けて、筒状基部5に当該カム面に対応した倣い部を設ける、
(44)横方向の断面形状が「円」ではない例えば楕円状の操作ボタンを用いる場合に位置合わせ・回転用のリブ4dおよび内側スリット6gを設けないで、操作ボタンとそれを取り囲む筒状部とのそれぞれに位置合わせ・連動機能を持たせる、
(45)操作ボタン4,4(1)および筒状基部5,5(1),5(2)を切断可能な連結部を介した一体成形部材として、当該筒状基部をマウンティングキャップ2に嵌合させた上で当該操作ボタンを押下げることにより、当該連結部が切断されて、当該操作ボタンが上記ステムに取り付けられた状態にする、
(46)あらかじめカバー体6に操作ボタン4,4(1)と筒状基部5,5(1),5(2)を組み込んだ形のセット状態(筒状基部の環状鍔部5bがカバー体の嵌合用突状部6cに保持され、操作ボタンのリブ4dが筒状基部の上面に当接した状態)にして、この全体をマウンティングキャップ2の方に押し込むことにより当該筒状基部を当該マウンティングキャップの内側凹状部に勘合させ、さらには当該操作ボタンを押圧して上記ステムに取り付ける、
ようにしてもよい。
2:マウンティングキャップ
3:ハウジング
4:上下動タイプの操作ボタン
4a:通路部分
4b:噴射孔
4c:ガス抜きモード設定保持用の一対の凸状部
4d:一対の位置合わせ・回転用のリブ
5:筒状基部
5a:突状環部
5b:天面側の環状鍔部
5c:開口域
5d:一対の凹状案内部(内周面の一部)
5e,5e’:一対の螺旋状カム面
5f:一対の水平状カム面
5g:バージンシール作用を呈する連結片
5h:薄肉部分
6:カバー体
6a:外側筒状部
6b:内側筒状部
6c:環状の嵌合用突状部
6d:噴射用外側開口部
6e:外側スリット
6f:噴射用内側開口部
6g:一対の内側スリット
A:ガス抜きモードを設定する際の回動操作の方向
B:ガス抜きモード設定操作にともなって操作ボタンが回動する方向
4(1):操作ボタン
4e:ガス抜きモード設定保持用の一対の突状部
4f:係止用上面
4g:操作ボタンテーパ面,
5(1):筒状基部,
5j:一対の基部テーパ面
5k:一対の係止用底面
5(2):筒状基部,
5m:一対の係止用段部
Claims (3)
- 利用者の押下げ噴射操作により、容器本体の内容物が噴射されない静止モードから内容物噴射状態の作動モードへと移行して、当該押下げ噴射操作の終了により当該作動モードから当該静止モードへと自動復帰し、かつ、利用者の回動操作をともなう噴射操作により、その終了後も噴射状態が継続するかたちの連続作動モードを設定しえる連続作動モード設定機構において、
前記押下げ噴射操作の対象であって、前記作動モードおよび前記連続作動モードを設定するための操作ボタンと、
前記容器本体の側に嵌合保持された筒状基部と、
前記操作ボタンを取り囲み、かつ、前記容器本体との間の相対的な前記回動操作が可能なかたちで設けられたカバー体と、
を有し、
前記筒状基部は、
前記操作ボタンの上下動用空間域と、
当該筒状基部の内周面周方向に下り傾斜で形成されて前記静止モードでの前記回動操作にともない後述の操作ボタンの凸状部を下方へと案内する、カム面の下端側に続く水平状カム面であって、当該操作ボタンを前記連続作動モードの上下方向位置に保持する保持部分と、
を備え、
前記カバー体は、
当該カバー体の下端側に形成されたカバー体縦方向スリットまたは、当該カバー体の内周面に形成されたカバー体凸部であって、前記操作ボタンの、前記静止モードおよび前記作動モードの各位置間における上下動を許容し、かつ、前記連続作動モードを設定する前記回動操作のときに当該カバー体と当該操作ボタンとを回動方向に対してのロック状態に設定するカバー体ロック作用部を備え、
前記操作ボタンは、
前記カバー体縦方向スリットに収容されるかたちで当該操作ボタンの外周面に形成された操作ボタン凸部または、前記カバー体凸部を収容するかたちで当該操作ボタンの下端側に形成された操作ボタン縦方向スリットであって、前記カバー体ロック作用部との間で前記ロック状態を設定する操作ボタンロック作用部と、
当該操作ボタンの外周面に形成された凸状部であって、前記押下げ噴射操作に際しては前記上下動用空間域を移動し、かつ、前記回動操作をともなう噴射操作の終了後は前記保持部分に保持されて前記連続作動モードを設定する被保持部分と、
を備え、
前記筒状基部および前記カバー体は、
その一方に前記回動操作を阻止するための第一の規制要素を分離可能なかたちで設け、
その他方に当該第一の規制要素を受ける第二の規制要素を設けた、
ことを特徴とする連続作動モード設定機構。 - 利用者の押下げ噴射操作により、容器本体の内容物が噴射されない静止モードから内容物噴射状態の作動モードへと移行して、当該押下げ噴射操作の終了により当該作動モードから当該静止モードへと自動復帰し、かつ、利用者の回動操作をともなう噴射操作により、その終了後も噴射状態が継続するかたちの連続作動モードを設定しえる連続作動モード設定機構において、
前記押下げ噴射操作の対象であって、前記作動モードおよび前記連続作動モードを設定するための操作ボタンと、
前記容器本体の側に嵌合保持された筒状基部と、
前記操作ボタンを取り囲み、かつ、前記容器本体との間の相対的な前記回動操作が可能なかたちで設けられたカバー体と、
を有し、
前記筒状基部は、
前記操作ボタンの上下動用空間域と、
当該筒状基部の内周面で、かつ、前記静止モードでの前記回動操作に続く当該操作ボタンの押下げ操作後の後述の操作ボタンの凸状部を係止できる位置に、形成された係止用底面からなる水平状面部分であって、当該操作ボタンを前記連続作動モードの上下方向位置に保持する保持部分と、
当該筒状基部の内周面から内方への下り傾斜により続く態様で形成されて、当該係止用底面の内端部分と連続する筒状基部テーパ面と、
を備え、
前記カバー体は、
当該カバー体の下端側に形成されたカバー体縦方向スリットまたは、当該カバー体の内周面に形成されたカバー体凸部であって、前記操作ボタンの、前記静止モードおよび前記作動モードの各位置間における上下動を許容し、かつ、前記連続作動モードを設定する前記回動操作のときに当該カバー体と当該操作ボタンとを回動方向に対してのロック状態に設定するカバー体ロック作用部を備え、
前記操作ボタンは、
前記カバー体縦方向スリットに収容されるかたちで当該操作ボタンの外周面に形成された操作ボタン凸部または、前記カバー体凸部を収容するかたちで当該操作ボタンの下端側に形成された操作ボタン縦方向スリットであって、前記カバー体ロック作用部との間で前記ロック状態を設定する操作ボタンロック作用部と、
当該操作ボタンの外周面に形成され、前記連続作動モードのとき前記係止用底面に係止される係止用上面、および当該係止用上面の外端部分から下り傾斜で内方に延びて、前記回動操作後の当該操作ボタンの押下げ操作にともない前記筒状基部テーパ面と当接して相対変形することにより、当該筒状基部テーパ面を乗り越える操作ボタンテーパ面を備えた凸状部であって、前記押下げ噴射操作に際しては前記上下動用空間域を移動し、かつ、前記回動操作をともなう噴射操作の終了後は前記保持部分に保持されて前記連続作動モードを設定する被保持部分と、
を備え、
前記筒状基部および前記カバー体は、
その一方に前記回動操作を阻止するための第一の規制要素を分離可能なかたちで設け、
その他方に当該第一の規制要素を受ける第二の規制要素を設けた、
ことを特徴とする連続作動モード設定機構。 - 請求項1または2に記載の連続作動モード設定機構を備え、かつ、前記容器本体に噴射用ガスおよび内容物を収容した、
ことを特徴とするエアゾール式製品。
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