JP4645162B2 - エアゾール式のガス抜き機構およびこの機構を用いたエアゾール式製品ならびにエアゾール式のガス抜きモード設定用部材 - Google Patents

エアゾール式のガス抜き機構およびこの機構を用いたエアゾール式製品ならびにエアゾール式のガス抜きモード設定用部材 Download PDF

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Description

本発明は、エアゾール式製品を対象としたガス抜き機構やガス抜きモード設定用部材などに関し、特にエアゾール容器に取り付けられるカバー体の開口部をステムとともにその静止モード位置と作動モード位置との間で上下動する操作ボタンを、作動モード設定用の下動操作とこれに続く回動操作により、作動モードに対応したガス抜き位置に保持するガス抜き機構などに関する。
このガス抜き機構は使用済みエアゾールを廃棄するときに初めて必要となり、まだ内容物が存在しているエアゾール式製品の使用段階ではまったくの不要部分である。
そのため、ガス抜き機構の形状・構造は、エアゾール式製品の通常の使用段階では内容物放出動作の障害とならず、また利用者にとっていわば目障りにもならず、そして最終的な廃棄段階ではガス抜きモードに簡単に設定できるようになっていることが望ましく、本発明はこの要請に応えるものである。
従来、操作ボタンを、その下動操作とこれに続く回動操作により、作動モードに対応したガス抜き位置に保持するガス抜き機構としては、例えば後述の特許文献1で開示されるものがある。
このガス抜き機構は、
・押下げヘッド(操作ボタン)の外周壁下端部分に係合板を形成し、
・容器本体に取り付けられる囲成筒(カバー体)の内向きフランジに当該係合板と合致する透孔を形成し、
・ガス抜きモード設定の際には、押下げヘッドを、その係合板が当該透孔を通過するまで下動させてから当該囲成筒との間で相対的に回動させることにより、当該係合板の上面部分と当該内向きフランジの天井面(下面)とが当接する状態(=ガス抜きモード位置)に設定し、それを保持している。
特開2002−282746号公報
この従来のガス抜き機構の場合、押下げヘッドを作動モード位置まで下動させた後のガス抜きモード設定用の回動操作は自由であって、当該回動操作に対する阻止構造を備えていない。
そのため、通常の作動モード(下動位置)に設定された押下げヘッドを利用者が不意に回動したりすると、当該ヘッドがその下動位置に保持されたままのガス抜きモードに、利用者の作動モード設定という本来の意思に反する形で移行してしまい、使い勝手の点で利便性にかけるという問題点があった。
また、ガス抜きモード設定用の係合板と押下げヘッド全体とが一体成形物(1ピース)になっているので、この係合板を設けていない既存の押下げヘッドを転用する形のガス抜き機構を提供できないという問題点があった。
そこで、本発明では、操作ボタンおよび(エアゾール容器に取り付けられてその開口部を操作ボタンが上下動する)カバー体に、作動モード位置の操作ボタンをガス抜きモードに移行させて保持するための回動操作を阻止する誤操作防止構造を設け、この構造の一部を取り外すことによりガス抜きモードを設定できるようにして、作動モード位置の操作ボタンが不意にガス抜きモード位置に回動するのを防止し、内容物が容器に入っている通常の使用状態では必要のないガス抜きモード設定操作の確実化,安定化を図ることを目的とする。
また、操作ボタンの、その作動モード位置からガス抜きモード位置への回動操作を可能にしてその状態(ガス抜きモード)を保持するための構成要素部分をボタン本体部とは別部材のものとし、ガス抜きモード設定機能を有していない既存の操作ボタンもこの別部材を取り付けることによりガス抜きモードに設定・保持できるようにして、エアゾール式製品の操作ボタンの全体的な有効利用化を図ることを目的とする。
本発明は、以上の課題を次のようにして解決する。
(1)エアゾール容器(例えば後述の容器本体70)に取り付けられるカバー体(例えば後述のカバー体20,40)の開口部(例えば後述の開口域26,43)をステム(例えば後述のステム50)とともに、その静止モード位置と作動モード位置との間で上下動する操作ボタン(例えば後述の噴霧用ボタン30)を、作動モード設定用の下動操作とこれに続く回動操作により、作動モードに対応したガス抜き位置に保持するガス抜き機構において、
前記カバー体は、前記操作ボタンを前記ガス抜き位置に保持するための保持作用部(例えば後述の切欠き部分を除く環状垂下部25の底面25a,天井部42の底面42e)を備え、
前記操作ボタンは、前記回動操作に基づく前記保持作用部との当接作用により自らの前記ガス抜き位置から前記静止モード位置への復帰動作を阻止するための被保持作用部(例えば後述の突状部12と同様の突状部)からなるガス抜きモード設定用部材(例えば後述のガス抜きモード設定本体部32)を、利用者の操作面(例えば後述の押圧操作面31a)を有する既存のボタン本体部(例えば後述のボタン本体部31)とは別部材の形で備え、
前記カバー体と前記ガス抜きモード設定用部材に対し、その一方に分離可能な形で固定されている一体化部(例えば後述の起立片部33)および、分離前の当該一体化部との作用により当該操作ボタンの上下動は許容して少なくともガス抜きモード設定用の回動は阻止する操作規制部(例えば後述の切欠き24b,42b)、からなるガス抜き誤操作防止構造を設ける。
上記構成からなるガス抜き機構を備え、かつ、放出用ガスおよび内容物を収容したエアゾール式製品も本発明の対象としている。
本発明は、このようにエアゾール式製品の作動モード位置の操作ボタンをガス抜きモードに移行させる回動操作の誤操作防止構造を設け、ガス抜きモード設定の際にはこの誤操作防止構造の機能を利用者がいわば解除する、例えば操作ボタンとの一体化部分を分離しすることが必要なガス抜き機構になっているので、利用者の不注意や無意識の操作で作動モード位置の操作ボタンがガス抜きモード位置に設定されるのを防止し、内容物が容器に入っている通常の使用状態では必要のないガス抜きモード設定操作の確実化,安定化を図ることができる。
また、操作ボタンを、ボタン本体部と、これとは別部材のガス抜きモード設定用部材とで構成しているので、ガス抜きモード設定機能を有していない既存の操作ボタンもこのガス抜きモード設定用部材を取り付ければガス抜きモードの設定・保持が可能であり、エアゾール式製品の操作ボタンの全体的な有効利用化を図ることができる。
図1乃至図5を用いて本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は容器本体側と外嵌合しているカバー体および、ガス抜きモード設定部と同一ピースの噴霧用ボタンからなるガス抜き機構の静止モードを示す説明図であり、(a)は平面図を示し,(b)はA−A′方向の断面図を示し、
図2は図1の機構のガス抜きモードを示す説明図であり、(a)は平面図を示し,(b)はA−A′方向の断面図を示し、
図3は容器本体側と外嵌合しているカバー体および、ガス抜きモード設定部を別ピースとした噴霧用ボタンからなるガス抜き機構の静止モードを示す説明図であり、
図4は容器本体側と内嵌合しているカバー体および、ガス抜きモード設定部と同一ピースの噴霧用ボタンからなるガス抜き機構の静止モードを示す説明図であり、(a)は平面図を示し,(b)はB−B′方向の断面図を示し、
図5は容器本体側と内嵌合しているカバー体および、ガス抜きモード設定部を別ピースとした噴霧用ボタンからなるガス抜き機構の静止モードを示す説明図である。
これらの図において、
10はガス抜きモード設定部(後述の突状部12および起立片部13)と一体タイプの噴霧用ボタン(図1,図2および図4の操作ボタン),
11は後述のステム50と嵌合状態(後述の筒状部分31b参照)のボタン本体部,11aは利用者の押圧操作面,
12はボタン本体部11の外周面下端部分の対向位置(180度離れた位置)に一体形成されて後述の凹状部24aおよび24dに回動規制されるガス抜きモード設定用の一対の突状部,
13はボタン本体部11の外周面下端部分の突状部12から90度離れた位置に取り外し可能な態様で一体形成されて後述の凹状部24bに回動規制されるガス抜きモード設定阻止用(誤操作防止用)の起立片部,13aはボタン本体部11との連結作用を呈しガス抜きモード設定の際には分離される薄肉部分,13bは上端側の鍵状となった把持部分,
14はボタン本体部11に形成された(または当該ボタン本体部に取り付けて使用される別ピースの)噴口,
20は後述のマウンティングカップ80(容器本体70)の外側凹状部に外嵌合しているカバー体(図1,図2および図3のカバー体),
21はカバー体20の環状の下壁部,21aは当該下壁部に設けられて後述のマウンティングカップ80と係合する凸状部分,
22はカバー体20の下壁部21より内側に形成された環状の上壁部,
23は下壁部21と上壁部22との間の環状段部,
24は上壁部22の内側に続く環状の天井部,24a〜24dは当該天井部の内端部分の略90度ごとの離間位置に形成された(24aおよび24cは一対の突状部12に対応し、24bは起立片部13に対応する)凹状の切欠き,
25は天井部24の内端部分に沿って形成された環状垂下部,25aは当該環状垂下部の底面,
26は環状垂下部25の内側に生成される開口域,
30は後述のガス抜きモード設定部32を別体にした噴霧用ボタン(図3および図5の操作ボタン),
31は後述のステム50と嵌合状態のボタン本体部(=既存の操作ボタン),31aは利用者の押圧操作面,31bはその上流側端部にステム50が嵌合する内容物通路用の筒状部分,
32はボタン本体部31と嵌合する別ピースであって噴霧用ボタン10の突状部12と同様の突状部を一体成形により備えたガス抜きモード設定本体部,32aは当該ボタン本体部の内周面下端部分と嵌合する環状の段周面部,32bは当該ボタン本体部の筒状部分31bの外周面に当接して係合する環状のテーパ突出部,
33はガス抜きモード設定本体部32と一体成形されて凹状部24bに回動規制されるガス抜きモード設定阻止用(誤操作防止用)の起立片部,33aは当該ガス抜きモード設定本体部との連結作用を呈しガス抜きモード設定の際には分離される薄肉部分,33bは上端側の鍵状となった把持部分,
34はボタン本体部31に形成された(または当該ボタン本体部に取り付けて使用される別ピースの)噴口,
40は後述のマウンティングカップ80の内側凹状部に内嵌合しているカバー体(図4および図5のカバー体),
41はカバー体40の環状の壁部,41aは当該壁部に形成されて後述のマウンティングカップ80と係合する環状の凸状部分,41bは当該壁部に形成されて当該マウンティングカップの上端部分と当接する環状の鍔部分,
42は壁部41の内側に続く間歇的に形成された計4箇所の環状の天井部,42a〜42dは当該天井部の内端部分の略90度ごとの離間位置に形成された(42aおよび42cは一対の突状部に対応し、42bは起立片部33に対応する)凹状の切欠き,42eは当該天井部の底面,
43は天井部42の内側に生成される開口域,
50は噴霧用ボタン10の筒状部(内容物通路)と嵌合し、当該操作ボタンの上下動操作により内容物の放出弁として作用するステム,
60はステム30を保持するとともに内容物の下流側収納空間としても作用するハウジング,
70は後述の内容物および放出ガスを収容するための容器本体,
80はハウジング60を保持した状態で容器本体の開口縁部分に取り付けられるマウンティングカップ,
をそれぞれ示している。
ここで、参照番号11〜14のそれぞれは噴霧用ボタン10の構成要素であり、参照番号21〜26のそれぞれはカバー体20の構成要素であり、参照番号31〜34のそれぞれは噴霧用ボタン30の構成要素であり、参照番号41〜43のそれぞれはカバー体40の構成要素である。
また、アルファベット付き参照番号の構成要素(例えば薄肉部分13a)は、アルファベットなし参照番号の構成要素(例えば起立片部13)の一部である。
なお、噴霧用ボタン10,30およびカバー体20,40の材質は、ポリプロピレン,ポリエチレン,ポリアセタール,ナイロン,ポリブチレンテレフタレートなどのプラスチックである。
図1〜図5で示される各ガス抜き機構の基本的特徴は、
(1)起立片部13,33がそれぞれ図示のようにボタン本体部11やガス抜きモード設定本体部32と連結している場合(=分離されていない場合)には、噴霧用ボタン10,30が上下動のみ可能であってその回動はカバー体20,40の凹状部分24bにより阻止されるので、このガス抜き機構がガス抜きモード(=噴霧用ボタン10,30の一対の突状部12がそれぞれカバー体20,40の環状垂下部25,天井部42の下方側に移動してその底面25a,42eと当接した状態)に設定・保持されることはなく、
(2)起立片部13,33がボタン本体部11,31(ガス抜きモード設定本体部32)から取り外された場合には、当該起立片部に対するカバー体20,40(切欠き24b,42b)の回動阻止作用はなくなるので、利用者が静止モードの噴霧用ボタン10,30を作動モード位置まで押下げてから回動することにより、当該噴霧用ボタンはガス抜きモード(図2参照)に設定・保持される、
ようにしたことである。
すなわち、
(3)内容物がまだ残っていて廃棄対象にはならない段階では、噴霧用ボタン10,30を、起立片部13,33と一体化したままの上下動のみが可能な状態で用い、
(4)内容物を使い切って容器内の残留ガスを抜く必要が生じた段階では、この起立片部13,33を噴霧用ボタン10,30から分離させるといった余分の操作を利用者に課し、これにより通常の作動モードから利用者のちょっとした手の動きなどによってその意思に反する形で当該噴霧用ボタンがガス抜きモードに移行するのを阻止したものである。
なお、起立片部13,33(ボタン本体部11,ガス抜きモード設定本体部32)とカバー体20,40とを、いわば仮固定部によりつなげた状態で一体成形してもよい。
この仮固定部付きのままの噴霧用ボタン10,30およびカバー体20,40をステム50およびマウンティングカップ80(容器本体70)に取り付けた場合には、この仮固定部がいわゆるバージンシールの機能を持つことになる。
すなわち、この仮固定部は噴霧用ボタン10,30が押圧されるとちぎれてしまうので、例えば店頭に陳列されているエアゾール式製品の仮固定部が元の付いたままになっているかをみれば、その製品が1回でも使用されたものであるかどうかをチェックできる。
また、この仮固定部付きのままの取付け方式においては、噴霧用ボタン10,30(ガス抜きモード設定本体部32)およびカバー体20,40の取付け工程までの管理が一元化されて効率的である。
図1の静止モードでは、カバー体20がその凸状部分21aと環状段部23とでマウンティングカップ80の上端外側部分に外嵌合して固定され、噴霧用ボタン10がステム50と嵌合して周知のスプリング(図示省略)の付勢力により開口域26を上動した状態になっている。
この状態ではステム50の周知の弁作用部(図示省略)が閉じており、容器本体70の内容物は勿論外部空間に噴射されない。
図1の噴霧用ボタン10の押圧操作面11aを利用者が押し下げると、当該ボタンおよびステム50が上記スプリングの付勢力に抗して下動し、上記弁作用部が開くので、容器本体70の内容物は「当該弁作用部−ステム50−ボタン本体部11の通路部分−噴口14」を経て外部空間に噴射される。
図2のガス抜きモードは、図1の噴霧用ボタン10に対し、
・先ず起立片部13をボタン本体部11から取り外して、
・次に、当該ボタンを作動モード位置まで押下げてから図示の時計方向に回動することにより、突状部12が環状垂下部25(カバー体20)の底面25aに当接して保持される状態に設定した、
ものである。
このガス抜きモードにおけるステム50の上記弁作用部は作動モードと同じく開状態になるので、容器本体70の残留ガスは作動モードのときと同じ経路により噴口14から外部空間に放出される。
図3のガス抜き機構は、図1および図2のそれに比べて噴霧用ボタン30の構造が相違している。
図3の噴霧用ボタン30の場合、
・ボタン本体部31として既存の操作ボタンを用い、
・ガス抜きモード設定部(=ガス抜きモード設定本体部32+起立片部33)をボタン本体部31とは別部材とし、
・ガス抜きモード設定本体部32を、その段周面部32aとテーパ突出部32bとでボタン本体部31に嵌合させている。
図4のガス抜き機構は、図1および図2のそれに比べてカバー体40の構造が相違している。
図4のカバー体40の場合、
・その凸状部分41aと鍔部分41bとでマウンティングカップ80の上端内側部分に内嵌合して固定され、
・4箇所の天井部42はそれぞれの全体が同じ厚みからなり、
・ガス抜きモードにおいては、噴霧用ボタン10の突状部12が当該天井部の底面42eに当接して保持される。
図5のガス抜き機構は、図3の噴霧用ボタン30と図4のカバー体40とを組み合わせて用いたものであり、
・噴霧用ボタン30は、既存のボタン本体部31と、これとは別部材のガス抜きモード設定部(=ガス抜きモード設定本体部32+起立片部33)とからなり、
・カバー体40はマウンティングカップ80に内嵌合している。
なお、本発明が図示の内容に限定されないことは勿論であり、例えば、
(11)噴霧用ボタン10,30のガス抜きモード設定用の突状部12を1個にする、または切欠き24d,42dに対応する位置にも形成する、
(12)起立片部13,33をボタン本体部11やガス抜きモード設定本体部32とは別ピースのものにして、両者を着脱自在な態様にする、
(13)ガス抜きモード設定用の突状部12および起立片部13,33と、カバー体20,40の切欠き24a,24b,24c,42a,42b,42cとの関係を、静止モードでの噴霧用ボタン10,30の回動を許容する態様にする、
(14)ガス抜きモード設定用の突状部12をカバー体20,40に形成し、これに対する凹状部(=切欠き24a,24c,42a,42cおよび環状垂下部の底面25a,天井部の底面42eと同様の作用を呈する、上下方向部分とこれに続く左右方向部分とからなるL字状の凹状部)をボタン本体部11やガス抜きモード設定本体部32に形成する、
(15)起立片部13,33をカバー体20,40に形成し、これに対する凹状部(=切欠き24b,42bと同様の作用を呈する上下方向の凹状部)をボタン本体部11やガス抜きモード設定本体部32に形成する、
(16)噴霧用ボタンとしてスパウト作動に対応したものを用いる、
ようにしてもよいことは勿論である。
容器内容物の対象としては、液状,発泡性(泡状),ペースト状,ジェル状,粉状などの各種性状のものがある。
本発明が適用されるエアゾール式製品としては、洗浄剤,清掃剤,制汗剤,冷却剤,筋肉消炎剤,ヘアスタイリング剤,ヘアトリートメント剤,染毛剤,育毛剤,化粧品,シェービングフォーム,食品,液滴状のもの(ビタミンなど),医薬品,医薬部外品,塗料,園芸用剤,忌避剤(殺虫剤),クリーナー,消臭剤,洗濯のり,ウレタンフォーム,消火器,接着剤,潤滑剤などの各種用途のものがある。
容器本体に収納する内容物は、例えば、粉状物,油成分,アルコール類,界面活性剤,高分子化合物,各用途に応じた有効成分などである。
粉状物としては、金属塩類粉末,無機物粉末や樹脂粉末などを用いる。例えば、タルク,カオリン,アルミニウムヒドロキシクロライド(アルミ塩),アルギン酸カルシウム,金粉,銀粉,雲母,炭酸塩,硫酸バリウム,セルロース,これらの混合物などを用いる。
油成分としては、シリコーン油,パーム油,ユーカリ油,ツバキ油,オリーブ油,ホホバ油,パラフィン油,ミリスチン酸,パルミチン酸,ステアリン酸,リノール酸,リノレン酸などを用いる。
アルコール類としては、エタノールなどの1価の低級アルコール,ラウリルアルコールなどの1価の高級アルコール,エチレングリコールなどの多価アルコールなどを用いる。
界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウムなどのアニオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンオレイルエーテルなどの非イオン性界面活性剤、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインなどの両性界面活性剤、塩化アルキルトリメチルアンモニウムなどのカチオン性界面活性剤などを用いる。
高分子化合物としては、メチルセルロース,ゼラチン,デンプン,カゼインなどを用いる。
各用途に応じた有効成分としては、サリチル酸メチル,インドメタシンなどの消炎鎮痛剤、安息香酸ナトリウム,クレゾールなどの除菌剤、ヒレスロイド,ジエチルトルアミドなどの害虫忌避剤、酸化亜鉛などの制汗剤、カンフル,メントールなどの清涼剤、エフェドリン,アドレナリンなどの抗喘息薬、スクラロース,アスパルテームなどの甘味料、エポキシ樹脂,ウレタンなどの接着剤や塗料、パラフェニレンジアミン,アミノフェノールなどの染料,リン酸二水素アンモニウム,炭酸水素ナトリウム・カリウムなどの消火剤などを用いる。
さらに、上記内容物以外の、懸濁剤,紫外線吸収剤,乳化剤,保湿剤,酸化防止剤、金属イオン封鎖剤なども用いることができる。
内容物放出用ガスとしては、炭酸ガス,窒素ガス,圧縮空気,酸素ガス,希ガス,これらの混合ガスなどの圧縮ガスや、液化石油ガス,ジメチルエーテル,フロロカーボンなどの液化ガスを用いる。
本発明の、容器本体側と外嵌合しているカバー体および、ガス抜きモード設定部と同一ピースの噴霧用ボタン(操作ボタン)からなるガス抜き機構の静止モードを示す説明図であり、(a)は平面図を示し,(b)はA−A′方向の断面図を示している。 本発明の、図1の機構のガス抜きモードを示す説明図であり、(a)は平面図を示し,(b)はA−A′方向の断面図を示している。 本発明の、容器本体側と外嵌合しているカバー体および、ガス抜きモード設定部が別ピースの噴霧用ボタンからなるガス抜き機構の静止モードを示す説明図である。 本発明の、容器本体側と内嵌合しているカバー体および、ガス抜きモード設定部と同一ピースの噴霧用ボタンからなるガス抜き機構の静止モードを示す説明図であり、(a)は平面図を示し,(b)はB−B′方向の断面図を示している。 本発明の、容器本体側と内嵌合しているカバー体および、ガス抜きモード設定部が別ピースの噴霧用ボタンからなるガス抜き機構の静止モードを示す説明図である。
符号の説明
10:噴霧用ボタン(図1,図2および図4の操作ボタン)
11:ボタン本体部
11a:押圧操作面
12:ガス抜きモード設定用の一対の突状部
13:ガス抜きモード設定阻止用(誤操作防止用)の起立片部
13a:薄肉部分
13b:上端側の鍵状となった把持部分
14:噴口
20:容器と外嵌合のカバー体(図1,図2および図3のカバー体)
21:環状の下壁部
21a:凸状部分
22:環状の上壁部
23:環状段部
24:天井部
24a〜24d:凹状の切欠き
25:環状垂下部
25a:底面
26:開口域
30:噴霧用ボタン(図3および図5の操作ボタン)
31:ボタン本体部(=既存の操作ボタン)
31a:押圧操作面
31b:内容物通路用の筒状部分
32:ガス抜きモード設定本体部
32a:段周面部
32b:テーパ突出部
33:起立片部
33a:薄肉部分
33b:把持部分
34:噴口
40:容器と内嵌合のカバー体(図4および図5のカバー体)
41:環状の壁部
41a:環状の凸状部分
41b:環状の鍔部分
42:計4箇所の環状の天井部
42a〜42d:凹状の切欠き
42e:底面
43:開口域
50:ステム
60:ハウジング
70:容器本体
80:マウンティングカップ

Claims (2)

  1. エアゾール容器に取り付けられるカバー体の開口部をステムとともに、その静止モード位置と作動モード位置との間で上下動する操作ボタンを、作動モード設定用の下動操作とこれに続く回動操作により、作動モードに対応したガス抜き位置に保持するガス抜き機構において、
    前記カバー体は、前記操作ボタンを前記ガス抜き位置に保持するための保持作用部を備え、
    前記操作ボタンは、前記回動操作に基づく前記保持作用部との当接作用により自らの前記ガス抜き位置から前記静止モード位置への復帰動作を阻止するための被保持作用部からなるガス抜きモード設定用部材を、利用者の操作面を有する既存のボタン本体部とは別部材の形で備え、
    前記カバー体と前記ガス抜きモード設定用部材に対し、その一方に分離可能な形で固定されている一体化部および、分離前の当該一体化部との作用により当該操作ボタンの上下動は許容して少なくともガス抜きモード設定用の回動は阻止する操作規制部、からなるガス抜き誤操作防止構造を設けた、
    ことを特徴とするエアゾール式のガス抜き機構。
  2. 請求項1記載のガス抜き機構を備えて放出用ガスおよび内容物を収容した、
    ことを特徴とするエアゾール式製品
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