JP4941928B2 - 作業車両のステアリングシステム - Google Patents

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Description

本発明は、ホイールローダ等の作業車両のステアリングシステムに関する。
ホイールローダ等の作業車両のステアリングシステムは、油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐出される圧油により駆動されるステアリングシリンダと、油圧ポンプからステアリングシリンダに供給される圧油の方向と流量を制御するステアリングバルブとを備え、ステアリングホイール(ハンドル)の回転方向と回転量に応じてステアリングバルブを切り換え、ステアリングシリンダを駆動制御している。この場合、ステアリングホイール(ハンドル)の回転方向と回転量に応じたステアリングバルブの切り換えは、オービットロール(商品名)と呼ばれる油圧ステアリングユニットを用いて行っている。ここで、その油圧ステアリングユニットは、ステアリングホイールの回転操作に連動して動作する油圧バルブと油圧モータを有し、その回転量と回転方向に応じた流量の油圧を発生する構成となっている。
このような作業車両のステアリングシステムにおいては、通常、油圧ステアリングユニットをメイン回路に配置し、ステアリングホイールによりステアリングバルブを操作し、ステアリングシリンダを駆動制御している。この場合、油圧ステアリングユニットの油圧バルブがステアリングバルブとして配置され、油圧バルブユニットで発生した油圧が直接ステアリングシリンダに導かれる。
このような通常の作業車両のステアリングシステムに対し、油圧ステアリングユニットをステアリングバルブの操作系として用い、ステアリングホイールの回転操作を軽く(小さな力で)行えるようにしたものが知られている(例えば特許文献1)。この種のステアリングシステムでは、油圧源としてパイロットポンプを用い、油圧ステアリングユニットにより発生した油圧をステアリングバルブの油圧切換部(受圧部)に導き、ステアリングバルブを切り換えるようにしている。ステアリングバルブには、油圧ステアリングユニットから導かれた油圧をステアリングバルブ切り換え用の制御圧力に変換するための絞り通路が備えられている。
一方、ステアリングバルブの操作系を、コントローラと電磁弁を含む電気・油圧的なステアリングユニットにより構成し、ステアリングバルブの切り換えを電気・油圧的に行うものも知られている(例えば特許文献2)。このものでは、ステアリングホイールの回転操作角(操舵角)をポテンショメータで検出し、この検出値をコントローラに入力する。コントローラは、その検出値に応じた指令信号(電気信号)を電磁弁に出力し、電磁弁はその指令信号に応じた制御圧力を出力する。この制御圧力はステアリングバルブの油圧切換部(受圧部)に導かれ、ステアリングバルブを切り換える。
また、特許文献2記載のステアリングシステムにあっては、操舵角検出値に対する指令信号のゲイン(指令信号/操舵角)を、複数種類、コントローラに設定しておき、オペレータが切換スイッチを操作することにより、その内の1つのゲインを選択できるようにしている。これによりステアリングホイールの回転操作に対する車輪のステアリング速度(ステアリングシリンダの駆動速度)を、走行時、実作業時のいずれにも適合するように調整可能となり、走行時、実作業時のそれぞれにおいて最適のステアリング操作性が得られる。また、走行速度を検出する速度センサを設け、走行速度に応じて連続的に指令信号を変化させる変形例も提案されている。
実開平1−154974号公報 特開平10−45014号公報
ホイールローダ等の作業車両が行う作業には、走行しながらフロント作業機を操作する作業がある。その一例として、ホイールローダによる地山などの掘削作業がある。この作業では、車体を前進させてバケットを地山に押し付けて掘削し、掘削後はバケット(掘削土砂)を上げながら後進し、車体の向きを変える。その後は、単独走行により車体を移動し、トラック等に放土する。
ところで、この作業は走行とフロント作業機の同時操作であるため、ステアリングホイールの回転操作に対して車輪のステアリング速度が遅いと、オペレータはステアリング操作に気を使い、疲労の原因となる。したがって、この場合は、ステアリングホイールの回転操作に対して車輪のステアリング速度を速くすることが好ましく、これによりオペレータの疲労が少なくなり、作業効率が向上する。一方、単独走行では、ステアリングホイールの回転操作に対して車輪のステアリング速度を速くしない方が、安全性が向上する。
特許文献1記載の作業車両のステアリングシステムにおいては、ステアリングホイールの回転操作に対する車輪のステアリング速度の変化割合を変更できないため、走行とフロント作業機の同時操作と単独走行のそれぞれで最適の車輪ステアリング速度を得ることができない。
特許文献2記載の作業車両のステアリングシステムにおいては、切換スイッチを操作することにより操舵角検出値に対する指令信号のゲイン(指令信号/操舵角)を変えることができるので、走行とフロント作業機の同時操作と単独走行のそれぞれで最適の車輪ステアリング速度を得ることができる。しかし、走行とフロント作業機の同時操作を行う作業(例えば掘削作業)から単独走行(例えば放土場所への移動)に移行するとき、或いは単独走行から走行とフロント作業機の同時操作を行う作業へ移行するとき、その都度、オペレータは切換スイッチを操作してゲインを変える必要があり、極めて面倒である。
本発明の目的は、走行とフロント作業機の同時操作と単独走行のそれぞれにおいて、ステアリングホイールの回転操作に対する車輪ステアリング速度を最適な値とし、作業効率と安全性を確保することができるとともに、操作性に優れた作業車両のステアリングシステムを提供することである。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐出される圧油により駆動されるステアリングシリンダと、前記油圧ポンプから前記ステアリングシリンダに供給される圧油の方向と流量を制御するステアリングバルブと、オペレータにより回転操作されるステアリングホイールとを備え、前記ステアリングホイールの回転方向と回転量に応じて前記ステアリングバルブを切り換え、前記ステアリングシリンダを駆動制御する作業車両のステアリングシステムにおいて、前記ステアリングホイールが連結され、このステアリングホイールの回転操作により動作し、パイロット油圧源の圧油に基づいて前記ステアリングホイールの回転量と回転方向に応じた第1及び第2制御圧力を発生する油圧ステアリングユニットと、前記油圧ステアリングユニットにより発生した第1及び第2制御圧力をそれぞれ検出する第1及び第2圧力センサと、前記フロント作業機の操作状態を検出するフロント操作検出手段と、前記第1及び第2圧力センサにより検出した第1及び第2制御圧力と前記フロント操作検出手段により検出した前記フロント作業機の操作状態に基づいて前記ステアリングバルブのストロークを制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記第1及び第2圧力センサによりそれぞれ検出した第1及び第2制御圧力が増加するにしたがって前記ステアリングバルブのストロークを大きくするとともに、前記フロント操作検出手段により前記フロント作業機の操作を検出したときは、前記フロント作業機の操作を検出しないときよりも前記ステアリングバルブのストロークを大きくするように制御するものとする。
このように構成した本発明においては、油圧ステアリングユニットと第1及び第2圧力センサ及びフロント操作検出手段と制御手段とを設け、第1及び第2圧力センサにより検出した第1及び第2制御圧力とフロント操作検出手段により検出したフロント作業機の操作状態に基づいて前記ステアリングバルブのストロークを制御するので、走行とフロント作業機の同時操作を行う作業で、フロント作業機が操作されたときのステアリング操作時は、フロント作業機の操作を検出しないときよりもステアリングバルブのストロークを大きくするよう制御することにより、ステアリングバルブの通過流量が増え、ステアリングホイールの回転操作に対する車輪ステアリング速度が速くなるため、走行とフロント作業機の同時操作でステアリングを切りやすくなり、これによりオペレータの疲労が少なくなり、作業効率が向上する。
一方、フロント作業機の操作を検出しないときは、フロント作業機の操作を検出したときよりもステアリングバルブのストロークを小さくするように制御することにより、単独走行でのステアリング操作時はステアリングバルブの通過流量が減り、ステアリングホイールの回転操作に対する車輪ステアリング速度が遅くなるため、安全性が向上する。
また、フロント作業機が操作されると、自動で車輪ステアリング速度の変更が行われるので、オペレータの操作が不要であり、優れた操作性が得られる。
このように本発明は、走行とフロント作業機の同時操作と単独走行のそれぞれにおいて、ステアリングホイールの回転操作に対する車輪ステアリング速度を最適な値とし、作業効率と安全性を確保することができるとともに、優れた操作性を得ることができる。
(2)また、上記目的を達成するために、本発明は、油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐出される圧油により駆動されるステアリングシリンダと、前記油圧ポンプから前記ステアリングシリンダに供給される圧油の方向と流量を制御するステアリングバルブと、オペレータにより回転操作されるステアリングホイールとを備え、前記ステアリングホイールの回転方向と回転量に応じて前記ステアリングバルブを切り換え、前記ステアリングシリンダを駆動制御する作業車両のステアリングシステムにおいて、前記ステアリングホイールが連結され、このステアリングホイールの回転操作により動作し、パイロット油圧源の圧油に基づいて前記ステアリングホイールの回転量と回転方向に応じた第1及び第2制御圧力を発生する油圧ステアリングユニットと、前記油圧ステアリングユニットにより発生した第1及び第2制御圧力をそれぞれ検出する第1及び第2圧力センサと、前記フロント作業機の操作状態を検出するフロント操作検出手段と、前記第1及び第2圧力センサにより検出した第1及び第2制御圧力と前記フロント操作検出手段により検出した前記フロント作業機の操作状態に基づいて前記ステアリングバルブのストロークを制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記第1及び第2圧力センサによりそれぞれ検出した第1及び第2制御圧力が増加するにしたがって前記ステアリングバルブのストロークを大きくするとともに、前記フロント操作検出手段により前記フロント作業機の動きが比較的大きい操作を検出したときは、前記フロント作業機の動きが比較的大きい操作を検出しないときよりも前記ステアリングバルブのストロークを大きくするように制御するものとする
これにより本発明は、上記(1)で説明したように、走行とフロント作業機の同時操作と単独走行のそれぞれにおいて、ステアリングホイールの回転操作に対する車輪ステアリング速度を最適な値とし、作業効率と安全性を確保することができるとともに、優れた操作性を得ることができる。また、走行とフロント作業機の同時操作であっても、フロント作業機の動きが比較的小さい、慎重を要する微操作作業を行うときは、ステアリングバルブのストロークを小さくするように制御するため、微操作作業を的確かつ正確に行うことができ、フロント作業機から荷がこぼれたり、車体の挙動が乱れることを防止することができる。一方、フロント作業機の動きが比較的大きい通常作業を行うときは、ステアリングバルブのストロークを大きくするように制御するため、走行とフロント作業機の同時操作でステアリングを切りやすくなり、これによりオペレータの疲労が少なくなり、作業効率が向上する。
(3)更に、上記目的を達成するために、本発明は、油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐出される圧油により駆動されるステアリングシリンダと、前記油圧ポンプから前記ステアリングシリンダに供給される圧油の方向と流量を制御するステアリングバルブと、オペレータにより回転操作されるステアリングホイールとを備え、前記ステアリングホイールの回転方向と回転量に応じて前記ステアリングバルブを切り換え、前記ステアリングシリンダを駆動制御する作業車両のステアリングシステムにおいて、前記ステアリングホイールが連結され、このステアリングホイールの回転操作により動作し、パイロット油圧源の圧油に基づいて前記ステアリングホイールの回転量と回転方向に応じた第1及び第2制御圧力を発生する油圧ステアリングユニットと、前記油圧ステアリングユニットにより発生した第1及び第2制御圧力をそれぞれ検出する第1及び第2圧力センサと、前記フロント作業機の操作状態を検出するフロント操作検出手段と、前記第1及び第2圧力センサにより検出した第1及び第2制御圧力と前記フロント操作検出手段により検出した前記フロント作業機の操作状態に基づいて前記ステアリングバルブのストロークを制御する制御手段とを備え、前記ステアリングバルブは、弁体としてのスプールと、このスプールの両端に位置し、それぞれ駆動圧力が導かれ、この駆動圧力に応じて前記スプールを駆動し前記ストロークを変化させる第1及び第2受圧部とを有し、前記制御手段は、前記第1及び第2受圧部にそれぞれ対応して設けられ、制御電流により作動し、この制御電流に応じた駆動圧力を出力する第1及び第2電磁弁と、前記第1及び第2圧力センサ及びフロント操作検出手段の検出値を入力し、これらの検出値に基づいて所定の演算を行い、前記第1及び第2電磁弁に前記制御電流を出力するコントローラとを有するものとする。
これにより本発明は、上記(1)で説明したように、走行とフロント作業機の同時操作と単独走行のそれぞれにおいて、ステアリングホイールの回転操作に対する車輪ステアリング速度を最適な値とし、作業効率と安全性を確保することができるとともに、優れた操作性を得ることができる。また、制御手段は、油圧ステアリングユニットにより発生した第1及び第2制御圧力とフロント操作検出手段により検出したフロント作業機の操作状態に基づいて、ステアリングバルブのストロークを制御することができる。
(4)上記(1)又は(2)において、前記ステアリングバルブは、弁体としてのスプールと、このスプールの両端に位置し、それぞれ駆動圧力が導かれ、この駆動圧力に応じて前記スプールを駆動し前記ストロークを変化させる第1及び第2受圧部とを有し、前記制御手段は、前記第1及び第2受圧部にそれぞれ対応して設けられ、制御電流により作動し、この制御電流に応じた駆動圧力を出力する第1及び第2電磁弁と、前記第1及び第2圧力センサ及びフロント操作検出手段の検出値を入力し、これらの検出値に基づいて所定の演算を行い、前記第1及び第2電磁弁に前記制御電流を出力するコントローラとを有する。
これにより制御手段は、油圧ステアリングユニットにより発生した第1及び第2制御圧力とフロント操作検出手段により検出したフロント作業機の操作状態に基づいて、ステアリングバルブのストロークを制御することができる。
(5)また、上記(3)又は(4)において、前記コントローラは、前記第1圧力センサにより検出した制御圧力が増加するにしたがって増加する第1目標駆動圧力を演算する第1演算手段と、前記第2圧力センサにより検出した制御圧力が増加するにしたがって増加する第2目標駆動圧力を演算する第2演算手段と、前記フロント操作検出手段により前記フロント作業機の操作を検出したときは、前記フロント作業機の操作を検出しないときよりも大きな値となるよう前記第1及び第2目標駆動圧力を補正する第3演算手段とを有し、前記第3演算手段で補正した第1及び第2目標駆動圧力が得られるよう前記第1及び第2電磁弁に前記制御電流を出力する。
これにより制御手段は、第1及び第2圧力センサによりそれぞれ検出した第1及び第2制御圧力が増加するにしたがってステアリングバルブのストロークを大きくするとともに、フロント操作検出手段によりフロント作業機の操作を検出したときは、フロント作業機の操作を検出しないときよりもステアリングバルブのストロークを大きくするように制御することができる。
本発明によれば、走行とフロント作業機の同時操作と単独走行のそれぞれにおいて、ステアリングホイールの回転操作に対する車輪ステアリング速度を最適な値とし、作業効率と安全性を確保することができるとともに、優れた操作性を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明が適用される作業車両の一例としてホイールローダの外観を示す図である。
図1において、100はホイールローダであり、ホイールローダ100は、車体前部101と車体後部102とを有し、車体前部101と車体後部102は、一対のステアリングシリンダ103a,103b(図2参照)により車体後部102に対して車体前部101の向きが変わるように相対回動白在に連結されている。車体前部101にはフロント作業機104と前輪105が設けられ、車体後部102には運転室106と後輪107が設けられている。運転室106には、運転席108、ステアリングホイール109、操作レバー装置110や、アクセルペダル、インチングペダル(図示せず)等の操作手段が設けられている。フロント作業機104はバケット111とリフトアーム112からなり、バケット111はバケットシリンダ114の伸縮によりチルト・ダンプ動作し、リフトアーム112はアームシリンダ113の伸縮により上下に動作する。
図2は、本発明の第1の実施の形態に係わる作業車両のステアリングシステムを示す図である。
図2において、本実施の形態に係わるステアリングシステムは、原動機(ディーゼルエンジン)1と、この原動機により駆動される可変容量制御装置(レギュレータ)2aを備えた油圧ポンプ2と、この油圧ポンプ2から吐出される圧油により駆動される上記一対のステアリングシリンダ103a,103bと、油圧ポンプ2からステアリングシリンダ103a,103bに供給される圧油の方向と流量を制御するステアリングバルブ4と、ステアリングホイール109が連結され、ステアリングホイール109の回転操作により動作し、パイロット油圧源(ポンプ)13の圧油に基づいてステアリングホイール109の回転量と回転方向に応じた制御圧力を発生する油圧ステアリングユニット5と、油圧ポンプ2とステアリングバルブ4との間に配置され、ステアリングバルブ4のメータイン油路の前後差圧を目標値(後述)に保持するよう制御することで、油圧ポンプ2から吐出される圧油をステアリングシリンダ103a,103bに優先的に供給し、油圧ポンプ2から吐出される圧油の余剰流量を作業用油圧回路121に供給するプライオリティバルブ7とを備えている。
ステアリングバルブ4は、弁体としてのスプール4cと、このスプール4cの両端に位置する1対の受圧部4a,4bとを有し、受圧部4a,4bに駆動圧力が導かれると、この駆動圧力に応じてスプール4cを駆動し、ストロークを変化させる。ステアリングバルブ4は、スプール4cのストロークが増加するにしたがって開口面積を増加させるメータリング特性を有している。
作業用油圧回路121は、例えば上記フロント作業機104のバケットシリンダ114及びアームシリンダ113に圧油を供給し、バケット111及びリフトアーム112を動作させるものであり、公知のコントロールバルブ装置を備えている。
油圧ステアリングユニット5は、メータリングバルブ11とジロータ12とを有し、オペレータがステアリングホイール109を回転操作すると、メータリングバルブ11はその回転方向に応じて回動し、図示の中立位置から左右いずれかの動作位置A又はBに切り換わる。
メータリングバルブ11がA位置に切り換わると、パイロット油圧源13からの圧油が油路14、メータリングバルブ11のA位置の内部通路、油路15を経由してジロータ12に供給され、ジロータ12はその圧油の供給により回転動作する。ジロータ12を経由した圧油は油路16、メータリングバルブ11のA位置の内部通路、油路17aを経由して、この油路17aに設けられた絞り18aを介してタンクに戻される。このとき油路17aには絞り18aにより圧油の流量に応じた圧力(制御圧力)が発生する。ステアリングバルブは、後述する如く、この絞り18aにより発生した圧力(制御圧力)に基づいて図示の中立位置から図示左側のC位置に切り換えられる。
一方、ジロータ12の回転動作はメータリングバルブ11にフィードバックされ、ジロータ12がステアリングホイール109の回転操作量(メータリングバルブ11の変位量)に応じた圧油の流量を計量して所定量回転すると、メータリングバルブ11は中立位置に復帰し、油路14から油路15への圧油の供給を遮断する。これにより油路17aの圧油はタンク圧となり、ステアリングバルブ4は図示の中立位置に復帰する。
メータリングバルブ11がB位置に切り換わった場合は、上記と逆の動作が行われる。すなわち、パイロット油圧源(ポンプ)13からの圧油が油路14、メータリングバルブ11のB位置の内部通路、油路16を経由してジロータ12に供給され、ジロータ12はその圧油の供給により回転動作する。ジロータ12を経由した圧油は油路15、メータリングバルブ11のB位置の内部通路、油路17bを経由して、この油路17bに設けられた絞り18bを介してタンクに戻される。このとき油路17bには絞り18bにより圧油の流量に応じた圧力(制御圧力)が発生し、ステアリングバルブ4は図示の中立位置から図示右側のD位置に切り換えられる。
ジロータ12がステアリングホイール109の回転操作量(メータリングバルブ11の変位量)に応じた圧油の流量を計量して所定量回転すると、メータリングバルブ11は中立位置に復帰し、油路14から油路16への圧油の供給を遮断する。これにより油路17bの圧油はタンク圧となり、ステアリングバルブ4は図示の中立位置に復帰する。
プライオリティバルブ7は入口ポート7aと第1及び第2の2つの出口ポート7b,7cを有し、入口ポート7aは油路21を介して油圧ポンプ2に接続され、第1出口ポート7bは油路22を介してステアリングバルブ4に接続され、第2出口ポート7cは油路23を介して作業用油圧回路121に接続されている。また、プライオリティバルブ7は図示右側の切り換え位置Eと、図示左側の切り換え位置Fとの間を移動可能なスプール弁であり、プライオリティバルブ7のスプールが図示右側の位置Eにあるときは、入口ポート7aと第1出口ポート7b間の連通路を全開し、入口ポート7aと第2出口ポート7c間の連通路を全閉し、図示左側の位置Fにあるときは、入口ポート7aと第1出口ポート7b間の連通路を全閉し、入口ポート7aと第2出口ポート7c間の連通路を全開する。また、プライオリティバルブ7のスプールが図示右側の位置Eから図示左側の位置Fに移動するにしたがい(すなわち、図示右方向に移動するにしたがい)、入口ポート7aと第1出口ポート7b間の連通路の開口面積を徐々に絞り(小さくし)、入口ポート7aと第2出口ポート7c間の連通路の開口面積をを徐々に開け(大きくし)、プライオリティバルブ7のスプールが図示左側の位置Fから図示右側の位置Eに移動するにしたがい(すなわち、図示左方向に移動するにしたがい)、入口ポート7aと第2出口ポート7c間の連通路の開口面積を徐々に絞り(小さくし)、入口ポート7aと第1出口ポート7b間の連通路の開口面積をを徐々に開ける(大きくする)。
また、プライオリティバルブ7は、プライオリティバルブ7のスプールを図示右側の位置Eに向けて付勢する受圧部24a及びバネ25と、プライオリティバルブ7のスプールを図示左側の位置Fに向けて付勢する受圧部24bとを有し、受圧部24aにはステアリングバルブ4の出側の圧力(ステアリングバルブ4とステアリングシリンダ103a,103bの間のアクチュエータ油路26a,26bの圧力、或いはステアリングシリンダ103a,103bの負荷圧力)がパイロット油路27を経由して導かれ、受圧部24bにはステアリングバルブ4の入側の圧力(プライオリティバルブ7とステアリングバルブ4の間の油路22の圧力)がパイロット油路28を経由して導かれている。
受圧部24a,24bは互いに反対方向にプライオリティバルブ7のスプールを付勢しているので、受圧部24aにステアリングバルブ4の出側の圧力が導かれ、受圧部24bにステアリングバルブ4の入側の圧力が導かれていることは、プライオリティバルブ7のスプールを図示右方向に付勢するようステアリングバルブ4のメータイン油路の前後差圧(以下、適宜単に「ステアリングバルブ4の前後差圧」という)が作用していることを意味する。
バネ25はステアリングバルブ4の前後差圧の目標値を設定する設定手段を構成し、プライオリティバルブ7の受圧部24a,24bに作用するステアリングバルブ4の前後差圧が、バネ25により設定される目標値よりも大きくなると、プライオリティバルブ7のスプールを図示右方向に移動させ、入口ポート7aと第1出口ポート7b間の連通路の開口面積を徐々に絞ってステアリングバルブ4への供給流量を減らし、ステアリングバルブ4の前後差圧を減少させる。このとき、油圧ポンプ2からの余剰流量は作業用油圧回路121に供給される。プライオリティバルブ7の受圧部24a,24bに作用するステアリングバルブ4の前後差圧が、バネ25により設定される目標値よりも小さくなると、逆に、プライオリティバルブ7のスプールを図示左方向に移動し、入口ポート7aと第1出口ポート7b間の連通路の開口面積を徐々に開けてステアリングバルブ4への供給流量を増やし、ステアリングバルブ4の前後差圧を増大させる。これによりプライオリティバルブ7は、ステアリングバルブ4のメータイン油路の前後差圧をバネ25(設定手段)により設定される目標値に保持するよう制御する。
そして、本実施の形態に係わるステアリングシステムは、更に、油路17aに設けられた絞り18aにより発生した圧力(制御圧力)を検出する圧力センサ6aと、油路17bに設けられた絞り18bにより発生した圧力(制御圧力)を検出する圧力センサ6bと、フロント操作検出装置31と、コントローラ32と、電磁弁33a,33bとを備えている。圧力センサ6a,6bの検出信号及びフロント操作検出装置31の検出信号はコントローラ32に入力され、コントローラ32はその入力値に応じて所定の演算処理を行い、電磁弁33,33bに所定の制御電流を出力する。電磁弁33a,33bはその制御電流により作動し、制御電流に応じた駆動圧力を出力する。この駆動圧力はステアリングバルブ4の受圧部4a,4bに導かれる。
図3は、フロント操作検出装置の一例を示す図である。前述したように、ホイールローダの運転室106には操作レバー装置110が設けられている。この操作レバー装置110はユニバーサルに操作可能な操作レバー110cを有し、この操作レバー110cを十字の一方向(例えば前後方向)に操作したときは、フロント作業機104のバケット111用の操作レバー装置110aとして機能し、操作レバー110cを十字の他方向(例えば左右方向)に操作したときは、フロント作業機104のリフトアーム112用の操作レバー装置110bとして機能する。また、操作レバー装置110a,110bは油圧パイロット式であり、それぞれ、操作レバー110cのそれぞれの操作方向における操作量と中立位置を境とした操作方向に応じた操作パイロット圧を生成する。この操作パイロット圧は、パイロット油路43a又は43b及びパイロット油路44a又は44bを介して図示しないバケット用コントロールバルブ及びリフトアーム用コントロールバルブに導かれ、これらコントロールバルブを切り換え操作することで、バケットシリンダ114及びアームシリンダ113を駆動制御する。バケット用コントロールバルブ及びリフトアーム用コントロールバルブは作業用油圧回路121に備えられたコントロールバルブ装置の一部として構成されている。
パイロット油路43a,43bにはシャトル弁45が接続され、パイロット油路44a,44bにはシャトル弁46が接続され、これらシャトル弁45,46の出力側には更にシャトル弁47が接続され、パイロット油路43a,43b及びパイロット油路44a,44bに生成された操作パイロット圧の最も高い圧力がシャトル弁47により取り出される。このシャトル弁47の出力側には圧力センサ48が接続され、シャトル弁47により取り出された圧力が圧力センサ48により検出される。圧力センサ48の検出信号はフロント操作信号としてコントローラ32に入力される。シャトル弁45〜47及び圧力センサ48はフロント操作検出装置31を構成する。
図4はコントローラ32の処理内容を示す機能ブロック図である。コントローラ32は、第1基本駆動圧力演算部32aと、第2基本駆動圧力演算部32bと、補正係数演算部32cと、第1目標駆動圧力演算部32dと、第2目標駆動圧力演算部32eと、第1制御電流演算部32fと、第2制御電流演算部32gとを有している。
第1基本駆動圧力演算部32aは、ステアリングバルブ4の受圧部4aに導かれ、ステアリングバルブ4の図示右方のストロークを制御するため電磁弁33aの出力圧力(第1駆動圧力)の基本値を演算するものであり、圧力センサ6aから圧力の検出信号を入力し、これをメモリに記憶してあるテーブルに参照させ、そのときの圧力に対応する第1基本駆動圧力を演算する。メモリのテーブルには、入力圧力が増大するにしたがって第1基本駆動圧力が大きくなるよう、入力圧力と第1基本駆動圧力との関係が設定されている。
第2基本駆動圧力演算部32bは、ステアリングバルブ4の受圧部4bに導かれ、ステアリングバルブ4の図示左方のストロークを制御するため電磁弁33bの出力圧力(第2駆動圧力)の基本値を演算するものであり、圧力センサ6bから圧力の検出信号を入力し、これをメモリに記憶してあるテーブルに参照させ、そのときの圧力に対応する第2基本駆動圧力を演算する。メモリのテーブルには、入力圧力が増大するにしたがって第2基本駆動圧力が大きくなるよう、入力圧力と第2基本駆動圧力との関係が設定されている。
補正係数演算部32cは、フロント作業機104の操作(以下、フロント操作という)の有無に応じて駆動圧力の補正係数を演算するものであり、フロント操作検出装置31からフロント操作信号(圧力センサ48により検出した操作パイロット圧)を入力し、これをメモリに記憶してあるテーブルに参照させ、そのときのフロント操作信号に対応する補正係数を演算する。メモリのテーブルには、例えば、オペレータが操作レバー装置110の操作レバー110cを操作したとみなせる操作パイロット圧の値を閾値とし、圧力センサ48により検出した操作パイロット圧がその閾値よりも小さいときは、補正係数は小さめの第1の値(例えば0.5)となり、操作パイロット圧がその閾値以上になると、補正係数は第1の値より大きな第2の値(例えば1.0)となるように、操作パイロット圧と補正係数との関係が設定されている。
第1目標駆動圧力演算部32dは乗算部であり、第1基本駆動圧力演算部32aで演算した第1基本駆動圧力と補正係数演算部32cで演算した補正係数とを掛け合わせ、第1目標駆動圧力を算出する。
第2目標駆動圧力演算部32eは乗算部であり、第2基本駆動圧力演算部32bで演算した第2基本駆動圧力と補正係数演算部32cで演算した補正係数とを掛け合わせ、第2目標駆動圧力を算出する。
第1制御電流演算部32fは、第1目標駆動圧力演算部32dで演算した第1目標駆動圧力をメモリに記憶してあるテーブルに参照させ、その第1目標駆動圧力に対応する電磁弁33aの制御電流を演算する。メモリのテーブルには、第1目標駆動圧力が増大するにしたがって制御電流が増大するよう、第1目標駆動圧力と制御電流との関係が設定されている。この制御電流は図示しないアンプにより増幅され、電磁弁33aに出力される。
第2制御電流演算部32gは、第2目標駆動圧力演算部32eで演算した第2目標駆動圧力をメモリに記憶してあるテーブルに参照させ、その第2目標駆動圧力に対応する電磁弁33bの制御電流を演算する。メモリのテーブルには、第2目標駆動圧力が増大するにしたがって制御電流が増大するよう、第2目標駆動圧力と制御電流との関係が設定されている。この制御電流は図示しないアンプにより増幅され、電磁弁33bに出力される。
以上において、コントローラ32と、電磁弁33a,33bは、圧力センサ6a,6b(第1及び第2圧力センサ)により検出したそれぞれの制御圧力(第1及び第2制御圧力)とフロント操作検出装置(フロント操作検出手段)31により検出したフロント作業機101の操作状態に基づいてステアリングバルブ4のストロークを制御する制御手段であって、圧力センサ6a,6bによりそれぞれ検出したそれぞれの制御圧力が増加するにしたがってステアリングバルブ4のストロークを大きくするとともに、フロント操作検出装置31によりフロント作業機101の操作を検出したときは、フロント作業機101の操作を検出しないときよりもステアリングバルブ4のストロークを大きくするように制御する制御手段を構成する。
次に、以上のように構成した本実施の形態の動作を説明する。
まず、走行とフロント作業機101の同時操作を行う作業で、フロント作業機101が操作されたときは、フロント操作検出装置31からのフロント操作信号(圧力センサ48により検出した操作パイロット圧)がコントローラ32の補正係数演算部32cに設定された閾値以上となるため、補正係数演算部32cにおいて補正係数として大きめの第2の値(例えば1.0)が演算される。
また、この走行とフロント作業機101の同時操作を行う作業で、例えばオペレータがステアリングホイール109を回転操作してメータリングバルブ11をA位置側に切り換えた場合は、油路17aに圧力が発生し、この圧力が圧力センサ6aにより検出され、コントローラ32は、第1基本駆動圧力演算部32aにおいて、その圧力に対応する第1基本駆動圧力を演算する。第1目標駆動圧力演算部32dにおいては、その第1基本駆動圧力と上記の大きめの第2の値を第1及び第2基本駆動圧力と掛け合わせ、第1目標駆動圧力を算出する。そして、第1制御電流演算部32fではその第1目標駆動圧力に応じた制御電流を演算し、電磁弁33aに対応する制御電流を出力する。電磁弁33aはその制御電流により作動して、第1目標駆動圧力に応じた駆動圧力を生成し、この駆動圧力がステアリングバルブ4の受圧部4aに導かれる。その結果、ステアリングバルブ4は、その駆動圧力に応じてスプール4cをC位置側に駆動してストロークを変化させ、そのストロークに応じた開口面積を設定する。この場合、ステアリングバルブ4の開口面積は補正係数の第2の値に応じた大きめの開口面積となる。これによりステアリングバルブ4の通過流量が増え、ステアリングホイール109の回転操作に対してステアリングシリンダ103a,103bの駆動速度(車輪のステアリング速度)が速くなり、走行とフロント作業機101の同時操作を行う作業でのステアリング操作時のオペレータの疲労が少なくなり、作業効率が向上する。
一方、単独走行では、フロント操作検出装置31からのフロント操作信号(圧力センサ48により検出した操作パイロット圧)は補正係数演算部32cに設定された閾値より小さいため、補正係数演算部32cにおいては、補正係数として小さめの第1の値(例えば0.5)が演算される。
また、この単独走行で、例えばオペレータがステアリングホイール109を回転操作してメータリングバルブ11をA位置側に切り換えた場合は、油路17aに圧力が発生し、この圧力が圧力センサ6aにより検出され、コントローラ32は、第1基本駆動圧力演算部32aにおいて、その圧力に対応する第1基本駆動圧力を演算する。第1目標駆動圧力演算部32dにおいては、その第1基本駆動圧力と上記の小さめの第1の値を第1及び第2基本駆動圧力と掛け合わせ、第1目標駆動圧力を算出する。そして、第1制御電流演算部32fではその第1目標駆動圧力に応じた制御電流を演算し、電磁弁33aに対応する制御電流を出力する。電磁弁33aはその制御電流により作動して、第1目標駆動圧力に応じた駆動圧力を生成し、この駆動圧力がステアリングバルブ4の受圧部4aに導かれる。その結果、ステアリングバルブ4は、その駆動圧力に応じてスプール4cをC位置側に駆動してストロークを変化させ、そのストロークに応じた開口面積、すなわち補正係数の第1の値に応じた小さめの開口面積を設定する。これによりステアリングバルブ4の通過流量が減り、ステアリングホイール109の回転操作に対してステアリングシリンダ103a,103bの駆動速度(車輪のステアリング速度)が遅くなり、単独走行でのステアリング操作時の安全性が向上する。
オペレータがステアリングホイール109を回転操作してメータリングバルブ11をB位置側に切り換えた場合も、同様である。
このように本実施の形態においては、走行とフロント作業機101の同時操作と単独走行のそれぞれにおいて、ステアリングホイール109の回転操作に対する車輪ステアリング速度を最適な値とし、作業効率と安全性を確保することができる。
また、フロント作業機101が操作されると、自動で車輪ステアリング速度の変更が行われるので、オペレータの操作が不要であり、優れた操作性が得られる。
更に、油圧ステアリングユニット5により発生した制御圧力を検出し、この検出した制御圧力が増加するにしたがって大きくなるようステアリングバルブ4のストロークを制御するので、油圧ステアリングユニット5はステアリングバルブ4を直接駆動する方式に比べてステアリングホイール4の回転操作を小さな力で行うことができ、この点でも良好な操作性が得られる。
本発明の他の実施の形態を説明する。
上記第1の実施の形態では、図4の補正係数演算部32cの演算に用いるテーブルにおいて、操作パイロット圧の閾値をオペレータが操作レバー装置110の操作レバー110cを操作したとみなせる操作パイロット圧の値に設定したが、本実施の形態では、その閾値を異なる値に設定したものである。
すなわち、本実施の形態においては、図4の補正係数演算部32cのテーブルに記憶した操作パイロット圧と補正係数との関係において、横軸の操作パイロット圧を、フロント作業機の動きが比較的小さい、慎重を要する微操作作業であるとみなせる操作パイロット圧範囲と、フロント作業機の動きが比較的大きい通常操作作業であるとみなせる操作パイロット圧範囲に分け、その境界の操作パイロット圧の値を閾値として設定する。
走行とフロント作業機101の同時操作であっても、フロント作業機101のバケット111に積み荷がある状態、或いはバケット111が上方にある状態で慎重に操作しようとする場合は、ステアリングホイール109を回転操作したときにステアリング速度が速くなると、バケットの荷がこぼれたり、車体の挙動が乱れる可能性がある。
本実施の形態においては、走行とフロント作業機の同時操作で、フロント作業機の動きが比較的小さい、慎重を要する微操作作業を行うときは、操作パイロット圧が閾値以下であり、補正係数は小さめの第1の値(例えば0.5)となるため、ステアリングバルブ4のストロークは小さくなるよう制御され、微操作作業を的確かつ正確に行うことができ、フロント作業機101から荷がこぼれたり、車体の挙動が乱れるのを防止することができる。一方、フロント作業機101の動きが比較的大きい通常作業を行うときは、操作パイロット圧は閾値を超え、補正係数は大きめの第2の値(例えば1.0)となるため、ステアリングバルブ4のストロークは大きくなるよう制御され、走行とフロント作業機の同時操作でステアリングを切りやすくなり、オペレータの疲労が少なくなり、作業効率が向上する。
このように本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果が得られるとともに、走行とフロント作業機の同時操作で、微操作作業を的確かつ正確に行うことができる。
本発明が適用される作業車両の一例としてホイールローダの外観を示す図である。 本発明の一実施の形態に係わる作業車両のステアリングシステムを示す図である。 フロント操作検出装置の詳細の一例を示す図である。 コントローラの処理内容を示す機能ブロック図である。
符号の説明
原動機
2 油圧ポンプ
2a 可変容量制御装置
4 ステアリングバルブ
4a,4b 受圧部
4c スプール
5 ステアリングユニット
6a,6b 圧力センサ
7 プライオリティバルブ
7a 入口ポート
7b 第1出口ポート
7c 第2出口ポート
11 メータリングバルブ
12 ジロータ
17a,17b 油路
18a,18b 絞り
24a,24b 受圧部
25 バネ
26a,26b アクチュエータ油路
32 コントローラ
32a 第1基本駆動圧力演算部
32b 第2基本駆動圧力演算部
32c 補正係数演算部
32d 第1目標駆動圧力演算部
32e 第2目標駆動圧力演算部
32f 第1制御電流演算部
32g 第2制御電流演算部
33a,33b 電磁弁
45,46,47 シャトル弁
48 圧力センサ
100 ホイールローダ
101 車体全部
102 車体後部
103a,103b ステアリングシリンダ
104 フロント作業機
106 運転室
107 後輪
108 運転席
109 ステアリングホイール
110 操作レバー装置
111 バケット
112 リフトアーム
113 バケットシリンダ
114 アームシリンダ
121 作業用油圧回路

Claims (5)

  1. 油圧ポンプと、
    この油圧ポンプから吐出される圧油により駆動されるステアリングシリンダと、
    前記油圧ポンプから前記ステアリングシリンダに供給される圧油の方向と流量を制御するステアリングバルブと、
    オペレータにより回転操作されるステアリングホイールとを備え、
    前記ステアリングホイールの回転方向と回転量に応じて前記ステアリングバルブを切り換え、前記ステアリングシリンダを駆動制御する作業車両のステアリングシステムにおいて、
    前記ステアリングホイールが連結され、このステアリングホイールの回転操作により動作し、パイロット油圧源の圧油に基づいて前記ステアリングホイールの回転量と回転方向に応じた第1及び第2制御圧力を発生する油圧ステアリングユニットと、
    前記油圧ステアリングユニットにより発生した第1及び第2制御圧力をそれぞれ検出する第1及び第2圧力センサと、
    前記フロント作業機の操作状態を検出するフロント操作検出手段と、
    前記第1及び第2圧力センサにより検出した第1及び第2制御圧力と前記フロント操作検出手段により検出した前記フロント作業機の操作状態に基づいて前記ステアリングバルブのストロークを制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記第1及び第2圧力センサによりそれぞれ検出した第1及び第2制御圧力が増加するにしたがって前記ステアリングバルブのストロークを大きくするとともに、前記フロント操作検出手段により前記フロント作業機の操作を検出したときは、前記フロント作業機の操作を検出しないときよりも前記ステアリングバルブのストロークを大きくするように制御することを特徴とする作業車両の油圧ステアリングシステム。
  2. 油圧ポンプと、
    この油圧ポンプから吐出される圧油により駆動されるステアリングシリンダと、
    前記油圧ポンプから前記ステアリングシリンダに供給される圧油の方向と流量を制御するステアリングバルブと、
    オペレータにより回転操作されるステアリングホイールとを備え、
    前記ステアリングホイールの回転方向と回転量に応じて前記ステアリングバルブを切り換え、前記ステアリングシリンダを駆動制御する作業車両のステアリングシステムにおいて、
    前記ステアリングホイールが連結され、このステアリングホイールの回転操作により動作し、パイロット油圧源の圧油に基づいて前記ステアリングホイールの回転量と回転方向に応じた第1及び第2制御圧力を発生する油圧ステアリングユニットと、
    前記油圧ステアリングユニットにより発生した第1及び第2制御圧力をそれぞれ検出する第1及び第2圧力センサと、
    前記フロント作業機の操作状態を検出するフロント操作検出手段と、
    前記第1及び第2圧力センサにより検出した第1及び第2制御圧力と前記フロント操作検出手段により検出した前記フロント作業機の操作状態に基づいて前記ステアリングバルブのストロークを制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記第1及び第2圧力センサによりそれぞれ検出した第1及び第2制御圧力が増加するにしたがって前記ステアリングバルブのストロークを大きくするとともに、前記フロント操作検出手段により前記フロント作業機の動きが比較的大きい操作を検出したときは、前記フロント作業機の動きが比較的大きい操作を検出しないときよりも前記ステアリングバルブのストロークを大きくするように制御することを特徴とする作業車両の油圧ステアリングシステム。
  3. 油圧ポンプと、
    この油圧ポンプから吐出される圧油により駆動されるステアリングシリンダと、
    前記油圧ポンプから前記ステアリングシリンダに供給される圧油の方向と流量を制御するステアリングバルブと、
    オペレータにより回転操作されるステアリングホイールとを備え、
    前記ステアリングホイールの回転方向と回転量に応じて前記ステアリングバルブを切り換え、前記ステアリングシリンダを駆動制御する作業車両のステアリングシステムにおいて、
    前記ステアリングホイールが連結され、このステアリングホイールの回転操作により動作し、パイロット油圧源の圧油に基づいて前記ステアリングホイールの回転量と回転方向に応じた第1及び第2制御圧力を発生する油圧ステアリングユニットと、
    前記油圧ステアリングユニットにより発生した第1及び第2制御圧力をそれぞれ検出する第1及び第2圧力センサと、
    前記フロント作業機の操作状態を検出するフロント操作検出手段と、
    前記第1及び第2圧力センサにより検出した第1及び第2制御圧力と前記フロント操作検出手段により検出した前記フロント作業機の操作状態に基づいて前記ステアリングバルブのストロークを制御する制御手段とを備え、
    前記ステアリングバルブは、弁体としてのスプールと、このスプールの両端に位置し、それぞれ駆動圧力が導かれ、この駆動圧力に応じて前記スプールを駆動し前記ストロークを変化させる第1及び第2受圧部とを有し、
    前記制御手段は、
    前記第1及び第2受圧部にそれぞれ対応して設けられ、制御電流により作動し、この制御電流に応じた駆動圧力を出力する第1及び第2電磁弁と、
    前記第1及び第2圧力センサ及びフロント操作検出手段の検出値を入力し、これらの検出値に基づいて所定の演算を行い、前記第1及び第2電磁弁に前記制御電流を出力するコントローラとを有することを特徴とする作業車両のステアリングシステム。
  4. 請求項1又は2記載の作業車両のステアリングシステムにおいて、
    前記ステアリングバルブは、弁体としてのスプールと、このスプールの両端に位置し、それぞれ駆動圧力が導かれ、この駆動圧力に応じて前記スプールを駆動し前記ストロークを変化させる第1及び第2受圧部とを有し、
    前記制御手段は、
    前記第1及び第2受圧部にそれぞれ対応して設けられ、制御電流により作動し、この制御電流に応じた駆動圧力を出力する第1及び第2電磁弁と、
    前記第1及び第2圧力センサ及びフロント操作検出手段の検出値を入力し、これらの検出値に基づいて所定の演算を行い、前記第1及び第2電磁弁に前記制御電流を出力するコントローラとを有することを特徴とする作業車両のステアリングシステム。
  5. 請求項3又は4記載の作業車両のステアリングシステムにおいて、
    前記コントローラは、
    前記第1圧力センサにより検出した制御圧力が増加するにしたがって増加する第1目標駆動圧力を演算する第1演算手段と、
    前記第2圧力センサにより検出した制御圧力が増加するにしたがって増加する第2目標駆動圧力を演算する第2演算手段と、
    前記フロント操作検出手段により前記フロント作業機の操作を検出したときは、前記フロント作業機の操作を検出しないときよりも大きな値となるよう前記第1及び第2目標駆動圧力を補正する第3演算手段とを有し、
    前記第3演算手段で補正した第1及び第2目標駆動圧力が得られるよう前記第1及び第2電磁弁に前記制御電流を出力することを特徴とする作業車両のステアリングシステム。
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