JP4941237B2 - 携帯通信端末 - Google Patents

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Description

本発明は、カメラやディスプレイ、メモリなど電子部品を駆動するためのクロックに起因するノイズを抑制する携帯通信端末に関する。
近年、携帯電話など携帯通信端末は大容量のデータを送受信できるようになっており、また、画素数の高いカメラやディスプレイ、容量の大きいメモリなどを備えることにより、取り扱うことができるデータ量が大きくなっている。メモリに大容量データの読み出しや書き込みを行うため、メモリを駆動するクロックを高速化する必要がある。しかし、クロックを高速化することによりノイズが増大する。
図7は、一般的な携帯電話機の構成を示すブロック図である。図7において、表示部11の信号線11aや、カメラ10の信号線10aは、フレキシブルケーブル等を用いて携帯電話機の内部を引き回されていることが多い。フレキシブルケーブルはノイズを放射しやすいので、フレキシブルケーブルを通る信号のノイズが大きい場合には、そこから放射される高周波ノイズがアンテナに干渉するという現象が生じる。このように、携帯電話の受信帯域に高周波ノイズが干渉する場合には、携帯電話の受信性能が劣化することとなるため、受信性能の劣化を軽減する手段を講じる必要がある。
図7において、例えば表示部の信号線に高周波ノイズ抑制のための磁性シート21を施したり、また、信号線に高周波ノイズ抑制のためのフィルタ22を施したりするなど、シールド対策部材を用いて受信性能の劣化を軽減させる点が特許文献1に開示されている。
特開2005―184195号公報
また、ダイレクトコンバージョン方式の受信機は、局部発振器からの信号がミクサ入力部に干渉し、セルフミキシングによるDCオフセットが発生するという課題がある。この課題を解決するため、DCカットコンデンサを用いてDCオフセットをキャンセルする点が特許文献2に開示されている。
特開平11―225179号公報
ところで、フレキシブルケーブルから放射されるノイズを抑制するために、シールド対策部材を用いると、このシールド対策部材を実装する空間や基板上に一定の実装面積が必要となるので、携帯電話機の小型化、薄型化を図るうえで好ましくない。
本発明に係る携帯通信端末は、アンテナが受信した高周波の所望信号に、この所望信号の受信チャネルのセンタ周波数に一致する周波数に設定された局部発振器信号をミキシングするダイレクトコンバージョンミクサ、このダイレクトコンバージョンミクサからの出力信号に含まれる直流成分を除去する直流成分除去手段を含み、所望信号をベースバンド信号に変換する受信部と、所望の周波数のクロック信号により駆動される電子部品を備え、電子部品に供給されるクロック信号の周波数は、受信チャネルのセンタ周波数にクロック信号の高調波が干渉する周波数に設定するものである。
本発明に係る携帯通信端末は、アンテナが受信した高周波の所望信号に、この所望信号の受信チャネルのセンタ周波数に一致する周波数に設定された局部発振器信号をミキシングするダイレクトコンバージョンミクサ、このダイレクトコンバージョンミクサからの出力信号に含まれる直流成分を除去する直流成分除去手段を含み、所望信号をベースバンド信号に変換する受信部と、所望の周波数のクロック信号により駆動される電子部品を備え、電子部品に供給されるクロック信号の周波数は、受信チャネルのセンタ周波数にクロック信号の高調波が干渉する周波数に設定するので、メモリなどの電子部品を駆動するためのクロック信号の高調波が、高周波ノイズとしてダイレクトコンバージョンミクサの入力信号に干渉した場合に、受信性能の劣化の軽減が可能である。つまり、表示部の信号線などに従来必要であった高周波ノイズ抑制のための磁性シートや、フィルタなどのシールド対策部材が不要となり、携帯電話機の小型化・薄型化・低価格化が可能となる。
実施の形態1.
図1は、本発明に係る携帯通信端末の構成を示すブロック図である。図1において、アンテナ1により受信された受信信号はアンテナ共用器2を介して受信部3及び信号処理部5に入力される。受信部3及び信号処理部5において、復調、音声復号化、デジタル信号からアナログ信号への変換、受話音声の利得調整などの処理が施されて、受話部であるレシーバ7に出力される。この受信部3にはダイレクトコンバージョン方式のミクサが設けられている。逆に、マイク6から入力された利用者の音声(話者音声)は信号処理部5及び送信部4において、アナログ信号からデジタル信号への変換、音声符号化、変調処理、電力増幅などの処理を施して、アンテナ1を介して外部に送信する。制御部9は、携帯電話機の送受信機能やメモリ20に記憶されたアプリケーションソフトによる処理、操作部8から入力されたユーザの指示に応じて携帯電話機全般の機能を制御する。また、カメラ10や液晶ディスプレイなどの表示部11を備える。さらに、制御部9、表示部11、カメラ10、操作部8、メモリ20を駆動するためのクロックを供給する基準発振器13a、受信部3のダイレクトコンバージョンミクサおよび送信部4にクロックを供給する基準発振器13bが設けられている。
図2は、ダイレクトコンバージョンミクサ方式の受信部3の構成を示すブロック図である。図2に一例として示すダイレクトコンバージョン受信機は、局部発振器からの局部発振器信号がミクサ入力部に干渉して発生するDCオフセットをキャンセルするため、DCカットコンデンサ11を備えている。以下、動作説明を行う。図1の受信部3に入力された高周波の所望信号は、ダイレクトコンバージョンミクサ12にて局部発振器18から入力される局部発振器信号とミキシングされてベースバンド信号に変換される。局部発振器18は、一般に、PLL(Phase Lock Loop)シンセサイザが用いられ、基準発振器13bの信号を基準にダイレクトコンバージョンミクサ12に出力する局部発振器信号を生成している。ダイレクトコンバージョンミクサ12から出力される所望信号は非常に微弱であるため、フィルタ14で所望の周波数帯以外の不要周波数成分が除去された後、増幅器15にて後段のA/D変換器17の動作許容範囲を超えない程度に増幅される。DCオフセットのキャンセル機能を有するDCカットコンデンサ16はDCオフセット成分を除去した後、A/D変換器17にてデジタル信号化され、信号処理部5に出力される。局部発振器18が供給する局部発振器信号の周波数は、所望信号が含まれる受信チャネルのセンタ周波数と一致するように設定される。
ここで、DCカットコンデンサ16によるDCオフセットのキャンセル機能について説明する。図3は、DCカットコンデンサによるDCオフセットをキャンセルする処理を説明する説明図である。図3(a)はダイレクトコンバージョンミクサ12の入力信号、図3(b)はダイレクトコンバージョンミクサ12からの出力信号、図3(c)はDCカットコンデンサ16から出力され、A/D変換器17に入力される信号を示す。細い点線は受信チャネル(所望信号)のセンタ周波数、太線は局部発振器18からの干渉信号、太い点線は抑圧された干渉信号、網掛け部は所望信号を示す。
通常、ダイレクトコンバージョンミクサ12においては、局部発振器18により生成された局部発振器信号がダイレクトコンバージョンミクサ12の入力部に回り込む干渉が生じるので、ダイレクトコンバージョンミクサ12に入力される信号には所望信号のほか、局部発振器18からの干渉信号が含まれる。図3(a)は、ダイレクトコンバージョンミクサ12への入力信号に含まれる所望信号に、当該受信チャネル(所望信号)のセンタ周波数と等しい周波数成分である局部発振器18からの干渉信号が含まれることが示されている。
ダイレクトコンバージョンミクサ12では局部発振器18の周波数は所望信号のセンタ周波数に等しいため、ミクサ入力部への干渉信号は、ダイレクトコンバージョンミクサ12にて同一周波数でのミキシング動作となることからDC(直流)成分として出力される。図3(b)は、ベースバンド信号に変換された所望信号に、セルフミキシングされた干渉信号がDC成分として含まれることが示されている。一般に、この局部発振器からの干渉信号に対するミキシング動作をセルフミキシングと称する。このような不要なDC成分は所望信号に含まれるノイズ成分となり、受信性能の劣化要因となる。この不要なDC成分を排除するためのDCオフセットのキャンセル機能がダイレクトコンバージョン受信機には搭載されることが好ましい。DCオフセットのキャンセル機能として例えばDCカットコンデンサ16を用いた場合には、図3(c)に示されるように、セルフミキシングされた干渉信号であるDC成分は、DCオフセットのキャンセル機能により抑圧される。
上記説明のとおり、ダイレクトコンバージョンミクサ12への入力側に、局部発振器18からの局部発振器信号が干渉することによる受信性能劣化を軽減することができる。しかし、局部発振器信号とは周波数の異なる、例えば、メモリやカメラ、液晶ディスプレイを駆動するためのクロック信号の高調波が、アンテナや受信部に高周波ノイズとして干渉した場合には、上記説明のDCオフセットキャンセル処理によっては、受信性能の劣化を軽減することができない。図4は、局部発振器信号以外の周波数の信号がノイズとしてミクサ入力側に干渉した場合の処理を説明する説明図である。図4(a)はダイレクトコンバージョンミクサに入力される信号、図4(b)はA/D変換器に入力される信号を示す。図4において、点線は受信チャネル(所望信号)のセンタ周波数、太線はノイズ、網掛け部は所望信号を示す。
局部発振器18からの局部発振器信号と異なる周波数、つまり、受信チャネルのセンタ周波数(=局部発振器信号の周波数)と異なる周波数の信号が、ダイレクトコンバージョンミクサ12の入力側で干渉し、図4(a)のように所望信号と混在すると、この干渉信号は高周波ノイズ成分として所望信号に含まれることになる。高周波ノイズ成分を含む所望信号は、ダイレクトコンバージョンミクサ12にてベースバンド信号に変換され、増幅器15を介してA/D変換器17に出力される。高周波ノイズ成分が所望信号のセンタ周波数、すなわち局部発振器信号の周波数と異なる場合、高周波ノイズ成分はダイレクトコンバージョンミクサ12でベースバンド信号に変換される際にDC成分にならない。つまり、図4(b)に示すように、ベースバンド信号に変換されたノイズ成分はDC成分となることなく、そのまま出力されるのでDCカットコンデンサ16によって除去することができない。このためノイズが所望信号に重畳する影響により、受信性能の劣化が生じる。
そこで、本発明に係る携帯通信端末は、表示部11、カメラ10、操作部8、メモリ20を動作させるための基準信号(クロック信号)の周波数を、例えば、GSM(Global System for Mobile communications)のような使用する無線通信システムの受信チャネルのセンタ周波数に基準信号(クロック)の高調波が干渉させるように設定することとした。つまり、基準発振器13aは、表示部11、カメラ10、操作部8、メモリ20に供給する基準信号(クロック)の周波数を、受信チャネルのセンタ周波数にクロックの高調波が干渉するように選択する。
GSMシステムでは、925.2MHz〜959.8MHzまでのおよそ35MHzの周波数帯域において0.2MHzのチャネル間隔であり、0.2MHz刻みで受信チャネルのセンタ周波数が使用される。ここで、制御部9あるいは制御部9につながる機能ブロック(例えば、表示部11、カメラ10、操作部8、メモリ20)で使用するクロックの周波数を12.0MHzとした場合、12.0MHzの78次高調波である936.0MHzの高周波ノイズがGSMの受信帯域に干渉する。周波数が12.0MHzのクロック信号の78次高調波である936.0MHzはGSMシステムの受信チャネルのセンタ周波数となることから、ダイレクトコンバージョンミクサ12への入力信号に高周波ノイズとして混入したクロック信号の高調波は、ダイレクトコンバージョンミクサ12にてミキシングされてDC成分に変換される。したがって、ダイレクトコンバージョン受信機の有するDCオフセットのキャンセル機能により、ノイズは抑圧される。
図5は、局部発振器信号以外の信号がノイズとしてミクサ入力側に干渉した場合に、ノイズを除去する処理を説明する説明図である。図5(a)は、ダイレクトコンバージョンミクサに入力される信号、図5(b)はA/D変換器に入力される信号を示す。図5において、細い点線は受信チャネル(所望信号)のセンタ周波数、太線はノイズ、太い点線は抑圧されたノイズ、網掛け部は所望信号を示す。ここで、高周波ノイズが受信チャネルのセンタ周波数(局部発振器周波数)と同一であった場合について考える。図5(a)のように、高周波ノイズ成分が局部発振器信号と同一周波数であった場合には、ダイレクトコンバージョンミクサ12にてベースバンド信号に変換されたノイズ成分はDC成分となる。したがって、DCオフセットのキャンセル機能によりノイズ成分が抑圧される(図5(b))。このため、この場合においては、ノイズによる受信性能の劣化の軽減が可能となる。
GSMシステムにおいては0.2MHzのチャネル間隔であり、受信チャネルのセンタ周波数は0.2MHzの整数倍で設定されているため、ある特定周波数の高調波(整数倍)が、必ず受信チャネルのセンタ周波数にするためには、ある特定周波数はn×0.2MHz(n:整数)であれば良い。GSMシステムにおいては例えば925.2MHzから959.8MHzと約35MHzの受信帯域を有しており、受信帯域に高調波が干渉することを避けるよう35MHz以上のクロックを選択することも考えられるが、機能ブロックの制限等により受信帯域に高調波が干渉することを避けるようなクロック周波数を選択できない場合に、本提案に基づくクロック周波数の選択が有効となる。なお、制御部につながる機能ブロック、例えば表示部11、カメラ10、操作部8、メモリ20などの全ての機能ブロックが、ある特定のクロック周波数を使用しても良いし、一部の機能ブロックのみが使用しても構わない。この場合、各機能ブロックにおいて、基準発振器13aから供給されたクロック信号を逓倍ないし分周して所望のクロック周波数に変更すればよい。
上記説明のとおり、メモリ20などの電子部品を駆動するためのクロック信号の高調波が、高周波ノイズとしてダイレクトコンバージョンミクサ12の入力信号に干渉した場合に、受信性能の劣化の軽減が可能である。つまり、表示部の信号線などに従来必要であった高周波ノイズ抑制のための磁性シートや、フィルタなどのシールド対策部材が不要となり、携帯電話機の小型化・薄型化・低価格化が可能となる。
実施の形態2.
図6は、本発明の実施の形態2に係る携帯通信端末の構成を示すブロック図である。図6において、図1と同一の符号は同一または相当部分を示すので説明は省略する。実施の形態1に係る携帯通信端末は、図1に示すように、カメラ10、表示部11、メモリ20など電子部品を駆動するクロック信号を供給する基準発振器13aと、ダイレクトコンバージョンミクサ12を含む受信部3、送信部4に基準信号を供給する基準発振器13bとを備えていた。一方、実施の形態2にかかる携帯通信端末は、受信部3に基準信号を供給する基準発振器と、電子部品にクロック信号を供給する基準発振器とを共用し、図1に示す基準発振器13bからの基準信号を用いてクロック信号を生成するものである。特に、電子部品に供給するクロック信号の周波数が、受信部に供給する基準信号と同じ周波数を使える場合に有効である。
メモリなどの電子部品を駆動するクロック信号供給用に基準発振器を設ける必要がないので、携帯電話機の小型化、低価格化に更に貢献するものである。また、受信部3で使用の基準発振器は無線システムと精度良く周波数が一致しているため、制御部19で使用するクロックの高調波の周波数を、システムの受信チャネルのセンタ周波数と精度良く一致させることができる。これによりダイレクトコンバージョンミクサ12から出力されるノイズ成分は理想に近いDCの周波数成分となり、DCオフセットのキャンセル機能の効果を最大限に活用可能となる。
実施の形態3.
実施の形態2にかかる携帯通信端末は、受信部3に基準信号を供給する基準発振器と、電子部品にクロック信号を供給する基準発振器とを共用し、図1に示す基準発振器13bからの基準信号を用いてクロック信号を生成することとした。このように、受信部3に基準信号を供給する基準発振器と、電子部品にクロック信号を供給する基準発振器とを共用することにより、メモリなどの電子部品を駆動するクロック信号供給用に基準発振器を設ける必要がなくなり、携帯電話機の小型化、低価格化に資するという効果があった。また、受信部3で使用の基準発振器は無線システムと精度良く周波数が一致しているため、制御部19で使用するクロックの高調波の周波数を、システムの受信チャネルのセンタ周波数と精度良く一致させることができるという効果もあった。
以下、説明する本発明の実施の形態3に係る携帯通信端末は、実施の形態2にかかる携帯通信端末と同様、受信部3に基準信号を供給する基準発振器と、電子部品にクロック信号を供給する基準発振器とを共用しながら、図6に示す制御部19に、メモリなどの電子部品を駆動するクロック信号の周波数を任意の周波数に設定する手段を備え、制御部19において任意の周波数に設定されたクロック信号を電子部品に供給するように構成したものである。
具体的には、制御部19あるいは制御部19につながる機能ブロック(例えば、表示部11、カメラ10、操作部8、メモリ20)をある特定のクロック周波数で動作させるため、制御部19は、受信部3に供給する基準信号、すなわち、基準発振器13から出力される信号を基準に、新たにクロックを生成する手段を有する。これにより、制御部19内で任意の周波数の生成、利用を可能とする。新たにクロックを生成させる手段の一例としてはPLLシンセサイザがある。また、逓倍回路や分周回路も新たにクロックを生成させる手段の一例である。なお、制御部19につながる機能ブロック、例えば表示部11、カメラ10、操作部8、メモリ20などの全ての機能ブロックが、制御部19内で新たに生成させたクロックを使用してもよいし、一部の機能ブロックのみが使用するようにしてもよい。また、上記全ての機能ブロックがある特定のクロック周波数を使用してもよいし、一部の機能ブロックのみが使用するようにしてもよい。ある特定のクロック周波数は唯一に限定されるものではなく、使用する無線通信システムの受信チャネルのセンタ周波数にクロックの高調波が干渉するよう選択すれば良く、複数の周波数が該当することから、個別の機能ブロック毎や、複数の機能ブロック毎に、特定のクロック周波数を複数設定しても構わない。
上記説明のように、受信部3に基準信号を供給する基準発振器と、電子部品にクロック信号を供給する基準発振器とを共用し、かつ、制御部19に、メモリなどの電子部品を駆動するクロック信号の周波数を任意の周波数に設定する手段を備えることにより、メモリなどの電子部品を駆動するクロック信号供給用に基準発振器を設ける必要がなくなり、携帯電話機の小型化、低価格化に資するという効果、制御部19で使用するクロックの高調波周波数を、システムの受信チャネルのセンタ周波数と精度良く一致させることができるという、上記実施の形態1及び2と同様の効果を奏する。また、制御部19あるいは制御部19につながる機能ブロック(例えば、表示部11、カメラ10、操作部8、メモリ20)のクロック周波数を、受信部3のクロック周波数に束縛されること無く任意に設定できるため、電子部品の用途やスペックに応じた高いクロック周波数に設定でき、制御部の高機能化に対応可能である。
例えば、制御部19あるいは制御部19につながる機能ブロック(例えば、表示部11、カメラ10、操作部8、メモリ20)で使用するクロックの周波数を、30.0MHzと比較的高い周波数に設定した場合に、実施の形態1で説明したGSMシステムを例にとると、制御部19で使用するクロックの周波数30.0MHzの31次高調波である930.0MHzの高周波ノイズがGSMの受信帯域に干渉する.しかし、930.0MHzはGSMシステムの受信チャネルのセンタ周波数となることからダイレクトコンバージョン受信機の有するDCオフセットキャンセル機能により、A/D変換器17(図2参照)に入力される時点ではノイズは抑圧される。よって、制御部19や機能ブロックで使用するクロック信号の高調波のノイズによる受信性能の劣化の軽減が可能である。
また、ワンセグ(地上波デジタルテレビ放送)では、「473―1/14+(ch―13)×6〜473+5/14+(ch―13)×6MHz(ch:13〜62の整数)」で表される帯域が使用され、13から62の各チャネルは6MHz毎に設定される。例えば、13チャネルの帯域はおおよそ472.9〜473.4MHz、14チャネルの帯域はおおよそ478.9〜479.4MHzとなる。ここで6MHzの逓倍に着目すると、13チャネル近傍の逓倍周波数は468MHz(78倍)や474MHz(79倍)であり、13チャネルの帯域から最も近い周波数でも0.6MHz離れることとなり、6MHzのクロックを用いた場合に、クロックの高調波は13チャネルの帯域内に干渉することを避けることができる。ワンセグの13から62の各チャネルは6MHz毎に設定されることから、6MHzのクロックを用いた場合に、全ての帯域においても、6MHzのクロックの高調波は帯域から0.6MHz離れとなる。よって、全てのワンセグ帯域において、6MHzのクロックの高調波は帯域内に干渉することを避けることができ、6MHzのクロックを採用した場合にはクロックの高調波によるワンセグの受信感度の劣化を回避することが可能である。有効なクロックは6MHzの唯一ではなく、m×6MHz(m:整数)であれば良い。30.0MHzのクロックは前述の条件を満足するものであり、クロックの高調波によるワンセグの受信感度の劣化を回避することが可能である。
さらに、30.0MHzのクロックを用いた場合には、W―CDMAで良く使用される875〜885MHz、1870〜1880MHz、2130〜2150MHzの帯域内(帯域内に、帯域の境界の周波数は含めない)にクロックの高調波が干渉することを防止できるという効果も得られる。このため、GSMシステムとW―CDMAシステムのデュアルモードに対応する、ダイレクトコンバージョンミクサを使用した携帯電話機では、両方のシステムにおいて、クロックの高調波のノイズによる、受信性能の劣化の軽減が可能である。上記効果により、表示部の信号線などに従来必要であった高周波ノイズ抑制のための磁性シートや、フィルタなどのシールド対策部材が不要となり、携帯電話機の小型化・薄型化・低価格化が可能となる。また、高いクロック周波数に設定可能であることから携帯電話機の高機能化や信号処理の高速化に適応可能である。
本発明の実施の形態1に係る携帯通信端末の構成を示すブロック図である。 ダイレクトコンバージョンミクサ方式の受信部の構成を示すブロック図である。 DCカットコンデンサによるDCオフセットをキャンセルする処理を説明する説明図である。 局部発振器信号以外の信号がノイズとしてミクサ入力側に干渉した場合の処理を説明する説明図である。 局部発振器信号以外の信号がノイズとしてミクサ入力側に干渉した場合に、ノイズを除去する処理を説明する説明図である。 本発明の実施の形態2に係る携帯通信端末の構成を示すブロック図である。 一般的な携帯通信端末の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 アンテナ、2 アンテナ共用器、3 受信部、4 送信部、5 信号処理部、
6 マイク、7 レシーバ、8 操作部、9 制御部、
10 カメラ、10a カメラ10の信号線、
11 表示部、11a 表示部11の信号線、
12 ダイレクトコンバージョンミクサ、
13、13a、13b 基準発振器、
14 フィルタ、15 増幅器、16 DCカットコンデンサ、
17 A/D変換器、18 局部発振器、19 制御部、20 メモリ、
21 高周波ノイズ抑制のための磁性シート、22 高周波ノイズ抑制のためのフィルタ

Claims (7)

  1. アンテナが受信した高周波の所望信号に、この所望信号の受信チャネルのセンタ周波数に一致する周波数に設定された局部発振器信号をミキシングするダイレクトコンバージョンミクサ、このダイレクトコンバージョンミクサからの出力信号に含まれる直流成分を除去する直流成分除去手段を含み、前記所望信号をベースバンド信号に変換する受信部と、所望の周波数のクロック信号により駆動される電子部品を備えた携帯通信端末において、
    前記電子部品に供給される前記クロック信号の周波数は、前記受信チャネルのセンタ周波数にクロック信号の高調波が干渉する周波数に設定することを特徴とする携帯通信端末。
  2. 電子部品に供給するクロック信号は、ダイレクトコンバージョンミクサに供給される局部発振器信号の基準となる基準発振器の出力信号を利用することを特徴とする請求項1に記載の携帯通信端末。
  3. 電子部品に供給するクロック信号は、ダイレクトコンバージョンミクサに供給される局部発振器信号の基準となる基準発振器の出力信号を基準として、新たに生成するクロック信号生成手段を利用して生成されることを特徴とする請求項1または2に記載の携帯通信端末。
  4. クロック信号は、受信チャネルのチャネル間隔の整数倍となる周波数に設定されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の携帯通信端末。
  5. GSM(Global System for Mobile communications)方式で通信を行う場合に、クロック信号は、受信チャネルのチャネル間隔である0.2MHzの整数倍で表される周波数に設定されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の携帯通信端末。
  6. 地上波デジタルテレビ放送を受信する機能を備えている場合に、クロック信号は、6MHzの整数倍で表される周波数に設定されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の携帯通信端末。
  7. W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)方式で通信を行う場合に、クロック信号は、30.0MHzの周波数に設定されることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の携帯通信端末。
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