JP4612700B2 - 半導体集積回路装置 - Google Patents

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    • H04B1/525Hybrid arrangements, i.e. arrangements for transition from single-path two-direction transmission to single-direction transmission on each of two paths or vice versa with means for reducing leakage of transmitter signal into the receiver

Description

この発明は、半導体集積回路装置に関する。例えば、FM受信機能を備えたSoC(System on Chip)に関する。
近年、種々の無線システムの普及により、複数の無線送受信機を一体化した複合無線装置が普及してきた。この複合化される無線システムには、デジタル通信方式のシステムのみならず、アナログ通信方式のシステムも一体化される。アナログ通信方式のシステムは、例えばFM受信機である。FM受信機は、文字通りFM放送を受信するための装置である。
従来のFM受信機では、受信したFM信号の周波数を、複数の発振器を用いて第1中間周波数、及び第2中間周波数に変換した後に、FM検波を行う回路構成が多かった。これに対して近年では、複数の周波数選択フィルタを削除する目的で、中間周波数を低く設定する手法が用いられてきている。そして中間周波数にダウンコンバートした後、A/Dコンバータによってデジタル信号に変換し、その後、DSP(Digital Signal Processor)等による信号処理によってFM検波を行う回路構成が普及してきた。これにより、FM受信機の回路規模の削減や、部品点数の削減が可能となってきた。そして、上記構成のFM受信機の普及により、他の無線システムの送受信機を備えたLSI(SoC)に、FM受信機が加えられるようになってきた。
しかしながら、SoCにFM受信機を搭載した場合、ノイズが大きな問題となる。FM受信機単体におけるノイズの除去に関しては、従来、多くの提案がなされている(例えば、特許文献1参照)。しかし、FM受信機をSoCに搭載した場合には、これらのFM受信機単体におけるノイズ除去方法では対応出来ない、という問題があった。
特開2003−168991号公報
この発明は、FM放送の受信性能を向上出来る半導体集積回路装置を提供する。
この発明の一態様に係る半導体集積回路装置は、クロックを生成するクロック生成部と、前記クロック生成部で生成された前記クロックに同期して動作し、無線通信によりデータを送受信する信号処理部と、前記クロック生成部で生成された前記クロックに同期して動作し、FM信号を受信するFM受信部と、前記クロック生成部で生成された前記クロックに同期して動作し、前記信号処理部及び前記FM受信部の動作を制御するプロセッサと、前記信号処理部、前記FM受信部、及び前記プロセッサ間をデータ通信可能に接続するバスとを具備し、前記FM受信部は、前記クロック生成部で生成された前記クロックを基準信号として用いて、受信した前記FM信号を周波数変換するRF部と、前記信号処理部と前記バスとの少なくともいずれかにおける信号を、前記クロック生成部で生成された前記クロックを基準信号として周波数変換し、前記周波数変換して得た信号を参照信号として用いて、ノイズのレプリカを生成し、前記FM信号に重畳したノイズを、前記生成したレプリカを用いてキャンセルするキャンセラと、前記キャンセラにおいて前記ノイズがキャンセルされた前記FM信号を検波する検波器とを備え、前記FM信号に重畳した前記ノイズは、前記クロックに起因するノイズであり、前記信号処理部は、第1の周波数の帯域幅で前記無線通信を行い、前記クロック生成部は、前記第1の周波数の整数倍である第2の周波数の前記クロックを生成し、前記クロック生成部、前記信号処理部、前記FM受信部、前記プロセッサ、及び前記バスは、同一の半導体基板上に形成されている。
この発明によれば、FM放送の受信性能を向上出来る半導体集積回路装置を提供出来る。
以下、この発明の実施形態につき図面を参照して説明する。この説明に際し、全図にわたり、共通する部分には共通する参照符号を付す。
[第1の実施形態]
この発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路装置について、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る半導体装置のブロック図である。
<半導体装置の全体構成について>
図示するように本実施形態に係る半導体装置1は、半導体集積回路(LSI)2、基準発振器3、メモリ4、第1RF(Radio Frequency) IC(Integrated Circuit device)5、第2RF IC6、バンドパスフィルタ(band pass filter: BPF)7を備えている。半導体装置1の一例は、例えば携帯電話やPDAに搭載されるLSIモジュールである。
半導体集積回路2は、少なくとも1つの無線送受信機を実現する信号処理機能を有したSoCである。以下では、無線LAN(Local Area Network)機能、携帯電話機能、及びFM受信機能を有したSoCの場合を例に挙げて説明する。
基準発振器3は、半導体集積回路2で使用されるクロックの基準信号となる発振信号を生成する。この発振信号を用いて、半導体集積回路2はクロックを生成する。
メモリ4は、半導体集積回路2の外部記憶装置として機能するものであり、例えばEEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)等の不揮発性半導体メモリである。そして半導体集積回路2で処理されたデータ等が、メモリ4に保持される。
第1RF IC5は、半導体集積回路2における無線LAN機能についてのRF部として機能するLSIである。すなわちデータの送信時には、無線LAN機能から送信データについてのベースバンド信号(アナログ信号)を受け取る。そして受け取ったベースバンド信号について信号の増幅等を行い、無線LANの所定の無線周波数に周波数変換する。更に、周波数変換した信号を、アンテナ8から無線伝送路上へ送信する。またデータの受信時には、第1RF IC5は、無線LAN通信によって受信したアナログ信号につき周波数をダウンコンバートし、これにより得られたベースバンド信号を半導体集積回路2における無線LAN機能に出力する。
第2RF IC6は、半導体集積回路2における携帯電話機能についてのRF部として機能するLSIである。そして第2RF IC6は、携帯電話機能について、アンテナ9を用いて第1RF IC5と同様の処理を行う。
バンドパスフィルタ7は、無線伝送路からアンテナ10で受信した信号につき、FM放送における所定の周波数帯域の信号のみを通過させる。そして、通過させた信号を半導体集積回路2のFM受信機能へ出力する。
なお第1、第2RF IC5、6は、その実装方法によってはLSI(第1、第2RF IC5、6自身)の外部にフィルタなどを必要とする場合がある。例えばRF信号を選択する信号を、LSI外部に設けたSAW(Surface Acoustic Wave)フィルタで濾波する場合などである。この場合には、LSI内でSAWフィルタ接続用にインピーダーンス調整した後に、一旦外部に出力され、その後に再びLSI内に戻されることになる。図1ではこのような結線は省略している。また図1では、第1、第2RF IC5、6の動作を制御するための配線や、その制御機能自体の図示は省略している。
<半導体集積回路2の詳細について>
次に、上記半導体集積回路2の構成の詳細について、引き続き図1を用いて説明する。図示するように半導体集積回路2は、クロック生成器20、プロセッサ21、第1信号処理モジュール22、第2信号処理モジュール23、FM受信機24、バス25、RF受信部26、A/D(Analog to Digital)コンバータ27〜29、及びD/A(Digital to Analog)コンバータ30、31を備えている。これらは同一の半導体基板上に形成され、SoCを構成している。なお図1は、本実施形態の説明に必要な要素のみを示すものであり、半導体集積回路2の全機能の動作に必要な全ての構成要素を示したものでは無い。
クロック生成器20は、基準発振器3から与えられる発振信号を元に、半導体集積回路2の動作の基準となるクロックを生成する。このクロックは、例えばプロセッサ21、第1信号処理モジュール22、第2信号処理モジュール23、FM受信機24、バス25、及びRF受信部26に与えられる。そしてクロック生成器20の動作設定は、プロセッサ21からの命令によって変更される。すなわち、例えばクロックの生成の開始/停止や、クロックの周波数、デューティ等が、プロセッサ21により制御される。
プロセッサ21は、クロック生成器20の生成するクロックに同期して動作する。そして、半導体集積回路2内の各ユニットを制御することで、半導体集積回路2の全体としての動作を制御する。
第1信号処理モジュール22は、クロック生成器20の生成するクロックに同期して動作し、プロセッサ21の制御に基づいて信号処理を行うユニットである。そして、例えば上記の無線LAN機能を実現するユニットである。すなわち第1信号処理モジュール22は、無線LAN通信での通信に使用されるパケットの生成や、受信したパケットの復号などの信号処理を行う。
データの送信時において第1信号処理モジュール22は、送信データを生成する。送信データの生成は、プロセッサ21において行われても良い。そして送信データにつき、MAC(Media Access Control)ヘッダを付与してフレーム(frame)を組み立てる。フレームとは、無線通信により通信可能に組み立てられた送受信データのことである。その後このフレームは、冗長符号化や直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調されてベースバンド信号となる。その後ベースバンド信号は、D/Aコンバータ30においてアナログ信号に変換され、第1RF IC5を介してアンテナ8から、無線伝送路上へ送信される。
データの受信時において第1信号処理モジュール22は、送信時と逆の処理を行う。アンテナ8で受信された受信データは、第1RF IC5を介してA/Dコンバータ27に入力され、アナログ信号からデジタル信号に変換される。そして第1信号処理モジュール22は、デジタル信号に変換された受信データにつき、OFDM復調や誤り訂正復号を行ってフレームを得る。更にフレームからMACヘッダを取り除き、パケット(packet)を得る。パケットとは、送受信データがパーソナルコンピュータ等において扱えるデータ構造に組み立てられたものである。このパケットは第1信号処理モジュール22で処理されても良いし、プロセッサ21で処理されても良い。
第2信号処理モジュール23は、クロック生成器20の生成するクロックに同期して動作し、プロセッサ21の制御に基づいて信号処理を行うユニットである。そして、例えば上記の携帯電話機能を実現するユニットである。すなわち第2信号処理モジュール23は、携帯電話通信に使用される音声信号のデコード及びエンコードなどの信号処理を行う。
携帯電話通信時において第1信号処理モジュール22は、音声信号等ににつき冗長符号化や変調を行って、送信データを生成する。この送信信号は、D/Aコンバータ31においてアナログ信号に変換され、第2RF IC6を介してアンテナ9から、無線伝送路上へ送信される。また、アンテナ9で受信された受信データは、第2RF IC6を介してA/Dコンバータ28に入力され、デジタル信号に変換される。そして第2信号処理モジュール23は、デジタル信号に変換された受信データにつき、復調や誤り訂正復号を行って、音声信号を得る。すなわち、第2信号処理モジュール23は、第1信号処理モジュール22と同じく無線データ通信を司るユニットであり、その基本的な動作は同一である。
FM受信機24は、クロック生成器20の生成するクロックに同期して動作し、プロセッサ21の制御に基づいて信号処理を行うユニットである。そして、上記FM受信機能を実現するユニットである。すなわちFM受信機24は、受信したFM信号につき、音声処理やデータ処理を行う。またFM受信機24は、受信したFM信号に重畳するノイズを除去する。この際、LSI2内で発生したノイズを除去するために、第1、第2信号処理モジュール22、23及びバスにおける信号を、参照信号として用いる。従って、この参照信号を伝送するための配線が、FM受信機24と、第1、第2信号処理モジュール22、23及びバス25との間に設けられている。
RF受信機26は、バンドパスフィルタ7を通過した信号(FM放送の無線周波数帯域の信号)につき、周波数変換(ダウンコンバート)を行い、ベースバンド信号を得る。この周波数変換に使用する局部発振周波数は、クロック生成器20から与えられる。そして、RF受信機26で周波数変換された信号は、A/Dコンバータ29でデジタル信号に変換される。そして、このデジタル信号がFM信号として上記FM受信機24に入力される。
バス25は、クロック生成器20の生成するクロックに同期して動作する。そして、プロセッサ21、第1信号処理モジュール22、第2信号処理モジュール23、及びFM受信機24を、互いに通信可能に接続する。
<FM受信機能の詳細について>
次に、上記構成の半導体集積回路2におけるFM受信機能の詳細について説明する。まず、FM受信機24及びRF受信部26の詳細について図2を用いて説明する。図2は、半導体集積回路2のブロック図であり、特にFM受信機24及びRF受信部26の詳細な構成を示している。
<RF受信部26の詳細について>
まずRF受信部26について説明する。図示するようにRF受信部26は、アンプ(amplifier)40、ミキサ(mixer)41、及びローパスフィルタ(low pass filter: LPF)42を備えている。
アンプ40は、バンドパスフィルタ7を通過したFM受信信号を増幅する。ミキサ41は、アンプ40で増幅された受信信号と局部周波数とをミキシングして、中間周波数にダウンコンバートする。局部周波数はクロック生成器20から与えられる。この局部周波数は、受信するFM放送のチャネルに応じて変更される。ローパスフィルタ42は、ミキサ41においてダウンコンバートされた受信信号につきフィルタリングし、その結果をA/Dコンバータ29へ出力する。
<FM受信機24の詳細について>
次にFM受信機24について説明する。図示するようにFM受信機24は、トラッキングフィルタ51、隣接妨害波検出部52、キャンセラ(canceller)53、FM検波部54、ミュート部55、バッファメモリ56、及び制御部50を備えている。
トラッキングフィルタ51は、遮断周波数が可変の帯域通過型フィルタ(BPF)を備えている。遮断周波数は、隣接妨害波検出部からの設定指示によって変更される。そしてトラッキングフィルタ51は、帯域通過型フィルタを用いて、A/Dコンバータ29から与えられるFM信号につき、隣接周波数の妨害波を除去する。妨害波の除去されたFM信号は、キャンセラ53及び隣接妨害波検出部52へ出力される。
隣接妨害波検出部52では、受信対象となるFM信号に隣接する周波数の信号レベルを観測し、その信号レベルに応じてトラッキングフィルタ51の遮断周波数を決定する。隣接する周波数帯に妨害波が存在する場合には、トラッキングフィルタ51によって所望信号の通過周波数を狭くする制御を行う。
すなわち隣接妨害波検出部52は、第1帯域通過型フィルタ、第2帯域通過型フィルタ、第1検波回路、第2検波回路、レベル検知回路、及び制御回路を備える。第1帯域通過型フィルタは、FM信号の周波数帯域の高周波数帯域を切り出す。そして第1検波回路は、第1帯域通過型フィルタの信号レベルを得る。第2帯域通過型フィルタは、FM信号の周波数帯域の低周波数帯域を切り出す。そして第2検波回路は、第2帯域通過型フィルタの信号レベルを得る。レベル検知回路は、第1、第2検波回路の検波出力から、妨害波のレベルを得る。制御回路は、レベル検知回路で得られた信号レベルに基づき、トラッキングフィルタ51の遮断周波数を制御する。
キャンセラ53は、トラッキングフィルタ51から出力されたFM信号から、ノイズを除去する。このノイズは、半導体集積回路2の内部信号成分である。これによって、半導体集積回路2自身が放射するノイズの周波数成分が、FM放送の周波数帯と合致して受信性能を劣化させてしまう影響を取り除く。この際、キャンセラ53はノイズの除去のために、半導体集積回路2内の信号を参照信号として使用する。キャンセラ53の動作の詳細については、後述する。
FM検波部54は、キャンセラ53から出力されたFM信号につき、FM検波を行う。その後、必要に応じてミュート部55においてミュート処理が行われる。そして、ミュート処理の後、FM信号はバッファメモリ56に格納される。バッファメモリ56に格納されたFM信号は、バス25を介して、FM受信機24の外部に出力される。
制御部50は、FM受信機24内部における各処理部の制御を司る。
<キャンセラ53の詳細について>
次に、上記キャンセラ53の詳細について説明する。キャンセラ53は、半導体集積回路2が放射するノイズのレプリカを作成し、そのレプリカを受信信号から削除する構成を有している。図3は、キャンセラ53の構成を示す回路図である。
図示するようにキャンセラ53は、3つのレプリカ生成部60−1〜60−3、重み付け制御部61、及びミキサ62を備えている。以下、3つのレプリカ生成部60−1〜60−3を区別しない場合には、単にレプリカ生成部60と呼ぶことにする。またレプリカ生成部60の数は3つに限らず、1つでも良いし、2つ以上の複数であっても良い。
レプリカ生成部60−1〜60−3は、半導体集積回路2内における内部信号のいずれかを、それぞれ参照信号Ref1〜Ref3として用いてレプリカを生成する。以下、レプリカ生成部60−1の場合を例に以下説明する。レプリカ生成部60−2、60−3も同様の構成である。レプリカ生成部60は、大まかには入力部63及び生成部64を備えている。
入力部63は、ミキサ65、ローパスフィルタ66、及びA/Dコンバータ67を備えている。ミキサ65は、参照信号Ref1と、クロック生成器20で生成されたクロックCKとをミキシングする。すなわちミキサ65は、RF受信機26に入力された局部周波数と同じ信号を用いて、参照信号Ref1をダウンコンバートする。ミキサ65でダウンコンバートされた参照信号Ref1は、ローパスフィルタ66でフィルタリングされた後、A/Dコンバータ67でアナログ信号からデジタル信号に変換される。そして、A/Dコンバータ67でデジタル信号に変換された参照信号Ref1が、生成部64に入力される。
生成部64は、入力部63から与えられる参照信号Ref1を元にして、ノイズのレプリカを生成する。生成部64は、タップつき遅延ラインで構成されており、その各タップから出力される信号は、それぞれ重み係数が乗じられた後に、加算される。このようにして生成されたレプリカ信号が、FM信号から削除される。すなわち生成部64は、図示するようにn個(nは1以上の自然数)の遅延回路68−1〜68−n、(n+1)個のミキサ69−0〜69−n、及びn個の加算器70−1〜70−nを備えている。
n個の遅延回路68−1〜68−nは直列接続されている。最も前段に位置する遅延回路68−1は、A/Dコンバータ67の出力を遅延させる。また、2段目以降の遅延回路68−i(i=2〜n)は、自身よりも前段に位置する遅延回路68−(i−1)の出力を、それぞれ遅延させる。ミキサ69−0は、重み付け制御部61の制御に従い、A/Dコンバータ65の出力に対する重み付けを行う。またミキサ69−1〜69−nはそれぞれ、遅延回路68−1〜68−nの出力に対する重み付けを行う。加算器70−1〜70−nのうち、最も前段に位置する加算器70−1は、ミキサ69−0の出力とミキサ69−1の出力とを加算する。また、2段目以降の加算器70−i(i=2〜n)は、自身よりも前段に位置する加算器70−(i−1)の出力と、ミキサ69−iの出力とを、それぞれ加算する。
そして、加算器70−nの出力が、参照信号Ref1に基づくノイズのレプリカとして出力される。
ミキサ62には、トラッキングフィルタ51から出力されるFM信号が、入力信号Sinとして入力される。そしてミキサ62は、入力信号Sinから、レプリカ生成部60−1〜60−3で生成されたノイズのレプリカを減算する。この減算結果が、キャンセラ53の出力信号Soutとして出力される。
重み付け制御部61は、タップつき遅延ラインの各タップから出力される信号に対する重み係数を決定する。すなわち重み付け制御部61は、レプリカ生成部60におけるミキサ69−0〜69−nにおいて使用する重み係数を決定する。この際、重み付け制御部61は、ミキサ62の出力信号Soutを監視し、出力信号Soutにおいてノイズが削除されるように、重み係数を制御する。この制御には、例えばブラインド等化信号処理などが用いられる。
以下、キャンセラ53の動作について説明する。キャンセラ53は、半導体集積回路2自身が放射するノイズのうち、FM放送の帯域と合致してしまった成分を抑圧する。所望波に対して重畳するノイズ成分n(t)は、ある信号源から複数の伝搬路を経て混入したものであるため、下記(1)式で表すことが出来る。
Figure 0004612700
但し、a(t)はノイズ源、tは時間、h(t)はノイズの振幅及び位相変動、並びにiは伝搬路の数である。そして、ai(t)及びhi(t)はそれぞれ、各伝搬路におけるノイズ源と、振幅及び位相変動とを示す。つまりノイズ成分n(t)は、伝搬経路によって異なる遅延時間を有したノイズ源a(t-τ)に、伝搬路の振幅及び位相変動を乗じた成分h(t)・a(t-τ)が複数集まったものとなる。なお、τiは、各伝搬路における遅延時間を示す。
このノイズ成分n(t)を再現するために、キャンセラ53は図3に示すように、複数の遅延素子68−1〜68−n(タップつき遅延ライン)と、複数の重み係数を乗算する乗算器69−0〜69−n、そして、それらを加算する加算器70−1〜70−nを備える。
半導体集積回路では、複数のゲートを信号線路に挿入するなどの方法によって、ある所望の遅延時間を作り出すことは、容易に実現できる。これは、デジタル信号処理集積回路では、複数のフリップフロップの動作タイミングを一致させる必要があり、内部クロックの遅延時間を調整することが必須であるためである。キャンセラ53の遅延素子68−1〜68−nには、半導体集積回路内に作成するこの遅延線路を用いればよい。
キャンセラ53が除去するノイズは半導体集積回路2自身が放射するものであるため、そのノイズ源は半導体集積回路2内に存在する。そのため、本願では、キャンセラ53を動作させる際の参照信号として、半導体集積回路2で用いているデジタル信号を用いる。
まずキャンセラ53は、重み付け制御部61が仮の重み係数を決定することにより、レプリカ生成部60−1〜60−3がレプリカを作成する。このレプリカを入力信号Sinから差し引くと、理想的には、所望のFM信号(全てのノイズが除去されたFM信号)のみが残ることになる。しかしながら、先に作成されたレプリカは、仮の重み係数を使用して作成したものであるから、真のノイズ成分とは等価ではない。従って、出力信号Soutには、誤差成分(真のノイズ成分からレプリカを差し引いた残りのノイズ成分)が残る。重み付け制御部61では、この誤差成分を取り出し、先の使用した重み係数を微妙に変更する。そして再度、レプリカ生成部60に対してレプリカを作成させる。そして、同様にして再び誤差成分を取り出し、その誤差成分が小さくなるように重み係数を変更してゆく。
この重み係数を制御する信号処理は、既に複数の方法が提案されている。所望信号の波形が時々変化するような場合であっても、所望信号成分とノイズ成分とを分離する方法(ブラインドアルゴリズム)の種々提案されている。従って重み係数の制御には、これらの方法を用いればよい。
<効果>
上記のように、この発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路であると、下記(1)の効果が得られる。
(1)FM放送の受信性能を向上出来る。
本実施形態に係る半導体集積回路2は、複数の無線システム用の無線送受信機の信号処理機能を含み、且つFM受信機を備えたSoCにおいて、SoC内部で使用されている信号を除去するためのキャンセラを、FM受信機が備えている。従って、SoCにおけるFM放送の受信性能を向上出来る。本効果について、以下詳細に説明する。
背景技術でも説明したとおり、近年、種々の無線システムの普及により、複数の無線送受信機を一体化した、複合無線装置が普及してきた。さらにこの複数の無線通信システム機能を備えた半導体集積回路(SoC)に、FM受信機が備えられることが多くなってきた。
複合無線機としてSoCに混載される無線システムの例としては、例えば携帯電話や無線LANシステムが挙げられる。無線LANシステム用の信号処理機能が使用するクロックの周波数は、その無線LANの規格がIEEE802.11aや802.11gに準拠している場合、20MHzの倍数であることが多い。これは、無線LANシステムが20MHzの帯域幅を使用して無線通信を行うためである。この際、無線LANの信号処理機能が接続されているバス(図1におけるバス25)の動作周波数や、プロセッサ(図1におけるプロセッサ21)の動作周波数も同様にして、20MHzの倍数に設定されることが多い。これは、SoC内部で用いられる各種クロックを供給するクロック生成器20の、生成すべきクロック数を減らし、クロック生成器20の構成を簡素化できるためである。
すると、上記20MHzの倍数は、FM放送の周波数帯域と合致する場合がある。例えば、上記バスのクロックや、ハードウェアで実装された信号処理機能(ファンクションモジュール)が、80MHzのクロックを使用する場合には、この周波数はFM放送の周波数帯域と重なる。その結果、この周波数帯域におけるFM放送の受信性能が劣化する。
図4は、図1に示す半導体集積回路2が放射するスペクトルの例を示したものである。横軸が周波数、縦軸がスペクトル密度である。この放射される信号のレベルは非常に微弱ではある。このレベルは、半導体集積回路のレイアウト設計や内部回路の構成の技術革新によって、低下させる努力が重ねられているが、依然としてある程度の電力レベルが出力されていることも事実である。そして信号処理機能の高速化やプロセッサの高速化に伴って、数十MHzから数百MHzの線スペクトルが現れる。この線スペクトルは、内部バスの周波数やその整数倍の周波数、プロセッサの周波数やその整数倍の周波数などの位置に出現する。
前述したように、無線LANシステム用の信号処理機能が使用するクロックは、20MHzの倍数であることが多い。この場合、図4の線スペクトルは、20MHz毎に出現することになる。このように高機能化したSoCが放射するノイズの周波数は、FM放送の帯域と合致してしまうことが発生するようになった。また、他の無線システム用の信号処理部についても、プロセッサや信号処理ロジックの高速化に伴い、そのシステム周波数が、FM放送の帯域と合致してしまうようになってきた。
これに対してFM受信機では、インパルス性雑音などのノイズ成分を除去するために、急激な時間変化成分があった場合に、その変化成分をマスクすることで雑音を低減する機能が実装されていることが多い。しかしながら、これらの機能はFM受信機単体での対策であり、このノイズ低減機能では、SoCの内部で使用されているクロックとFM放送の周波数帯が合致した場合に生じる受信性能の劣化を防ぐことは難しい。
またFM受信機は、異なる複数の発振器を用いて周波数変換されることが多い。このため、FM放送の受信信号に重畳する不要信号がコヒーレントでなくなってしまい、キャンセラなどで除去しにくくなってしまうという問題もあった。この点について、図5を用いて説明する。図5は、従来のFM受信機及びRF部のブロック図である。
図示するように、アンテナ100で受信されたFM信号は、同調回路110を介してアンプ102で増幅された後、ミキサ103において第1中間周波数(例えば10.7MHz帯)にダウンコンバートされる。この際、ミキサ103は第1発振回路104を局部発振器として使用する。その後、FM信号はローパスフィルタ105を介して、ミキサ106において第2中間周波数(例えば455kHz帯)にダウンコンバートされる。この際、ミキサ106は第2発振回路107を局部発振器として使用する。その後、FM信号はローパスフィルタ108を介してFM検波器109へ入力され、アンプ110で増幅される。このように、従来の構成であると、複数の局部発振器を用いて周波数変換が行われるため、コヒーレンシーを保つことは難しかった。
更に、FM放送の受信周波数に対してSoC内部で使用するクロックなどの干渉波が影響しないようにするため、SoC内部で使用する周波数をFM放送の受信周波数に応じて変化させる方法も考えられる。しかしこの手法であると、他の無線信号処理機能の構成が非常に複雑になってしまうという課題があった。
以上のように、種々の無線通信ステムを包含したSoCにFM受信機を付与する場合、そのSoC内部で用いられている周波数に依存して、特定のFM放送の受信性能が劣化してしまうという問題がある。このように、SoC内部で発生するデジタルノイズが所望波に干渉する現象は、複数の無線システム用の送受信機をSoCに混載して、複合無線機として用いるようになった集積回路に特有の問題である。機能の高度化、実装密度の高度化が進めば進むほど、厳しい状況となる。従って従来、FM受信機において、伝送路上で重畳するノイズを除去する手法については、種々、提案がなされてきたが、上記のようにSoC内部で発生したノイズについては、そのような問題は起きてこなかったし、本問題の解決手法も提案されてこなかった。
上記の問題に鑑みて本実施形態では、SoC内部で使用されるデジタル信号を参照信号として用いて、キャンセラ53の生成部64がノイズのレプリカを生成している。参照信号の一例は、バス25のクロックや、他の信号処理モジュール22、23で使用される制御信号である。より詳細には、これらの信号を周波数変換したのち、A/Dコンバータ667でデジタル信号に変換した信号を用いて、生成部64がレプリカを生成する。これにより、SoC内部で発生し、且つFM放送の帯域と合致するノイズ成分を抑圧出来る。
また本実施形態に係る構成であると、ミキサ65が参照信号を周波数変換する際に使用する局部発振信号と、RF受信部26において周波数変換する際に使用する局部発振信号とは、共にクロック生成器20が発生する。従って、両者において周波数変換される信号は、互いにコヒーレントである(位相が揃っている)。従って、FM信号に重畳したノイズ成分と、レプリカ生成部60で生成されるレプリカとはコヒーレントである。従って、キャンセラ53により、より効果的にノイズを除去出来る。
なお、図1では第1RF IC5及び第2RF IC6は、を半導体集積回路2の外部に配置されている。しかしながら、これらは半導体集積回路2内部に配置されても良い。このような例について、図6に示す。
図示するように、図1に示す構成において、第1RF IC5及び第2RF IC6が廃され、新たにRF受信部32、33が半導体集積回路2内に設けられる。RF受信部32、33は、それぞれ第1RF IC5及び第2RF IC6と同様の機能を備え、それぞれ無線LAN用及び携帯電話用のRF部として機能する。そしてRF受信部32、33は、クロック生成器20で生成されたクロックを用いて、周波数変換を行う。また、図1及び図6に示す構成において、バンドパスフィルタ7が更に半導体集積回路2内に配置されても良い。
[第2の実施形態]
次に、この発明の第2の実施形態に係る半導体集積回路装置について説明する。本実施形態は、上記第1の実施形態において、キャンセラ53の重み付けを決定する際に、無線伝送路を介して受信されるFM受信信号の入力を禁止するものである。以下では、上記第1の実施形態と異なる点についてのみ説明する。
図7は、本実施形態に係る半導体装置のブロック図である。図示するように、本実施形態に係る半導体集積回路2は、上記第1の実施形態で説明した図1に示す構成において、係数決定部34及びスイッチ35を備えている。その他の構成は図1と同様である。
スイッチ35は、バンドパスフィルタ7とRF受信部26との間の接続/非接続をスイッチングする。スイッチ35がバンドパスフィルタ7とRF受信部26とを接続することで、無線伝送路を介して受信されたFM信号が、RF受信部26に入力される。非接続とされた際には、FM信号のRF受信部26への入力は禁止される。
係数決定部34は、スイッチ35、及びキャンセラ53における重み付け制御部61の動作を制御する。すなわち係数決定部34は、重み付け制御部61において重み係数の決定を命令する。そして重み係数を決定する際には、スイッチ35をオフさせる。すなわち、バンドパスフィルタ7とRF受信部26との間を非接続とし、FM受信信号の半導体集積回路2への入力を禁止する。そして重み係数が決定された後は、バンドパスフィルタ7とRF受信部26との間を接続し、FM受信信号の半導体集積回路2への入力を許可する。
以下、係数決定部34、スイッチ35、及びFM受信機24におけるキャンセラ53の動作について、具体的に説明する。
FM受信機24を動作させる時、まず係数決定部34は、アンテナ10からのFM信号がRF受信部26に入らないように、スイッチ35を制御する。すなわち、スイッチ35をオフさせる。その後、係数決定部34は、FM受信機24内部のキャンセラ53が備える重み付け制御部61に対して、誤差信号が最小となるように重み係数を決定するよう命令する。重み係数が決定された後、係数決定部34は再びスイッチ35を制御し、FM信号がRF受信部26に入力されるように設定する。すなわち、スイッチ35をオンさせる。
なお重み係数は、FM受信機24の動作開始時にのみ決定されても構わないし、ブラインドアルゴリズムなどを用いて逐次最適化されるように更新しても構わない。誤差信号は、(所望波成分(正味のFM信号)+不要波成分(半導体集積回路2内で生じたノイズ)−レプリカ成分)により求められる。ブラインドアルゴリズムでは、この誤差信号から所望波成分を除去し、(不要波成分−レプリカ成分)がゼロに近づくように演算が行われる。
上記のように、この発明の第2の実施形態に係る半導体集積回路であると、第1の実施形態で説明した(1)の効果に加えて、下記(2)の効果が得られる。
(2)ノイズのキャンセルを容易に出来る。
キャンセラ53において受信信号に重畳した成分のレプリカを作成するためには、キャンセラ53の重み係数を最適化する必要がある。このためには、受信信号から削除した後の信号である誤差信号が最小になるような重み係数を選定する。
この点、本実施形態に係る構成であると、重み係数の決定時においては、無線伝送路を介して受信されるFM信号がFM受信機24に入力されないようにしている。つまり、図3における入力信号Sinには、FM信号は含まれず、その背景信号とノイズのみが含まれる。従って、キャンセラ53においてレプリカを生成するための信号処理が簡易となり、ノイズのキャンセルを容易に出来る。
なお、図7の構成ではスイッチ35が半導体集積回路2の内部に設けられる場合について説明した。しかし、スイッチ35は半導体集積回路2の外部に設けられても良い。この場合について、図8を用いて説明する。図8は半導体装置1のブロック図である。
図示するように、スイッチ35はアンテナ10とバンドパスフィルタ7との間をスイッチングするものであっても良い。前述の通り、キャンセラ53で除去すべきノイズ成分は、半導体集積回路2の内部で使用されている信号である。つまり、ノイズ成分は、この内部信号の発生点と、FM受信信号の所望波にこの内部信号が重畳する点である干渉点との関係(結合度の関係)によって変化する。従って、キャンセラの重み係数は、結合関係によって変化する。
従って、この結合度に応じてスイッチ35を配置する場所を決定しても良い。すなわち、図7に示す構成は、半導体集積回路2の内部で結合するノイズが支配的である場合に有効である。他方、図8に示す構成は、半導体集積回路2の信号端子から当該半導体集積回路2の外部に漏れたノイズ成分が、当該半導体集積回路2を実装する実装基板内で結合する場合に有効である。
また、図7及び図8に示す構成は、図6に適用することも可能である。すなわち、図6に示す構成において、スイッチ35を設けても良い。
[第3の実施形態]
次に、この発明の第3の実施形態に係る半導体集積回路装置について説明する。本実施形態は、上記第1、第2の実施形態において、重み係数を決定するタイミングに関するものである。以下では、上記第1、第2の実施形態と異なる点についてのみ説明する。
図9は、本実施形態に係る半導体装置のブロック図である。図示するように、本実施形態に係る半導体装置1は、上記第2の実施形態で説明した図7の構成において、監視部36を更に設けたものである。その他の構成は図7と同様であるので説明は省略する。
監視部36は、第1信号処理モジュール22及び第2信号処理モジュール23の動作モードを監視する。そして、第1信号モジュール22及び第2信号処理モジュール23の動作モードが変化した際に、係数決定部34に対して重み係数の決定を命令する。
次に、監視部36、係数決定部34、スイッチ35、及びFM受信機24におけるキャンセラ53の動作について、図10を用いて説明する。図10は、重み係数を決定する際の動作を示すフローチャートである。
図示するように、まず監視部36が、第1信号モジュール22及び第2信号処理モジュール23の動作モードを監視する(ステップS10)。なお監視対象にはプロセッサ21等、半導体集積回路2内に存在する他のユニットが含まれていても良い。
監視部36は、いずれかのユニットの動作モードの変化を検出すると、係数決定部34に対して重み係数を更新するよう命令する(ステップS12)。
すると、係数決定部34は第2の実施形態で説明した通り、スイッチ35を制御してアンテナ10(バンドパスフィルタ7)をRF受信部26から分離する(ステップS13)。更に係数決定部34は、FM受信機24のキャンセラ53に対して、重み係数を更新するよう命令する(ステップS14)。そして、ステップS14の命令に応答して、キャンセラ53が重み係数を、最適値となるように更新する(ステップS15)。
上記のように、この発明の第3の実施形態に係る半導体集積回路であると、第1、第2の実施形態で説明した(1)、(2)の効果に加えて、下記(3)の効果が得られる。
(3)効率的にノイズをキャンセル出来る。
第2の実施形態で説明したように、FM信号に重畳するSoCが放射するノイズ成分は、SoCにおける内部信号の発生点と、FM放送所望波に対して重畳する点である干渉点との結合度の関係によって変化する。
そこで、本実施形態に係る構成であると、監視部36がSoC内部を監視し、SoC内部において動作モードの変更があった場合に、キャンセラ53における重み係数を更新している。換言すれば、上記結合度の関係が変化した場合にのみ、重み係数を更新している。SoCによっては、重み係数の更新は、結合度の関係が変化した場合のみで十分だからである。
このように、重み係数の更新タイミングを、内部動作モードの変更時に制限することで、効率的にノイズをキャンセル出来る。そして、SoCの内部動作モードが変更された場合にのみ、キャンセラ53の重み付け制御部61が動作するようにしておくことで、重み制御のための信号処理を簡素化することが可能となる。
なお、「SoCの内部動作モードが変更された」とは、例えば、SoC内の信号処理機能の一部が動作を開始したり、停止したりすることを指す。より具体的には、例えば図9における無線LAN機能(第1信号モジュール22)であれば、
・無線LANの信号処理機能がONした、またはOFFした。
・使用するRFチャネルが変わった。
・間欠受信動作になった、または連続受信動作になった。
などである。他方、携帯電話機能(第2信号処理モジュール23)であれば、
・電話機能がONした、またはOFFした。
・待ち受け動作になった、または連続受信動作になった。
・映像パケットの受信再生動作になった。
などである。しかしながら、内部動作モードの変更は上記に限定されるものでは無く、結合度に影響を与えるものであれば良い。
また、上記実施形態では図7に示す構成において、監視部36を設ける場合を例に説明した。しかし、第1の実施形態で説明した図1及び図6に示す構成に、監視部36を設けても良い。この場合、重み係数を更新する処理は、前述したように受信対象信号が入力されている状態で、ブラインドアルゴリズムなどを用いて実施される。更には、第2の実施形態で説明した図8に示す構成において、監視部36を設けても良い。更には、監視部36を設ける代わりに、監視部36の動作をプロセッサ21が行っても良い。
以上のように、この発明の第1乃至第3の実施形態に係る半導体集積回路1は、同一の半導体基板上に形成されたクロック生成部20と、信号処理部22、23と、FM受信部24、26と、プロセッサ21と、バス25とを備える。クロック生成部20は、クロックを生成する。信号処理部22、23は、クロック生成部20で生成されたクロックに同期して動作し、無線通信によりデータを送受信する。FM受信部24、26は、クロック生成部で生成されたクロックに同期して動作し、FM信号を受信する。プロセッサ21は、クロック生成部20で生成されたクロックに同期して動作し、信号処理部22、23、及びFM受信部24、26の動作を制御する。バス25は、信号処理部22、23、FM受信部24、及びプロセッサ21間をデータ通信可能に接続する。
上記FM受信部24、26は、RF部26と、キャンセラ53と、検波器54を備える。RF部26は、受信したFM信号を、クロック生成部20で生成されたクロックを基準信号として用いて周波数変換する。キャンセラ53は、信号処理部22、23とバス25との少なくともいずれかにおける信号を、クロック生成部20で生成されたクロックを基準信号として周波数変換して得た信号を参照信号として用いて、ノイズのレプリカを生成し、FM信号に重畳したノイズをキャンセルする。検波器は、キャンセラ53においてノイズがキャンセルされたFM信号を検波する。つまり、キャンセラ53の参照信号は、受信したFM放送をダウンコンバートする際に使用する基準信号とコヒーレントな信号を用いて周波数変換される。
従って、無線LANなどの複数の無線システム用の無線送受信機、及びFM受信機を備えたSoCにおいて、SoC内部で使用される周波数成分もしくはその高調波が、FM放送の周波数と重なった場合に、そのFM放送の受信が妨害されることを防ぐことが出来る。よって、高機能化した無線信号処理SoCにおけるFM放送の受信特性を向上出来る。その結果、SoC内部で用いられている周波数に依存して特定のFM放送の受信性能が劣化してしまうことを防ぐことが出来る。
また、上記キャンセラ53は、レプリカ生成部60−1〜60−3と、重み付け制御部61と、ミキサ62とを備える。レプリカ生成部60−1〜60−3の各々は、ノイズのレプリカを生成する。重み付け制御部61は、レプリカ生成部60−1〜60−3において、FM信号に重畳したノイズが再現されるように、レプリカ生成部60−1〜60−3における重み係数を決定する。ミキサ62は、レプリカ生成部60−1〜60−3で生成されたレプリカを、FM信号から取り除く。
そしてレプリカ生成部60−1〜60−3の各々は、入力部63と、複数の遅延回路68−1〜68−nと、ミキサ70−1〜70−nと、加算器62とを備える。入力部63は、信号処理部22、23とバス25との少なくともいずれかにおける信号を、クロック生成部20で生成された前記クロックを基準信号として周波数変換して参照信号を得る。遅延回路68−1〜68−nは、参照信号を遅延させる。ミキサ70−1〜70−nは、重み付け制御部61で決定された重み係数に基づいて、遅延回路68−1〜68−nの各々の出力に重み付けをする。加算器62は、ミキサ70−1〜70−nの出力を加算し、加算結果をレプリカとして出力する。
更に第2の実施形態に係る構成であると、スイッチ35と、タイミング制御部34とを更に備える。スイッチ35は、RF部26と、FM信号を受信し且つ受信したFM信号をRF部26に供給するアンテナ10との間をスイッチングする。タイミング制御部34は、スイッチ35によりRF部26とアンテナ10とが非接続とされた状態で、重み係数が決定されるよう、スイッチ35と重み付け制御部61とを制御する。
本構成であると、FM受信信号成分をゼロにすることが出来る。従って、キャンセラ53の出力信号が(不要波成分−レプリカ成分)となり、キャンセラの重み係数を算出するための信号処理を簡易にすることが出来る。
更に第3の実施形態であると、重み付け制御部61は、信号処理部22、23における動作モードが変化した際に、重み係数を更新する。
本構成とすることで、SoCの内部信号の発生点と、FM放送所望波に対して重畳する点である干渉点との結合関係が変化した場合にのみ、キャンセラの重み係数を更新することが可能となる。従って、重み制御のための信号処理を簡素化することが出来る。
なお、上記実施形態において、ファンクションモジュールが有する機能として、無線LAN機能及び携帯電話機能の場合を例に挙げて説明した。しかし、勿論、これらに限定されるものでは無く、複数のファンクションモジュールがFM受信機と共にLSI内に形成される構成であれば、広く適用出来る。
また、キャンセラ53で使用する参照信号は、ファンクションモジュール(第1、第2信号処理モジュール22、23)で使用される制御信号や、バス25に伝送される信号に限られるものでは無く、SoC2内部で使用される信号であれば限定されない。例えば、プロセッサ21やRF受信部26等で使用される信号であっても良い。しかし、ファンクションモジュールで使用される制御信号は、種々の周波数で動作することが通常である。この際には、より高周波数で動作する制御信号を用いることが好ましく、いずれの制御信号を参照信号として用いるかは、適宜選択出来る。
更に、図7、図8、図9等で説明した構成において、スイッチ35はRF受信部26とバンドパスフィルタ7との間、及びバンドパスフィルタ7とアンテナ10との間の両方に設けても良い。この場合には係数決定部34が、いずれか一方のスイッチ35を適宜選択して、オフさせれば良い。
なお、本願発明は上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出されうる。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出されうる。
この発明の第1の実施形態に係る半導体装置のブロック図。 この発明の第1の実施形態に係る半導体装置のブロック図。 この発明の第1の実施形態に係るキャンセラのブロック図。 LSI内部で発生するノイズを示すグラフ。 従来のFM受信機のブロック図。 この発明の第1の実施形態の変形例に係る半導体装置のブロック図。 この発明の第2の実施形態に係る半導体装置のブロック図。 この発明の第2の実施形態の変形例に係る半導体装置のブロック図。 この発明の第3の実施形態に係る半導体装置のブロック図。 この発明の第3の実施形態に係る半導体集積回路の動作を示すフローチャート。
符号の説明
1…半導体装置、2…LSI(SoC)、3…基準発振器、4…メモリ、5、6…RF IC、7、42、66…フィルタ、8〜10…アンテナ、20…クロック生成器、21…プロセッサ、22、23…信号処理モジュール、24…FM受信機、25…バス、26、32、33…RF受信部、27〜29、67…A/Dコンバータ、30、31…D/Aコンバータ、34…係数決定部、35…スイッチ、36…監視部、40…アンプ、41、62、65、69−0〜69−n…ミキサ、50…制御部、51…トラッキングフィルタ、52…隣接妨害波検出部、53…キャンセラ、54…FM検波部、55…ミュート部、56…バッファメモリ、60、60−1〜60−3…レプリカ生成部、61…重み付け制御部、63…入力部、64…生成部、68−1〜68−n…遅延回路、70−1〜70−n…加算器

Claims (5)

  1. クロックを生成するクロック生成部と、
    前記クロック生成部で生成された前記クロックに同期して動作し、無線通信によりデータを送受信する信号処理部と、
    前記クロック生成部で生成された前記クロックに同期して動作し、FM信号を受信するFM受信部と、
    前記クロック生成部で生成された前記クロックに同期して動作し、前記信号処理部及び前記FM受信部の動作を制御するプロセッサと、
    前記信号処理部、前記FM受信部、及び前記プロセッサ間をデータ通信可能に接続するバスと
    を具備し、前記FM受信部は、前記クロック生成部で生成された前記クロックを基準信号として用いて、受信した前記FM信号を周波数変換するRF部と、
    前記信号処理部と前記バスとの少なくともいずれかにおける信号を、
    前記クロック生成部で生成された前記クロックを基準信号として周波数変換し
    前記周波数変換して得た信号を参照信号として用いて、ノイズのレプリカを生成し、
    前記FM信号に重畳したノイズを、前記生成したレプリカを用いてキャンセルするキャンセラと、
    前記キャンセラにおいて前記ノイズがキャンセルされた前記FM信号を検波する検波器と
    を備え、前記FM信号に重畳した前記ノイズは、前記クロックに起因するノイズであり、
    前記信号処理部は第1の周波数の帯域幅で前記無線通信を行い、前記クロック生成部は前記第1の周波数の整数倍である第2の周波数の前記クロックを生成し、
    前記クロック生成部、前記信号処理部、前記FM受信部、前記プロセッサ、及び前記バスは、同一の半導体基板上に形成されていることを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 前記キャンセラは、各々が前記ノイズのレプリカを生成する複数のレプリカ生成部と、
    前記レプリカ生成部において、前記FM信号に重畳した前記ノイズが再現されるように、前記レプリカ生成部における重み係数を決定する重み付け制御部と、
    前記レプリカ生成部で生成された前記レプリカを、前記ノイズの重畳した前記FM信号から取り除く第1ミキサと
    を備え、前記レプリカ生成部の各々は、前記信号処理部と前記バスとの少なくともいずれかにおける信号を、前記クロック生成部で生成された前記クロックを基準信号として周波数変換して前記参照信号を得る入力部と、
    前記参照信号を遅延させる複数の遅延回路と、
    前記重み付け制御部で決定された前記重み係数に基づいて、前記遅延回路の各々の出力に重み付けをする第2ミキサと、
    前記第2ミキサの出力を加算し、加算結果を前記レプリカとして出力する加算器と
    を備えることを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路装置。
  3. 前記RF部と、前記FM信号を受信し且つ受信した前記FM信号を前記RF部に供給するアンテナとの間をスイッチングするスイッチと、
    前記スイッチにより前記RF部と前記アンテナとが非接続とされた状態で、前記重み係数が決定されるよう、前記スイッチと前記重み付け制御部とを制御するタイミング制御部と
    を更に備えることを特徴とする請求項2記載の半導体集積回路装置。
  4. 前記重み付け制御部は、前記信号処理部における動作モードが変化した際に、前記重み係数を更新する
    ことを特徴とする請求項2または3記載の半導体集積回路装置。
  5. 前記信号処理部は、無線LAN機能と携帯電話機能とのいずれかの機能を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路装置。
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