JP2009267678A - 通信装置及び通信方法 - Google Patents
通信装置及び通信方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009267678A JP2009267678A JP2008113669A JP2008113669A JP2009267678A JP 2009267678 A JP2009267678 A JP 2009267678A JP 2008113669 A JP2008113669 A JP 2008113669A JP 2008113669 A JP2008113669 A JP 2008113669A JP 2009267678 A JP2009267678 A JP 2009267678A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bluetooth
- signal
- channel
- cdma
- frequency
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Transceivers (AREA)
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
Abstract
【課題】複数のチャネルを用いて通信を行う無線システムにおいて、適切なチャネル選択を行うことにより、少なくとも3つの無線システムを同時に使用すること。
【解決手段】ブルートゥースホッピングパタン設定部117は、W−CDMA通信方式の信号とブルートゥースの各チャネルの信号とにより生ずる相互変調歪みが、GPSの受信周波数と干渉しないチャネルの選択順序を設定する。ブルートゥース周波数シンセサイザ部113は、ブルートゥースホッピングパタン設定部117が設定した選択順序でブルートゥースのチャネルを順次選択し、選択したチャネルの周波数に周波数変換する局部発振信号を生成する。ブルートゥースRF受信部114は、局部発振信号により受信信号を高周波信号からベースバンド信号に周波数変換する。ブルートゥースRF送信部115は、局部発振信号により送信信号をベースバンド信号から高周波信号に周波数変換する。
【選択図】図1
【解決手段】ブルートゥースホッピングパタン設定部117は、W−CDMA通信方式の信号とブルートゥースの各チャネルの信号とにより生ずる相互変調歪みが、GPSの受信周波数と干渉しないチャネルの選択順序を設定する。ブルートゥース周波数シンセサイザ部113は、ブルートゥースホッピングパタン設定部117が設定した選択順序でブルートゥースのチャネルを順次選択し、選択したチャネルの周波数に周波数変換する局部発振信号を生成する。ブルートゥースRF受信部114は、局部発振信号により受信信号を高周波信号からベースバンド信号に周波数変換する。ブルートゥースRF送信部115は、局部発振信号により送信信号をベースバンド信号から高周波信号に周波数変換する。
【選択図】図1
Description
本発明は、通信装置及び通信方法に関し、例えばW−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、ブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)及びGPS(Global Positioning System)の3つの無線システムを同時に使用可能な通信装置及び通信方法に関する。
近年、携帯電話等の通信装置の高機能化が進み、1台の通信装置が複数の無線システムを用いて送受信可能になっている。複数の無線システムを用いて送受信可能な通信装置は、図19に示すような使用方法が考えられる。図19は、複数の無線システムに対応した通信装置の使用方法を説明する図である。図19より、ブルートゥースのヘッドセットを使ってW−CDMAでの通話を行いながら、GPSで現在位置の確認を行う使用方法が考えられる。
また、ブルートゥースのレシーバで音楽を聴きながらGPSによるナビゲーションサービスを受け、さらにW−CDMAでメール送信を行う使用方法が考えられる。
また、ブルートゥースのレシーバで音楽を聴きながらW−CDMAで位置情報の提供の要求を受け、GPSで現在位置を測位してW−CDMAで現在位置情報を送信する使用方法が考えられる。
上記のように複数の無線システムを同時に使用する際に、W−CDMAの信号とブルートゥースの信号により生じる相互変調歪みが、GPSの受信周波数と干渉する状態が起こり得る。
図20は、W−CDMAの信号とブルートゥースの信号により生じる相互変調歪みがGPSの受信周波数と干渉する状態を示す図である。
図20より、W−CDMAの送信チャネル1(CH1)は、832.5MHzであり、W−CDMAの送信チャネル2(CH2)は、837.5MHzである。また、ブルートゥースでは、複数のチャネルを所定の順序で選択し、選択したチャネルを用いて通信を行う方式であり、各チャネルは、2402MHz〜2480MHzの帯域に存在する。また、GPSの受信周波数は、1575.42MHzである。
この際、W−CDMAの送信チャネル1の信号とブルートゥースの信号により生じる相互変調歪みは、1569.5MHz〜1647.5MHzに生じ、GPSの受信周波数と干渉する。また、W−CDMAの送信チャネル2の信号とブルートゥースの信号により生じる相互変調歪みは、1564.5MHz〜1642.5MHzに生じ、GPSの受信周波数と干渉する。
また、相互変調歪みがGPSの受信周波数帯域と干渉する状態を防ぐ方法として、特許文献1が知られている。
特許文献1では、3つの無線システムのうち、2つの無線システムしか同時に動作しないように制御し、相互変調歪み(IM2)がGPS受信に影響を与えないようにするものである。例えば、W−CDMAの送信時には、ブルートゥースを非動作にし、相互変調歪み(IM2)の発生を抑制することにより、相互変調歪みとGPS受信周波数との干渉を回避する。
特許第3560149号公報
しかしながら、特許文献1の無線システムにおいては、3つの無線システムを同時に使用できないという問題がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、複数のチャネルを用いて通信を行う無線システムにおいて、適切なチャネル選択を行うことにより、少なくとも3つの無線システムを同時に使用することができる通信装置及び通信方法を提供することを目的とする。
本発明の通信装置は、第1の通信方式の信号と第2の通信方式の各チャネルの信号とにより生じる相互変調歪みが第3の通信方式の受信周波数と干渉しない前記チャネルの選択順序を設定するパタン設定手段と、前記パタン設定手段が設定した前記選択順序で前記チャネルを順次選択し、選択した前記チャネルの周波数に周波数変換する局部発振信号を生成する周波数シンセサイザと、前記局部発振信号により送信信号または受信信号を周波数変換して前記第2の通信方式の信号として送信または受信する通信手段と、を具備する構成を採る。
本発明の通信方法は、第1の通信方式の信号と第2の通信方式の各チャネルの信号とにより生じる相互変調歪みが第3の通信方式の受信周波数と干渉しない前記チャネルの選択順序を設定するステップと、設定した前記選択順序で前記チャネルを順次選択し、選択した前記チャネルの周波数に周波数変換する局部発振信号を生成するステップと、前記局部発振信号により送信信号または受信信号を周波数変換して前記第2の通信方式の信号として送信または受信するステップと、を具備するようにした。
本発明によれば、複数のチャネルを用いて通信を行う無線システムにおいて、適切なチャネル選択を行うことにより、少なくとも3つの無線システムを同時に使用することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る通信装置100の構成を示すブロック図である。
図1は、本発明の実施の形態1に係る通信装置100の構成を示すブロック図である。
W−CDMAアンテナ部101は、受信したW−CDMA通信方式の信号をデュプレクサ部102へ出力する。また、W−CDMAアンテナ部101は、デュプレクサ部102から入力したW−CDMA通信方式の送信信号を送信する。
デュプレクサ部102は、W−CDMARF送信部105から入力した送信信号とW−CDMAアンテナ部101から入力した受信信号をフィルタで分離する。そして、デュプレクサ部102は、W−CDMARF送信部105から入力した送信信号をW−CDMAアンテナ部101へ出力し、W−CDMAアンテナ部101から入力した受信信号をW−CDMARF受信部104へ出力する。
W−CDMA周波数シンセサイザ部103は、W−CDMARF受信部104が受信する高周波信号の受信周波数とW−CDMARF送信部105が送信する高周波信号の送信周波数のW−CDMAべースバンド部106からの通知を受けて、W−CDMARF受信部104が受信する高周波信号、及びW−CDMARF送信部105が送信する高周波信号の周波数を決定する局部発振信号を生成する。そして、W−CDMA周波数シンセサイザ部103は、生成した各々の局部発振信号をW−CDMARF受信部104またはW−CDMARF送信部105へ出力する。
W−CDMARF受信部104は、デュプレクサ部102から入力したW−CDMA通信方式の受信信号を、W−CDMA周波数シンセサイザ部103から入力した局部発振信号により、高周波信号からベースバンド信号に周波数変換する。そして、W−CDMARF受信部104は、周波数変換した受信信号をW−CDMAベースバンド部106へ出力する。
W−CDMARF送信部105は、W−CDMAベースバンド部106から入力したW−CDMA通信方式の送信信号を、W−CDMA周波数シンセサイザ部103から入力した局部発振信号により、ベースバンド信号から高周波信号に周波数変換する。そして、W−CDMARF送信部105は、周波数変換した送信信号をデュプレクサ部102へ出力する。
W−CDMAベースバンド部106は、W−CDMARF受信部104から入力したW−CDMA通信方式の受信信号のベースバンド信号処理を行ってCPU部130へ出力する。また、W−CDMAベースバンド部106は、CPU部130から入力したW−CDMA通信方式の送信信号のベースバンド信号処理を行ってW−CDMARF送信部105へ出力する。また、W−CDMAベースバンド部106は、W−CDMARF受信部104が受信する高周波信号の受信周波数とW−CDMARF送信部105が送信する高周波信号の送信周波数をW−CDMA周波数シンセサイザ部103へ通知する。
ブルートゥースアンテナ部111は、所定帯域内の複数のチャネルの中から順次選択したチャネルで通信を行うブルートゥースの信号を受信してアンテナスイッチ部112へ出力する。また、ブルートゥースアンテナ部111は、アンテナスイッチ部112から入力したブルートゥースの信号を送信する。
アンテナスイッチ部112は、ブルートゥースアンテナ部111から入力した受信信号のブルートゥースRF受信部114への出力と、ブルートゥースRF送信部115から入力した送信信号のブルートゥースアンテナ部111への出力とを、送受信タイミング信号を用いて切り替える。
ブルートゥース周波数シンセサイザ部113は、後述するブルートゥースホッピングパタン設定部117からホッピングパタンを取得する。また、ブルートゥース周波数シンセサイザ部113は、取得したホッピングパタンの選択順序でチャネルを順次選択し、選択したチャネルの周波数に周波数変換する局部発振信号を生成する。そして、ブルートゥース周波数シンセサイザ部113は、生成した局部発振信号をブルートゥースRF受信部114またはブルートゥースRF送信部115へ出力する。
ブルートゥースRF受信部114は、アンテナスイッチ部112から入力したブルートゥースの受信信号を、ブルートゥース周波数シンセサイザ部113から入力する局部発振信号により、高周波信号からベースバンド信号に周波数変換する。そして、ブルートゥースRF受信部114は、周波数変換した受信信号をブルートゥースベースバンド部116へ出力する。
ブルートゥースRF送信部115は、ブルートゥースベースバンド部116から入力したブルートゥースの送信信号を、ブルートゥース周波数シンセサイザ部113から入力した局部発振信号により、ベースバンド信号から高周波信号に周波数変換する。そして、ブルートゥースRF送信部115は、周波数変換した送信信号をアンテナスイッチ部112へ出力する。
ブルートゥースベースバンド部116は、ブルートゥースRF受信部114から入力した受信信号のベースバンド信号処理を行ってCPU部130へ出力する。また、ブルートゥースベースバンド部116は、CPU部130から入力した送信信号のベースバンド信号処理を行ってブルートゥースRF送信部115へ出力する。
ブルートゥースホッピングパタン設定部117は、通信装置100に固有のブルートゥースアドレスに基づいて、所定帯域内の複数のチャネルの中から、選択するチャネルの選択順序をホッピングパタンとして設定する。また、ブルートゥースホッピングパタン設定部117は、設定したホッピングパタンの内、W−CDMA通信方式の信号とブルートゥースの信号とにより生じる相互変調歪みが、GPSの受信周波数と干渉する周波数のチャネルをスキップする(除く)ことにより、W−CDMA通信方式の信号とブルートゥースの信号とにより生じる相互変調歪みが、GPSの受信周波数と干渉しないホッピングパタン(チャネルの選択順序)を設定する。そして、ブルートゥースホッピングパタン設定部117は、設定したホッピングパタンをブルートゥース周波数シンセサイザ部113へ出力する。ここで、GPSの受信周波数と干渉する周波数は、ブルートゥースの各チャネルの周波数から、W−CDMA通信方式の送信チャネルの周波数またはW−CDMA通信方式の受信チャネルの周波数を減算することにより求めることができる。従って、各無線システムにおける使用周波数をあらかじめ認識していれば、上記の計算により、GPSの受信周波数と干渉する周波数を知ることができる。これより、ブルートゥースホッピングパタン設定部117は、上記の計算により求めたW−CDMAのチャネル毎(周波数毎)のスキップするチャネルをあらかじめ記憶するか、または、CPU部130で上記の計算により求めたW−CDMAのチャネル毎(周波数毎)のスキップするチャネルの設定の指示を所定のタイミングでCPU部130より受ける。なお、ブルートゥースホッピングパタン設定部117の詳細な構成については後述する。
GPSアンテナ部121は、図示しないGPS衛星から送信された信号を受信して、受信信号をGPSRF受信部122へ出力する。
GPSRF受信部122は、GPSアンテナ部121から入力したGPSの受信信号を高周波数からベースバンド周波数に周波数変換する。そして、GPSRF受信部122は、周波数変換した受信信号をGPSベースバンド部123へ出力する。
GPSベースバンド部123は、GPSRF受信部122から入力した受信信号のベースバンド信号処理を行ってCPU部130へ出力する。
CPU部130は、W−CDMAベースバンド部106から入力した受信信号、ブルートゥースベースバンド部116から入力した受信信号、またはGPSベースバンド部123から入力した受信信号に対して、復調及び復号等の処理を実行する。また、CPU部130は、符号化及び変調した送信信号をW−CDMAベースバンド部106及びブルートゥースベースバンド部116へ出力する。また、CPU部130は、ブルートゥースホッピングパタン設定部117に対して、所定のタイミングにてホッピングパタンを設定する指示を与える。
次に、ブルートゥースホッピングパタン設定部117の構成について、図2を用いて説明する。図2は、ブルートゥースホッピングパタン設定部117の構成を示すブロック図である。
ブルートゥースアドレス記憶部201は、通信装置100に固有のブルートゥースアドレスを記憶している。
ホッピングパタン生成部202は、ブルートゥースアドレス記憶部201に記憶しているブルートゥースアドレスを読み出して、読み出したブルートゥースアドレスに基づいてホッピングパタンを設定する。そして、ホッピングパタン生成部202は、設定したホッピングパタンをホッピングパタン制御部203へ出力する。
ホッピングパタン制御部203は、CPU部130からの指示により、ホッピングパタン生成部202から入力したホッピングパタンのうち、W−CDMA通信方式の信号とブルートゥースの信号とにより生じる相互変調歪みが、GPSの受信周波数と干渉する周波数のチャネル、即ちスキップするチャネル(CH)を別のチャネルに変更する制御を行い、最終的なホッピングパタンを設定する。そして、ホッピングパタン制御部203は、設定した最終的なホッピングパタンをブルートゥース周波数シンセサイザ部113へ出力する。
次に、通信装置100における周波数ホッピング方式の通信方法について説明する。
最初に、通信装置100は、ブルートゥースベースバンド部116等のブルートゥースの受信信号及び送信信号を処理する回路を起動する。
次に、ブルートゥースホッピングパタン設定部117のホッピングパタン生成部202は、通信装置100の固有のブルートゥースアドレスに基づいて、ホッピングパタンを設定する。
図3は、W−CDMA通信方式の送信チャネルとブルートゥースのスキップするチャネルとの関係を示す図である。また、図4は、W−CDMA通信方式の受信チャネルとブルートゥースのスキップするチャネルとの関係を示す図である。また、図5は、各通信システムの使用周波数を示す図である。
図3及び図5より、W−CDMA通信方式の送信チャネルは、送信チャネル1として832.5MHzを使用し、送信チャネル2として837.5MHzを使用する。また、ブルートゥースは、2402MHz〜2480MHzを使用し、GPSは、1575.42MHzを使用する。
この場合、図3及び図5に示すように、832.5MHzのW−CDMA通信方式の送信チャネル1の信号とブルートゥースの2407MHz〜2409MHzで使用するチャネルの信号とによって生じる相互変調歪みは、1574.5MHz〜1576.5MHzとなり、GPSの受信周波数1575.42MHzと干渉する。また、837.5MHzのW−CDMA通信方式の送信チャネル2の信号とブルートゥースの2412MHz〜2414MHzで使用するチャネルの信号とによって生じる相互変調歪みは、1574.5MHz〜1576.5MHzとなり、GPSの受信周波数1575.42MHzと干渉する。従って、ブルートゥースの2407MHz〜2409MHzで使用するチャネル及び2412MHz〜2414MHzで使用するチャネルをスキップすることにより、W−CDMA通信方式の送信チャネル1、2の信号とブルートゥースで使用するチャネルの信号とにより生ずる相互変調歪みが、GPSの受信周波数と干渉することを防ぐことができる。
W−CDMA通信方式の送信チャネル1の信号とブルートゥースの信号とにより生じる相互変調歪みは、1569.5MHz〜1647.5MHz帯に発生し、W−CDMA通信方式の送信チャネル2の信号とブルートゥースの信号とにより生じる相互変調歪みは、1564.5MHz〜1642.5MHz帯に発生する。
また、図4及び図5より、W−CDMA通信方式の受信チャネルは、受信チャネル1として877.5MHzを使用し、受信チャネル2として882.5MHzを使用する。また、ブルートゥースは、2402MHz〜2480MHzを使用し、GPSは、1575.42MHzを使用する。
この場合、図4及び図5に示すように、877.5MHzのW−CDMA通信方式の受信チャネル1の信号とブルートゥースの2452MHz〜2454MHzで使用するチャネルの信号とによって生じる相互変調歪みは、1574.5MHz〜1576.5MHzとなり、GPSの受信周波数1575.42MHzと干渉する。また、882.5MHzのW−CDMA通信方式の受信チャネル2の信号とブルートゥースの2457MHz〜2459MHzで使用するチャネルの信号とによって生じる相互変調歪みは、1574.5MHz〜1576.5MHzとなり、GPSの受信周波数1575.42MHzと干渉する。従って、ブルートゥースの2452MHz〜2454MHzで使用するチャネル及び2457MHz〜2459MHzで使用するチャネルをスキップすることにより、W−CDMA通信方式の受信チャネル1、2の信号とブルートゥースで使用するチャネルの信号とにより生ずる相互変調歪みが、GPSの受信周波数と干渉することを防ぐことができる。
W−CDMA通信方式の受信チャネル1の信号とブルートゥースの信号とにより生じる相互変調歪みは、1524.5MHz〜1602.5MHz帯に発生し、W−CDMA通信方式の受信チャネル2の信号とブルートゥースの信号とにより生じる相互変調歪みは、1519.5MHz〜1597.5MHz帯に発生する。
通信装置100の動作の説明に戻って、次に、ブルートゥースホッピングパタン設定部117のホッピングパタン制御部203は、ホッピングパタン生成部202で設定したホッピングパタンにおいて、2407MHz〜2409MHzで使用するチャネル、2412MHz〜2414MHzで使用するチャネル、2452MHz〜2454MHzで使用するチャネル及び2457MHz〜2459MHzで使用するチャネルをスキップするホッピングパタンを設定する。
図6は、ホッピングパタンを示す図である。また、図6(a)は、ホッピングパタン生成部202で設定したホッピングパタンを示す図である。図6(a)より、ホッピングパタン生成部202が設定したホッピングパタンは、チャネル1(2441MHz)、チャネル2(2405MHz)、・・・の順番でホッピングするものである。また、ホッピングパタン制御部203は、ホッピングパタン生成部202が設定したホッピングパタンの内、チャネル3(2409MHz)とチャネル6(2407MHz)をスキップするホッピングパタンを設定する。さらに、ホッピングパタン制御部203は、スキップしたチャネル3(2409MHz)の代わりに、新たなチャネル3(2440MHz)を設定するとともに、スキップしたチャネル6(2407MHz)の代わりに、新たなチャネル6(2438MHz)を設定することにより、図6(b)に示す最終的なホッピングパタンを設定する。
このように、本実施の形態によれば、複数のチャネルを用いて通信を行う無線システムにおいて、適切なチャネル選択を行うことにより、少なくとも3つの無線システムを同時に使用することができる。特に、W−CDMAの送信チャネル及び受信チャネルの周波数の信号とブルートゥースの所定のチャネルの信号とにより生じた相互変調歪みが、GPSの受信周波数帯域と干渉することを防ぐことができる。
なお、本実施の形態1において、W−CDMA通信方式の送信チャネルと受信チャネルの双方の信号とブルートゥースの信号により生じる相互変調歪みが、GPSの受信周波数と干渉するチャネルをスキップしたが、本発明はこれに限らず、W−CDMA通信方式の送信チャネルと受信チャネルの何れか一方の信号とブルートゥースの信号により生じる相互変調歪みが、GPSの受信周波数と干渉するチャネルをスキップするようにしても良い。
(実施の形態2)
図7は、本発明の実施の形態2に係る通信装置700の構成を示すブロック図である。
図7は、本発明の実施の形態2に係る通信装置700の構成を示すブロック図である。
図7に示す通信装置700は、図1に示す実施の形態1に係る通信装置100に対して、ブルートゥースホッピングパタン設定部117の代わりにブルートゥースホッピングパタン設定部701を有する。なお、図7において、図1と同一構成である部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態では、W−CDMAの通信中の場合にのみ、W−CDMA通信方式の信号とブルートゥースの信号とにより生じる相互変調歪みが、GPSの受信周波数と干渉する周波数のチャネルをスキップするホッピングパタンを設定することを特徴とするものである。
W−CDMAベースバンド部106は、W−CDMARF受信部104から入力したW−CDMA通信方式の受信信号のベースバンド信号処理を行ってCPU部130へ出力する。また、W−CDMAベースバンド部106は、CPU部130から入力したW−CDMA通信方式の送信信号のベースバンド信号処理を行ってW−CDMARF送信部105へ出力する。また、W−CDMAベースバンド部106は、CPU部130から送信信号が入力した際に、W−CDMA通信方式により送信を開始することをブルートゥースホッピングパタン設定部701に通知する。また、W−CDMAベースバンド部106は、CPU部130からの送信信号の入力が終了した際に、W−CDMA通信方式による送信が終了したことをブルートゥースホッピングパタン設定部701に通知する。
CPU部130は、W−CDMAベースバンド部106から入力した受信信号、ブルートゥースベースバンド部116から入力した受信信号、またはGPSベースバンド部123から入力した受信信号に対して、復調及び復号等の処理を実行する。また、CPU部130は、符号化及び変調した送信信号をW−CDMAベースバンド部106及びブルートゥースベースバンド部116へ出力する。また、CPU部130は、ブルートゥースホッピングパタン設定部701に対して、所定のタイミングにてホッピングパタンを設定する指示を与える。
ブルートゥースホッピングパタン設定部701は、W−CDMA通信方式により送信を開始する通知をW−CDMAベースバンド部106から受け取った場合に、通信装置700に固有のブルートゥースアドレスに基づいて設定したホッピングパタンの内、W−CDMA通信方式の信号とブルートゥースの信号とにより生じる相互変調歪みが、GPSの受信周波数と干渉する周波数のチャネルをスキップしたホッピングパタンを設定する。この際、ブルートゥースホッピングパタン設定部701は、W−CDMAのチャネル毎(周波数毎)のスキップするチャネルをあらかじめ記憶するか、または、スキップするチャネルの設定の指示を所定のタイミングでCPU部130から受ける。そして、ブルートゥースホッピングパタン設定部701は、設定したホッピングパタンをブルートゥース周波数シンセサイザ部113へ出力する。一方、ブルートゥースホッピングパタン設定部701は、W−CDMA通信方式の送信終了の通知をW−CDMAベースバンド部106から受け取った場合に、通信装置700に固有のブルートゥースアドレスに基づいて、ホッピングパタンを設定する。そして、ブルートゥースホッピングパタン設定部701は、設定したホッピングパタンをブルートゥース周波数シンセサイザ部113へ出力する。なお、ブルートゥースホッピングパタン設定部701の詳細な構成については後述する。
ブルートゥース周波数シンセサイザ部113は、ブルートゥースホッピングパタン設定部701からホッピングパタンを取得する。また、ブルートゥース周波数シンセサイザ部113は、取得したホッピングパタンの選択順序でチャネルを順次選択し、選択したチャネルの周波数に周波数変換する局部発振信号を生成する。そして、ブルートゥース周波数シンセサイザ部113は、生成した局部発振信号をブルートゥースRF受信部114またはブルートゥースRF送信部115へ出力する。
次に、ブルートゥースホッピングパタン設定部701の構成について、図8を用いて説明する。図8は、ブルートゥースホッピングパタン設定部701の構成を示すブロック図である。なお、図8において、図2と同一構成である部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
ホッピングパタン生成部202は、ブルートゥースアドレス記憶部201に記憶しているブルートゥースアドレスを読み出して、読み出したブルートゥースアドレスに基づいてホッピングパタンを設定する。そして、ホッピングパタン生成部202は、設定したホッピングパタンをホッピングパタン制御部801へ出力する。
ホッピングパタン制御部801は、W−CDMAベースバンド部106よりW−CDMAの送信開始の通知を受けた際には、CPU部130からの指示により、ホッピングパタン生成部202から入力したホッピングパタンのうち、W−CDMA通信方式の信号とブルートゥースの信号とにより生じる相互変調歪みが、GPSの受信周波数と干渉する周波数のチャネル、即ちスキップするチャネル(CH)を別のチャネルに変更する制御を行い、最終的なホッピングパタンを設定する。そして、ホッピングパタン制御部801は、設定した最終的なホッピングパタンをブルートゥース周波数シンセサイザ部113へ出力する。一方、ホッピングパタン制御部801は、W−CDMAベースバンド部106よりW−CDMAの送信終了の通知を受けた際には、CPU部130からの指示により、ホッピングパタン生成部202から入力したホッピングパタンをそのまま最終的なホッピングパタンとしてブルートゥース周波数シンセサイザ部113へ出力する。
次に、通信装置700の動作について、図9を用いて説明する。図9は、通信装置700の動作を示すフロー図である。
最初に、通信装置700は、ブルートゥースベースバンド部116等のブルートゥースの受信信号及び送信信号を処理する回路を起動する(ステップST901)。
次に、ブルートゥースホッピングパタン設定部701は、W−CDMAベースバンド部106からW−CDMA通信方式で送信開始する通知を受けたか否か、即ちW−CDMA送信中か否かを判定する(ステップST902)。
W−CDMA送信中ではない場合には、ブルートゥースホッピングパタン設定部701は、ステップST902を繰り返す。
一方、W−CDMA送信中である場合には、ブルートゥースホッピングパタン設定部701は、W−CDMA通信方式の送信チャネルの信号とブルートゥースのチャネルの信号とにより生じる相互変調歪みがGPSの受信周波数帯域と干渉するブルートゥースのチャネルをスキップしたホッピングパタンを設定する(ステップST903)。
次に、ブルートゥースホッピングパタン設定部701は、W−CDMAベースバンド部106からW−CDMAの送信終了の通知を受けたか否か、即ちW−CDMA送信中か否かを判定する(ステップST904)。
W−CDMA送信中である場合、即ちW−CDMAベースバンド部106からW−CDMAの送信終了の通知を受け取っていない場合には、ブルートゥースホッピングパタン設定部701は、ステップST904を繰り返す。
一方、W−CDMA送信中でない場合、即ちW−CDMAベースバンド部106からW−CDMAの送信終了の通知を受け取った場合には、ブルートゥースホッピングパタン設定部701は、ブルートゥースのチャネルのスキップを解除する(ステップST905)。
図10は、各通信システムの使用周波数を示す図である。図10は、W−CDMA送信中ではない場合の各通信システムの使用周波数を示す図である。
図10より、W−CDMA通信方式の送信チャネル1及び送信チャネル2は使用していないので、GPSの受信周波数である1575.42GHzと干渉する相互変調歪みは生じない。なお、本実施の形態におけるW−CDMA送信中の場合の各通信システムの使用周波数を示す図は、図5と同一であるので、その説明を省略する。
このように、本実施の形態によれば、上記の実施の形態1の効果に加えて、W−CDMA送信中でない場合にはブルートゥースのチャネルをスキップしないことにより、W−CDMA送信中でない場合には、ブルートゥースが通信に使用できるチャネル数が増えるため、妨害波が存在する際に耐干渉性能を向上させることができる。
なお、本実施の形態において、W−CDMA通信方式の送信チャネルを使用していない場合にブルートゥースのチャネルをスキップしないようにしたが、本発明はこれに限らず、W−CDMA通信方式の受信チャネルを使用していない場合にブルートゥースのチャネルをスキップしないようにしても良いし、またはW−CDMA通信方式の送信チャネルと受信チャネルの双方を使用していない場合にブルートゥースのチャネルをスキップしないようにしても良い。
(実施の形態3)
図11は、本発明の実施の形態3に係る通信装置の動作を示すフロー図である。なお、実施の形態3において、通信装置の構成は図7と同一構成であり、ブルートゥースホッピングパタン設定部の構成は図8と同一構成であるので、その説明を省略するとともに、図11の説明においては、図7及び図8の符号を用いて説明する。
図11は、本発明の実施の形態3に係る通信装置の動作を示すフロー図である。なお、実施の形態3において、通信装置の構成は図7と同一構成であり、ブルートゥースホッピングパタン設定部の構成は図8と同一構成であるので、その説明を省略するとともに、図11の説明においては、図7及び図8の符号を用いて説明する。
本実施の形態では、W−CDMAの使用チャネルに応じて、GPSの受信周波数帯域と干渉する相互変調歪みを発生させるホッピングパタンのチャネルをスキップするホッピングパタンを設定することを特徴とするものである。
最初に、通信装置700は、ブルートゥースベースバンド部116等のブルートゥースの受信信号及び送信信号を処理する回路を起動する(ステップST1101)。
次に、ブルートゥースホッピングパタン設定部701は、W−CDMAベースバンド部106からW−CDMA通信方式で送信開始する通知を受けたか否か、即ちW−CDMA送信中か否かを判定する(ステップST1102)。
W−CDMA送信中ではない場合には、ブルートゥースホッピングパタン設定部701は、ステップST1102を繰り返す。
一方、W−CDMA送信中である場合には、ブルートゥースホッピングパタン設定部701は、W−CDMAベースバンド部106に対して、W−CDMA通信方式で使用している送信チャネルを照会する(ステップST1103)。
次に、W−CDMA通信方式の送信チャネルの信号とブルートゥースのチャネルの信号とにより生じる相互変調歪みが、GPSの受信周波数帯域と干渉するブルートゥースのチャネルをスキップしたホッピングパタンを設定する(ステップST1104)。
次に、ブルートゥースホッピングパタン設定部701は、W−CDMAベースバンド部106からW−CDMA通信方式の送信終了の通知を受けたか否か、即ちW−CDMA送信中か否かを判定する(ステップST1105)。
W−CDMA送信中の場合、即ちW−CDMA通信方式の送信終了の通知を受け取っていない場合には、ブルートゥースホッピングパタン設定部701は、ステップST1105を繰り返す。
一方、W−CDMA送信中ではない場合、即ちW−CDMA通信方式の送信終了の通知を受け取った場合には、ブルートゥースホッピングパタン設定部701は、ブルートゥースのチャネルのスキップを解除して、GPSの受信周波数帯域の干渉になる周波数のチャネルをスキップしないホッピングパタンを設定する(ステップST1106)。
図12は、各通信システムの使用周波数を示す図である。図12(a)は、832.5MHzの送信チャネル1を使用する場合を示すものであり、図12(b)は、837.5MHzの送信チャネル2を使用する場合を示すものである。
図12(a)に示すように、W−CDMA通信方式で送信チャネル1を使用中の場合には、W−CDMA通信方式の送信チャネル1の信号とブルートゥースの2407.92MHzのチャネルの信号とにより生じる相互変調歪みがGPSの受信周波数帯域と干渉するので、ブルートゥースの2407.92MHzのチャネルをスキップするブルートゥースホッピングパタンを設定する。
また、図12(b)に示すように、W−CDMA通信方式で送信チャネル2を使用中の場合には、W−CDMA通信方式の送信チャネル2の信号とブルートゥースの2412.92MHzのチャネルの信号とにより生じる相互変調歪みがGPSの受信周波数帯域と干渉するので、ブルートゥースの2412.92MHzのチャネルをスキップするブルートゥースホッピングパタンを設定する。
なお、図12(a)の場合には、ブルートゥースの2412.92MHzのチャネルをスキップしないブルートゥースホッピングパタンを設定し、図12(b)の場合には、ブルートゥースの2407.92MHzのチャネルをスキップしないブルートゥースホッピングパタンを設定する。
図13は、ブルートゥースのチャネルをスキップしたホッピングパタンを示す図であり、図14は、ブルートゥースのチャネルをスキップしないホッピングパタン、即ち通常のホッピングパタンを示す図である。
図13及び図14より、チャネルスキップしない場合には、チャネルスキップする場合に比べて、使用できるチャネル数が増えるので、妨害波が存在する際に、耐干渉性能点で有利である。即ち、図13の方が図14よりも耐干渉性能の点で有利である。
このように、本実施の形態によれば、上記の実施の形態1の効果に加えて、W−CDMAで使用中のチャネルの信号とブルートゥースのチャネルの信号とにより生じる相互変調歪みがGPSの受信周波数帯域と干渉する場合に、干渉するブルートゥースのチャネルをスキップすることにより、上記の実施の形態1に比べて、ブルートゥースが通信に使用できるチャネル数が増えるため、上記の実施の形態1よりも妨害波が存在する際に耐干渉性能を向上させることができる。
なお、本実施の形態において、W−CDMA通信方式の送信チャネルの使用チャネルに応じて、ブルートゥースのチャネルをスキップしたが、本発明はこれに限らず、W−CDMA通信方式の受信チャネルの使用チャネルに応じて、ブルートゥースのチャネルをスキップしても良いし、またはW−CDMA通信方式の送信チャネルと受信チャネルの双方の使用チャネルに応じて、ブルートゥースのチャネルをスキップするようにしても良い。
(実施の形態4)
図15は、本発明の実施の形態4に係る通信装置1500の構成を示すブロック図である。
図15は、本発明の実施の形態4に係る通信装置1500の構成を示すブロック図である。
図15に示す通信装置1500は、図1に示す実施の形態1に係る通信装置100に対して、送信電力設定部1501を追加し、ブルートゥースホッピングパタン設定部117の代わりにブルートゥースホッピングパタン設定部1502を有する。なお、図15において、図1と同一構成である部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態では、W−CDMA通信方式の送信電力に応じて、GPSの受信周波数帯域と干渉する相互変調歪みを発生させるホッピングパタンのチャネルをスキップするホッピングパタンを設定することを特徴とするものである。
送信電力設定部1501は、所定の送信電力を設定し、W−CDMAベースバンド部106に対して、設定した送信電力で送信されるように制御する。また、送信電力設定部1501は、設定した送信電力をブルートゥースホッピングパタン設定部1502へ出力する。
W−CDMAベースバンド部106は、W−CDMARF受信部104から入力したW−CDMA通信方式の受信信号のベースバンド信号処理を行ってCPU部130へ出力する。また、W−CDMAベースバンド部106は、CPU部130から入力したW−CDMA通信方式の送信信号のベースバンド信号処理を行うとともに、ベースバンド信号処理した送信信号を、送信電力設定部1501で設定した送信電力でW−CDMARF送信部105へ出力する。また、W−CDMAベースバンド部106は、W−CDMARF受信部104が受信する高周波信号の受信周波数とW−CDMARF送信部105が送信する高周波信号の送信周波数をW−CDMA周波数シンセサイザ部103へ通知する。
ブルートゥースホッピングパタン設定部1502は、W−CDMA通信方式により送信を開始する通知をW−CDMAベースバンド部106から受け取った場合に、通信装置1500に固有のブルートゥースアドレスに基づいて、ホッピングパタンを設定する。また、ブルートゥースホッピングパタン設定部1502は、送信電力設定部1501から受け取った送信電力がしきい値より大きい場合に、設定したホッピングパタンの内、W−CDMA通信方式の信号とブルートゥースの信号とにより生じる相互変調歪みが、GPSの受信周波数と干渉する周波数のチャネルをスキップしたホッピングパタンを設定する。この際、ブルートゥースホッピングパタン設定部1502は、W−CDMAのチャネル毎(周波数毎)のスキップするチャネルをあらかじめ記憶している。そして、ブルートゥースホッピングパタン設定部1502は、設定したホッピングパタンをブルートゥース周波数シンセサイザ部113へ出力する。一方、ブルートゥースホッピングパタン設定部1502は、送信電力設定部1501から受け取った送信電力がしきい値以下の場合、またはW−CDMA通信方式の送信終了の通知をW−CDMAベースバンド部106から受け取った場合に、通信装置1500に固有のブルートゥースアドレスに基づいて、ホッピングパタンを設定する。そして、ブルートゥースホッピングパタン設定部1502は、設定したホッピングパタンをブルートゥース周波数シンセサイザ部113へ出力する。なお、ブルートゥースホッピングパタン設定部1502の詳細な構成については後述する。
ブルートゥース周波数シンセサイザ部113は、後述するブルートゥースホッピングパタン設定部1502からホッピングパタンを取得する。また、ブルートゥース周波数シンセサイザ部113は、取得したホッピングパタンの選択順序でチャネルを順次選択し、選択したチャネルの周波数に周波数変換する局部発振信号を生成する。そして、ブルートゥース周波数シンセサイザ部113は、生成した局部発振信号をブルートゥースRF受信部114またはブルートゥースRF送信部115へ出力する。
次に、ブルートゥースホッピングパタン設定部1502の構成について、図16を用いて説明する。図16は、ブルートゥースホッピングパタン設定部1502の構成を示すブロック図である。なお、図16において、図2と同一構成である部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
ホッピングパタン生成部202は、ブルートゥースアドレス記憶部201に記憶しているブルートゥースアドレスを読み出して、読み出したブルートゥースアドレスに基づいてホッピングパタンを設定する。そして、ホッピングパタン生成部202は、設定したホッピングパタンをホッピングパタン制御部1601へ出力する。
ホッピングパタン制御部1601は、W−CDMA通信方式により送信する通知をW−CDMAベースバンド部106から受け取った場合、且つ送信電力設定部1501から受け取った送信電力がしきい値より大きい場合には、CPU部130からの指示により、ホッピングパタン生成部202から入力したホッピングパタンのうち、スキップするチャネル(CH)を、GPSの受信周波数と干渉しない別のチャネルに変更する制御を行い、最終的なホッピングパタンを設定する。そして、ホッピングパタン制御部1601は、設定した最終的なホッピングパタンをブルートゥース周波数シンセサイザ部113へ出力する。一方、ホッピングパタン制御部1601は、W−CDMA通信方式の送信終了の通知をW−CDMAベースバンド部106から受け取った場合、または送信電力設定部1501から受け取った送信電力がしきい値以下の場合には、CPU部130からの指示により、ホッピングパタン生成部202から入力したホッピングパタンをそのまま最終的なホッピングパタンとしてブルートゥース周波数シンセサイザ部113へ出力する。
次に、通信装置1500の動作について、図17を用いて説明する。図17は、通信装置1500の動作を示すフロー図である。
最初に、通信装置1500は、ブルートゥースベースバンド部116等のブルートゥースの受信信号及び送信信号を処理する回路を起動する(ステップST1701)。
次に、ブルートゥースホッピングパタン設定部1502は、W−CDMAベースバンド部106からW−CDMA通信方式で送信開始する通知を受けたか否か、即ちW−CDMA送信中か否かを判定する(ステップST1702)。
W−CDMA送信中ではない場合には、ブルートゥースホッピングパタン設定部1502は、ステップST1702を繰り返す。
一方、W−CDMA送信中である場合には、ブルートゥースホッピングパタン設定部1502は、送信電力設定部1501から受け取った送信電力がしきい値より大きいか否か判定する(ステップST1703)。
送信電力設定部1501から受け取った送信電力がしきい値より大きい場合には(ステップST1704)、W−CDMA通信方式で使用している送信チャネルを照会する(ステップST1705)。
次に、W−CDMA通信方式の送信チャネルの信号とブルートゥースのチャネルの信号とにより生じる相互変調歪みがGPSの受信周波数帯域と干渉するブルートゥースのチャネルをスキップしたホッピングパタンを設定し(ステップST1706)、通信装置1500は処理を完了する(ステップST1707)。
一方、ステップST1703において、送信電力設定部1501から受け取った送信電力がしきい値以下の場合には、ブルートゥースホッピングパタン設定部1502は、W−CDMAの送信パワーは小さいものと判断し(ステップST1708)、ブルートゥースのチャネルのスキップを解除し、通信装置1500は処理を完了する(ステップST1707)。
通信装置1500は、W−CDMA通信方式の使用チャネルの送信電力がしきい値より大きい場合には、図12と同様になる。
一方、通信装置1500は、W−CDMA通信方式の使用チャネルの送信電力がしきい値以下の場合には、図18に示すようになる。図18は、各通信システムの使用周波数を示す図である。図18に示すように、W−CDMA通信方式の使用チャネルの送信電力がしきい値以下の場合の、W−CDMA通信方式の信号とブルートゥースの信号とにより生じる相互変調歪みのレベルL1は、W−CDMA通信方式の使用チャネルの送信電力がしきい値より大きい場合の、W−CDMA通信方式の信号とブルートゥースの信号とにより生じる相互変調歪みのレベルL2に比べて低いので(L1<L2)、ブルートゥースのチャネルをスキップしなくてもGPSの受信帯域に及ぼす影響をほぼ無視することができる。
このように、本実施の形態によれば、上記の実施の形態1及び実施の形態3の効果に加えて、W−CDMA通信方式の送信信号の送信電力が小さい場合には、ブルートゥースのチャネルをスキップしないので、上記の実施の形態1及び実施の形態3に比べて、ブルートゥースが通信に使用できるチャネル数が増えるため、上記の実施の形態1よりも妨害波が存在する際に耐干渉性能を向上させることができる。
なお、本実施の形態において、W−CDMA通信方式の送信チャネルの信号とブルートゥースの信号により生じた相互変調歪みが、GPSの受信周波数と干渉する場合にブルートゥースのチャネルをスキップしたが、本発明はこれに限らず、W−CDMA通信方式の受信チャネルの信号とブルートゥースの信号により生じる相互変調歪みが、GPSの受信周波数と干渉する場合、またはW−CDMA通信方式の送信チャネルと受信チャネルの双方のチャネルの信号とブルートゥースの信号により生じた相互変調歪みが、GPSの受信周波数と干渉する場合にブルートゥースのチャネルをスキップしても良い。
上記実施の形態1〜実施の形態4において、W−CDMA、ブルートゥース及びGPSの各無線システムを用いて通信を行う場合について説明したが、本発明はこれに限らず、周波数ホッピングを行う無線システムを含む任意の無線システムを用いて通信を行う場合に適用することができる。
本発明にかかる通信装置及び通信方法は、例えばW−CDMA、ブルートゥース及びGPSの3つの無線システムを同時に使用するのに好適である。
100、700、1500 通信装置
101 W−CDMAアンテナ部
102 デュプレクサ部
103 W−CDMA周波数シンセサイザ部
104 W−CDMARF受信部
105 W−CDMARF送信部
106 W−CDMAベースバンド部
111 ブルートゥースアンテナ部
112 アンテナスイッチ部
113 ブルートゥース周波数シンセサイザ部
114 ブルートゥースRF受信部
115 ブルートゥースRF送信部
116 ブルートゥースベースバンド部
117、701、1502 ブルートゥースホッピングパタン設定部
121 GPSアンテナ部
122 GPSRF受信部
123 GPSベースバンド部
130 CPU部
101 W−CDMAアンテナ部
102 デュプレクサ部
103 W−CDMA周波数シンセサイザ部
104 W−CDMARF受信部
105 W−CDMARF送信部
106 W−CDMAベースバンド部
111 ブルートゥースアンテナ部
112 アンテナスイッチ部
113 ブルートゥース周波数シンセサイザ部
114 ブルートゥースRF受信部
115 ブルートゥースRF送信部
116 ブルートゥースベースバンド部
117、701、1502 ブルートゥースホッピングパタン設定部
121 GPSアンテナ部
122 GPSRF受信部
123 GPSベースバンド部
130 CPU部
Claims (5)
- 第1の通信方式の信号と第2の通信方式の各チャネルの信号とにより生じる相互変調歪みが第3の通信方式の受信周波数と干渉しない前記チャネルの選択順序を設定するパタン設定手段と、
前記パタン設定手段が設定した前記選択順序で前記チャネルを順次選択し、選択した前記チャネルの周波数に周波数変換する局部発振信号を生成する周波数シンセサイザと、
前記局部発振信号により送信信号または受信信号を周波数変換して前記第2の通信方式の信号として送信または受信する通信手段と、
を具備する通信装置。 - 前記パタン設定手段は、前記第1の通信方式の通信中に前記選択順序を設定する請求項1記載の通信装置。
- 前記パタン設定手段は、複数のチャネルを有する前記第1の通信方式において使用中のチャネルの信号と前記第2の通信方式の各チャネルの信号とにより生じた相互変調歪みが第3の通信方式の受信周波数と干渉しない前記チャネルの選択順序を設定する請求項1または請求項2記載の通信装置。
- 前記第1の通信方式の送信信号の送信電力を設定する送信電力設定手段を具備し、
前記パタン設定手段は、設定した前記送信電力がしきい値より大きい場合に前記選択順序を設定する請求項1から請求項3のいずれかに記載の通信装置。 - 第1の通信方式の信号と第2の通信方式の各チャネルの信号とにより生じる相互変調歪みが第3の通信方式の受信周波数と干渉しない前記チャネルの選択順序を設定するステップと、
設定した前記選択順序で前記チャネルを順次選択し、選択した前記チャネルの周波数に周波数変換する局部発振信号を生成するステップと、
前記局部発振信号により送信信号または受信信号を周波数変換して前記第2の通信方式の信号として送信または受信するステップと、
を具備する通信方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008113669A JP2009267678A (ja) | 2008-04-24 | 2008-04-24 | 通信装置及び通信方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008113669A JP2009267678A (ja) | 2008-04-24 | 2008-04-24 | 通信装置及び通信方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009267678A true JP2009267678A (ja) | 2009-11-12 |
Family
ID=41392986
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008113669A Pending JP2009267678A (ja) | 2008-04-24 | 2008-04-24 | 通信装置及び通信方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009267678A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012205113A (ja) * | 2011-03-25 | 2012-10-22 | Toshiba Corp | 無線通信装置 |
WO2013094768A1 (ja) * | 2011-12-22 | 2013-06-27 | Necカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 | 無線通信装置、その制御方法及びプログラム |
US8934367B2 (en) | 2011-08-03 | 2015-01-13 | Sony Corporation | Terminal apparatus, communication control apparatus, wireless communication system, and communication control method |
US8958456B2 (en) | 2011-02-24 | 2015-02-17 | Mitsubishi Electric Corporation | Wireless communication device, wireless communication system, and frequency allocation method |
JP5672375B2 (ja) * | 2011-05-12 | 2015-02-18 | 株式会社村田製作所 | 高周波スイッチモジュール及び無線通信装置 |
WO2016185871A1 (ja) * | 2015-05-18 | 2016-11-24 | シャープ株式会社 | 無線通信装置 |
US9538548B2 (en) | 2012-08-13 | 2017-01-03 | Sony Corporation | Communication control apparatus, terminal apparatus, and communication control method |
WO2019082383A1 (ja) * | 2017-10-27 | 2019-05-02 | 三菱電機株式会社 | 無線通信装置 |
CN115102572A (zh) * | 2022-06-17 | 2022-09-23 | Oppo广东移动通信有限公司 | 射频系统、终端及抗干扰方法 |
-
2008
- 2008-04-24 JP JP2008113669A patent/JP2009267678A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8958456B2 (en) | 2011-02-24 | 2015-02-17 | Mitsubishi Electric Corporation | Wireless communication device, wireless communication system, and frequency allocation method |
JP2012205113A (ja) * | 2011-03-25 | 2012-10-22 | Toshiba Corp | 無線通信装置 |
JP5672375B2 (ja) * | 2011-05-12 | 2015-02-18 | 株式会社村田製作所 | 高周波スイッチモジュール及び無線通信装置 |
US8934367B2 (en) | 2011-08-03 | 2015-01-13 | Sony Corporation | Terminal apparatus, communication control apparatus, wireless communication system, and communication control method |
WO2013094768A1 (ja) * | 2011-12-22 | 2013-06-27 | Necカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 | 無線通信装置、その制御方法及びプログラム |
US9538548B2 (en) | 2012-08-13 | 2017-01-03 | Sony Corporation | Communication control apparatus, terminal apparatus, and communication control method |
WO2016185871A1 (ja) * | 2015-05-18 | 2016-11-24 | シャープ株式会社 | 無線通信装置 |
WO2019082383A1 (ja) * | 2017-10-27 | 2019-05-02 | 三菱電機株式会社 | 無線通信装置 |
CN115102572A (zh) * | 2022-06-17 | 2022-09-23 | Oppo广东移动通信有限公司 | 射频系统、终端及抗干扰方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2009267678A (ja) | 通信装置及び通信方法 | |
JP5204835B2 (ja) | 無線lan装置及びその制御方法 | |
US8755849B2 (en) | Method and system for power management in a beamforming system | |
US20070178867A1 (en) | Enhancing signals in a two-way radio system | |
JP4748427B2 (ja) | 無線通信端末機及びそのチャネル変更方法 | |
CN112152643B (zh) | 一种天线的切换电路和电子设备 | |
JP2006211454A (ja) | マルチモード通信装置 | |
JP4612700B2 (ja) | 半導体集積回路装置 | |
JP2001268619A (ja) | 移動無線端末 | |
US7020122B1 (en) | CDMA system mobile radio terminal equipment | |
JP5036247B2 (ja) | 無線通信装置及びその送信アンテナ切換制御方法 | |
JP4417058B2 (ja) | リピータ装置 | |
US20050141595A1 (en) | Communication device and communication method | |
JP2009272907A (ja) | 無線通信端末 | |
JP2010171724A (ja) | 無線通信装置、無線通信方法及びプログラム | |
JP2006310962A (ja) | 無線通信システム、通信端末及び無線通信方法 | |
JP4718341B2 (ja) | スペクトラム拡散信号受信装置 | |
JP2006186718A (ja) | 無線受信装置および無線送受信装置ならびに移動体端末装置 | |
JP2006121160A (ja) | マルチモード受信機、および通信端末 | |
JP2005341366A (ja) | 携帯電話端末装置 | |
JP2009055378A (ja) | 無線装置および無線装置の歪み補償方法 | |
JP2005269202A (ja) | 通信装置および方法 | |
CN1312858C (zh) | 基站 | |
US8428660B2 (en) | Sharing at least one functional block in a communication system | |
JP2006262179A (ja) | 無線通信装置及び携帯電話端末 |