JP4941154B2 - 食器洗い乾燥機 - Google Patents

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本発明は、キッチン等に設置され被洗浄物の収納及び自動洗浄、乾燥を行う食器洗い乾燥機に関するものである。
従来、この種の食器洗い乾燥機は、洗浄終了後に被洗浄物を乾燥させるため外気を洗浄槽内に送風して洗浄槽内の高温度で多湿な空気を排出する構成としている(例えば、特許文献1)。
図5は、特許文献1に記載された従来の食器洗い乾燥機を示すものである。図5に示すように、被洗浄物を収納する洗浄槽1と、洗浄水を噴射する洗浄ノズル2と洗浄水を加圧する洗浄ポンプ3を有する洗浄手段4と、洗浄水を加熱する加熱手段5と、洗浄槽1に外気を送風する送風機6と、洗浄槽1内部の空気を排気する排気口7と、排気口7に設けた外気を混合させる排気補助手段8から構成されている。
特開2000−166847号公報
しかしながら、前記従来の構成では排気口に流入する高温高湿の主流が持つ流体力で新たな外気を副流として排気に混合させるもので、高温多湿の洗浄槽内排気の温度を低減できるものの排出される風の熱風感を回避できるまで十分冷却するには風量が足りないという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、乾燥運転時において洗浄槽内気と外気とを斑なく確実に混合させ、排気の温度低減と排気内水分量の削減を促進して排気の快適性を高めた食器洗い乾燥機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の食器洗い乾燥機は、乾燥手段は、外気と洗浄槽から流出した洗浄槽内気を混合する混合部と、外気と洗浄槽内気との混合割合を変化させる風量分配部を送風機の上流側に備え、前記送風機を外気と洗浄槽内気との混合を促進するように構成し、前記制御手段は、乾燥運転開始時は前記洗浄槽内気に対する前記外気の風量割合を大きくし、乾燥運転の進行に伴い前記洗浄槽内気に対する前記外気の風量割合を小さくするようにしたものである。
これによって、乾燥運転時において外気と洗浄槽内気の混合流体を送風機で強く攪拌して外気と洗浄槽内気とを斑なく確実に混合できるので、温湿度を低減した排気による熱風感の確実な防止ができる。また、乾燥初期における排気温度の低減と乾燥が進行し湿度低下時での乾燥風量増大による乾燥促進が両立できる。
本発明の食器洗い乾燥機は、乾燥運転時に排出される温湿度を低減した排気による熱風感を防止できる。
第1の発明は、被洗浄物を収納する洗浄槽と、洗浄水を被洗浄物に噴出循環させる洗浄手段と、洗浄水を加熱する加熱手段と、前記洗浄槽内部の湿気を排出する排気口と送風機を有する乾燥手段と、前記乾燥手段を制御する制御手段とを備え、前記乾燥手段は、外気と前記洗浄槽から流出した洗浄槽内気とを混合する混合部と、前記外気と前記洗浄槽内気との混合割合を変化させる風量分配部を前記送風機の上流側に備え、前記送風機で外気と洗浄槽内気との混合を促進する混合促進部としたことにより、混合流体を送風機で強く攪拌して外気と洗浄槽内気とを斑なく確実に混合でき、さらに冷却により凝縮霧化した水分を送風機で分離して気中より排除できるので、温湿度を低減した排気による熱風感の確実な防止ができる。また、乾燥初期における排気温度の低減と乾燥が進行し湿度低下時での乾燥風量増大による乾燥促進が両立できる。
第2の発明は、特に第1の発明の乾燥手段において、回収した水を乾燥手段から排出する回収水排出部を送風機の下流側に備えたことにより、凝縮した水分が室内空間へ放出されるのを防いで室内空間の快適性を高めることができる。
第3の発明は、特に第1または第2の発明の風量分配部において、洗浄槽を経由して混合部に連通する洗浄槽内気通路と混合部に冷却用の直接外気を送る外気通路の少なくとも前記洗浄槽内気通路に、風圧で開度が変化するダンパーを備えたことにより、送風機の運転により吸引されて発生する負圧によってダンパーが開くとともに負圧の大きさにより開度の変化がなされて風量分配を可能とするもので、分配通路の形状変化を滑らかにして通路抵抗を小さくでき、送風機の小型化・低入力化ができる。
第4の発明は、特に第1〜第3のいずれか1つの発明の風量分配部において、洗浄槽を経由して混合部に連通する洗浄槽内気通路と前記混合部に直接外気を送る外気通路の少なくともいずれか一方に、通路を開閉する弁体部を備えたことにより、弁体部の開閉運転により風量分配動作がなされ、かつ流れの脈動を洗浄槽の内部に発生させて送風を行き渡らせて乾燥を促進できる。
第5の発明は、特に第1〜第4のいずれか1つの発明の乾燥手段において、送風機の運転により発生させた吸引する流体力で外気と洗浄槽内気を吸い込み混合するエジェクタ部を設け、混合部と風量分配部を一体化して前記エジェクタ部に集約したことにより、混合と風量分配の統合がなされて構成の簡略化ができる。
第6の発明は、特に第5の発明のエジェクタ部において、洗浄槽内気を流動させるノズル部と外気を流動させるスロート部との隙間寸法を変更可能とし、洗浄槽内気と外気の風量比を可変としたことにより、負圧を利用することおよび隙間寸法を可変とすることで混合部での風量比の大きな変化を可能とし、排気温度の低減あるいは乾燥風量増大による乾燥性の向上など設定の自由度を向上できる。
第7の発明は、特に第6の発明の隙間寸法を、乾燥運転の開始時は大きくして外気の風量割合を多くし、乾燥運転の進行により小さくして外気の風量割合を少なくしたことにより、送風機の風量制御によらず確実な風量分配がなされ、乾燥初期における排気温度の低減と乾燥が進行し湿度低下時での乾燥風量増大による乾燥促進が両立できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態の食器洗い乾燥機の構成を示す断面図である。
図1において、食器などの被洗浄物を収納する洗浄槽1の下方には、洗浄水を被洗浄物に噴出して循環させる洗浄ノズル2と洗浄水を加圧する洗浄ポンプ3を有する洗浄手段4と、洗浄水を加熱し昇温させる加熱手段5を配置している。また、洗浄槽1内の湿気を排出して洗浄槽1内を乾燥させるため外気を送風する送風機6、洗浄槽1内の湿気を排出する排気口7を乾燥手段9は有し、洗浄槽1にはその下方に外気を流入させる流入口10を設け、その上方には洗浄槽1内の空気(洗浄槽内気)を排出させる流出口11を設けている。
送風機6の上流側には風量を乾燥用と冷却用に分配する風量分配部12を接続し、この風量分配部12の下流側には、外気を混合部13に導入する外気通路14と、洗浄槽1の流入口10、洗浄槽1、流出口11を経て混合部13に連通する洗浄槽内気通路15を配置している。また混合部13は、その出口側を送風機6に連通させ、混合部13の入口側を外気通路14および洗浄槽内気通路15である流出口11に連通させている。
このように送風機6の上流側に風量分配部12および混合部13を配置し、送風機6を混合部13で混合した流体を攪拌させて混合を促進させる混合促進部13aとしたもので、この混合促進部13aとした送風機6の下流側に排気口7を配置している。
風量分配部12は外気通路14と洗浄槽内気通路15への流動抵抗を変化させて風量を分配するもので、混合部13における外気と洗浄槽内気との混合時の流量割合を変化させる。
制御手段16は乾燥手段9を制御するもので、送風機6の風量を制御する風量制御部17と、洗浄槽1内の温度を検知する洗浄槽温度検知部18、混合部13の下流側に設けた排気の温度を検知する排気温度検知部19あるいは送風機6が吸込む外気の温度を検知する外気温度検知部20での検知温度を基に制御量を設定する温度制御部21を有している。
このように乾燥手段9は排気口7および送風機6だけでなく、送風機6の上流側に外気と洗浄槽内気を混合する混合部13と、外気と洗浄槽内気との混合割合を変化させる風量分配部12を備えている。
洗浄槽1は、洗浄水を供給する給水弁22を備えた給水管23と、洗浄水を排水する排水弁24を備えた排水管25を設け、筐体26から引き出すことができるスライド体27に収納されている。このスライド体27には外部と連通する通気口28を設けている。
なお、風量分配部12は、流動する流体の圧力、即ち送風機6の風圧で開度が変化するダンパー29を備えたもので、外気通路14と洗浄槽内気通路15の各通路のうち少なくとも洗浄槽内気通路15に設けて洗浄槽内気通路15側の通路抵抗が外気通路14側よりも大きくなるようにし、外気通路14側への風量が洗浄槽内気通路15側より多くなるようにしている。
ここでは、外気通路14に配置したダンパー29aと洗浄槽内気通路15に配置したダンパー29bを外気通路14と洗浄槽内気通路15の両通路に設けている。このダンパー29の支点30はその重心より上方に配置して支持し、垂直面より若干傾けた弁座31で受けるようにして自重によりダンパー29は閉成する構成としている。
また、ダンパー29の開成を開始する流体圧は洗浄槽内気通路15よりも外気通路14側を低く設定するため、外気通路14のダンパー29aを洗浄槽内気通路15側のダンパー29bよりも軽くしている。換言すると、洗浄槽内気通路15側のダンパー29bを外気通路14のダンパー29aよりも重くするため、材料の厚さを大きくしたり、重い材質に換えたり、錘を付加したりしている。
また、送風機6の下流側には高温高湿の洗浄槽内気を冷却した際に凝縮・霧化した水分を回収して乾燥手段9から排出する回収水排出部32を設けており、回収水排出部32の一端を送風機6の出口側に他端を洗浄槽1に開口させ、送風機6を混合促進部13aとして作用させるとともに水分の分離促進に対する排水対応をしている。
以上のように構成された食器洗い乾燥機について、以下その動作、作用を説明する。
まず、筐体26からスライド体27を引き出して被洗浄物である食器を洗浄槽1内に収納し、スライド体27を元に戻して洗浄を開始する。洗浄運転開始とともに給水弁22を開成して給水管23から洗浄槽1に給水し、所定量の給水が行われると給水弁22を閉成して給水停止し、加熱手段5および洗浄手段4である洗浄ポンプ3の運転により洗浄ノズル2から温水を噴出させて被洗浄物である食器に噴きつけ循環させる。洗浄水が噴出する反力で洗浄ノズル2部が回転することで被洗浄物に洗浄水を行き渡らせ、洗浄性を高めている。ここでは加熱手段5を運転して温水で洗浄する場合を示したが、被洗浄物の汚れが弱い場合は加熱手段5を運転させずに給水温度で洗浄すれば良く、また被洗浄物の汚れが強い場合は洗剤を入れて洗浄する。洗浄運転が終了すると排水弁24を開成して洗浄水を排水管25から筐体26の外部に排水し、排水し終わると排水弁24を閉成する。
次に行うすすぎ運転では洗剤を投入せずに、洗浄運転と同様に給水し、加熱手段5および洗浄ポンプ3の運転により洗浄ノズル2から温水を噴出させて被洗浄物である食器に噴きつけ循環させる。このすすぎ運転の後に行う被洗浄物を乾かす乾燥運転のため、すすぎ運転では被洗浄物を暖めておくのが好ましく、70℃〜80℃程度の高温水ですすぎ運転を実施すれば殺菌処理ができる。すすぎ運転終了後は洗浄運転終了時と同様に洗浄槽1内のすすぎ水を排水する。
次に行う乾燥運転では、すすぎ運転により高温高湿になっている洗浄槽1内の空気を排出して被洗浄物を乾かすため、送風機6を運転するとともに風量分配部12で外気通路14と洗浄槽内気通路15に分流させ、外気を混合部13および洗浄槽1に送る。
特に、高温水ですすぎ運転を行った場合は排気口7から洗浄槽1内の高温高湿の空気を直接排出しないように、送風機6の運転開始時には制御手段16の風量制御部17により送風機が吸引する負圧が小さくなるように送風量を制御し、外気通路14のダンパー29aの開度が洗浄槽内気通路15側のダンパー29bよりも大きくなるようにして外気通路14側への風量が洗浄槽内気通路15側への風量よりも多くする。
これにより、多量の外気に少量の高温高湿の洗浄槽内気を混合させた排気がなされるので、外気による洗浄槽内気の冷却性を高めて乾燥運転開始時に高温の排気が排出されるのを防止でき、また外気による洗浄槽内気の冷却時に洗浄槽内気の水分を凝縮させて排水することで排気中の水分を削減できるので、設置した室内などの空間の湿度アップを少なくして快適性を向上できる。
特に、送風機6は混合部13の下流側に配置しているので、送風機6の羽根車(図示せず)の回転によって混合流体を送風機で強く攪拌して外気と洗浄槽内気とを斑なく確実に混合でき、さらに高温高湿の洗浄槽内気を冷却して凝縮霧化させた水分を羽根車の回転により遠心力で分離して気中より排除できるので、温湿度を低減した排気による熱風感の確実な防止ができる。
さらに、送風機6を外気と洗浄槽内気の混合を促進する混合促進部13aとして作用させ、凝縮した水分を送風機6で分離させて気中より排除し、回収水排出部32を介して洗浄槽1側に戻して排気口7から流出するのを低減できるので、凝縮した水分が室内空間へ放出されるのを防いで室内空間の快適性を高めることができる。
また、風量分配部12は、洗浄槽1を経由して混合部13に連通する洗浄槽内気通路15と混合部13に冷却用の直接外気を送る外気通路14の少なくともいずれか一方には風圧で開度が変化するダンパー29を設けているので、送風機6の運転により吸引されて発生する負圧によってダンパー29が開くとともに負圧の大きさにより開度の変化がなされて風量分配を可能とするもので、ダンパー29の直前と直後の通路をほぼ直線状に配置できるので分配通路の形状変化を滑らかにして通路抵抗を小さくでき、送風機の小型化・低入力化ができる。
図2は、乾燥手段9での他の風量分配部12を示す構成図で、外気通路14に通路を開閉する弁体部33を設けている。この弁体部33は制御手段16の弁体制御部34により開閉運転されて外気通路14を流動する冷却用の外気流量を制御する。
この構成での乾燥運転時の動作を説明する。まず、乾燥運転開始時には弁体制御部34により弁体部33を開成して冷却用の外気を確保する。この弁体部33が開成している時の洗浄槽内気に対する外気の風量比(外気/洗浄槽内気)は、外気側が洗浄槽内気よりも多くなるように外気通路14および洗浄槽内気通路15の通路抵抗を設定しておくことで、高温の排気が排気口7から出ないようになされる。
さらに、乾燥運転の進行に伴い洗浄槽1内の湿度あるいは温度の低下を、排気温度検知部19、洗浄槽温度検知部18あるいは外気温度検知部20などでの温度で検知すると、外気の風量を少なくしても排気温度を所定値まで低減可能となるので、弁体部33を弁体制御部34により開閉制御して混合部13に向かう外気の風量を減少させる。しかも、湿度あるいは温度の低下が大きくなるほど弁体部33の開閉間隔を変化させて開成時間を短くして外気の風量を低減させ風量比を設定することで、洗浄槽内気の状態変化に対して風量比を適正化できるので排気温度を所定値に収めるなど排気温度の制御性を向上できる。また、弁体部33の開閉駆動により洗浄槽1に流入する乾燥風に流れの脈動が起こるため、洗浄槽1内の流れが変化して流れの局所への集中が緩和されて洗浄槽1内に流れが行き渡るようになり、乾燥性が改善される。
なお、ここでは弁体部33を外気通路14側に設ける場合を示したが、弁体部33を洗浄槽内気通路15側に設けてもよく、また弁体部33を外気通路14側および洗浄槽内気通路15側の両方に設けても良い。
このように、洗浄槽1から流出する洗浄槽内気を混合部13に送る洗浄槽内気通路15と混合部13に直接外気を送る外気通路14のいずれかに通路を開閉する弁体部33を設けることで、弁体部33の開閉運転により風量分配動作がなされ、かつ流れの脈動を洗浄槽の内部に発生させて送風を行き渡らせて乾燥を促進できる。
以上のように、本実施の形態においては、被洗浄物を収納する洗浄槽と、洗浄水を被洗浄物に噴出循環させる洗浄手段と、洗浄水を加熱する加熱手段と、前記洗浄槽内部の湿気を排出する排気口と送風機を有する乾燥手段と、前記乾燥手段を制御する制御手段を設け、前記乾燥手段は、外気と洗浄槽から流出した洗浄槽内気を混合する混合部と、外気と洗浄槽内気との混合割合を変化させる風量分配部を前記送風機の上流側に備え、前記送風機を外気と洗浄槽内気との混合を促進する混合促進部としたことにより、混合流体を送風機で強く攪拌して外気と洗浄槽内気とを斑なく確実に混合でき、さらに冷却により凝縮霧化した水分を送風機で分離して気中より排除できるので、温湿度を低減した排気による熱風感の確実な防止ができる。
また、本実施の形態の乾燥手段は、回収した水を乾燥手段から排出する回収水排出部を送風機の下流側に備えたことにより、凝縮した水分が室内空間へ放出されるのを防いで室内空間の快適性を高めることができる。
また、本実施の形態の風量分配部は、洗浄槽を経由して混合部に連通する洗浄槽内気通路と混合部に冷却用の直接外気を送る外気通路の少なくとも洗浄槽内気通路に風圧で開度が変化するダンパーを備えたことにより、送風機の運転により吸引されて発生する負圧によってダンパーが開くとともに負圧の大きさにより開度の変化がなされて風量分配を可能とするもので、分配通路の形状変化を滑らかにして通路抵抗を小さくでき、送風機の小型化・低入力化ができる。
また、本実施の形態の風量分配部は、洗浄槽を経由して混合部に連通する洗浄槽内気通路と前記混合部に直接外気を送る外気通路の少なくともいずれか一方に通路を開閉する弁体部を備えたことにより、弁体部の開閉運転により風量分配動作がなされ、かつ流れの脈動を洗浄槽の内部に発生させて送風を行き渡らせて乾燥を促進できる。
(実施の形態2)
図3は本発明の第2の実施の形態の乾燥手段の構成図である。
図3において、図1〜図2の実施の形態と同一部材、同一機能は同一符号を付し詳細な説明は省略し、異なるところを中心に説明する。
乾燥手段9は、送風機6の運転により発生させた吸引する流体力で外気と洗浄槽内気を吸い込み混合するエジェクタ部34を設けている。このエジェクタ部34は、洗浄槽内気を流動させるノズル部35と外気を流動させるスロート部36との隙間寸法37を変更可能として洗浄槽内気と外気の風量比を乾燥条件に応じて変化できるようにしている。このように形成したエジェクタ部34の後流部34aは洗浄槽内気と外気を混合させる通路となるので、エジェクタ部34は洗浄槽内気と外気の混合割合を設定する風量分配部12と両流体を混合する混合部13が一体として集約されている。
スロート部36は駆動部38によりノズル部35に対して移動可能(図3で左右方向)にして隙間寸法37の変更を可能にしているもので、図3では隙間寸法37をLaとしてほぼ全開の状態を示している。
図4は駆動部38を動作させてスロート部36をノズル部35の方へ動かして隙間寸法37を縮めたLb(Lb<La)場合を示したもので、外気の流入量が低減され洗浄槽内気の流量が増大するようになる。
以上のように構成された食器洗い乾燥機について、以下その動作、作用を説明する。
乾燥運転の開始時は、送風機6の運転と共にノズル部35とスロート部36の隙間寸法37を図3のLaのように大きくすることで、送風機6の負圧がノズル部35に届きにくくして洗浄槽内気の風量を小さくし、大きな隙間寸法37(図3のLa)により外気の風量を大きくして後流部34aを混合部13として両流体を混合する。このように、乾燥運転開始時は隙間寸法37を大きくして洗浄槽内気に対する外気の風量割合が大きくして、高温高湿の洗浄槽内気を冷却する作用を高くする。
さらに、乾燥運転の進行により洗浄槽1内の温度や湿度が低下すると洗浄槽内気を冷却するための外気の風量は少なくて済むようになるので、駆動部38によりスロート部36をノズル部35の方へ動かして隙間寸法37を図4のLbのように小さくする。隙間寸法37を小さくすると、送風機6の負圧がノズル部35に届き易くなり洗浄槽内気の風量が増大し、隙間寸法37を通る外気は通路抵抗が大きくなるため減少する。このため、洗浄槽内気に対する外気の風量割合が少なくなり、洗浄槽1の流入口10から流入する乾燥風量の増大がなされて乾燥が促進される。このように、エジェクタ部34の隙間寸法37の設定により風量分配が確実にでき、送風機6の風量制御を行わずに排気温度の低減と乾燥性の両立ができる。また、送風機6の風量制御を加えることで、排気口7から流出する排気の温度や湿度が高い場合は送風機6の風量を少なくし、排気口7から流出する流速を小さくして不快な排気が広範囲に届くのを防いで快適性を高め、排気口7から流出する排気の温度や湿度が低下した場合は送風機6の風量を多くして乾燥性を高めるなど、利便性を一層高めることができる。
スロート部36をノズル部35の方へさらに動かしてスロート部36をノズル部35に密着させて隙間寸法37をゼロとすることで、送風機6の風量は全量を乾燥風として利用でき、スロート部36をノズル部35から十分離すことで混合部13へはほぼ外気風量にすることができる。従って、エジェクタ部34を送風機6の上流に配置して負圧を作用させることで、混合部13と風量分配部12の一体化がなされて構成の簡略化ができる。さらに、隙間寸法37の制御により混合部13への風量割合をほぼ外気の状態から全量が洗浄槽内気の状態まで風量比を大きく変化させることができ、排気温度の制御性が高まるとともに乾燥性を高めることなど制御内容の設定の自由度を向上できる。
以上のように、本実施の形態の乾燥手段は、送風機の運転により発生させた吸引する流体力で外気と洗浄槽内気の少なくともいずれか一方を吸い込むエジェクタ部を設け、混合部と風量分配部を一体化して前記エジェクタ部に集約したことにより、混合と風量分配の統合がなされて構成の簡略化ができる。
また、本実施の形態のエジェクタ部は、洗浄槽内気が流動するノズル部と外気が流動するスロート部との隙間寸法を変更可能として洗浄槽内気と外気の風量比を可変としたことにより、負圧を利用することおよび隙間寸法を可変とすることで混合部での風量比の大きな変化を可能とし、排気温度の低減あるいは乾燥風量増大による乾燥性の向上など設定の自由度を向上できる。
また、本実施の形態の隙間寸法は、乾燥運転の開始時は大きくして外気の風量割合を多くし、乾燥運転の進行により小さくして外気の風量割合を少なくしたことにより、送風機の風量制御によらず確実な風量分配がなされ、乾燥初期における排気温度の低減と乾燥が進行し湿度低下時での乾燥風量増大による乾燥促進が両立できる。
以上のように、本発明にかかる食器洗い乾燥機は、乾燥時の排気温度の熱風感の確実な防止と高温高湿の空気条件に応じた冷却ができるので、蒸気を発生する炊飯器や電気湯沸し器などの家庭用機器などに適用することができる。
本発明の実施の形態1における食器洗い乾燥機の構成図 図1における風量分配部の他の構成図 本発明の実施の形態2における乾燥手段の構成図 図3における風量分配部の他の動作状態を示す構成図 従来の食器洗い乾燥機の構成図
符号の説明
1 洗浄槽
4 洗浄手段
5 加熱手段
6 送風機
7 排気口
9 乾燥手段
12 風量分配部
13 混合部
13a 混合促進部
14 外気通路
15 洗浄槽内気通路
16 制御手段
29 ダンパー
32 回収水排出部
33 弁体部
34 エジェクタ部
35 ノズル部
36 スロート部
37 隙間寸法

Claims (7)

  1. 被洗浄物を収納する洗浄槽と、洗浄水を被洗浄物に噴出循環させる洗浄手段と、洗浄水を加熱する加熱手段と、前記洗浄槽内部の湿気を排出する排気口と送風機を有する乾燥手段と、前記乾燥手段を制御する制御手段とを備え、前記乾燥手段は、外気と前記洗浄槽から流出した洗浄槽内気とを混合する混合部と、前記外気と前記洗浄槽内気との混合割合を変化させる風量分配部を前記送風機の上流側に備え、前記送風機で前記外気と前記洗浄槽内気との混合を促進するように構成し、前記制御手段は、乾燥運転開始時は前記洗浄槽内気に対する前記外気の風量割合を大きくし、乾燥運転の進行に伴い前記洗浄槽内気に対する前記外気の風量割合を小さくするようにした食器洗い乾燥機。
  2. 乾燥手段は、回収した水を乾燥手段から排出する回収水排出部を送風機の下流側に備えた請求項1に記載の食器洗い乾燥機。
  3. 風量分配部は、洗浄槽を経由して混合部に連通する洗浄槽内気通路と、前記混合部に冷却用の外気を送る外気通路の少なくとも前記洗浄槽内気通路に、風圧で開度が変化するダンパーを備えた請求項1または2に記載の食器洗い乾燥機。
  4. 風量分配部は、洗浄槽を経由して混合部に連通する洗浄槽内気通路と前記混合部に直接外気を送る外気通路の少なくともいずれか一方に、通路を開閉する弁体部を備えた請求項1〜3いずれか1項に記載の食器洗い乾燥機。
  5. 乾燥手段は、送風機の運転により発生させた吸引する流体力で、外気と洗浄槽内気の少なくともいずれか一方を吸い込むエジェクタ部を設け、混合部と風量分配部を一体化して前記エジェクタ部に集約した請求項1〜4いずれか1項に記載の食器洗い乾燥機。
  6. エジェクタ部は、洗浄槽内気を流動させるノズル部と外気を流動させるスロート部との隙間寸法を変更可能とし、前記洗浄槽内気と前記外気の風量比を可変とした請求項5に記載の食器洗い乾燥機。
  7. 隙間寸法は、乾燥運転の開始時は大きくして外気の風量割合を多くし、乾燥運転の進行に
    より小さくして外気の風量割合を少なくした請求項6に記載の食器洗い乾燥機。
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