JP4939829B2 - 摩擦撹拌接合方法 - Google Patents

摩擦撹拌接合方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4939829B2
JP4939829B2 JP2006099517A JP2006099517A JP4939829B2 JP 4939829 B2 JP4939829 B2 JP 4939829B2 JP 2006099517 A JP2006099517 A JP 2006099517A JP 2006099517 A JP2006099517 A JP 2006099517A JP 4939829 B2 JP4939829 B2 JP 4939829B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
welding
joining
tool
time
materials
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006099517A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007268588A (ja
Inventor
浩史 福田
良孝 瀬田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hino Motors Ltd
Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
Hino Motors Ltd
Kawasaki Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hino Motors Ltd, Kawasaki Jukogyo KK filed Critical Hino Motors Ltd
Priority to JP2006099517A priority Critical patent/JP4939829B2/ja
Publication of JP2007268588A publication Critical patent/JP2007268588A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4939829B2 publication Critical patent/JP4939829B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pressure Welding/Diffusion-Bonding (AREA)

Description

本発明は、摩擦撹拌接合方法に関するものである。
従来より、非溶融の状態で複数の材料を接合する方法として摩擦撹拌接合(Friction Stir Welding:略称FSW)が知られており、図5〜図7に示す如く、この種の摩擦撹拌接合では、相互に重ね合わせた複数の材料1,2に対し、その重ね方向の一方の側から接合ツール3のピン部3aを回転しながら押し付け(図5参照)、該接合ツール3のピン部3aと各材料1,2との間に生じる摩擦熱により各材料1,2を固相状態のまま局所的に軟化させて接合ツール3を各材料1,2の重ね方向に没入し(図6参照)、これにより各材料1,2間の境界部分を撹拌させてから接合ツール3を引き抜き(図7参照)、前記境界部分を硬化させて各材料1,2を接合するようにしている(図5〜図7中の符号の4は裏当て部材、5は撹拌領域を示す)。
尚、この種の摩擦撹拌接合に関連する先行技術文献情報としては下記の特許文献1等がある。
特開2004−136365号公報
しかしながら、従来における摩擦撹拌接合では、図8中にAで示す如き設定条件で摩擦撹拌接合が実行されることを理想とし、この設定条件Aに即して接合ツール3のピン部3aの先端位置が時間的に推移するような加圧力と回転数を設定し、この加圧力と回転数を一律に保持したまま時間制御で摩擦撹拌接合を行うようにしていたため、打点を連続させて材料1,2同士の接合を図るような場合に、初打点から暫くは一律の接合時間、加圧力、回転数で良好な接合結果が得られるものの、接合ツール3と材料1,2の温度が打点数が増すに従い高くなって、接合ツール3のピン部3aが各材料1,2に対し没入し易くなってくると、該各材料1,2を接合ツール3のピン部3aが貫通して孔明きを起こす虞れが生じた。
このため、通常においては、接合ツール3のピン部3aが各材料1,2を貫通してしまうことを防ぐ位置下限リミットLを設定し、図8中にBで示す如く、位置下限リミットLまで接合ツール3のピン部3aが到達してしまったら、直ちに接合を終了して接合ツール3を引き上げ、接合異常であることを外部に報知するか、そのまま接合装置を異常停止する措置が採られるようにしている。
ただし、このような措置を採った場合、接合ツール3のピン部3aが各材料1,2を貫通して孔明きを起こす虞れを未然に回避することができる反面、予め設定された接合時間が経過するよりも早く接合が終了してしまうことになるため、各材料1,2間の境界部分の撹拌が不十分となって必要強度が得られなくなり、また、接合装置を異常停止にしてしまう場合には生産性も低下してしまうという問題を招いていた。
また、特に中、厚板の材料1,2同士を接合する場合に、接合ツール3及び材料1,2の温度上昇に伴いピン部3aが各材料1,2に対し没入し易くなると、図9に示す如く、接合ツール3のピン部3aより体積が大きなショルダ部3bが急激に深く上板の材料1に減り込み、行き場を失った材料1の一部が板界面より貝柱状に膨出して上下の材料1,2間に隙間が空いてしまう現象が起こり、接合完了後の外観が著しく損なわれて品質低下を招いてしまうという問題もあった。
尚、接合ツール3及び材料1,2は空冷や水冷で冷却されるようになっているため、ある打点数以降で温度は安定することになるが、このような冷却の強化にも限界があって、前述の如き不具合を解消するまでには到っていない。
本発明は上述の実情に鑑みてなしたもので、材料の孔明き、撹拌不足による強度低下、接合装置の異常停止による生産性の低下、外観不良による品質の低下といった従来の問題を同時に解決し得る摩擦撹拌接合方法を提供することを目的とする。
本発明は、相互に重ね合わせた複数の材料に対し、その重ね方向の一方の側から接合ツールを回転しながら押し付け、該接合ツールと各材料との間に生じる摩擦熱により各材料を固相状態のまま局所的に軟化させて接合ツールを各材料の重ね方向に没入し、これにより各材料間の境界部分を撹拌させてから前記接合ツールを引き抜き、前記境界部分を硬化させて各材料同士を接合する摩擦撹拌接合方法において、各材料の重ね方向における任意の位置に複数の目標位置を定め且つ該目標位置により重ね方向に区分けされる各位置制御範囲ごとに接合時間加圧力回転数の接合条件を設定して接合ツールの位置制御を行い、該接合ツールの先端位置が目標位置に対し当該位置制御範囲で設定された接合時間より早く到達した時に残りの接合時間が経過するまで前記目標位置に接合ツールを保持する一方、接合ツールの先端位置が目標位置に対し当該位置制御範囲で設定された接合時間を過ぎても到達しない時には前記目標位置に到達するまで接合時間を延長することを特徴とするものである。
而して、このようにすれば、打点を連続させて材料同士の接合を図る際に、打点数が増すに従い接合ツールと各材料の温度が高くなって、接合ツールが各材料に対し没入し易くなっても、その没入し易さに拘わらず接合ツールが最終的な目標位置を越えて没入しないよう位置制御されるので、各材料を接合ツールが貫通して孔明きが起こる虞れが未然に回避される。
即ち、接合ツールの先端位置が最終的な目標位置に対し当該位置制御範囲で設定された接合時間より早く到達しても、残りの接合時間が経過するまで接合ツールが目標位置に保持され、仮に接合ツールの先端位置が最終的な目標位置に対し当該位置制御範囲で設定された接合時間を過ぎて到達しなかったとしても、目標位置に到達するまで接合時間が延長されることになるので、接合ツールは何れの場合も最終的な目標位置で留まることになる。
また、接合ツールの先端位置が最終的な目標位置に早く到達した際に、残りの接合時間が経過するまで接合ツールが目標位置に保持されて撹拌が継続されるので、従来の如く、位置下限リミットまで接合ツールが到達した時点で直ちに接合ツールを引き抜いて接合装置を異常停止していた場合と比較して、各材料の撹拌不足による強度低下が未然に回避され、しかも、接合装置の異常停止による生産性の低下も回避される。
更に、特に中、厚板の材料同士を接合する場合に、接合ツール及び材料の温度上昇に伴い接合ツールが各材料に対し没入し易くなっても、前述の如き位置制御によって、接合ツールの体積の大きな部分が急激に深く材料に減り込むような事態が未然に防止されるので、行き場を失った材料の一部が板界面より貝柱状に膨出して材料間に隙間が空いてしまう現象が起こらなくなり、接合完了後の外観不良による品質の低下が回避される。
また、目標位置は最終的な目標位置以外にも各材料の重ね方向の任意の位置に必要なだけ設定することが可能であり、その目標位置により重ね方向に区分けされる各位置制御範囲ごとに接合時間、加圧力、回転数の接合条件を設定し、その接合条件に従い接合ツールの位置制御を行うことによって、強度的に重要な位置の撹拌域を必要なだけ増大させて、更なる材料の強度向上を図ることが可能となる。
更に、本発明においては、接合ツールの先端位置が目標位置に対し当該位置制御範囲で設定された接合時間より早く到達した時の残りの接合時間と、接合ツールの先端位置が目標位置に対し当該位置制御範囲で設定された接合時間を過ぎても到達しなかった時の接合時間の延長分とを接合結果として確認し、この接合結果に基づいて次の摩擦撹拌接合の接合条件を修正すると良い。
このようにすれば、直前の接合結果に基づいて次の摩擦撹拌接合の接合条件を修正し、より好ましい接合条件で摩擦撹拌接合を実行していくことが可能となるので、接合完了後の各材料の更なる強度向上及び品質向上を図ることが可能となる。
上記した本発明の摩擦撹拌接合方法によれば、下記の如き種々の優れた効果を奏し得る。
(I)本発明の請求項1に記載の発明によれば、接合ツール及び材料の温度上昇に伴い接合ツールが各材料に対し没入し易くなっても、接合ツールが最終的な目標位置を越えて没入しないように位置制御することができるので、接合ツールの貫通による材料の孔明きを確実に防止することができる。
(II)本発明の請求項1に記載の発明によれば、接合ツールの先端位置が最終的な目標位置に早く到達しても、当該位置制御範囲での残りの接合時間が経過するまで接合ツールを目標位置に保持して撹拌を継続させることができるので、各材料の撹拌不足による強度低下を未然に回避することができ、しかも、接合装置の異常停止による生産性の低下も回避することができる。
(III)本発明の請求項1に記載の発明によれば、特に中、厚板の材料同士を接合する場合に、接合ツール及び材料の温度上昇に伴い接合ツールが各材料に対し没入し易くなっても、接合ツールの体積の大きな部分が急激に深く材料に減り込むような事態を未然に防止することができるので、行き場を失った材料の一部が板界面より貝柱状に膨出して材料間に隙間が空いてしまう現象を防ぐことができ、接合完了後の外観を良好な品質で仕上げることができる。
(IV)本発明の請求項1に記載の発明によれば、各材料の重ね方向の任意の位置に目標位置を必要なだけ設定し、その目標位置により重ね方向に区分けされる各位置制御範囲ごとに接合時間、加圧力、回転数の接合条件を個別に設定することができるので、強度的に重要な位置の撹拌域を必要なだけ増大させることができて、各材料のより一層の強度向上を図ることができる。
(V)本発明の請求項2に記載の発明によれば、直前の接合結果に基づいて次の摩擦撹拌接合の接合条件を修正し、より好ましい接合条件で摩擦撹拌接合を実行していくことができるので、接合完了後の各材料の更なる強度向上及び品質向上を図ることができる。
以下本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1〜図4は本発明を実施する形態の一例を示すもので、図5〜図9と同一の符号を付した部分は同一物を表わしている。
本形態例においては、先に図8で説明した従来の時間制御による摩擦撹拌接合に替えて、図1に示す如く、各材料1,2の重ね方向における任意の位置に複数の目標位置を定め、これらの目標位置により重ね方向に区分けされる各位置制御範囲a〜fごとに接合時間、加圧力、回転数の接合条件を個別に設定して位置制御を行うようにしている。
ここで、図2に一覧の表にして示している通り、前記各材料1,2の重ね方向に定められた目標位置は、何れも6mm厚のアルミ材からなる各材料1,2を最上面から1.5mm刻みで分割した位置に夫々設定されており、その最深部に位置する9.0mm深さの目標位置が最終的な目標位置を成すようになっている。
尚、この最終的な目標位置は、およそ接合ツール3のピン部3aの長さ分に相当する深さに設定されるのが通常であるが、上板の材料1の下面に貝柱状の膨出が生じない範囲内で接合ツール3のショルダ部3bを上板の材料1に多少減り込ませた方が良い場合(ショルダ部3b側からの摩擦熱により撹拌域の拡大が期待できる場合)も想定されるので、このような場合には接合ツール3のピン部3aの長さ分より若干深い位置に最終的な目標位置が設定されることも有り得る。
また、各位置制御範囲a〜fごとに個別に設定される接合条件(接合時間、加圧力、回転数)は図2の表に示す通りであるが、接合ツール3のピン部3aの先端位置が各目標位置の夫々に対し当該位置制御範囲で設定された接合時間より早く到達した時には、残りの接合時間が経過するまで現在の目標位置を保持するようにしており、一方、ピン部3aの先端位置が各目標位置の夫々に対し当該位置制御範囲で設定された接合時間を過ぎても到達しない時には、前記目標位置に到達するまで接合時間を延長するようにしている。
しかも、接合ツール3の先端位置が目標位置に対し当該位置制御範囲で設定された接合時間より早く到達した時の残りの接合時間と、接合ツール3の先端位置が目標位置に対し当該位置制御範囲で設定された接合時間を過ぎても到達しなかった時の接合時間の延長分とは、一つの打点での摩擦撹拌接合が完了する度に接合結果としてモニタ等に表示するようにし、このモニタ等に表示される接合結果に基づいて次の摩擦撹拌接合の接合条件がオペレータにより修正されるようにしてある。
更に、特に本形態例においては、図2の表にも示してある通り、ピン部3aの先端位置が最終的な目標位置である9.0mm深さに到達し且つ当該位置制御範囲fでの接合時間2.5秒が経過した後に、それ以前の接合条件で設定されていた2500回転より大幅に低い500回転に回転数を下げ、前記最終的な目標位置に接合ツール3を5秒間保持してから引き抜くようにしている。
而して、以上に詳述した如き位置制御を採用し、打点を連続させて材料1,2同士の摩擦撹拌接合を行うようにすれば、打点数が増すに従い接合ツール3と各材料1,2の温度が高くなって、接合ツール3のピン部3aが各材料1,2に対し没入し易くなっても、例えば、図3中に一例として示すCのように、接合ツール3のピン部3a先端位置が各目標位置に対し当該位置制御範囲で設定された接合時間より早く到達した際に、残りの接合時間が経過するまで接合ツール3が目標位置に保持されていくことになる。
そして、接合ツール3のピン部3a先端位置が9.0mm深さの最終的な目標位置に対し当該位置制御範囲fで設定された接合時間2.5秒より早く到達した際も、残りの接合時間が経過するまで接合ツール3が最終的な目標位置に保持されるので、該接合ツール3の各材料1,2への没入し易さに拘わらず接合ツール3のピン部3aが最終的な目標位置を越えて没入しないよう位置制御され、各材料1,2を接合ツール3が貫通して孔明きが起こる虞れが未然に回避されることになる。
また、このように残りの接合時間が経過するまで接合ツール3が最終的な目標位置に保持されて撹拌が継続されることにより、従来の如き位置下限リミットLまで接合ツール3が到達した時点で直ちに接合ツール3を引き抜いて接合装置を異常停止していた場合(図8参照)と比較して、各材料1,2の撹拌不足による強度低下が未然に回避され、しかも、接合装置を異常停止させる場合の生産性の低下も回避される。
尚、仮に接合ツール3のピン部3aの先端位置が各目標位置に対し当該位置制御範囲で設定された接合時間を過ぎても到達しない事態が起こったとしても、各目標位置に到達するまで接合時間が延長されることになるので、接合ツール3が当該位置制御範囲での接合時間の超過により目標位置に達しないといった事態は起こらない。
更に、特に中、厚板の材料1,2同士を接合する場合に、接合ツール3及び材料1,2の温度上昇に伴い接合ツール3が各材料1,2に対し没入し易くなっても、前述の如き位置制御によって、接合ツール3のピン部3aより体積の大きなショルダ部3bが急激に深く材料1,2に減り込むような事態が未然に防止されるので、行き場を失った材料1,2の一部が板界面より貝柱状に膨出して材料1,2間に隙間が空いてしまう現象が起こらなくなり、接合完了後の外観不良による品質の低下が回避される。
また、各目標位置により重ね方向に区分けされる各位置制御範囲a〜fごとに接合時間、加圧力、回転数の接合条件を個別に設定し、その接合条件に従い接合ツール3の位置制御を行うようにしているので、強度的に重要な位置の撹拌域を必要なだけ増大させて、更なる材料1,2の強度向上を図ることが可能となる。
従って、上記形態例によれば、接合ツール3及び材料1,2の温度上昇に伴い接合ツール3が各材料1,2に対し没入し易くなっても、接合ツール3のピン部3aが最終的な目標位置を越えて没入しないように位置制御することができるので、接合ツール3のピン部3aの貫通による材料1,2の孔明きを確実に防止することができる。
また、接合ツール3の先端位置が最終的な目標位置に早く到達しても、当該位置制御範囲での残りの接合時間が経過するまで接合ツール3を目標位置に保持して撹拌を継続させることができるので、各材料1,2の撹拌不足による強度低下を未然に回避することができ、しかも、接合装置を異常停止させる場合の生産性の低下も回避することができる。
更に、特に中、厚板の材料1,2同士を接合する場合に、接合ツール3及び材料1,2の温度上昇に伴い接合ツール3が各材料1,2に対し没入し易くなっても、接合ツール3の体積の大きな部分が急激に深く材料1,2に減り込むような事態を未然に防止することができるので、行き場を失った材料1,2の一部が板界面より貝柱状に膨出して材料1,2間に隙間が空いてしまう現象を防ぐことができ、接合完了後の外観を良好な品質で仕上げることができる。
しかも、各材料1,2の重ね方向の任意の位置に目標位置を必要なだけ設定し、その目標位置により重ね方向に区分けされる各位置制御範囲a〜fごとに接合時間、加圧力、回転数の接合条件を個別に設定することができるので、強度的に重要な位置の撹拌域を必要なだけ増大させることができて、各材料1,2のより一層の強度向上を図ることができる。
事実、図4にグラフで示している通り、本発明者による強度比較(引張り剪断)の検証実験では、従来の時間制御を採用した摩擦撹拌接合の場合よりも約2.1倍もの強固な引張り剪断強度が得られることが確認された。
更に、特に本形態例においては、接合ツール3の先端位置が目標位置に対し当該位置制御範囲で設定された接合時間より早く到達した時の残りの接合時間と、接合ツール3の先端位置が目標位置に対し当該位置制御範囲で設定された接合時間を過ぎても到達しなかった時の接合時間の延長分とを接合結果として確認し、この接合結果に基づいて次の摩擦撹拌接合の接合条件を修正するようにしているので、直前の接合結果に基づいて次の摩擦撹拌接合の接合条件を修正し、より好ましい接合条件で摩擦撹拌接合を実行していくことができ、接合完了後の各材料1,2の更なる強度向上及び品質向上を図ることができる。
尚、本発明の摩擦撹拌接合方法は、上述の形態例にのみ限定されるものではなく、目標位置の設定位置や設定数は任意であって図示する例に限定されないこと、また、形態例の説明で図示されている接合ツールの形状は一例に過ぎないものであり、図示以外の変更形状を接合ツールに採用しても良いこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明を実施する形態の位置制御範囲に関する説明図である。 各位置制御範囲ごとに設定された接合条件を一覧にした表である。 位置制御を採用した場合のツール先端位置の推移を示すグラフである。 強度比較(引張り剪断)の検証実験の結果を示すグラフである。 摩擦撹拌接合の概要を示す断面図である。 図5の接合ツールのピン部を各材料に没入させた状態を示す断面図である。 図6の状態から接合ツールを引き上げた状態を示す断面図である。 従来の時間制御を採用した場合のツール先端位置の推移を示すグラフである。 上板の材料の一部が板界面より貝柱状に膨出した状態を示す断面図である。
符号の説明
1 材料
2 材料
3 接合ツール
3a ピン部
3b ショルダ部
4 裏当て部材
L 位置下限リミット
a〜f 位置制御範囲

Claims (2)

  1. 相互に重ね合わせた複数の材料に対し、その重ね方向の一方の側から接合ツールを回転しながら押し付け、該接合ツールと各材料との間に生じる摩擦熱により各材料を固相状態のまま局所的に軟化させて接合ツールを各材料の重ね方向に没入し、これにより各材料間の境界部分を撹拌させてから前記接合ツールを引き抜き、前記境界部分を硬化させて各材料同士を接合する摩擦撹拌接合方法において、各材料の重ね方向における任意の位置に複数の目標位置を定め且つ該目標位置により重ね方向に区分けされる各位置制御範囲ごとに接合時間加圧力回転数の接合条件を設定して接合ツールの位置制御を行い、該接合ツールの先端位置が目標位置に対し当該位置制御範囲で設定された接合時間より早く到達した時に残りの接合時間が経過するまで前記目標位置に接合ツールを保持する一方、接合ツールの先端位置が目標位置に対し当該位置制御範囲で設定された接合時間を過ぎても到達しない時には前記目標位置に到達するまで接合時間を延長することを特徴とする摩擦撹拌接合方法。
  2. 接合ツールの先端位置が目標位置に対し当該位置制御範囲で設定された接合時間より早く到達した時の残りの接合時間と、接合ツールの先端位置が目標位置に対し当該位置制御範囲で設定された接合時間を過ぎても到達しなかった時の接合時間の延長分とを接合結果として確認し、この接合結果に基づいて次の摩擦撹拌接合の接合条件を修正することを特徴とする請求項1に記載の摩擦撹拌接合方法。
JP2006099517A 2006-03-31 2006-03-31 摩擦撹拌接合方法 Active JP4939829B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006099517A JP4939829B2 (ja) 2006-03-31 2006-03-31 摩擦撹拌接合方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006099517A JP4939829B2 (ja) 2006-03-31 2006-03-31 摩擦撹拌接合方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007268588A JP2007268588A (ja) 2007-10-18
JP4939829B2 true JP4939829B2 (ja) 2012-05-30

Family

ID=38671925

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006099517A Active JP4939829B2 (ja) 2006-03-31 2006-03-31 摩擦撹拌接合方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4939829B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3463671B2 (ja) * 2001-03-29 2003-11-05 マツダ株式会社 摩擦撹拌を用いた接合方法及び装置
JP4252403B2 (ja) * 2002-09-27 2009-04-08 川崎重工業株式会社 摩擦撹拌接合装置および摩擦撹拌接合方法
JP3498086B1 (ja) * 2003-05-14 2004-02-16 川崎重工業株式会社 摩擦撹拌接合方法および摩擦撹拌接合装置
JP4481686B2 (ja) * 2004-03-05 2010-06-16 株式会社スギノマシン 摩擦撹拌締結装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007268588A (ja) 2007-10-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4713035B2 (ja) 物体を接合するための方法、その方法に利用される接合要素、および、その方法によって製造されるジョイント
US11185944B2 (en) Friction stir spot welding device and friction stir spot welding method
JP4591547B2 (ja) 接合体およびその製造方法
US20150231730A1 (en) Resistance spot welding steel and aluminum workpieces with protuberance
JP2016150380A (ja) 接合方法及び複合圧延材の製造方法
JP4846329B2 (ja) 段付き重合せ材料の摩擦撹拌接合製品
JP6777226B2 (ja) 接合方法
JP2009538738A (ja) 予熱を伴って自己穿孔型リベットを使用して金属を接合するための方法および装置
JP5854451B2 (ja) 異種金属板の接合方法
JP2009539621A5 (ja)
JP2006007266A (ja) リベットを用いた接合方法
CN110430962B (zh) 摩擦压接方法
JP2007289976A (ja) 摩擦攪拌接合による接合部材の製造方法および摩擦攪拌接合部材
US20110268494A1 (en) Method for producing overlapping weld joints and overlapping weld joint
JP5494692B2 (ja) 接合方法
JP4939829B2 (ja) 摩擦撹拌接合方法
JP5045588B2 (ja) 摩擦攪拌接合ツールおよび点接合方法
WO2023166871A1 (ja) 線形摩擦接合方法及び線形摩擦接合継手並びに接合構造物
JP2017119305A (ja) アルミニウム構造部材の製造方法
TWI615214B (zh) 複合式自沖鉚接之接合方法
JP5141094B2 (ja) 接合方法
WO2021095528A1 (ja) 異材固相接合方法、異材固相接合構造物及び異材固相接合装置
JP7301032B2 (ja) 接合方法
JP2009113077A (ja) 摩擦点接合方法
JP2008212984A (ja) 摩擦点接合方法及び摩擦点接合構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111018

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20111031

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111212

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120113

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20120113

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120113

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120221

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120227

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150302

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4939829

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350