JP4936454B2 - 水素製造装置および水素製造方法 - Google Patents
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I ブンゼン反応工程
ヨウ素、二酸化硫黄および水から硫酸水溶液およびヨウ化水素水溶液を生成する。
II ヨウ化水素濃縮分解工程
ブンゼン反応工程によって得られたヨウ化水素水溶液を濃縮した後に、ヨウ化水素を分解し、製品としての水素とブンゼン反応工程へ供給するヨウ素とを得る。
III 硫酸濃縮分解工程
ブンゼン反応装置によって得られた硫酸水溶液を濃縮した後に、硫酸を分解し、酸素とブンゼン反応工程へ供給する二酸化硫黄とを得る。この工程で得られる二酸化硫黄は、硫酸の分解により生成する三酸化硫黄をさらに三酸化硫黄分解工程によって分解することにより得られる。
上記I〜IIIの3つの工程はそれぞれが接続され、閉サイクルとされている。
このような蒸留法の問題を解決するために、特許文献1には、ヨウ化水素の濃縮工程において、ヨウ化水素水溶液を水選択透過膜によって透過処理し、室温下で透過水を蒸発させることにより高温熱エネルギー使用量を軽減する技術が提案されている。つまり、透過処理に必要なエネルギーを周囲環境より供給される低温熱エネルギーを使用してヨウ化水素水溶液を脱水濃縮処理し、得られた濃縮水溶液を熱化学分解して水素を得る技術が提案されている。
すなわち、本発明の参考例としての発明にかかる水素製造装置は、ヨウ素、二酸化硫黄および水から硫酸水溶液およびヨウ化水素水溶液を生成するブンゼン反応装置と、前記ブンゼン反応装置によって得られたヨウ化水素水溶液を濃縮した後にヨウ化水素を分解し、製品としての水素と前記ブンゼン反応装置へ供給するヨウ素とを得るヨウ化水素濃縮分解装置と、前記ブンゼン反応装置によって得られた硫酸水溶液を濃縮した後に硫酸を分解し、酸素と前記ブンゼン反応装置へ供給する二酸化硫黄とを得る硫酸濃縮分解装置と、を備え、前記ヨウ化水素濃縮分解装置には、ヨウ化水素水溶液を水選択透過膜によって水分膜分離する水分膜分離装置が設けられた、水素製造装置において、前記水分膜分離装置には、前記水選択透過膜によって処理されるヨウ化水素水溶液に対して、ヨウ素が析出する温度以上を維持するための熱を供給する熱供給器が設けられていることを特徴とする。
また、室温で操作した場合には、水が水蒸気となる蒸発潜熱によって温度が下がり、ヨウ化水素水溶液中のヨウ素が析出する可能性がある。そうすると、析出したヨウ素が水選択透過膜を塞ぐこととなり、ヨウ化水素水溶液の水分膜分離効率が低下する。そこで、熱供給器によって、ヨウ素が析出する温度以上を維持するための熱を水分膜分離装置に供給することで、ヨウ素の析出を防いで濃縮を進行させることができる。
用いられる排熱としては、例えば硫酸濃縮分解装置やヨウ化水素濃縮分解装置における排熱が用いられる。
また、室温で濃縮を進行させることができるので、水分膜分離装置に投入される熱エネルギーを低減することができる。
また、電気透析器の作用により、ヨウ素が液体状態で生成されるので、除去したヨウ素を液体状態のままリサイクル溶液として用いることができる。このように、リサイクル溶液中には固化したヨウ素が存在しないので、リサイクル溶液を容易に利用することが可能となる。
用いられる排熱としては、例えば硫酸濃縮分解装置やヨウ化水素濃縮分解装置における排熱が用いられる。
また、室温で操作した場合には、水が水蒸気となる蒸発潜熱によって温度が下がり、ヨウ化水素水溶液中のヨウ素が析出する可能性がある。そうすると、析出したヨウ素が水選択透過膜を塞ぐこととなり、ヨウ化水素水溶液の水分膜分離効率が低下する。そこで、熱供給工程によって、ヨウ素が析出する温度以上を維持するための熱を水分膜分離工程に供給することで、ヨウ素の析出を防いで濃縮を進行させることができる。
また、室温で濃縮を進行させることができるので、水分膜分離工程に投入される熱エネルギーを低減することができる。
また、電気透析工程において、ヨウ素が液体状態で生成されるので、除去したヨウ素を液体状態のままリサイクル溶液として用いることができる。このように、リサイクル溶液中には固化したヨウ素が存在しないので、リサイクル溶液を容易に利用することが可能となる。
また、ヨウ素除去装置により、あらかじめヨウ素を除去し、室温にて水選択透過膜を適用した場合にヨウ素が析出するのを回避することとしたので、水分膜分離効率を向上させて室温にて濃縮することができる。
[一参考実施形態]
以下、本発明の参考例としての一参考実施形態について、図1〜図4を用いて説明する。
図1には、水素製造装置1の概略構成が示されている。
水素製造装置1は、原料である水を熱分解によって分解し、製品である水素(さらには酸素)を製造するものである。水素製造装置1は、IS(Iodine Sulfur)法を採用しており、ブンゼン反応装置2と、ヨウ化水素濃縮分解装置3と、硫酸濃縮分解装置4とを備えている。
中間熱交換器10は、高温ガス炉の核熱によって高温とされた一次ヘリウムガスと、水素製造装置1側に熱を与える二次ヘリウムガスとの間で熱交換を行わせるものである。中間熱交換器10には、一次ヘリウムガスが流れる一次側配管10aと、二次ヘリウムガスが流れる二次側配管10bとが接続されている。二次側配管10bを流れる二次ヘリウムガスは、中間熱交換器10において約880℃まで加熱され、その圧力は約4MPaとされる。
中間熱交換器10において加熱された二次ヘリウムガスは、後述する三酸化硫黄分解器17、硫酸分解器15及びヨウ化水素分解器11との間で熱交換を行う。
ブンゼン反応器5には、原料である水(H2O)と、ヨウ化水素濃縮分解装置3から供給されるヨウ素(I2)と、硫酸濃縮分解装置4から供給される二酸化硫黄(SO2)が供給される。ブンゼン反応器5では、例えば0.1MPa(ゲージ圧),100℃の条件下で、下式によるブンゼン反応が行われ、ヨウ化水素水溶液および硫酸水溶液が生成される。なお、ブンゼン反応は発熱反応であるため、外部からエネルギーが投入されることはない。
SO2(g)+I2(L)+2H2O→H2SO4(aq)+2HI(aq) ・・・(1)
二相分離器7では、ブンゼン反応器5において得られた硫酸水溶液およびヨウ化水素水溶液を分離する。二相分離器7内は、例えば0.1MPa(ゲージ圧),100℃の条件とされる。二相分離器7において分離されたヨウ化水素水溶液および硫酸水溶液は、それぞれ、ヨウ化水素濃縮分解装置3および硫酸濃縮分解装置4へと導かれる。
ヨウ化水素精製濃縮器9は、例えば1MPa(ゲージ圧),100〜234℃の条件下で、ヨウ化水素水溶液を精製するとともに、ヨウ化水素水溶液を濃縮する。ヨウ化水素は、ヨウ化水素精製濃縮器9において気化され、ヨウ化水素分解器11へと導かれる。ヨウ化水素精製濃縮器9には、精製濃縮過程に必要な熱エネルギーが投入される。
2HI(g)→H2(g)+I2(g) ・・・(2)
上記ヨウ化水素分解反応は吸熱反応とされ、したがって、熱エネルギーが投入される。つまり、中間熱交換器10において加熱された二次ヘリウムガスが流通するガス配管13との熱交換によって(2)式のヨウ化水素分解反応が進行する。
ヨウ化水素分解器11において分解された水素は、製品として取り出される。また、ヨウ化水素分解器11において分解されたヨウ素は、ブンゼン反応器5へと導かれる。未反応のヨウ化水素は、ヨウ化水素精製濃縮器9へと返送される。
硫酸精製濃縮器14は、例えば0.1MPa(ゲージ圧),100〜391℃の条件下で、硫酸を精製するとともに、硫酸水溶液を濃縮する。硫酸精製濃縮器14には、精製濃縮過程に必要な熱エネルギーが投入される。硫酸精製濃縮器14において硫酸水溶液から分離された水は、ブンゼン反応器5へと送られる。硫酸精製濃縮器14において精製濃縮された硫酸(液体)は、硫酸分解器15へと導かれる。
H2SO4(L)→H20(g)+SO3(g) ・・・(3)
上記硫酸分解反応は吸熱反応とされ、したがって、熱エネルギーが投入される。つまり、中間熱交換器10において加熱された二次ヘリウムガスが流通するガス配管19との熱交換によって(3)式の硫酸分解反応が進行する。
硫酸分解器15において分解された三酸化硫黄と水蒸気は、三酸化硫黄分解器17へと導かれる。
SO3(g)→SO2(g)+1/2O2(g) ・・・(4)
上記三酸化硫黄分解反応は吸熱反応とされ、したがって、熱エネルギーが投入される。つまり、中間熱交換器10において加熱された二次ヘリウムガスが流通するガス配管20との熱交換によって(4)式の三酸化硫黄分解反応が進行する。図1に示されているように、三酸化硫黄分解器17には最も高い温度を導くために、中間熱交換器10において加熱された二次ヘリウムガスは最初に三酸化硫黄分解器17に導かれるようになっている。三酸化硫黄分解器17において熱交換を終えた二次ヘリウムガスは、硫酸分解器15及びヨウ化水素分解器11において熱交換を行う。
三酸化硫黄分解器17において生成した酸素は、製品として系外に取り出される。また、三酸化硫黄分解器17において生成した二酸化硫黄は、少量の水蒸気とともに、ブンゼン反応器5へと導かれる。
ヨウ化水素精製濃縮器9は、ブンゼン反応装置2から供給されたヨウ化水素水溶液を水分膜分離によって濃縮する水分膜分離装置6と、この水分膜分離装置6へ熱を供給する熱供給器26と、水分膜分離装置6の下流側に配置された蒸留塔24とを主として備えている。
このとき、熱供給器26により、ヨウ素が析出する温度以上を維持するための熱を水分膜分離装置6へ供給する。熱供給器26の熱源は、例えばヨウ化水素濃縮装置3や硫酸濃縮分解装置4といったISプロセス排熱が用いられる。
なお、ブンゼン反応装置2から供給されたヨウ化水素水溶液には、ブンゼン反応装置2において未反応とされたヨウ素(I2)も含まれている。
なお、水分膜分離装置6による水分膜分離によってヨウ化水素水溶液が十分に濃縮される場合には、蒸留塔24を省略して、直接ヨウ化水素分解器11に送ることとしてもよい。
水分膜分離装置6は、水選択透過膜8によってヨウ化水素水溶液供給室21と透過室23とに仕切られている。
本実施形態では、水選択透過膜8として固体高分子イオン交換膜であるナフィオン膜(「ナフィオン」はデュポン株式会社の登録商標)を用いた。ナフィオン膜は、蒸気や液相から容易に水を吸収する性質をもち、主に水を透過しヨウ化水素をほとんど透過しない。
ブンゼン反応装置2から供給されたヨウ化水素水溶液を水分膜分離装置6のヨウ化水素水溶液供給室21に供給し、水選択透過膜8によって水分膜分離させる。水選択透過膜8を透過した水は、透過室23に乾燥ガスを流通させることで蒸発させ、湿りガスとして排気する。これにより、ヨウ化水素水溶液は濃縮され、ヨウ化水素濃縮液(又はガス)となって蒸留塔24に送られる。
同図から、ヨウ化水素溶液の温度が下がると、I2の溶解度が下がり、さらにヨウ素が析出することがわかる。例えば、I2が80wt%の濃度のヨウ化水素溶液の場合、95℃付近でヨウ素が析出する。
本実施形態の場合、HIが11wt%、I2が81wt%、H20が8wt%の水溶液なので、例えば90℃程度まで温度が低下するとヨウ素が析出する。つまり、特許文献1のように室温で水分膜分離の操作をした場合には、水が水蒸気となる蒸発潜熱によってヨウ化水素水溶液の温度が下がるため、ヨウ化水素水溶液中のヨウ素が析出する。
したがって、本実施形態では、ヨウ素が析出する温度以上を維持するための熱(例えば、110℃程度)を水分膜分離装置6に供給する。
熱供給器26によって、ヨウ素が析出する温度以上を維持するための熱を水分膜分離装置6に供給することとしたので、ヨウ素の析出を防いで濃縮を進行させることができる。
さらに、熱供給器26で用いる熱をISプロセス排熱を用いることとしたので、熱エネルギーを削減することができる。
次に、本発明の第一実施形態について、図5を用いて説明する。
なお、本実施形態は、一参考実施形態に対して、水分膜分離装置6周りの構成が異なる。したがって、一参考実施形態と異なる点についてのみ説明し、その他については一参考実施形態と同様であるので、その説明は省略する。
図5に示すように、水分膜分離装置6の上流側には、ヨウ素除去装置28が配置されている。
ヨウ素除去装置28は、容器の底面から上方に立設する壁体25によって、前室27と後室29とに分けられている。
ブンゼン反応装置2から供給されたヨウ化水素水溶液を、ヨウ素除去装置28の前室27へと供給する。ヨウ化水素水溶液を冷却水によって室温程度まで冷やすことにより、水溶液中のヨウ素を固化させて前室27に析出させる。なお、冷却水は、図5に破線矢印で示すように、ヨウ素除去装置28の図において上方から注入し、リサイクル溶液とは異なる流路を通って図において下方から取り出される。
なお、ヨウ素除去装置28の熱源として海水を用いてヨウ素を析出させることができる場合には、冷却水として海水を用いる。
ヨウ素除去装置28によって、あらかじめヨウ化水素水溶液中のヨウ素を除去することとしたので、水分膜分離の段階でヨウ素が析出することなく室温にて濃縮を進行させることができる。
また、水が水蒸気になる蒸発潜熱分の熱を海水の熱源を用いて供給することとしたので、熱供給器26で用いる熱エネルギーを削減することができる。
これにより、蒸留法によって共沸条件の下で濃縮した場合に比べて投入する熱エネルギーを大幅に削減することができる。つまりヨウ化水素濃縮工程に投入する熱エネルギーを可及的に低減することができ、結果として水素製造効率を向上させることができる。
水分膜分離装置6によって水分膜分離するだけではヨウ化水素水溶液の濃度が上がらない場合には、補助的に電気透析器22を使用することによって、共沸濃度を超えてヨウ化水素水溶液を濃縮する。共沸濃度を超える濃度まで濃縮されたヨウ化水素水溶液は、その後蒸留塔24へと送られてさらに濃縮される。
なお、電気透析器22によって、ヨウ化水素水溶液が十分に濃縮される場合には、蒸留塔24を省略して、直接ヨウ化水素分解器11に送ることとしてもよい。
これにより、水分膜分離装置6によって同一の濃度範囲を濃縮した場合に比べて、水分膜分離装置6に投入する熱エネルギーを大幅に削減することができる。つまりヨウ化水素濃縮工程に投入する熱エネルギーを可及的に低減することができ、結果として水素製造効率を向上することができる。
次に、本発明の第二実施形態に係る水素製造装置30について、図7および図8を参照して説明する。
本実施形態に係る水素製造装置30は、図7に示すように、ヨウ化水素精製濃縮器9が、第一実施形態のヨウ素除去装置28に替えて、水分膜分離装置6の上流側に電気透析器32を備えている点で、第一実施形態と異なる。
以下、第一実施形態に係る水素製造装置と構成を共通する箇所には、同一符号を付して説明を省略する。
具体的に、図8に電気透析器32の詳細を示して説明する。
電気透析器32は、陽極室Aと陰極室Bとを仕切る陽イオン交換膜34と、陽極室Aに設置される陽極36と、陰極室Bに設置される陰極38とを備えている。
電気透析器32は、陽極36と、陰極38との間に電圧をかけることにより、ヨウ化水素水溶液を電気分解するようになっている。
陽極36では、電気分解の際に酸化反応が起こり、陰極38では、電気分解の際に還元反応が起こるようになっている。
なお、一参考実施形態において述べたように、ブンゼン反応装置2から供給されるヨウ化水素水溶液には、ブンゼン反応装置2において未反応とされたヨウ素(I2)も含まれているので、図8において、電気透析器32に供給されるヨウ化水素水溶液は、HI−I2−H2O混合液となっている。
また、陽極室Aにおいては、ヨウ素が液体状態で生成されるようになっている。このヨウ素は、一部の水溶液とともに液体状態のまま取り出されて、図示しないポンプによってブンゼン反応器5(図1参照)に送られる。
この場合に、蒸留塔24に送られるヨウ化水素水溶液が、共沸濃度を超えて濃縮されていればよい。例えば、電気透析器32により、ヨウ化水素水溶液を共沸濃度を超える濃度まで濃縮することとしてもよく、あるいは、水分膜分離装置6により、ヨウ化水素水溶液を共沸濃度を超える濃度まで濃縮することとしてもよい。
ブンゼン反応装置2から送られるヨウ化水素水溶液は、先ず、電気透析器32に供給される。電気透析器32では、図8に示す陰極室Bにおいて、ヨウ化水素水溶液が、濃縮されるとともにヨウ素が除去される。このヨウ化水素水溶液は、電気透析器32から取り出されて、水分膜分離装置6へと送られる。一方、陽極室Aにおいて、液体状態のヨウ素が生成される。このヨウ素は、一部の水溶液とともに取り出され、図示しないポンプによって、ブンゼン反応器5(図1参照)にリサイクル溶液として送られて、原料の水とヨウ素として再利用される。この場合に、リサイクル溶液には、ヨウ素が液体状態で含まれるので、リサイクル溶液には固化したヨウ素が存在しない。したがって、リサイクル溶液の利用が容易となる。
このヨウ化水素水溶液は、電気透析器32および水分膜分離装置6を通過することにより、共沸濃度を超えて濃縮されているので、蒸留塔24において、共沸条件によって進行を妨げられることなく、さらに濃縮することができる。
なお、水分膜分離装置6から蒸留塔24に送られるヨウ化水素水溶液が、十分に濃縮されている場合には、蒸留塔24に代えて、公知の気液分離器等を代用することとしてもよい。
さらに、電気透析器32の作用により、ヨウ化水素水溶液から除去したヨウ素を、液体状態のままリサイクル溶液として用いることができるので、リサイクル溶液を容易に利用することが可能となる。
また、水分膜分離装置6の下流側に設置する蒸留塔24は、本実施形態のように1つに限定されるものではなく、2以上であっても良い。
2 ブンゼン反応装置
3 ヨウ化水素濃縮分解装置
4 硫酸濃縮分解装置
6 水分膜分離装置
8 水選択透過膜
22 電気透析器
24 蒸留塔
26 熱供給器
28 ヨウ素除去装置
Claims (4)
- ヨウ素、二酸化硫黄および水から硫酸水溶液およびヨウ化水素水溶液を生成するブンゼン反応装置と、
前記ブンゼン反応装置によって得られたヨウ化水素水溶液を濃縮した後にヨウ化水素を分解し、製品としての水素と前記ブンゼン反応装置へ供給するヨウ素とを得るヨウ化水素濃縮分解装置と、
前記ブンゼン反応装置によって得られた硫酸水溶液を濃縮した後に硫酸を分解し、酸素と前記ブンゼン反応装置へ供給する二酸化硫黄とを得る硫酸濃縮分解装置と、を備え、
前記ヨウ化水素濃縮分解装置には、ヨウ化水素水溶液を水選択透過膜によって水分膜分離する水分膜分離装置が設けられた、水素製造装置において、
前記水分膜分離装置の上流側には、ヨウ素を析出させ除去するヨウ素除去装置が設けられ、
前記水分膜分離装置には、前記水選択透過膜によって処理されるヨウ化水素水溶液に対して、蒸発潜熱分の熱を供給する熱供給器が設けられ、
該熱供給器の熱源として海水を用いることを特徴とする水素製造装置。 - ヨウ素、二酸化硫黄および水から硫酸水溶液およびヨウ化水素水溶液を生成するブンゼン反応装置と、
前記ブンゼン反応装置によって得られたヨウ化水素水溶液を濃縮した後にヨウ化水素を分解し、製品としての水素と前記ブンゼン反応装置へ供給するヨウ素とを得るヨウ化水素濃縮分解装置と、
前記ブンゼン反応装置によって得られた硫酸水溶液を濃縮した後に硫酸を分解し、酸素と前記ブンゼン反応装置へ供給する二酸化硫黄とを得る硫酸濃縮分解装置と、を備え、
前記ヨウ化水素濃縮分解装置には、ヨウ化水素水溶液を水選択透過膜によって水分膜分離する水分膜分離装置が設けられた、水素製造装置において、
前記水分膜分離装置の上流側には、ヨウ化水素水溶液を濃縮するとともに、該ヨウ化水素水溶液中のヨウ素を除去する電気透析器が設けられ、
前記水分膜分離装置には、前記水選択透過膜によって処理されるヨウ化水素水溶液に対して、蒸発潜熱分の熱を供給する熱供給器が設けられ、
該熱供給器の熱源として海水を用いることを特徴とする水素製造装置。 - ヨウ素、二酸化硫黄および水から硫酸水溶液およびヨウ化水素水溶液を生成するブンゼン反応工程と、
前記ブンゼン反応工程によって得られたヨウ化水素水溶液を濃縮した後にヨウ化水素を分解し、製品としての水素と前記ブンゼン反応工程へ供給するヨウ素とを得るヨウ化水素濃縮分解工程と、
前記ブンゼン反応工程によって得られた硫酸水溶液を濃縮した後に硫酸を分解し、酸素と前記ブンゼン反応工程へ供給する二酸化硫黄とを得る硫酸濃縮分解工程と、を備え、
前記ヨウ化水素濃縮分解工程には、ヨウ化水素水溶液を水選択透過膜によって水分膜分離する水分膜分離工程が設けられた、水素製造方法において、
前記水分膜分離工程の上流側には、ヨウ素を析出させ除去するヨウ素除去工程が設けられ、
前記水分膜分離工程には、前記水選択透過膜によって処理されるヨウ化水素水溶液に対して、蒸発潜熱分の熱を供給する熱供給工程が設けられ、
該熱供給工程の熱源として海水を用いることを特徴とする水素製造方法。 - ヨウ素、二酸化硫黄および水から硫酸水溶液およびヨウ化水素水溶液を生成するブンゼン反応工程と、
前記ブンゼン反応工程によって得られたヨウ化水素水溶液を濃縮した後にヨウ化水素を分解し、製品としての水素と前記ブンゼン反応工程へ供給するヨウ素とを得るヨウ化水素濃縮分解工程と、
前記ブンゼン反応工程によって得られた硫酸水溶液を濃縮した後に硫酸を分解し、酸素と前記ブンゼン反応工程へ供給する二酸化硫黄とを得る硫酸濃縮分解工程と、を備え、
前記ヨウ化水素濃縮分解工程には、ヨウ化水素水溶液を水選択透過膜によって水分膜分離する水分膜分離工程が設けられた、水素製造方法において、
前記水分膜分離工程の上流側には、ヨウ化水素水溶液を濃縮する工程と、該ヨウ化水素水溶液中のヨウ素を除去する工程が設けられ、
前記水分膜分離工程には、前記水選択透過膜によって処理されるヨウ化水素水溶液に対して、蒸発潜熱分の熱を供給する熱供給工程が設けられ、
該熱供給工程の熱源として海水を用いることを特徴とする水素製造方法。
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