JP4935716B2 - トランス - Google Patents

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Description

本発明は、直流電圧を変圧するスイッチング電源のトランスに関する。
例えばDC−DCコンバータには、入力電圧を変圧するためのトランスが備え付けられている(例えば、特許文献1、2参照)。
図12に示すように、従来のトランス9は、互いに対向させた一対のコア部材920を組み合わせてなるコア92と、一方のコア部材920から他方のコア部材920へと向かって突出してなる中央磁脚923の外周を取り巻くように導体線910を渦巻状に巻いてなる一次コイル911と、該一次コイル911への通電により発生する磁束の誘導起電力によって電流が流れるよう構成されている二次コイル912とを有する。
また、トランス9は、互いに対向する中央磁脚923の先端部同士の間に、インダクタンスを調整したりコア92の磁気飽和を防いだりするためのギャップ930を有している。
特開平11−273974号公報 特開平7−302720号公報
ところが、上記従来のトランス9においては、以下のような問題がある。すなわち、一次コイル911への通電により、図12に示すように、磁束φがコア部材920の形状に沿って形成される。この磁束φはギャップ930を通過する際に該ギャップ930の周囲に漏れ出て(図13における符号Δφ参照)、一次コイル911を横切る。これにより、図13に示すように、漏れ磁束Δφを打ち消そうと一次コイル911内に渦電流7が流れる。その結果、一次コイル911における発熱量が大きくなり、一次コイル11において損失が増大してしまうおそれがある(以下、この損失を渦電流損という)。
そこで、ギャップ930の周辺にダミーコイルを配設して、ギャップ930からの漏れ磁束Δφを吸収するトランスが提案されている(特許文献1参照)。しかしながら、かかる構成では、上記ダミーコイルを設置する分、部品点数が増加してしまう。また、上記ダミーコイルが漏れ磁束Δφの影響を受けるため、ダミーコイルにおいて渦電流損が生じてしまう。
また、ギャップ930の周辺に一次コイル911を巻きつけてなるボビンを配置することにより、ギャップ930から一次コイル911を遠ざけて漏れ磁束Δφを低減する構成が提案されている(特許文献2参照)。ところが、かかる構成を従来のトランス9に適用した場合には、以下に説明する近接効果によって一次コイル911内における損失が増大してしまうおそれがある。
近接効果について、図14を用いて説明する。なお、ここでは、二次コイル912の影響は考慮しないものとする。
仮に、近接効果が生じないとすると、図14(a)に示すように、一次コイル911のすべての導体線910内において中央磁脚923側に通電電流81が集中して流れる。
ところが、実際には近接効果が生じることにより、図14(b)に示すように、一次コイル911における隣り合う導体線910同士の間において以下のような電流が流れることとなる。
すなわち、ある導体線910aの径方向内側に配されこれと隣り合う導体線910b内における、導体線910aと隣接する部分においては、導体線910aを流れる通電電流81aにより生じる磁束を打ち消すように、該通電電流81aと逆向きの電流である対向電流82bが流れる。さらに、導体線910b内においては、この対向電流82bにより生じる磁束を打ち消すように、通電電流81bと同じ向きの電流である相殺電流83bが重畳して流れる。そしてさらに、導体線910bの径方向内側に配されこれと隣り合う導体線910c内における、導体線910bと隣接する部分においては、導体線910bに流れる通電電流81bと相殺電流83bとにより生じる磁束を打ち消す方向に対向電流82cが流れる。
このように、近接効果が生じることにより、一次コイル911の径方向内側に向かうにつれて累積的に大きくなる不要な電流(対向電流82及び相殺電流83)が流れることとなる。これにより、一次コイル911における損失が増大する。
これに対して、一次コイル911を二次コイル912に近づけることにより、一次コイル911の導体線910内に流れる電流を二次コイル912側に集中させて近接効果を抑制することが考えられる。しかしながら、この場合には、一次コイル911がギャップ930に近づくこととなり、結果的に渦電流損が生じてしまうおそれがある。
すなわち、渦電流損の抑制と近接効果の抑制とを両立させることは困難であり、渦電流損を抑制しつつ近接効果を抑制することができるトランスが求められていた。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、渦電流損の抑制と近接効果の抑制との両立を図ることができるトランスを提供しようとするものである。
本発明は、ギャップを有するコアと、該コアの一部の周囲を取り巻くように導体線を巻いてなる一次コイルと、上記コアの一部の周囲を取り巻くように導体線を巻いてなるとともに上記一次コイルへの通電により発生する磁束の誘導起電力によって電流が流れるよう構成されている二次コイルとを有するトランスであって、
上記コアにおける、上記一次コイルに取り巻かれてなる上記コアの一部と上記二次コイルに取り巻かれてなる上記コアの一部との間に、上記ギャップが形成されており、
上記一次コイルと上記二次コイルとは、互いの距離が上記一次コイルの径方向の外側に向かうにつれて小さくなるよう配設されている部位を有することを特徴とするトランスにある(請求項1)。
本発明の作用効果について説明する。
上記一次コイルと上記二次コイルとは、互いの距離が上記一次コイルの径方向の外側に向かうにつれて小さくなるよう配設されている部位を有する。すなわち、少なくとも一次コイルにおいて径方向の内側に配される導体線は、ギャップから充分に離隔配置されている。そのため、ギャップの周囲における漏れ磁束が一次コイルを通過することを抑制することができる。それゆえ、一次コイルの導体線に渦電流が流れることを抑制することができる。
その結果、新たな部材を付加することなく、一次コイルにおいて渦電流損が発生することを抑制することができる。
また、上述したように、一次コイルは、該一次コイルの径方向の外側に向かうにつれて二次コイルに近づくように配設されている部位を有するため、一次コイルの導体線内における電流の分布は、径方向の外側に向かうにつれて二次コイル側へと変遷していく。
すなわち、一次コイルの隣り合う導体線同士における互いに隣接する部分に電流が流れることを抑制することができる。その結果、一次コイルにおいて近接効果が発生することを抑制することができる。
このように、本発明によれば、渦電流損の抑制と近接効果の抑制との両立を図ることができるトランスを提供することができる。
本発明(請求項1)における上記トランスは、例えば、DC−DCコンバータに備え付けられ、入力電圧の変圧を行う。
上記コアとして、例えば、フェライトからなるものを用いることができる。
上記一次コイル及び上記二次コイルは、例えば、銅からなる導体線を用いて形成することができる。
また、上記一次コイルと上記二次コイルとには、同時に電流が流れるよう構成してもよく、同時に電流が流れないよう構成してもよい。
なお、上記二次コイルは、上記一次コイルの巻回軸方向に直交する平面に平行となるように配設されていることが好ましいが、二次コイルが上記一次コイルの巻回軸方向に直交する平面に対して若干傾斜して配置されていても本発明の作用効果を充分に発揮することができる。
また、上記ギャップは、上記二次コイルによって取り巻かれていることが好ましい(請求項2)。
この場合には、空間の有効利用を図ることができるとともに、渦電流損の発生を充分に抑制することができる。すなわち、トランスの小型化を図りつつ、本発明の作用効果を効果的に発揮することができる。
なお、ギャップが二次コイルに取り巻かれているとは、二次コイルにおけるその巻回軸方向においての位置にギャップが存在するように、コアの周囲に二次コイルを配置することをいう。
また、上記一次コイルは、上記二次コイルの巻回軸方向の両側から上記二次コイルを挟み込むように配設されていることが好ましい(請求項3)。
この場合にも、本発明の作用効果を充分に発揮することができる。
また、上記一次コイルは、該一次コイルの径方向の外側に向かうにつれて、上記二次コイルに漸次的あるいは段階的に近づくよう配設されていることが好ましい(請求項4)。
この場合には、本発明の作用効果を一層効果的に発揮することができる。
(実施例1)
本発明の実施例に係るトランスについて、図1、図2を用いて説明する。
本例のトランス1は、図1に示すように、互いに対向させた一対のE字形状のコア部材20を組み合わせてなるコア2と、一方のコア部材20から他方のコア部材20へと向かって突出してなる中央磁脚23の外周を取り巻くように導体線110を渦巻状に巻いてなる一次コイル11と、該一次コイル11への通電により発生する磁束φの誘導起電力によって電流が流れるよう構成されている二次コイル12とを有する。
一対のコア部材20は、図1、図2に示すように、互いの中央磁脚23の先端部同士の間にギャップ230を有している。
二次コイル12は、ギャップ230を取り囲むように配設されている。
また、一次コイル11は、該一次コイル11の径方向(図1、図2における矢印R参照)の外側に向かうにつれて、二次コイル12に漸次的に近づくよう配設されている。
本例のトランス1について、以下に詳細に説明する。
本例のトランス1は、例えばDC−DCコンバータにおいて、入力電圧を変圧するために備え付けられる。
コア2は、図1に示したように、互いに対向させた断面略E字形状の一対のコア部材20を組み合わせてなる。そして、一対のコア部材20はそれぞれ、平板状の底面部21と、該底面部21の端縁から垂直に立ち上がる側面部22と、底面部21の略中央に形成された中央磁脚23とを有する。
コア2を形成するに当たっては、一対のコア部材20における互いの側面部22の先端部同士を当接させるとともに、互いの中央磁脚23の先端部同士を対向させる。この中央磁脚23の先端部同士の間にギャップ230が形成される。
一次コイル11は、上述したように、該一次コイル11の導体線110が中央磁脚23の外周を取り巻いてなる。
また、本例においては、一次コイル11は中央磁脚23の軸方向に二つ形成されている。そして、この一対の一次コイル11は、二次コイル12とは離隔された状態で、二次コイル12の巻回軸方向(図1、図2における矢印C参照)の両側から二次コイル12を挟みこむように配設されている。
また、本例においては、一次コイル11は、二次コイル12に対して、例えば5°よりも大きな角度で傾斜させて配設されている。
また、一次コイル11の導体線110は、巻き方向に直交する方向の断面形状が略円形状である。
また、二次コイル12は、ギャップ230の周囲を取り巻くように平板状の導体線120を円環状に一回巻いてなる。
すなわち、二次コイル12は、図1、図2に示すように、その巻回軸方向Cの位置がギャップ230における二次コイル12の巻回軸方向Cの位置と同位置となるように配設されている。
なお、二次コイル12は、一次コイル11と同様、導体線を複数回にわたって渦巻状に巻くことにより形成することもできる。さらに、本例において、二次コイル12は、一次コイル11の巻回軸方向Cに直交する平面に平行となるよう配設したが、上記一次コイル11の巻回軸方向Cに直交する平面に対して若干傾斜している場合であっても、本発明の作用効果を充分に発揮し得る。
次に、本例のトランス1の動作について説明する。
一次コイル11は図示しない外部電源と電気的につながっており、該外部電源より一次コイル11に電流を供給することにより、図1に示すように、一次コイル11の周囲に磁束φが発生する。かかる磁束φは、コア2内を通過して、該コア2の形状に沿って形成される。
そしてさらに、その磁束φの電磁誘導によって発生する誘導起電力により二次コイル12に電流が流れ、二次コイル12の一対の電極に外部電源電圧とは異なる電圧を発生させる。そして、二次コイル12の巻き数等を変更することにより、一次コイル11に付与された電圧を所望の電圧に変圧することができる。
次に、本例の作用効果について説明する。
一次コイル11は、該一次コイル11の径方向Rの外側に向かうにつれて、二次コイル12に近づくよう配設されている。すなわち、一次コイル11において径方向Rの内側に配される導体線110は、ギャップ230から充分に離隔配置されている。そのため、ギャップ230の周囲における漏れ磁束が一次コイル11を通過することを抑制することができる。それゆえ、一次コイル11の導体線110に渦電流が流れることを抑制することができる。
その結果、新たな部材を付加することなく、一次コイル11において渦電流損が発生することを抑制することができる。
また、上述したように、一次コイル11は、該一次コイル11の径方向Rの外側に向かうにつれて二次コイル12に近づくように配設されているため、一次コイル11の導体線110内における電流の分布は、径方向Rの外側に向かうにつれて二次コイル12側へと変遷していく。
すなわち、一次コイル11の隣り合う導体線110同士における互いに隣接する部分に電流が流れることを抑制することができる。その結果、一次コイル11において近接効果が発生することを抑制することができる。
ギャップ230は、二次コイル12によって取り巻かれているため、空間の有効利用を図ることができるとともに、渦電流損の発生を充分に抑制することができる。すなわち、トランス1の小型化を図りつつ、本発明の作用効果を効果的に発揮することができる。
また、一次コイル11は、二次コイル12の巻回軸方向Cの両側から二次コイル12を挟み込むように一対配設されているため、本発明の作用効果を充分に発揮することができる。
また、一次コイル11は、該一次コイル11の径方向Rの外側に向かうにつれて、二次コイル12に漸次的に近づくよう配設されているため、本発明の作用効果を一層効果的に発揮することができる。
このように、本例によれば、渦電流損の抑制と近接効果の抑制との両立を図ることができるトランスを提供することができる。
なお、本例のトランス1には、二次コイル12の巻回軸方向Cの両側から二次コイル12を挟みこむように配設された一対の一次コイル11を用いたが、コア2における、一次コイル11に取り巻かれてなるコア2の一部と二次コイル12に取り巻かれてなるコア2の一部との間に、ギャップ230が形成されるようトランス1が構成されていれば、二次コイル12の巻回軸方向Cの一方のみに一次コイル11を配設するよう構成しても、本発明の作用効果を充分に発揮することができる。
(実施例2)
本例は、図3に示すように、一次コイル11の導体線110が、巻き方向に直交する方向の断面において、ギャップ230側に凸となるような曲線上に配置されているトランス1の例である。
また、本例においても、一対の一次コイル11は、該一次コイル11の径方向Rの外側に向かうにつれて、二次コイル12に近づくように配設されている。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合には、一次コイル11の径方向Rの内側の導体線110をギャップ230から充分に遠ざけることができるとともに、一次コイル11の径方向Rの外側の導体線110を二次コイル12に充分に近づけることができる。その結果、渦電流損の抑制と近接効果の抑制との双方を一層効果的に図ることができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
なお、上記実施例2の変形例として、巻き方向に直交する方向の断面において、ギャップ側に凸となるように組み合わせた複数の直線上に、一次コイルの導体線が配置されるよう構成することもできる。この場合であっても、本発明の作用効果を充分に発揮することができる。
(実施例3)
本例は、図4に示すように、隣り合う導体線110同士を、二次コイル12と平行な方向に並べて複数組み合わせてなる複数の単位導線111を、互いに段状となるように配置してなる一次コイル11を有するトランス1の例である。本例において、上記単位導線111は、巻き数が2又は3となる導体線110を組み合わせて形成したものである。
また、本例においては、一対の一次コイル11は、該一次コイル11の径方向Rの外側に向かうにつれて、段階的に二次コイル12に近づくように配設されている。
その他は、実施例1と同様の構成及び作用効果を有する。
(実施例4)
本例は、図5に示すように、導体線110を中央磁脚230の軸方向に少なくとも二列以上巻いてなる一次コイル11を有するトランス1の例である。
また、本例においても、一対の一次コイル11は、該一次コイル11の径方向Rの外側に向かうにつれて、二次コイル12に近づくように配設されている。
その他は、実施例1と同様の構成及び作用効果を有する。
(実施例5)
本例は、図6に示すように、一次コイル11の導体線110が、巻き方向に直交する方向の断面形状が略四角形状となるよう構成されているトランス1の例である。
また、本例においても、一対の一次コイル11は、該一次コイル11の径方向Rの外側に向かうにつれて、二次コイル12に近づくように配設されている。
その他は、実施例1と同様の構成及び作用効果を有する。
(実施例6)
本例は、図7に示すように、二次コイル12の導体線120が、巻き方向に直交する方向の断面形状が略円形状となるよう構成されているトランス1の例である。そして、二次コイル12は、ギャップ230の周囲において、上記導体線120を複数回にわたって巻いてなる。
また、本例においても、一対の一次コイル11は、該一次コイル11の径方向Rの外側に向かうにつれて、二次コイル12に近づくように配設されている。
その他は、実施例1と同様の構成及び作用効果を有する。
(実施例7)
本例は、図8に示すように、中央磁脚23が、コア部材20の底面部21において二つ形成されているトランス1の例である。
一対の一次コイル11は、二つの中央磁脚23の外周を取り囲むように配設されるとともに、中央磁脚23の軸方向の両側から二次コイル12を挟みこむようにして互いに離隔された状態で配設されている。
また、本例においても、一対の一次コイル11は、該一次コイル11の径方向Rの外側に向かうにつれて、二次コイル12に近づくように配設されている。
その他は、実施例1と同様の構成及び作用効果を有する。
(実施例8)
本例は、図9に示すように、一次コイル11と二次コイル12とが、互いに接触した状態で配設されているトランス1の例である。すなわち、一次コイル11における径方向Rの最も外側に配される導体線110が、二次コイル12と接触している。
そして、上記一次コイル11における径方向Rの最も外側に配される導体線110と二次コイル12とは、互いに絶縁されている。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合には、渦電流損の抑制と近接効果の抑制との両立を充分に図ることができる。
また、一次コイル11が二次コイル12と接触していることにより、コア2の体格、ひいてはトランス1の体格を小さくすることができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例9)
本例は、図10に示すように、ギャップ230における二次コイル12の巻回軸方向Cにおいての位置と、二次コイル12におけるその巻回軸方向Cにおいての位置とが異なるトランス1の例である。
すなわち、図10における紙面下側の一次コイル11の径方向Rの最も内側の導体線110に取り巻かれているコア2の一部と、二次コイル12に取り巻かれているコア2の一部との間にギャップ230が形成されている。一方、図10における紙面上側の一次コイル11の径方向Rの最も内側の導体線110に取り巻かれてなるコア2の一部と、二次コイル12に取り巻かれているコア2の一部との間には、ギャップ230は形成されていない。
また、本例においても、一対の一次コイル11は、該一次コイル11の径方向Rの外側に向かうにつれて、二次コイル12に近づくように配設されている。
その他は、実施例1と同様の構成及び作用効果を有する。
(実施例10)
本例は、図11に示すように、一つのコア部材からなるコア2を有するトランス1の例である。具体的には、本例のトランス1におけるコア2は、巻回軸方向Cに沿った断面が略四角形状の一つのコア部材の一辺にギャップ230を有している。該ギャップ230は、二次コイル12によって取り巻かれている。
また、本例においても、一対の一次コイル11は、該一次コイル11の径方向Rの外側に向かうにつれて、二次コイル12に近づくように配設されている。
その他は、実施例1と同様の構成及び作用効果を有する。
実施例1における、トランスの縦断面図。 実施例1における、一次コイルと二次コイルとの斜視図。 実施例2における、一次コイルと二次コイルとの斜視図。 実施例3における、一次コイルと二次コイルとの斜視図。 実施例4における、一次コイルと二次コイルとの斜視図。 実施例5における、一次コイルと二次コイルとの斜視図。 実施例6における、一次コイルと二次コイルとの斜視図。 実施例7における、一次コイル、二次コイル、及びコアの斜視図。 実施例8における、トランスの縦断面図。 実施例9における、トランスの縦断面図。 実施例10における、トランスの縦断面図。 従来例における、トランスの縦断面図。 従来例における、渦電流損を示す斜視説明図。 従来例における、(a)近接効果が生じていない状態において流れる電流を示す斜視説明図、(b)近接効果が生じている状態において流れる電流を示す斜視説明図。
符号の説明
1 トランス
11 一次コイル
110 導体線
12 二次コイル
120 導体線
2 コア
R 径方向

Claims (4)

  1. ギャップを有するコアと、該コアの一部の周囲を取り巻くように導体線を巻いてなる一次コイルと、上記コアの一部の周囲を取り巻くように導体線を巻いてなるとともに上記一次コイルへの通電により発生する磁束の誘導起電力によって電流が流れるよう構成されている二次コイルとを有するトランスであって、
    上記コアにおける、上記一次コイルに取り巻かれてなる上記コアの一部と上記二次コイルに取り巻かれてなる上記コアの一部との間に、上記ギャップが形成されており、
    上記一次コイルと上記二次コイルとは、互いの距離が上記一次コイルの径方向の外側に向かうにつれて小さくなるよう配設されている部位を有することを特徴とするトランス。
  2. 請求項1において、上記ギャップは、上記二次コイルによって取り巻かれていることを特徴とするトランス。
  3. 請求項1又は2において、上記一次コイルは、上記二次コイルの巻回軸方向の両側から上記二次コイルを挟み込むように配設されていることを特徴とするトランス。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項において、上記一次コイルは、該一次コイルの径方向の外側に向かうにつれて、上記二次コイルに漸次的あるいは段階的に近づくよう配設されていることを特徴とするトランス。
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