JP4933758B2 - 膜−電極接合体の製造方法、膜−電極接合体及び固体高分子形燃料電池 - Google Patents
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Description
燃料電池は、それを構成する電解質の種類により、リン酸形、溶融炭酸塩形、固体酸化物形、固体高分子形等に分類されるが、中でも固体高分子形燃料電池(以下、PEFCともいう)は、他の方式に比べて、装置が小型かつ高出力であるため、小規模オンサイト形発電用、車両パワーソース等の移動用や携帯機器用の燃料電池等として、次世代の主力を担うシステムと位置付けられている。
このような接合体の片側(一般的にアノード又は燃料極と呼ばれる)から、例えば、水素を燃料として供給すると、燃料極側では、触媒によりH2→2H++2e−の反応が起こり、プロトンと電子が生じる。ここで、プロトンは、電極に接触しているプロトン伝導性膜を通して反対極(一般的にカソード又は酸素極と呼ばれる)側に供給される。また、電子は、燃料極側の電極で集電され、電気として使用された後、酸素極側に供給される。一方、酸素極側では、供給された酸素、プロトン伝導膜を通過してきたプロトン、電気として使用された電子を受け取り、触媒により1/2O2+2H++2e−→H2Oの反応が起こる。このように、燃料電池の作動による化学反応は、プロトン伝導性膜と触媒担持電極の界面部分でおこるため、膜、電極、及び触媒の界面構造が発電効率等、性能面に大きく影響する。膜、触媒及び電極の接合体は、一般に膜−電極接合体(以下、MEAともいう)と呼ばれ、燃料電池の主要な技術開発分野の1つとなっている。
しかしながら、熱プレス法では、電極のガス拡散細孔が変形したり、閉塞したりして、燃料の供給能力が低下するという問題があった。また、短時間といえども膜を強熱にさらすために、膜を構成する樹脂の構造変化を引き起こし、膜のプロトン伝導性を低下させる恐れもあった。
この方法では、常温又は僅かな加圧で接合可能な点や、プロトン伝導性膜、触媒、電極の適度な混合状態及び界面構造を生成できる点で優れているが、通常、プロトン伝導性膜やMEA用接合剤としてNafion等の熱可塑性スルホン化フッ素系樹脂を用いていることから、固体高分子形燃料電池を稼働する際の耐熱性が不足するという問題があった。即ち、スルホン基の凝集によりイオンチャネルが形成され、プロトン伝導性を発揮するものの、熱可塑性を有するが故に、特定の温度以上では塑性変形し、イオンチャネル構造が破壊されてしまうという欠点があるため、ガラス転移温度(Tg)である約130℃以上では短時間で、また100〜130℃でも徐々に塑性変形が起こり、イオン伝導性が低下することがあった。従って、安定的な使用可能温度は、室温から80℃程度の比較的低い温度領域に制限され、酸化反応に伴い発生する熱を冷却して、温度を低下させるための装置が別途必要となることから、固体高分子形燃料電池を小型化できないという課題があった。
また、燃料電池の作動自体は高温であるほど効率がよいが、使用温度が制限されることから、効率面においても劣るものとなっていた。更に、使用温度が低温である場合には、水素に含まれる一酸化炭素等の不純物によって触媒被毒が顕著に起こることから、水素を高純度にするための燃料改質機が必要となり、本来の小型装置としての利点が失われるだけではなく、コストも高くなってしまっていた。
しかしながら、このような耐熱性を有する膜を用いた場合であっても、膜と電極との接合剤として、特許文献2のようなフッ素系樹脂を用いると、膜と電極との接合部の耐熱性が低下するため、高温作動時に接合界面で樹脂が溶解したり、構造が変性したりする可能性があり、結局、燃料電池としては高温運転が不可能であった。
特許文献4に開示されたプロトン伝導性膜は、直接メタノール形燃料電池にも使用可能であるが、膜−電極接合体を形成するために、フッ素系樹脂等の熱可塑性材料を接合時に用いた場合には、耐熱性が問題となるだけではなく、極端な膨潤や溶解により、ガス拡散電極の細孔を閉塞したり、触媒が遊離したりする危険性が生じていた。他に、フッ素系樹脂を触媒界面に存在させる方法も考えられるが、この場合は、触媒を回収する際にも特殊な処理が必要となっていた。
また、本発明2は、プロトン伝導性膜又はガス拡散電極の少なくとも片面に、金属−酸素結合を有する構造単位(a)と金属−酸素結合を有する構造単位と共有結合で結合した酸基を有する構造単位(b)とからなる架橋性オリゴマーと、貴金属触媒を担持した炭素微粒子とを含有する液状体を塗布する工程1、前記液状体が塗布されたプロトン伝導性膜又はガス拡散電極にガス拡散電極又はプロトン伝導性膜を貼り付ける工程2、及び、前記液状体を硬化させる工程3を有する膜−電極接合体の製造方法である。
以下に本発明を詳述する。
上記溶媒としては、上記架橋性オリゴマーを分散又は溶解可能なものであれば特に限定されず、例えば、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、t−ブタノール、エチレングリコール等のアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサン等の環状エーテル類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;酢酸、プロピオン酸等のカルボン酸類;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル等のセロソルブ類;水等が挙げられる。また、これらの溶媒に公知の溶媒類を混合してもよく、更に界面活性剤等を添加してもよい。
上記プロトン伝導性膜にこのような3次元架橋構造体が存在する場合、膜−電極接合体の接合部に形成された3次元架橋構造体との親和性が良好となり、場合によってはプロトン伝導性膜中の3次元架橋構造体と膜−電極接合体の接合部の3次元架橋構造体が相互作用、又は、結合することにより、膜から電極までがつなぎ目のない一体の接合体とすることができる。また、この際、プロトン伝導性膜中の3次元架橋構造体が完全に架橋構造をとらない、いわゆる半架橋状態で膜−電極接合体を形成すると、接合体の一体化がより顕著に起こり、有利となる。
このような3次元架橋構造体を有する膜としては、例えば、Nafion等の既存のプロトン伝導性膜にシリカを複合させもの、sol−gel反応で膜中に3次元架橋構造体を導入したものや、本発明者らが特願2000−38727号、特開2003−331644号公報において提案したもの等が挙げられる。
また、上記触媒が担持されたガス拡散電極は撥水化されていることが好ましい。特にカソード側の電極では、生成された水によって、フラッディングを起こしてしまうことがあるが、上記ガス拡散電極を撥水化することで、生成水を排除することができ、フラッディングの発生を効果的に防止することができる。従って、上記触媒が担持されたガス拡散電極は、撥水性材料であるポリテトラフルオロエチレン(PTFE)と、電子伝導体であるカーボンブラックとの混合体であることが好ましい。この場合、カーボンブラックとポリテトラフルオロエチレン(PTFE)との混合比は、好ましくは3:7〜7:3であり、より好ましくは5:5である。ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)は、非伝導体であるため、多量に配合すると抵抗の増加をもたらすことがある。
工程3では、主として加水分解性シリル基を有する架橋性オリゴマーを、工程1で作製した液状物中の水又は雰囲気中の水を利用して加水分解及び縮合反応させることにより、硬化させる。この加水分解、縮合反応は、いわゆるsol−gel反応を用いる。また、工程1、工程2において、ある程度架橋反応を進めておいてもよい。
加熱の際に加湿してもよい。加湿することにより、架橋性オリゴマーが有する加水分解性シリル基等の加水分解をより効率的に行うことができる、加湿する場合は、相対湿度が50%以上の加湿条件下で行うのが好ましい。加湿することにより、強固な膜−電極接合体を提供することが可能となる。
上記加熱の時間は、反応状況を見ながら随時決定することができ、一般的には10分から1週間であり、好ましくは30分から3日間である。
なお、工程3を行った後、膜−電極接合体を硫酸等で酸処理してもよく、水洗してもよい。
上記金属−酸素結合に用いられる金属としては、例えば、ケイ素、アルミニウム、チタン、ジルコニウム等が挙げられるが、これらのなかでは、ケイ素が好ましい。
具体的な組み合わせとしては、例えば、1,2−ビス(トリエトキシシリル)エタン、1,4−ビス(トリエトキシシリル)ブタン、1,6−ビス(トリエトキシシリル)ヘキサン、1,8−ビス(トリエトキシシリル)オクタン、1,9−ビス(トリエトキシシリル)ノナン、1,10−ビス(トリエトキシシリル)デカン、1,12−ビス(トリエトキシシリル)ドデカン、1,14−ビス(トリエトキシシリル)テトラドデカン、1,22−ビス(トリエトキシシリル)ドコサン、1,4−ビス(トリエトキシシリル)ベンゼン等が挙げられ、いずれも対応するジエン化合物へのトリエトキシシランのヒドロシリル化反応により得ることができる。ヒドロシリル化反応の際、トリエトキシシランの代わりに、トリメトキシシラン、メチルジエトキシシラン、ジメチルエトキシシラン等を用いることにより、異なった加水分解性シリル基を有する化合物を得ることができる。これらのうち、1,2−ビス(トリエトキシシリル)エタン、1,6−ビス(トリメトキシシリル)ヘキサン、1,8−ビス(トリエトキシシリル)オクタン、1,9−ビス(トリエトキシシリル)ノナン、1,4−ビス(トリメトキシシリル)ベンゼンは、GELEST社より市販されている。
これらの構造単位を有する架橋性オリゴマーは、接合材料の物性を改善することができ、更に架橋反応も制御できるため、好ましく用いることができる。
これにより、予め架橋性オリゴマー中にて複数の酸基を配列構造化することができ、効率的なプロトン伝導経路(イオンチャネル)を形成することが可能となる。なお、プロトン伝導性を高める手段としては、例えば、金属−酸素結合を有する構造単位(a)のみからなる架橋性オリゴマーを用い、別に大量に酸基を導入する方法も考えられるが、このような方法では、酸基がイオン経路とならない部分にまで導入されてしまい、膜−電極接合部が極度に親水性となって、水との接触により膜−電極接合部がひび割れたり、水に溶解したりしてしまうといった問題が発生する。
なお、上記架橋性オリゴマーについては、本発明1に用いたものと同様のものを用いることができる。
また、混合時には溶媒を用いてもよく、用いることができる溶媒は、触媒担持炭素微粒子が分散可能であり、架橋性オリゴマーを分散又は溶解可能なものであれば特に制限はない。一般的には、本発明1の工程1において用いた溶媒を使用することができる。また、これらの溶媒に公知の溶媒類を混合してもよく、更に本発明1の場合と同様に、水、界面活性剤等を添加してもよい。
貼り付ける方法は、液状物が塗布されたプロトン伝導性膜又はガス拡散電極の表面に、ガス拡散電極又はプロトン伝導性膜を接触させる方法で行うことができ、この際、圧力をかけてもよく、また、温度をかけてもよい。なお、貼り付け方法、加熱、加圧条件については、本発明1と同様である。
なお、硬化反応の温度、時間、雰囲気等は、本発明1と同様であるため、その詳しい説明を省略する。
本発明1のように、触媒が担持された電極を用いる方法では、電極上の触媒とプロトン伝導性膜とが適度な界面を形成するように、3次元架橋構造体で接合された構造を形成させる。このような構成が得られることにより、耐熱性、耐薬品性に優れる膜−電極接合体を作製することができる。
また、本発明2のように、接合部分に触媒を担持した炭素微粒子を含有する液状体を界面に塗布し、触媒が担持されていない電極を用いる方法では、接合界面に耐熱性、耐酸性、耐水性を有する3次元架橋構造によって、電極と触媒を担持した炭素微粒子とを接合された構造とすることができる。このような構成が得られることにより、耐熱性、耐薬品性に富んだ膜−電極接合体が形成される。
このような膜−電極接合体もまた本発明の1つである。
(1)プロトン伝導性膜の作製
ナトリウム−ナフタレン錯体系フッ素表面処理剤(テクノス社製、フロロボンダーE01)100gをステンレスバットに注ぎ、希釈溶媒としてTHF120mLを添加して表面処理剤混合液とし、この表面処理剤混合液をよく撹拌した。次いで、平均孔径0.1μm、厚さ50μmのPTFE多孔質材料(住友電工ファインポリマー社製)を1辺が10cmの正方形状に切断し、表面処理剤混合液中に30分間浸漬した。PTFE多孔質材料を取り出し、THFを用いて充分すすぎ、表面に付着した錯体成分を取り除いた。その後、更にメタノールにて充分に洗浄し、乾燥させることにより親水化処理多孔質材料を得た。
3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン21.2g、テトラエトキシシラン52.5g及びメタノール10.7gをフラスコに計量し、常温で5分撹拌した。そこに、0.1N塩酸6.2gとメタノール8.2gとを混合した溶液を添加し、更に常温で3時間撹拌した。次いで、フッ化カリウム0.057gとメタノール9.7gとを混合した溶液を添加し、オイルバスで80℃に加熱しながら3時間撹拌した。混合溶液を5℃に冷却し、その後、35℃真空にてメタノールを分留した。得られた溶液にジエチルエーテル120mLを加えて、常温で10分撹拌した後、5℃に冷却し、濾紙(ADVANTEC社製、定量濾紙No.5C)を用いて濾過した。得られた濾液から35℃真空にてジエチルエーテルを分留し、メルカプト基含有オリゴマーを得た。得られたメルカプト基含有オリゴマーにオゾン発生装置(エコデザイン社製、ED−OGM−1)を用いてオゾンを3時間注入し、スルホン酸基含有オリゴマーを得た。
スルホン酸基含有オリゴマー1.0g、水0.5g、イソプロパノール(和光純薬工業社製)3.0gを混合した液を作製した。この液状物を、上述の方法で作成したプロトン伝導性膜の片面上にバーコート法(バーコーター#6)にて塗布した。塗布後1分以内に、面積が5×5cm2で、白金担持量が1mg/cm2であるガス拡散電極(米国E−TEK社製)を貼り合わせた。この工程をもう片面にも施した。この得られた接合体をプレス機(東洋精機製作所社製)にて2.0N/cm2で室温でプレスした。この状態で30分プレスを続け、更にそのまま温度を160℃まで上げ、更に15分プレスを続け、膜−電極接合体を得た。
(1)膜−電極接合体の作製
スルホン酸基含有オリゴマー1.0gと水0.5gの代わりに、3−(トリヒドロキシシリル)−1−プロパンスルホン酸33%水溶液(Gelest社製)1.6gとテトラエトキシシラン(信越化学工業社製)0.5gを添加した以外は、実施例1と同様にして膜−電極接合体を得た。
市販のイオン交換樹脂溶液(Nafionパーフルオロイオン交換樹脂、アルドリッチ社製)10gをイソプロパノール中で、激しく撹拌し、懸濁液を作製した。この懸濁液を、プロトン伝導性膜の両面に塗工し、塗工後1分以内に、面積が5×5cm2で、白金担持量が1mg/cm2であるガス拡散電極(米国E−TEK社製)を貼り合わせた。この後実施例1と同様の加熱工程を行うことにより、膜−電極接合体を得た。
(1)接着状態の評価
接合後の膜−電極接合体を、1)オーブンにて140℃で24時間加熱した。2)40℃のメタノールに24時間浸漬した。その後、官能評価として、目視及び折り曲げ試験を実施し、次の基準で評価した。
○:剥離等が無く接着状態が良好な状態。
×:電極と膜自体が剥離している状態。
実施例、比較例で得られた膜−電極接合体を、燃料電池用単セル(Electoro Chem社製)に用いて、図4に示すようにして、この膜−電極接合体28の両側にセパレータ40及び集電板41を配置し、ボルト42によりトルク15kg−cmで締め付けて、単セルの燃料電池を作製した。このように構成した燃料電池の発電性能を、電子負荷装置(米国スクリブナー社製、「890B」)及びガス供給装置(東洋テクニカ社製、「FC−GAS−1」)を用いて、図3に示す要領で評価した。アノード27とカソード29よりなる評価用セルは、100℃以上では装置内を加圧する高温セルであり、水素ガス11、酸素ガス13は、窒素ガス12、14で希釈でき、バブラー23、24および配管は、温度コントローラによって任意に可変なシステムとし、セルから排出されるガスは、加湿トラップ31、32を経て放出した。セル温度を室温から140℃まで変化させ、それぞれの温度で、本発明の膜−電極接合体28を用いたセルの発電性能を評価した。評価は、セルと電子負荷装置30を接続し、徐々に抵抗をかけ、電池自体の出力(I−V特性)を測定し、最大出力を計測した。代表値として120℃での測定値を示した。120℃においては、測定層内を加圧状態(2気圧)にして測定を行った。ガス流量は、水素、酸素共に、500ml/minである。
2 3次元架橋体含有材料
3 炭素微粒子
4 貴金属触媒
5 電解質膜
6 ガス拡散電極
11 水素供給
12、14 窒素供給
13 酸素供給
15、16、17、18 サーボバルブ
19、20、21、22 MFC
23 水素バブラー
24 酸素バブラー
25 水素ストリーム
26 酸素ストリーム
27 アノード
28 膜−電極接合体
29 カソード
30 電子負荷装置
31、32 加湿トラップ
33、34 BPV
35、36 VENT
40 セパレータ
41 集電板
42 挟み込み用ボルト
Claims (12)
- プロトン伝導性膜又は触媒が担持されたガス拡散電極の少なくとも片面に、金属−酸素結合を有する構造単位(a)と金属−酸素結合を有する構造単位と共有結合で結合した酸基を有する構造単位(b)とからなる架橋性オリゴマーを含有する液状体を塗布する工程1、前記液状体が塗布されたプロトン伝導性膜又は触媒が担持されたガス拡散電極に、触媒が担持されたガス拡散電極又はプロトン伝導性膜を貼り付ける工程2、及び、前記液状体を硬化させる工程3を有することを特徴とする膜−電極接合体の製造方法。
- プロトン伝導性膜又はガス拡散電極の少なくとも片面に、金属−酸素結合を有する構造単位(a)と金属−酸素結合を有する構造単位と共有結合で結合した酸基を有する構造単位(b)とからなる架橋性オリゴマーと、貴金属触媒を担持した炭素微粒子とを含有する液状体を塗布する工程1、前記液状体が塗布されたプロトン伝導性膜又はガス拡散電極に、ガス拡散電極又はプロトン伝導性膜を貼り付ける工程2、及び、前記液状体を硬化させる工程3を有することを特徴とする膜−電極接合体の製造方法。
- R4は、スルホン酸基又はホスホン酸基であることを特徴とする請求項6記載の膜−電極接合体の製造方法。
- 架橋性オリゴマー中の金属−酸素結合を有する構造単位(a)と、金属−酸素結合を有する構造単位と共有結合で結合した酸基を有する構造単位(b)とのモル比は、1:1〜19:1であることを特徴とする請求項1又は2記載の膜−電極接合体の製造方法。
- プロトン伝導性膜の両面にガス拡散電極を接合してなる膜−電極接合体であって、
プロトン伝導性膜とガス拡散電極とを接合する膜−電極接合部は、金属−酸素結合を有する構造単位(a)と金属−酸素結合を有する構造単位と共有結合で結合した酸基を有する構造単位(b)とからなる架橋性オリゴマーから形成される3次元架橋構造体を含有することを特徴とする膜−電極接合体。 - 請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9記載の膜−電極接合体の製造方法によって、製造されてなることを特徴とする膜−電極接合体。
- 請求項10又は11記載の膜−電極接合体を用いてなることを特徴とする固体高分子形燃料電池。
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