JP4933329B2 - プラズマ処理装置 - Google Patents

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本発明は、プラズマ処理空間にプラズマを発生させて、対象物に対してプラズマ処理を行うプラズマ処理装置に関する。
従来、プラズマ処理空間に高密度プラズマを生成して、プラズマ処理空間に配置された対象物として例えば基板等に対して、蒸着、エッチング、スパッタリング等のプラズマ処理を行うプラズマ処理装置としては、種々のものが知られている。
このようなプラズマ処理装置としては、例えば、放電コイルに高周波電力を印加することによって、真空容器内にプラズマを発生させる高周波誘導結合方式のプラズマ処理装置がある(例えば、特許文献1参照)。この方式のプラズマ処理装置は、真空容器内に高周波磁界を発生させ、その高周波磁界によって真空容器内に誘導電界を発生させて電子の加速を行い、プラズマを発生させるものである。
このような従来のプラズマ処理装置において、一般的なプラズマ処理であるAr系ガスを主体としたプラズマ処理を行うような場合にあっては、基板にてスパッタされた金属原子が誘電体部材である石英板に付着してしまい、誘導結合放電を長時間維持できないという問題が生じる場合がある。このような石英板表面への金属原子等の付着を抑制する方式が提案されている。例えば、特許文献2においては、ループ状の放電コイルと石英板との間に、プラズマと静電的に結合(容量結合)する別の電極(FS電極)を配置することで、石英板の内表面に自己セルフバイアスを形成して、イオンを積極的に引き込むことで、内表面に付いた付着物を除去するような方式のプラズマ処理装置が開示されている。
このような従来のプラズマ処理装置においては、放電コイルに例えば600〜800w程度の電力を供給するとともに、FS電極に200〜400w程度の電力を供給して、エッチングレートが例えば200〜300nm/分程度の高速エッチングを、略均一なエッチングレートにて実現することができる。
特許第3165356号公報 特許第3429391号公報
しかしながら、このような従来のプラズマ処理装置を用いて、ラジカル性のエッチング、及び/又は低い基板バイアスで低速のエッチングを行うような場合、すなわち、低いパワーで微細エッチングをするようなプラズマ処理を行うような場合にあっては、エッチングレートが不均一になるという問題がある。これは、高いパワーを用いて高速エッチングを行うような場合には、特に問題となるようなこともなく、潜在化していた放電コイルやFS電極によるプラズマパワー(例えばプラズマ密度)の僅かなバランスの不均一性が、低いパワーを用いて低速エッチングを行う場合に顕在化してきたものと考えられる。なお、低速エッチングとは、放電コイルに例えば200〜400w程度の電力が供給され、FS電極に200〜400w程度の電力が供給されて、20〜50nm/分程度のエッチングレートを得ることができるようなエッチングのことである。
従って、本発明の目的は、上記問題を解決することにあって、ラジカル性のエッチング、及び/又は低い基板バイアスで低速のエッチングにおいて、誘電体部材への付着物を抑制しながら、高密度で高い均一性のプラズマを生成できるプラズマ処理装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
本発明の第1態様によれば、プラズマ処理空間にプラズマを発生させて、対象物に対してプラズマ処理を行うプラズマ処理装置において、
その内側に上記対象物が配置される真空容器と、
上記真空容器内にプラズマ処理空間を画定する誘電体部材と、
上記誘電体部材の外側に配置され、かつ高周波電力の第1の印加点をその中心に備える渦巻きコイル形状を有する第1の電極と、
その中心が上記第1の電極の中心と合致するように上記第1の電極と上記誘電体部材との間に配置され、かつ上記中心に対して対称に配置された、高周波電力の第2の印加点を有する平板状の第2の電極とを備え、
上記第2の電極において、複数の上記第2の印加点が上記中心を中心とした円周上において均等な間隔で配置されている、プラズマ処理装置を提供する。
本発明の第2態様によれば、プラズマ処理空間にプラズマを発生させて、対象物に対してプラズマ処理を行うプラズマ処理装置において、
その内側に上記対象物が配置される真空容器と、
上記真空容器内にプラズマ処理空間を画定する誘電体部材と、
上記誘電体部材の外側に配置され、かつ高周波電力の第1の印加点をその中心に備える渦巻きコイル形状を有する第1の電極と、
その中心が上記第1の電極の中心と合致するように上記第1の電極と上記誘電体部材との間に配置され、かつ上記中心に対して対称に配置された、高周波電力の第2の印加点を有する平板状の第2の電極とを備え、
上記第1の電極は、上記中心から同じ方向に旋回するように配置されることで上記渦巻きコイル形状を形成する複数のコイル部材を備え、上記第1の電極の上記中心付近よりも外周側の方が上記複数のコイル部材が密集して配置され、
上記第2の電極は、上記第1の電極の上記コイル部材が密集して配置される外周部分にて磁場が形成される方向である半径方向に延在して形成された少なくとも3個以上のスリット状の開口部を備える、プラズマ処理装置を提供する。
本発明によれば、渦巻きコイル形状を有する第1の電極への高周波電力の第1の印加点をその中心に配置し、第1の電極と誘電体部材との間に配置される平板状の第2の電極への高周波電力の第2の印加点を、上記第1の電極の中心に対して対称、例えば点対称に配置していることにより、第1の電極による誘導結合のパワーと、第2の電極による容量結合のパワーとの上記中心に対するバランスを良好なものとすることができる。従って、プラズマ処理空間におけるプラズマ密度の均一化を図ることができ、プラズマ処理の対象物の表面におけるエッチングレートの均一化を実現することができる。特にこのようなエッチングレートの均一化は、ラジカル性のエッチング、及び/又は低い基板バイアスで低速のエッチングにおいて有効であり、誘電体部材への付着物を抑制しながら、低いパワーの低速エッチングから高いパワーの高速エッチングまでの広い範囲を高密度で高い均一性のプラズマを生成できるプラズマ処理装置を提供することができる。
以下に、本発明にかかる実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1の実施形態にかかるプラズマ処理装置101の主要な構成を示す模式構成図を図1に示す。
図1に示すように、プラズマ処理装置101は、その内側にプラズマ処理空間Sを形成する真空容器の一例であるチャンバ1と、チャンバ1の上部開口を閉止してプラズマ処理空間Sを画定する誘電体部材の一例である石英の天板5と、天板5の外側(図示上方)に配置され、渦巻きコイル形状を有する第1の電極の一例であるICPコイル(誘導結合コイル)4と、ICPコイル4と天板5との間に配置された平板状の第2の電極の一例であるFS電極7とを備えている。
チャンバ1内には、ICPコイル4と対向して配置され、プラズマ処理の対象物として例えば基板2が載置される対向電極(基板電極あるいは第3の電極)3が配置されており、この対向電極は、載置された基板(ウェハ)2を静電的に保持する静電チャック(ESC)9を有している。対向電極3は、例えば円盤形状を有しており、その図示下方中央部を第3の印加点3aとして、可変コンデンサ16を介して対向電極用高周波電源15に電気的に接続されて、所定の高周波電力が印加されるようになっている。また、チャンバ1には、その内側のプラズマ処理空間Sに反応ガスとして、例えば塩素系ガスGを供給するためのガス供給口1aと、プラズマ処理空間Sを所定の圧力に減圧する、例えば真空状態とするための排気口1bが形成されている。なお、ガス供給口1aは図示しないガス供給手段に接続されており、排気口1bは図示しない排気手段に接続されている。
ここで、ICPコイル4と、FS電極7と、天板5とを一部分解した状態にて示す模式斜視図を図2に示す。図1及び図2に示すように、ICPコイル4は、その全体的な外観形状が錐体状、例えば円錐状となるように、複数の帯状の導体部材(コイル部材)8により形成された立体型コイルである。それぞれのコイル部材(例えば、4本のコイル部材)8はその幅方向を鉛直方向として状態にて、頂部である1つの中心位置から同じ方向に旋回するように配置されて、上記中心位置を対称の中心とした点対称の多重コイルを形成している。また、この中心位置を高周波電力の第1の印加点4aとして、可変コンデンサ12を介してICPコイル用高周波電源11が電気的に接続されて、所定の高周波電力が印加されるようになっている。さらにICPコイル4におけるそれぞれコイル部材8の渦巻き形状の外周端は接地されている。このように立体型コイル(ICPコイル4)の中心位置の頂点に高周波電力を印加することで、ICPコイル4直下の誘電体部材の天板5下のプラズマ分布が局所的に高くなりすぎるなどの悪影響を及ぼすことなく、高いパワーを印加することが可能となる。
FS電極7は、天板5の外形形状に沿ってその外形が僅かに小さくなるように導体材料により形成された薄い円盤状の電極である。FS電極7の中心位置は、ICPコイル4の中心位置(すなわち第1の印加点4a)と鉛直方向において一致するように位置決めされた状態にて、天板5の上面に配置されている。また、FS電極7の中心位置を高周波電力の第2の印加点7aとして、可変コンデンサ14を介してFS電極用高周波電源13が電気的に接続されて、所定の高周波電力が印加されるようになっている。また、図2に示すように、FS電極7には、その円盤状の外周端部から中心位置に向かって延在するように、半径方向に形成された6個のスリット7bが形成されている。それぞれのスリット7bは、例えば同じ形状および大きさにて形成されて、中心位置である第2の印加点7aに対して点対称に配置されている。なお、互いに隣接するスリット7bの間に挟まれるようにして、6個の導体領域7cが第2の印加点7aと電気的に接続された状態にて配置されている。なお、FS電極7と天板5とは、互いに接触していても良いし、互いに離間していても良いが、ICPコイル4とFS電極7とは、少なくとも電気的な導通がなされない程度に互いに離間して配置されている。なお、FS電極は、例えば、銅やアルミニウムの金属板として形成される。
ここで、ICPコイル4、FS電極7、及び天板5の平面的な配置関係を図3の模式図に示す。図3に示すように、本第1実施形態においては、ICPコイル4の第1の印加点4aとFS電極7の第2の印加点7aとが鉛直方向において互いに一致して配置されており、さらにこれらの位置が天板5の中心位置とも合致している。また、立体型多重コイルであるICPコイル4は、その中心位置付近よりも外周側の方が、コイル部材8の配置密度が高くなっている。FS電極7のスリット7bは、少なくともコイル部材8の密集部分に相当する位置及びその周囲近傍位置にFS電極7の開口部分が存在するように配置されている。
次に、本第1実施形態のプラズマ処理装置101における効果を説明するにあたって、ICPコイル4及びFS電極7の機能について、図4、図5、及び図6A〜図6Cに示す模式説明図を用いて説明する。
まず、図4に示すように、高周波電源11から高周波電力がICPコイル4に印加されることにより、コイル部材8の周囲に磁場を起こして、その磁場を誘電体部材である天板5を介してプラズマ処理空間S内に透過させ、その結果、高密度のプラズマPが生成される。このように誘導結合によりプラズマを発生させる機能をICPコイル4は有している。
これに対して、FS電極7は、天板5の内側表面に付いた付着物を容量結合により除去する機能を有している。具体的には、図6Aに示すように、ICPコイル4の誘導結合によりプラズマ処理空間Sにプラズマが生成されてプラズマ処理が行われると、天板5の表面に金属原子などが付着して金属膜10が形成される。このような金属膜10の付着は、誘導結合の維持を阻害するものである。このような状況において、天板5を介してFS電極と生成されたプラズマPとが容量結合されると、図6B及び図6Cに示すように、天板5の内表面に自己セルフバイアス(バイアス電位Vdc)を形成してマイナスにチャージされ、プラズマP中よりイオンM引き込むことで、天板5に付いた金属膜10を除去することができる。
このようなFS電極7の容量結合による機能は、その導体領域7cにおいて実現されるものである。一方、FS電極7は、その導体領域7cにおいて、ICPコイル4により形成される磁場を遮断するという機能をも併せ持っている。そのため、本第1実施形態のFS電極7においては、ICPコイル4のコイル部材8が密集して配置されている部分に、磁場が形成される方向に沿って開口部、すなわちスリット7bを形成することで、ICPコイル4により形成される磁場19を効果的にプラズマ処理空間S内へ透過させながら、容量結合による付着物の除去を効果的に行うことができる。
このような構成を有する本第1実施形態のプラズマ処理装置101において、基板2に対してプラズマ処理を行う手順について説明する。
まず、図1において、チャンバ1内の対向電極3上に基板2を載置して、静電チャック9により基板2を保持する。その後、密閉されたチャンバ1内の空気が排気口1bを通じて排気されて、プラズマ処理空間Sを真空雰囲気とさせる。それとともに、ガス供給口1aを通じて、塩素系のガスGがプラズマ処理空間Sに供給される。プラズマ処理空間Sが所定の条件の雰囲気とされた後、ICPコイル4に例えば13.56MHzの高周波電力が印加されて、FS電極のスリット7bを通過した磁場によって誘導結合がなされてプラズマPが生成される。生成されたプラズマPにより基板2に対するプラズマ処理が行われる。また、それとともに、FS電極7にも高周波電力が印加されて、容量結合による天板5への付着物の付着が抑制される。
このような本第1実施形態のプラズマ処理装置101において、ICPコイル4のICPパワーによるプラズマ密度分布、FS電極7のFSパワーによるプラズマ密度分布、及びIPCパワー及びFSパワーによるプラズマ密度分布の関係を図7(a)〜(c)に示す。なお、図において位置P0は、IPCコイル4、FS電極7、及びウェハ(基板)2の中心位置を示しており、位置P1は、それぞれの外周端位置を示している。また、図7(a)に示すICPパワーによるプラズマ密度分布、及び図7(b)に示すFSパワーによるプラズマ密度分布は、図1のプラズマ処理装置101におけるA位置(天板直下の位置)での分布であり、図7(c)に示すICPパワー及びFSパワーによるプラズマ密度分布は、図1のプラズマ処理装置101におけるB位置(基板上の位置)での分布である。
ICPコイル4においては、第1の印加点4aがその中心位置に配置されており、さらに円錐形状を有していることから、その中心位置と天板5との間の距離は、その外周部と天板5との間の距離よりも大きくなっている。さらに、ICPコイル4の外周のコイル密度は、図2及び図3に示すように、コイル内側に比べ高く構成されている。また、FS電極7の中心付近は、スリット7bが設けられずに導体領域7cとなっていることにより、磁場の遮断効果が高くなっている。そのため、図7(a)に示すように、ICPコイル4からプラズマ処理空間S内に伝達されるICPパワー(誘導結合によるパワー(誘導結合のエネルギ))は、外周端位置P1において、中心位置P0よりも高くなるとともに、中心位置P0に対して、対称の分布となっている。
FS電極7においては、第2の印加点7aがその中心位置に配置されている。そのため、図7(b)に示すように、FS電極7からプラズマ処理空間S内に伝達されるFSパワー(容量結合によるパワー(容量結合のエネルギ))は、印加点7aに近い中心位置P0において最も高く、印加点7aから離れるにしたがって減少し、外周端位置P1では最も低くなる。また、FS電極7においても、パワー分布は、中心位置P0に対して、対称の分布となっている。
ここで、本第1実施形態の比較例にかかるプラズマ処理装置151として、FS電極157における第2の印加点157aの配置をその外周端部近傍に1箇所だけ設けたプラズマ処理装置の模式平面図を図18に示し、模式構成図(一部分解図)を図19に示す。図18及び図19に示すように、比較例にかかるプラズマ処理装置151は、FS電極157の第2の印加点157aの配置が異なるだけで、その他の構成は、本第1実施形態のプラズマ処理装置101と同じである。
このような比較例のプラズマ処理装置151では、図20(a)に示すように、ICPコイル4の構成は同じであることから、ICPコイル4によるICPパワー(誘導結合パワー)の分布は、図7(a)と同じである。しかしながら、FS電極157の第2の印加点157aの配置が中心位置より大きく偏っているため、図20(b)に示すように、第2の印加点157aの位置にてFSパワー(容量結合パワー)が最大値となり、中心位置P0及び反対側の端部位置P1へ向かうにしたがってパワーが低下している。従って、比較例においては、ウェハ2の表面近傍(B位置)におけるプラズマ密度分布にもこのような図示左下がりの傾向が現れることとなり、均一なエッチングレートを実現することができない。
ここで、比較例のプラズマ処理装置151におけるプラズマ密度分布が均一とならないことについて、図28(a)〜(c)を用いて説明する。図28(a)に示すように、プラズマ処理装置において、ICPコイルのICPパワーのみにより天板(誘電体部材)の直下(A位置)に発生したプラズマは、真空状態のプラズマ処理空間内で拡散し、ウェハの表面近傍(B位置)において略均一なプラズマ密度分布となる。このようなプラズマ密度分布の傾向は、ICPコイルへの印加電力が高パワー(H)から低パワー(L)とされた場合においても大きくは変わらない。一方、図28(b)に示すように、FS電極のFSパワーのみにより天板の直下(A位置)に発生したプラズマは、ウェハの表面近傍(B位置)において、印加点の位置から遠ざかる程、低下するプラズマ密度分布となる。ICPパワーが高パワーである場合には、このような傾斜分布を有するFSパワーによるプラズマ密度分布が潜在化し、その結果、図28(c)のHに示すように、ウェハ表面近傍におけるICPパワー及びFSパワーによるプラズマ密度分布は均一な状態となる。しかしながら、ICPパワーが低パワーとなると、傾斜分布を有するFSパワーによるプラズマ密度分布が顕在化し、その結果、図28(c)のLに示すように、ウェハ表面近傍におけるICPパワー及びFSパワーによるプラズマ密度分布は不均一な分布となる。このように、ICPパワーが低パワーとなることで、高パワー時に潜在していたFSパワーによる不均一なプラズマ密度が顕在化するため、比較例のプラズマ処理装置においては、均一なエッチングレートを得ることができない。
これに対して本第1実施形態においては、FS電極7の中心位置に印加点が配置されているため、FSパワーのよるプラズマ密度分布を均一化することができる。そのため、ICPパワーが低パワーとされた場合においても、ウェハ2の表面近傍(B位置)でのプラズマ密度分布におけるFS電極外周側とFS電極中心との差を小さくすることができる。従って、図7(c)に示すように、本第1実施形態のプラズマ処理装置においては、プラズマ処理空間Sにおけるプラズマ密度の均一化を図ることができ、ウェハ2の表面におけるエッチングレートの均一化を実現することができる。
また、FS電極7における第2の印加点7aの中心位置への配置は、ICPコイル4を平面型コイルではなく円錐状の立体型コイルとして形成していることにより、それぞれのコイル部材8の間を通るようにして配線ルートを確保することで実現できるものであり、ICPコイル4の誘導結合機能に影響を与えることもない。
また、ICPコイル4においては、多重渦巻き型のコイル構造が採用されているため、ループ型のコイルのように外周部だけにパワー伝達を行うのではなく、中心位置付近においてもパワー伝達を行うことができるため、エッチングレートの均一化に寄与することができる。
さらに、FS電極7が、円盤状に形成されていることにより、効果的な容量結合を実現することができ、天板5への付着物の高い抑制効果を得ることができる。それとともに、ICPコイル4におけるコイル部材8の密集箇所において、磁場の方向、すなわち半径方向に沿って複数のスリット7bが均等な配置でもって形成されていることにより、FS電極7を配置しながら、ICPコイル4により形成された磁場を、スリット7bを通してプラズマ処理空間Sに効果的に伝達することができる。
従って、低速エッチングにおいて顕在化してきたICPコイルやFS電極によるプラズマパワーの僅かなバランスの不均一性を解消することができる。よって、塩素系ガスを用いたプラズマ処理に代表されるようなラジカル性のエッチング、及び/又は低い基板バイアスで低速のエッチングにおいて、天板への付着物を抑制しながら、高密度で高い均一性のプラズマを生成できるプラズマ処理装置を提供することができる。
(第2実施形態)
なお、本発明は上記第1実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施できる。例えば、本発明の第2の実施形態にかかるプラズマ処理装置102が備えるICPコイル、FS電極、及び天板の構成(一部分解構成)を図8の模式斜視図に示し、それぞれの平面的な配置関係を示す模式平面図を図9に示す。なお、図8及び図9において、上記第1実施形態のプラズマ処理装置101が備える構成部と同じ構成部には、同じ参照番号を付してその説明を省略する。
図8及び図9に示すように、本第2実施形態のプラズマ処理装置102においては、FS電極27の構成のみが、上記第1実施形態と相違している。具体的には、FS電極27においては、高周波電力の第2の印加点27aが、スリット27bの間に挟まれたそれぞれの導体領域27cの外周端部近傍に個別に配置されている。また、それぞれの第2の印加点27a、スリット27b、及び導体領域27cは、FS電極27の中心位置に対して点対称に配置されている。
このような本第2実施形態のプラズマ処理装置102においては、図10(a)〜(c)に示すように、FS電極27の外周部にて多点にて印加したパワーが、印加点27a(外周端位置P1)にて最も大きくなる。したがって、ICPコイル4からプラズマ処理空間Sに伝達されるICPパワーが大きくなる外周端位置P1において、より多点にて誘導結合されたICPパワーを効率的にプラズマ処理空間Sに伝達することができる。また、FS電極27の中央位置付近には、外周端位置の多点にて均等に印加されたパワーが集まることになるため、印加点が配置されていない中心位置におけるFSパワーの低下が抑制される。その結果、ICPパワー及びFSパワーによるウェハ表面近傍のプラズマ密度分布を、その中心位置において僅かに低くされながらも全体としてプラズマ密度を均一なものにすることができる。従って、ウェハ2の表面におけるエッチングレートの均一化を図ることができる。特にこのようにFS電極27への高周波電力の印加点27aを多点化し、かつそれぞれの印加点27aの位置をその中心位置に対して点対称に配置していることにより、プラズマパワーを抑えた高精度の低速エッチングレートでの薄膜ウェハエッチングに好適なプラズマ処理を実現することができる。
(第3実施形態)
次に本発明の第3の実施形態にかかるプラズマ処理装置103が備えるICPコイル、FS電極、及び天板のそれぞれの平面的な配置関係を示す模式平面図を図11に示す。なお、図11において、上記実施形態のプラズマ処理装置が備える構成部と同じ構成部には、同じ参照番号を付してその説明を省略する。
図11に示すように、本第3実施形態のプラズマ処理装置103においては、FS電極37の構成のみが、上記第2実施形態と相違している。具体的には、FS電極37においては、高周波電力の第2の印加点37aが、スリット37bの間に挟まれたそれぞれの導体領域37cの中央付近(FS電極の中心と外周端部との中間位置)に個別に配置されている。また、それぞれの第2の印加点37a、スリット37b、及び導体領域37cは、FS電極37の中心位置に対して点対称に配置されている構成については、上記第2実施形態と同様である。
このような本第3実施形態のプラズマ処理装置103においては、図12(a)〜(c)に示すように、FS電極37にて多点にて印加したパワーが、印加点37a(P1とP0の中間位置)にて最も大きくなる。従って、中心位置におけるFSパワーの低下抑制効果を上記第2実施形態に比して高めることができ、プラズマ処理空間Sにおけるプラズマ密度を略均一なものにすることができる。よって、ウェハ2の表面におけるエッチングレートの均一化をさらに向上させることができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態にかかるプラズマ処理装置104が備えるICPコイル、FS電極、及び天板の模式断面図を図13Bに示し、ICPコイル44の模式平面図を図13Aに示す。
図13A及び図13Bに示すように、本第4実施形態のプラズマ処理装置104においては、立体型の渦巻きコイルではなく、平面型の渦巻きコイル形状を有するICPコイル44を採用している点において、上記それぞれの実施形態と相違する。
また、図13Bに示すように、FS電極としては、例えば、図9に示す上記第2実施形態のFS電極27を用いており、外周端部においては、点対称に配置され多点化された複数の第2の印加点27aが設けられている。
このような平面型コイル形状を有するICPコイル44では、そのコイル部材48の間に空間を確保することが難しいため、FS電極27の印加点27aの配置は外周端部側となる。しかしながら、それぞれの第2の印加点27aが中心位置に対して点対称に配置されているため、より均一化されたパワーをプラズマ処理空間Sに伝えることができ、低速エッチングレートの均一化を実現することができる。なお、ICPコイル44における第1の印加点44aは、その中心位置に配置されている。
なお、このような平面型コイル形状としては、その他様々な形態を適用することができる。例えば、図14A及び図14Bに示すプラズマ処理装置105では、ICPコイル54として、その中心位置から複数のコイル部材58が多重に旋回された平面型の多重渦巻きコイル形状を有するコイルが採用されている。
また、図15A及び図15Bに示すプラズマ処理装置106では、ICPコイル64として、その中心位置から1本のコイル部材68が旋回され、その旋回の途中で複数のコイル部材68へと分割されながらさらに旋回された平面型の多重渦巻きコイル形状を有するコイルが採用されている。なお、このようなICPコイル64では、図15Aに示すように、その中心付近におけるコイル密度が低く、外周付近におけるコイル密度が高くなるという特徴を有している。
このような様々な形態の平面型渦巻きコイルをICPコイルとして採用するような場合であっても、本第4実施形態による効果を得ることができる。
ここで、上記第1実施形態から第3実施形態のプラズマ処理装置101、102、及び103におけるFS電極7、27、37の第2の印加点7a、27a、及び37aの配置及び印加点までの配線ルートについて、図16A、図16B、及び図16Cに示す模式断面図を用いて説明する。
まず、図16Aに示す上記第2実施形態のプラズマ処理装置102では、FS電極27の第2の印加点27aが外周端部に配置されているため、それぞれの第2の印加点27aまでの配線ルートR1は、ICPコイル4の外側に確保することができる。従って、このような形態においては配線ルートの自由度が高いということができる。
次に、図16Bに示す上記第3実施形態のプラズマ処理装置103では、FS電極37の第2の印加点37aが中間位置に配置されているため、それぞれの第2の印加点37aまでの配線ルートR2は、ICPコイル4の内側における中間位置に確保することが望ましい。このような配線ルートR2用の空間を確保するためには、ICPコイルとして、中心付近のコイル密度が低くて外周付近のコイル密度が高くなるような渦巻き型のコイルを採用することが好ましく、さらに立体型のコイルを採用することがより望ましい。
また、図16Cに示す上記第1実施形態のプラズマ処理装置101では、FS電極7の第2の印加点7aがその中心位置に配置されているため、第2の印加点7aまでの配線ルートR3は、ICPコイル4の内側における中心位置付近に確保することが望ましい。このような配線ルートR3用の空間を確保するためには、上述したように、コイル密度の粗密があるコイルや、立体型のコイルを採用することが望ましい。
次に、上記それぞれの実施形態において、FS電極に形成されているスリットの形態について、図17A及び図17BのFS電極のスリット付近を拡大した部分拡大模式説明図を用いて説明する。
まず、図17Aに示すように、例えば、上記第2実施形態のFS電極27においては、スリット27bの端部が、FS電極27の外周端部において開放した状態とされている(「開放型スリット」とする。)。一方、図17Bに示すFS電極77のように、スリット77bの端部が開放されていないような形態(「閉止型スリット」とする。)を採用することもできる。ただし、閉止型スリット77bが採用される場合にあっては、ICPコイル4におけるコイル密度が高い部分およびその周囲近傍において、開口部が十分に確保されるように、スリット配置及び形状を決定することが望ましい。閉止型スリットにおいて、十分な開口部が確保されないような場合にあっては、外周端部が開放されていないことにより磁場の遮蔽効果(シールド効果)が高くなり、誘導結合機能を低下させるおそれがある。
なお、このようなスリットの形状は、長方形状に限られず、その他三角形状、楕円形状など様々な形状を採用することができる。また、容量結合の均一化を考慮して、それぞれのスリットは、FS電極の中心位置に対して点対称に配置されることが好ましく、複数のスリットとして3個以上、例えば6個や8個程度のスリットが配置されることが好ましい。さらに、FS電極において、導体領域の合計面積よりもスリット合計面積の方が小さくなるように、スリットの大きさが決定されることが好ましい。導体領域部分が容量結合に寄与する部分だからである。
また、スリット7bの幅を決定するにあたっては、天板5の厚さを考慮する必要がある。天板5の厚さが大きい場合には、容量結合して得られた電位は低くなるものの、スリットの形成位置と導体領域の形成位置との間での容量結合の電位のバラツキが少なくなる。一方、天板5の厚さが小さい場合には、容量結合して得られた電位を高くすることができるが、逆にバラツキは大きくなる。
また、天板5は、磁場等のパワーをプラズマ処理空間S内に効果的に伝えるということを考えれば、薄く形成されることが好ましい。一方、プラズマ処理空間Sの真空圧力に十分に耐えることができるということを考えれば、厚く形成されることが好ましい。このように相反する条件を満たす構造として、例えば天板に放射状に複数の梁を設ける構造を採用することができる。すなわち、梁が形成されている位置では、天板厚みを大きくして強度確保を行い、梁と梁との間の領域においては、天板厚みを小さくして効率的なパワーの透過を実現することができる。このような梁構造を有する天板に対しては、磁場の効率的な透過性を考慮して、FS電極のそれぞれのスリットが、それぞれの梁の間の天板厚さが薄い部分に位置されるように、スリットの形成位置及び本数を決定することが望ましい。
また、上記説明においては、ICPコイルの渦巻き形状が円形である場合について説明したが、このような場合に代えて、渦巻き形状が方形であるような場合であっても本発明に適用することができる。
ここで、FS電極における高周波電力の印加点の配置と、その結果得られるウェハ表面近傍(B位置)におけるプラズマ密度との関係を、図29のグラフにまとめる。図29に示すように、FS電極の端部1箇所のみに印加点を配置する形態S3(比較例)では、プラズマ密度分布が傾斜された状態となり、均一なエッチングレートを得ることができない。これに対して、印加点を中央位置に配置した形態S1(第1実施形態)では、中央位置P0付近では僅かに高いプラズマ密度となるものの、全体としては略均一なプラズマ密度分布を得ることができる。また、FS電極の外周に複数の印加点を配置した形態S2(第2実施形態)では、端部位置P1付近では僅かに高いプラズマ密度となるものの、全体としては略均一なプラズマ密度分布を得ることができる。従って、上記それぞれの実施形態によれば、略均一なエッチングレートを得ることができる。
なお、上記それぞれの実施形態は、膜材質として、「ニッケル、金、白金、イリジウム又はその合金、ニッケル合金(例えば、ニッケルコバルト、ニッケルフェライト)」などの磁性材料又はSbT、PzTなどの強誘電体材料が用いられるプラズマ処理に効果的である。これらの材料は、貴金属などの不揮発性材料であり、このような膜材質は付着物が発生しやすい材料であり、FS電極による付着物抑制効果を得ることができる。特にこのような膜加工では、低速の均一なエッチングが要望されており、本発明のプラズマ処理を適用することが好適である。また、このような低速エッチングとしては、不揮発性膜の側壁への付着を抑制するために、塩素系ガスを用いたエッチングを行うことが好ましい。
(実施例)
次に、本発明の実施例1として、上記第1実施形態のプラズマ処理装置101において、塩素系ガスを用いて低速エッチングを行った場合におけるエッチングレートのバラツキを測定した。また、本実施例1に対する比較例1として、図18のプラズマ処理装置151において、Ar系ガスを用いてエッチングを行った場合と、比較例2として、プラズマ処理装置151において、塩素系ガスを用いてエッチングを行った場合におけるエッチングレートのバラツキを測定した。なお、プラズマ処理の対象物としてはシリコンウェハ(PRマスク:1.6μm、Ni合金:30nm、下地:SiO、直径:φ6インチ)を共通して用いた。
(比較例1)
以下のエッチング条件にてウェハに対するプラズマ処理を行った。
[ガス条件]: 50sccm(Ar)
[圧力]: 0.4Pa
[ICPコイル印加電力]: 600w
[FS電極印加電力]: 200w
[対向電極印加電力]: 200w
また、図21に示すように、FS電極157の第2の印加点157aを外周端部近傍に一箇所だけ設けて、高周波電力の印加を行った。ウェハ2に対するプラズマ処理を実施した後、図22の模式図に示すように、ウェハ2の表面近傍において、中心位置を基準として、X方向に4箇所、Y方向に4箇所の合計9箇所の測定点を設けて、エッチングレートを測定した。その結果を図23のグラフに示す。なお、図23のグラフにおいては、横軸にウェハ2の測定点の位置を、中心位置を基準として、X方向及びY方向に分けて示し、縦軸にエッチングレートを示している。
図23に示すように、比較例1のAr系ガスによるプラズマ処理の場合、対向電極のパワーを下げた低速条件においても、X方向及びY方向には、エッチングレートの偏りが無く、高い均一性が得られた。
(比較例2)
次に、比較例2として、以下のエッチング条件にてウェハに対するプラズマ処理を行った。
[ガス条件]: 10sccm(Cl
40sccm(BCl
[圧力]: 0.4Pa
[ICPコイル印加電力]: 400w
[FS電極印加電力]: 200w
[対向電極印加電力]: 300w
また、図24に示すように、FS電極157の第2の印加点157aを外周端部近傍に一箇所だけ設けて、高周波電力の印加を行った。ウェハ2に対するプラズマ処理を実施した後、上記比較例1と同様に図22の模式図に示すように、ウェハ2の表面近傍において、中心位置を基準として、X方向に4箇所、Y方向に4箇所の合計9箇所の測定点を設けて、エッチングレートを測定した。その結果を図25のグラフに示す。
図25に示すように、比較例2の塩素系ガスを用いた低速エッチングによるプラズマ処理の場合、X方向にはエッチングレートに偏りが無いが、Y方向には偏りが生じた。FS電極157における印加点157aに近いエッチングレートが高く、印加点から遠くなる程エッチングレートが低くなった。
(実施例1)
次に、本発明の実施例1として、以下のエッチング条件にてウェハに対するプラズマ処理を行った。
[ガス条件]: 10sccm(Cl
40sccm(BCl
[圧力]: 0.4Pa
[ICPコイル印加電力]: 400w
[FS電極印加電力]: 200w
[対向電極印加電力]: 300w
また、図26に示すように、FS電極7の第2の印加点7aを中心位置に一箇所だけ設けて、高周波電力の印加を行った。ウェハ2に対するプラズマ処理を実施した後、上記比較例1及び2と同様に図22の模式図に示すように、ウェハ2の表面近傍において、中心位置を基準として、X方向に4箇所、Y方向に4箇所の合計9箇所の測定点を設けて、エッチングレートを測定した。その結果を図27のグラフに示す。
図27に示すように、実施例の塩素系ガスを用いた低速エッチングによるプラズマ処理の場合、X方向及びY方向には、エッチングレートの偏りが無く、高い均一性が得られた。従って、本発明によれば、低速エッチングにおいて、エッチングレートの高い均一性を得られることが確認できた。
なお、上記様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明の第1実施形態にかかるプラズマ処理装置の模式構成図 第1実施形態のプラズマ処理装置の部分分解図 第1実施形態のプラズマ処理装置のICPコイル、FS電極、及び天板の平面的な配置関係を示す模式平面図 第1実施形態のプラズマ処理方法の模式説明図 第1実施形態のプラズマ処理方法の模式説明図(FS電極の図) 第1実施形態のプラズマ処理方法の模式説明図 第1実施形態のプラズマ処理方法の模式説明図 第1実施形態のプラズマ処理方法の模式説明図(部分拡大模式図) 第1実施形態のプラズマ処理による効果を示すグラフ 本発明の第2実施形態にかかるプラズマ処理装置の部分分解図 第2実施形態のプラズマ処理装置のICPコイル、FS電極、及び天板の平面的な配置関係を示す模式平面図 第2実施形態のプラズマ処理による効果を示すグラフ 第3実施形態のプラズマ処理装置のICPコイル、FS電極、及び天板の平面的な配置関係を示す模式平面図 第3実施形態のプラズマ処理による効果を示すグラフ 本発明の第4実施形態にかかるプラズマ処理装置が備える平面型コイルの模式平面図 第4実施形態のプラズマ処理装置の模式構成図 第4実施形態の変形例にかかる平面型コイルの模式平面図 第4実施形態の変形例のプラズマ処理装置の模式構成図 第4実施形態の変形例にかかる平面型コイルの模式平面図 第4実施形態の変形例のプラズマ処理装置の模式構成図 第2実施形態のFS電極への配線ルートを示す模式説明図 第3実施形態のFS電極への配線ルートを示す模式説明図 第1実施形態のFS電極への配線ルートを示す模式説明図 第2実施形態のFS電極のスリットの構造を示す模式説明図 第2実施形態のFS電極のスリットの構造の変形例を示す模式説明図 第1実施形態の比較例にかかるプラズマ処理装置のICPコイル、FS電極、及び天板の平面的な配置関係を示す模式平面図 比較例のプラズマ処理装置の部分分解図 比較例のプラズマ処理による効果を示すグラフ 比較例1のFS電極の印加点の位置を示す図 比較例1のウェハにおける測定点を示す図 比較例1のエッチングレートのバラツキを示す図 比較例2のFS電極の印加点の位置を示す図 比較例2のエッチングレートのバラツキを示す図 本発明の実施例1のFS電極の印加点の位置を示す図 実施例1のエッチングレートのバラツキを示す図 比較例においてICPパワーの高低によるプラズマ密度分布への影響を説明するグラフ FS電極への印加点の配置とプラズマ密度との関係を示すグラフ
符号の説明
1 チャンバ
2 基板(ウェハ)
3 対向電極
4 ICPコイル
4a 第1の印加点
5 天板
7 FS電極
7a 第2の印加点
7b スリット
7c 導体領域
8 コイル部材
9 静電チャック
10 金属膜
11 ICPコイル用高周波電源
12 可変コンデンサ
13 FS電極用高周波電源
14 可変コンデンサ
15 対向電極用高周波電源
16 可変コンデンサ
101 プラズマ処理装置
P プラズマ
M イオン
S プラズマ処理空間

Claims (2)

  1. プラズマ処理空間にプラズマを発生させて、対象物に対してプラズマ処理を行うプラズマ処理装置において、
    その内側に上記対象物が配置される真空容器と、
    上記真空容器内にプラズマ処理空間を画定する誘電体部材と、
    上記誘電体部材の外側に配置され、かつ高周波電力の第1の印加点をその中心に備える渦巻きコイル形状を有する第1の電極と、
    その中心が上記第1の電極の中心と合致するように上記第1の電極と上記誘電体部材との間に配置され、かつ上記中心に対して対称に配置された、高周波電力の第2の印加点を有する平板状の第2の電極とを備え、
    上記第2の電極において、複数の上記第2の印加点が上記中心を中心とした円周上において均等な間隔で配置されている、プラズマ処理装置。
  2. プラズマ処理空間にプラズマを発生させて、対象物に対してプラズマ処理を行うプラズマ処理装置において、
    その内側に上記対象物が配置される真空容器と、
    上記真空容器内にプラズマ処理空間を画定する誘電体部材と、
    上記誘電体部材の外側に配置され、かつ高周波電力の第1の印加点をその中心に備える渦巻きコイル形状を有する第1の電極と、
    その中心が上記第1の電極の中心と合致するように上記第1の電極と上記誘電体部材との間に配置され、かつ上記中心に対して対称に配置された、高周波電力の第2の印加点を有する平板状の第2の電極とを備え、
    上記第1の電極は、上記中心から同じ方向に旋回するように配置されることで上記渦巻きコイル形状を形成する複数のコイル部材を備え、上記第1の電極の上記中心付近よりも外周側の方が上記複数のコイル部材が密集して配置され、
    上記第2の電極は、上記第1の電極の上記コイル部材が密集して配置される外周部分にて磁場が形成される方向である半径方向に延在して形成された少なくとも3個以上のスリット状の開口部を備える、プラズマ処理装置。
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