図1は、本発明の第1実施形態による携帯端末装置の内部構成を示すブロック図である。携帯端末装置1の全体は、筐体内部のマイクロコンピュータ等の制御部2により制御される。記憶部12は、制御部2を動作させるためのプログラムやパラメータ類、及びアプリケーション機能部5の各種機能に関するアプリケーション・プログラム等を記憶する。無線部13は制御部2の下でアンテナ14を介して無線信号の送受信、変復調、周波数変換、増幅等の処理を行う。電話機能部3は、マイク部6、スピーカ部7、主操作部8と共に通話に関係する機能を実行する。情報処理機能部4は、電話機能部3やアプリケーション機能部5で外部から得た情報を処理する。また、複数のアプリケーションを同時に処理する際にも有用である。
アプリケーション機能部5は、メール機能、ウェブ(web)機能、ラジオ機能、音楽再生プレーヤ機能、テレビ(TV)機能、カメラ機能を例示するが、例示したとおりでなくてもよいし、図示しないその他の機能を持ち合わせていてもよい。アプリケーション機能部5は、これら各機能のアプリケーション・プログラムの実行に関わり、所定のアプリケーション機能の達成に寄与する。主操作部8やマイク部6、及び、表示部15やスピーカ部7は、電話機能部3やアプリケーション機能部5等の動作時における入力、及び、出力として機能する。状態検出部9は、携帯端末装置1の状態、例えば折りたたまれている等のコンパクトな状態か否かを検出する。
切換操作部11は、例えば筐体の外面に設けられた第1の操作部材(切換操作部材)を用い、アプリケーション機能部に関する複数のアプリケーション・プログラムのうち、所定のアプリケーション・プログラムに関する複数の機能の中で、それぞれの機能への切り換えが可能である。また、機能操作部10は、例えば筐体の外面に設けられた第2の操作部材(機能操作部材)を用い、所定のアプリケーション・プログラムに関する複数の機能の操作に共通に用いられると共に、切換操作部11による機能の切り換えに応じて操作内容が変更される。
図2は、図1の携帯端末装置におけるアプリケーション機能制御処理に関する流れ図である。ステップS201において、複数のアプリケーション(アプリともいう)の中から所定のアプリケーション・プログラム起動処理が行われると、処理をステップS202に移す。ステップS202においては、所定のアプリ内における機能操作が可能となる。ここで、必要に応じて機能操作部による操作が行われる。ステップS203において、機能操作部による操作で機能切り換えがなされると、ステップS204に処理が移される。ステップS204では、次に選択されるべき機能への切り換えが行われる。機能切り換え後は、再びステップ202に処理が移される。一方、ステップS203において、機能切り換えしていないと判断されると、ステップS205に処理が移される。ステップS205では、アプリが終了か否かが判断される。アプリが終了していないと判断されれば、再びステップ202に処理が移される。アプリが終了したと判断されれば、アプリケーション機能制御処理を終了する。
上記構成によれば、切換操作部11と機能操作部10とを設け、所定のアプリケーション・プログラムに関するアプリケーション内での機能切り換えは切換操作部11、切り換えられた各機能の操作は機能操作部10というように操作が割り当てられる。切換操作部11は、第1の操作部材による機能の切り換え操作において、設定時間内に切り換え操作が行われないときに切り換え操作完了と判断され、自動的に機能選択がなされることが望ましい。機能操作部は、第1の操作部材により機能選択がなされたときの機能に応じた操作内容を、第2の操作部材にて操作することになる。これにより、簡単な切り換え操作により特定の機能の項目を選択することができ、選択された機能の操作は分かり易く容易になる。これにより、複数の情報媒体を提供し得る機能を有するアプリケーションを含んだ電子機器の操作性をいっそう向上させることができる。
図3は、図1の携帯端末装置に関し、折りたたんだ状態(クローズ状態)の一方向外観を示す斜視図である。図4は、図1の携帯端末装置に関し、開いた状態(オープン状態)の主面外観を示す平面図である。これら図3、図4を参照して本発明の第1実施形態をより具体的に説明する。なお、本実施形態では、携帯端末装置として携帯電話機を例にあげて説明する。
携帯端末装置1の筐体は、可動連結部30を介して互いの主面どうしが対向するように折りたためる第1筐体31と第2筐体32から構成される。第1筐体31は、主に操作部側であり、第2筐体32は、主に表示部側となっている。なお、携帯端末装置1は、このような筐体の例示に限らない。単に携帯端末装置を折りたたみ開閉するだけでなく、図示しないが、ディスプレイ部が回転する2軸タイプやリボルバータイプの端末装置、テンキー等メインのキー操作部分のカバーがあるフリップタイプの端末装置等も含む。
第1筐体31は、主表面に、主操作部8に関するキーパネル81、マイク部6に関する音声入力部61が露出するように構成される。キーパネル81内の操作キー群においては、第1筐体31と、第2筐体32の変形状態(オープン状態、クローズ状態)や起動されているアプリケーションの種類に応じて、所定の機能の割り当て(キー・アサイン)が行われる。また、ユーザにより操作キー群の各キーの押圧動作によって、割り当てられている機能に応じた動作が実行される。
なお、このような主表面に対する裏面側には、図示しないが、被写体を撮像するカメラ部やライト部、バッテリー格納部を有するバッテリーリッド等が設けられている。また、この第1筐体31の一方の側面321には、図3に示すように、機能操作部10に関する第2の操作部材として、例えば2個の操作キー101、102が隣り合うように配置されている。操作キー101、102は、例えばトグル操作タイプのものであってよい。従って、操作キー101、102の操作面上には例えば、“ライト”、“マナー”等のキーシルク表示(印刷表示)がある。
第2筐体32において、表示部15に関する各種情報を表示するための表示部材として、主表面側のメインディスプレイ151と、背面側のサブディスプレイ152が配備されている。音声出力部71は、メインディスプレイ151の設けられている面側において、可動連結部30から遠い第2筐体32の端部に設けられている。また、この第2筐体32の一側面側には、切換操作部11に関する第1の操作部材として、操作キー111がサブディスプレイ152に隣り合うように配置されている。
ここで、サブディスプレイ152は、切換操作部11、より具体的には操作キー111によって切り換えられた機能に応じた操作内容に関する情報を表示する。さらに、サブディスプレイ152は、機能操作部10、より具体的には操作キー101、102によって操作される制御に応じて表示態様が変化し、操作状況が分かり易く表現される。
上記構成によれば、表示部15におけるサブディスプレイ152は、切換操作部11による切換操作や機能操作部10による機能操作の操作内容に関する表示が可能なように設けられる。ユーザはサブディスプレイ152のような表示部材を利用しつつ、第1の操作部材である操作キー111及び第2の操作部材である操作キー101、102の操作ができる。また、サブディスプレイ152と操作キー111とが、筐体の正面部に配置され、操作キー101、102が、筐体の側面部に配置されている。これにより、切換操作部11及び機能操作部10の操作区分が明確になり、操作性の向上に寄与する。
図5は、図2のステップ201における、アプリケーション・プログラム起動処理に関する流れ図を示す。図3を参照しながら説明する。携帯端末装置1は、クローズ状態で所定の低消費電力モードになっているものとする。この状態で例えば、操作キー111において設定時間内の短押し操作がなされると、サブディスプレイ152は現在時刻を表示する。ここでの設定時間は例えば2秒間であり、ユーザ側で容易に変更可能としてもよい。その他、操作キー101,102を押してもサブディスプレイ152は現在時刻を表示する。一方、操作キー111において所定時間を越えた長押し操作がなされると、携帯端末装置1は、所定の動作モードとなり、サブディスプレイ152は非選択状態のメニューを表示する。ここでいうメニューは、例えば、図1のアプリケーション機能部5に示すようなアプリケーションメニューであって、サブディスプレイ152には一度に複数メニューが表示されていてもよい。その際、メニューは図柄表示化されていてもよい(S501)。
その後、切換操作部11は、操作キー111において、設定時間内(2秒以内)の間隔で短押し操作(2秒間以内)が繰り返される間、切り換え操作が有効と判断される(S502)。これにより、サブディスプレイ152には、切り換え操作に応じたメニュー選択可能表示がなされる(S503)。操作キー111による切り換え時、設定時間過ぎても操作キー111が押されない場合、現時点で選択状態になっているメニューが選択されることになり、メニューから選択されたアプリケーション・プログラムが起動される(S504)。その際、選択されたメニューがサブディスプレイ152において数回点滅することで報知し、その後、この選択されたアプリケーション・プログラムが起動されるようにしてもよい。
なお、S501でメニュー表示されている非選択状態において、操作キー111による操作が一度もない場合、低消費電力モードになる。また、操作キー111による切り換え時も含め、操作キー111が長押し(2秒間を越える)されることによっても、低消費電力モードになる。
図6(a)、(b)は、それぞれ図3に示す携帯端末装置1のサブディスプレイ152における情報の表示態様の一例を示す平面図である。図2、図3を参照して説明する。所定のアプリケーション・プログラムの起動により、所定のアプリ、ここではラジオ(ラジオアプリ)が機能するよう制御される。その際、図6(a)に示すように、サブディスプレイ152には、初期表示として、周波数の情報が表示される(DSP1)。周波数の値は、機能操作部10に関する操作キー101、102を操作することにより変更可能である(図2のS202参照)。操作キー101または102は、例えば、所定時間を越える長押しをすることによって、周波数の高速変更が可能であり、例えば、所定時間以内の短押しをすることによって、周波数の微少変更が可能である。ここでの所定時間は、これまで設定時間として用いられている2秒間でもよいし、別の時間設定でもよい。
上記情報表示DSP1において、操作キー101、102を模った案内表示101D、102Dが設けられる。これにより、案内表示101D、102Dにおける操作方向に略一致する方向で配置された操作キー101、102により、周波数変更の操作ができることを分かり易くしている。さらに、情報表示DSP1には、操作キー111に並ぶように、操作キー111を模った案内表示111Dが設けられる。これにより、操作キー111により切り換えの操作ができることを分かり易くしている。
切換操作部11に関する操作キー111によって、2秒間以内の短押しによる切り換え操作がなされる(図2のS203、S204参照)。その結果、図6(b)に示すように、サブディスプレイ152には、次表示として、音量の情報が表示される(DSP2)。音量の値は、機能操作部10に関する操作キー101、102を操作することにより変更可能である(図2のS202参照)。
上記情報表示DSP2においては、音量の情報表示方向が、操作キー101、102の配列方向と略一致しており、操作キー101、102による操作を連想させる。これにより、案内表示101D、102Dがなかったとしても、操作キー101、102を操作することにより音量の値が調節できることは、容易に想像がつく。
切換操作部11に関する操作キー111による切り換え操作が、選択されるアプリ内における機能の種類を上回る回数に至る場合、情報表示(DSP)は再び初期表示に戻り、循環表示される形となる。つまり、このラジオアプリの場合、操作キー111による切り換え操作をし続けると、DSP1、DSP2の繰り返しの循環表示となる。また、操作キー111について設定時間(2秒間)過ぎても何も操作しなければ、アプリ終了とは判断されず、現時点での情報表示DSP2を提供する。操作キー111によって、例えば2秒間を越える長押しの操作がなされれば、アプリ終了と判断される(図2のS205参照)。また、操作キー101,102について操作の有無に関わらず、アプリ終了とは判断されない。従って、現時点での情報表示DSP2を提供する(図2のS205参照)。
上記案内表示101D、102Dや111Dは、操作上必須ではない。しかし、操作キー101、102や111は、情報表示DSP1(またはDSP2)における所定の操作方向に関する表示態様に略一致する方向で配設される方が、より操作のイメージがし易い。従って、情報表示DSP1(またはDSP2)に、左右(または上下)方向等、所定の操作方向を連想させる内容を含むことは極めて有効である。また、このような情報表示DSP1(またはDSP2)に対し、操作の関連性が得られるように操作キー101、102や111を配置することは、操作性の向上のために重要である。
図7は、本発明の第2実施形態による携帯端末装置に関し、図2の応用例であり、図1の携帯端末装置におけるアプリケーション機能制御処理に関する流れ図である。図2に比べて、ステップS206、S207が加えられた点が異なり、その他は同様であるため、同様部分は説明を省略する。ステップS206、S207の付加により、切換操作部11に関する操作キー111、及び機能操作部10に関する操作キー101,102について、所定時間過ぎても何も操作しなければ、アプリ起動時に選択された機能へ切り換えられる。
図7の処理構成を、図6(a)、(b)を参照して具体的に説明する。ラジオアプリが起動されると、図6(a)に示すように、サブディスプレイ152には、初期表示として、周波数の情報が表示される(DSP1)。周波数の値は、機能操作部10に関する操作キー101、102を操作することにより変更可能である(図7のS202参照)。操作キー101または102は、例えば、所定時間を越える長押しをすることによって、周波数の高速変更が可能であり、例えば、所定時間以内の短押しをすることによって、周波数の微少変更が可能である。ここでの所定時間はこれまで設定時間として用いられている2秒間でもよいし、別の時間設定でもよい。
切換操作部11に関する操作キー111によって、2秒間以内の短押しによる切り換え操作がなされる(図7のS203、S204参照)。その結果、図6(b)に示すように、サブディスプレイ152には、次表示として、音量の情報が表示される(DSP2)。音量の値は、機能操作部10に関する操作キー101、102を操作することにより変更可能である(図7のS202参照)。
切換操作部11に関する操作キー111、及び機能操作部10に関する操作キー101,102について、所定時間過ぎても何も操作しなければ、アプリ起動時に選択された機能へ切り換えられる。つまり、サブディスプレイ152では、初期表示した周波数の情報表示DSP1に自動的に切り換えられる(図7のS205〜S207参照)。
上記構成によれば、操作工数を省き、操作が簡素化される制御手段を有する。例えば、機能切り換え中か、切り換え操作完了(選択)かのいずれの状態であるかは、設定した時間内に切り換え操作が行われるか否かで決定される。また、機能操作中か、操作完了(操作不要)かのいずれの状態であるかは、設定した時間内に機能の操作が行われるか否かで決定される。所望のアプリケーション起動中において、操作完了(操作不要)と判断されれば、自動的に、現在のアプリケーションが起動された時に最初に選択される機能、つまり、機能操作初期における最も有用な機能(例えばラジオ機能なら周波数について所定の操作)が操作可能となる。
図8(a)〜(d)は、それぞれ図3に示す携帯端末装置1のサブディスプレイ152における情報の表示態様の一例を示す平面図である。図3、図7を参照して説明する。所定のアプリケーション・プログラムの起動により、所定のアプリ、ここでは音楽再生プレーヤ(音楽再生アプリ)が機能するよう制御される。
図8(a)に示すように、サブディスプレイ152には、初期表示として、楽曲のタイトル情報が表示される(DSP11)。選択可能な複数の楽曲は、機能操作部10に関する操作キー101、102を操作することによりサブディスプレイ152に識別可能な形で順次表示され、変更可能である(図7のS202参照)。なお、上記複数の楽曲のタイトルは仮の番号や記号表記になることも十分考えられる。操作キー101または102は、例えば、所定時間を越える長押しをすることによって、タイトルの連続早送り/戻し表示が可能である。ここでの所定時間はこれまで設定時間として用いられている2秒間でもよいし、別の時間設定でもよい。
上記情報表示DSP11において、操作キー101、102を模った案内表示101D、102Dが設けられる。これにより、案内表示101D、102Dに略一致する方向で配置された操作キー101、102により、楽曲変更の操作ができることを分かり易くしている。さらに、情報表示DSP11には、操作キー111に並ぶように、操作キー111を模った案内表示111Dが設けられる。これにより、操作キー111により切り換えの操作ができることを分かり易くしている。
操作キー111について、設定時間(2秒間)過ぎても何も操作しなければ、アプリ終了とは判断されず、現時点での情報表示DSP11を提供する。操作キー111によって、例えば2秒間を越える長押しの操作がなされれば、アプリ終了と判断される(図7のS205参照)。さらに、操作キー101,102について、設定時間過ぎても何も操作しなければ、情報表示DSP11に従って楽曲が選択されたものと判断され、音楽が再生される。
音楽再生時においては、操作キー101,102の操作で、再生されている音楽の早送り、早戻しの操作が可能である(図7のS202参照)。また、切換操作部11に関する操作キー111によって、2秒間以内の短押しによる切り換え操作がなされる(図7のS203、S204参照)。その結果、図8(d)に示すように、サブディスプレイ152には、次表示として、音量の情報が表示される(DSP14)。音量の値は、機能操作部10に関する操作キー101、102を操作することにより変更可能である(図7のS202参照)。
一方、音楽再生前において、次のような選曲手順がある。サブディスプレイ152には、初期表示として、楽曲のタイトル情報が表示される(DSP11)。切換操作部11に関する操作キー111によって、2秒間以内の短押しによる切り換え操作がなされる(図7のS203、S204参照)。その結果、図8(b)に示すように、サブディスプレイ152には、次表示として、アーチスト情報が表示される(DSP12)。様々なアーチストの楽曲が複数存在する場合、アーチスト情報から所望の楽曲を早期に検索できる場合がある。アーチスト情報においても仮の番号や記号表記になることも十分考えられる。選択可能なアーチストは、機能操作部10に関する操作キー101、102を操作することによりサブディスプレイ152に順次表示され、変更可能である(図7のS202参照)。操作キー101または102は、例えば、所定時間を越える長押しをすることによって、連続早送り表示が可能である。ここでの所定時間はこれまで用いられている2秒間でもよいし、別の時間設定でもよい。
操作キー111について、所定時間過ぎても何も操作しなければ、アプリ終了とは判断されず、現時点での情報表示DSP12を提供する。操作キー111によって、例えば2秒間を越える長押しの操作がなされれば、アプリ終了と判断される(図7のS205参照)。さらに、操作キー101,102について、所定時間過ぎても何も操作しなければ、サブディスプレイ152は、自動的にアプリ起動時に選択された機能、すなわち、図8(a)の情報表示DSP11を提供する(図7のS206、S207参照)。このときの情報表示DSP11は、DSP12で選択したアーチスト情報を反映したタイトル群の一つの情報表示である。アーチスト情報で絞られた選択可能な複数の楽曲は、機能操作部10に関する操作キー101、102を操作することによりサブディスプレイ152に識別可能な形で順次表示され、変更可能である(図7のS202参照)。
操作キー111について、所定時間過ぎても何も操作しなければ、アプリ終了とは判断されず、現時点での情報表示DSP11を提供する。操作キー111によって、例えば2秒間を越える長押しの操作がなされれば、アプリ終了と判断される(図7のS205参照)。さらに、操作キー101,102について、所定時間過ぎても何も操作しなければ、情報表示DSP11に従って楽曲が選択されたものと判断され、音楽が再生される。
音楽再生時においては、操作キー101,102の操作で、再生されている音楽の早送り、早戻しの操作が可能である(図7のS202参照)。また、切換操作部11に関する操作キー111によって、2秒間以内の短押しによる切り換え操作がなされる(図7のS203、S204参照)。その結果、図8(d)に示すように、サブディスプレイ152には、次表示として、音量の情報が表示される(DSP14)。音量の値は、機能操作部10に関する操作キー101、102を操作することにより変更可能である(図7のS202参照)。
また一方、音楽再生前において、次のような選曲手順がある。サブディスプレイ152には、初期表示として、楽曲のタイトル情報が表示される(DSP11)。切換操作部11に関する操作キー111によって、2秒間以内の短押しによる切り換え操作がなされ、サブディスプレイ152には、次表示として、アーチスト情報が表示される(DSP12)。続いて、さらに2秒間以内の短押しによる切り換え操作がなされる(図7のS203、S204参照)。その結果、図8(c)に示すように、サブディスプレイ152には、次表示として、アルバム情報が表示される(DSP13)。様々なアーチストの楽曲がアルバム単位で複数存在する場合、アルバム情報から所望の楽曲を早期に検索できる場合がある。アルバム情報においても仮の番号や記号表記になることも十分考えられる。選択可能なアルバムは、機能操作部10に関する操作キー101、102を操作することによりサブディスプレイ152に順次表示され、変更可能である(図7のS202参照)。操作キー101または102は、例えば、所定時間を越える長押しをすることによって、連続早送り/戻し表示が可能である。ここでの所定時間はこれまで用いられている2秒間でもよいし、別の時間設定でもよい。
操作キー111について、所定時間過ぎても何も操作しなければ、アプリ終了とは判断されず、現時点での情報表示DSP13を提供する。操作キー111によって、例えば2秒間を越える長押しの操作がなされれば、アプリ終了と判断される(図7のS205参照)。さらに、操作キー101,102について、所定時間過ぎても何も操作しなければ、サブディスプレイ152は、自動的にアプリ起動時に選択された機能、すなわち図8(a)の情報表示DSP11を提供する(図7のS206、S207参照)。このときの情報表示DSP11は、DSP13で選択したアルバム情報を反映したタイトル群の一つの情報表示である。アルバム情報で絞られた選択可能な複数の楽曲は、機能操作部10に関する操作キー101、102を操作することによりサブディスプレイ152に識別可能な態様で順次表示され、変更可能である(図7のS202参照)。
操作キー111について、所定時間過ぎても何も操作しなければ、アプリ終了とは判断されず、現時点での情報表示DSP11を提供する。操作キー111によって、例えば2秒間を越える長押しの操作がなされれば、アプリ終了と判断される(図7のS205参照)。さらに、操作キー101,102について、所定時間過ぎても何も操作しなければ、情報表示DSP11に従って楽曲が選択されたものと判断され、音楽が再生される。
音楽再生時においては、操作キー101,102の操作で、再生されている音楽の早送り、早戻しの操作が可能である(図7のS202参照)。また、切換操作部11に関する操作キー111によって、2秒間以内の短押しによる切り換え操作がなされる(図7のS203、S204参照)。その結果、図8(d)に示すように、サブディスプレイ152には、次表示として、音量の情報が表示される(DSP14)。音量の値は、機能操作部10に関する操作キー101、102を操作することにより変更可能である(図7のS202参照)。
上記構成においても、操作工数を省き、操作が簡素化される制御手段を有する。例えば、機能切り換え中か、切り換え操作完了(選択)かのいずれの状態であるかは、設定した時間内に切り換え操作が行われるか否かで決定される。また、機能操作中か、操作完了(操作不要)かのいずれの状態であるかは、設定した時間内に機能の操作が行われるか否かで決定される。所望のアプリケーション起動中において、操作完了(操作不要)と判断されれば、自動的に、現在のアプリケーションが起動された時に始めに選択される機能、つまり、機能操作初期に最も有用な機能(例えば音楽再生機能ならタイトルについて所定の操作)が操作可能となる。
図9(a)は、図3に示すサブディスプレイ152において、アプリ内における機能に関係するピクト(ピクトグラム)表示群を配した情報表示(DSP)の例を示す平面図である。例えば、音楽再生に関わるリピートピクト表示PCT11やランダム再生ピクト表示PCT12、その他複数のピクト表示が準備される。このような情報表示DSP21は、音楽再生アプリの適当な階層、例えば音量表示の次に選択されるべき機能として準備するようにしてもよい。
図9(b)は、図3に示すサブディスプレイ152において、携帯端末装置内における機能情報に関係するピクト(ピクトグラム)表示群を配した情報表示(DSP)を示す平面図である。例えば、電源に関わる電池ピクト表示PCT21や通信圏に関わるアンテナピクト表示PCT22、その他複数のピクト表示が準備される。このような情報表示DSP22は、各アプリの適当な階層、例えば最後に選択されるべき機能として準備するようにしてもよい。
図10は、本発明の第3実施形態による携帯端末装置に関し、図3の変形例であり、折りたたんだ状態(クローズ状態)の一方向外観を示す斜視図である。携帯端末装置1Aは、図3に比べて、第2筐体32の背面側のサブディスプレイ153の平面形状が異なっている。すなわち、サブディスプレイ153の平面形状は、図3のサブディスプレイ152の平面形状の長辺部であるところが短辺部に、短辺部であるところが長辺部となっている構成である。また、図3に比べて操作キー111Aの配置が異なっている。すなわち、切換操作部11に関する第1の操作部材として、操作キー111の代わりに操作キー111Aが操作キー101、102の配置面と同一面に配されている。操作キー101、102、操作キー111Aは、例えばトグル操作タイプのものであってよい。従って、操作キー101、102の操作面上には例えば、“ライト”、“マナー”等のキーシルク表示(印刷表示)があり、操作キー111Aの操作面上には例えば、“カメラ”またはカメラを表すマーク等のキーシルク表示(印刷表示)がある。
上記構成によれば、図1の表示部15におけるサブディスプレイ153は、切換操作部11による切換操作や機能操作部10による機能操作の操作内容に関する表示のために設けられる。ユーザはサブディスプレイ153のような表示部材を利用しつつ、第1の操作部材である操作キー111A及び第2の操作部材である操作キー101、102の操作ができる。また、操作キー101、102と操作キー111Aとが、筐体の同一側面部に配置されている。これにより、ユーザの片手での操作性も良好である。
図11(a)〜(c)は、それぞれ図10に示す携帯端末装置1Aのサブディスプレイ152における情報の表示態様の一例を示す平面図である。図2、図10を参照して説明する。所定のアプリケーション・プログラムの起動により、所定のアプリ、ここではラジオ(ラジオアプリ)が機能するよう制御される。その際、図11(a)に示すように、サブディスプレイ153には、初期表示として、周波数の情報が表示される(DSP31)。周波数の値は、機能操作部10に関する操作キー101、102を操作することにより変更可能である(図2のS202参照)。操作キー101または102は、例えば、所定時間を越える長押しをすることによって、周波数の高速変更が可能であり、例えば、所定時間以内の短押しをすることによって、周波数の微少変更が可能である。ここでの所定時間はこれまで用いられている2秒間でもよいし、別の時間設定でもよい。
上記情報表示DSP31において、操作キー101、102を模った案内表示101D、102Dが設けられる。これにより、案内表示101D、102Dの表す操作方向に略一致する方向で配置された操作キー101、102により周波数変更の操作ができることを分かり易くしている。さらに、情報表示DSP31には、操作キー111Aのトグル機能を示すピクト表示と共に切り換え可能を意味する案内表示111ADが設けられる。これにより、サブディスプレイ153からより離れて配置された操作キー111により切り換えの操作ができることを分かり易くしている。
切換操作部11に関する操作キー111Aによって、2秒間以内の短押しによる切り換え操作がなされる(図2のS203、S204参照)。その結果、図11(b)に示すように、サブディスプレイ152には、次表示として、音量の情報が表示される(DSP22)。音量の値は、機能操作部10に関する操作キー101、102を操作することにより変更可能である(図2のS202参照)。
上記情報表示DSP32においては、音量の情報表示方向が、操作キー101、102の配列方向と略一致しており、操作キー101、102による操作を連想させる。これにより、案内表示101D、102Dがなかったとしても、操作キー101、102を操作することにより音量の値が調節できることは、容易に想像がつく。
図11(c)は、図11(b)の変形例であり、携帯端末装置1Aのサブディスプレイ152における情報の表示態様の一例を示す平面図である。音量の情報表示DSP42は、音量の数値の表示であるが、案内表示101D、102Dによって、操作キー101、102を操作することにより音量の値が調節できることは、容易に想像がつく。
上記案内表示101D、102Dや111ADは、操作上必須ではない。しかし、操作キー101、102や111は、情報表示DSP31(またはDSP32やDSP42)における所定の操作方向に関する表示態様に略一致する方向で配設される方が、より操作のイメージがし易い。従って、情報表示DSP31(またはDSP32やDSP42)に、上下(または左右)方向等、所定の操作方向を連想させる内容を含むことは極めて有効である。また、このような情報表示DSP31(またはDSP32やDSP42)に対し、操作の関連性が得られるように操作キー101、102や111を配置することは、操作性の向上のために重要である。
以上のように、本発明によれば、複数のアプリケーションのうちの任意のアプリケーションに対するそれぞれの機能操作を、切換操作部による切り換え操作によって、同一の機能操作部で行える電子機器およびその操作方法が提供できる。また、サブディスプレイ等の表示部を利用し、切換操作部による切換操作や機能操作部による機能操作の操作内容に関する表示を達成する。ユーザは、第1の操作部材である切換操作用の操作キー及び第2の操作部材である機能操作用の操作キーの操作区分が明確に判断でき、違和感の無いキー操作が達成可能である。これにより、複数の情報媒体を提供し得る機能を有するアプリケーションを含んだ電子機器の操作性をいっそう向上させることができる。
なお、本発明は、携帯端末装置のみならず、他の機器(装置)にも適用することが可能である。例えば、PHS(Personal Handy phone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、ポータブルナビゲーション装置、ノートパソコン等の各種アプリを備えた他の電子機器などである。また、上述した実施形態において、アプリケーション・プログラムが起動されていない待受け状態で、切換操作部11での操作キー111によって長押しの操作がなされた場合には、所定のアプリケーション・プログラムが起動されて、その後に上述した実施形態に沿った処理が行われるようにしてもよい。
1 携帯端末装置、2 制御部、3 電話機能部、4 情報処理制御部、5 アプリケーション機能部、6 マイク部、61 音声入力部、7 スピーカ部、71 音声出力部、8 主操作部、81 キーパネル、9 状態検出部、10 機能操作部、101,102,111,111A 操作キー、101D,102D,111D、111AD 案内表示、11 切換操作部、12 記憶部、13 無線部、14 アンテナ、15 表示部、151 メインディスプレイ、152,153 サブディスプレイ、30 可動連結部、31 第1筐体、32 第2筐体、321 側面、DSP 情報表示、PCT ピクト表示