この発明の実施の形態について図面を参照し説明する。図1は本発明の実施の一形態であるクラムシェルタイプのカメラ付携帯電話機1を開いた状態での外観を示す斜視図である。携帯電話機1は第1の筐体2と第2の筐体3からなり、第1の筐体2と第2の筐体3はヒンジ4を介して連結される。第1の筐体2と第2の筐体3は、ヒンジ4を軸として角変位自在に動くことで図3のように折り畳み可能に構成されている。
図1を参照して、携帯電話機1は第1の筐体2には第1表示部5を備える。第1表示部5は携帯電話機1が折り畳まれた時に内側に位置するように配置されている。第1表示部5は液晶ディスプレイやEL(Electro Luminescent)ディスプレイなどで構成され、後述する第1表示ドライバ部43を介して与えられる画像データに基づく画像を表示する。また、第1表示部5の上部には通話時などに使用する第1のスピーカ6を備える。
次に本発明の実施の一形態である携帯電話機1の第2の筐体3について説明する。第2の筐体3には、数字および文字を入力するためのキーなどから構成される入力ボタン群7、携帯電話機1における各種設定/機能切替を行うための機能ボタン群8、電源のON/OFF切替を行う電源ボタン9、シャッタ機能を能動化するために操作される第1のシャッタボタン10、メール機能とガイダンス表示を行うメール/ガイダンス用ボタン11、通話開始とスピーカ受話を行う開始/スピーカ受話ボタン12、および機能選択画面での上下左右選択と決定を行う4方向ボタンと決定ボタンで構成されたマルチガイドボタン13が、ユーザの操作が可能なように備えられる。さらに、第2の筐体3は下部に通話用のマイク14を備える。
携帯電話機1の第2の筐体3のこれらの配置は、ヒンジ4、機能ボタン群8、入力ボタン群7、送話マイク14の順番に配置するのが普通であるが、これに限定されるものではない。
図2または図3に示すように、第1の筐体2の第1表示部5の背面は、ヒンジ4側から順番にカメラ部21とライト部22が並んで配置され、第2表示部20、第2のシャッタボタン23および第2の操作ボタン24aと24bが続いて配置される。
第2表示部20は携帯電話機1が折り畳まれた時に筐体の外側に位置するように配置されて、液晶ディスプレイやELディスプレイなどで構成される。ここでは第2表示部20の表示可能領域は第1表示部5よりも小さいとしているが、大きくてもよく、また同じ大きさであってもよい。第2表示部20には後述する第2表示ドライバ部44を介して与えられる撮影による画像データ、ならびに時刻、電波強度およびメール受信などを報知するためのキャラクタ画像のデータに基づく画像が表示される。
このように第1表示部5および第2表示部20のそれぞれは、開いた状態の第1の筐体2または第2の筐体3の外部に呈示される面において表示画面が外部に向けられるように設けられる。特に第2表示部20は折り畳まれた状態の第1の筐体2または第2の筐体3のいずれかの外部に呈示される面において表示画面が外部を向くように設けられる。
これらの画像を表示する際に、第2表示ドライバ部44から第2表示部20に送られてくる画像データは、表示した時にヒンジ4方向が上になるように表示される。第2表示部20は、ヒンジ4方向が上になるように画像表示を行うことにより、ユーザは携帯電話機1を折り畳んだ状態で使用する際に、ヒンジを上に向けて使用することになり、ユーザが携帯電話機1を開いた状態でも閉じた状態でも第2の筐体3の向きが変わらない。言い換えれば、携帯電話機1を開いたり閉じたりするたびに、携帯電話機1の向きを変えたり持ち替えたりする必要がなくなり、操作性および利便性が向上する。第2表示部20での画像表示には撮像画像も含まれ、撮像画像を見る場合にも、携帯電話機1の向きを変えたり持ち替えたりする必要がなくなり、操作性および利便性が向上する。
また、後述するようにアンテナを第1の筐体2の背面から別の場所に移したことにより、第1の筐体2の背面に制約がなくなり、従来よりも大きなサイズの第2表示手段20を設けることができ、テキストや撮像画像の大量の情報表示が可能である。さらに第2の操作ボタン群24を設けることにより、携帯電話機1を閉じた状態であっても、メールの内容確認や住所録の参照、複数画像の順次表示等のさまざまな表示が第2表示部20にて可能になる。第2表示部20での画像表示には撮像画像も含まれ、ユーザは撮像画像を折り畳んだ状態でも第2表示部20にて大きな画面で確認することができる。従って、撮像画像を見る場合にも、携帯電話機1を開いたり閉じたりする必要がなくなり、操作性および利便性が向上する。
カメラ部21は撮像レンズとCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサあるいはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどの撮像素子およびRGBの3色のカラーフィルタを備える。ここでは説明を簡単にするためにカメラ部21は撮像素子としてCCDイメージセンサ(以下、単にCCDという)29を有する。カメラ部21は被写体で反射されて撮影レンズに入射した光を、カラーフィルタを通してRGBの3色光に変換し、RGBの3色光はそれぞれCCD29に入射する。図2に示すようにカメラ部21は携帯電話機1が折り畳まれた時には第1表示部5の背面であって、かつヒンジ4と第2表示部20との間に位置するように設けられる。ユーザは携帯電話機1を開いた状態でカメラ部21により撮影する時には、第2の筐体3を持って撮影する。
カメラ部21は上記配置により、結果的にヒンジ4の近くに設けられるので、第1の筐体2を持つ時、カメラ部21の近辺を支持することから、撮影時にユーザによる手ブレの影響を減少させることができる。しかも、アンテナを第1の筐体2の背面から除いたことによる大きな第2表示部20によって、被写体撮影時に、被写体からも大きな画面にて手ブレの少ない自画像を容易に確認することができる。
ライト部22は、カメラ部21で撮像する際の補助光源として使われる。一般的に、補助光源にはキセノン管を用いるものが多いが、最近ではRGBのLED(Light Emitting Diode)が用いられる。これらLEDを同時発光させて、白色光の照明を得ることができる。
第2のシャッタボタン23は、第1の筐体2の第1表示部5の背面中央に配置されて、かつ図3に示す携帯電話機1を折り畳んだ状態では第2表示部20の下側に位置する。この位置に第2のシャッタボタン23を配置することにより、ユーザは折り畳んだ状態で簡単にシャッタボタン23の位置を確認し、容易にシャッタ操作することができる。
また、従来機種のように第1の筐体の側面等に小さく設けられた、位置の確認しづらいシャッタボタンを探す必要がなくなり、操作性および利便性が向上する。
また、第2のシャッタボタン23は、カメラモード時のシャッタ操作以外にも各種ユーザ操作を決定する決定ボタンとしても利用できる。例えば、第2表示部20の表示をメニュー画面に切替えたり、カメラモードへの切換、壁紙やライト光量/色の決定に利用する。
第2のシャッタボタン23の両横には、第2表示部20の表示情報を確認しながら各種のデータの設定または操作を行うための第2の操作ボタン24aと24bが設けられている。第2の操作ボタン24aと24bは、ピクト表示のON/OFF切換やキーロック、ライトON/OFF等の決定ボタンとして利用する。また、第2の操作ボタン24aと24bは右ボタンおよび左ボタンとして、各種設定の調整量の変更等にも利用する。例えば、撮影時のズームインまたはズームアウト操作やライト部22の光量調整や複数の画像を順送りしながらの表示または逆送りしながらの表示の動作などを行わせることができる。
この位置に第2の操作ボタン群24を配置することにより、ユーザは折り畳んだ状態で簡単に第2の操作ボタン24aと24b位置を確認し、容易に第2の操作ボタン24aと24bを操作することができる。
第2の筐体3の入力ボタン群7および機能ボタン群8の背面にはアンテナ部25と昇降可能なヘリカル部26、バッテリを格納するバッテリ部27および着信音を鳴らすための第2のスピーカ28を備えられる。
図3と図4を参照して、第1の筐体2はヒンジ4を通して第2の筐体3と機構的に接続されるが、ヒンジ4内には第1の筐体2と第2の筐体3を電気的に接続するための図示されない可撓性基板が組み込まれている。第1の筐体2のヒンジ付近には可撓性基板やケーブルを第1の筐体2内に設けられた各種基板に接続するためのコネクタがあり、このコネクタの厚みが第1の筐体2の厚みに最も影響する。一方、カメラ部21の厚みは前記コネクタの厚みよりも薄いため、前記コネクタ近辺にカメラ部21を配置しても、第1の筐体2の厚みには影響しない。したがって、従来の携帯電話機は、カメラ部が第1の筐体2の先端付近(図3での下方付近)に配置されていたために、カメラ部の厚みによって、アンテナ部を除いた第1の筐体2の先端付近の厚みが決まっていたが、カメラ部をアンテナ部25と第2表示部20の間、すなわちヒンジ4付近に配置したことから第1の筐体2の中央部は第2表示部20の厚みを確保し、第1の筐体2の先端付近に至ってはさらなる薄型化/小型化が可能になった。図4に示すように、第1の筐体2は中央部から先端部にかけて曲線状に厚みが狭まっているが、折り畳んだ状態で携帯電話機1の下部に相当する第1の筐体2の先端付近が薄型化される形状にすることにより、ユーザが洋服のポケット等に携帯電話機1を収納する際に収納しやすく、利便性が向上している。
また、カメラ部21と第2のシャッタボタン23または第2の操作ボタン24aと24bの間に第2表示部を配置することによりカメラ部21と第2のシャッタボタン23または第2の操作ボタン24aと24bの間に一定の距離が保つことが可能になる。ユーザが第2のシャッタボタン23または第2の操作ボタン24aと24bを操作する際に、ユーザの指が誤ってカメラ部21に触れたり、カメラ部21の視界を遮ることを防ぐことができる。ユーザの指がカメラ部21に触れて、レンズ等の部品に傷やゴミが付くことを防ぐことは、結果として携帯電話機の耐久性の向上ならびに性能維持が図られる。
さらに、折り畳んだ状態でヒンジ4側を上にして持つように構成することにより、ユーザが折り畳んだ状態で携帯電話機1を持った時に、ユーザの手でカメラ部21を塞ぐことがなくなり、カメラ部21の位置を気にせずに携帯電話機1を持つことができる。
本発明の実施の一形態である携帯電話機1を用いてカメラ撮影を行う場合の利用方法を、図5(a)と(b)を用いて説明する。図5(a)に示す被写体30を撮影する場合の一般的な利用方法では、ユーザは携帯電話機1を開き、カメラ部21を被写体30に向けて撮影してユーザは第1表示部5をファインダとして利用する。シャッタ操作のためには第1のシャッタボタン10を使用するが、第1の筐体2の背面に備えた第2のシャッタボタン23を使用することも可能である。図5(b)にはユーザがカメラ部21を用いてユーザ自身を撮影する場合の一般的な利用方法が示される。この場合、ユーザは第2表示部20をファインダとして利用することにより、撮影されたユーザ自身の画像を確認しながら第2シャッタボタン23を押下することによりシャッタ操作することができる。
一般的な携帯電話機では、第2表示部20で画像を表示する際には、画面確認時の違和感をなくすため、画像を左右反転させて鏡に映した像のように表示することが多いが、それに限定されるものではない。なお、本発明の実施の一形態である携帯電話機1では、折り畳んだ状態でユーザ自身を撮影できるので使い勝手が良い。なお、ユーザ自身の撮影は携帯電話機1を折り畳んだ状態で使用する形態に限定されず、開いた状態で撮影することもできる。
また、携帯電話機1を折り畳んだ状態で第1の筐体2と第2の筐体3の同じ面にボタンが配置されるよう構成されているため、ユーザが携帯電話機1を折り畳んで操作した後に開いて操作する場合、もしくはその逆の場合に、第2の筐体3を持ったまま第1の筐体2の開閉を行うだけで、ユーザによるボタン入力操作が可能であり、携帯電話機1を持ち替えずにスムーズに操作することができる。
次に本発明の実施の一形態である携帯電話機1のアンテナ部25について詳細に説明する。図6は携帯電話機1の第2の筐体3の断面図である。アンテナ部25のホイップ部30が2の筐体3内の左端側に格納可能に構成されており、ヘリカル部26は筐体外に露出している。ホイップ部30とヘリカル部26は、通話時の電波強度に応じて第2の筐体3から引き出し可能である。また、必ずしも上記ホイップ部30とヘリカル部26で構成されるアンテナに限定される必要はなく、例えば図7に示すように、逆F型内蔵アンテナ32を第2の筐体3のヒンジ4近く上部(図7(a))、もしくは第1の筐体2の上部(図7(b))に配置してもよい。
次に携帯電話機1の内部構成について、内部ブロック図である図8を参照して説明する。携帯電話機1は第1および第2表示部5および20、第1および第2のシャッタボタン10および23、カメラ部21、赤色、緑色および青色のLED22R、22Gおよび22Bからなるライト部22、アンテナ部25、無線部50、通信制御部51、第1、第2および第3メモリ42、48および52、第1および第2表示ドライバ部43および44、第1および第2バックライト45および46、各部の機能を制御する制御部40、画像処理部41、第1および第2の操作ボタン群47および24、ならびに開閉検出部49を備える。
制御部40は各部の機能、例えばシャッタ操作の機能、バックライトの機能、補助光源の機能および表示機能などを制御する。画像処理部41は図示されない増幅部、A/D(アナログ/デジタル)変換部および信号処理部ならびに反転処理部41Aを有する。増幅部は、カメラ部21からRGBに対応した電気信号を入力して増幅し、A/D変換部に出力する。A/D変換部は増幅部で変換されたRGBに対応した電気信号(アナログ)をデジタル信号に変換して画像データを信号処理部に出力する。信号処理部は、A/D変換部から入力した画像データに対して、画素の補間処理などの信号処理をして反転処理部41Aに与える。反転処理部41Aは、画像データを入力すると、制御部40から反転制御信号55が与えられたときは入力画像データを対応の画像が180度回転するように180度回転処理して出力するが、反転制御信号55が与えられないときは入力画像データをそのまま出力する。反転処理部41Aから出力される画像データは第1および第2メモリ42と48に与えられる。
カメラ部21および画像処理部41は、被写体30からの反射光を受光して電気信号に変換してフレーム単位の画像データとして出力する撮影部である。第1および第2メモリ42および48は、連続的に与えられる複数フレームの画像データを制御部40の制御により一時的に記憶する。たとえば、与えられた新たな画像データを入力して記憶する際には、第1および第2メモリ42および48に記憶される複数の画像データのうち既に長時間記憶されていた画像データは消去されるか、あるいは入力した新しい画像データにより上書きされる。
制御部40は、第1および第2表示ドライバ部43および44に制御信号を送信するとともに、第1および第2メモリ42および48に記憶された画像データを読み出して第1および第2表示ドライバ部43および44にそれぞれ与える。第1および第2表示ドライバ部43および44は、第1および第2表示部5および20に表示すべきデータに従って、すなわち第1および第2メモリ42および48から読み出されたデータに従って、第1および第2表示部5および20の各画素電極に対して駆動電圧を印加する。
第1および第2バックライト45および46は発光素子である発光ダイオードなどから構成され、第1および第2表示部5および20に光を照射して表示画像の輝度を増加させる。第1および第2バックライト45および46の点灯および消灯の制御ならびに輝度調整などの制御は、制御部40によって行われる。第1および第2バックライト45および46は各々独立して制御することが可能であり、画像が第1表示部5に表示されている時は第1バックライト45が、第2表示部20に表示されている場合は第2バックライト46が点灯するように制御される。なお、第1および第2バックライト45および46はユーザによって消灯するための所定の操作が行われるまで点灯する構成としてもよいし、点灯してから所定時間が経過すると消灯する構成としてもよい。
第1の操作ボタン群47は前述した第2の筐体3の入力ボタン群7と機能ボタン群8から構成される。第2の操作ボタン群24は第1の筐体2に設置されている操作ボタン24aと24bを含む。
第1および第2のシャッタボタン10および23は、シャッタ操作のために押下される。第1(第2)のシャッタボタン10(23)が押下されると、制御部40にはシャッタ指示56(57)が与えられる。制御部40はシャッタ指示56(57)を入力すると、第1メモリ42および第2メモリ48に連続的に書き込まれて一時的に記憶されている複数の画像データのうち、ユーザが保存を希望する画像データを読み出して、第3メモリ52に書き込んで格納する。これにより、ユーザが希望する画像データは第3メモリ52において保存される。ここでは、説明を簡単にするために第1メモリ42および第2メモリ48に格納された最新の画像データが読み出されて保存される。
開閉検出部49は携帯電話機1が折り畳まれているか否かを検出する。ヒンジ4内部には開閉状態を検知するために図示しない検出スイッチが設けられており、検出された状態(開状態および閉状態のいずれか)に応じた検出信号53が制御部40に出力される。制御部40は、検出スイッチから入力する検出信号53によって携帯電話機1が折り畳まれているか(閉状態)、開状態であるかを判断できる。
アンテナ部25、無線部50および通信制御部51は、無線電波を介して図示されない基地局と無線通信を行うときに、制御部40の制御に従い、音声データ、文字データおよび画像データなどを送受信する。受信したデータは制御部40により第3メモリ52に格納される。
図8に示す本発明の実施の一形態である携帯電話機1はテレビジョン信号も受信可能であり、アンテナ部25から、無線通信用電波とテレビジョン放送信号波を分離するための分波器58を備えている。分波器58は無線通信用電波を無線部50に、テレビジョン信号放送波をチューナ59に送る。テレビジョン信号放送波を受信したチューナ59は、受信したチャンネルの信号を信号処理回路60に出力する。信号処理回路60ではチューナ59から入力した信号を映像信号および音声信号に分離し、制御部40の制御に従い、映像信号は第1表示部5または第2表示部20に、音声信号は第1のスピーカ8または第2のスピーカ28にて出力される。
制御部40は、第1メモリに一時的に保存されている画像データに基づく画像を表示する表示部を、開閉検出部49の検出結果に基づいて切り換える。開閉検出部49によって、携帯電話機1が折り畳まれていることが検出された場合、制御部40は、第1メモリ42からの画像データを第2表示ドライバ部44に出力し、第2表示部20に画像を表示させる。開閉検出部49によって、携帯電話機1が折り畳まれていない(開いている)ことが検出された場合、制御部40は、第1メモリ42からの画像データを第1表示ドライバ部43に出力し、第1表示部5に画像を表示させる。
前述のようにカメラ部21は、携帯電話機1が折り畳まれたときは撮影の方向は外側に設けられているので、携帯電話機1のユーザ以外の被写体を撮像するときは、図5(a)に示すように、ユーザは、携帯電話機1を開いた状態でカメラ部21をユーザと反対側にある被写体30側に向けて撮像する。この状態では、カメラ部21から出力された画像データに基づく画像が第1表示部5に表示される。これによって、ユーザは第1表示部5を撮像時のファインダとして使用することができる。
一方、ユーザ自身を被写体として撮像するときは、図5(b)に示すように、ユーザは、携帯電話機1を折り畳んだ状態でカメラ部21をユーザ側に向けて撮影する。この状態では、カメラ部21から出力された画像データに基づく画像が第2表示部20に表示される。これによって、ユーザは第2表示部20を撮影時のファインダとして使用することができる。
本発明の実施の一形態である携帯電話機1は、ユーザが携帯電話機1の第2の筐体3を固定したまま、第1の筐体2を折り畳むもしくは開くだけで、撮像時にファインダとして使用する表示部5,20が適切に切り換わり、撮影可能となるので、ユーザは被写体を切り替えるために、従来の携帯電話のように第2の筐体3を持ち替える必要がなくなり、被写体を切り替える際のユーザの手間を省くことができ、操作性および利便性が向上する。
第1および第2バックライト45,46の制御について説明する。
制御部40は、開閉検出部49の検出結果に基づいて、第1および第2バックライト45,46の点灯、消灯を切り換える。開閉検出部49によって、携帯電話機1が折り畳まれていることが検出された場合、制御部40は、第2バックライト46を点灯し、第2表示部20の輝度を増加させる。開閉検出部49によって、携帯電話機1が開いていることが検出された場合、制御部40は、第1バックライト45を点灯し、第1表示部5の輝度を増加させる。
前述のように、ユーザが被写体をユーザ自身以外として撮像するときは、第1表示部5がファインダとして使用され、カメラ部21から取り込まれた画像データが第1表示部5に表示される。このとき、第1バックライト45が点灯し、第1表示部5の輝度を増加させる。
一方、ユーザが被写体をユーザ自身として撮像するときは、第2表示部20がファインダとして使用され、カメラ部21から取り込まれた画像データが第2表示部20に表示される。このとき、第2バックライト46が点灯し、第2表示部20の輝度を増加させる。
このように、携帯電話機1を折り畳む、もしくは開くと、ファインダとして使用する表示部に光を供給するバックライトが点灯するので、表示された画像が見やすくなり、視認性が向上する。
図9は、第2のシャッタボタン23と第2の操作ボタン24aおよび24bの操作割り当てを表形式にして示したものである。携帯電話機1には通常モードとカメラモードの2つのモードがある。携帯電話機1の電源投入後は通常モードであり、カメラ撮影するためには、カメラ機能を起動し表示部をファインダとして利用するためにカメラモードに切り替える必要がある。
なお、本発明の実施において、図9に示された全ての機能切替と調整量の変更を第2のシャッタボタン23と第2の操作ボタン24aおよび24bに割り当てる必要はなく、携帯電話機1の製造者が必要に応じていくつかの切替/変更を上記ボタンに割り当てればよい。また、図9において、網掛け部分は機能切替を行うための決定ボタンとして利用し、網掛けでない部分は調整量の変更を行うための各方向ボタンとして利用することを示す。
電源投入後の発着信のない状態は一般的に待ち受け状態と呼ばれ、第2表示部20にはユーザが設定した待ち受け画像や時計等の待ち受け画面が表示されている。第2表示部20では待ち受け画面とともに図10に示すピクト表示を行うことが可能であり、第2の操作ボタン24aを押下することによって、ピクトの表示/非表示を切り替えることができる。
また、第2の操作ボタン24aを2秒以上押下することにより、第2のシャッタボタン23と第2の操作ボタン24aおよび24bをロックすることができる。第2のシャッタボタン23と第2の操作ボタン24aおよび24bは携帯電話機1を折り畳んだ状態であっても外部に露呈する面に設けられていることから、ユーザが意思とは関係なく何らかの接触により押下されてしまうこともあり、キーロック状態にすることにより、第2のシャッタボタン23と第2の操作ボタン24aおよび24bが押下されたとしても無効化することができる。キーロックの解除は再度第2の操作ボタン24aを2秒以上押下することにより解除される。
また、第2の操作ボタン24bを押下すると、押下している間だけライト部22が点灯し、2秒以上押下することにより、ライト部22が常時点灯に切り替わる。また常時点灯時に2秒以上押下することによりライト部22を消灯することができる。このような設定にすることにより、ユーザはライト部22を手動で点滅させたり、懐中電灯のように常時点灯させることが可能になり、ライト部の利用価値が広がる。
待ち受け状態で第2のシャッタボタン23を押下すると第2表示部20の最下段に左の矢印表示、選択項目、右の矢印表示が順番に表示される。ここで第2の操作ボタン24bは順送りの選択ボタンであり、第2の操作ボタン24bを押す度に第2表示部20の矢印キー表示に挟まれた選択項目の領域には、壁紙設定→画像確認→ライト光量→ライト色→音声着信→メール着信→表示終了→壁紙設定と選択項目が順番に切り替わる。また、第2の操作ボタン24aは逆送りの選択ボタンであり、メール着信→音声着信→ライト色→ライト光量→画像確認→壁紙設定→表示終了→メール着信の順に選択項目が切り替わる。ユーザが第2の操作ボタン24aまたは24bで選択後に、ここでは決定キーを意味する第2のシャッタボタン23を押下すると、ユーザが選択した項目の操作に移る。
壁紙設定モードは、第2表示部20に表示される待ち受け画像の設定を行うためのモードである。ここでは携帯電話機1の第3メモリ52に保存された壁紙画像や撮影画像等の画像ファイル、時計機能、アニメーション表示、JAVA(登録商標)アプリケーションの表示を選択設定することができる。ユーザが第2の操作ボタン24aまたは24bを押下する毎に第2表示部20の表示内容が切り替わり、ここでは決定キーを意味する第2のシャッタボタン23を押下することによって、設定を完了し、待ち受け状態に戻る。
画像確認モードは、カメラ部21で撮影し第3メモリ52に保存された画像を確認表示するためのモードである。ユーザが第2の操作ボタン24a(順送り)または24b(逆送り)を押下する度に第2表示部20に撮影画像が順番に表示される。他の画像とは区別して撮影画像のみを表示させるための方法として、撮影した画像は携帯電話機1の第3メモリ内の所定のフォルダに保存するように予め設定し、そのフォルダに保存された画像を順次表示するか、カメラ部21で撮影し保存する際にその画像ファイルに対してフラグを立てておき、フラグの立っている画像ファイルのみを表示するという方法でも良い。
ライト光量モードは、ライト部22の光量を調整するためのモードである。図11に示すように、ライト光量モードでは、第2表示部20の最下段に左右の矢印表示と現在の光量を示すインジケータが画面水平方向に表示される。ユーザが第2の操作ボタン24a(明るく)または24b(暗く)を押下する度にインジケータの長さが短くなるか長くなり、それに連動してライト部22の光量も変化する。
ライト色モードは、ライト部22の発光色を変更するためのモードである。ライト部22は赤色LED22Rと緑色LED22Gと青色LED22Bにて構成するため、各LEDの発光の組み合わせにより、白色光以外の例えば赤色、緑色、青色、黄色、紫色、水色の発光が可能である。ユーザが第2の操作ボタン24a(順送り)または24b(逆送り)を押下する度にライト部22は発光色が切り替わる。
音声着信履歴モードは、音声着信の履歴を表示するためのモードである。携帯電話機1に音声着信があると、その履歴が第3メモリに保存されており、いつ誰から電話がかかってきたのか表示することができる。第2表示部20には、着信時刻と発信者の電話番号または名前が表示され、ユーザが第2の操作ボタン24a(新しい着信)または24b(古い着信)を押下する度に第2表示部20の着信履歴が切り替わる。
メール表示モードは、受信したメールを閲覧するためのモードである。第2表示部20には、件名および発信者が表示され、ユーザが第2のシャッタボタン23を押下すると、メールの本文が表示される。また、ユーザが第2の操作ボタン24a(新しいメール)または24b(古いメール)を押下する度に第2表示部20の着信履歴が切り替わる。メール表示モードを終了するためには、ユーザが第2のシャッタボタン23を長押しすると終了する。
音声着信履歴モードおよびメール表示モードには、待ち受け状態から選択項目を選択してモードに入る以外にも、音声着信またはメール受信があった場合に、第2のシャッタボタン23を押下することによって、モードに入ることも可能である。音声着信またはメール受信から所定の時間だけ第2表示部20に特定の表示を行い、前記特定の表示がある時のみ、ユーザが第2のシャッタボタン23を押下すると、前述した選択項目が表示されるのではなく、音声着信履歴モードまたはメール表示モードに入ることができる。
また、携帯電話機1はテレビチューナ59を備えていることから、第2表示部20にてテレビを表示することができる。テレビ表示時においては、ユーザが第2の操作ボタン24aおよび24bの操作の操作によってチャンネル切り替えおよび音量調整を行うことができる。チャンネル切り替えと音量調整の切り替えはユーザがシャッタボタン23を押下することにより、どちらを調整するか切り替えることができる。
また、携帯電話機1の第3メモリに蓄えられたMP3データの再生をシャッタボタン23および第2の操作ボタン24aおよび24bにて操作することができる。
次にカメラモード時の第2のシャッタボタン23および第2の操作ボタン24aおよび24bの操作を説明する。カメラモードへは、待ち受け状態時にユーザが第2のシャッタボタン23を長押しすることにより、カメラ部21が起動しカメラモードに入る。カメラモード時に第2のシャッタボタン23を押すことにより、シャッタ操作が行われる。
また、ユーザが第2の操作ボタン24bを押下すると、押下する度にライト部22が発光色を変えて(白色→赤色→緑色→青色→黄色→紫色→水色→白色)、押下している間だけ点灯し、2秒以上押下することにより、その時点での発光色にてライト部22が常時点灯に切り替わる。また常時点灯時に2秒以上押下することによりライト部22を消灯することができる。
また、ユーザが第2の操作ボタン24aを押下すると、カメラモードにおいての設定が可能になる。図8に示した例では、ユーザが第2の操作ボタン24aを一度押下すると、第2表示部20の最下段に「ズーム」の文字が表示され、続けてここでは決定キーを意味する第2シャッタボタン23を押下すると、ズーム調整モードに移る。第2シャッタボタン23を押下せずに、第2の操作ボタン24aを続けて押下すると、ズーム調整→明るさ調整→ライト光量モード→ライト色モード→調整終了と切り替わる。ユーザは所望の調整項目が表示された時に決定キーを意味する第2シャッタボタン23を押下して各調整モードに入る。
ズーム調整モードは、カメラ撮影時のズームを調整するためのモードである。前述のライト光量モードと同様に、第2表示部20の最下段に左右の矢印表示と現在のズーム状態を示すインジケータが画面水平方向に表示される。ユーザが第2の操作ボタン24a(ズームイン)または24b(ズームアウト)を押下する度にインジケータの長さが短くなるかもしくは長くなり、それに連動してズームが調整される。ズーム調整後、第2シャッタボタン23を押下することにより、調整モードは終了し、第2シャッタボタン23を押下してシャッタ操作が可能になる。
明るさ調整モードは、撮影画像の輝度を調整するためのモードである。前述のライト光量モードと同様に、第2表示部20の最下段に左右の矢印表示と現在の光量を示すインジケータが画面水平方向に表示される。ユーザが第2の操作ボタン24a(明るく)または24b(暗く)を押下する度にインジケータの長さが短くなるか長くなり、それに連動して表示画像の輝度の調整が制御部40よって行われる。
ここではシャッタ操作前の段階で明るさ調整を行っているが、撮影後に撮影画像の明るさ調整を行うか、このままの画像で保存を行うかのユーザ確認画面を第2表示部に表示し、ユーザが明るさ調整を希望した場合に明るさ調整モードに入るようにしてもよい。その場合、ユーザが明るさ調整を完了した後に調整済み画像を第3メモリ52に保存することができる。撮影後画像保存前に画像調整を行うようにすれば、撮影画像の明るさ調整以外にも、画像の色合いやタッチ、フレーム等の画像装飾を第2シャッタボタン23と第2の操作ボタン24を用いて設定することができる。
ライト光量モードは、ライト部22の光量を調整するためのモードである。ライト光量モードでは、第2表示部20の最下段に左右の矢印表示と現在の光量を示すインジケータが画面水平方向に表示される。ユーザが第2の操作ボタン24a(明るく)または24b(暗く)を押下する度にインジケータの長さが短くなるか長くなり、それに連動してライト部22の光量も変化する。
ライト色モードは、ライト部22の発光色を変更するためのモードである。ライト部22は赤色LED22Rと緑色LED22Gと青色LED22Bにて構成するため、各LEDの発光の組み合わせにより、白色光以外の例えば赤色、緑色、青色、黄色、紫色、水色の発光が可能である。ユーザが第2の操作ボタン24a(順送り)または24b(逆送り)を押下する度にライト部22は発光色が切り替わる。
次に、本発明の実施の他の形態を図12に示す。図12に示す携帯電話機70は、第1の筐体71の背面に、ヒンジ4から順番にカメラ部21とライト部22が並んで配置され、続いて第2表示部20が配置される。第2表示部20に続いて携帯電話機70の特徴であるマルチボタン72が配置される。マルチボタン72は、シャッタ/決定ボタン72a、上方向ボタン72b、下方向ボタン72c、右方向ボタン72dおよび左方向ボタン72eの5つのボタンを一体化したものである。なお、先に説明した携帯電話機1と共通するものについては、同一符号を付けている。
図13は、マルチボタン72の操作割り当てを表形式にして示したものである。携帯電話機70には通常モードとカメラモードの2つのモードがある。携帯電話機70の電源投入後は通常モードであり、カメラ撮影するためには、カメラ機能を起動し表示部をファインダとして利用するためにカメラモードに切り替える必要がある。
マルチボタン72は上方向ボタン72bおよび下方向ボタン72cを押下することにより、各種設定の選択を可能にし、左方向ボタン72eおよび右方向ボタン72dを押下することにより、上方向ボタン72bおよび下方向ボタン72cにて選択された各種設定モードにおける調整量の変更を可能にする。一例を挙げると、通常モードの待ち受け状態の時に、下方向ボタン72cを1回押下すると、ライトON/OFF設定になり、続いて2回押下すると画像確認モードになる。画像確認モードにおいて右方向ボタン72dを押下すると、カメラ部21で撮影し第3メモリ52に保存された画像が順送りで第2表示部20に表示される。逆に左方向ボタン72eを押すことにより、画像が逆送りで第2表示部20に表示される。
なお、本実施例では上方向ボタン72bおよび下方向ボタン72cを調整項目を変更するためのボタンとして説明したが、マルチボタン72の全てのボタン(72a〜72e)をピクト表示のON/OFF切換やキーロック、ライトON/OFF等の決定ボタンとして操作割り当てをしてもよい。
図14は図13を改良したマルチボタン72の操作割り当てを表形式にして示したものである。携帯電話機70の設定時の動作モードとして、通常モード、カメラモードの他に、メール表示モード、TVモード、MP3再生モードを独立して設定可能にしたものである。
メール表示モードは、携帯電話機70でのメール受信直後もしくはユーザによる特定の操作(例えば決定ボタン72aをダブルクリックする)にてメール表示モードに入ることができる。メール表示モードにおいてユーザが決定ボタン72aを押下すると、最新のメールの本文が第2表示部20に表示される。メール本文が長く第2表示部20にすべての文章を表示できない場合、その一部が第2表示部20に表示されるが、下方向ボタン72cを押下することによって、第2表示部20の画面を下方向にスクロールさせ、メールの続きを表示させることができる。また、上方向ボタン72bを押下することによって、第2表示部20の画面を上方向にスクロールさせ、メールの先頭を表示させることができる。左方向ボタン72eを押下することにより、現在表示しているメールよりも1つ前の古いメールを表示し、右方向ボタン72dを押下することにより、現在表示しているメールよりも1つ新しいメールを表示することができる。メール表示モードを終了させる場合には、決定ボタン72aをダブルクリックすることにより、携帯電話機70は待ち受けモードに戻り、第2表示部20には待ち受け画像が表示される。
TVモードは、ユーザによる特定の操作にてTVモードに入ることができる。図13にて説明したマルチボタン72の操作割り当てでは、受信チャンネルの切り換えと音量調整に右方向ボタン72dおよび左方向ボタン72eを兼用しており、決定ボタン72aを押下することにより、受信チャンネルの切り換えと音量調整を切り換えていたが、ここでは、受信チャンネルの切り換えには右方向ボタン72dおよび左方向ボタン72eを、音量調整には上方向ボタン72bおよび下方向ボタン72cを割り当てて、操作を簡単にしている。
MP3再生モードは、ユーザによる特定の操作にてMP3再生モードに入ることができる。図13にて説明したマルチボタン72の操作割り当てでは、再生操作と音量調整に右方向ボタン72dおよび左方向ボタン72eを兼用しており、決定ボタン72aを押下することにより、再生操作と音量調整を切り換えていたが、ここでは、再生操作には右方向ボタン72dおよび左方向ボタン72eを、音量調整には上方向ボタン72bおよび下方向ボタン72cを割り当てて、操作を簡単にしている。
以上のように、携帯電話機1(70)に複数の決定ボタンまたは方向ボタンを設けることにより、携帯電話機1(70)を折り畳んだ状態においても、各種の調整、設定及び切換が可能になり、携帯電話機1(70)を開いて操作する動作が不要になる。また、携帯電話機1(70)を折り畳んだコンパクトな状態で様々な用途で使えるため、利便性が向上する。また、ボタン配置を工夫したことにより、ユーザの操作性が向上する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
以上のように本発明によれば、携帯電話機が折り畳まれた時に外側に第2表示手段と第1〜第3決定ボタンがある。これによって、ユーザは折り畳んだ状態であっても撮影機能の切り替えや第2表示手段の表示切り替え等の複数の切り替えを行うことができる。
このように、ユーザは携帯電話機を開かなくても第1〜第3決定ボタンを押下することにより、カメラ起動、ライト点灯やピクト表示切替等の複数の機能切り替えが可能になる。従って、閉じた状態で切り替えできる機能については、携帯電話機を開く必要がなくなり、操作性および利便性が向上する。
また、本発明によれば、携帯電話機が折り畳まれた時に外側に第2表示手段と決定ボタンと右ボタンおよび左ボタンがある。これによって、ユーザは折り畳んだ状態であっても撮影条件の調整や第2表示手段の表示設定において、右ボタンと左ボタンを用いて調整量の変更を行うことができる。
このように、ユーザは携帯電話機を開かなくても決定ボタンと右ボタンおよび左ボタンを押下することにより、調整や設定等の調整量の変更が可能になる。従って、閉じた状態で調整量の変更できる機能については、携帯電話機を開く必要がなくなり、操作性および利便性が向上する。
また、本発明によれば、前記右ボタンおよび左ボタンはそれぞれ前記第1〜第3決定ボタンのいずれかと兼用することを特徴とする携帯電話機である。これによって、携帯電話機に右ボタンおよび左ボタン、第1〜第3決定ボタンを個別に設けなくても済む。従って、ボタンを兼用させ、携帯電話機の外面のボタン数を減らすことができ、部品コストの削減、装置の小型化が可能になる。
また、本発明によれば、携帯電話機が折り畳まれた時に外側に第2表示手段と第1〜第5決定ボタンがある。これによって、ユーザは折り畳んだ状態であっても撮影機能の切り替えや第2表示手段の表示切り替え等の複数の切り替えを行うことができる。
このように、ユーザは携帯電話機を開かなくても第1〜第5決定ボタンを押下することにより、メニューモード、キーロック、ライトON/OFF、カメラ起動、ライト点灯やピクト表示切替等の複数の機能切り替えが可能になる。従って、閉じた状態で切り替えできる機能については、携帯電話機を開く必要がなくなり、操作性および利便性が向上する。
また、本発明によれば、携帯電話機が折り畳まれた時に外側に第2表示手段と決定ボタンと上ボタンと下ボタンと右ボタンおよび左ボタンがある。これによって、ユーザは折り畳んだ状態であっても撮影条件の調整や第2表示手段の表示設定において、上ボタンと下ボタンとを用いて調整項目の選択を行い、右ボタンと左ボタンを用いて調整量の変更を行い、決定ボタンで確定することができる。
このように、ユーザは携帯電話機を開かなくても上ボタンと下ボタンと右ボタンおよび左ボタンおよび決定ボタンを押下することにより、調整や設定等の項目を選択して調整量の変更を行い確定することが可能になる。従って、閉じた状態で調整量の変更できる機能については、携帯電話機を開く必要がなくなり、操作性および利便性が向上する。また、設定項目選択用のボタンと調整量変更用のボタンが独立していることから、ユーザの設定操作が容易になる。
また、本発明によれば、上ボタンと下ボタンと右ボタンおよび左ボタンは第1〜第5決定ボタンのいずれかと兼用される。これによって、携帯電話機に上ボタンと下ボタンと右ボタンおよび左ボタン、第1〜第5決定ボタンを個別に設けなくても済む。従って、ボタンを兼用させ、携帯電話機の外面のボタン数を減らすことができ、部品コストの削減、装置の小型化が可能になる。
また、本発明によれば、撮像手段で撮影した画像を第2表示手段で表示することができることから、上記上下左右の方向ボタンや決定ボタンを操作することにより、撮影条件の調整や撮影画像の加工を行うことができる。従って、携帯電話機を開かなくても折り畳んだ状態で撮影条件の調整や撮影画像の加工することが可能になる。
また、本発明によれば、撮像手段と各ボタンの間に第2表示手段が配置されることから撮像手段と各ボタンの間に一定の距離が確保できる。これによって、ユーザが撮影しようとする際にボタンを押すユーザの手が撮像手段に被さることを防ぐことができる。従って、ズーム操作等の撮影に関する各種設定時にユーザが撮像手段の位置を気にせずに各ボタンの操作ができることから、操作性および利便性が向上すると同時に、ユーザの指が撮像手段に触れて、レンズ等の部品に傷やゴミが付くことを防ぐことができ、結果として携帯電話機の耐久性の向上ならびに性能維持が図られる。
また、本発明によれば、携帯電話機を折り畳んだ状態で第1の筐体と第2の筐体の同じ面にボタンが配置されることになる。従って、ユーザは携帯電話機本体を折り畳んで操作した後、そのまま開いた状態でもユーザ側に本体側のボタン面が向くことになり、携帯電話機を持ち替えずにスムーズに操作することができる。
1 携帯電話機、2 第1の筐体、3 第2の筐体、4 ヒンジ、5 第1表示部、10 第1のシャッタボタン、20 第2表示部、21 カメラ部、22 ライト部、23 第2のシャッタボタン、24 第2の操作ボタン群、40 制御部、47 第1の操作ボタン群、49 開閉検出部、52 第3メモリ、72 マルチボタン。