JP4932503B2 - 崩壊型粒状リン酸培地 - Google Patents
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Description
また、近年、肥料として多量のリン酸肥料を含有し、植物性繊維材料を用いた粒状培地の技術開発が行われ実用化されているが、該粒状培地も使用場面によっては使用時の粒子崩壊性が不十分であり、より崩壊しやすい粒状培地が求められている。
(1)(A)熔成リン肥、(B)植物性繊維材料、及び(C)含水ケイ酸アルミニウムを含有するリン酸培地であり、その含有重量比が(A):(B):(C)=30〜75:5〜25:5〜15である崩壊型粒状リン酸培地。
(2)更に、(D)硫酸第一鉄を含有するリン酸培地であり、その含有重量比が(A):(B):(C):(D)中のFe=30〜75:5〜25:5〜15:0.5〜3である前記第(1)項記載の崩壊型粒状リン酸培地。
(3)(A)熔成リン肥及び(B)植物性繊維材料の含有重量比(A)/(B)が、1.5〜9である前記第(1)または(2)項記載の崩壊型粒状リン酸培地。
(4)崩壊型粒状リン酸培地に対する(D)硫酸第一鉄の含有率が、Fe含量として0.5〜3.0重量%であり、かつ崩壊型粒状リン酸培地に含有される(D)硫酸第一鉄由来のFe、及び(A)熔成リン肥由来のP2O5の含有重量比が、Fe/P2O5=0.10〜0.20である前記第(2)または(3)項記載の崩壊型粒状リン酸培地。
(5)(A)熔成リン肥、(B)植物性繊維材料、及び(C)含水ケイ酸アルミニウムを含有する混合物、または(A)熔成リン肥、(B)植物性繊維材料、(C)含水ケイ酸アルミニウム、及び(D)硫酸第一鉄を含有する混合物に、せん断力及び/または圧縮力を加えて得られる造粒物である前記第(1)〜(4)項のいずれか1項記載の崩壊型粒状リン酸培地。
(6)(B)植物性繊維材料がコイアダストである前記第(1)〜(5)項のいずれか1項記載の崩壊型粒状リン酸培地。
(7)使用前の粒径が、1〜10mmである前記第(1)〜(6)項のいずれか1項記載の崩壊型粒状リン酸培地。
本発明の粒状リン酸培地には、(A)熔成リン肥、(B)植物性繊維材料、及び(C)含水ケイ酸アルミニウムが用いられ、更に(D)硫酸第一鉄を用いることが好ましい。
本発明の粒状リン酸培地においては、施肥の省力化が可能で生育障害を起こし難いリン酸質肥料として熔成リン肥が必須成分として用いられる。
本発明で用いられる熔成リン肥は、リン鉱石に蛇紋岩等の塩基性苦土含有物を混合して1350〜1500℃で熔融し、これに高圧の冷水を接触させて急冷して細かく砕き、乾燥したものである。また、この原料の一部にマンガン鉱石やホウ酸塩を加えて製造されるBM熔リンも本発明で用いられる熔成リン肥に含まれる。
本発明の粒状リン酸培地においては、粒状リン酸培地に保水性を付与するため植物性繊維材料が必須成分として用いられる。植物性繊維材料は、軽量かつ保水性に優れるため、本発明の粒状リン酸培地に好適である。
尚、ピートモスとは、寒冷地の湖沼に生育したヨシ、スゲ及びミズゴケ等の植物遺体が、嫌気性条件下で堆積・分解したものを意味する。
また、ヤシガラとは、ヤシの実の果皮から外果皮及び内果皮を除去し、取り出された中果皮に由来する繊維状物及び木質部分から得られ、中果皮全体に裁断粉砕等の処理を施して繊維状物と木質部分との混合物としたものや、中果皮から更に有用部分(剛長繊維及び中短繊維)を除いた残りの細短繊維と木質部分(中果皮の繊維間を埋めるように構成している木質のような残滓物)との混合物(コイアダスト)を意味する。
コイアダスト類似品(パームヤシの実の枝状心材粉砕品等)も、ヤシガラに含まれる場合があるが、植物性繊維材料としてはコイアダストが好適である。
尚、コイアダストは、上述のように繊維採取工程の不要成分として発生するため、これを構成する細短繊維及び木質部分の中には若干の長中繊維が混在していることがある。
a)ヤシの実から、果汁、胚乳、内果皮部分を除いた外・中果皮を乾燥する。
b)乾燥した外・中果皮を4〜6週間淡水に浸し、余分なタンニン、塩化物を除去する(アク 抜き)とともにふやけさせる。
c)柔らかくなった外・中果皮から、ロープ、マット及びマットレスに使用される剛長繊維・ 中繊維を分離し、残滓として副生する細短繊維と木質部分を採取する。
d)採取した細短繊維と木質部分を熱風乾燥により、殺菌と水分調整を行い、水分率25重量 %程度とする。
e)更に、コンタミ(不純物)除去・粒度調整(粒度分布の9割が粒径;3mm以下)を行い 、嵩密度;0.10〜0.15g/ml、pH;5〜7、電気伝導度(EC);1.0m S/cm以下のコイアダストを得る。
本発明の粒状リン酸培地は、かかるコイアダストを積極的に使用することにより、廃棄物の有効利用に貢献することが可能である。
本発明の粒状リン酸培地においては、粒状リン酸培地に崩壊性を付与するために含水ケイ酸アルミニウムが必須成分として用いられる。
本発明で用いられる含水ケイ酸アルミニウムとしては、カオリン鉱物のカオリナイト、ディッカイト、ナクライト(以上、構造式Al2Si2O5(OH)4)、及びハロイサイト(Al2Si2O5(OH)4・2H2O)や、パイロフィライト(Al2Si4O10(OH)2)等が挙げられる。本発明においては、これらを主成分(最も多い成分)とする鉱物も用いることができる。例えば、カオリナイトやハロイサイト等のカオリン鉱物を主成分とするカオリンクレー、パイロフィライトを主成分とするろう石クレー等が挙げられる。製造方法は乾式法、湿式法及び焼成法があり、特に限定されない。これら含水ケイ酸アルミニウムの中でも、カオリナイト、パイロフィライトが好ましく、特にpH4〜7のものが弱酸性であり水稲栽培に適しているため好ましい。
本発明で用いられる含水ケイ酸アルミニウムの粒径は、0.001〜0.05mmが好ましい。
本発明の粒状リン酸培地においては、粒状リン酸培地に崩壊性を付与し、培地を弱酸性に調整するため、硫酸第一鉄を用いることが好ましい。
本発明の粒状リン酸培地に用いる硫酸第一鉄としては、硫酸第一鉄(FeSO4)の七水和物(FeSO4・7H2O)、四水和物(FeSO4・4H2O)、一水和物(FeSO4・H2O)が挙げられ、これらは好適に用いられる。また、これらの硫酸第一鉄は酸性であり、酸性側へのpH調整剤としての機能も有する。
また、(D)硫酸第一鉄を併用する場合の含有重量比は(A):(B):(C):(D)中のFe=30〜75:5〜25:5〜15:0.5〜3の範囲であることが好ましい。
各成分の含有重量比が上記の範囲であれば、得られる粒状リン酸培地は、使用時の寸法安定性がよく、使用前は粒状物の形態を保持するが、使用後は速やかに吸水膨潤して自己崩壊するため、使用場面において、培地表面の凹凸が少なくなり、培地表面が平坦化する。そのため、該崩壊型粒状リン酸培地を用いて作物を育苗栽培すれば、生育不良や不揃いを起こさず、熔成リン肥によって施肥の省力化が達成されるため、農作物等の安全安定生産が期待できる。
また、硫酸第一鉄由来のFe及び熔成リン肥由来のP2O5の含有重量比が、Fe/P2O5=0.10〜0.20の範囲であると、培地として良好な化学的特性を示すため好ましい。
Fe含量が0.5〜3.0重量%である具体的範囲は、硫酸第一鉄の七水和物(FeSO4・7H2O)であれば、2.5〜15.0重量%の範囲、硫酸第一鉄の四水和物(FeSO4・4H2O)であれば、2.0〜12.0重量%の範囲、硫酸第一鉄の一水和物(FeSO4・H2O)であれば、1.5〜9.0重量%の範囲である。
但し、土壌改良材的に希釈して使用することを前提として、高濃度の肥料成分を添加して造粒する場合には、この範囲を大きく外れても差し支えない。
尚、肥料成分等の分析は、農林水産省農業環境技術研究所「肥料分析法(一九九二年版)」((財)日本肥糧検定協会、1992年12月発行)に従い実施した。
また、実施例及び比較例で粒状リン酸培地の製造に用いられた原料の内容は以下の通りである。
1)熔成リン肥:粒径;0.01〜0.5mm、ク溶性リン酸濃度;20.38重量%(内 、水溶性リン酸濃度0.028重量%)、南九州化学工業(株)製
2)コイアダスト:含有水分率;25重量%、粒径;3mm以下、嵩密度;0.13g/m l、pH;6.1、EC;0.5mS/cm、スリランカ産
3)ピートモス:含有水分率;50重量%、粒径;3mm以下、嵩密度;0.12g/ml 、pH;3.6、EC;0.1mS/cm、ラメキュー社製
4)含水ケイ酸アルミニウム:商品名「5号クレー」、目開き0.037mm篩いパス率;
99.99%、竹原化学(株)製
5)黒玉土:含有水分率;32重量%、粒径;2〜4mm、嵩密度;0.85g/ml、 (株)ソイール製
6)硫酸アンモニア:窒素;21.3重量%、新日鐵化学(株)製
7)硫酸第一鉄:硫酸第一鉄・七水和物、Fe含量;18.5重量%、(株)テツゲン製
8)焼成リン肥:粒径;0.01〜0.5mm、ク溶性リン酸濃度;34.0重量%(内、 水溶性リン酸濃度;0.05重量%)、小野田化学工業(株)製
熔成リン肥を50.0重量%(有姿で87.33kg)、植物性繊維材料としてコイアダストを固形分換算で15.0重量%(有姿で34.93kg)、含水ケイ酸アルミニウムを固形分換算で8.0重量%(有姿で13.97kg)、黒玉土を固形分換算で20.2重量%(有姿で51.89kg)、硫酸アンモニア0.3重量%(有姿で0.53kg、Fe/P2O5=0.12)、及び硫酸第一鉄6.5重量%(有姿で11.35kg)の割合で(有姿で合計200kg)、内部容量が1000Lの羽付きコンクリートミキサーに投入した。更に、原料のトータル含有水分率が約28重量%になるように37L加水して、10rpmの回転速度で20分間混合した。この混合物をディスクダイ式ロール型押出造粒機(型式;F40/33−390、不二パウダル(株)製、ダイス・ノズル径;φ3mm)にて造粒し、熱風温度140℃の流動振動乾燥機(型式;VDF−6000、不二パウダル(株)製)にて粒状リン酸培地の含有水分率が約10重量%になるように乾燥した。乾燥した粒状物を篩い分けし、粒径2〜6mmの粒状リン酸培地Aを130kg得た。
熔成リン肥を35.0重量%(有姿で58.48kg)、植物性繊維材料としてコイアダストを固形分換算で20.0重量%(有姿で44.56kg)、含水ケイ酸アルミニウムを固形分換算で13.0重量%(有姿で21.72kg)、黒玉土を固形分換算で27.7重量%(有姿で68.06kg)、硫酸アンモニア0.3重量%(有姿で0.5kg)、及び硫酸第一鉄4.0重量%(有姿で6.68kg)の割合で(有姿で合計200kg、Fe/P2O5=0.10)、内部容量が1000Lの羽付きコンクリートミキサーに投入した。更に、原料のトータル含有水分率が約30重量%になるように37L加水して、10rpmの回転速度で20分間混合した。この混合物をディスクダイ式ロール型押出造粒機(型式;F40/33−390、不二パウダル(株)製、ダイス・ノズル径;φ3mm)にて造粒し、熱風温度140℃の流動振動乾燥機(型式;VDF−6000、不二パウダル(株)製)にて粒状リン酸培地の含有水分率が約10重量%になるように乾燥した。乾燥した粒状物を篩い分けし、粒径2〜6mmの粒状リン酸培地Bを130kg得た。
熔成リン肥を70.0重量%(有姿で131.71kg)、植物性繊維材料としてコイアダストを固形分換算で8.0重量%(有姿で20.07kg)、含水ケイ酸アルミニウムを固形分換算で5.0重量%(有姿で9.41kg)、黒玉土を固形分換算で7.7重量%(有姿で21.31kg)、硫酸アンモニア0.3重量%(有姿で0.56kg)、及び硫酸第一鉄9.0重量%(有姿で16.94kg)の割合で(有姿で合計200kg、Fe/P2O5=0.12)、内部容量が1000Lの羽付きコンクリートミキサーに投入した。更に、原料のトータル含有水分率が約25重量%になるように42L加水して、10rpmの回転速度で20分間混合した。この混合物をディスクダイ式ロール型押出造粒機(型式;F40/33−390、不二パウダル(株)製、ダイス・ノズル径;φ3mm)にて造粒し、熱風温度140℃の流動振動乾燥機(型式;VDF−6000、不二パウダル(株)製)にて粒状リン酸培地の含有水分率が約10重量%になるように乾燥した。乾燥した粒状物を篩い分けし、粒径2〜6mmの粒状リン酸培地Cを130kg得た。
熔成リン肥を50.0重量%(有姿で80.85kg)、植物性繊維材料としてピートモスを固形分換算で5.0重量%(有姿で16.17kg)、黒玉土を固形分換算で39.7重量%(有姿で94.41kg)、硫酸アンモニア0.3重量%(有姿で0.49kg)、及び硫酸第一鉄5.0重量%(有姿で8.08kg)の割合で(有姿で合計200kg、Fe/P2O5=0.09)、内部容量が1000Lの羽付きコンクリートミキサーに投入した。更に、原料のトータル含有水分率が約27重量%になるように17L加水して、10rpmの回転速度で20分間混合した。この混合物をディスクダイ式ロール型押出造粒機(型式;F40/33−390、不二パウダル(株)製、ダイス・ノズル径;φ3mm)にて造粒し、熱風温度140℃の流動振動乾燥機(型式;VDF−6000、不二パウダル(株)製)にて粒状リン酸培地の含有水分率が約10重量%になるように乾燥した。乾燥した粒状物を篩い分けし、粒径2〜6mmの粒状リン酸培地Dを130kg得た。
熔成リン肥を50.0重量%(有姿で79.16kg)、植物性繊維材料としてピートモスを固形分換算で10.0重量%(有姿で31.66kg)、黒玉土を固形分換算で34.7重量%(有姿で80.79kg)、硫酸アンモニア0.3重量%(有姿で0.47kg)、及び硫酸第一鉄5.0重量%(有姿で7.92kg)の割合で(有姿で合計200kg、Fe/P2O5=0.09)、内部容量が1000Lの羽付きコンクリートミキサーに投入した。更に、原料のトータル含有水分率が約28重量%になるように15L加水して、10rpmの回転速度で20分間混合した。この混合物をディスクダイ式ロール型押出造粒機(型式;F40/33−390、不二パウダル(株)製、ダイス・ノズル径;φ3mm)にて造粒し、熱風温度140℃の流動振動乾燥機(型式;VDF−6000、不二パウダル(株)製)にて粒状リン酸培地の含有水分率が約10重量%になるように乾燥した。乾燥した粒状物を篩い分けし、粒径2〜6mmの粒状リン酸培地Eを130kg得た。
熔成リン肥を20.0重量%(有姿で26.48kg)、植物性繊維材料としてピートモスを固形分換算で30.0重量%(有姿で79.45kg)、黒玉土を固形分換算で44.7重量%(有姿で87.05kg)、硫酸アンモニア0.3重量%(有姿で0.40kg)、及び硫酸第一鉄5.0重量%(有姿で6.62kg)の割合で(有姿で合計200kg、Fe/P2O5=0.23)、内部容量が1000Lの羽付きコンクリートミキサーに投入した。そして、原料のトータル含有水分率が最適水分の約34重量%と予測されたため加水せずに、10rpmの回転速度で20分間混合した。この混合物をディスクダイ式ロール型押出造粒機(型式;F40/33−390、不二パウダル(株)製、ダイス・ノズル径;φ3mm)にて造粒し、熱風温度140℃の流動振動乾燥機(型式;VDF−6000、不二パウダル(株)製)にて粒状リン酸培地の含有水分率が約10重量%になるように乾燥した。乾燥した粒状物を篩い分けし、粒径2〜6mmの粒状リン酸培地Fを130kg得た。
熔成リン肥を50.0重量%(有姿で78.39kg)、植物性繊維材料としてピートモスを固形分換算で15.0重量%(有姿で47.04kg)、含水ケイ酸アルミニウムを固形分換算で3.0重量%(有姿で4.70kg)、黒玉土を固形分換算で26.7重量%(有姿で61.56kg)、硫酸アンモニア0.3重量%(有姿で0.47kg)、及び硫酸第一鉄5.0重量%(有姿で7.84kg)の割合で(有姿で合計200kg、Fe/P2O5=0.09)、内部容量が1000Lの羽付きコンクリートミキサーに投入した。更に、原料のトータル含有水分率が約27重量%になるように10L加水して、10rpmの回転速度で20分間混合した。この混合物をディスクダイ式ロール型押出造粒機(型式;F40/33−390、不二パウダル(株)製、ダイス・ノズル径;φ3mm)にて造粒し、熱風温度140℃の流動振動乾燥機(型式;VDF−6000、不二パウダル(株)製)にて粒状リン酸培地の含有水分率が約10重量%になるように乾燥した。乾燥した粒状物を篩い分けし、粒径2〜6mmの粒状リン酸培地Gを130kg得た。
熔成リン肥を50.0重量%(有姿で83.64kg)、植物性繊維材料としてピートモスを固形分換算で15.0重量%(有姿で50.18kg)、含水ケイ酸アルミニウムを固形分換算で20.0重量%(有姿で33.46kg)、黒玉土を固形分換算で9.7重量%(有姿で23.86kg)、硫酸アンモニア0.3重量%(有姿で0.50kg)、及び硫酸第一鉄5.0重量%(有姿で8.36kg)の割合で(有姿で合計200kg、Fe/P2O5=0.09)、内部容量が1000Lの羽付きコンクリートミキサーに投入した。更に、原料のトータル含有水分率が約27重量%になるように24L加水して、10rpmの回転速度で20分間混合した。この混合物をディスクダイ式ロール型押出造粒機(型式;F40/33−390、不二パウダル(株)製、ダイス・ノズル径;φ3mm)にて造粒し、熱風温度140℃の流動振動乾燥機(型式;VDF−6000、不二パウダル(株)製)にて粒状リン酸培地の含有水分率が約10重量%になるように乾燥した。乾燥した粒状物を篩い分けし、粒径2〜6mmの粒状リン酸培地Hを130kg得た。
焼成リン肥を50.0重量%(有姿で87.15kg)、植物性繊維材料としてコイアダストを固形分換算で15.0重量%(有姿で34.86kg)、黒玉土を固形分換算で28.7重量%(有姿で67.01kg)、硫酸アンモニア0.3重量%(有姿で0.52kg)、及び硫酸第一鉄6.0重量%(有姿で10.46kg)の割合で(有姿で合計200kg)、内部容量が1000Lの羽付きコンクリートミキサーに投入した。更に、原料のトータル含有水分率が約28重量%になるように37L加水して、10rpmの回転速度で20分間混合した。この混合物をディスクダイ式ロール型押出造粒機(型式;F40/33−390、不二パウダル(株)製、ダイス・ノズル径;φ3mm)にて造粒し、熱風温度140℃の流動振動乾燥機(型式;VDF−6000、不二パウダル(株)製)にて粒状リン酸培地の含有水分率が約10重量%になるように乾燥した。乾燥した粒状物を篩い分けし、粒径2〜6mmの粒状リン酸培地Iを130kg得た。
焼成リン肥を50.0重量%(有姿で87.15kg)、植物性繊維材料としてコイアダストを固形分換算で15.0重量%(有姿で34.86kg)、含水ケイ酸アルミニウムを固形分換算で8.0重量%(有姿で13.95kg)、黒玉土を固形分換算で20.7重量%(有姿で53.06kg)、硫酸アンモニア0.3重量%(有姿で0.52kg)、及び硫酸第一鉄6.0重量%(有姿で10.46kg)の割合で(有姿で合計200kg)、内部容量が1000Lの羽付きコンクリートミキサーに投入した。更に、原料のトータル含有水分率が約28重量%になるように37L加水して、10rpmの回転速度で20分間混合した。この混合物をディスクダイ式ロール型押出造粒機(型式;F40/33−390、不二パウダル(株)製、ダイス・ノズル径;φ3mm)にて造粒し、熱風温度140℃の流動振動乾燥機(型式;VDF−6000、不二パウダル(株)製)にて粒状リン酸培地の含有水分率が約10重量%になるように乾燥した。乾燥した粒状物を篩い分けし、粒径2〜6mmの粒状リン酸培地Jを130kg得た。
実施例1〜3、比較例1〜7の粒状リン酸培地をそれぞれ2kg、水稲育苗箱(縦28cm×横58cm×深さ3cm)に充填し、全体が飽和状態になるまで十分に潅水した。30分経過後に、潅水時に苗箱内で吸水膨張による凸凹発生の有無を観察した。更に、培地表面を人指し指と中指の2本の指で軽く押し付けるようにしてなぞり、培地粒子の崩壊性を3段階(○;粒子形状が残らず崩壊している △;粒子形状が半分程度残っている ×;粒子形状が崩壊せずにほとんど残っている、図1(写真)参照)に評価した。得られた結果を表1に示す。
また、実施例1〜3、比較例1〜7の粒状リン酸培地をそれぞれ2kg、水稲育苗箱(縦28cm×横58cm×深さ3cm)に充填し、慣行の土壌消毒液を均一に散布した。被覆窒素・加里肥料 「苗箱まかせ」(商品名、くみあい水稲育苗箱全量施肥専用LPコートNKロング301−100、窒素濃度;30重量%、加里濃度;10重量%、保証成分);650gを均一かつ層状に充填し、全体が飽和状態になるまで十分に潅水した。その上に、水温20℃の水で積算水温120℃(20℃×6日間)として芽出し処理を施した種籾(催芽籾)160gを均一かつ層状に播種した。更にその上に無肥料の粒状培土(いなほ培土、いなほ化工(株)製)1kgを覆土して均一にならし、苗床を作成した。以降の育苗は慣行法に準じて行い、播種後3日目の出芽状況(出芽ムラの有無)を観察し、30日間育苗した後の苗の生育状態(乾物重、草丈、根長、葉色)を観察・測定した。得られた結果を表2に示す。
尚、葉色のSPAD値はミノルタ製葉緑素計SPAD−502の指示値とし、試料中の葉緑素の濃度との相関があり、値が大きいほど濃い葉色を示す。
35日間育苗した実施例の苗の中で、熔成リン肥の含量が適量である実施例1の苗を、本田に10アール(a)当り25箱の条件で移植し、栽培を行った。
尚、通常行われている移植前の本田への窒素、リン酸及び加里肥料の施肥、及び移植後のこれら肥料の追肥は一切行わなかった。
その後、順調な生育を示し、収穫時の玄米収量においても例年の慣行栽培並の収穫を得ることができた。
Claims (7)
- (A)熔成リン肥、(B)植物性繊維材料、及び(C)含水ケイ酸アルミニウムを含有するリン酸培地であり、その含有重量比が(A):(B):(C)=30〜75:5〜25:5〜15である崩壊型粒状リン酸培地。
- 更に、(D)硫酸第一鉄を含有するリン酸培地であり、その含有重量比が(A):(B):(C):(D)中のFe=30〜75:5〜25:5〜15:0.5〜3である請求項1記載の崩壊型粒状リン酸培地。
- (A)熔成リン肥及び(B)植物性繊維材料の含有重量比(A)/(B)が、1.5〜9である請求項1または2記載の崩壊型粒状リン酸培地。
- 崩壊型粒状リン酸培地に対する(D)硫酸第一鉄の含有率が、Fe含量として0.5〜3.0重量%であり、かつ崩壊型粒状リン酸培地に含有される(D)硫酸第一鉄由来のFe、及び(A)熔成リン肥由来のP2O5の含有重量比が、Fe/P2O5=0.10〜0.20である請求項2または3記載の崩壊型粒状リン酸培地。
- (A)熔成リン肥、(B)植物性繊維材料、及び(C)含水ケイ酸アルミニウムを含有する混合物、または(A)熔成リン肥、(B)植物性繊維材料、(C)含水ケイ酸アルミニウム、及び(D)硫酸第一鉄、を含有する混合物に、せん断力及び/または圧縮力を加えて得られる造粒物である請求項1〜4のいずれか1項記載の崩壊型粒状リン酸培地。
- (B)植物性繊維材料がコイアダストである請求項1〜5のいずれか1項記載の崩壊型粒状リン酸培地。
- 使用前の粒径が、1〜10mmである請求項1〜6のいずれか1項記載の崩壊型粒状リン酸培地。
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