JP4932466B2 - 冷媒再凝縮装置 - Google Patents

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Description

本発明は冷媒再凝縮装置に係り、特に冷凍機を用いて蒸発した冷媒を再び液化する冷媒凝縮装置に関する。
従来から、SQUID装置(超電導量子干渉デバイス)やSCM装置(超電導磁石装置)などの液体ヘリウムの温度レベルの装置などには、装置の冷却用冷媒として例えば液体ヘリウムが用いられている。この液体ヘリウムは、冷却処理中にその一部が蒸発するため、これを再凝縮して液化する必要がある。このため、液体ヘリウム等の冷媒が収納される冷媒容器に冷媒再凝縮装置を接続し、蒸発した冷媒を液化(凝縮)し冷媒容器に戻すよう構成されている。
この種の冷媒再凝縮装置として、例えば特許文献1,2に示されたものがある。この特許文献1,2に開示された冷媒再凝縮装置は、いずれも冷凍機の冷却ヘッド(冷却ステージ)に凝縮器が装着されており、冷凍機により冷却された凝縮器により蒸発した冷媒(ヘリウム)を再凝縮する構成とされている。また、冷凍機としては、4K以下の冷凍温度を発生するGM型(ギホード・マクマホン型)冷凍機やパルス管冷凍機等の蓄冷器式冷凍機が使用されることが多い。
これらの冷凍機は、高圧シリンダをシリンダ内等の膨張室で膨張させて寒冷を発生させる構成とされており、膨張室内への高圧の冷媒ガスの供給と、膨張後の低圧の冷媒ガスの排出を周期的に行う構成とされている。この種の冷凍機の冷凍ヘッドの温度は、冷媒ガスの膨張時に低下し、高圧ガスの供給時に上昇する。そして、この温度変化は、冷凍機の駆動中は周期的に繰り返し行われる。
また、蒸発した冷媒の凝縮は、冷媒ガスが膨張して温度が低下したときに行われ、凝縮した(液化した)冷媒は冷媒容器内に戻る構成とされている。このため、蒸発した冷媒の凝縮も、温度変化に対応した周期的に行われる構成とされていた。
特開2006−200771号公報 特開平11−118349号公報
このように従来の冷媒再凝縮装置は、冷凍機の冷却ヘッドの温度変化に伴って凝縮器の温度も周期的に変化し、主として温度が低下した状態において蒸発ガスが凝縮(液化)する。通常、冷媒再凝縮装置が設けられた冷媒容器内の冷媒(液体ヘリウム)への熱負荷は一定であり、この熱負荷により一定の割合で冷媒が蒸発している。一方、凝縮器での凝縮量は上記のように周期的に変動するため、冷媒容器内のガス相の圧力(内圧)も周期的な変動を生ずることとなる。
この蒸発圧力の変化によって、気液平衡状態にある液体温度も変化する。よって、冷媒容器内の液相内に浸漬されている被冷却体である素子等に圧力や温度変化ノイズを与えることになる。ノイズの程度として、素子等が浸漬された冷媒(液体ヘリウム等)の液面に凝縮されたヘリウム液滴が滴下して衝突した際に生じる程度の圧力変動をも問題とする場合がある。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、冷媒の凝縮処理を確実に行いつつ、冷媒容器内の圧力変動を低減しうる冷媒再凝縮装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために本発明では、次に述べる各手段を講じたことを特徴とするものである。
請求項1記載の発明では、
極低温冷凍機と、
液体状の冷却用冷媒が充填された冷媒容器と、
前記極低温冷凍機により冷却され、蒸発した前記冷却用冷媒を凝縮して前記冷媒容器内に戻す凝縮器とを有した冷媒再凝縮装置において、
内部に充填されたダンパ用冷媒により前記冷却ステージの温度変動を吸収するサーマルダンパを、前記極低温冷凍機の冷却ステージと前記凝縮器との間に設けると共に、
前記サーマルダンパの前記ダンパ用冷媒として前記冷媒容器に充填されている前記冷却用冷媒を用い、前記ダンパ用冷媒と前記冷却用冷媒とを共用する構成としたことを特徴とするものである。

また、請求項2記載の発明では、
請求項1記載の冷媒再凝縮装置において、
前記冷却用冷媒及び前記ダンパ用冷媒は、液体ヘリウムであることを特徴とするものである。
また、請求項3記載の発明では、
請求項1または2記載の冷媒再凝縮装置において、
前記凝縮器及び前記サーマルダンパが、前記冷媒容器内に配設されていることを特徴とするものである。
また、請求項4記載の発明では、
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の冷媒再凝縮装置において、
前記凝縮器で凝縮された前記冷却用冷媒を前記冷媒容器に戻す配管を設け、該配管の端部を前記冷媒容器に充填されている前記冷却用冷媒内に浸漬したことを特徴とするものである。
また、請求項5記載の発明は、
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の冷媒再凝縮装置において、
前記冷媒容器内の蒸発した前記冷却用冷媒を、少なくとも前記凝縮器または前記サーマルダンパのどちらか一方に供給する配管を設けたことを特徴とするものである。

本発明によれば、極低温冷凍機の冷却ステージと凝縮器との間に冷却ステージの温度変動を吸収するサーマルダンパを設けたことにより、サーマルダンパにより冷却ステージの温度変動は吸収される。これにより、凝縮器の温度変動は低減され、常に凝縮速度が一定化するため、冷媒容器の内圧変動によるノイズを大幅に低減することが可能となる。
また、サーマルダンパのダンパ用冷媒として冷媒容器に充填されている冷却用冷媒を用い、ダンパ用冷媒と冷却用冷媒とを共用する構成としたことにより、従来必要であったダンパ用冷媒を収納しておく収納容器を不要とすることができ、よって冷媒再凝縮装置の小型化を図ることができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態について図面と共に説明する。
図1は、本発明の第1実施例であるヘリウム再凝縮装置10Aを示している。本実施例に係るヘリウム再凝縮装置10Aは、大略すると液体ヘリウム装置と再凝縮装置とにより構成されている。液体ヘリウム装置は、真空容器15、熱シールド板16、液体ヘリウム容器17A等により構成されている。また、再凝縮装置は、極低温冷凍機11、温度ダンパ20A、及び凝縮器23A等により構成されている。本実施例では、この液体ヘリウム装置と再凝縮装置とが一体化した構成とされている。
極低温冷凍機11は4K以下の冷凍温度を発生する蓄冷器式冷凍機であり、本実施例では2段式のギホード・マクマホン型冷凍機(以下、GM冷凍機11という)を用いている。このGM冷凍機11は、1段冷却シリンダ12と2段冷却シリンダ13とを有しており、各シリンダ11,12内で蓄冷材が内設されたディスプレーサが往復移動する構成とされている。
GM冷凍機11の冷凍ガスは、ディスプレーサの往復移動に伴って圧縮及び膨張され、膨張行程において寒冷を発生させる。冷凍機の冷媒ガスが蓄冷材を通過する際にこの寒冷は蓄冷材に蓄冷され、これによりGM冷凍機11は1段冷却シリンダ12で40K、2段冷却シリンダ13で4K程度の冷却を行いうる構成とされている。
真空容器15は金属製の筐体であり、GM冷凍機11はこの真空容器15に固定されている。真空容器15は図示しない真空ポンプに接続されており、内部を真空とすることにより外部からの熱の侵入を防止する。
この真空容器15の内部には、金属製の筐体である熱シールド板16が設けられている。この熱シールド板16は、熱伝導率のよい銅やアルミニウムにより形成されており、図示されていないがGM冷凍機11の1段冷却シリンダ12に熱的に接続されている。よって、熱シールド板16はGM冷凍機11により冷却され、輻射熱の内部への侵入を防止している。
液体ヘリウム容器17Aは、熱シールド板16の内部に配設されている。この液体ヘリウム容器17Aは被冷却体25を冷却処理するものであり、その内部に冷却用冷媒となる液体ヘリウム18が収納されている。また、液体ヘリウム容器17Aは液体ヘリウム18で満たされているのではなく、被冷却体25を浸漬し得るに足る量の液体ヘリウム18が収納されている。このため、液体ヘリウム容器17Aの内部は、液体ヘリウム18が収納された液相Lと、液体ヘリウム18が蒸発してガス化したガス相Gとに分離されている。
尚、弁27を有した配管26は、液体ヘリウム容器17Aへの液体ヘリウムの供給や、蒸発ガスを放出するための配管である。
本発明の要部となる温度ダンパ20A及び凝縮器23Aは、液体ヘリウム容器17Aのガス相G内に配設されている。
凝縮器23Aは、液体ヘリウム18が蒸発したヘリウムガス(以下、蒸発ヘリウムガスという)を冷却して再凝縮し、この再凝縮された液体ヘリウム18を液相Lに戻すものである。この凝縮器23Aは、複数の凝縮器用フィン24により構成されている。この凝縮器用フィン24は、後述するように温度ダンパ20Aを介してGM冷凍機11により冷却される構成とされている。
温度ダンパ20Aは、GM冷凍機11の冷却ステージ14と凝縮器23Aとの間に配設されている。温度ダンパ20Aは、冷却ステージ14の温度変動を吸収する機能を奏するものである。この温度ダンパ20Aは、ダンパ用フィン22A、下部ダンパ用フィン22B、蓋体部35、及び筐体部36等により構成されている。この各部材22A,22B,35,36は、熱伝導性の良好な金属材料(例えば、銅)により形成されている。
筐体部36は上部が開口した筐体であり、その下部には前記した凝縮器用フィン24が一体的に設けられている。よって、筐体部36(温度ダンパ20A)は凝縮器用フィン24と熱的に接合した構成とされている。また、筐体部36の内部には、複数の下部ダンパ用フィン22Bが櫛歯状に立設されている。更に、筐体部36の開口側の外周所定位置には、温度ダンパ20Aの内部と外部とを連通する通気孔21が形成されている。
蓋体部35は、筐体部36の上部開口を閉蓋するものである。この蓋体部35は、下方に延出する単数または複数(図1では1本のみの構成が示されている)の上部ダンパ用フィン22Aが形成されている。この上部ダンパ用フィン22Aは、蓋体部35を筐体部36に固定した状態において、複数形成された下部ダンパ用フィン22Bの間に位置するよう構成されている。従って、蓋体部35が筐体部36に固定された状態において、上部ダンパ用フィン22Aと下部ダンパ用フィン22Bは交互に位置する構成となる(図1参照)。
上記構成とされた温度ダンパ20Aは、冷却ステージ14に固定される。具体的には、温度ダンパ20Aは、蓋体部35が冷却ステージ14に固定されることによりGM冷凍機11に配設される。また、温度ダンパ20Aが冷却ステージ14に固定された状態で、温度ダンパ20Aは液体ヘリウム容器17Aの内部に配設された構成となっている。
また、筐体部36には通気孔21が設けられているため、温度ダンパ20Aを冷却ステージ14に固定することにより液体ヘリウム容器17A内に配設しても、温度ダンパ20Aの内部と液体ヘリウム容器17Aの内部は通気孔21を介して連通された構成となっている。また、温度ダンパ20Aは液体ヘリウム容器17Aのガス相G内に配設された構成とされている。よって、ガス相G内の蒸発ヘリウムガスは通気孔21を介して温度ダンパ20Aの内部に直接進入できる構成となっている。
また、温度ダンパ20Aの内部には、ダンパ用冷媒が収納されている。本実施例では、このダンパ用冷媒として冷却用冷媒である液体ヘリウム18を用いている。即ち本実施例では、被冷却体25を冷却する冷却用冷媒と、温度ダンパ20Aの内部に配設されるダンパ用冷媒とを同じ液体ヘリウム18とした構成としている(これについては、後に詳述する)。
前記したように、GM冷凍機11は各シリンダ12,13内でのディスプレーサの往復移動に伴って冷凍機用の冷媒ガスを膨張させて寒冷を発生させるものであり、この膨張は周期的に実施されるため、冷却ステージ14の温度変動も周期的に繰り返し発生する。温度ダンパ20Aは、内部に収納された液体ヘリウム18の熱容量を利用することにより、冷却ステージ14に周期的に発生する熱変動を吸収する構成とされている。具体的には、液体ヘリウム18は温度が4K程度における熱容量が大きいため、温度ダンパ20A内にこの熱容量の大きい液体ヘリウム18を収納しておくことにより、冷却ステージ14に発生する温度変動を低減する構成としている。
上記構成とされたヘリウム再凝縮装置10Aにおいて、GM冷凍機11が運転を開始すると、冷却ステージ14の温度が低下し、この冷却ステージ14に固定されている温度ダンパ20Aが冷却される。温度ダンパ20Aは液体ヘリウム容器17Aのガス相G内に配設されているため、運転当初においては温度ダンパ20Aの内部は蒸発ヘリウムガスで満たされている。このため、温度ダンパ20Aが冷却ステージ14(GM冷凍機11)により冷却されて液化温度以下になると、温度ダンパ20Aの内部の蒸発ヘリウムガスはその内部で凝縮液化する。
このように温度ダンパ20A内の蒸発ヘリウムガスが凝縮すると、内部は負圧となるため通気孔21を介して液体ヘリウム容器17Aのガス相Gから蒸発ヘリウムガスが温度ダンパ20A内に進入する。そして、この温度ダンパ20A内に進入した蒸発ヘリウムガスは上記と同様に凝縮液化し、これが繰り返し実施されることにより、温度ダンパ20Aの内部は液体ヘリウム18で満たされた状態となる。
温度ダンパ20Aの内部が蒸発ヘリウムガスに比べて熱容量の大きな液体ヘリウム18で満たさせると、冷却ステージ14の寒冷は温度ダンパ20Aを介して凝縮器23Aに伝えられる。この際、液体ヘリウム18は熱容量が大きいため、冷却ステージ14で温度変動が発生していても、この温度変動は温度ダンパ20Aで吸収され凝縮器23Aに伝えられるようなことはない。
凝縮器23Aは冷却ステージ14の寒冷が伝えられるため、凝縮器用フィン24は温度が低下し、よって凝縮器用フィン24と触れているガス相G内の蒸発ヘリウムガスは凝縮液化し、液相L(液体ヘリウム18)に滴下する。この際、上記のように温度ダンパ20Aを配設することにより、凝縮器23Aの温度変動は低減されている。
これにより、凝縮器23Aにおける凝縮速度が常に一定化し、液体ヘリウム容器17Aの内圧変動によるノイズを大幅に低減することが可能となる。よって、被冷却体25が液体ヘリウム容器17Aの内圧変動をも問題とするサファイア発信器のようなものであっても、被冷却体25の機能に影響を与えることなく冷却処理を行うことが可能となる。
ところで、上記したように本実施例では被冷却体25を冷却する冷却用冷媒と、温度ダンパ20Aの内部に配設されるダンパ用冷媒とを同じ液体ヘリウム18とした構成としている。いま仮に比較例として、温度ダンパ20Aのダンパ用冷媒を液体ヘリウム容器17Aに収納される冷却用冷媒と別個とする構成を想定する。
冷却ステージに発生する温度変動を抑制するためにGM冷凍機に温度ダンパを設ける場合、前記ように温度ダンパの筐体部内に液体ヘリウムを溜めるには容量的に大量のヘリウムが必要であり、本実施例と異なり液体ヘリウム容器17Aの蒸発ガスを使用しない構成では、このヘリウムガスを冷凍機停止時にどこに保管しておくのかが問題となる。
このため、ガス容器を装置内に設置したり、蓄冷器式冷凍機の冷媒ガスをダンパ用冷媒として使用したりする方法が提案されている(例えば特開平7−146020号公報、特開平2004−138917号公報参照)。しかしながら、これらの提案に係る方法では、温度ダンパに対する熱侵入を最小にするため、配管として細管を用いる必要がある。しかしながら、ダンパ用冷媒の供給に細管を用いた場合には、低温時にその細管に不純物によって閉塞が発生する危険や、サーマルオシレーションによる熱侵入の増加が生じるおそれがある。
これに対して本実施例では、ダンパ用冷媒として液体ヘリウム容器17Aに充填されている液体ヘリウム18を用いている。このため、ダンパ用冷媒を収納しておく収納容器を液体ヘリウム容器17Aとは別個に設けることは不要となり、よってヘリウム再凝縮装置10Aの小型化を図ることができる。また、液体ヘリウム容器17A内で発生した蒸発ヘリウムガスは、細管等を用いることなく液体ヘリウム容器17A内において通気孔21を介して直接温度ダンパ20Aに進入するため、細管の不純物による閉塞やオシレーションによる熱侵入の増加が問題となるようなことはない。
図2は、上記した第1実施例に係るヘリウム再凝縮装置10Aの変形例であるヘリウム再凝縮装置10Bを示している。本変形例では、温度ダンパ20Aを構成する筐体部36の下部に、凝縮器23Aを覆うようにハウジング40を設けたことを特徴とするものである。このハウジング40は下部に配管43を有しており、この配管43の下端部は液体ヘリウム18の内部に浸漬された構成となっている。
前記のように、蒸発ヘリウムガスは温度ダンパ20Aを介して冷却ステージ14で冷却された凝縮器用フィン24により冷却され凝縮液化し自由落下するが、この落下した液体ヘリウムはハウジング40で集められた上で、配管43を介して液体ヘリウム容器17A内の液体ヘリウム18に戻される。
この際、配管43の先端部は、液体ヘリウム容器17Aに収納されている液体ヘリウム18の内部に浸漬されるよう構成されている。従って、液体ヘリウム容器17Aに戻された液体ヘリウムが液体ヘリウム18の液面に自由落下することはない。このため、本変形例に係るヘリウム再凝縮装置10Bの構成とすることにより、被冷却体25が液の滴下等による微小振動にも影響を受けるような場合であっても、再凝縮処理によりこの被冷却対25に影響が生じることを防止することができる。
次に、本発明の第2実施例について説明する。
図3は、第2実施例であるヘリウム再凝縮装置10Cを示している。本実施例に係るヘリウム再凝縮装置10Cは、液体ヘリウム装置に対して再凝縮装置が着脱可能な構成とされている。尚、図3において、図1及び図2に示した構成と同一構成については、同一符号を付してその説明を省略する。
前記した第1実施例に係るヘリウム再凝縮装置10Aは、真空容器15内に温度ダンパ20A,凝縮器23Aと共に液体ヘリウム容器17Aも配設した構成としていた。これに対して本実施例に係るヘリウム再凝縮装置10Cは、第1の真空容器15A、温度ダンパ20B,及び温度ダンパ20B等を有する液体ヘリウム装置50と、第2の真空容器15B、ヘリウム容器17B等を有するヘリウム再生凝縮装置51とにより構成したことを特徴とするものである。また、本実施例においても、冷却ステージ14と凝縮器23Bとの間に温度ダンパ20Bが配設された構成とされている。
ヘリウム再凝縮装置50はトランスファーチューブ28を有しており、このトランスファーチューブ28を冷却すべき液体ヘリウム装置に挿入して組み合わせる構成であり、ヘリウム再凝縮装置50は着脱可能となっている。
また、本実施例の凝縮器23Bは、ハウジング29の内部に配設されている。ハウジング29は温度ダンパ20Bの下部に配設されており、その側面上方位置には第1の配管30と接続される通気孔33が設けられている。また、ハウジング29の下部は漏斗状とされており、その下端部には第2の配管31が接続されている。
第1の配管30の第2の真空容器15B側の端部は、ヘリウム容器17Bのガス相G内に開口している。また第1の配管30の第1の真空容器15A側の端部は二股に分岐し、一方の端部は温度ダンパ20Bの通気孔21に接続され、もう他方の端部はハウジング29の通気孔33に接続されている。これにより、ヘリウム容器17Bで発生した蒸発ヘリウムガスは、第1の配管30を介して温度ダンパ20B及び凝縮器23Bに供給される構成とされている。
よって、温度ダンパ20Bに供給された蒸発ヘリウムガスは、冷却ステージ14により冷却されて液体ヘリウム18となり、温度ダンパ20B内に溜まる。これにより、液体ヘリウム18の熱容量により冷却ステージ14で発生する温度変動は吸収され、凝縮器23Bに伝わることを防止できる。
この際、第1の配管30の通気孔21近傍には、通気孔21の位置よりも高い位置で湾曲した湾曲部32が形成されている。このため、仮に温度ダンパ20Bで過剰に液体ヘリウム18が生成されても、これが第1の配管30を介してヘリウム容器17Bに逆流するようなことはない。
また、ハウジング29内に供給された蒸発ヘリウムガスは、温度ダンパ20Bを介して冷却ステージ14で冷却された凝縮器用フィン24により冷却され凝縮液化する。この滴下した液体ヘリウムは、凝縮器用フィン24からハウジング29の漏斗部分に滴下する。
第2の配管31は、凝縮器23Bの下端部とヘリウム容器17Bとを接続している。滴下した液体ヘリウムは第2の配管31を通り、再びヘリウム容器17Bに戻される。この際、第2の配管31の先端部は、ヘリウム容器17Bに収納されている液体ヘリウム18の内部に浸漬されるよう構成されている。従って、ヘリウム容器17Bに戻された液体ヘリウムが液面に自由落下することはない。このため、被冷却体25が微小振動にも影響を受けるような場合であっても、再凝縮処理によりこの被冷却対25に影響が生じることを防止することができる。
尚、ポンプ41を設けた配管26は、液体ヘリウム容器17Bにおける蒸発ガスの一部を抽出して循環するための配管である。
上記のように、本実施例に係るヘリウム再凝縮装置10Cにおいても、冷却ステージ14と凝縮器23Bとの間に温度ダンパ20Bを設けたため、凝縮器23Bにおける凝縮量が常に一定化し、ヘリウム容器17Bの内圧変動によるノイズを大幅に低減することが可能となる。よって、被冷却体25がヘリウム容器17Bの内圧変動をも問題とするものであっても、被冷却体25の機能に影響を与えることなく冷却処理を行うことが可能となる。
図1は、本発明の第1実施例である冷媒再凝縮装置を示す構成図である。 図2は、第1実施例の変形例である冷媒再凝縮装置を示す構成図である。 図3は、本発明の第2実施例である冷媒再凝縮装置を示す構成図である。
符号の説明
10A,10B,10C ヘリウム再凝縮装置及び液体ヘリウム容器
11 GM冷凍機
12 1段冷却シリンダシリンダ段冷却シリンダ
14 冷却ステーシリンダ真空容器
15A 第1の真空容器
15B 第2の真空容器
16 熱シールド板
17A,17B 液体ヘリウム容器
18 液体ヘリウム
20A,20B 温度ダンパ
21 通気孔
22 ダンパ用フィン
23A,23B 凝縮器
24 凝縮器用フィン
25 被冷却体
28 連通路
29 ハウジング
30 第1の配管
31 第2の配管
32 湾曲部
33 通気孔
35 蓋体部
36 筐体部

Claims (5)

  1. 極低温冷凍機と、
    液体状の冷却用冷媒が充填された冷媒容器と、
    前記極低温冷凍機により冷却され、蒸発した前記冷却用冷媒を凝縮して前記冷媒容器内に戻す凝縮器とを有した冷媒再凝縮装置において、
    内部に充填されたダンパ用冷媒により冷却ステージの温度変動を吸収するサーマルダンパを、前記極低温冷凍機の冷却ステージと前記凝縮器との間に設けると共に、
    前記サーマルダンパの前記ダンパ用冷媒として前記冷媒容器に充填されている前記冷却用冷媒を用い、前記ダンパ用冷媒と前記冷却用冷媒とを共用する構成としたことを特徴とする冷媒再凝縮装置。
  2. 前記冷却用冷媒及び前記ダンパ用冷媒は、液体ヘリウムであることを特徴とする請求項1記載の冷媒再凝縮装置。
  3. 前記凝縮器及び前記サーマルダンパが、前記冷媒容器内に配設されていることを特徴とする請求項1または2記載の冷媒再凝縮装置。
  4. 前記凝縮器で凝縮された前記冷却用冷媒を前記冷媒容器に戻す配管を設け、該配管の端部を前記冷媒容器に充填されている前記冷却用冷媒内に浸漬したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の冷媒再凝縮装置。
  5. 前記冷媒容器内の蒸発した前記冷却用冷媒を、少なくとも前記凝縮器または前記サーマルダンパのどちらか一方に供給する配管を設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の冷媒再凝縮装置。
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