JP4931065B2 - 衝突型マイクロミキサー - Google Patents

衝突型マイクロミキサー Download PDF

Info

Publication number
JP4931065B2
JP4931065B2 JP2007087260A JP2007087260A JP4931065B2 JP 4931065 B2 JP4931065 B2 JP 4931065B2 JP 2007087260 A JP2007087260 A JP 2007087260A JP 2007087260 A JP2007087260 A JP 2007087260A JP 4931065 B2 JP4931065 B2 JP 4931065B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inflow channel
channel
inflow
collision type
micromixer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007087260A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008246283A (ja
Inventor
秀和 吉澤
博之 平野
典久 妹尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kake Educational Institution
Original Assignee
Kake Educational Institution
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kake Educational Institution filed Critical Kake Educational Institution
Priority to JP2007087260A priority Critical patent/JP4931065B2/ja
Publication of JP2008246283A publication Critical patent/JP2008246283A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4931065B2 publication Critical patent/JP4931065B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Micromachines (AREA)
  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)

Description

この発明は、マイクロ化学プロセスに必要な高効率な混合機能を達成するために流体の衝突または流れ変化による乱流効果を利用する衝突型ミキサーに関し、特には、例えば欧州ではμ−TAS(Micro Total Analysis Systemの略)、米国ではLab−on−A−Chipと称されるマイクロリアクターに代表される微細構造をもつマイクロ流体素子に用いて好適な、微量流体の混合・撹拌を行なう衝突型マイクロミキサーに関するものである。
マイクロ化学プロセス用デバイスに必要とされる重要な機能として「混合」があるが、有効な混合装置(ミキサー)の提案は未だ少ない。公知のマイクロ化学プロセス用の衝突型混合装置としては、交互流れによる方法や機械的な撹拌等の方法の提案があるが(特許文献1参照)、何れも装置が大掛かりになったり構造が複雑になったりするため、その大きさや価格がマイクロ化学プロセスには適していないとされている。
この問題を解決するために簡易的で一般的な方法として、例えば図39(a)に示すチューブで連結されたT字管(T字路)や図39(b)に示すY字管(Y字路)内での流体の衝突乱流を利用する方法や、図40(a),(b)に正面図および断面図を示す吐出噴出流による衝突乱流を利用する方法が提案されている。
特開2006−320877号公報
しかしながら、これら管やチューブを連結した方法や噴出流衝突方法では、流路の姿勢、位置関係、長さ等の寸法的条件の他、対象流体の流れ特性の変化等、流れ状態を正確に設定することの困難を伴い、乱流状態の確実性や継続性を維持することは非常に難しく、流れ特性の不安定を招き、混合特性にばらつきを生ずることがある。
また、上記の管やチューブの組み合わせの場合、不要部やジョイント部を必要とするためどうしても装置が大型化してしまい、しかも上記の管やチューブを連結した方法や噴出流衝突方法は、機械的撹拌方法や交互流れ法と同様、どうしてもマイクロリアクターに外付けする構造となるため、マイクロリアクターの特徴の一つである小型化、集積化を困難にし、そのマイクロリアクターが実用化された場合には、同種のマイクロリアクターを複数並列に並べて生産量を確保するナンバリングアップが非常に困難な状況が予想される。
それゆえこの発明は、マイクロチャンネル内部で混合対象の複数流体の衝突または流れ方向や速度の変化による乱流を発生させて混合機能に利用し、マイクロリアクターの小型化、集積化を可能にするために、その乱流を意図的にかつ確実に発生させるための構造を提案することを目的としている。
この発明は、上記課題を有利に解決するものであり、この発明の衝突型マイクロミキサーは、数十μm〜数mmの幅や深さの微小チャンネル(微小溝)もしくは微小スリットで構成される微小流路の内部を流れる液体に乱流を確実に発生させて高効率の混合を得るために、流路の交差角度の効果、流路の交差方向の効果、合流ユニットの多種または同種の多段の組み合わせの効果、合流ユニットの流路長さの非対称の効果、合流ユニットの流路断面積の非対称の効果、合流ユニットの流路変曲部(折れ線状、曲線状等)の形状の効果、合流ユニットの途中の流路断面積の変化の効果、そして合流ユニットの途中の流路内遮蔽物の効果を、独立で、または組み合わせて用いたものである。
すなわち、この発明の衝突型マイクロミキサーは、二つの部材に挟まれたプレートに形成されたスリットまたは、部材もしくはプレートの表面に形成されて他の部材で蓋をされた溝、によりそれぞれ構成された、互いに対向もしくは交差する方向に延在してそれらの衝突点または交差点で合流する第1及び第2の二つの流入流路と、前記二つの流入流路の前記衝突点または交差点から、前記二つの流入流路のなす角が平角の場合は交差方向に共役角の一方の角の場合は他方の角を二分する方向にそれぞれ延在する一つの流出流路とで合流ユニットを形成し、前記合流ユニットを、一方向からの入力を二方向に分岐する分岐路を介して、前段合流ユニットの一つの流出流路と後段合流ユニットの二つの流入流路を連結し、二方向から入力して合流し一方向へ出力した後二方向へ分岐する工程を繰り返すように、複数段直列に組み合わせことを特徴としている。
また、上記構成において、複数段直列に組み合わせた前記合流ユニットを、入力部を共通として複数列並列に組み合わせたことを特徴としている。
かかる構成により、プレートが充分に薄い場合はスリットが微小流路を形成し、部材もしくはプレートの表面に形成された溝もその深さや幅が充分に小さい場合は数十μm〜数mmの幅や深さの微小流路を形成するので、それらのスリットや溝で形成された第1の流入流路と第2の流入流路とが互いに対向もしくは交差する方向に延在していることで、即ち、第1及び第2の二つの流入流路と、前記二つの流入流路の衝突点または交差点から、前記二つの流入流路のなす角が平角の場合は交差方向に共役角の一方の角の場合は他方の角を二分する方向にそれぞれ延在する一つの流出流路とにより、合流ユニットを形成することで、第1の流入流路と第2の流入流路とをそれぞれ流れてきた流体がそれらの流路の合流点で真正面から、または角度を持って衝突して乱流が発生し、第1の流入流路と第2の流入流路とをそれぞれ流れてきた流体が混合され、混合された流体が流出流路から流出する。
従ってこの発明の衝突型マイクロミキサーによれば、プレートあるいは部材表面を利用してマイクロミキサーを構成できるので、マイクロリアクターの小型化、集積化を可能にすることができる。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。ここに、図1〜図10は、この発明の衝突型マイクロミキサーの各種実施形態を図示するものであり、図中符号1は第1の流入流路、2は第2の流入流路、3は流出流路、そして4はそれらを組み合わせた合流ユニット、Iは合流点、Dは分岐点をそれぞれ示す。
図1は、この発明の衝突型マイクロミキサーの実施形態としての、第1の流入流路1と第2の流入流路2とが合流点Iで合流して流出流路3に繋がる単独の合流ユニット4の各種構成を示すもので、これら第1の流入流路1と第2の流入流路2と流出流路3とは、二つの部材間に挟まれたプレートに形成されたスリットまたは、部材もしくはプレートの表面に形成されて他の部材で蓋をされた溝によりそれぞれ構成されている。ここで、第1の流入流路1と第2の流入流路2とが互いになす角度は、互いに対向する方向に延在する場合は、図1(a)に示す如く180度とし、互いに交差する方向に延在する場合は、図1(b)に示す如き5度から、図1(c)に示す如き350度までとすることが乱流を発生させる上で好ましい。なお、180度を超える場合は、第1の流入流路1と第2の流入流路2とから合流点Iに流入した流体が、その合流点の壁面に当接して流れの方向を変える際に互いに混合されるので、180度以下の場合よりも混合効率が良い。
図2は、この発明の衝突型マイクロミキサーの他の実施形態としての、第1の流入流路1と第2の流入流路2と流出流路3とで構成される合流ユニット4が複数段直列に組み合わされた三種類のマイクロミキサーを示しており、図2(a)は、図では左端の1段目の合流ユニット4から右端の4段目の合流ユニットまで全て、第1の流入流路1と第2の流入流路2とが互いになす角度が180度のものであり、図2(b)は、図では左端の1段目の合流ユニット4は、第1の流入流路1と第2の流入流路2とが互いになす角度が180度のものだが、2段目から4段目までの各合流ユニット4は、第1の流入流路1と第2の流入流路2とが互いになす角度が180度未満、例えば60度のものであり、図2(c)は、図では左端の1段目の合流ユニット4は、第1の流入流路1と第2の流入流路2とが互いになす角度が180度のものだが、2段目から4段目までの各合流ユニット4は、第1の流入流路1と第2の流入流路2とが互いになす角度が180度を超える、例えば220度のものである。
図3は、この発明の衝突型マイクロミキサーのさらに他の一実施形態としての、第1の流入流路1と第2の流入流路2と流出流路3とで構成される合流ユニット4が複数列並列に組み合わされたマイクロミキサーを示しており、ここでは図2(a)に示す直列の合流ユニットが5列並列に組み合わされている。なお、図2(b),(c)にそれぞれ示す直列の合流ユニットを複数列組み合わせても良く、それら図2(a)〜(c)に示す直列の合流ユニットの二種類以上を適宜複数列組み合わせても良い。
図4は、第1の流入流路1と第2の流入流路2と流出流路3とで構成される合流ユニット4における、分岐点Dから合流点Iまでの第1の流入流路1と第2の流入流路2との長さが互いに異なる構成を示しており、図4(a)では第1の流入流路1の方が第2の流入流路2よりも長く、図4(b)では第1の流入流路1よりも第2の流入流路2の方が長い。
図5は、第1の流入流路1と第2の流入流路2と流出流路3とで構成される合流ユニット4における、分岐点Dから合流点Iまでの第1の流入流路1と第2の流入流路2との断面積が互いに異なる構成を示しており、図4(a)では第1の流入流路1の方が第2の流入流路2よりも断面積が大きく、図4(b)では第1の流入流路1よりも第2の流入流路2の方が断面積が大きい。
図6は、第1の流入流路1と第2の流入流路2と流出流路3とで構成される合流ユニット4における、分岐点Dから合流点Iまでの第1の流入流路1と第2の流入流路2とが、約60度の角度で折れ線状に曲がった変曲部Fを有する構成を示している。
図7は、第1の流入流路1と第2の流入流路2と流出流路3とで構成される合流ユニット4における、分岐点Dから合流点Iまでの第1の流入流路1と第2の流入流路2とが、約60度の角度で円弧状に曲がった変曲部Fを有する構成を示している。
図8は、図2(a),(b),(c)にそれぞれ示す三種類の合流ユニット4を直列に繋いで組み合わせた構成を示している。
図9は、合流ユニット4を構成する第1の流入流路1と第2の流入流路2と流出流路3の少なくとも一つが、途中に流路断面積が拡大する部分である拡大部5を有する構成を示しており、図9(a)では、図2(c)に示す合流ユニット4の流出流路3の拡大部5が漸次拡大部と大断面積部と漸次減少部とを持って六角形状の断面をなし、図9(b)では、図2(c)に示す合流ユニット4の流出流路3の拡大部5が円形の断面をなし、図9(c)では、図2(c)に示す合流ユニット4の流出流路3の拡大部5が漸次拡大部と大断面積部とを持って三角形状の断面をなし、図9(d)では、図2(c)に示す合流ユニット4の第1の流入流路1の拡大部5が円形の断面をなし、その合流ユニット4の第2の流入流路2の拡大部5が漸次拡大部と大断面積部とを持って三角形状の断面をなしている。
そして図10は、流路断面積が拡大する部分である拡大部5内に、流体の通流を阻止はしないが邪魔する遮蔽物6が挿入された構成を示している。この遮蔽物6としては、例えばガラスビーズ等のビーズ、金属繊維や綿状繊維等の繊維、不織布等の布、その他を用いることができる、
流路断面積が拡大する部分5がく,(b),(c)に
第1の流入流路1の方が第2の流入流路2よりも長く、図4(b)では第1の流入流路1よりも第2の流入流路2の方が長い。
次に、この発明の衝突型マイクロミキサーの実施形態をより具体的に図面に基づき説明する。図11(a),(b),(c)は、図1(a)に示す合流ユニットの具体的構成を例示する平面図、側面図および寸法表であり、ここでは図示のように厚さtが0.5mmのステンレス鋼製のプレート7に、上下に貫通する幅Wmmのスリットを形成することで、第1の流入流路1と第2の流入流路2と流出流路3とを具える合流ユニット4を構成しており、第1の流入流路1と第2の流入流路2との流入端部(図では左端部)と流出流路3の流出端部(図では右端部)とには、スリット幅より大きいか等しい直径dmmの貫通穴が設けられている。このプレート7は、それと略同一の大きさのステンレス鋼製の図示しない二枚の厚板で密に挟持され、それらの厚板の一方には、または双方に分配されて、第1の流入流路1と第2の流入流路2との流入端部の上記貫通穴にそれぞれ繋がる二つの入口流路と、流出流路3の流出端部の上記貫通穴に繋がる出口流路とが形成されている。
これにより、二つの入口流路から第1の流入流路1と第2の流入流路2とに流入した流体が、合流点Iで正面衝突して充分に混合され、流出流路3を通って出口流路から流出する。
図12(a),(b),(c)は、図1(b)に示す合流ユニットの具体的構成を例示する平面図、側面図および寸法表であり、ここでも図示のように厚さtが0.5mmのステンレス鋼製のプレート7に、上下に貫通する幅Wmmのスリットを形成することで、第1の流入流路1と第2の流入流路2と流出流路3とを具える合流ユニット4を構成しており、第1の流入流路1と第2の流入流路2との流入端部(図では左端部)と流出流路3の流出端部(図では右端部)とには、スリット幅より大きいか等しい直径dmmの貫通穴が設けられている。このプレート7も、それと略同一の大きさのステンレス鋼製の図示しない二枚の厚板で密に挟持され、それらの厚板の一方には、または双方に分配されて、第1の流入流路1と第2の流入流路2との流入端部の上記貫通穴にそれぞれ繋がる二つの入口流路と、流出流路3の流出端部の上記貫通穴に繋がる出口流路とが形成されている。
これにより、二つの入口流路から第1の流入流路1と第2の流入流路2とに流入した流体が、合流点Iで衝突して充分に混合され、流出流路3を通って出口流路から流出する。
図13(a),(b),(c)は、図1(c)に示す合流ユニットの具体的構成を例示する平面図、側面図および寸法表であり、ここでも図示のように厚さtが0.5mmのステンレス鋼製のプレート7に、上下に貫通する幅Wmmのスリットを形成することで、第1の流入流路1と第2の流入流路2と流出流路3とを具える合流ユニット4を構成しており、第1の流入流路1と第2の流入流路2との流入端部(図では左端部)と流出流路3の流出端部(図では右端部)とには、スリット幅より大きいか等しい直径dmmの貫通穴が設けられている。このプレート7も、それと略同一の大きさのステンレス鋼製の図示しない二枚の厚板で密に挟持され、それらの厚板の一方には、または双方に分配されて、第1の流入流路1と第2の流入流路2との流入端部の上記貫通穴にそれぞれ繋がる二つの入口流路と、流出流路3の流出端部の上記貫通穴に繋がる出口流路とが形成されている。
これにより、二つの入口流路から第1の流入流路1と第2の流入流路2とに流入した流体が、合流点Iで互いに衝突するとともにスリットの壁面にも衝突して充分に混合され、流出流路3を通って出口流路から流出する。
図14(a),(b),(c),(d),(e)は、図2(a)に示すマイクロミキサーの具体的構成を例示する平面図、拡大図およびその拡大図中のA−A線、B−B線、C−C線にそれぞれ沿う断面図であり、ここでは図示のように厚さtが1.0mmのステンレス鋼製のプレート7に、上下に貫通する幅0.5mm、0.35mm、0.2mmおよび0.1mmのスリットと、合流ユニット4間に位置する幅1.0mmで深さ0.7mm、0.4mm、0.2mmの溝とを形成することで、各々第1の流入流路1と第2の流入流路2と流出流路3とを具える直列4段の合流ユニット4を構成しており、上記溝は流出流路3の後部から分岐点Dを通り次の合流ユニット4の第1の流入流路1および第2の流入流路2の前部まで形成されて、2段目以降の合流ユニット4の第1の流入流路1と第2の流入流路2とで囲まれた板部分が脱落するのを回避している。また最初の段の合流ユニット4の第1の流入流路1と第2の流入流路2との流入端部(図では左端部)と、最後の段の合流ユニット4の流出流路3の流出端部(図では右端部)とには、スリット幅より大きい直径2.0mmの貫通穴が設けられている。このプレート7は、それと略同一の大きさのステンレス鋼製の図示しない二枚の厚板で密に挟持され、それらの厚板の一方には、または双方に分配されて、第1の流入流路1と第2の流入流路2との流入端部の上記貫通穴にそれぞれ繋がる二つの入口流路と、流出流路3の流出端部の上記貫通穴に繋がる出口流路とが形成されている。
これにより、二つの入口流路から第1の流入流路1と第2の流入流路2とに流入した流体が、合流点Iで正面衝突して充分に混合され、流出流路3を通って次の段の合流ユニット4へ向かうという作用が繰りかえされ、段が進むにつれてスリット幅が漸次狭まっているので流体の流速が速くなって衝突の速度も上がり、最後の段の合流ユニット4の流出流路3を通った混合流体は出口流路から流出する。
図15(a),(b),(c),(d),(e)は、図2(b)に示すマイクロミキサーの具体的構成を例示する平面図、拡大図およびその拡大図中のA−A線、B−B線、C−C線にそれぞれ沿う断面図であり、ここでは図示のように厚さtが1.0mmのステンレス鋼製のプレート7に、上下に貫通する幅0.5mm、0.35mm、0.2mmおよび0.1mmのスリットと、2段目以降の合流ユニット4に位置する幅0.5mmで深さ0.7mm、0.4mm、0.2mmの溝とを形成することで、各々第1の流入流路1と第2の流入流路2と流出流路3とを具える直列4段の合流ユニット4を構成しており、上記溝は分岐点Dから次の合流ユニット4の第1の流入流路1および第2の流入流路2の変曲部まで形成されて、2段目以降の合流ユニット4の第1の流入流路1と第2の流入流路2とで囲まれた板部分が脱落するのを回避している。また最初の段の合流ユニット4の第1の流入流路1と第2の流入流路2との流入端部(図では左端部)と、最後の段の合流ユニット4の流出流路3の流出端部(図では右端部)とには、スリット幅より大きい直径2.0mmの貫通穴が設けられている。
このマイクロミキサーでも、図14に示す例と同様にして、二つの入口流路から第1の流入流路1と第2の流入流路2とに流入した流体が、合流点Iで正面衝突して充分に混合され、流出流路3を通って次の段の合流ユニット4へ向かうという作用が繰りかえされ、段が進むにつれてスリット幅が漸次狭まっているので流体の流速が速くなって衝突の速度も上がり、最後の段の合流ユニット4の流出流路3を通った混合流体は出口流路から流出する。
図16(a),(b),(c),(d),(e)は、図2(b)に示すマイクロミキサーの具体的構成を例示する平面図、拡大図およびその拡大図中のA−A線、B−B線、C−C線にそれぞれ沿う断面図であり、このマイクロミキサーは、図14に示す例とは、スリット幅が0.5mm、0.4mm、0.3mmおよび0.2mmである点と溝深さが0.7mm、0.6mm、0.5mmである点だけが異なっており、他の点は同様に構成されている。
このマイクロミキサーでも、図14に示す例と同様にして、二つの入口流路から第1の流入流路1と第2の流入流路2とに流入した流体が、合流点Iで正面衝突して充分に混合され、流出流路3を通って次の段の合流ユニット4へ向かうという作用が繰りかえされ、段が進むにつれてスリット幅が漸次狭まっているので流体の流速が速くなって衝突の速度も上がるが、その上昇の程度は先の例程でなく、最後の段の合流ユニット4の流出流路3を通った混合流体は出口流路から流出する。
図17(a),(b),(c),(d),(e)は、図16に示すマイクロミキサーの一変形例を示す平面図、拡大図およびその拡大図中のA−A線、B−B線、C−C線にそれぞれ沿う断面図であり、このマイクロミキサーは、図16に示す例とは、合流点Iだけでなく分岐点Dも60度の角度で分岐している点が異なり、他の点は同様に構成されている。
このマイクロミキサーでは、各分岐点Dで図16に示す例より滑らかに分岐するので、図16に示す例よりミキサー全体としての通流抵抗が小さくなる。
図18(a),(b),(c),(d),(e)は、図16に示すマイクロミキサーの他の一変形例を示す平面図、拡大図およびその拡大図中のA−A線、B−B線、C−C線にそれぞれ沿う断面図であり、このマイクロミキサーは、図17に示す例とは、合流点Iおよび分岐点Dで90度の角度で合流・分岐している点が異なり、他の点は同様に構成されている。
図19(a),(b),(c),(d),(e)は、図16に示すマイクロミキサーのさらに他の一変形例を示す平面図、拡大図およびその拡大図中のA−A線、B−B線、C−C線にそれぞれ沿う断面図であり、このマイクロミキサーは、図17に示す例とは、合流点Iでは60度の角度で合流し、分岐点Dでは90度の角度で分岐している点が異なり、他の点は同様に構成されている。
図20(a),(b),(c),(d),(e)は、図16に示すマイクロミキサーのさらに他の一変形例を示す平面図、拡大図およびその拡大図中のA−A線、B−B線、C−C線にそれぞれ沿う断面図であり、このマイクロミキサーは、図17に示す例とは、合流点Iでは90度の角度で合流し、分岐点Dでは60度の角度で分岐している点が異なり、他の点は同様に構成されている。
図21(a),(b),(c),(d)は、図7に示す合流ユニットを用いた、図14に示すマイクロミキサーの一変形例の具体的構成を例示する平面図、拡大図、(a)中のA−A線に沿う断面図および(b)中のB−B線に沿う断面図であり、ここでは図示のように部材としての、厚さtが10.0mmの硬質塩化ビニール製の厚板8の表面に幅0.5mm、深さ0.5mmの溝を形成することで、各々第1の流入流路1と第2の流入流路2と流出流路3とを具える直列4段の合流ユニット4を構成しており、2段目以降の各合流ユニット4では、変曲部の円弧の半径が第1の流入流路1と第2の流入流路2とで1.5mmと1.0mmとに異なることで、長さが第1の流入流路1と第2の流入流路2とで9.94mmと10.63mmと異なっており、最初の段の合流ユニット4の第1の流入流路1と第2の流入流路2との流入端部(図では左端部)と、最後の段の合流ユニット4の流出流路3の流出端部(図では右端部)とには、溝幅より大きい直径2.0mmの穴が設けられ、上記厚板8の内部には、第1の流入流路1と第2の流入流路2との流入端部の上記穴にそれぞれ繋がるとともにその厚板8の端面にそれぞれ開口する二つの入口流路と、流出流路3の流出端部の上記穴に繋がるとともにその厚板8の反対側の端面に開口する出口流路とが形成されている。この厚板8は、それと略同一の大きさの例えばステンレス鋼製の図示しない厚板と密に重ね合わされる。
このマイクロミキサーでも、図14に示す例と同様にして、二つの入口流路から第1の流入流路1と第2の流入流路2とに流入した流体が、合流点Iで正面衝突して充分に混合され、流出流路3を通って次の段の合流ユニット4へ向かうという作用が繰りかえされ、各段で第1の流入流路1の方が第2の流入流路2より短く、かつ変曲部の半径も大きいので通流抵抗の相違から、第1の流入流路1から合流点Iに噴出する流体の速度の方が第2の流入流路2から合流点Iに噴出する流体の速度よりも速くなって衝突の状態も同一速度同士の衝突とは変わり、最後の段の合流ユニット4の流出流路3を通った混合流体は出口流路から流出する。
図22(a),(b),(c),(d)は、図7に示す合流ユニットを用いた、図14に示すマイクロミキサーの他の一変形例の具体的構成を例示する平面図、拡大図、(a)中のA−A線に沿う断面図および(b)中のB−B線に沿う断面図であり、このマイクロミキサーは、図21に示す例とは、変曲部の円弧の半径を第2の流入流路2で1.4mmとしている点が異なり、他の点は同様に構成されている。
図23(a),(b),(c),(d)は、図7に示す合流ユニットを用いた、図14に示すマイクロミキサーのさらに他の一変形例の具体的構成を示す平面図、拡大図、(a)中のA−A線に沿う断面図および(b)中のB−B線に沿う断面図であり、このマイクロミキサーは、図21に示す例とは、変曲部の円弧の半径を第1の流入流路1で1.1mmとしている点が異なり、他の点は同様に構成されている。
図24(a),(b),(c)は、図11に示す合流ユニットの一変形例の具体的構成を示す平面図、側面図および拡大図であり、この合流ユニット4は、図11に示す例とは、第1の流入流路1と第2の流入流路2とが変曲部を有さない点および、流出流路3の幅が0.2mm、0.7mm、1.5mmと3段階に拡張されている点が異なり、他の点は同様に構成されている。これにより混合流体の速度を漸次低下させることができる。
図25(a),(b),(c)は、図11に示す合流ユニットの他の一変形例の具体的構成を示す平面図、側面図および拡大図であり、この合流ユニット4は、図14に示す例とは、流出流路3の幅が0.2mm、0.7mm、1.0mm、1.5mmと4段階に拡張されている点が異なり、他の点は同様に構成されている。これにより混合流体の速度をより滑らかに低下させることができる。
図26は、図14に示すマイクロミキサーのさらに他の一変形例の具体的構成を示す平面図、図27(a),(b)は、その変形例のマイクロミキサーの拡大図および溝部詳細図、図28(a),(b),(c)は、図27(a)中のA−A線、B−B線およびC−C線にそれぞれ沿う断面図であり、このマイクロミキサーは、図14に示す例とは、溝が流出流路3になく、分岐点Dから第1の流入流路1と第2の流入流路2との途中まで形成され、また溝の幅が0.6mm、0.5mm、0.4mmと漸次狭まり、溝の深さが0.7mm、0.5mm、0.3mmとなっている点が異なり、他の点は同様に構成されている。
図29は、図14に示すマイクロミキサーのさらに他の一変形例の具体的構成を示す平面図、図30(a),(b)は、その変形例のマイクロミキサーの拡大図および溝部詳細図、図31(a),(b),(c)は、図30(a)中のA−A線、B−B線およびC−C線にそれぞれ沿う断面図であり、このマイクロミキサーは、図26〜図28に示す例とは、2段目以降の合流ユニット4における変曲部に形成された円形部に、分岐点D側からはその円形部の中心に対し外側にオフセットして接線方向に繋がり、合流点I側からはその円形部の中心に向かって繋がっている点が異なり、他の点は同様に構成されている。
図32は、図14に示すマイクロミキサーのさらに他の一変形例の具体的構成を示す平面図、図33(a),(b)は、その変形例のマイクロミキサーの拡大図および溝部詳細図、図34(a),(b),(c)は、図33(a)中のA−A線、B−B線およびC−C線にそれぞれ沿う断面図であり、このマイクロミキサーは、図26〜図28に示す例とは、2段目以降の合流ユニット4における変曲部に形成された円形部に、分岐点D側からはその円形部の中心に対し僅かに外側にオフセットして接線方向に繋がり、合流点I側からはその円形部の中心に対し分岐点D側にオフセットして接線方向に繋がっている点が異なり、他の点は同様に構成されている。
図35は、図14に示すマイクロミキサーのさらに他の一変形例の具体的構成を示す平面図、図36(a),(b)は、その変形例のマイクロミキサーの拡大図および溝部詳細図、図37(a),(b),(c)は、図36(a)中のA−A線、B−B線およびC−C線にそれぞれ沿う断面図であり、このマイクロミキサーは、図26〜図28に示す例とは、2段目以降の合流ユニット4における変曲部に形成された円形部に、分岐点D側からはその円形部の中心に対し僅かに内側にオフセットして接線方向に繋がり、合流点I側からはその円形部の中心に向かって繋がっている点が異なり、他の点は同様に構成されている。
図38(a),(b)は、この発明の衝突型マイクロミキサーのさらに他の実施形態としての合流ユニットの具体的構成を例示する平面図および拡大図であり、ここでは図示のように厚さtが0.2mmのステンレス鋼製のプレート7に、上下に貫通する幅0.2mmのスリットを形成することで、第1の流入流路1と第2の流入流路2と流出流路3とを具える合流ユニット4を構成しており、第1の流入流路1と第2の流入流路2とは合流点Iで互いに直交して延在するとともにそれぞれ半径3.0mmの変曲部を有し、流出流路3は合流点Iから第1の流入流路1の延長方向に延在しており、第1の流入流路1と第2の流入流路2との流入端部(図では左端部)と流出流路3の流出端部(図では右端部)とには、スリット幅より大きい直径2.0mmの貫通穴が設けられている。このプレート7は、それと略同一の大きさのステンレス鋼製の図示しない二枚の厚板で密に挟持され、それらの厚板の一方には、または双方に分配されて、第1の流入流路1と第2の流入流路2との流入端部の上記貫通穴にそれぞれ繋がる二つの入口流路と、流出流路3の流出端部の上記貫通穴に繋がる出口流路とが形成されている。
これにより、第1の流入流路1に流入した流体に、第2の流入流路2に流入した流体が合流点Iで側方から衝突して混合され、混合流体が流出流路3を通って出口流路から流出する。
以上、図示例に基づき説明したが、この発明は上述の例に限定されるものでなく、特許請求の範囲の記載範囲内で適宜変更し得るものであり、例えば合流ユニットを直列または並列に連結して組み合わせる段数は4段に限られず、適宜増減することができる。また、スリットや溝を形成するプレートや、溝を形成する部材の材質、寸法も、所要に応じて適宜変更することができ、それらプレートや部材を適宜重ね合わせて、衝突型マイクロミキサーあるいはそれを具えるマイクロリアクター等を立体的に構成しても良い。そして、この発明の衝突型マイクロミキサーの適用対象は液体同士の混合に限られず、気体(反応用ガスや不活性ガス等)同士あるいは液体と気体との混合であっても良い。
かくしてこの発明の衝突型マイクロミキサーによれば、プレートあるいは部材表面を利用してマイクロミキサーを構成できるので、マイクロリアクターの小型化、集積化を可能にすることができる。
(a),(b),(c)は、この発明の衝突型マイクロミキサーの実施形態としての、180度の交差角、180度未満の交差角、180度を超える交差角で第1の流入流路と第2の流入流路とが交差する状態の単独の合流ユニットをそれぞれ示す構成図である。 (a),(b),(c)は、この発明の衝突型マイクロミキサーの他の実施形態としての、図1(a)の合流ユニット、図1(b)の合流ユニット、図1(c)の合流ユニットをそれぞれ複数段直列に組み合わせたマイクロミキサーを示す構成図である。 この発明の衝突型マイクロミキサーのさらに他の実施形態としての、図2(a)に示すマイクロミキサーを複数列並列に組み合わせたマイクロミキサーを示す構成図である。 (a),(b)は、この発明の衝突型マイクロミキサーの実施形態としての合流ユニットにおける、分岐点から合流点までの第1の流入流路と第2の流入流路との長さが互いに異なる2種類の構成を例示する構成図である。 (a),(b)は、この発明の衝突型マイクロミキサーの実施形態としての合流ユニットにおける、分岐点から合流点までの第1の流入流路と第2の流入流路との断面積が互いに異なる2種類の構成を例示する構成図である。 この発明の衝突型マイクロミキサーの実施形態としての合流ユニットにおける、分岐点から合流点までの第1の流入流路と第2の流入流路とが、折れ線状に曲がった変曲部を有する構成を例示する構成図である。 この発明の衝突型マイクロミキサーの実施形態としての合流ユニットにおける、分岐点から合流点までの第1の流入流路と第2の流入流路とが、円弧状に曲がった変曲部を有する構成を例示する構成図である。 この発明の衝突型マイクロミキサーの実施形態としての、図1に示す合流ユニットを直列に組み合わせたマイクロミキサーを示す構成図である。 (a),(b),(c),(d)は、この発明の衝突型マイクロミキサーの他の実施形態としての、合流ユニットの流出流路が拡大部を有する4種類の構成を例示する構成図である。 この発明の衝突型マイクロミキサーの他の実施形態としての、合流ユニットの流出流路の拡大部が遮蔽物を有する構成を例示する構成図である。 (a),(b),(c)は、図1(a)に示す合流ユニットの具体的構成を例示する平面図、側面図および寸法表である。 (a),(b),(c)は、図1(b)に示す合流ユニットの具体的構成を例示する平面図、側面図および寸法表である。 (a),(b),(c)は、図1(c)に示す合流ユニットの具体的構成を例示する平面図、側面図および寸法表である。 (a),(b),(c),(d),(e)は、図2(a)に示すマイクロミキサーの具体的構成を例示する平面図、拡大図およびその拡大図中のA−A線、B−B線、C−C線にそれぞれ沿う断面図である。 (a),(b),(c),(d),(e)は、図2(b)に示すマイクロミキサーの具体的構成を例示する平面図、拡大図およびその拡大図中のA−A線、B−B線、C−C線にそれぞれ沿う断面図である。 (a),(b),(c),(d),(e)は、図2(b)に示すマイクロミキサーの具体的構成の他の一例を示す平面図、拡大図およびその拡大図中のA−A線、B−B線、C−C線にそれぞれ沿う断面図である。 (a),(b),(c),(d),(e)は、図16に示すマイクロミキサーの一変形例を示す平面図、拡大図およびその拡大図中のA−A線、B−B線、C−C線にそれぞれ沿う断面図である。 (a),(b),(c),(d),(e)は、図16に示すマイクロミキサーの他の一変形例を示す平面図、拡大図およびその拡大図中のA−A線、B−B線、C−C線にそれぞれ沿う断面図である。 (a),(b),(c),(d),(e)は、図16に示すマイクロミキサーのさらに他の一変形例を示す平面図、拡大図およびその拡大図中のA−A線、B−B線、C−C線にそれぞれ沿う断面図である。 (a),(b),(c),(d),(e)は、図16に示すマイクロミキサーのさらに他の一変形例を示す平面図、拡大図およびその拡大図中のA−A線、B−B線、C−C線にそれぞれ沿う断面図である。 (a),(b),(c),(d)は、図7に示す合流ユニットを用いた、図14に示すマイクロミキサーの一変形例の具体的構成を示す平面図、拡大図、(a)中のA−A線に沿う断面図および(b)中のB−B線に沿う断面図である。 (a),(b),(c),(d)は、図7に示す合流ユニットを用いた、図14に示すマイクロミキサーの他の一変形例の具体的構成を示す平面図、拡大図、(a)中のA−A線に沿う断面図および(b)中のB−B線に沿う断面図である。 (a),(b),(c),(d)は、図7に示す合流ユニットを用いた、図14に示すマイクロミキサーのさらに他の一変形例の具体的構成を示す平面図、拡大図、(a)中のA−A線に沿う断面図および(b)中のB−B線に沿う断面図である。 (a),(b),(c)は、図11に示す合流ユニットの一変形例の具体的構成を示す平面図、側面図および拡大図である。 (a),(b),(c)は、図11に示す合流ユニットの他の一変形例の具体的構成を示す平面図、側面図および拡大図である。 図14に示すマイクロミキサーのさらに他の一変形例の具体的構成を示す平面図である。 (a),(b)は、上記変形例のマイクロミキサーの拡大図および溝部詳細図である。 (a),(b),(c)は、図27(a)中のA−A線、B−B線およびC−C線にそれぞれ沿う断面図である。 図14に示すマイクロミキサーのさらに他の一変形例の具体的構成を示す平面図である。 (a),(b)は、上記変形例のマイクロミキサーの拡大図および溝部詳細図である。 (a),(b),(c)は、図30(a)中のA−A線、B−B線およびC−C線にそれぞれ沿う断面図である。 図14に示すマイクロミキサーのさらに他の一変形例の具体的構成を示す平面図である。 (a),(b)は、上記変形例のマイクロミキサーの拡大図および溝部詳細図である。 (a),(b),(c)は、図33(a)中のA−A線、B−B線およびC−C線にそれぞれ沿う断面図である。 図14に示すマイクロミキサーのさらに他の一変形例の具体的構成を示す平面図である。 (a),(b)は、上記変形例のマイクロミキサーの拡大図および溝部詳細図である。 (a),(b),(c)は、図36(a)中のA−A線、B−B線およびC−C線にそれぞれ沿う断面図である。 (a),(b)は、この発明の衝突型マイクロミキサーのさらに他の実施形態としての合流ユニットの具体的構成を例示する平面図および拡大図である。 (a),(b)は、従来のチューブで連結されたT字管およびY字管内で流体の衝突乱流を利用する方法をそれぞれ示す説明図である。 (a),(b)は、従来の吐出噴出流による衝突乱流を使用する方法を示す正面図および断面図である。
符号の説明
1 第1の流入流路
2 第2の流入流路
3 流出流路
4 合流ユニット
5 拡大部
6 遮蔽物
7 プレート
8 厚板
D 分岐点
F 変曲部
I 合流点

Claims (9)

  1. 二つの部材に挟まれたプレートに形成されたスリットまたは、部材もしくはプレートの表面に形成されて他の部材で蓋をされた溝、によりそれぞれ構成された、互いに対向もしくは交差する方向に延在してそれらの衝突点または交差点で合流する第1及び第2の二つの流入流路と、前記二つの流入流路の前記衝突点または交差点から、前記二つの流入流路のなす角が平角の場合は交差方向に共役角の一方の角の場合は他方の角を二分する方向にそれぞれ延在する一つの流出流路とで合流ユニットを形成し、
    前記合流ユニットを、一方向からの入力を二方向に分岐する分岐路を介して、前段合流ユニットの一つの流出流路と後段合流ユニットの二つの流入流路を連結し、二方向から入力して合流し一方向へ出力した後二方向へ分岐する工程を繰り返すように、複数段直列に組み合わせことを特徴とする衝突型マイクロミキサー。
  2. 複数段直列に組み合わせた前記合流ユニットを、入力部を共通として複数列並列に組み合わせたことを特徴とする請求項1記載の衝突型マイクロミキサー。
  3. 互いに対向する前記第1の流入流路と前記第2の流入流路とのなす角は、180度であり、
    互いに交差する前記第1の流入流路と前記第2の流入流路とのなす角は、180度を除き、5度から350度までの何れかの角度であることを特徴とする、請求項1または2記載の衝突型マイクロミキサー。
  4. 前記第1の流入流路と前記第2の流入流路の断面積は、互いに異なっていることを特徴とする、請求項1からまでの何れか1項記載の衝突型マイクロミキサー。
  5. 前記第1の流入流路と前記第2の流入流路との少なくとも一方は変曲部を有し、
    前記変曲部は折れ線状であることを特徴とする、請求項1からまでの何れか1項記載の衝突型マイクロミキサー。
  6. 前記第1の流入流路と前記第2の流入流路との少なくとも一方は変曲部を有し、
    前記変曲部は曲線状であることを特徴とする、請求項1からまでの何れか1項記載の衝突型マイクロミキサー。
  7. 前記第1の流入流路と前記第2の流入流路とのなす角が互いに異なる複数種類の前記合流ユニットが組み合わされていることを特徴とする、請求項1からまでの何れか1項記載の衝突型マイクロミキサー。
  8. 前記第1の流入流路と前記第2の流入流路と前記流出流路との少なくとも一つは、途中に流路断面積が拡大する部分を有することを特徴とする、請求項1からまでの何れか1項記載の衝突型マイクロミキサー。
  9. 前記流路断面積が拡大する部分内には、遮蔽物が挿入されていることを特徴とする、請求項記載の衝突型マイクロミキサー。
JP2007087260A 2007-03-29 2007-03-29 衝突型マイクロミキサー Active JP4931065B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007087260A JP4931065B2 (ja) 2007-03-29 2007-03-29 衝突型マイクロミキサー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007087260A JP4931065B2 (ja) 2007-03-29 2007-03-29 衝突型マイクロミキサー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008246283A JP2008246283A (ja) 2008-10-16
JP4931065B2 true JP4931065B2 (ja) 2012-05-16

Family

ID=39971875

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007087260A Active JP4931065B2 (ja) 2007-03-29 2007-03-29 衝突型マイクロミキサー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4931065B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4515521B2 (ja) * 2009-01-13 2010-08-04 株式会社神戸製鋼所 反応装置及び反応装置の製造方法
JP5116112B2 (ja) * 2009-02-19 2013-01-09 シャープ株式会社 流体混合装置及び流体混合方法
CN102958588B (zh) * 2010-06-28 2015-01-07 Dic株式会社 微混合器
AU2016222746A1 (en) 2015-02-24 2017-09-07 The University Of British Columbia Continuous flow microfluidic system
CN108778477B (zh) 2016-01-06 2022-02-25 不列颠哥伦比亚大学 分叉混合器及其使用和制造方法
EP4021623A1 (en) * 2019-11-29 2022-07-06 Merck Patent GmbH Multi-branch static mixers
WO2023008875A1 (ko) * 2021-07-28 2023-02-02 (주)인벤티지랩 지질 나노 입자 제조용 칩, 이를 포함하는 지질 나노 입자 제조 시스템 및 지질 나노 입자 제조 방법
KR102674242B1 (ko) * 2021-07-28 2024-06-12 (주)인벤티지랩 지질 나노 입자 제조용 칩, 이를 포함하는 지질 나노 입자 제조 시스템 및 지질 나노 입자 제조 방법

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3654481B2 (ja) * 1997-06-05 2005-06-02 独立行政法人理化学研究所 生化学反応用マイクロリアクタ
DE19746583A1 (de) * 1997-10-22 1999-04-29 Merck Patent Gmbh Mikromischer
JP3959436B2 (ja) * 2003-08-29 2007-08-15 独立行政法人物質・材料研究機構 流れ変動構造及びマイクロミキサ
JP2005238118A (ja) * 2004-02-26 2005-09-08 Tosoh Corp 微小流路構造体を用いた固化粒子の製造方法及び装置
JP2008512237A (ja) * 2004-09-13 2008-04-24 スペグ カンパニー リミテッド マイクロチャンネルリアクター
JP2006142210A (ja) * 2004-11-19 2006-06-08 Hitachi Maxell Ltd マイクロチップ及びこれを用いた流体混合方法
JP2006239638A (ja) * 2005-03-07 2006-09-14 Ebara Corp 混合器および混合方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008246283A (ja) 2008-10-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4931065B2 (ja) 衝突型マイクロミキサー
JP6674933B2 (ja) プロセス強化マイクロ流体装置
JP3794687B2 (ja) マイクロ乳化器
JP4466682B2 (ja) 流体混合装置
KR101005676B1 (ko) 수동형 미세혼합기
KR101736797B1 (ko) 미세 유체 혼합기
JP2014198324A (ja) マイクロ流路及びマイクロ流体デバイス
JP4677969B2 (ja) マイクロリアクタ
US7691331B2 (en) Microfluidic flow device and method for use thereof
JP2009000592A (ja) 反応器および反応システム
JP2006346671A (ja) 液液界面反応装置
CN112936855B (zh) 一种基于面固化3d打印的通用快速微混合器
JP2008238146A (ja) マイクロリアクター
JP2006102681A (ja) 流体混合器及びマイクロリアクタシステム
KR20140082377A (ko) 원반형의 혼합부와 교차되는 혼합채널을 가진 미세혼합기
JP3810778B2 (ja) 平板静止型混合器
CN109985543B (zh) 一种纺锤形被动式微混合器
JP2005118634A (ja) マイクロミキシングデバイス
CN110975776B (zh) 一种微流体混料通道、微流控制装置及微反应器
JP5642488B2 (ja) 流路構造体
JP5651787B2 (ja) 流体制御デバイス、及び流体混合器
KR101300485B1 (ko) 수동형 미세 혼합기
CN110947329A (zh) 一种锯齿型被动式微混合器
JP4298671B2 (ja) マイクロデバイス
KR100880005B1 (ko) 카오틱 믹싱을 갖는 sar 마이크로 믹서

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080703

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20080703

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090413

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101109

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110802

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110930

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120124

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120209

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4931065

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150224

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

S631 Written request for registration of reclamation of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313632

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250