JP4931002B2 - ポリマーイオンゲルを用いたアクチュエータ素子及びその製造方法 - Google Patents
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Description
する。ここでアクチュエータ素子は、電気化学反応や電気二重層の充放電などの電気化学
プロセスを駆動力とするアクチュエータ素子である。
とイオン液体とのゲルを導電性の伸縮性のある活性層として用いるアクチュエータが提案
されている(特許文献1)。
のゲルを用い、イオン液体ゲルを電解質層として電極層でサンドイッチ構造にしたもので
ある。この場合の素子の駆動メカニズムは電極層内に分散したカーボンナノチューブにイ
オン液体が分極することにより、電極層がイオンの体積効果で膨潤することによるものと
考えられる。
る。
、基本的には陽イオン、陰イオンともに動くことが可能なものである。上記の駆動メカニ
ズムから、可動イオンは陽イオン、あるいは陰イオンのどちらかのみであるほうが効率が
よいと本発明者は考えた。
い、さらに、架橋することによってゲル化させてポリマーイオンゲルとすることにより、
イオン液体の構成要素であるカウンターイオンのみが可動するイオンゲルからなるアクチ
ュエータ素子を作製し、より、効率のよい変形応答の素子を作製した。
、アクチュエータ素子を提供するものである。
1. イオン液体の陽イオン又は陰イオン部分と重合性不飽和基を有する重合性イオン液体
モノマーと、重合性部分を2以上含む架橋剤を重合させてなる架橋構造を有するポリマー
イオンゲルを含むアクチュエータ用イオン伝導体。
2. イオン液体の陽イオン又は陰イオン部分と重合性不飽和基を有する重合性イオン液体
モノマーと、重合性部分を2以上含む架橋剤を重合させてなる架橋構造を有するポリマー
イオンゲルに、少なくとも1種の他のポリマーを複合させてなる、アクチュエータ用イオ
ン伝導体。
3. さらにイオン伝導を促進するための溶媒を含む、項1または2に記載のアクチュエー
タ用イオン伝導体。
4. 項1〜3のいずれかに記載のイオン伝導体層と導電性薄膜層からなる積層体。
5. 項4の積層体からなるアクチュエータ素子。
6. 項1〜3のいずれかに記載のイオン伝導体の表面に導電性薄膜層が互いに絶縁状態で
少なくとも2個形成され、当該導電性薄膜層に電位差を与えることにより変形可能に構成
されているアクチュエータ素子。
7. 前記導電性薄膜層がカーボンナノチューブとポリマーを含む、項4〜6のいずれかに
記載のアクチュエータ素子。
8. 前記導電性薄膜層が、イオン液体部分と重合性不飽和基を有するモノマーと重合性部
分を2以上含む架橋剤を重合させてなる架橋構造を有するポリマーイオンゲルとカーボン
ナノチューブを含むことを特徴とする、項4〜6のいずれかに記載のアクチュエータ素子
。
の一部とし、イオン液体のカウンターイオンのみが可動するポリマーイオンゲルとするこ
とで、イオン伝導性を高め、効率のよい変形応答のアクチュエータ素子を得ることができ
る。
イオンとしては、下記の一般式(I)〜(IV)で表わされるカチオン(好ましくは、イミ
ダゾリウムイオン、第4級アンモニウムイオン)が挙げられる。
ル基またはエーテル結合を含み炭素と酸素の合計数が3〜12の直鎖又は分枝を有するア
ルキル基を示し、式(I)においてR1は炭素数1〜4の直鎖又は分枝を有するアルキル
基または水素原子を示す。式(I)において、RとR1は同一ではないことが好ましい。
式(III)および(IV)において、xはそれぞれ1〜4の整数である。
ロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、ペンチ
ル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシルなどの基が
挙げられる。炭素数は好ましくは1〜8,より好ましくは1〜6である。
ピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチルが挙げられ
る。
としては、CH2OCH3、(CH2)p(OCH2CH2)qOR2(ここで、pは1〜4の整数、qは1〜4の整
数、R2はCH3又はC2H5を表す)が挙げられる。
テトラフルオロホウ酸イオン(BF4 -)、BF3CF3 -、BF3C2F5 -、BF3C3F7 -、BF3C4F9 -、ヘキ
サフルオロリン酸イオン(PF6 -)、ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド酸イオ
ン((CF3SO2)2N-)、過塩素酸イオン(ClO4 -)、トリス(トリフルオロメタンスルホニル
)炭素酸イオン(CF3SO2)3C-)、トリフルオロメタンスルホン酸イオン(CF3SO3 -)、ジシ
アンアミドイオン((CN)2N-)、トリフルオロ酢酸イオン(CF3COO-)、有機カルボン酸イ
オンおよびハロゲンイオンが例示できる。
三重結合が挙げられ、このような基を含む部分(moiety)としては、アクリル酸、メタクリ
ル酸、エチレン、スチレン、グリシジルエーテルなどに由来する基が挙げられる。
イオン性液体のカチオンが重合性であるモノマーとしては、1-ビニルイミダゾリウム
、1-アルキル-3-ビニルイミダゾリウム、1-アルキル-3-ビニルベンジルイミダゾリウ
ム、1-アルキル-3-アリルイミダゾリウム、1-アルキル-3-[2-(メタクリロイルオ
キシ)アルキル]イミダゾリウム、ビニルベンジルトリアルキルアンモニウム、[2-(
メタクリロイルオキシ)アルキル]トリアルキルアンモニウム等が例示される。これらの
重合性カチオンのイオン性液体を構成する陰イオンとしては、上述の陰イオンが例示され
る。
スルホン酸、ビニルリン酸などが例示され、これらとイオン液体を構成するすでに例示さ
れた陽イオンとの組み合わせにより、陰イオンが重合するイオン液体を構成することが可
能となる(特開平10-83821参照)
本発明で使用することのできる架橋剤は、一般的に2個以上の重合性官能基をもつ分子
で下記の様なものが使用可能である:
エチレングリコールジアクリレート、ジ(エチレングリコール)ジアクリレート、テトラ
(エチレングリコール)ジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ジ(エ
チレングリコール)ジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、N,N
’-メチレンビスアクリルアミド、ジビニルベンゼン。
2種以上を混合して使用してもよい。
在下に行なうこともできる。重合開始剤としては、2,2−アゾビスイソブチロニトリル
(AIBN)、過酸化ベンゾイル、過酸化アセチル、過酸化ラウリル、t−ブチルパーア
セテート、t−過酢酸ブチル及びジ−t−過酸化ブチル、t−ブチルヒドロペルオキシド、
ベンゾイルヒドロペルオキシド、2,4−ジクロロベンゾイルペルオキシド、イソプロピ
ルペルオキシカーボネートなどが挙げられるが、これらに限定されない。
リフッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体[PVDF(HFP)]などの
水素原子を有するフッ素化オレフィンとパーフッ素化オレフィンの共重合体、ポリフッ化
ビニリデン(PVDF)などの水素原子を有するフッ素化オレフィンのホモポリマー、パ
ーフルオロスルホン酸(Nafion,ナフィオン)、ポリ−2−ヒドロキシエチルメタ
クリレート(poly-HEMA)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)などのポリ(メ
タ)アクリレート類、ポリエチレンオキシド(PEO)、ポリアクリロニトリル(PAN
)などが挙げられる。
ら成る炭素系材料であり、その周壁の構成数から単層ナノチューブ(SWNT)と多層ナ
ノチューブ(MWNT)とに大別され、また、グラフェンシートの構造の違いからカイラ
ル(らせん)型、ジグザグ型、およびアームチェア型に分けられるなど、各種のものが知
られている。本発明には、このような所謂カーボンナノチューブと称されるものであれば
、いずれのタイプのカーボンナノチューブも用いることができる。一般的には、アスペク
ト比が大きい、すなわち、細くて長い単層ナノチューブがゲルを形成し易い。例えば、ア
スペクト比が103以上、好ましくは104以上のカーボンナノチューブが挙げられる。
カーボンナノチューブの長さは、通常1μm以上、好ましくは50μm以上、さらに好まし
くは500μm以上である。カーボンナノチューブの長さの上限は、特に限定されないが
、例えば3mm程度である。
的量産が可能なHiPco(カーボン・ナノテクノロジー・インコーポレーテッド社製)
が挙げられるが、勿論、これに限定されるものではない。
イオン液体及びポリマーから構成され、イオン液体とポリマーに代えて、イオン性液体を
構成する陽イオン又は陰イオンを繰り返し単位に含むポリマーイオンゲルを使用すること
もできる。
カーボンナノチューブ:16〜90重量%、好ましくは16.6〜70重量%、より好ましくは20〜
50重量%、イオン液体部分を含むポリマー(或いはイオン液体とポリマーの合計量):10〜
84重量%、好ましくは30〜83.4重量%、より好ましくは50〜80重量%である。
媒(難揮発性溶媒)としては、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ジメチル
カーボネート、ジエチルカーボネート、メチルエチルカーボネート、プロピレンカーボネ
ート、ブチレンカーボネートなどのカーボネート類、テトラヒドロフランなどのエーテル
類が挙げられる。
り好ましい。導電性薄膜層の厚さは、10〜500μmであるのが好ましく、50〜300μmであ
るのがより好ましい。また、各層の製膜にあたっては、スピンコート、印刷、スプレー等
も用いることができる。さらに、押し出し法、射出法等も用いることができる。
造することができる。
工程1.重合性イオン液体モノマーと架橋剤を重合架橋しポリマーイオンゲルを含むイオ
ン伝導体を作製する工程(架橋する際にモノマー液中に他のポリマーフィルムを浸すこと
によって、他のポリマーフィルムとの複合体にしてもよく、或いはモノマー溶液中の溶媒
として難揮発性の溶媒を用いることにより、最終的に難揮発性溶媒を含んだイオン伝導体
を作製してもよい)
工程2.カーボンナノチューブとポリマーを溶媒に分散し、展延後、溶媒を蒸発させて、
導電性薄膜を作製する工程
工程3.前記イオン伝導体と前記導電性薄膜を圧着により接合する工程。
することができる。
工程A.カーボンナノチューブとポリマーを溶媒に分散し、展延後、溶媒を蒸発させて、
導電性薄膜を作製する工程
工程B.ポリマーを溶媒に分散し、展延後、溶媒を蒸発させて、ポリマーフィルムを作製
する工程
工程C.カーボンナノチューブとポリマーの導電性薄膜とポリマーを圧着により複合膜を
作製する工程
工程D.重合性イオン液体モノマーと架橋剤を溶媒中に含む溶液に工程3で作製した複合
膜を浸し、重合性イオン液体モノマーと架橋剤を重合架橋してポリマーを複合したイオン
伝導体を作製する工程、(モノマー溶液中の溶媒として難揮発性の溶媒を用いることによ
り、最終的に難揮発性溶媒を含んだイオン伝導体を作製する工程。
れないことは言うまでもない。
mmの短冊状に切り取り、電圧を加えた時の10mmあるいは5mmの位置の変位を測定した。
PVdF-HFP/MOEコンポジットゲルによるアクチュエータの作製
ポリマーイオンゲルは、以下の様にして作製した。1Mのメタクリロイルオキシエチル
トリメチルアンモニウム(MOE)ビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド(TFSI)(MO
E-TFSI)(TREKSTER MOE-200, トレキオン株式会社)を原料モノマーとし、架橋剤として
その10mol%のエチレングリコールジメタクリレート、重合開始剤として10mMのアゾビスイ
ソブチロニトリル(AIBN)をエチレンカーボネートに溶解したものを、100μmのスペーサー
を介した2枚のガラス板に流し込んだ。その中に、PVdF-HFP膜に含浸させ、80℃の恒温槽
で90分重合、架橋させることによって、ポリマーを複合化したコンポジットゲルを得た。
コンポジットゲルにすることによって、強度が増加し、アクチュエータとして、発生力な
どの特性が向上するとともに薄膜化が可能となる。このイオンゲルはアニオンのTFSIのみ
が可動イオンである。また、難揮発性溶媒であるエチレンカーボネートはゲルの溶媒とし
て残るが、ほとんど揮発しないため、空中での駆動が可能である。溶媒を加えることによ
って、イオン導電性は上昇する。
フッ化ビニリデンーヘキサフルオロプロピレン共重合体(PVdF-HFP)(Kynar Flex 2801,
アルケマ社)4重量部の割合で混錬後、製膜したものを炭素電極(約10μm)とした。
型プレス等を用い接合強度を強くすることも可能である。
ルイミダゾリウム (EMI)TFSI 121mgを溶媒DMAcに分散させた溶液からキャスト後、溶媒を
乾燥させて作製したものを用い、電解質層としてPVDF-HFP:EMITFSI の重量比1:1から
なるイオンゲルフィルムを用い、電極/イオンゲル/電極からなる厚さ68μmの素子を
圧着させることによって作製した。表1に実施例1と比較例1の変位データを示す。
込み濃度の最適量
実施例1においてモノマーの仕込み濃度を1M、1.5M、2Mの3種類として、同様に素子
を作製した。表2に変位を測定した結果を示す。
果を表3に示す。
ことを示す。このことから、変位特性が表2に示す様にMOEモノマーが1Mの場合が最も変
位特性が優れている。このキャパシタンスの値はイオン液体を電極薄膜中に加えて作製し
たものとそれ程変わらないことから、ただ、手でおしつけることによって、ポリマー/カ
ーボンナノチューブ複合電極と本PVdF-HFP/MOEコンポジットゲルの3次元的な接触が成り
立っていることが示されていると考えられる。
また、このコンポジットゲルのインピーダンス法で測定した導電率を表4に示す。
キャパシタンス、導電率が大きく、変位も大きかった。これは、相対的に溶媒であるエチ
レンカーボネートの量が多くなり、駆動できるカウンターイオンの割合が多くなるためで
あると考えられる。また、実験を行った範囲では、0.5Mのものではゲルフィルムができな
かった。従って、MOE-TFSの仕込み量1Mのものが最も今回の実験では最適と考えられる。
とした素子
コンポジットゲルは実施例1と同様に作製した。
立フィルム(バッキーペーパー)を電極として、コンポジットゲルの両面に手で押し付け
ることによるアクチュエータ素子を作製した。
コンポジットにしないMOEイオンゲルは、以下の様にして作製した。1M〜2Mのメタクリ
ロイルオキシエチル トリメチルアンモニウム(MOE)ビス(トリフルオロメチルスルホ
ニル)イミド(TFSI)(MOE-TFSI)を原料モノマーとし、架橋剤としてその10mol%のエチレン
グリコールジメタクリレート、重合開始剤として10mMのアゾビスイソブチロニトリル(AIB
N)をエチレンカーボネートに溶解したものを、100μmのスペーサーを介した2枚のガラス
板に流し込んだ。次ぎに、80℃の恒温槽で90分重合、架橋させることによって、イオンゲ
ルを得た。このイオンゲルはアニオンのTFSIのみが可動イオンである。また、溶媒エチレ
ンカーボネートはゲルの溶媒として残るが、ほとんど揮発しないため、空中での駆動が可
能である。溶媒を加えることによって、イオン導電性は上昇する。
Å)したものを金電極としたものを、手で押し付けることによって、アクチュエータ素子
(厚さ200μm)を作製した。0.1Hz, 2.5Vの方形波電圧を加えると、カソード側への0.
3mmの変位が観測された。
ったところ、同様の条件で1mmの変位があった。
子が、極めて簡便にえられる。また、導電性ポリマーなどの他の導電性薄膜への適用も容
易にできる。
コンポジットゲルは実施例1と同様に作製した。その際、含浸するPVDF-HFP膜の変わり
に、SWNTとPVdF-HFPから作製した電極を両面にあらかじめ接合したものを含浸し、重合、
架橋することによって、素子を得た。この場合、応答は、電極を後から接合した場合と異
なり、アノード側へ曲がった。応答量は前記実施例と同様程度のものが得られた。
Claims (9)
- イオン液体の陽イオン部分と重合性不飽和基を有する重合性イオン液体モノマーと、重合性部分を2以上含む架橋剤を重合させてなる架橋構造を有するポリマーイオンゲルを含むアクチュエータ用イオン伝導体であって、前記モノマーが1-ビニルイミダゾリウム、1-アルキル-3-ビニルイミダゾリウム、1-アルキル-3-ビニルベンジルイミダゾリウム、
1-アルキル-3-アリルイミダゾリウム、1-アルキル-3-[2-(メタクリロイルオキシ
)アルキル]イミダゾリウム、ビニルベンジルトリアルキルアンモニウム、[2-(メタ
クリロイルオキシ)アルキル]トリアルキルアンモニウムからなる群から選ばれる重合性陽イオン部分を含み、前記架橋剤がエチレングリコールジアクリレート、ジ(エチレングリコール)ジアクリレート、テトラ(エチレングリコール)ジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ジ(エチレングリコール)ジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、N,N’-メチレンビスアクリルアミド、ジビニルベンゼンからなる群から選ばれる、アクチュエータ用イオン伝導体。 - 前記ポリマーイオンゲルが、テトラフルオロホウ酸イオン(BF 4 - )、BF 3 CF 3 - 、BF 3 C 2 F 5 -
、BF 3 C 3 F 7 - 、BF 3 C 4 F 9 - 、ヘキサフルオロリン酸イオン(PF 6 - )、ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド酸イオン((CF 3 SO 2 ) 2 N-)、過塩素酸イオン(ClO 4 - )、トリス(ト
リフルオロメタンスルホニル)炭素酸イオン(CF 3 SO 2 ) 3 C - )、トリフルオロメタンスルホ
ン酸イオン(CF 3 SO 3 - )、ジシアンアミドイオン((CN) 2 N - )、トリフルオロ酢酸イオン(CF 3 COO - )、有機カルボン酸イオンおよびハロゲンイオンからなる群から選ばれる陰イオ
ン部分を含む、請求項1に記載のアクチュエータ用イオン伝導体。 - イオン液体の陽イオン又は陰イオン部分と重合性不飽和基を有する重合性イオン液体モノマーと、重合性部分を2以上含む架橋剤を重合させてなる架橋構造を有するポリマーイオンゲルに、少なくとも1種の他のポリマーを複合させてなる、請求項1又は2に記載のアクチュエータ用イオン伝導体。
- さらにイオン伝導を促進するための溶媒を含み、該溶媒がエチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、メチルエチルカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネートなどのカーボネート類及びテトラヒドロフランからなる群から選ばれる、請求項1、2又は3に記載のアクチュエータ用イオン伝導体。
- 請求項1〜4のいずれかに記載のイオン伝導体層と導電性薄膜層からなる積層体。
- 請求項5の積層体からなるアクチュエータ素子。
- 請求項1〜4のいずれかに記載のイオン伝導体の表面に導電性薄膜層が互いに絶縁状態で少なくとも2個形成され、当該導電性薄膜層に電位差を与えることにより変形可能に構成されているアクチュエータ素子。
- 前記導電性薄膜層がカーボンナノチューブとポリマーを含む、請求項5〜7のいずれかに記載のアクチュエータ素子。
- 前記導電性薄膜層が、請求項1に記載のポリマーイオンゲルとカーボンナノチューブを含むことを特徴とする、請求項5〜7のいずれかに記載のアクチュエータ素子。
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