JP4930790B2 - 駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、オイルにより潤滑される電動機とギヤ機構を駆動装置ケース内部に備え、この駆動装置ケースが前記電動機を収納する第1区域と前記ギヤ機構を収納する第2区域とを区分けする隔壁部材を有する駆動装置に関する。
車両用の駆動装置として、電動機(本明細書においては、発電機として使用される電動機も含むものとする)を駆動源の1つとして用いるものに、電気自動車用駆動装置やハイブリッド駆動装置がある。こうした駆動装置として、電動機とギヤ機構を駆動装置ケース内に配置するにあたって、駆動装置ケース内に隔壁部材を設け、この隔壁部材を挟んで電動機とギヤ機構を振り分けられているものがある(例えば、特許文献1参照)。
このような駆動装置では、隔壁部材によって電動機の軸体やギヤ機構の軸体の一端を支持することができ、さらにこの隔壁部材によって金属粉末を含む潤滑オイルがギヤ機構から電動機に飛び散ることを防止できる。
特開2002−120575号公報(段落番号0030,0047、図2,図7)
上記従来の駆動装置において、駆動装置の小型化を実現するには、電動機とギヤ機構をできるだけ隣接させて、つまり両者をできるだけ隔壁部材に接近させることで電動機とギヤ機構の並び距離を短くする必要がある。しかしながら、隔壁部材は導電材であるため、電動機と隔壁部材との間に最低限の絶縁距離を確保しなければならない。また、ギヤ機構の周辺には他の回転軸なども配置されるので、隔壁部材には潤滑オイルの効果的な流れを考慮した形態が要求される。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、絶縁距離の問題を回避しながら電動機を隔壁部材に接近配置させるとともに、潤滑オイルの流れも適切なものとなる、軸方向に小型化された駆動装置を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明による駆動装置は、オイルにより潤滑される電動機とギヤ機構を駆動装置ケース内部に備え、前記電動機を収納する第1区域と前記ギヤ機構を収納する第2区域とを区分けする隔壁部材を有し、前記隔壁部材と前記電動機のステータコイル部とが近接する領域において前記隔壁部材に開口部が設けられており、前記開口部を通じて前記第2区域から前記第1区域に前記オイルが流入することを抑制するオイル流入抑制リブが前記隔壁部材の前記第2区域側の面から突出するように設けられている。
この特徴構成によれば、隔壁部材を挟んで電動機とギヤ機構が近接していても、隔壁部材における電動機のステータコイル部に最接近する部分はカットされ、開口部となっているので、ステータコイル部の絶縁距離の問題を解消することができる。また、第2区域においてギヤ機構を潤滑している金属粉を含んだオイルが開口部を通じて第2区域に流れ込むこともオイル流入抑制リブによって抑制される。従って、潤滑オイルの流れも適切で、軸方向に小型化された駆動装置が実現する。
また、前記オイル流入抑制リブが、前記開口部に対する前記ギヤ機構の回転方向両側に、当該回転方向に交差する方向に延びるように配設される構成とすると好適である。このように構成すれば、ギヤ機構の構成要素の回転軌跡に沿って流れてくるオイルを開口部の手前でオイル流入抑制リブにより受け止めることができる。これにより、ギヤ機構と電動機をその軸方向で限界まで接近させても、ギヤ機構に対するオイル潤滑と、その潤滑に用いられたオイルの電動機側への流れ込みの抑制との両方を合理的に達成することができる。
また、前記ギヤ機構と前記隔壁部材との間に設けられた動力取り出しギヤ機構の回転軸が前記ギヤ機構の主軸線とは異なる軸線上に配置されるとともに当該回転軸の一端が前記隔壁部材に枢支された構造においては、前記オイルを前記ギヤ機構から前記隔壁部材に沿って前記回転軸の枢支箇所に案内するオイル案内リブが前記第2区域側の面に設けられる構成とすると好適である。このように構成すれば、例えば油圧ポンプなどの駆動要素に回転動力を供給するための動力取り出しギヤ機構の回転軸に、ギヤ機構の潤滑に用いられたオイルを効率的に送り込むことができる。
また、前記開口部が、前記回転軸と前記ギヤ機構の主軸線と前記回転軸の軸線を結ぶ線に沿った接続領域を挟んで、前記回転軸の円周方向の2カ所に設けられている構成とすると好適である。このように構成すれば、隔壁部材のステータコイル部と干渉する部分を無くすべく形成された2つの開口部の間に位置する接続領域によって、隔壁部材のギヤ機構を支持する部分と回転軸を支持する部分とがつながれている。これにより、電動機とギヤ機構とを接近させる構成を採用しながらも、ギヤ機構や回転軸を同じ隔壁部材で支持することができる。
その際、前記接続領域の両側に位置する開口部のそれぞれ接続領域から離れた側の端部に1個ずつオイル流入抑制リブを配置すると、開口部へのオイルの流れ込みを効果的に抑制することができて、好都合である。さらに、ギヤ機構の潤滑に用いられたオイルを回転軸の枢支箇所に送るオイル案内リブが前記接続領域に配置されていると、オイル流入抑制リブを超えて接続領域に達したオイルがこのオイル案内リブをつたわって回転軸の枢支箇所に送られるので、好都合である。このオイル案内リブはオイル流入抑制リブを超えてきたオイルが開口部を通じて電動機側に流れてしまう量を少なくし、回転軸の枢支箇所に流れる量を多くする2重の利点をもつ。オイル案内リブを回転軸の間際まで延ばすと、例えば回転軸に取り付けられるギヤなどの機械要素の邪魔になることがあり、オイル案内リブと回転軸との間に少し間隔をあける必要が生じる。そのような場合、オイル案内リブをつたわってきたオイルを確実に回転軸、詳しくは回転軸の枢支箇所に送るため、オイル案内リブの下端と回転軸の枢支箇所との間の隔壁部材に、前記オイル案内リブによって案内されたオイルを回転軸の枢支箇所に導く溝部が形成されるとよい。
また、前記隔壁部材が、一方では前記第1区域側に突入するとともに他方では前記ギヤ機構を受け入れる正椀状部分と、一方では前記電動機のステータコイル部の一部を受け入れるとともに他方では前記回転軸を枢支するための突出台座を形成している逆椀状部分とを有するように構成とすると好適である。このように構成すれば、隔壁部材の一部を前記電動機のステータコイル部の内側空間に入り込ませるとともに、その分だけ電動機寄りに位置した隔壁部材の椀状空間にギヤ機構を入り込ませることで、電動機とギヤ機構の軸方向間隔を短くすることができる。また回転軸をステータコイル部との干渉を避けるように形成した突出台座で枢支することができる。
上述したように隔壁部材が正椀状部分と逆椀状部分からなる場合、前記正椀状部分と前記逆椀状部分とが重なり合う重合領域の中央部分に前記オイル案内リブが配置され、前記中央部分の両側部分に前記開口部が配置されることで、電動機とギヤ機構を限界まで接近させながらも、潤滑オイルの流れも適切にすることができる。
電動機とギヤ機構とをできる限り接近配置させるため、上述したように隔壁部材を正椀状部分と逆椀状部分とから構成した場合において、回転軸に取り付けられる動力取り出しギヤ機構のギヤを隔壁部材側に近接配置するには、このギヤを前記正椀状部分と前記逆椀状部分に沿うように折り曲げられた胴部を有するように構成するとよい。これにより、ギヤ機構と電動機の隙間を曲面状に延びている隔壁部材に沿って、この隔壁部材とギヤ機構とよって規定されている狭い空間を動力取り出しギヤ機構のギヤのために有効利用することができる。
前記オイル流入抑制リブの隔壁部材上の好適なレイアウト形態として、前記ギヤ機構の主軸線上に配置される軸体が貫通する貫通孔が前記隔壁部材に設けられており、前記オイル流入抑制リブは前記隔壁部材の周壁部から前記貫通孔の方に向かって延びており、その先端と前記貫通孔との間に前記オイル案内リブへのオイルの流れを許す隙間が残されるようにすると好適である。この隙間の存在により、オイル流入抑制リブからオイル案内リブへのオイルの流れ込みが、開口部への流れ込みをできるだけ避ける形で、つまり開口部から離れたところで行われる。
この駆動装置が、ハイブリッド車両の駆動装置などに適用されることを考慮するならば、前記ギヤ機構の主軸線と前記電動機の回転軸線を一致させ、前記ギヤ機構と前記電動機とは互いに前記隔壁部材に近接させる構成を採用することで、装置全体のコンパクト化に寄与することができる。
さらには、前記ギヤ機構の主軸線と前記電動機の回転軸線にわたって延びている軸体がプラネタリギヤ機構として形成された前記ギヤ機構及び前記電動機に兼用され、前記プラネタリギヤ機構のサンギヤが前記軸体に連結されており、前記プラネタリギヤ機構のキャリアがエンジン出力軸と連結されており、前記プラネタリギヤ機構のリングギヤが前記プラネタリギヤ機構の出力回転要素であるように構成とすると好適である。このように構成すれば、従来から用いられているスプリット方式ハイブリッド車両の駆動装置の構造を流用しながら、本発明を好適に適用することができる。
以下、図面に沿って本発明を適用したハイブリッド車両の横置き式駆動装置について説明する。図1は、この駆動装置の概略構成を示すスケルトン図である。ここでは、エンジン1と、主に発電機として機能する第1電動機(以下、ジェネレータと称する)2と、第2電動機(以下、モータと称する)3と、ディファレンシャル装置4と、ギヤ機構としてのプラネタリギヤ機構5と、油圧ポンプ60とが主要要素として示されている。エンジン1の軸線であるエンジン軸線Yとジェネレータ2の軸線であるジェネレータ軸線X1とギヤ機構5の主軸線であるギヤ機構軸線X2とは、同軸線配置となっている。従って、ジェネレータ軸線X1とギヤ機構軸線X2とを共通的に、以下共通軸線Xと称することにする。ジェネレータ軸線X1とモータ3の軸線であるモータ軸線Wとディファレンシャル装置4の軸線であるディファレンシャル装置軸線Zとは同軸線配置ではなく、並行軸線配置となっている。さらに、油圧ポンプ60を駆動するギヤ式動力取り出し機構6の軸線である油圧ポンプ軸線Uと中間ギヤ機構7の軸線である中間ギヤ機構軸線Vも他の軸線に対して並行軸線配置となっている。
この駆動装置における各軸線上の要素の駆動連結関係を図1と図2を用いて以下に説明する。
エンジン軸線Y上の出力軸11がプラネタリギヤ機構5のキャリア51に連結され、ジェネレータ2の駆動軸12がプラネタリギヤ機構5のサンギヤ52に連結されている。プラネタリギヤ機構5のリングギヤ53がこのプラネタリギヤ機構5の出力回転要素としてエンジン軸線Y上の筒軸16に固定されたカウンタドライブギヤ54に連結されている。モータ軸線W上の出力回転要素は、モータ3の出力軸13に連結されたカウンタドライブギヤ31である。これら両カウンタドライブギヤ54と31は、中間ギヤ機構軸線V上に配置されたカウンタドリブンギヤ71に噛合させることでカウンタ軸14に駆動連結されている。カウンタ軸14は、その軸線V上にもう1つのデフドライブピニオンギヤ72を固定しており、このデフドライブピニオンギヤ72をディファレンシャル装置4のデフケース40に固定したデフリングギヤ41に噛合させることでディファレンシャル装置4と駆動連結されている。ディファレンシャル装置4のサイドギヤとこの車両のホイールとが駆動連結されることで、エンジン1又はモータ3あるいはその両方からの動力で車両が走行する。
ギヤ式動力取り出し機構6の軸線である油圧ポンプ軸線U上に回転軸15が配置されており、この回転軸15が油圧ポンプ60に回転動力を与える。ギヤ式動力取り出し機構6は、プラネタリギヤ機構5のキャリア51に固定された駆動ギヤ61と回転軸15に固定された従動ギヤ62とを有する。従って、油圧ポンプ60は、エンジン1の動作時にはエンジン1から回転動力を受けることができる。
駆動装置の軸方向展開図である図2に示されているように、駆動装置ケース70は、最もエンジン側(フロント側)に位置するフロントケース70Aと、このフロントケース70Aに連結される中間ケース70Bと、この中間ケース70Bに連結されるリヤカバー70Cとを備えている。フロントケース70Aと中間ケース70Bとによって作り出される前側収容空間には、中間ギヤ機構7やディファレンシャル装置4が収容されている。中間ケース70Bとリヤカバー70Cとによって作り出される後側収容空間には、ジェネレータ2とモータ3とプラネタリギヤ機構5が収容されている。さらに、図3、4、5で拡大して示されている隔壁部材80が、後側収容空間側に張り出すように中間ケース70Bに連結されている。この隔壁部材80によって後側収容空間の図2における上方領域が中間ケース70B側の第1区域とリヤカバー70C側の第2区域に区分けされている。
隔壁部材80によって区分けされた第1区域にジェネレータ2が配置されており、隔壁部材80と中間ケース70Bとの間に位置することになる第2区域にプラネタリギヤ機構5が配置されている。ジェネレータ2とプラネタリギヤ機構5とは共通軸線X上に配置されており、ジェネレータ2の駆動軸12の先端部にプラネタリギヤ機構5のサンギヤ52が固定されている。従って、隔壁部材80には、ジェネレータ2とプラネタリギヤ機構5の共通の軸体としての駆動軸12が貫通する貫通孔81が設けられている。この貫通孔81にベアリングを介して駆動軸12が枢支されている。さらに、この隔壁部材80には、ギヤ式動力取り出し機構6の従動軸として油圧ポンプ60に回転動力を伝達する回転軸15のための貫通孔82も設けられている。この貫通孔82に滑り軸受けを介して回転軸15が枢支されている。
ジェネレータ2の駆動軸(サンギヤ52の軸体でもある)12の先端部は、エンジン出力を受ける出力軸11の端面から軸方向に延びた中心穴に挿入され、出力軸11に内嵌している。出力軸11の先端部にプラネタリギヤ機構5のキャリア51が固定されている。リングギヤ53と連結している筒軸16は、出力軸11に外嵌しており、出力軸11とともに中間ケース70Bに設けられた貫通孔の通り抜け、フロントケース70Aまで延びている。筒軸16に固定されたカウンタドライブギヤ54は中間ケース70Bとフロントケース70Aの間の空間に配置されている。ギヤ式動力取り出し機構6の駆動ギヤ61は、プラネタリギヤ機構5のキャリア51から動力を取り出すために、キャリア51の隔壁部材80側の側面に固定されている。ギヤ式動力取り出し機構6の従動ギヤ62は、そのボス部が回転軸15の隔壁部材80側の端部に固定され、その歯部が駆動ギヤ61の歯部と噛み合っている。駆動ギヤ61の歯部と従動ギヤ62のボス部の軸方向の位置はオフセットしているので、従動ギヤ62の歯部とボス部をつなぐ胴部62aは2カ所で折り曲げられた段付き形状となっている。つまり、図2から理解できるように、回転軸15に取り付けられる動力取り出しギヤ機構6の従動ギヤ62はが後述する正椀状部分80Aと逆椀状部分80Bに沿うように折り曲げられた胴部62aを有する
図3と図4に示すように、隔壁部材80は正椀状部分80Aと逆椀状部分80Bとが部分的に重なり合う領域をもってつながっているような形状を有している。図5に示すように、正椀状部分80Aは、裏面側から見ると第1区域に突入するように膨らんでいるとともに表面側から見るとプラネタリギヤ機構5を受け入れるように凹んでいる。正椀状部分80Aの中央に貫通孔81が位置しており、駆動軸12を枢支するためのフランジ台座83が作り出されている。逆椀状部分80Bは、裏面側から見るとジェネレータ2のステータコイル部2aの一部を受け入れるように凹んでいるとともに表面側から見ると回転軸15を枢支するための突出台座84を形成すべく膨らんでいる。突出台座84の中央に貫通孔82が位置している。正椀状部分80Aと逆椀状部分80Bとからなる隔壁部材80の外周領域には壁端部85が形成されており、その数カ所にこの隔壁部材80を中間ケース70Bにボルト連結するボルト孔が設けられている。壁端部85とフランジ台座83とが第1周壁部86によってつながれており、壁端部85と突出台座84とが第2周壁部87によってつながれている。
図4において、第1周壁部86の第1基準円と第2周壁部87の第2基準円が二点鎖線で示している。実質的には、第1基準円は正椀状部領域を表し、第2基準円は逆椀状部領域を表している。逆椀状部分80Bには、この2つの基準円の重なり合った領域である重合領域を残して、貫通孔81の中心である共通軸線Xと貫通孔82の中心である油圧ポンプ軸線Uとを結ぶ直線の両側領域において、第1開口部91と第2開口部92が設けられている。この実施形態では、第1開口部91は壁端部85まで延びており、切り欠き形状となっているが、第2開口部92は壁端部85まで延びておらず、孔形状となっている。この第1開口部91と第2開口部92は、隔壁部材80とジェネレータ2との干渉ないしは隔壁部材80とギヤ式動力取り出し機構6の従動ギヤ62との干渉を回避する。ジェネレータ2とギヤ式動力取り出し機構6の従動ギヤ62とが組み込まれた状態での隔壁部材80が図6と図7に示されている。この駆動装置の前後方向をコンパクトにするため、ジェネレータ2とプラネタリギヤ機構5とを軸方向に可能な限り隣接させた場合には、図7から理解できるように、隔壁部材80の第2周壁部87とジェネレータ2のステータコイル部2a及びギヤ式動力取り出し機構6の従動ギヤ62との干渉が生じることになる。第2周壁部87におけるこの干渉領域を削除することでこの干渉問題が解消されるが、それが第1開口部91と第2開口部92の存在理由である。
図4に示されているように、共通軸線X周りで回転するプラネタリギヤ機構5(リングギヤ53)の回転方向で共通軸線Xと油圧ポンプ軸線Uとを結ぶ接続線から遠い方の第1開口部91の側端側に、第1のオイル流入抑制リブ93が設けられている。同様に、共通軸線X周りで回転するプラネタリギヤ機構5(リングギヤ53)の回転方向で共通軸線Xと油圧ポンプ軸線Uとを結ぶ接続線から遠い方の第2開口部92の側端側に、第2のオイル流入抑制リブ94が設けられている。言い換えると、両オイル流入抑制リブ93と94は、それぞれ対応する開口部91と92に対するプラネタリギヤ機構5のリングギヤ53の回転方向両側に、当該回転方向に交差する方向に延びるように配設されている。第1のオイル流入抑制リブ93と第2のオイル流入抑制リブ94はプラネタリギヤ機構5のリングギヤ53の回転方向に交差する方向に、好ましくは共通軸線Xの径方向にリングギヤ53と干渉しない程度に延びている。さらに、第1のオイル流入抑制リブ93と第2のオイル流入抑制リブ94のいずれもが、その先端が貫通孔81との間に隙間を形成すべく、終端づけられている。この実施の形態では、第1のオイル流入抑制リブ93と第2のオイル流入抑制リブ94は、第1周壁部86から径方向内側に延設されており、その径方向外側の端部が壁端部85と同一レベルに形成されており、中間ケース70Bの取付面と面合わせしている。なお、この実施の形態では、第1のオイル流入抑制リブ93と第2のオイル流入抑制リブ94は、径方向に延びる直線状に形成されているが、湾曲した形状で形成してもよい。これにより、図4に関して、リングギヤ53が反時計方向に回転している際には、その回転に連れ持って運ばれるオイルは第1のオイル流入抑制リブ93によって第1開口部91に至って、ジェネレータ2側に流れ込むことが抑制される。また、リングギヤ53が時計方向に回転している際には、その回転に連れ持って運ばれるオイルは第2のオイル流入抑制リブ94によって第2開口部92に至って、ジェネレータ2側に流れ込むことが抑制される。
隔壁部材80の正椀状部分80Aと逆椀状部分80Bとの重合領域である中央部分は、共通軸線Xと油圧ポンプ軸線Uとを結ぶ接続線に沿った正椀状部分80Aと逆椀状部分80Bとの接続領域88と定義することができる。この接続領域88において、ほぼ前記接続線上にオイル案内リブ95が立設されている。このオイル案内リブ95は、貫通孔81、つまり駆動軸12のところから突出台座84にまで直線状に延びている。さらにこのオイル案内リブ95の延び方向の延長線上で突出台座84に溝部96が形成されている。
第1のオイル流入抑制リブ93及び第2のオイル流入抑制リブ94と貫通孔81との間に形成された隙間から流れ込んで、オイル案内リブ95に衝突したオイルは、オイル案内リブ95をつたって、溝部96に達する。溝部96に達したオイルは溝部96を流れて、最終的に突出台座84の滑り軸受を潤滑する。
従動ギヤ62の枢支部域の潤滑だけでなく、プラネタリギヤ機構5などのギヤ噛み合い部域の潤滑、あるいは、ジェネレータ2やモータ3の冷却、さらには、油圧動作機器への油圧の供給のために、油圧ポンプ60は、車両の動作中、常に稼働している。この油圧ポンプ60は、ギヤ式動力取り出し機構6からの回転動力によって駆動される。この駆動装置には、油圧ポンプ60を油圧発生装置とする油圧回路が構築されている。油圧ポンプ60は、駆動装置ケース70の底部をオイルサンプとし、そこからストレーナを介してオイルを吸い上げて、油圧回路に供給している。機械構成要素の潤滑及びジェネレータ2やモータ3の冷却は、軸体内油路から径方向油孔を経て遠心力でオイルを放出したり、オイル溜まりから直接オイルを吹きかけたりすることで実施されている。油圧回路そのものの構成は、公知技術に準ずるものなので、ここではその詳しい説明を省略する。
上述した実施の形態では、隔壁部材80に2つの開口部91と92が設けられていたが、本願発明は、このような開口部の個数や形状に限定されていない。開口部の個数や形状は、隔壁部材80におけるジェネレータ2のステータコイル部2aなどとの干渉領域に依存しており、本願発明は、この干渉問題を解消するために有効な全ての開口部の個数や形状を含んでいる。
上述した実施の形態では、オイル流入抑制リブ93、94及びオイル案内リブ95は隔壁部材80の周壁部を拡張する形態で形成していたが、隔壁部材80とは別体で製作して、隔壁部材80に取り付ける形態を採用してもよい。
オイル流入抑制リブ93、94やオイル案内リブ95によって効率よくオイルを供給される潤滑領域としてポンプ駆動のための回転軸15の枢支箇所が例示されたが、他の軸枢支箇所やそれ以外の潤滑オイルが必要な機械要素取付箇所にも適用可能である。
本発明が適用されたハイブリッド駆動装置のスケルトン図 駆動装置の軸方向展開図 隔壁部材の斜視図 隔壁部材の平面図 図4のV−V線に沿った隔壁部材の断面図 ジェネレータと動力取り出し機構の従動ギヤとを組み付けた隔壁部材の平面図 図6のVII−VII線に沿った隔壁部材の断面図
符号の説明
2:ジェネレータ(電動機)
2a:ステータコイル部
3:モータ(電動機)
5:プラネタリギヤ機構(ギヤ機構)
51:キャリア
53:リングギヤ
62:従動ギヤ
15:回転軸
70:駆動装置ケース
70B:中間ケース
80:隔壁部材

Claims (13)

  1. オイルにより潤滑される電動機とギヤ機構を駆動装置ケース内部に備え、前記電動機を収納する第1区域と前記ギヤ機構を収納する第2区域とを区分けする隔壁部材を有する駆動装置において、
    前記隔壁部材と前記電動機のステータコイル部とが近接する領域において前記隔壁部材に開口部が設けられており、前記開口部を通じて前記第2区域から前記第1区域に前記オイルが流入することを抑制するオイル流入抑制リブが前記隔壁部材の前記第2区域側の面から突出するように設けられている駆動装置。
  2. 前記オイル流入抑制リブが、前記開口部に対する前記ギヤ機構の回転方向両側に、当該回転方向に交差する方向に延びるように配設されている請求項1に記載の駆動装置。
  3. 前記ギヤ機構と前記隔壁部材との間に設けられた動力取り出しギヤ機構の回転軸が前記ギヤ機構の主軸線とは異なる軸線上に配置されるとともに当該回転軸の一端が前記隔壁部材に枢支されており、前記オイルを前記ギヤ機構から前記隔壁部材に沿って前記回転軸の枢支箇所に案内するオイル案内リブが前記第2区域側の面に設けられている請求項1又は2に記載の駆動装置。
  4. 前記開口部が、前記回転軸と前記ギヤ機構の主軸線と前記回転軸の軸線を結ぶ線に沿った接続領域を挟んで、前記回転軸の円周方向の2カ所に設けられている請求項3に記載の駆動装置。
  5. 前記オイル流入抑制リブは前記各開口部の前記接続領域から離れた側の端部に配置されている請求項4に記載の駆動装置。
  6. 前記オイル案内リブが前記接続領域に配置されている請求項4又は5に記載の駆動装置。
  7. 前記オイル案内リブの下端と前記回転軸の枢支箇所との間の前記隔壁部材に、前記オイル案内リブによって案内されたオイルを前記回転軸の枢支箇所に導く溝部が形成されている請求項3から6のいずれか一項に記載の駆動装置。
  8. 前記隔壁部材が、一方では前記第1区域側に突入するとともに他方では前記ギヤ機構を受け入れる正椀状部分と、一方では前記電動機のステータコイル部の一部を受け入れるとともに他方では前記回転軸を枢支するための突出台座を形成している逆椀状部分とを有する請求項3から7のいずれか一項に記載の駆動装置。
  9. 前記正椀状部分と前記逆椀状部分とが重なり合う重合領域の中央部分に前記オイル案内リブが配置され、前記中央部分の両側部分に前記開口部が配置されている請求項8に記載の駆動装置。
  10. 前記回転軸に取り付けられる前記動力取り出しギヤ機構のギヤが前記正椀状部分と前記逆椀状部分に沿うように折り曲げられた胴部を有する請求項8又は9に記載の駆動装置。
  11. 前記ギヤ機構の主軸線上に配置される軸体が貫通する貫通孔が前記隔壁部材に設けられており、前記オイル流入抑制リブは前記隔壁部材の周壁部から前記貫通孔の方に向かって延びており、その先端と前記貫通孔との間に前記オイル案内リブへのオイルの流れを許す隙間が残されている請求項3から10のいずれか一項に記載の駆動装置。
  12. 前記ギヤ機構の主軸線と前記電動機の回転軸線が一致しており、前記ギヤ機構と前記電動機とは互いに前記隔壁部材に近接している請求項1から11のいずれか一項に記載の駆動装置。
  13. 前記ギヤ機構の主軸線と前記電動機の回転軸線にわたって延びている軸体がプラネタリギヤ機構として形成された前記ギヤ機構及び前記電動機に兼用され、前記プラネタリギヤ機構のサンギヤが前記軸体に連結されており、前記プラネタリギヤ機構のキャリアがエンジン出力軸と連結されており、前記プラネタリギヤ機構のリングギヤが前記プラネタリギヤ機構の出力回転要素である請求項1から12のいずれか一項に記載の駆動装置。
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