JP4929969B2 - 用紙処理装置 - Google Patents

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Description

この発明は、白黒用及びカラー用のコピー機や印刷装置等から出力される記録紙をパンチ処理やバインド処理等をする装置に適用して好適な用紙処理装置に関するものである。詳しくは、所定の位置に各々穿孔された孔部の位置を揃え、かつ、複数枚の用紙を束ねて用紙束にする場合に、基準位置から整列用の棒状体の所定の位置に至る間の距離S1と、用紙の先端から孔部の所定位置に至る間の距離S2とがS1>S2なる関係に設定し、基準位置に対して整列用の棒状体を配置するようにして、用紙束整列時、当該棒状体が用紙の孔部を貫通する際の貫通抵抗を低減できるようにすると共に、用紙束の孔部の穿孔位置がばらついていた場合であっても、円滑かつ瞬時に孔部を整列できるようにしたものである。
近年、白黒用及びカラー用のコピー機や印刷装置等に孔あけ及びバインド処理を行う用紙処理装置を組み合わせて使用される場合が多くなってきた。この種の用紙処理装置によれば、画像形成後の記録用紙を受入れ、その用紙の下流側にパンチ機能を利用して穿孔している。孔あけ後の複数枚の用紙は整列される。整列後の複数枚用紙の穿孔されたパンチ孔に、綴じ部品が自動で挿入される(特許文献1参照)。
ところで、孔あけ後の複数枚の用紙を整列する場合に、用紙を一時保留する用紙保留部が備えられる。用紙保留部には整列ピン駆動機構が設けられ、用紙保留部では、用紙搬送路から進入してきた複数枚の用紙を整列させながら積層される。積層された用紙は、用紙の端面と先端を基準位置に合わせるようにして整列される(プレ整列処理)。この処理で1冊分の用紙が積層されると、用紙束の所定の2カ所のパンチ孔に整列ピンが挿入され、パンチ孔の位置を基準に揃え直しが行われる。揃え直された用紙束は、クランプ移動機構により狭持された状態で綴じ工程へ移動するようになされる。
特開2003−320780号公報(第2頁 図4)
しかしながら、従来方式の用紙処理装置によれば、次のような問題がある。
i.特許文献1に見られるような用紙処理装置に、整列ピン駆動機構を導入して、用紙束整列時、プレ整列処理を行うとした場合であって、用紙のパンチ孔からシャッターに至る距離がばらついていたような場合、又は、パンチ孔から用紙先端までの距離がバラついていた場合、整列ピンとシャッターとの間に用紙束(冊子)が挟まれ、ピン貫通不良を発生するおそれがある。
ii.また、特許文献1に見られるような用紙処理装置に、用紙幅寄せ用の案内部材を導入して、プレ整列処理を行うとした場合であって、用紙端面からパンチ孔の距離がばらついたような場合に、幅寄せの案内部材と整列ピンの間に用紙束(冊子)が挟まれ、iと同様にして、ピン貫通不良が発生するおそれがある。
iii.このようなプレ整列処理を行う場合に、クランプ移動機構を構成する可動用のクランプ部材を開放した状態で、当該クランプ部材側から整列ピンを挿入する方法が考えられる。この方法は、用紙の上面から下面へ向けて整列ピンを押し付けるようにしてパンチ孔を貫通するようになる。この方法であると、整列ピン(以下整列用の棒状体ともいう)で用紙を押さえ込む結果、用紙間の摩擦抵抗が増加する。従って、ピン貫通抵抗が増大してピン整列不良が発生するおそれがある。
そこで、本発明は上述した課題を解決したものであって、用紙束整列時、棒状体が用紙の孔部を貫通する際の貫通抵抗を低減できるようにすると共に、円滑かつ瞬時に孔部を整列できるようにした用紙処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る用紙処理装置は、所定の位置に各々穿孔された孔部の位置を揃え、かつ、複数枚の用紙を束ねて用紙束にする用紙処理装置であって、固定用のクランプ部材と可動用のクランプ部材とを有して用紙束を固定して搬送する用紙固定搬送機構と、用紙固定搬送機構の固定用及び可動用のクランプ部材の間で棒状体を往復させる棒状体駆動機構とを備え、棒状体駆動機構及び用紙固定搬送機構の少なくともいずれか一方に振動部が設けられ、用紙束の整列時、棒状体を固定用のクランプ部材側から可動用のクランプ部材側へ向けて突出させ、振動部は、棒状体及び可動用のクランプ部材の少なくともいずれか一方を振動することを特徴とするものである。
本発明に係る用紙処理装置によれば、所定の位置に各々穿孔された孔部の位置を揃え、かつ、複数枚の用紙を束ねて用紙束にする場合であって、棒状体駆動機構は、用紙束の整列時、用紙固定搬送機構の固定用のクランプ部材側から可動用のクランプ部材側へ向けて棒状体を突出させ、その固定用及び可動用のクランプ部材の間で当該棒状体を往復させるようになる。しかも、棒状体駆動機構及び用紙固定搬送機構の少なくともいずれか一方に設けられた振動部が、棒状体及び可動用のクランプ部材の少なくともいずれか一方を振動するようになる
従って、固定用のクランプ部材側から可動用のクランプ部材側へ用紙の孔部を貫通させることができる。しかも、用紙を上から押さえ付けることなく、用紙間の摩擦抵抗を少なくした状態でピン貫通を行うことができる。
本発明に係る用紙処理装置によれば、所定の位置に各々穿孔された孔部の位置を揃え、かつ、複数枚の用紙を束ねて用紙束にする場合に、用紙固定搬送機構の固定用及び可動用のクランプ部材の間で棒状体を往復させる棒状体駆動機構を備え、用紙束の整列時、棒状体を固定用のクランプ部材側から可動用のクランプ部材側へ向けて突出させる。しかも、棒状体駆動機構及び用紙固定搬送機構の少なくともいずれか一方に設けられた振動部が、棒状体及び可動用のクランプ部材の少なくともいずれか一方を振動するものである。
この構成によって、固定用のクランプ部材側から可動用のクランプ部材側へ用紙の孔部を貫通させることができる。しかも、用紙を上から押さえ付けることなく、用紙間の摩擦抵抗を少なくした状態でピン貫通を行うことができる。これにより、孔部が揃った用紙束を固定用のクランプ部材と可動用のクランプ部材とにより固定して次工程へ搬送できるようになる。
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態としての用紙処理装置について説明をする。
図1は、本発明に係る実施形態としての用紙処理装置を応用したバインド装置100の構成例を示す概念図である。
図1に示すバインド装置100は用紙処理装置の一例を構成し、コピー機や印刷装置から出力される記録紙(以下単に用紙3という)にパンチ処理をし、所定の位置に各々穿孔された孔部の位置を揃え、かつ、複数枚の用紙3を束ねて用紙束にする。バインド装置100では、更に、所定の綴じ部品(消耗品)43で綴じ処理をして排出するようになされる。
バインド装置100は装置本体部(筐体)101を有している。バインド装置100は複写機や印刷機(画像形成装置)等と並べて使用されることが好ましく、装置本体部101は、複写機や印刷機等と同程度の高さを有している。
装置本体部101内には、用紙搬送手段の一例を構成する用紙搬送部10が備えられる。用紙搬送部10は、第1の搬送路11及び第2の搬送路12を有している。搬送路11は、給紙口13及び排出口14を有しており、給紙口13から引き込んだ用紙3を所定の位置となる排出口14へ向けて搬送するスルーパス機能を有している。
ここにスルーパス機能とは、上流側の複写機や印刷機等と下流側の他の用紙処理装置の間に位置する搬送路11が、複写機や印刷機等から他の用紙処理装置へ用紙3を直接受け渡す機能をいう。このスルーパス機能が選択された場合は、後述する搬送ローラの加速処理やバインド処理等を省略するようになされる。用紙3は、通常、片面コピーの場合に、フェースダウンの状態で送られてくる。給紙口13には給紙センサ111が取付けられ、用紙3の先端を検知して給紙検知信号S11を制御部50へ出力するようになされる。
搬送路12は、当該搬送路11から搬送経路を切り替え可能なスイッチバック機能を有している。ここにスイッチバック機能とは、搬送路11の所定の位置で用紙3の搬送を減速及び停止し、その後、搬送路11から搬送路12に用紙3の搬送経路を切り替え、かつ、当該用紙3を逆方向に送出する機能をいう。搬送路11には、フラップ15が設けられ、搬送経路を搬送路11から搬送路12に切換えるようになされる。
また、搬送路11と搬送路12との切換え点には、3連の搬送ローラ17c、19a’、19aが設けられる。搬送ローラ17c及び19aは時計方向回りに回転し、搬送ローラ19a’は反時計方向回りに回転する。例えば、搬送ローラ19a’が駆動ローラで搬送ローラ17c及び19aが従動ローラとなっている。搬送ローラ17c及び19a’により取り込まれた用紙3は、減速及び停止するが、フラップ15が上方位置から下方位置に切り換えられると、搬送ローラ19a’及び19aにより給紙されて搬送路12に搬送される。3連の搬送ローラ17c、19a’、19aの手前には用紙検知センサ114が配設され、用紙の前端及び後端側を検知して用紙検知信号S14を制御部50へ出力するようになされる。
搬送路12の下流側には、パンチ処理部20が配置されている。この例で、上述の搬送路11と搬送路12との間は、所定の角度を有するように設計されている。例えば、搬送路11の搬送面とパンチ処理部20の用紙被穿孔面の間には、第1の俯角θ1が設定されている。ここに用紙被穿孔面とは、用紙3に孔を穿孔する面をいう。パンチ処理部20は、搬送路11の搬送面を基準にして俯角θ1を有する位置に用紙被穿孔面を設定するように配置される。
パンチ処理部20では、搬送路11からスイッチバックし、搬送路12によって搬送される用紙3の一端に二以上の綴じ用の孔(以下パンチ孔3aという)を穿孔するようになされる。パンチ処理部20は、例えば、往復動作可能なパンチ刃21を駆動するモータ22を有している。用紙3はモータ22によって駆動されるパンチ刃21によって、1枚づつ穿孔される。
パンチ処理部20内には、孔あけ位置の基準となる開閉可能なフェンス24が設けられ、用紙3を当てつけるように使用される。更に、パンチ処理部20には、サイドジョーガー23が設けられ、用紙3の姿勢を修正するようになされる。例えば、用紙3の先端が開閉可能なフェンス24に均等に当接するようになされる。フェンス24は用紙端部の揃え時の位置基準となる。サイドジョーガー23の手前には用紙検知センサ118が配設され、用紙の前端及び後端を検知して用紙検知信号S18を制御部50へ出力するようになされる。
パンチ処理部20は、用紙3をフェンス24に当接させて停止させ、その後、当該用紙3の先端を穿孔する。なお、パンチ処理本体の下方には、パンチカス収納部26が設けられ、パンチ刃21によって切り落とされたパンチカスを収納するようになされる。パンチ処理部20の下流側には、排出ローラ25が設けられ、用紙穿孔後の用紙3’を次段のユニットに搬送するようになされる。
パンチ処理部20の下流側には、用紙保留手段の一例となるバインダ紙揃えユニット30が配置され、パンチ処理部20から排紙される複数枚の用紙3’のパンチ孔3aの位置を揃えて一時保留(蓄積)するようになされる。バインダ紙揃えユニット30は、搬送部11の搬送面を基準にして第2の俯角θ2を有する位置に用紙保留面を設定するように配置される。ここに用紙保留面とは、パンチ孔3aが形成された用紙3’を保留(積層)する面をいう。この例では、俯角θ1と俯角θ2との関係がθ1<θ2に設定される。俯角θ1に関しては、0°<θ1<45°に設定され、俯角θ2に関しては、0°<θ2<90°に各々設定される。この設定は本体装置101の幅を縮小化するため、及び、この条件下で用紙3’を直線的に搬送するためである。
バインダ紙揃えユニット30は、用紙カール押え機構31を有している。用紙カール押え機構31は、当該ユニット30において、用紙進入口付近に配置され、紙進入時にバインダ紙揃えユニット30の所定の位置(用紙保留部32等)に用紙3’を案内し、紙進入完了時に用紙3’の後端側を押える動作を当該用紙3’の前後で引き継ぐようになされる。
また、バインダ紙揃えユニット30は、用紙先端及び端部幅揃え機能を有している。この例では、当該ユニット30に多櫂状の回転部材(以下パドルローラ37という)が設けられ、紙進入時、用紙3’の先端を基準位置に当接すると共に、側端部を幅寄せして用紙束を揃えるようになされる。
バインダ紙揃えユニット30は、用紙固定搬送機構の一例を構成するクランプ移動機構80を有している。クランプ移動機構80は、用紙穿孔後の用紙3’を積層した用紙束3”をクランプ部材で保持して用紙搬送方向に移動するようになされる。
また、バインダ紙揃えユニット30の下流側には、バインド処理部40が配置され、当該ユニット30によって揃えられた複数枚の用紙束3”を綴じ部品43で綴じて冊子90を作成するようになされる。冊子90とは、綴じ部品43が嵌合され綴じられた用紙束3”をいう。
この例で、バインド処理部40は移動機構41を有している。移動機構41は、バインダ紙揃えユニット30の用紙搬送方向と、上述した搬送部11の搬送方向と直交する位置との間を往復回動するように移動する。バインド処理部40は、バインダ(綴じ部品)カセット42を有している。バインダカセット42には、複数個の綴じ部品43がセットされる。綴じ部品43は、例えば、射出成形され、用紙束3”の厚みに応じた複数種類が準備される。
移動機構41は、例えば、搬送部11の搬送方向と直交する位置でバインダカセット42から1個の綴じ部品43を引き抜いて保持し、この状態で、バインダ紙揃えユニット30の用紙搬送方向を見通せる位置に回動する。この位置で、バインド処理部40は、バインダ紙揃えユニット30から、パンチ孔3aが位置決めされた用紙束3”を受入れ、そのパンチ孔3aに綴じ部品43を挿入して綴じ処理を実行する(自動製本機能)。
バインド処理部40の下流側には、排出ユニット60が配置され、バインド処理部40により作成された冊子90を排出処理するようになされる。排出ユニット60は、例えば、第1のベルトユニット61、第2のベルトユニット62及びスタッカ63を有して構成される。
ベルトユニット61は、バインダ紙揃えユニット30から落下してくる冊子90を受止めて送出方向を切換えるようになされる。例えば、バインダ紙揃えユニット30の用紙搬送方向を見通せる位置から所定の排出方向へベルトユニット本体を振り向けるようになされる。
ベルトユニット62は冊子搬送部の一例を構成し、ベルトユニット61によって送出方向が切換えられた冊子90を受け取ってリレー搬送するようになされる。スタッカ63は冊子蓄積部の一例を構成し、ベルトユニット61及び62によって搬送されてくる冊子90を溜め込むようになされる。
続いて、本発明に係る用紙処理方法について説明する。図2A〜Dは、バインド装置100の機能例を示す工程図である。
図2Aに示す用紙3は、当該バインド装置100の上流側から給紙されたものである。パンチ孔3aが開孔されていないものである。用紙3’は、図1に示した搬送路11の所定の位置に向けて搬送され、搬送路11の所定の位置で減速及び停止される。その後、搬送路11から搬送路12に用紙3’の搬送経路が切り替えられ、かつ、当該用紙3を逆方向に送出されてパンチ処理部20に搬送される。
パンチ処理部20では、図2Bに示すように用紙3の一端に所定の数の綴じ用の孔が穿孔される。綴じ用のパンチ孔3aが形成された用紙3’は、バインダ紙揃えユニット30へ搬送される。バインダ紙揃えユニット30では、用紙3’が予め設定された用紙枚数に到達し、図2Cに示す用紙束3”となると、その綴じ用のパンチ孔3aの位置が揃えられ、バインド処理部40と協調して綴じ部品43をそのパンチ孔3aへ挿入するようになされる。これにより、綴じ部品43が挿通された、図2Dに示すような冊子90を得ることができる。
図3は、バインダ紙揃えユニット30の構成例を示す斜視図であり、シャッター83を開口した状態を示している。図4は、その用紙カール押え機構31及び周辺機構の構成例を示す斜視図である。
図3に示すバインダ紙揃えユニット30は、図1に示した用紙搬送部10によって搬送される複数枚の用紙3’を基準位置に当接して用紙束3”のパンチ孔3aの位置を揃え積層して一時保留するものである。バインダ紙揃えユニット30は用紙保留部32を有している。バインダ紙揃えユニット30は、用紙進入口付近に用紙カール押え機構31を有している。
用紙カール押え機構31は、紙進入時に、用紙保留部32に用紙3’を案内し、紙進入完了時に用紙3’の後端側を押える動作を前後の用紙3’で引き継ぐようになされる。用紙保留部32は、用紙3’を蓄積して一時保留する。用紙搬出口の前後には用紙束搬送路Iが構成される(図9参照)。
用紙保留部32の用紙搬出口付近には、用紙束搬送開閉機構の一例を構成するシャッター83が備えられ、用紙束揃え時には用紙束搬送路Iが閉鎖される。シャッター83の内側(用紙保留部32側)では、クランプ移動機構80の可動用のアッパーアーム801b及び固定用のロアアーム801aから成るクランプ部材が開放され、この状態で用紙3’が束ねられる。用紙搬出時には、シャッター83が開口され、アッパーアーム801b及びロアアーム801aにより用紙束が挟持されて次工程に搬出される。
図4に示す用紙カール押え機構31は、図3に示したバインダ紙揃えユニット30から取り出したもので、カールフェンス部34a,34b、リヤガイド部(導入ガイド)304a,304b(図4参照)及びカールガイド部(走行ガイド)305a,305b等を備えている。
用紙保留部32の用紙進入口付近の左右には、カールフェンス部34a,34bが設けられる。カールフェンス部34a,34bは、リヤガイド部304a,304bによって案内された用紙3’の後端側を押えると共に次の用紙3’の前端部を受け入れる動作をする。
左右のカールフェンス部34a,34bは、動力伝達軸(カールフェンスシャフト)307に取り付けられている。動力伝達軸307一端には、減速歯車309を介してモータ301が取り付けられる。モータ301は駆動部の一例を構成し、カールフェンス部34a,34bを所定の方向に回転する。
カールフェンス部34aは、円盤状の回転本体部341及び複数の突起部342を有して構成される。回転本体部341は軸部341aを有している。軸部341aには、動力伝達軸307が取り付けられる。回転本体部341の円周部分には、例えば、90°置きに4個の突起部342が配置される。各々の突起部342は、軸部341aと平行する方向に突出した形状を有している。このようにカールフェンス部34aを構成すると、用紙揃え一時保留中、その突起部342でカール状の用紙3’を押えることができる。
例えば、突起部342が用紙進入毎に上方に巡回されることで、積層中の用紙3’のカール部位を押える状態を維持できるようになる。なお、カールフェンス部34bの構造及び機能に関しても、カールフェンス部34aと同様に構成され、かつ同様に機能するので、その説明を省略する。
左右のカールフェンス部34a,34bの近傍には、リヤガイド部304a,304bが設けられる。リヤガイド部304a,304bは、当該バインダ紙揃えユニット30へ進入する用紙3’の先端部を所定の方向へ案内するようになされる。
上述のリヤガイド部304a,304bは、図示しないへら状の突出片を有して回転可動な構造を備えている。この回転構造によって、カールフェンス部34a,34bの直近まで、用紙3’をガイドする構成とすることができ、カールした用紙3’が進入してきた場合であっても、カールフェンス部34a,34bに激突する事態を防止でき、この衝突を原因とするジャムを防止できるようになる。
上述のカールフェンス部34a,34b間を接続した動力伝達軸307の下方には、カールガイド部305a,305bが設けられる。カールガイド部305a,305bは、リヤガイド部304によって案内される用紙3’を用紙保留部32に案内するようになされる。カールガイド部305a,305bは、用紙保留部32の用紙整列面から離れた位置に固定された構造を有している。例えば、カールガイド部305a,305bは、用紙進入口の左右に渡された1組のガイド支持棒303a,303bに固定される。
ガイド支持棒303bにはアッパーガイド310が取り付けられ、用紙3’の底部を保持し、用紙保留部32に案内するようになされる。カールガイド部305a,305bは、例えば、樹脂による射出成形品で、上から見たとき、底部位が円弧状のR面を有している。大きさは、幅20mm乃至30mmで、長さ60mm乃至80mm程度である。高さは8mm乃至10mm程度である。このようにすると、カール状の用紙3’が進入した場合に、その用紙3’が持ち上がろうとする力を緩和でき、カール状の用紙3’の進入を原因とするジャムを防止できる。
上述のリヤガイド部304aは、カールフェンス部34aと連動するカム311を有している。用紙進入完了時、カム311の駆動によってカールフェンス部34aの回転軌跡から退避(退避)するようになされる。例えば、リヤガイド部304aのカム311は、フォロアリングで結合されており、カールフェンス部34aの回転と連動するようになされている。このようにすると、カールフェンス部34aが回転すると同時にリヤガイド部304aも回動し、用紙進入完了時、カールフェンス部34aの回転軌跡から退避し、突起部と干渉するのを防止できるようになる。
しかも、リヤガイド部304aを回転可能にしたことで、カールフェンス部34aの直近まで、ガイド構成することができ、ジャムを防止できるようになる。なお、カム311及びフォロアリングに関して、カールフェンス部34bも、カールフェンス部34aと同様に構成され、かつ同様に機能するので、その説明を省略する。
上述の動力伝達軸307に他端には、カールフェンスホームポジション検知用の所定形状(この例では四つ葉状)を有したディスク307aが取り付けられる。このディスク307aと係合される位置には、カールフェンスホームポジション検知用のセンサ(以下HPセンサ117という)が備えられる。HPセンサ117は、モータ301によって回転されるカールフェンス部34a,34bの停止位置を検出するようになされる。HPセンサ117には透過型の光学センサ(発光&受光素子)が使用される。
図3に示した用紙保留部32の用紙搬出口の内側には、幅寄せ用の案内部材の一例を構成する、図4に示すようなサイドジョーガー70(幅寄せ機構)が備えられ、用紙束揃え時に、用紙束3”の両側から幅寄せ部材を押し当てて、複数枚の用紙3’の幅を揃えるようになされる(第1のプレ整列処理)。第1のプレ整列処理は、複数枚の用紙3’の側端部を揃える用紙端部整列処理である。
この例で、サイドジョーガー70の下流側、すなわち、ユニット本体の用紙搬出口付近には整列ピン駆動機構91(図8参照)が備えられ、用紙3’に開けられたパンチ孔3aを利用して用紙束3を揃え直すようになされる(第2のプレ整列処理)。第2のプレ整列処理は、用紙束3”の先端を揃え直す用紙先端整列処理である。用紙搬出時には、サイドジョーガー70における幅寄せ部材が用紙束3”の両側に退避するようになされる。用紙束搬送路Iに余裕を持たせるためである(図5〜図7参照)。
用紙保留部32の用紙搬出口の内側には、サイドジョーガー70の他に、繰り出しローラ38及びプレスローラ33(図示せず)が配置され、用紙束3”を次工程に排出する際に、用紙束3”を表裏から加圧するようになされる。
用紙搬出口には、シャッター83が設けられ、用紙束搬送路Iを開閉するように動作する。例えば、シャッター83が開口されると、上述の繰り出しローラ38及びプレスローラ33で用紙束3”を用紙束搬送路Iに沿って搬送(排紙)するようになされる。このように用紙搬出用のローラを構成すると、綴じ部品43で用紙束3”を綴じない場合であっても、束状態を維持したまま用紙束3”を次工程に搬出できるようになる。
図5は、バインダ紙揃えユニット30における第1の実施例としてのサイドジョーガー70の構成例を示す斜視図である。図6は、上面から見たサイドジョーガー70の構成例を示す図である。
この例で、サイドジョーガー70は、用紙3’の端面基準となる幅寄せ基準ガイド72bと、用紙3’を1枚毎に幅寄せ基準ガイド72bに押し付ける紙寄せガイド72aとが用紙幅方向に対向して配置され、紙寄せガイド72aと幅寄せ基準ガイド72bとを共に独立して駆動するようになされる。サイドジョーガー70は、例えば、用紙3’を1枚毎に寄せ基準側に押し付けて整列するようになされる。これにより、バインダ紙揃えユニット30に一時保留された用紙3’の幅を揃えることができる(用紙端部整列処理)。
図5に示すサイドジョーガー70は、図4に示したバインダ紙揃えユニット30内に設けられる。サイドジョーガー70は、本体筐体部71、紙寄せガイド72a、幅寄せ基準ガイド72b、レール73a,73b、モータ74a,74b、移動ステージ75a,75bを有して構成される。
本体筐体部71は、上面部位と背面部位を有して構成される。本体筐体部71は、鉄板を折り曲げ加工して箱状体に形成されている。箱状体の上面部位は開放されている。この例で、本体筐体部71の背面部位は、モータ取り付け領域となされている。その上面部位は、移動ステージ領域となされている。
移動ステージ領域には、紙寄せガイド72a、幅寄せ基準ガイド72b、レール73a,73b及び移動ステージ75a,75bが配置される。例えば、本体筐体部71の内部の両壁面間にはレール73a,73bが渡橋するように設置されている。レール73a,73bは、2本の丸棒を本体筐体部71の右側端及び左側端を貫く位置で固定するように取り付けられる。このレール73a,73bには1組の移動ステージ75a,75bが左右に移動自在に係合される。
移動ステージ75a,75bは、例えば、樹脂成形部品から構成され、この移動ステージ75a,75bには、左右を貫くような開口部(図示せず)が設けられ、この開口部にレール73a,73bが通される。もちろん、開口部にレール73a,73bを通す形態に限られることはなく、移動ステージ75a,75bに駆動輪を取り付けてレール73a,73b上を走行する形態をとってもよい。
移動ステージ75の上部左端には幅寄せ基準ガイド72bが取り付けられ、移動ステージ75aの上部右端には紙寄せガイド72aが取り付けられる。紙寄せガイド72a及び幅寄せ基準ガイド72bは例えば、鉄板を変形コ字状に折り曲げ加工したものが使用される。紙寄せガイド72a及び幅寄せ基準ガイド72bは、上流側が広く、下流側が狭くなされている。これは、カール状の用紙3’を用紙保留部32の先端に再現性良くガイドするためである。
紙寄せガイド72a及び幅寄せ基準ガイド72bの上流側は、紙案内用に上端部が跳ね上がった形状(フラップ)を有し、かつ、下端部は反対に垂下した形状を有している。これらの形状は、パンチ処理部20から送られてくる用紙3’をパドルローラ37と共にクランプ移動機構80へ案内するために設けられる。
また、本体筐体部71の背面部位に設けられたモータ取り付け領域には、モータ74a,74bが取り付けられる。モータ74a,74bには各々ステッピングモータが使用される。モータ74a,74bでは、それらのモータ回転軸が本体筐体部71の背面部位から上面部位に貫通して設けられる。モータ74aのモータ回転軸には、図6に示すベルト駆動用のプーリー76aが取り付けられ、モータ74bのモータ回転軸にはベルト駆動用のプーリー76bが取り付けられる(図7参照)。
本体筐体部71の上面部位側には、従動用のプーリー77a、77bが取り付けられる。ベルト駆動用のプーリー76aと従動用のプーリー77aとの間に無終端状のベルト78aが係合される。同様にして、ベルト駆動用のプーリー76bと従動用のプーリー77bとの間に無終端状のベルト78bが係合される。
この例では、移動ステージ75a、75bがベルト駆動されるように、ベルト78a,78bの一部と移動ステージ75a,75bとを係合することで、紙寄せガイド72a及び幅寄せ基準ガイド72bを用紙搬送方向と直交する方向で移動可能な構成とすることができる。
上述の例で、本体筐体部71の背面部位において、モータ74a,74bを両側に相互に離して設ける場合について説明したが、これに限られることはなく、従動用のプーリー77a、77bの位置であって、その背面部位に、モータ74a,74bを互いに寄せて合って取り付けてもよく、また、片方のモータ74a又は74bのみを従動用のプーリー77a又は77bの位置であって、その背面部位に取り付けてもよい。このようにモータ74a,74bの配置を工夫すると、部品取り付けスペースを確保することができ、バインド装置100の小型化を図ることができる。
続いて、サイドジョーガー70の動作例について説明する。図7は、サイドジョーガー70の動作例を示す部分断面を含む正面図である。
図7に示すサイドジョーガー70によれば、例えば、モータ74a、74bの正回転及び逆回転によって、図6に示したようなベルト78a,78bを往復動作させると、往路側のベルト78a,78bに固定された、図7に示す移動ステージ75a,75bを個々に左右に可動することができる。
この移動ステージ75a,75bの左右の移動によって、紙寄せガイド72a、幅寄せ基準ガイド72bを左右側で独立して個々に左右に振動できるようになる。モータ74aや74b等のステップ数を制御すると、用紙3’の幅に合わせて、スイング位置を選択できるようになる。例えば、A4の用紙3’と、B5の用紙3’とで用紙幅が異なっても、A4用紙幅のモータステップ数をB5用紙幅のモータステップ数に変更することで、スイング位置を変更できるようになる。
これにより、綴じ部品43を用紙束3”に綴じる寸前に、所定の位置で、用紙束3”の両側を揺らして整列ピン85a,85bを挿入したり、用紙束3”の孔位置が揃った状態で再度保持できるようになる。
この例では、整列ピン85a,85bが用紙束3”のパンチ孔3aを貫通する際に、又は、当該整列ピン85a,85bが用紙束3”のパンチ孔3aを貫通する前に、サイドジョーガー70を用紙束搬送路Iから退避するようになされる。このようにすると、用紙束3”のパンチ孔3aを揃える用紙束整列時、用紙束3”とサイドジョーガー70の間に余裕を持たせることができるので、サイドジョーガー70と整列ピン85a,85bとの間に用紙束3”が挟まる事態を回避できるようになる。
図8は、整列ピン駆動機構91の構成例を示す斜視図である。図8に示す整列ピン駆動機構91は、図3に示したバインド紙揃えユニット30から抽出したものであり、パンチ孔3aが開けられた用紙束3”をそのパンチ孔3aを基準にして揃え直すものである(用紙先端整列処理)。図8に示す用紙束3”は、ピン整列前に、アッパシャフト803及びロアシャフト804を介してクランプ移動機構80によって挟持されている状態である(第2の用紙処理装置)。
整列ピン駆動機構91は、バインダ紙揃えユニット30のベースや、クランプ移動機構80のベースとなる本体基板900に備えられ、整列ピン85a,85b、モータ89、整列ピンホームポジションセンサ(以下HP検知センサ93という)及び整列ピン上端検知用のセンサ(以下上端検知センサ94という)を有して構成される。本体基板900の各々の側には、所定形状の右端フレーム92a(右端側面用の躯体)及び左端フレーム92b(左端側面用の躯体)が設けられている。
この例で、右端フレーム92aは、2つの摺動溝921及び922を有しており、左端フレーム92bは、2つの摺動溝923及び924を有している。これらの摺動溝921〜924は、クランプ移動機構80を本体基板900や左右端フレーム92a,92b等から独立して下流側へ移動する際に使用される。
本体基板900には駆動手段を構成するモータ89が取り付けられ、整列ピン85a,85bを上下に駆動するようになされる。モータ89には、DCモータが使用される。モータ89には減速歯車98(ギヤユニット)が係合され、モータ回転数を所定の減速比に変換する。減速歯車98には、アップダウン用のラック部材(以下UDラック95という)が係合され、所定の減速比に変換された回転力に基づいて上下動する。
UDラック95の一端には所定形状のプレート97が接合されている。プレート97の他端には、所定形状のアーム99a,99bが回転軸を共通にして係合されている。アーム99a,99bは回転軸を基準にしてX状に開いたり、真一文字に閉じたりなされる。
この例で、アーム99a,99bの一端は、本体基板900の所定の位置に回転自在かつスライド自在に係合される。アーム99a,99bの他端には、所定形状のリンク96が回転自在かつスライド自在に係合される。リンク96は、例えば、逆π形状を成しており、アーム99aの他端は、逆π形状の一端に回転自在かつスライド自在に係合され、アーム99bの他端は、その他端に回転自在かつスライド自在に係合される。
リンク96の一方の端部には整列ピン85aが係合され、リンク96の他方の端部には整列ピン85bが係合される。整列ピン85a,85bは、整列用の棒状体の一例を構成し、用紙保留部32に一時保留された複数枚の用紙束3”のパンチ孔3aを揃えるようになされる。例えば、整列ピン85a,85bは、用紙3’の所定の2カ所のパンチ孔3aに貫通される。
なお、左端フレーム92bの所定の位置にはHP検知センサ93が取り付けられ、整列ピン85a,85bのホームポジション(下端)位置を検知してHP検知信号S93を出力する。左端フレーム92bにおいて、HP検知センサ93の上方の所定の位置には上端検知センサ94が取り付けられ、整列ピン85a,85bの上端位置を検知して上端検知信号S94を出力するようになされる。このように整列ピン駆動機構91を構成し、モータ89を回転すると、整列ピン85a,85bを上下に駆動できるようになる。
図9A及びBは、整列ピン85a,85bと用紙パンチ孔3aとの位置関係例を示す概念図である。
図9Aに示すシャッター83は、用紙束搬送路Iを閉じたときに形成される基準位置を有している。基準位置は、例えば、シャッター83の用紙保留部側の面に設定される。この例で、シャッター83の基準位置から整列ピン85a,85bの所定の位置に至る間の距離をS1とする。この例では、整列ピン85a,85b側のシャッター83面から整列ピン85a,85bの中心位置に至る間の距離とする。
また、図9Bに示す用紙3’の先端からパンチ孔3aの所定の位置に至る間の距離をS2としたとき、この例では、用紙3’の先端からパンチ孔3aの中心の位置に至る間の距離であって、S1>S2なる関係にシャッター83の基準位置に対して整列ピン85a,85bが配置される。すなわち、整列ピン85a,85bは、シャッター83の基準位置に対して、用紙先端からパンチ孔3aまでの寸法より大きくなる位置に配置されている。
例えば、用紙3’の先端からパンチ孔3aの中心位置に至る間の距離S2が10[mm]である場合に、0.5[mm]の余裕αを空けて、シャッター83の基準位置から整列ピン85a,85bのピン中心に至る間の距離S1を10.5[mm]に設定する。余裕αは0.5[mm]に限られることはなく、これのよりも小さな値であっても、大きな値であってもよい。このような寸法を設定することにより、開閉可能なシャッター83及び上下動可能な整列ピン85a,85bを使用した用紙3’のプレ整列処理を行うことができる(第1の用紙処理装置)。
続いて、整列ピン駆動機構91における整列ピン85a,85bの動作例について説明する。図10は、整列ピン駆動機構91におけるピン貫通前の動作例を示す斜視図である。図中、説明を明確にするため、右端フレーム92a、左端フレーム92b、シャッター83及び本体基板900を省略している。
図10において、ホームポジション(HP)に位置する整列ピン85a,85bは、紙揃え動作時、用紙束搬送路Iの外側に退避している。HP検知センサ93は、整列ピン85a,85bのホームポジション位置を検知してHP検知信号S93を制御部50へ出力する。
図11は、整列ピン駆動機構91におけるピン貫通時の動作例を示す斜視図である。
図11において、ピン整列を行う際は、可動用のクランプ部材(アッパーフレーム801b)を開放した状態で、固定用のクランプ部材(ロアフレーム801a)側から整列ピン85a,85bが突出する。例えば、図10に示したホームポジションHPにおいて、モータ89がONされ、モータが時計方向に回転すると、減速歯車98が時計方向に回転する。減速歯車98が時計方向に回転すると、UDラック95がアップ方向に移動する。
UDラック95がアップ方向に移動すると、閉じ姿勢に有ったアーム99a,99bの回転軸をアップ方向に引き上げる。アーム99a,99bの回転軸を引き上げると、当該アーム99a,99bがX状に開く。アーム99a,99bをX状に開くことで、リンク96が引き上げられる。リンク96が引き上げられることで、整列ピン85a,85bがアップ方向へ引き上がる。この結果、用紙束3”のパンチ孔3aに整列ピン85a,85bが貫通する。上端検知センサ94は、整列ピン85a,85bの上端位置を検知して上端検知信号S94を制御部50へ出力する。これにより、整列ピン85a,85bをパンチ孔3aに挿入して用紙束3”を整列させることができる。
このように、第1の実施例に係るバインド装置100によれば、所定の位置に各々穿孔されたパンチ孔3aを有する複数枚の用紙3’に関して当該パンチ孔3aの位置を揃えて用紙束3”にする場合に、バインダ紙揃えユニット30は、複数枚の用紙3’を基準位置に当接し、かつ、積層して一時保留する。これを前提にして、基準位置に対してS1>S2なる関係に配置された整列ピン85a,85bがバインダ紙揃えユニット30によって一時保留された複数枚の用紙3’のパンチ孔3aを揃えるようになる。
従って、この位置関係により基準位置に用紙3’の端面が達していない場合があっても、整列ピン85a,85bをパンチ孔3aに挿入することが可能となり、基準位置と整列ピン85a,85bとの間に用紙束3”が挟まる事態を回避できるようになる。これにより、当該整列ピン85a,85bが用紙3’のパンチ孔3aを貫通する際の貫通抵抗を低減できるようになり、積層された用紙束3”のパンチ孔3aの穿孔位置がばらついていた場合であっても、円滑かつ瞬時にパンチ孔3aを揃えることができる。
この実施例で、プレ整列処理時、サイドジョーガー70を退避させることで、当該整列ピン85a,85bが用紙3’のパンチ孔3aを貫通する際の貫通抵抗を低減できるようになり、積層された用紙束3”のパンチ孔3aの穿孔位置がばらついていた場合であっても、円滑かつ瞬時にパンチ孔3aを揃えることができる。
また、用紙束3”が挟み込まれないように、サイドジョーガー70のモータ74aや74b等を非励磁状態にして紙寄せガイド72aや幅寄せ基準ガイド72bを退避するように制御してもよい。更に、用紙束3”が挟み込まれないように、紙寄せガイド72a、幅寄せ基準ガイド72b及シャッター83をゴムや軟質性樹脂等の弾性体で構成し、用紙3’を挟み込んでも変形し、用紙束3”が逃げられる構造とするようにしてもよい。
なお、用紙先端整列処理を円滑に行えるように、整列ピン85a,85bの径を小さくする、又は、パンチ孔3aの径を大きくすることで、パンチ孔3aと整列ピン85a,85bのクリアランスを大きくし、用紙束3”を挟み込むことがないようにしてもよい。
図12は、バインダ紙揃えユニット30における第2の実施例としてのクランプ移動機構80の構成例を示す斜視図である。図13Aはクシ型の押え部材84a,84bの構成例を示す上面図であり、図13Bは、整列ピン駆動機構91の整列ピン85a,85bの挿入前を示すX1−X1矢視断面図、図13Cは、整列ピン85a,85bの挿入後を示すX1−X1矢視断面図である。
図12に示すクランプ移動機構80は用紙固定搬送機構の一例を構成し、用紙束3”を固定して搬送するように動作する。この例では、用紙3’のパンチ孔3aを揃える用紙束整列時、用紙束3”の固定を解除し、ピン整列を行った後、用紙束3”のパンチ孔側の端部を固定して用紙搬送方向に沿って用紙カール押え機構31から下流側へ移動するようになされる。
クランプ移動機構80は、本体基板81、右端側のクランプ部材(以下単にクランパ82aという)、左端側のクランプ部材(以下単にクランパ82bという)、シャッター83、クシ型の押え部材84a,84b、クランプ開閉駆動部880を有して構成される。
クランパ82a、82bは、固定用のクランプ部材の一例となるロアアーム801aと、可動用のクランプ部材の一例となるアッパーアーム801bとを有している。アッパーアーム801bは上下方向に移動可能となされる。この例では、用紙束3”を保持するため、常時閉鎖する方向にスプリングで付勢されている。アッパーアーム801bは、用紙束3”の厚さより広く、用紙束搬送路Iの高さより狭い任意の中間位置まで開放して停止し、整列ピン85a,85bが上端検知センサ94で上端位置まで到達したことを検知するまで、この位置で待機している。左端側のクランパ82bも同様にして構成される。なお、ロアアーム側には、図8に示した整列ピン駆動機構91が設けられる。
クランプ開放駆動部880は、アッパーアーム801bを駆動するものである。例えば、クランプ開閉駆動部880は、モータ86、カム87a、87b及びギヤユニット88を有して構成され、用紙束整列時、ロアアーム801aに対してアッパーアーム801bを所定の位置まで移動して用紙束3”を開放する。
クランプ開閉駆動部880は、整列ピン駆動機構91が用紙3’のパンチ孔3aに整列ピン85a,85bの貫通を開始すると同時にロアアーム801aに対するアッパーアーム801bの移動を開始するように動作する。このようにすると、用紙間の摩擦抵抗を軽減することができる。また、ロアアーム801aに対するアッパーアーム801bの退避位置を中間位置とすることで、用紙3’が整列ピン85a,85bで持ち上げられないで、用紙束整列を行うことができるため、用紙3’の状態のばらつきを低減できるようになる。ここに中間位置とは、クランプ閉鎖位置とクランプ全開放位置との間の位置をいう。
クランプ開閉駆動部880が取り付けられる本体基板81は、前面部位と側面部位を有して構成される。本体基板81は、鉄板を折り曲げ加工して前面部位と左右側面部位が形成されている。左側面部位は、右側面部位よりも大きく領域がとられる。この例で、左側面部位の内側には、モータ取り付け領域が設けられ、右側面部位の上方はクランパ82aの取り付け領域が設けられ、左側面部位の上方はクランパ82bの取り付け領域が各々設けられている。
本体基板81には、クランパ82a,82b、シャッター83、クシ型の押え部材84a,84b、整列ピン85a,85b、モータ86、カム87a,87b及びギヤユニット88が各々配置されている。
本体基板81の両側端上部には、クランパ82a,82bが可動自在に取り付けられ、用紙束3”を保持固定したり、それを自由開放したりするように動作する。クランパ82aは、例えば、先端剣先状を有した規制孔付きのクランプシャーシ801を有して構成される。
クランパ82aは、ロアアーム801a、アッパーアーム801bを有して構成されている。ロアアーム801aの一端にはロアシャフト804が可動自在に取り付けられている。アッパーアーム801bの一端にはアッパシャフト803が可動自在に取り付けられている。
クランパ82aに対向する側のクランパ82bには、同様な構成の規制孔付きのクランプシャーシ802が設けられる。上述のロアアーム801a及びアッパーアーム801bの他端は、規制孔付きのクランプシャーシ801及び802の他端と共に支点軸部材805に可動自在に係合されている。
規制孔付きのクランプシャーシ801及び802は、アッパシャフト803及びロアシャフト804の移動を規制するクランプ開閉規制用の細長い開口部806a及び806bを有している。開口部806aにはロアシャフト804の端部を露出し、開口部806bには、アッパシャフト803の端部を露出するように組み立てられる。
アッパシャフト803には、図13Aに示すようなクシ型の上部押え部材84aが取り付けられ、ロアシャフト804には、クシ型の下部押え部材84bが取り付けられる。クシ型の上部押え部材84aは、U字形状に切り落とした、クシ歯部位を有している。クシ歯部位の配置ピッチは、用紙束3”のパンチ孔3aの配置ピッチに等しくなされている。
クシ状部は長い歯部位807と、短い歯部位808とが混在して形成されている。長い歯部位807は、用紙束3”の紙端部よりも前方に飛び出すように配置され、短い歯部位808は、用紙束3”の紙端部よりも手前に控えるように配置される。これはシャッター83に選択的に開口された部位に長い歯部位807を嵌合することで、上部押え部材84a及び下部押え部材84bの保持固定精度及びシャッターの閉鎖機能を向上させるためである。
クランパ82bは、右端側と同様に形成されるので、その説明を省略する。クランパ82bと、クランパ82aとは、その後端で上述した支点軸部材805により可動自在に係合されると共に、前端では、規制孔付きのクランプシャーシ801及び802に、アッパシャフト803及びロアシャフト804が可動自在に係合される。
また、クランパ82a、82bは、本体基板81に対し、用紙束3”を保持した状態で用紙束搬送路Iに沿って下流側に移動する構造を有している。例えば、図8に示した右端フレーム92aの2つの摺動溝921及び922と、左端フレーム92bの2つの摺動溝923及び924とにクランプ移動機構80の所定部位が可動自在に係合され、この4つの摺動溝921〜924に沿ってクランプ移動機構80を下流側へ移動するようになされる。これにより、クランプ移動機構80を本体基板900や左右端フレーム92a,92b等から独立して下流側へ移動できるようになる。これらにより、クランプ移動機構80を構成する。
クランプ開閉駆動部880のモータ86は、図8に示した左端フレーム92bの内側に設けられたモータ取り付け領域に取り付けられる。モータ86はギヤユニット88に係合され、モータ回転数を所定の歯車比により変換し、モータ回転力をカム87a及び87bに伝達するようになされる。ギヤユニット88には、一方のカム87bが取り付けられている。カム87bはカム連動部材809を介して他方のカム87aに取り付けられている。
各々のクランパ82a及び82bのアッパーアーム801bは、カム作用部位を成すローラ826を有している。ローラ826は、カム87aや87b等に係合され、アッパーアーム801bを解放する。例えば、用紙束揃え時、クランプ開閉駆動部880でモータ86が駆動され、ギヤユニット88を介してカム87a、87bが駆動される。カム87aは右端側のアッパーアーム801bのローラ826を押圧して右端のクランパ82aを解放し、カム87bは左端側のアッパーアーム801bのローラ826を押圧して左端のクランパ82bを解放する。これにより、各々のクランパ82a及び82bを同期して開閉するようになされる。
なお、クランプ開閉駆動部880は、用紙束整列時、整列ピン駆動機構91が用紙束3”のパンチ孔3aに整列ピン85a,85bの貫通した状態で、ロアアーム801aに対するアッパーアーム801bを閉鎖して用紙束3”を固定する。このようにすると、用紙束整列時、確実に用紙束3”を整列できるようになる。
また、本体基板81の前面にはシャッター83が可動自在に取り付けられ、用紙保留部32に蓄積された用紙束3”の排紙を制限するように動作する。シャッター83は用紙束3”の搬送方向と直交する方向で上下駆動するようになされる。シャッター83の両脇にはスライドガイド部材811,812が設けられ、シャッター83は、スライドガイド部材811,812に沿って摺動するようになされる。この例で、クランパ82a,82bが用紙束3”を自由開放状態としたときに、シャッター83を閉鎖することにより、用紙束3”の自然落下をストップすることができる。
シャッター83は、例えば、駆動軸816に取り付けられる。この駆動軸816には、図示しないDCモータが取り付けられ、往復運動によりシャッター83を開閉するようになされる。もちろん、これに限られることはなく、図示しないモータの回転運動を往復運動に変換してシャッター83を開閉するようにしてもよい。
また、本体基板81の前面部位の内側には、第1の実施例で説明した整列ピン駆動機構91が設けられ、整列ピン85a,85bが上下に駆動される。この例で、綴じ処理前に、用紙束3”のパンチ孔3aに、整列ピン85a,85bを貫通してその位置を揃え直すようになされる。整列ピン85a,85bの各々の先端は、円錐形状を有している。例えば、上部押え部材84aと下部押え部材84bとの間には、図13Bに示すように整列ピン85a,85bを挿入する前に、用紙束3”が挟み込まれて保持される。
この例では、整列ピン85a,85bで用紙束3”の孔の位置を揃えるために、シャッター83を閉じた状態で、クランパ82a,82bが開放される。また、図13Cに示すように整列ピン85aが用紙束3”のパンチ孔3aに挿入される。このとき、二点鎖線に示すサイドジョーガー70は、用紙束3”の両側を揺らして整列ピン85a,85bを挿入し易く、かつ、用紙束3”の孔位置を揃えるようになされる。これは、綴じ部品43を挿入し易くするためである。これらの部材が取り付けられた本体基板81は、バインダ紙揃えユニット本体部に取り付けられる。
続いて、クランプ移動機構80における動作例を説明する。図14はクランプ移動機構80における用紙束整列時の動作例(その1)を示す正面図である。
この例では、図12に示したシャッター83が閉鎖され、用紙3’が用紙保留部32に進入され、シャッター83に当接される毎に、アッパーアーム801bが閉鎖される場合を前提とする。整列ピン85aは、用紙束3”に挿入されていない待機状態である。
図14に示すクランプ移動機構80における用紙束整列時の動作例によれば、クランパ82bと、クランパ82aとがその後端では、支点軸部材805を基準にして、前端では、規制孔付きのクランプシャーシ801及び802の開口部806a及び806bにより、アッパシャフト803及びロアシャフト804が制限を受けながらクランプ動作を実行する。
この例で、図14に示したアッパシャフト803に取り付けられたクシ型の上部押え部材84aと、ロアシャフト804に取り付けられたクシ型の下部押え部材84bとが、用紙保留部32に進入してくる用紙3’を保持する。このとき、図13Aに示した長い歯部位807は、その紙端部よりも前方に飛び出す位置で用紙束3”を挟み込み、短い歯部位808は、その紙端部よりも手前に控える位置で、用紙束3”を挟み込むようになされる。また、長い歯部位807がシャッター83の開口部位に配されることで、上部押え部材84a及び下部押え部材84bの保持固定精度及びシャッター83の閉鎖精度を向上させることができる。
このとき、カム87a及び87bは、カム退避位置Pc(非ホームポジション)で所定の姿勢をとる。例えば、カム87a及び87bの突起部が真横を向いている状態である。この状態は、図示しないスプリングバネの付勢力によってクランパ82a及び82bが閉鎖している状態である。
この例で、カム87bに近接して、クランプ用のホームポジションセンサ(以下HPセンサ821という)が配置され、クランパ82b等のホームポジション(HP)を検知してホームポジション検知信号(以下カムHP検知信号S21という)を制御部50に出力するようになされる。クランパ82bのホームポジションHPは、アッパーアーム801bが最も上方に移動した位置(クランプ開放位置)に設定される。クランパ82aも同様に設定されるが、その説明は省略する。
また、本体基板81には用紙厚検知センサ822が配置され、アッパーアーム801bにはスリット部823が設けられ、この用紙厚検知センサ822と組み合わせて使用される。用紙厚検知センサ822には透過型のフォトセンサが使用される。
例えば、スリット部823には、所定ピッチのスリット形状が施され、用紙束3”が一定の厚さになる毎に用紙厚検知センサ822でアッパーアーム801bのエッジを検知し、アッパーアーム801bが開閉動作を行うことで、用紙厚を検知するようになる。このように、用紙厚検知センサ822は、バインダ紙揃えユニット30に進入し積層され(束ねられ)た用紙束3”の厚みを検知して紙厚検知信号S22を制御部50に出力するようになされる。
なお、用紙厚検知センサ822に隣接して、本体基板81には50枚用紙厚検知センサ(以下50枚センサ824という)が配置され、アッパーアーム801bには遮光部825が設けられ、この50枚センサ824と組み合わせて使用される。50枚検知センサ824は、用紙3’が50枚束ねられたときの厚みを検知して50枚検知信号S42を制御部50に出力するようになされる。
図15はクランプ移動機構80における用紙束整列時の動作例(その2)を示す正面図である。
この例では、用紙3’が進入するとき、及び、用紙束3”のパンチ孔3aの位置を揃えるときに、図12に示したシャッター83を閉じた状態で、図15に示すクランパ82a,82bが開放され、その後、図8に示した整列ピン駆動機構91で整列ピン85a,85bが挿入される。
クランプ移動機構80では、カム87a及び87bが、クランプ開放位置(ホームポジションHP)で所定の姿勢をとる。例えば、図14に示したクランパ82a,82bが閉鎖している状態から、モータ86は、ギヤユニット88を通じてモータ回転数を所定の歯車比により変換し、モータ回転力をカム87a及び87bに伝達する。この結果、カム87a及び87bは、カム退避位置Pcから時計方向に90°回転した状態となる。
このとき、各々のクランパ82a及び82bにおいて、ロアアーム801aのローラ826にカム87aの突起部が押圧され、かつ、アッパーアーム801bのローラ826にカム87bの突起部が押圧されることで、各々のクランパ82a及び82bを同期して開放するようになされる。
規制孔付きのクランプシャーシ801及び802では、支点軸部材805を可動基準にしてロアアーム801aとアッパーアーム801bとが開くように動作する。このとき、ロアシャフト804、アッパシャフト803は、クランプシャーシ801及び802の細長い開口部806a、806bによって、移動が制限され、クランプシャーシ801及び802におけるクランプ開放幅が規制される。駆動力は、ロアアーム801aに可動自在に取り付けられたロアシャフト804と、アッパーアーム801bに可動自在に取り付けられたアッパシャフト803とに伝達される。
この結果、アッパシャフト803に取り付けられたクシ型の上部押え部材84aと、ロアシャフト804に取り付けられたクシ型の下部押え部材84bとが用紙束3”を自由開放する。これらのクランパ82a,82bが用紙束3”を自由開放状態としても、シャッター83が閉鎖されていることにより、用紙束3”の自然落下をストップすることができる。
そして、モータ89が駆動され、図8に示した整列ピン駆動機構91により、モータ89の正回転運動がピン上昇運動に変換されて、整列ピン85a、85bを用紙束3”のパンチ孔3aに貫通するようになされる。このとき、図5に示したサイドジョーガー70は、用紙束3”の両側を揺らして整列ピン85a,85bを挿入し易くするようになされる。これにより、用紙束3”のパンチ孔3aの位置を揃えることができる。
図16は、クランプ移動機構80における用紙束整列時の動作例(その3)を示す正面図である。
この例では、用紙束3”のパンチ孔3aが揃って、整列ピン挿入状態で再びクランプ・ロック状態にする。そして、図11に示したような用紙束3”から整列ピン85a,85bを抜く場合を説明する。
図16に示すクランプ移動機構80によれば、カム87a及び87bが、クランプ開放位置(ホームポジションHP)からカム退避位置Pcに戻って、それらの突起部が真横を向いている状態である。この状態は、モータ86が逆回転し、ギヤユニット88を通じてモータ回転数を所定の歯車比により変換し、モータ回転力をカム87a及び87bに伝達する。そして、カム87a及び87bが、クランプ開放位置(ホームポジションHP)から、反時計方向に90°回転してカム退避位置Pcに戻った結果による。
このカム退避動作によって、クランパ82a及び82bは、図示しないスプリングバネの付勢力によって、用紙束3”の厚みに応じた任意の位置で所定の姿勢をとる。例えば、各々のクランパ82a及び82bにおいて、ロアアーム801aのローラ826へのカム87aの突起部が非押圧状態となされ、かつ、アッパーアーム801bのローラ826へのカム87bの突起部が非押圧状態となされることで、各々のクランパ82a及び82bを同期して閉鎖するようになされる。
クランプシャーシ801及び802では、支点軸部材805を可動基準にしてロアアーム801aとアッパーアーム801bとが閉じるように動作する。駆動力は、ロアアーム801aに可動自在に取り付けられたロアシャフト804と、アッパーアーム801bに可動自在に取り付けられたアッパシャフト803とに伝達される。この結果、アッパシャフト803に取り付けられたクシ型の上部押え部材84aと、ロアシャフト804に取り付けられたクシ型の下部押え部材84bとが用紙束3”を保持固定するようになる。
その後、モータ89が駆動され、図8に示した整列ピン駆動機構91により、モータ89の逆回転運動が降下運動に変換されて、用紙束3”のパンチ孔3aから整列ピン85aを引き抜くようになされる。これにより、綴じ処理前に、用紙束3”のパンチ孔3aの位置を揃えて保持固定することができる。シャッター83は、この間、用紙保留部32に蓄積された用紙束3”の排紙を制限するように動作する。
図17は、クランプ移動機構80における用紙束整列時の動作例(その4)を示す正面図である。この例では、クランプされた状態の用紙束3”を下流側に移動する場合を例にとる。
図17に示すクランプ移動機構80は、図8に示した本体基板900や左右端フレーム92a,92b等から独立し、所定の摺動溝921〜924に沿って下流側へ移動するようになされる。この移動の直前に、同図に示したシャッター83が用紙束3”の搬送方向と直交する方向に摺動するように開かれる。これにより、用紙保留部32に蓄積され、パンチ孔3aが揃え直された用紙束3”を次工程へ排出できるようになる。
図18A〜Gは、バインダ紙揃えユニット30における振動制御例を示すタイムチャートである。
この例では、整列ピン駆動機構91又は/及びクランプ移動機構80に振動部が備えられ、用紙束整列時、振動部は、整列ピン85a,85b又は/及びアッパーアーム801bを振動する。振動部にはモータ86や89が兼用される。このようにすると、用紙束整列時、用紙3’の摩擦抵抗を低減できるようになる。例えば、リトライ動作により一旦用紙3’が押し付けられた状態にあって、摩擦抵抗が増加しても、整列ピン85a,85b又は/及びアッパーアーム801bを振動することにより、再度、摩擦抵抗を軽減できるようになる。
図18A〜Fにおいて、横軸は、いずれも時間tである。図18Aは、ピン動作開始命令が有った時刻からの経過時間[ms]である。例えば、制御部50でピン動作開始命令が有った時刻にタイマーが起動され、このタイマーから出力される経過時間に係るタイムデータDATAである。
この例では、ピン動作開始命令が有った時刻から200[ms]でタイムアウトする。振動はタイムデータDATA=200[ms]から1200[ms]に至るN=1000[ms]の間だけ実行される。図18Bは、整列ピン85a,85bの動作例を示すタイムチャートである。整列ピン85a,85bは「突出」、「停止」及び「退避」の3状態を有している。
この例では、ピン動作開始命令が有った時刻からDATA=200[ms]に至る間、DATA=250[ms]〜350[ms]、DATA=550[ms]〜650[ms]及びDATA=850[ms]〜950[ms]、DATA=1150[ms]〜において、整列ピン85a,85bが突出状態となされる。
また、DATA=400[ms]〜500[ms]、DATA=700[ms]〜800[ms]及びDATA=1000[ms]〜1100[ms]において、整列ピン85a,85bが退避状態となされる。
その他のDATA=200[ms]〜250[ms]、DATA=350[ms]〜400[ms]、DATA=500[ms]〜550[ms]、DATA=650[ms]〜700[ms]、DATA=800[ms]〜850[ms]、DATA=950[ms]〜1000[ms]、DATA=1100[ms]〜1150[ms]において、整列ピン85a,85bが停止状態となされる。
図18Cは、整列ピン85a,85bの上端検知センサ94の動作例を示すタイムチャートである。上端検知センサ94は、ロー・レベル(以下「L」レベルという)で「OFF」であり、整列ピン上端を検知していない状態である。ハイ・レベル(以下「H」レベルという)で「ON」であり、整列ピン上端を検知している状態である。この例では、ピン動作開始命令が有った時刻の前後において、上端検知センサ94が「L」レベルで「OFF」の状態である。
図18Dは、整列ピン85a,85bのHP検知センサ93の動作例を示すタイムチャートである。HP検知センサ93は、「H」レベルで「ON」であり、整列ピン85a,85bのホームポジションHPを検知している状態である。「L」レベルで「OFF」であり、整列ピン85a,85bのホームポジションHPを検知していない状態である。この例では、ピン動作開始命令が有るまでは、HP検知センサ93が「H」レベルで「ON」の状態である。ピン動作開始命令が有った時刻からは、上端検知センサ94が「L」レベルで「OFF」の状態となる。
図18Eは、クランパ82aや82b等のアッパーアーム801bの動作例を示すタイムチャートである。アッパーアーム801bは「退避位置」、「整列位置」及び「押え位置」の3状態を有している。
この例では、ピン動作開始命令が有るまで、アッパーアーム801bは「押え位置」の状態である。ピン動作開始命令が有った時刻からDATA=100[ms]に至る間に、「押え位置」から「退避位置」へ移動する。DATA=100[ms]〜200[ms]で「退避位置」の状態を維持する。DATA=200[ms]で、アッパーアーム801bは「退避位置」から「整列位置」に移動し、DATA=250[ms]から振動するようになされる。
図18Fは、サイドジョーガー70の幅寄せ#1モード時の動作例を示すタイムチャートである。サイドジョーガー70は「退避位置」、「振動位置」及び「基準位置」の3状態を有している。幅寄せ#1モードでは、ピン動作開始命令が有るまで、サイドジョーガー70は「基準位置」の状態である。ピン動作開始命令が有ると、紙寄せガイド72a及び幅寄せ基準ガイド72bは「基準位置」から「退避位置」へ移動する。DATA=50[ms]〜200[ms]で「退避位置」の状態を維持する。DATA=200[ms]で、紙寄せガイド72a及び幅寄せ基準ガイド72bは「退避位置」から「振動位置」に移動し、DATA=250[ms]から振動するようになされる。
図18Gは、サイドジョーガー70の幅寄せ#2モード時の動作例を示すタイムチャートである。幅寄せ#2モードでは、ピン動作開始命令が有る前後において、サイドジョーガー70は「退避位置」の状態である。この例では、ピン動作開始命令が有ってDATA=200[ms]に至るまで「退避位置」の状態である。紙寄せガイド72a及び幅寄せ基準ガイド72bは、DATA=200[ms]に至ると、「退避位置」から「振動位置」へ移動する。DATA=250[ms]で、紙寄せガイド72a及び幅寄せ基準ガイド72bは振動するようになされる。
続いて、バインダ紙揃えユニットの制御系の構成例について説明する。図19は、バインダ紙揃えユニット30の制御系の構成例を示すブロック図である。
図19に示す制御部50には、モータ駆動部35、36、整列ピン用のHP検知センサ93、上端検知センサ94、プレスローラ用のHPセンサ115、カールフェンス用のHPセンサ117、用紙検知センサ119、排出ローラ駆動部122、モータ駆動部180〜185及びクランプ用のHPセンサ821が接続されている。
用紙検知センサ119は、パンチ処理部20から排出される用紙3’を検知して用紙検知信号S19を制御部50に出力する。制御部50は、用紙検知信号S19に基づいてモータ駆動部35、36、モータ駆動部180〜183を制御する。例えば、用紙検知信号S19に基づいてモータ駆動部36にモータ制御信号S36を出力する。
排出ローラ駆動部122には、排出ローラ回転用のモータ205が接続される。排出ローラ駆動部122は、制御部50からモータ制御信号S22を入力して、モータ205を駆動し排出ローラ25を回転する。パンチ処理部20から排出された用紙3’は、排出ローラ25の回転により搬送され、バインダ紙揃えユニット30内に進入するようになる。
HPセンサ117は、カールフェンス部34b等の突起部342の位置を検知してホームポジション(以下HPという)検知信号S17を制御部50に出力する。制御部50は、用紙検知信号S19及びHP検知信号S17に基づいてモータ駆動部35にモータ制御信号S35を出力する。
モータ駆動部35には、カールフェンス回転用のモータ301が接続される。モータ駆動部35は、制御部50からモータ制御信号S35を入力して、モータ301を回転し、カールフェンス部34a,34bを駆動する。
モータ駆動部36には、パドルローラ回転用のモータ708が接続される。モータ駆動部36は、制御部50からモータ制御信号S36を入力して、モータ708を回転し、パドルローラ37を駆動する。
モータ駆動部180には、クランプ移動機構用のモータ308が接続される。モータ駆動部180は、制御部50からモータ制御信号S80を入力して、モータ308を回転し、クランプ移動機構80を駆動する。例えば、クランプ移動機構80では、シャッター83を開口すると共に、用紙束3”を狭持したクランプ部材を次工程に移行させるべく降下するようになされる。その後、用紙束3”を開放すると共に、クランプ部材を上昇し、シャッター83を閉鎖するようになされる。
クランプ用のHPセンサ821は、クランプ移動機構80のクランプ開放位置を検出する。この例では、クランパ82aや82b等のホームポジション(HP)に関して、カム87a,87bのホームポジションHPを検出し、カムHP検知信号S21を制御部50に出力する。制御部50は、用紙束整列時には、カムHP検知信号S21に基づいてモータ駆動部181を介してクランプ部材移動用のモータ86を制御する。
モータ駆動部181には、クランプ部材駆動用のモータ86が接続される。モータ駆動部181は、制御部50からモータ制御信号S81を入力して、モータ86を回転し、ロアアーム801aやアッパーアーム801b等のクランプ部材を駆動する。用紙束揃え時には、クランプ部材が開放される。用紙束3”を狭持する場合は、クランプ部材が閉鎖される。
HP検知センサ93は、整列ピン85a,85bのホームポジションHPを検知してピンHP検知信号S93を制御部50に出力する。整列ピン85a,85bのホームポジションHPとは、用紙整列面から所定距離降下した位置をいう。整列ピン85a,85bはこの位置で待機するようになる。上端検知センサ94は、整列ピン85a,85bの上端を検知してピントップ検知信号S94を制御部50に出力する。制御部50は、用紙束整列時には、ピンHP検知信号S93及びピントップ検知信号S94に基づいてモータ駆動部182を介してピン部材移動用のモータ89を制御する。
モータ駆動部182には、整列ピン駆動用のモータ89が接続される。モータ駆動部182は、制御部50からモータ制御信号S82を入力して、モータ89を回転し、減速歯車98、UDラック95、リンク96、X状のアーム99a,99bや整列ピン85a,85b等を駆動する。用紙束整列時には、整列ピン85a,85bが用紙束3”のパンチ孔3aに貫通される。
モータ駆動部183には、サイドジョーガー用のモータ74a、74bが接続される。モータ駆動部183は、制御部50からモータ制御信号S83を入力して、モータ74a、74bを回転し、サイドジョーガー70を駆動する。用紙束整列時には、サイドジョーガー70の紙寄せガイド72a及び幅寄せ基準ガイド72bが用紙束3”の幅方向を揃えるようになされる。用紙束排出時には、その紙寄せガイド72a及び幅寄せ基準ガイド72bが退避される。
HPセンサ115は、プレスローラ33の位置を検知してローラ検知信号S15を制御部50に出力する。プレスローラ33のホームポジションとは、用紙整列面から所定距離上昇した位置をいう。プレスローラ33はこの位置で待機するようになる。制御部50は、用紙束排出時には、ローラ検知信号S15に基づいてプレスローラ33及び繰り出しローラ38を制御する。
モータ駆動部184には、プレスローラ移動用のモータ814が接続される。モータ駆動部184は、制御部50からモータ制御信号S84を入力して、モータ814を回転し、プレスローラ33を駆動する。
モータ駆動部185には、繰り出しローラ回転用のモータ815が接続される。モータ駆動部185は、制御部50からモータ制御信号S85を入力して、モータ815を回転し、繰り出しローラ38を駆動する。用紙束排出時、上述のプレスローラ33及び繰り出しローラ38は、用紙束3”を表裏から加圧するようにして次工程へ送り出すようになされる。
続いて、バインド装置100における用紙揃え時の制御例を説明する。図20及び図21は、バインド紙揃えユニット30の制御例(その1、2)を示すフローチャートである。
この実施例では、クランプ移動機構80と同期して、サイドジョーガー70の幅寄せ基準ガイド72bは、用紙束揃え後の整列ピン85a,85bの貫通時に、用紙束3”を挟み込むことがないように、用紙幅よりも広がる方向へ退避する。この例では、図18E及びFに示したように、ピン貫通動作中、クランプ移動機構80や整列ピン85a,85bを振動させることで、用紙3’の摩擦抵抗を低減できるようになる。
これらを制御条件にして、図20に示すフローチャートのステップST1でピン整列動作の開始命令を待機する。上位の制御系から開始命令が有った場合は、ステップST2でパドルローラ37を退避する。次に、ステップST3でサイドジョーガー70における紙寄せガイド72a及び幅寄せ基準ガイド72bの退避を実行する。この例では、図18Eで説明した幅寄せ#1モードを実行する。
ステップST4でクランプシャーシ801及び802のアッパーアーム801bを所定の位置まで開放する。この例では、アッパーアーム801bを中間位置まで開放して用紙束3”を整列し易くする。整列ピン85a,85bは、用紙束搬送路Iの外側に退避している。
ステップST5で整列ピン85a,85bをロアアーム側からアッパーアーム側へ突出してピン整列を行う。このとき、整列ピン85a,85bの突出動作と同時にアッパーアーム801bは開放動作を開始する。アッパーアーム801bが用紙3’を押さえている力を緩めながら、整列ピン85a,85bが挿入して行く動きとなる。アッパーアーム801bは、冊子厚より広く、用紙束搬送路Iの高さより狭い任意の中間位置まで開放して停止し、整列ピン85a,85bが上端検知センサ94で上端位置まで到達したことを検知するまで、この位置で待機している。これにより、アッパーアーム801bが開放された状態で、整列ピン85a,85bをパンチ孔3aに挿入し貫通してピン整列を行うことができる。
ステップST6で制御部50は整列ピン85a,85bがパンチ孔3aを貫通したか否かを判別する。この例で、上端検知センサ94は、整列ピン85a,85bが突出動作を開始してから上端位置に到達するまで時間を監視している。所定の時間内に整列ピン85a,85bが上端に到達しないと、ピン整列のリトライ動作に移行するようになる。
上端検知センサ94から制御部50には、上端検知信号S94が出力される。制御部50は、上端検知信号S94に基づいて上端検知センサ94が整列ピン上端を検知したか否かを判別する。上端検知センサ94が整列ピン上端を検知していない場合は、ステップST7に移行して整列ピン85a,85bを振動する(リトライ動作)。整列ピン駆動機構91では、モータ89を所定時間の正転・逆転を複数回繰り返すことで、リトライ動作が行われる。これにより、整列ピン85a,85bに振動を与えることができ、用紙間の摩擦抵抗を軽減できるようになる。
その後、図21に示すステップST8に移行してクランパ82a及び82bのアッパーアーム801bを振動する。このとき、用紙束3”の厚みに依存した任意の位置で停止しているアッパーアーム801bの駆動手段であるモータ86を所定パルス数だけ正転・逆転を複数回繰り返すことでリトライ動作が行われる。これにより、アッパーアーム801bに振動を与えることができ、用紙間の摩擦抵抗を軽減できるようになる。
その後、ステップST9に移行してサイドジョーガー70における紙寄せガイド72a及び幅寄せ基準ガイド72bを振動する。この例では、図18Fで説明した幅寄せ#2モードを実行する。
そして、ステップST10で制御部50は、上端検知センサ94が整列ピン上端を検知したか否かを判別する。上端検知センサ94が整列ピン上端を検知した場合は、ステップST11に移行する。また、上述のステップST6で既に上端検知センサ94が整列ピン上端を検知した場合は、上述のステップST7〜ST10をパスしてステップST11に移行する。
ピン挿入後、ステップST11では、クランパ82a及び82bのアッパーアーム801bを閉鎖する。この時点で、整列ピン85a,85bが上端まで到達している。整列ピン85a,85bを貫通させた状態でクランパ82a,82bを閉鎖させることにより、確実に、用紙束3”を整列できるようになる。
アッパーアーム801bが閉鎖方向に移動して閉鎖が完了した後、ステップST12に移行して整列ピン85a,85bを退避する。この例では、整列ピン85a,85bが下端位置まで退避する。これにより、ステップST13でピン整列を終了して用紙束3”の整列動作を完了する。
なお、ステップST10で上端検知センサ94が所定時間を経過しても、整列ピン上端を検知できない場合は、ステップST14に移行して異常処理を実行する。例えば、図示しない表示部にてエラー表示処理を実行し、エラー原因等を表示するようになされる。
このように、第2の実施例に係るバインド装置100によれば、所定の位置に各々穿孔されたパンチ孔3aの位置を揃え、かつ、複数枚の用紙3’を束ねて用紙束3”にする場合に、ロアアーム側に設けられた整列ピン駆動機構91では、モータ89が回転し、減速歯車98、UDラック95、リンク96、X状のアーム99a,99b等を駆動することで、固定用のロアアーム801aと、中間位置に開放された可動用のアッパーアーム801bとの間で整列ピン85a,85bを往復させるようになる。
従って、ロアアーム側からアッパーアーム側へ用紙束3”のパンチ孔3aを貫通させることができる。しかも、用紙束3”を上から押さえ付けることなく、用紙間の摩擦抵抗を少なくした状態でピン貫通を行うことができる。これにより、用紙束3”の用紙3’の状態でのばらつきを低減できる。
また、リトライ動作により、一旦用紙3’が押し付けられた状態にあり、摩擦抵抗が増加していても、再度、摩擦抵抗を軽減できるようになる。従って、用紙束整列後のパンチ孔3aが揃った用紙束3”をロアアーム801aとアッパーアーム801bとにより固定して次工程へ搬送できるようになる。
上述の実施例では、所定の枚数の用紙3’が用紙保留部32に揃った時点で、用紙3’を揃え直す場合について説明したが、これに限られることはなく、用紙3’が用紙保留部32へ進入する毎又は複数枚毎にピン整列動作を行い、用紙3’の貫通抵抗を軽減するようにしてもよい。
また、毎回又は複数回毎に整列ピン85a,85bを少しづつ突出させ、ピンをパンチ孔3aに挿入しながら紙揃えを行うようにしてもよい。更に、整列ピン85a,85bの駆動手段にステッピングモータを用いて細かい位置制御を行いながら、パンチ孔3aの揃え直しを行うようにしてもよい。
この発明は、白黒用及びカラー用のコピー機や印刷装置から出力される記録紙をバインド処理するバインド装置に適用して極めて好適である。
本発明に係る実施形態としての用紙処理装置を応用したバインド装置100の構成例を示す概念図である。 (A)〜(D)は、バインド装置100の機能例を示す工程図である。 バインダ紙揃えユニット30の構成例を示す斜視図である。 用紙カール押え機構31及び周辺機構の構成例を示す斜視図である。 バインダ紙揃えユニット30における第1の実施例としてのサイドジョーガー70の構成例を示す斜視図である。 上面から見たサイドジョーガー70の構成例を示す図である。 サイドジョーガー70の動作例を示す部分断面を含む正面図である。 整列ピン駆動機構91の構成例を示す斜視図である。 (A)及び(B)は、整列ピン85a,85bと用紙パンチ孔3aとの位置関係例を示す概念図である。 整列ピン駆動機構91におけるピン貫通前の動作例を示す斜視図である。 整列ピン駆動機構91におけるピン貫通後の動作例を示す斜視図である。 バインダ紙揃えユニット30における第2の実施例としてのクランプ移動機構80の構成例を示す斜視図である。 (A)〜(C)は、クシ型の押え部材の構成例及びその動作例を示す説明図である。 クランプ移動機構80における用紙束整列時の動作例(その1)を示す正面図である。 クランプ移動機構80における用紙束整列時の動作例(その2)を示す正面図である。 クランプ移動機構80における用紙束整列時の動作例(その3)を示す正面図である。 クランプ移動機構80における用紙束整列時の動作例(その4)を示す正面図である。 (A)〜(G)は、バインダ紙揃えユニット30における振動制御例を示すタイムチャートである。 バインダ紙揃えユニット30の制御系の構成例を示すブロック図である。 バインド紙揃えユニット30の制御例(その1)を示すフローチャートである。 バインド紙揃えユニット30の制御例(その2)を示すフローチャートである。
符号の説明
10 用紙搬送部(用紙搬送手段)
11 第1の搬送路
12 第2の搬送路
15 フラップ
20 パンチ処理部
21 パンチ刃
22,86,89 モータ(駆動部;振動部)
23,70 サイドジョーガー(幅寄せ用の案内部材)
30 バインダ紙揃えユニット(用紙保留手段)
31 用紙カール押え機構
32 用紙保留部
34a,34b カールフェンス部(押え部材)
37 パドルローラ
40 バインド処理部
41 移動機構
42 バインダカセット
43 綴じ部品
50 制御部
60 排出ユニット
61 第1のベルトユニット
62 第2のベルトユニット
80 クランプ移動機構(用紙固定搬送機構)
83 シャッター(用紙束搬送開閉機構)
82a,82b クランパ(クランプ部材)
85a,85b 整列ピン(整列用の棒状体)
91 整列ピン駆動機構(棒状体駆動機構)
93 HP検知センサ(検知部)
94 上端検知センサ(検知部)
100 バインド装置(用紙処理装置)
801a ロアアーム(固定用のクランプ部材)
801b アッパーアーム(可動用のクランプ部材)
880 クランプ開閉駆動部

Claims (4)

  1. 所定の位置に各々穿孔された孔部の位置を揃え、かつ、複数枚の用紙を束ねて用紙束にする用紙処理装置であって、
    固定用のクランプ部材と可動用のクランプ部材とを有して前記用紙束を固定して搬送する用紙固定搬送機構と、
    前記用紙固定搬送機構の固定用及び可動用のクランプ部材の間で棒状体を往復させる棒状体駆動機構とを備え、
    前記棒状体駆動機構及び前記用紙固定搬送機構の少なくともいずれか一方に振動部が設けられ、
    前記用紙束の整列時、前記棒状体を固定用のクランプ部材側から可動用のクランプ部材側へ向けて突出させ
    前記振動部は、
    前記棒状体及び可動用のクランプ部材の少なくともいずれか一方を振動することを特徴とする用紙処理装置。
  2. 前記用紙固定搬送機構は、
    前記可動用のクランプ部材を駆動するクランプ開閉駆動部を備え、
    前記用紙の孔部を揃える用紙束整列時、
    前記クランプ開閉駆動部は、
    前記固定用のクランプ部材に対して可動用のクランプ部材を所定の位置まで移動して前記用紙束を開放することを特徴とする請求項1に記載の用紙処理装置。
  3. 前記クランプ開閉駆動部は、
    前記用紙束整列時、
    前記棒状体駆動機構が前記用紙の孔部に前記棒状体の貫通を開始すると同時に前記固定用のクランプ部材に対する前記可動用のクランプ部材の移動を開始することを特徴とする請求項2に記載の用紙処理装置。
  4. 前記クランプ開閉駆動部は、
    前記用紙束整列時、
    前記棒状体駆動機構が前記用紙の孔部に前記棒状体の貫通した状態で、前記固定用のクランプ部材に対する前記可動用のクランプ部材を閉鎖して前記用紙束を固定することを特徴とする請求項2に記載の用紙処理装置。
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