JP4929967B2 - バッテリユニット制御方法およびバッテリユニット制御装置 - Google Patents

バッテリユニット制御方法およびバッテリユニット制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、複数のバッテリユニットを並列接続して負荷に電源を供給するバッテリユニット制御方法およびバッテリユニット制御装置に関するものである。
従来、ディスクアレイ装置などの無停電電源装置を備えたシステムでは、停電時に無停電電源装置内のバッテリから電源を供給して停電処理を行った後、停止させている。
ここで、システムにハードディスクなどが増設されて無停電電源装置内にバッテリユニットを並列に増設して容量を増大させ当該容量増大に対処していた。
この際、各バッテリユニットの各種状態情報(残充電量)を参照し、使用可能な1または複数のバッテリユニットを選択して当該選択したバッテリユニットから電源を負荷に供給する技術がある(特許文献1)。
特開平11−146575号公報
上述した前者のシステムに負荷が増大したときに無停電電源装置内のバッテリユニットを並列接続して増設して対処していたのでは、バッテリユニットを長い間使って容量が低下し放電時の内部抵抗が増大したものや、新品のバッテリユニットで内部抵抗が小さいものが混在することとなり、これら種々のバッテリユニットを混在して並列接続して負荷に電源を供給すると各バッテリユニットから負荷に供給する電流が大きくバラツキ、特に内部抵抗の小さいものは規定電流値を超え、ときとして当該バッテリユニットから負荷に電源を供給するラインが損傷したりなどの事態が発生するという問題が発生した。
また、上述した後者の技術では、各バッテリユニットの残充電量を記憶しておき、残充電量のあるバッテリユニットを複数選択して並列接続して負荷に供給していたため、前者で発生したと同様に、バッテリユニットから負荷に供給する電流のバラツキが発生してしまうと共にあるバッテリユニットに過大な電流が負荷に流れて当該バッテリユニットから負荷に供給するラインに発熱や損傷してしまう事態を回避できないという問題があった。
本発明は、これらの問題を解決するため、各バッテリユニットの充電情報を試験して記憶し、各バッテリユニットの充電情報がほぼ同じグループに自動選択して当該グループの複数バッテリユニットから負荷に電源を供給して所定充電量以下になったときに他のグループの複数バッテリユニットに切り換えて負荷に電源を供給するようにしている。
本発明は、各バッテリユニットの充電情報を試験して記憶し、各バッテリユニットの充電情報がほぼ同じグループに自動選択して当該グループの複数バッテリユニットから負荷に電源を供給して所定充電量以下になったときに他のグループの複数バッテリユニットに切り換えて負荷に電源を供給することにより、並列接続する各バッテリユニットから負荷に供給する電流のバラツキを自動的に最小限にして特定バッテリユニットに過大負荷がかかることを防止し、多数のバッテリユニットを並列接続して随時増設可能かつ大容量無停電電源装置を実現することが可能となる。
本発明は、各バッテリユニットの充電情報を試験して記憶し、各バッテリユニットの充電情報がほぼ同じグループに自動選択して当該グループの複数バッテリユニットから負荷に電源を供給して所定充電量以下になったときに他のグループの複数バッテリユニットに切り換えて負荷に電源を供給し、並列接続する各バッテリユニットから負荷に供給する電流のバラツキを自動的に最小限にして特定バッテリユニットに過大負荷がかかることを防止し、多数のバッテリユニットを並列接続して随時増設可能かつ大容量無停電電源装置を実現した。
図1は、本発明のシステム構成図を示す。
図1において、計算機システム1は、プログラムに従い各種業務処理を行う計算機システムであって、ここでは、ディスクアレイ装置2に内蔵した無停電電源装置を構成する図示の監視ユニット3、コントローラ4、電源ユニット5、およびバッテリユニット6などから構成されるものである。
監視ユニット3は、図示外のディスクアレイ装置(負荷)に供給する電源を監視するものあって、ここでは、停電監視手段31、グループ分け手段32、切り換え手段33、放電停止手段34などから構成されるものである。
停電監視手段31は、電源が負荷(ここでは、図示外のディスクアレイ装置)に供給する電源の停電を監視するものである。
グループ分け手段32は、複数のバッテリユニット6について、充電情報をもとにほぼ同じものを同じグループにしてグループ分け行うものである(図3参照)。
切り換え手段33は、あるグループに属する複数の並列接続バッテリユニット6から負荷(ディスクアレイ装置)に電源を供給し、所定充電量以下(所定電圧以下)になったときに他のグループの複数の並列接続バッテリユニット6に切り換えて電源を負荷に連続して供給するものである(図2から図6参照)。
放電停止手段34は、グループ内の複数の並列接続バッテリユニット6の放電を停止(負荷に電源の供給を停止)するものである。
コントローラ4は、停電時に負荷(ディスクアレイ装置)に停電処理(バックアップ処理)を指示したり、停電処理が完了したときにその旨を監視ユニット3に通知したりなどの各種制御を行うものであって、ここでは、停電処理手段41、完了通知手段42などから構成されるものである(図2参照)。
停電処理手段41は、監視ユニット3を構成する停電監視手段31から電源の停電検出の通知を受けたときに、負荷(ディスクアレイ装置)に停電処理(データのバックアップ処理)を指示したりなどするものである(図2参照)。
完了通知手段42は、停電処理を完了したときに、監視ユニット3にその旨の通知したりなどするものである(図2参照)。
電源ユニット5は、外部電源(商用電源など)をもとに負荷に供給するシステム電源を生成するものであって、ここでは、商用交流電力を直流電力(例えば48V直流電力)に変換して負荷(ディスクアレイ装置)に供給するものである。
バッテリユニット6は、通常時は充電し、停電時は放電するバッテリユニットであって、グループに属するバッテリユニット6の複数を並列接続する多数のバッテリユニット6であって、ここでは、電圧チェック手段61などから構成されるものである(図2から図6参照)。
電圧チェック手段61は、バッテリユニット6の電圧をチェックし、監視ユニット3に通知するものである(図2から図6参照)。
次に、図2の動作説明図のフローの順番に従い、図1の構成の動作を詳細に説明する。ここで、図2の外部電源、電源ユニット5、コントローラ4、バッテリユニット(ファースト)6、バッテリユニット(セカンド)6は、図1の外部電源および対応する番号のものにそれぞれ相当する。
図2は、本発明の動作説明図を示す。
図2において、S1は、外部電源が遮断し、停電発生する。
S2は、電源ユニット5が停電検出し、停電通知を行う。
S3は、監視ユニット3が停電通知を受信し、コントローラ4、各バッテリユニット6に通知/指示する。これらS1からS3は、外部電源が遮断し停電が発生すると、電源ユニット5がこれを検出して監視ユニット3の停電監視手段31に通知し、当該停電監視手段31がコントローラ4、バッテリユニット6に停電発生の旨を通知および停電処理の開始を指示する。
S4は、コントローラ4が停電を受信する。これは、コントローラ4が監視ユニット3の停電監視手段31から停電通知および停電処理開始指示を受信する。
S41は、停電処理開始する。これは、S4でコントローラ4が受信した停電通知および停電処理開始指示をもとに、停電処理を開始(例えば負荷である、ここでは、ディスクアレイ装置のキャッシュ上のデータをハードディスクに待避などの停電処理を開始)する。
S42は、停電処理完了する。これは、S41で開始した停電処理を完了したので、その旨(停電処理の完了した旨)を監視ユニット3に返答する。
S43は、監視ユニット3が停電処理完了を受信する。そして、放電停止指示をバッテリユニット6に通知する。
S44は、放電停止指示を受信する。
S45は、放電停止する。
以上のS4、S41からS45によって、コントローラ4は停電通知および停電処理開始指示をもとに、バッテリユニット6から供給された電源を使って、ここでは、ディスクアレイ装置のキャッシュ上のデータをハードディスク上に書き込んだりなどして停電処理を完了し、当該停電処理完了を監視ユニット3に通知すると、当該監視ユニット3はバッテリユニット6に放電停止指示し、バッテリユニット6からの電源の供給を停止する。これにより、停電発生すると、バッテリユニット6から電源が切断することなく連続して供給され、電源が連続して供給された負荷、ここでは、ディスクアレイ装置が停電処理を行い、完了したときにバッテリユニット6からの電源供給を停止し、一連の停電時の停電処理を完了したこととなる。
S5は、充電停止し、放電開始指示を受信する。
S51は、バックアップ電源供給(放電)する。これらS5、S51は、S3で監視ユニット3から停電発生して放電開始指示を受信、ここではバッテリユニット(ファースト)6が受信したので、充電を停止し、放電開始して負荷(ここでは、ディスクアレイ装置)に電源の供給を開始する。この状態では、バッテリユニット(セカンド)6は、S6で充電停止指示を受信し、当該バッテリユニット(セカンド)6へのシステム電源からの充電を停止する。
以上のS3、S5、S51、S6によって、監視ユニット3が停電発生を検出したので、まず最初に、バッテリユニット(ファースト)6に充電停止し、放電開始指示を通知し、当該バッテリユニット(ファースト)6から負荷に電源の供給を開始させる。併せて、バッテリユニット(セカンド)6には、充電停止のみを通知し、当該バッテリユニット(セカンド)6へのシステム電源からの充電を停止させる。これらにより、バッテリユニット(ファースト)6およびバッテリユニット(セカンド)6の2つのグループのうち、最初に、バッテリユニット(ファースト)6から放電してシステム電源を負荷に供給開始することが可能となる。バッテリユニット(セカンド)6は、待機中である。
S52は、充電情報を通知する。これは、バッテリユニット(ファースト)6が放電して負荷に電源を供給開始したので、当該バッテリユニット(ファースト)6の現在の充電情報(バッテリの残量(電圧))を検出して監視ユニット3に通知する。
S53は、監視ユニット3がS52で通知を受けた充電情報をもとに充電が少ないか判別する。YESの場合には、S54に進む。NOの場合には、現在放電中のバッテリユニット(ファースト)6の充電(充電量)が十分あるので、S52に戻り繰り返す。
S54は、S53のYESで充電が少なくなったと判明した(バッテリユニット(ファースト)6の残量が所定値以下(例えば所定電圧以下、図4参照)になったので、ファーストバッテリユニット6とセカンドバッテリユニット6とを切り換える指示を通知する。
S55は、バッテリユニット(ファースト)6が放電停止指示を受信する。これは、S53のYESでバッテリユニット(ファースト)6の充電情報で残量が所定値以下(例えば所定電圧以下)と判別されたので、バッテリユニット(ファースト)6が放電停止指示を受信する。
S56は、放電停止する。これは、S55で放電停止指示を受信したバッテリユニット(ファースト)6が放電停止する。
S57は、バッテリユニット(セカンド)6が放電開始指示を受信する。これは、S53のYESでバッテリユニット(ファースト)6の充電情報でバッテリの残量が所定値以下と判別されたので、バッテリユニット(セカンド)6が放電開始指示を受信する。
S58は、バックアップ電源を供給(放電)する。これは、S57で放電開始指示を受信したバッテリユニット(セカンド)6が放電開始し、負荷にシステム電源の供給を途絶えることなく開始する。
以上のS53のYES,S54からS58によって、バッテリユニット(ファースト)6の充電情報をもとに充電が少なくなった(例えば図4の所定電圧以下となった)と判明したときに、監視ユニット3がバッテリユニット(セカンド)6に放電開始指示を通知して当該バッテリユニット(セカンド)6から継続してシステム電源の供給を開始すると共にバッテリユニット(ファースト)6の放電を停止し、バッテリユニット(ファースト)6からバッテリユニット(セカンド)6に負荷の電源供給を継続して切り換えることが可能となる。この際、バッテリユニット(ファースト)6およびバッテリユニット(セカンド6はそれぞれのバッテリユニット6の充電情報(満充電量、現在の充電量、劣化度などの情報)中のここでは、劣化度(例えば満充電状態から試験回路に所定時間放電した後の電圧(あるいは降下電圧)で表される劣化度(図3参照))がほぼ同じものをグループ化しているため、並列接続した複数のバッテリユニット6からほぼ均一に負荷に電流を供給(放電)でき、複数の並列接続のバッテリユニット6から負荷へ供給する電流(放電)のバラツキを最小限にし、バッテリユニット6から負荷への供給線の過電流による当該供給線の損傷やバッテリユニットの劣化を速める事態(過電流放電による劣化を速める事態)を完全に防止することが可能となる。
図3は、本発明の動作説明図(充電情報)を示す。
図3において、S11は、外部電源が供給開始する。これは、図1の外部電源が負荷(ディスクアレイ装置2)に電源を供給開始する。
S12は、電源ユニット5がシステム電源を供給開始する。
S13は、バッテリユニット6がバッテリの充電を開始する。
S14は、充電情報を通知する。
S15は、充電情報を記憶する。ここでは、各バッテリユニット6に充電した充電量を、バッテリユニット6毎に図示の充電量テーブル7に登録して記憶する。ここで、充電量テーブル7には、バッテリユニット6毎に現時点での充電量(満充電時の充電量)をそれぞれ記憶する。新しいバッテリユニット6は、満充電時に大きな充電量(例えば90%)であり、長期間使用済みのバッテリユニット6は、満充電時に小さな充電量(例えば70%)となる。
以上のS11からS15によって、装置の外部電源が供給されたときに、各バッテリユニット6を充電してその満充電時の充電量を充電量テーブル7にそれぞれ登録して記憶することが可能となる。
S21は、装置POWER ONとなる。
S22は、バッテリテストを指示する。
S23は、バッテリユニット6がバッテリテストを実施し、劣化度を測定する。劣化度は、バッテリユニット6を満充電した状態からテスト回路に放電を開始し、所定時間経過後の電圧を測定(あるいは電圧降下を測定)する。
S24は、テスト結果を通知する。
S25は、監視ユニット3がS24のテスト結果を受信し、バッテリユニットをグループ分けする。これは、例えばS23でバッテリユニット6毎に満充電した後、テスト回路(試験回路)に接続して放電を開始し、所定時間経過後の電圧(あるいは放電開始時からの電圧降下)を測定し、当該測定した測定電圧を所定範囲毎に区分して当該区分に付与した劣化度を例えば下記のように定義する。
・イ(測定電圧 〜46V)
・ロ(測定電圧46V〜44V)
・ハ(測定電圧44V〜42V)
・・・・・
そして、上記定義に従い、テスト結果をもとに、バッテリユニット6毎に当該劣化度をバッテリテストの結果テーブル8に示すように、登録して記憶する。
劣化度
・バッテリユニットA イ
・バッテリユニットB ロ
・バッテリユニットC ハ
・バッテリユニットD イ
・バッテリユニットE ロ
・バッテリユニットF ハ
次に、下段のグループ分けテーブル9に示す下記のように、ここでは、2つのグループに分ける(指示に従い分ける)。グループ分けは、劣化度の小さいイのバッテリユニットA,Dの2つ、更に次に劣化度の小さいロのバッテリユニットBを1つ、合計3つをバッテリユニット(ファースト)6にグループ分けし、残りの3つをバッテリユニット(セカンド)6にグループ分けし、下記のようになる。ここで、充電量は、既述した図3のS11からS15で測定して登録したものである。
グループ バッテリユニット 充電量
・バッテリユニット(ファースト) A 87%


・バッテリユニット(セカンド) C 73%


以上のS21からS26によってバッテリユニット毎の充電情報(劣化度)を測定して当該測定したように充電情報(劣化度)がほぼ同じものを自動的にグループ分けして並列接続する複数のバッテリユニット6を自動選定することが可能となる。これにより、並列接続された各バッテリユニット6の劣化度がほぼ等しく、負荷に放電する電流をほぼ均一にしていずれかのバッテリユニット6に過負荷(過大な放電電流)が生じることがなく、ほぼ均一に放電電流を決めることができ、バッテリユニット6の過負荷による劣化を速めることを完全に防止できると共に、過負荷電流による当該バッテリユニット6の配線を損傷する事態を完全に防止することが可能となる。
また、装置の電源ON毎(あるいはオペレータの指示など)に自動的に各バッテリユニット6の劣化度を自動測定して再グループ分けを随時行うので、自動的にバッテリユニット6の劣化の進み具合の違いを解消したり、更に、新規にバッテリユニット6を追加(置き換え)したときに劣化度の再測定を指示することで、自動的に劣化度を測定して最適なグループ分けを自動的に行わせることが可能となる。
また、いずれのグループ数にグループ分けするかは、オペレータの指示で決めたり、デフォルトで決めたり、バッテリユニットの容量および負荷の容量をもとに当該負荷の容量を満たすに足りるバッテリユニットの数でグループ数を決めたり、いずれでもよい。
図4は、本発明の説明図(切り換え)を示す。これは、バックアップ電源電圧(バッテリユニットの放電電圧)の例を示す。
図4の(a)はバッテリユニット(ファースト)の平均出力電圧の例を示し、図4の(b)はバッテリユニット(セカンド)の平均出力電圧の例を示す。
図4の(a),(b)において、バッテリユニット(ファースト)6を満充電にした状態で、図1のシステム電源として供給(放電)を開始すると、当該バッテリユニット(ファースト)6の電圧が徐々に低下し、所定電圧V0になると、他のグループのバッテリユニット(セカンド)6に切り換える。そして、バッテリユニット(セカンド)6は同様に、徐々に電圧が降下して所定電圧V0になると次の他のグループのバッテリユニット6に切り換えることを繰り返す。これらの際に、バッテリユニット(ファースト)6、バッテリユニット(セカンド)6などからのシステム電源供給中に負荷の停電処理が終了すれば、その時点でこれらバッテリからの放電を停止する。
以上のように、バッテリユニット(ファースト)6、バッテリユニット(セカンド)6のように充電情報中の劣化度がほぼバッテリユニット6を同じグループに既述した図3で自動選択し、切り換えることにより、各バッテリユニット(ファースト)6、バッテリユニット(セカンド)6からの放電量をほぼ均一にしてバッテリ劣化を最小限したり、更に、特定のバッテリユニット6から過電流が流れ配線を損傷したりの事態を完全に防止することが可能となる。
図5は、本発明の説明図(増設)の例を示す。
図5の(a)は、バッテリユニットA、B,C,D,E,Fの6つから、バッテリユニットG,Hの2つ増設して8つにした様子を示す。新規の2つのバッテリユニットG、Hを増設すると、既述した図3のS21からS26によって、いずれのグループ、ここでは、2つのグループとすると、バッテリユニット(ファースト)6のグループ(劣化度がほぼ同じもののグループ)、バッテリユニット(セカンド)6のグループ(劣化度がほぼ同じもののグループ))に再自動グループ分けされ、停電発生時には、既述した図4の(a)、(b)に示すように切り換えが行われることとなる。尚、バッテリユニット(ファースト)6、バッテリユニット(セカンド)6のいずれを先に放電させるかはいずれもでよい。
以上のように、図5の(a)の計算機システムで、DISK UNITSを増設、コントローラE,F,G,Hを増設したことに伴い、バッテリユニットG,Hを増設すると自動的にバッテリユニットG、Hの劣化度を測定してグループ分けして停電に備えることが可能となる。
図5の(b)は、新規に追加したバッテリユニットG,Hの内部抵抗、放電電流の大きさを模式的に示す。バッテリユニットG,Hを増設した場合、当該増設した新品のバッテリユニットG,Hの内部抵抗RG,RHは、使用済みのバッテリユニットA,B,C,D,E,Fよりの通常は小さい。そのため、並列接続すると、当該新品のバッテリユニットG,Hは大きな電流を負荷(ディスクアレイ装置)に供給することとなる。そのため、負荷に供給する電流をほぼグループ内のユニットバッテリ6で同じにするために、本発明では、既述した図3のS21からS26で説明した、劣化度を測定し、当該劣化度がほぼ同じものを同じグループにグループ分けし、当該グループ内のバッテリユニット6を並列接続してほぼ同じ電流を負荷に供給するようにしている。
図6は、本発明の具体例を示す。これは、ユニットバッテリ(ファースト)6として6つ、ユニットバッテリ(セカンド)6として6つを自動選択(図3のS21からS26)し、当該2つのバッテリユニット(ファースト)6とバッテリユニット(セカンド)6とを切り換えて電源を負荷に供給する例を示す。
以上のように、6つのバッテリユニット6を1つのグループにグループ分けしたときに、各バッテリユニット6から負荷に供給する電流を均一になるようにしないと、過負荷電流のバッテリユニット6の配線が損傷したり、当該バッテリユニット6を急速に劣化させてしまうので、本発明により各グループのバッテリユニットは劣化度がほぼ同じものを同じグループにグループ分けを自動的に行うので(図3のS21からS26)、各バッテリユニット6からほぼ均一の電流(放電)を負荷に供給できる。
本発明は、多数のバッテリユニットを並列接続して随時増設可能かつ大容量無停電電源装置を実現したバッテリユニット制御方法およびバッテリユニット制御装置に関するものである。
本発明のシステム構成図である。 本発明の動作説明図である。 本発明の動作説明図(充電情報)である。 本発明の説明図(切り換え)である。 本発明の説明図(増設)である。 本発明の具体例である。
符号の説明
1:計算機システム
2:ディスクアレイ装置
3:監視ユニット
31:停電監視手段
32:グループ分け手段
33:切り換え手段
34:放電停止手段
4:コントローラ
41:停電処理手段
42:完了通知手段
5:電源ユニット
6:バッテリユニット
61:電圧チェック手段
7:充電量テーブル
8:バッテリテストの結果テーブル
9:グループ分けテーブル

Claims (8)

  1. 複数のバッテリユニットを並列接続して負荷に電源を供給するバッテリユニット制御方法において、
    前記バッテリユニットを充電状態から放電させて前記バッテリユニットの電圧あるいは降下電圧を測定し、前記測定の結果と所定範囲毎に区分した劣化度との対応を行って前記バッテリユニットの劣化度を特定し、前記バッテリユニットの劣化度を含む充電情報に基づいて前記バッテリユニットをグループに分け、各グループに属する前記バッテリユニットを並列接続するステップと、
    前記並列接続した複数のバッテリユニットから負荷に電源を供給開始するステップと、
    前記電源を供給開始した後、前記複数のバッテリユニットの残充電量が所定値以下になったときに他のグループの複数の並列接続したバッテリユニットに切り換えるステップと
    を有するバッテリユニット制御方法。
  2. 前記グループ数として、指定されたグループ数、あるいは指定された負荷供給電源容量を満たす数のバッテリユニット数毎のグループ数としたことを特徴とする請求項1に記載のバッテリユニット制御方法。
  3. 前記バッテリユニットの充電情報として、充電情報の測定が指示されたとき、装置ONのとき、およびバッテリユニット交換したときのいずれか1つ以上で、バッテリユニットを充電状態から放電させて充電情報を測定あるいは更新することを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載のバッテリユニット制御方法。
  4. 前記充電情報を測定あるいは更新したときに、再グループ分けを行うことを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載のバッテリユニット制御方法。
  5. 新たなバッテリユニットが追加されたときに指定された充電情報をもとに、あるいは当該バッテリユニットを充電状態から放電させて測定した充電情報をもとに、再グループ分けを行うことを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載のバッテリユニット制御方法。
  6. 前記バッテリユニットが充電あるいは浮動充電のときに、バッテリユニットの充電情報を測定することを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載のバッテリユニット制御方法。
  7. 前記グループに属する複数の並列接続バッテリユニットが負荷に供給する平均電圧が所定電圧以下となったときに他のグループの複数の並列接続バッテリユニットに切り換えることを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載のバッテリユニット制御方法。
  8. 複数のバッテリユニットを並列接続して負荷に電源を供給するバッテリユニット制御装置において、
    複数のバッテリユニットを充電状態から放電させて当該バッテリユニットの電圧あるいは降下電圧を測定し、前記測定の結果と所定範囲毎に区分した劣化度との対応を行って前記バッテリユニットの劣化度を特定し、前記バッテリユニットの劣化度を含む充電情報に基づいて前記バッテリユニットをグループに分け、各グループに属する前記バッテリユニットを並列接続する手段と、
    前記並列接続した複数のバッテリユニットから負荷に電源を供給開始する手段と、
    前記電源を供給開始した後、前記複数のバッテリユニットの残充電量が所定値以下になったときに他のグループの複数の並列接続したバッテリユニットに切り換える手段と
    を備えたことを特徴とするバッテリユニット制御装置。
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