JP4929548B2 - 改質ガスの流路交換装置またはガス混合部を備えた燃料改質装置 - Google Patents

改質ガスの流路交換装置またはガス混合部を備えた燃料改質装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、炭化水素系化合物を含む原燃料から水素リッチな燃料ガスを生成するための燃料改質装置に関し、特に、燃料改質装置内を流れる改質ガスの流路を変更する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
改質装置では、改質触媒を用いた改質反応によって、炭化水素系化合物を含む原燃料から水素リッチな燃料ガス(「改質済み燃料ガス」とも呼ぶ)を生成する。典型的な改質装置は、改質反応を行う改質部(改質反応部)や一酸化炭素浄化部を含む複数の反応容器を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、改質ガスの温度や濃度の値は、反応容器の中心近傍と周辺近傍とではかなり異なる場合がある。例えば、改質ガスの温度は、反応容器の中心近傍では比較的高く、周辺近傍では比較的低い傾向にある。また、改質ガス中の原燃料ガスの濃度は、反応容器の中心近傍では比較的低く、周辺近傍では比較的高い傾向にある。このような温度分布や濃度分布を均一化できれば、その反応容器全体としての反応の活性度を高められる可能性がある。
【0004】
改質装置の反応容器内における反応の活性度を高める技術としては、例えば、本出願人により開示された特開平7−267603号公報に記載されたものが知られている。この技術では、改質器に供給するガスの流れ方向を反転させることによって、改質器の起動時における改質触媒の還元処理を短時間で完了することができる。
【0005】
しかし、従来は、改質ガスの流路断面における特性分布(温度分布や濃度分布)の偏りを緩和することのできる技術は存在しなかった。
【0006】
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、改質ガスの流路断面における特性分布の偏りを緩和することのできる技術を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
上記目的の少なくとも一部を達成するために、本発明の第1の燃料改質装置は、炭化水素系化合物を含む改質燃料から、水素リッチな改質済み燃料ガスを生成するための燃料改質装置であって、前記燃料改質装置内に設けられ、前記改質済み燃料ガスとなる改質ガスが流れる改質流路と、前記改質流路に設けられ、前記改質流路の断面内の第1の流路領域を流れる第1の改質ガスの前記断面内における流路位置と、前記改質流路の断面内の第2の流路領域を流れる第2の改質ガスの前記断面内の流路位置とを交換するように構成された少なくとも1つの流路交換部と、を備えることを特徴とする。
【0008】
この燃料改質装置では、異なる流路領域を流れる第1と第2の改質ガスの流路が流路交換部によって交換されるので、改質ガスの流路断面における特性分布の偏りを緩和することができる。例えば、流路断面内の温度分布に大きな偏りが存在する場合には、その温度分布を均一化することができる。また、流路断面内のガス濃度分布に大きな偏りが存在する場合には、その濃度分布を均一化することができる。
【0009】
前記第1の流路領域は前記改質流路内の比較的中心側に存在し、前記第2の流路領域は前記改質流路内の比較的周辺側に存在するものとしてもよい。
【0010】
流路断面の中心近傍領域と周辺近傍領域とでは、温度や濃度の値がかなり異なる場合が多い。従って、これらの領域を流れるガスの流路を交換すれば、温度分布や濃度分布を均一化することができる。
【0011】
前記流路交換部は、前記流路交換部内の流路の外周を構成する外周部材と、前記外周部材の入口に設けられ、第1の中心領域開口と第1の周辺領域開口との2つの開口を少なくとも有する第1の開口部材と、前記外周部材の出口に設けられ、第2の中心領域開口と第2の周辺領域開口との2つの開口を少なくとも有する第2の開口部材と、前記第1の中心領域開口と前記第2の周辺領域開口とを接続する第1の接続流路と、前記第1の周辺領域開口と前記第2の中心領域開口とを接続する第2の接続流路と、を備えるようにしてもよい。
【0012】
この構成によれば、第1と第2の改質ガスの流路を容易に交換することができる。
【0013】
前記流路交換部は、さらに、前記第1の開口部材において前記第1の中心領域開口と前記第1の周辺領域開口との間の境界を構成する第1の境界部材に接続された壁面を有し、前記流路交換部の入口側から出口側に向けて中空部の断面積が減少する第1の中空錐状部材と、前記第2の開口部材において前記第2の中心領域開口と前記第2の周辺領域開口との間の境界を構成する第2の境界部材と、前記外周部材の壁面との間を接続する壁面を有し、前記流路交換部の入口側から出口側に向けて中空部の断面積が減少する第2の中空錐状部材と、前記第1の中空錐状部材の内側の第1の空間を、前記第2の中空錐状部材と前記外周部材とで挟まれた第2の空間に連通させる連通部材と、を備えるようにしてもよい。また、このとき、前記連通部材が前記第1の接続流路を形成し、前記第1と第2の中空錐状部材の間の空間が前記第2の接続流路を形成するようにしてもよい。
【0014】
この構成によれば、流路交換部内の流路が滑らかに変化するので、圧力損失の少ない流路交換部を得ることができる。
【0015】
本発明による第2の燃料改質装置は、炭化水素系化合物を含む改質燃料から、水素リッチな改質済み燃料ガスを生成するための燃料改質装置であって、前記燃料改質装置内に設けられ、前記改質済み燃料ガスとなる改質ガスが流れる改質流路と、前記改質流路に設けられ、前記改質流路の断面内の第1の流路領域を流れる第1の改質ガスと、前記改質流路の断面内の第2の流路領域を流れる第2の改質ガスとを混合するように構成された少なくとも1つのガス混合部と、を備えることを特徴とする。
【0016】
この燃料改質装置では、異なる流路領域を流れる第1と第2の改質ガスがガス混合部によって混合されるので、改質ガスの流路断面における特性分布の偏りを緩和することができる。例えば、流路断面内の温度分布に大きな偏りが存在する場合には、その温度分布を均一化することができる。また、流路断面内のガス濃度分布に大きな偏りが存在する場合には、その濃度分布を均一化することができる。
【0017】
なお、前記第1の流路領域は前記改質流路内の比較的中心側に存在し、前記第2の流路領域は前記改質流路内の比較的外周側に存在するようにしてもよい。
【0018】
また、前記ガス混合部は、前記ガス混合部内の流路の外周を構成する外周部材と、前記ガス混合部の入口から、前記ガス混合部の入口と出口の中間の位置までの区間において前記第1の流路領域と前記第2の流路領域とを区画する壁面を有する流路区画部材と、前記流路区画部材から排出された前記第1と第2の改質ガスの混合を促進する混合促進部材と、を備えるようにしてもよい。
【0019】
この構成によれば、第1と第2の改質ガスの混合を容易にかつ効率良く実現することができる。
【0020】
なお、上述した流路交換部やガス混合部を、前記改質流路に沿った複数の箇所に設けるようにしてもよい。
【0021】
この構成では、改質ガスの特性分布の偏りの緩和をより促進することができる。
【0022】
また、複数の流路交換部の間や、複数のガス混合部の間に、反応容器がそれぞれ配置されているようにしてもよい。
【0023】
この構成では、各反応容器における改質ガスの特性分布の偏りを緩和することができる。
【0024】
上述した流路交換部やガス混合部は、前記改質ガス全体の流れ方向に垂直な複数の断面で前記流路交換部を切断して得られる断面形状をそれぞれ有する多数の薄板を積層した薄板積層構造を有していてもよい。
【0025】
この構成によれば、流路交換部やガス混合部のサイズを小さく抑えることができる。従って、燃料改質装置全体を小型化することが可能である。
【0026】
なお、前記多数の薄板は、拡散接合によって接合されていることが好ましい。
【0027】
この構成によれば、多数の薄板を強固に接合することが可能である。
【0028】
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、流路交換装置、ガス混合装置、流路交換装置またはガス混合装置を備える燃料改質装置、これらの装置の製造方法、その燃料改質装置を備える燃料電池システム、および、その燃料電池システムを備える車両や移動体、等の形態で実現することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.全体構成:
B.流路交換部を備えたシフト部の実施例:
C.流路交換部の他の実施例:
D.ガス混合部の実施例:
E.変形例:
【0030】
A.全体構成:
図1は、本発明の一実施例としての燃料改質装置を搭載した電気自動車の概略構成図である。この電気自動車(以下、単に「車両」と呼ぶ)の車輪駆動機構は、モータ20と、トルクコンバータ30と、変速機40とを有している。モータ20の回転軸13は、トルクコンバータ30に結合されている。トルクコンバータの出力軸14は、変速機40に結合されている。変速機40の出力軸15は、ディファレンシャルギヤ16を介して車輪18の車軸17に結合されている。
【0031】
モータ20は、ロータ22と、ステータ24とを備える三相の同期モータである。ロータ22の外周面には、複数個の永久磁石が設けられている。また、ステータ24には、回転磁界を形成するための三相コイルが巻回されている。モータ20は、ロータ22に備えられた永久磁石による磁界と、ステータ24の三相コイルによって形成される磁界との相互作用により回転駆動する。また、ロータ22が外力によって回転させられる場合には、これらの磁界の相互作用により三相コイルの両端に起電力を生じさせる。この場合には、モータ20は発電機として機能する。
【0032】
モータ20には、主電源としての燃料電池システム60と、補助電源としてのバッテリ(2次電池)50と、の2つの電源が備えられている。バッテリ50は燃料電池システム60が故障した場合や、車両の始動時等のように燃料電池システム60から十分な電力を出力することができない場合などに、不足する電力をモータ20に供給する。バッテリ50の電力は、さらに、車両の制御を行う制御ユニット70や、照明装置などの電力機器(図示せず)にも供給される。
【0033】
2つの電源50,60からの電力は、それぞれの駆動回路51,52と、切替スイッチ80とを介してモータ20に供給される。切替スイッチ80は、バッテリ50と、燃料電池システム60と、モータ20の3者間の接続状態を任意に切り替えることができる。ステータ24は、切替スイッチ80および第1の駆動回路51を介してバッテリ50に電気的に接続され、また、切替スイッチ80および第2の駆動回路52を介して燃料電池システム60に接続される。2つの駆動回路51,52は、それぞれトランジスタインバータで構成されており、モータ20の三相それぞれに対して、ソース側とシンク側の2つを一組としてトランジスタが複数備えられている。これらの駆動回路51,52は、制御ユニット70と電気的に接続されている。
【0034】
制御ユニット70は、シフトレバー72と、アクセルペダル74と、ブレーキペダル76とから与えられる運転者の指令に基づいて、車両のための各種の制御を実行する。制御ユニット70が駆動回路51,52の各トランジスタのオン・オフの時間をPWM制御すると、バッテリ50および燃料電池システム60を電源とする擬似三相交流がステータ24の三相コイルに流れ、回転磁界が形成される。モータ20は、このような回転磁界の作用によって、先に説明した通り電動機または発電機として機能する。
【0035】
なお、制御ユニット70の各種の制御動作は、制御ユニット70に内蔵されている図示しないメモリ内に格納されたコンピュータプログラムを、制御ユニット70が実行することによって実現される。このメモリとしては、ROMやハードディスクなどの種々の記録媒体を利用することが可能である。
【0036】
図2は、燃料電池システム60の内部構成を示す説明図である。この燃料電池システム60は、ガソリンなどの原燃料を供給するための原燃料供給部110と、水を供給するための水供給部120と、空気を供給するための空気供給部130と、原燃料と水と空気とを含む改質原料から改質反応により燃料ガスHRGを生成する改質器140と、燃料電池150とを備えている。
【0037】
原燃料供給部110は、原燃料を貯蔵する原燃料タンク112と、ポンプ114と、原燃料供給用の配管系と、を有している。本実施例においては、原燃料としてガソリンが利用されている。水供給部120は、水を貯蔵する水タンク122と、ポンプ124と、水供給用の配管系と、を有している。空気供給部130は、エアポンプ132と、空気供給用の配管系とを有している。
【0038】
改質器140は、蒸発部141と、改質触媒を利用した改質反応を行うための改質部142(「改質反応部」とも呼ぶ)と、熱交換部143と、シフト部144と、CO浄化部145と、を有している。
【0039】
原燃料(ガソリン)と水と空気は、蒸発部141において気化され、混合されて、改質原料ガスとなる。この気化に必要な熱は、蒸発部141内において改質原料流路とは別個に設けられた燃焼通路内における触媒燃焼反応によって発生する。この触媒燃焼反応に使用される燃料としては、燃料電池150からの燃料排ガスEXGが主として利用される。燃料排ガスEXGのみでは発熱量が不足する場合には、図示しない供給路を介して原燃料タンク112から原燃料が蒸発部141に供給される。
【0040】
なお、本明細書においては、改質器140に入る3種類の改質原料の混合ガスを「改質原料ガス」と呼ぶ。また、改質原料ガスと、改質器140から取り出される燃料ガスHRGとの中間状態にある混合気体を、「改質ガス」と呼ぶ。また、改質器140内の改質ガスの流路を「改質流路」と呼ぶ。
【0041】
改質原料ガスは、改質部142と、シフト部144と、CO浄化部145とにおける化学反応によって水素ガスリッチな燃料ガスHRGに変換される。まず、改質部142では、改質触媒を利用した改質反応が行われる。シフト部144は、シフト反応によって一酸化炭素濃度を低減するとともに、水素濃度を増大させる。CO浄化部145は、一酸化炭素の選択酸化反応を利用して一酸化炭素濃度をさらに低減する。シフト部144とCO浄化部145は、いずれも一酸化炭素濃度を低減するための反応器なので、これらを合わせて「一酸化炭素低減部」と呼ぶことができる。なお、シフト部144やCO浄化部145内に熱交換器を設けて、水や原燃料を昇温するとともに改質ガスを冷却するようにしてもよい。このような熱交換器の設置は、燃料電池システム全体の熱効率を向上させるという利点を有している。
【0042】
ガソリンを改質原料として用いた場合には、改質部142における改質ガスの温度は約650℃程度であり、シフト部144における改質ガス温度は約250℃である。熱交換部143は、水と改質ガスとの熱交換を行って、改質ガスをシフト反応に適した温度まで冷却するとともに、水を加熱する。熱交換部143で加熱された水は、水蒸気改質反応用の水として蒸発部141に供給される。
【0043】
B.流路交換部を備えたシフト部の実施例::
図3は、シフト部144の内部構成を示す説明図である。シフト部144は、3つの流路交換部302,304,306と3つのシフト反応室402,404,406とが、改質ガスの流れ方向に沿って交互に配置された構成を有している。なお、これらの6つの流路室302,402,304,404,306,406は互いに接続されて連続した流路を形成しているが、図3では図示の便宜上、それぞれの流路室の間に隙間が描かれている。
【0044】
図4は、シフト部144内の6つの流路室を通る改質ガスの流れの様子を示す説明図である。第1の流路交換部302は、中心流路領域310と周辺流路領域320とを有している。第1の流路交換部302は、その入口において中心流路領域310に流入した改質ガスが、出口では周辺流路領域から排出されるように構成されている。一方、第1の流路交換部302の入口において周辺流路領域320に流入した改質ガスは、出口では中心流路領域から排出される。他の流路交換部304,306も、第1の流路交換部302と同一の構成を有している。流路交換部302の具体的な構成については後述する。
【0045】
シフト部144に流入する改質ガスの温度は、図4に示したように、流路断面の中心近傍において比較的高く、周辺近傍において比較的低い傾向にある。この理由は、改質部142(図2)内において、中心近傍では反応が比較的活発で温度が高く、周辺近傍では反応が比較的不活発で温度が低いためである。
【0046】
改質ガス流路の中心近傍を流れる改質ガスと周辺近傍を流れる改質ガスは、第1の流路交換部302内において互いの位置を交換するので、第1のシフト反応室402の中心近傍には比較的低温の改質ガスが導入され、その周辺近傍には比較的高温の改質ガスが導入される。ところで、通常は、第1のシフト反応室402においても、その中心近傍の方が周辺近傍よりも反応が活発であり、中心近傍の方が周辺近傍よりも温度が高くなる傾向にある。本実施例では、第1のシフト反応室402の中心近傍に導入されるガスの方が温度が高いので、第1のシフト反応室402内の流路断面における温度分布が均一化される。第2と第3のシフト反応室404,406においても、同様に、その流路断面における温度分布が均一化される。従って、シフト部144の全体を通して、改質ガス流路断面における温度分布が均一化されることが理解できる。
【0047】
ところで、一般に、反応容器内における反応の活性度は温度に強く依存する。本実施例によれば、シフト部144内の改質ガス流路断面における温度分布が均一化されるので、反応の活性度も改質ガス流路断面内でより均一化される。この結果、シフト部144全体としての反応の活性度を高めることができる可能性がある。
【0048】
なお、反応が活発な領域では、改質ガス中の原燃料ガスがより多く消費される傾向にある。従って、改質ガスの濃度も、改質ガス流路の中心近傍では低くなり、逆に、周辺近傍では高くなる傾向にある。本実施例の流路交換部302,304,306は、このようなガスの濃度分布も均一化することができる。
【0049】
図5は、流路交換部の構成を説明するための概念図である。この流路交換部300は、3つの流路交換部302,304,306の概略構成とその機能を説明するためのものであり、正確な構成は後述する流路交換部302,304,306の構成とは多少異なっている。なお、図5では、図示の便宜上、流路交換部400の入口側を下とし、出口側を上とした状態が描かれている。
【0050】
図5に示した流路交換部300は、流路の外周を構成する中空円筒状の外周部材500と、流路の入口を構成する入口部材510と、流路の出口を構成する出口部材520と、を有している。入口部材510は、外周リング512と内周リング514とを有している。内周リング514は、入口における中心領域開口CO1と周辺領域開口PO1との境界を構成する境界部材である。出口部材520も、同様に、外周リング522と内周リング524とを有している。この内周リング524は、出口における中心領域開口CO2と周辺領域開口PO2との境界を構成する境界部材である。
【0051】
外周部材500の内側には、さらに、第1の中空錐状部材530と、第2の中空錐状部材540と、2つの連通部材550とが設けられている。第1の中空錐状部材530は、入口部材510の内周リング514に接続された壁面を有してており、流路交換部300の入口側から出口側に向けて中空部の断面積が次第に減少する形状を有している。また、第1の中空錐状部材530は、その上流側では開放されており、下流側は閉鎖されている。第2の中空錐状部材540は、外周部材500の内壁の中央付近の位置と、出口部材520の内周リング522とを接続する壁面を有している。第2の中空錐状部材540も、流路交換部300の入口側から出口側に向けて中空部の断面積が減少する形状を有している。また、第2の中空錐状部材540は、上流側も下流側も開放されている。連通部材550は、第1の中空錐状部材530の内側の空間と、第2の中空錐状部材540と外周部材500とで挟まれた空間とを連通するものである。
【0052】
図5において下側から流れてくる改質ガスは、入口部材510において、中心領域開口CO1に導入されるガスと、周辺領域開口PO1に導入されるガスとに分離される。入口の周辺領域開口PO1に導入された改質ガスは、第1と第2の中空錐状部材530,540の壁面の間の空間を流れて、出口の中心領域開口CO2から排出される。一方、入口の中心領域開口CO1に導入された改質ガスは、第1の中空錐状部材530の内側の空間と、連通部材550の内部空間とを経由して、外周部材500と第2の中空錐状部材540との間の空間に導かれ、出口の周辺領域開口PO2から排出される。なお、後述する流路交換部302の具体的な構成では、連通部材550の形状が図5よりも大きいが、これは、図5では理解を容易にするために連通部材550を小さく描いたためである。
【0053】
このように、図5に示す流路交換部300は、改質流路の断面内の中心領域を流れる改質ガスの流路位置と、周辺領域を流れる第2の改質ガスの流路位置とを交換するように構成されている。従って、図4で説明したように、流路断面におけるガスの温度分布や濃度分布を均一化することができる。
【0054】
図6は、流路交換部302の具体的な構成を示す斜視図である。また、図7は、図6のA−A縦断面図である。図7では、図5で説明した外周部材500と、入口部材510(外周リング512および内周リング514)と、出口部材520(外周リング522および内周リング524)と、第1の中空錐状部材530と、第2の中空錐状部材540とが見えている。なお、図5の連通部材550に相当する部材は、図7では見えていない。
【0055】
図8は、図7のa〜jで示す位置における横断面図である。図8(j)に示す入口部材510は、内周リング514と外周リング512とを接続する接続部材516を有しており、これによって、入口部材510全体が一体として構成されている。同様に、図8(a)に示す出口部材520も、内周リング524と外周リング522とを接続する接続部材526を有しており、これによって出口部材520全体が一体として構成されている。他の図8(b)〜(i)においても同様に、各断面を構成する部材同士が互いに接続されていることが理解できる。
【0056】
ここで、改質ガスの流れの様子を流路交換部302の入口側(図8(j))から出口側(図8(a))に順に辿ると、以下の通りである。図8(j)に示すように、流路交換部302の入口の開口部は、内周リング514によって中心領域開口CO1と周辺領域開口PO1とに区分されている。図8(j)では、中心領域開口CO1を通る第1の改質ガスG1が黒丸で代表されており、周辺領域開口PO1を通る第2の改質ガスG2が白丸で代表されている。
【0057】
図8(i)は、図8(j)よりもやや出口側の断面図であり、ここでは、第1の中空錐状部材530の壁面と、連通部材550の壁面とが現れている。第1の改質ガスG1は、この連通部材550の内側にも進入できるが、そのほとんどは流路の中心付近を通過すると考えられる。また、第2の改質ガスG2は、周辺領域の流路を通過する。
【0058】
図8(h)の断面では、第1の中空錐状部材530の内部空間がやや狭くなっており、一方、連通部材550の内部空間がやや広くなっている。この傾向は、図8(g)の断面においても続いている。
【0059】
図8(f)の断面では、第2の中空錐状部材540の壁面が現れている。また、第2の中空錐状部材540と外周部材500とに挟まれた空間は、連通部材550の内側の空間を介して、第1の中空錐状部材530の内側の空間と接続されていることが理解できる。図8(f)よりも出口側に近づくにつれて、第1の中空錐状部材530の内部空間は次第に狭くなり、第2の中空錐状部材540と外周部材500との間の空間は次第に広くなってゆく。また、連通部材550の内部空間は、次第に狭くなってゆく傾向にある。
【0060】
図8(c)の断面では、第1の中空錐状部材530の上端部が現れている。この断面においては、第2の中空錐状部材540の内側の流路がより中心側に寄っており、第2の中空錐状部材540と外周部材500との間の流路がより広くなっている。また、第1の改質ガスG1は、この周辺側の流路を流れており、第2の改質ガスG2は中心側の流路を流れている。そして、図8(a)に示す出口部材520においては、第1の改質ガスG1は周辺領域開口PO2を通過し、第2の改質ガスG2は中心領域開口CO2を通過する。
【0061】
図8(a)〜(j)から理解できるように、この流路交換部302は、改質流路の断面内の中央近傍を流れる第1の改質ガスの流路位置と、改質流路の断面の周辺近傍を流れる第2の改質ガスの流路位置とを交換するように構成されており、図4で説明した機能を有している。
【0062】
図9は、流路交換部302の製造方法を示すフローチャートである。ステップS1では、多数の薄板材を準備する。薄板材の材質としては、インコネルやステンレス鋼などの耐熱性合金が用いられる。あるいは、セラミック製の板材を利用することも可能である。薄板材の厚みは、約0.5mm〜約3mm程度が好ましい。
【0063】
ステップS2では、薄板材をエッチングによって加工して、改質ガス全体の流れ方向に垂直な断面で流路交換部302を切断したときの複数の断面形状をそれぞれ有する多数の流路プレートを作成する。前述した図8(a)〜(j)は、これらの流路プレートのうちの一部に相当する。なお、図8(a)〜(j)でも説明したように、各流路プレートは、それぞれが一枚のプレートとして取り扱えるように、流路プレート内の各部材が互いに接続されていることが好ましい。
【0064】
なお、エッチングの代わりに、カッターなどを用いた機械加工によって流路プレートを作成しても良い。但し、エッチングによって流路プレートを加工すると、加工部分にバリなどの変形の無いきれいな流路プレートを得ることができるという利点がある。また、薄板材の加工では、機械加工に比べてエッチングの方が寸法精度が高いという利点もある。
【0065】
ステップS3では、こうして加工された複数の流路プレートが、順次積層される。ステップS4では、この積層物が拡散接合され、各流路プレート同士が互いに接合された薄板積層構造が生成される。流路プレートの接合に拡散接合を利用すれば、薄板同士が密着した状態で強固に接合することができる。従って、流路に漏れが生じる可能性を低く抑えることができる。但し、接合の方法としては、拡散接合以外の他の方法を利用しても良い。
【0066】
こうして、薄板積層構造を有する流路交換部302が完成する。なお、流路交換部302は、薄板を積層する方法以外の方法で製作することも可能である。但し、流路交換部302は複雑な流路を有しているので、薄板を積層する方法を採用する方が製作が容易であり、また、高い寸法精度を得ることができる。また、薄板積層構造を有する流路交換部302を用いるようにすれば、流路交換部302のサイズを小さく抑えることができる。この結果、シフト部144や燃料改質装置の全体を小型化することができる。
【0067】
以上のように、本実施例のシフト部144では、中心近傍のガス流路と周辺近傍のガス流路とを交換する流路交換部302を用いたので、シフト部144の流路断面におけるガスの温度分布を均一化することが可能である。また、原燃料ガスの濃度分布も均一化することができる。この結果、シフト部144全体における反応の活性度を高めることが可能である。
【0068】
なお、図4に示したように、本実施例では、複数の流路交換部302,304,306を用いたので、より大きな均一化効果を得ることができる。また、複数の流路交換部302,304,306の間には、反応容器としてのシフト反応室402,404が設けられているので、均一化の効果がさらに顕著である。
【0069】
C.流路交換部の他の実施例:
図10は、流路交換部の第2実施例を示す断面図である。この図は、図7を右に90度回転したものに相当する姿勢で描かれている。この流路交換部302aは、第1実施例の流路交換部302の第1の中空錐状部材530の壁面の外面と内面にそれぞれフィン532,534を設けたものである。これらのフィン532,534は、流れの方向に沿って伸びており、中空錐状部材530の内面と外面上にそれぞれ放射状に設けられている。
【0070】
なお、図10では、図8で説明した第1と第2の改質ガスG1,G2の流れが矢印で示されている。また、図10では、連通部材550の輪郭の一部が破線で示されている。
【0071】
フィン532,534は、改質ガス流路の中心近傍を流れるガスG1と、周辺近傍を流れるガスG2との熱交換を促進する。従って、温度分布の均一化の効果を促進することができる。なお、熱交換を促進する伝熱促進部材として、これらのフィン532,534以外の他の構成を採用することも可能である。
【0072】
図11は、流路交換部の第3実施例を示す断面図である。この流路交換部302bは、図7に示した第1実施例の第1の中空錐状部材530を、中空円筒状部材530bに置換し、また、第2の中空錐状部材540を、外周に鍔542のある中空円筒状部材540bに置換した構成を有している。鍔542は、外周部材500と接続されている。また、図11には、第1の中空円筒状部材530bの内部空間と、第2の中空円筒状部材540bと外周部材500との間に形成された空間とを連通する連通部材550bの輪郭の一部が破線で描かれている。
【0073】
この流路交換部302bも、上述した流路交換部302,302aと同様に、改質ガスG1,G2の流路を交換する機能を有している。但し、中空円筒状部材530b,540bよりも中空錐状部材530,540の方が圧力損失が小さいので、この点では第1実施例や第2実施例の流路交換部302,302aの方が好ましい。
【0074】
D.ガス混合部の実施例:
図12は、本発明によるガス混合部の第1実施例の構成を示す従断面図である。このガス混合部600は、流路の外周を構成する中空円筒状の外周部材610と、外周部材610の内部の入口側に設けられた中空円筒状部材620と、中空円筒状部材620の下流側に離間して設けられた中空半球状部材630とを有している。中空円筒状部材620は、ガス混合部600の入口の流路を、中心近傍の流路領域と周辺近傍の流路領域とに区画している。このガス混合部600も、第1実施例の流路交換部302と同様な製造工程により、薄板積層構造として製造することが可能である。
【0075】
中心近傍の流路領域を流れる第1の改質ガスG1と、周辺近傍の流路領域を流れる第2の改質ガスG2は、中空円筒状部材620を出ると、中空半球状部材630で流れが大きく乱されて、周辺近傍の流路領域を流れてきた第2の改質ガスG2と混合される。こうして混合が促進された改質ガスが、ガス混合部600から排出される。
【0076】
このようなガス混合部600を、流路交換部302の代わりに用いるようにすれば、改質ガス流路の断面方向における温度分布やガスの濃度分布を均一化することが可能である。また、図3と同様に、ガス混合部600を改質流路の複数箇所に設けることによって、均一化の効果が顕著になる。
【0077】
図13は、ガス混合部の第2実施例の構成を示す従断面図である。このガス混合部600aは、図12に示した第1実施例における半球状部材630の代わりに、障壁612を設けたものである。この障壁612は、中空円筒状部材620の出口から離間した位置に、外周部材610の内面の全周にわたって設けられている。但し、内面の全周の一部にのみ障壁612を設けるようにしてもよい。この障壁612は、改質ガスの流れ(特に、外周近傍を流れる改質ガスG2の流れ)を乱す機能があり、これによって、改質ガスG1,G2の混合を促進する。このようなガス混合部600aを用いても、改質ガス流路の断面方向における温度分布やガスの濃度分布を均一化することが可能である。
【0078】
図14は、ガス混合部の第3実施例の構成を示す従断面図である。このガス混合部600bは、図12に示した第1実施例における半球状部材630の代わりに、エッジ部材640を設けたものである。このエッジ部材640は、中空円筒状部材620の出口から離間した位置に、エッジを上流側(入口側)に向けた形で設けられている。改質ガスがこのエッジに衝突すると、エッジトーンと呼ばれる音が発生して、ガスの流れを乱す。このようなエッジの効果は、「エッジトーン現象」と呼ばれている。このエッジトーン現象によって、ガスの流れが乱されるので、改質ガスG1,G2の混合を促進することができる。従って、このようなガス混合部600bを用いると、改質ガス流路の断面方向における温度分布やガスの濃度分布を均一化することが可能である。
【0079】
E.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
【0080】
E1.変形例1:
上述した流路交換部の各実施例では、改質流路の断面のうちの中心近傍を流れる改質ガスの流路位置と、周辺近傍を流れる改質ガスの流路位置とを交換していたが、この代わりに、右側の流路位置と左側の流路位置とを交換するようにしてもよい。一般に、本発明の流路交換部は、改質流路の断面内の第1の流路領域を流れる第1の改質ガスの流路位置と、改質流路の断面内の第2の流路領域を流れる第2の改質ガスの流路位置とを交換するように構成されていればよい。
【0081】
同様に、上述した各種のガス混合部においても、右側の流路を流れる改質ガスと左側の流路を流れる改質ガスとの混合を促進するようにしてもよい。一般に、本発明のガス混合部は、改質流路の断面内の第1の流路領域を流れる第1の改質ガスと、改質流路の断面内の第2の流路領域を流れる第2の改質ガスとを混合するように構成されていればよい。
【0082】
E2.変形例2:
上述した流路交換部の各実施例では、入口部材510(図5,図7)が流路交換部の入口に設けられており、出口部材520が流路交換部の出口に設けられていたが、これらの部材を流路交換部の入口や出口よりもやや内側に設けるようにしてもよい。すなわち、入口や出口の近傍に、中心領域開口と周辺領域開口との2つの開口を少なくとも有する開口部材を設けるようにすれば良い。
【0083】
E3.変形例3:
上述した各実施例では、流路交換部やガス混合部の外形を円筒状であるとしていたが、外形は円筒状に限らず、直方体状や六角柱状などの任意の形状を採用することが可能である。
【0084】
E4.変形例4:
上述した流路交換部の各実施例では、入口の中心領域開口に流入する第1の改質ガスと周辺領域開口に流入する第2の改質ガスが流路交換部内で壁面によって互いに完全に分離されており、両者が混合しないように流路交換部が構成されていた。この代わりに、流路交換部内の壁面に連通孔を設けて、第1と第2の改質ガスの一部が流路交換部内で互いに混合されるようにしてもよい。
【0085】
E5.変形例5:
上記各実施例では、シフト部144内に流路交換部(流路交換装置)やガス混合部(ガス混合装置)を設けていたが、燃料改質装置の他の部分に流路交換部やガス混合部を設けることも可能である。
【0086】
E6.変形例6:
改質器の原燃料としては、ガソリン以外の種々の炭化水素系燃料を使用可能である。例えば、メタノールなどのアルコールや、天然ガス、アルデヒド、エーテルなどの種々の炭化水素系化合物を利用することができる。
【0087】
E7.変形例7:
上記実施例では、燃料電池システム60を使用した電気自動車の例について説明したが、本発明は、車輪駆動用の原動機として、モータと内燃機関との2つの原動機を用いたハイブリッド自動車(ハイブリッド車両)にも適用することができる。また、本発明は、船舶や電車などのような、自動車以外の移動体にも適用可能である。すなわち、本発明は、一般に、燃料電池と、燃料改質装置と、燃料電池を含む電源から供給される電力によって駆動される原動機と、を備える移動体に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての燃料改質装置を搭載した電気自動車の概略構成図。
【図2】燃料電池システム60の内部構成を示す説明図。
【図3】シフト部144の内部構成を示す説明図。
【図4】シフト部144内の6つの流路室を通る改質ガスの流れの様子を示す説明図。
【図5】流路交換部の構成を説明するための概念図。
【図6】流路交換部302の斜視図。
【図7】流路交換部302の縦断面図。
【図8】流路交換部302の横断面図。
【図9】流路交換部302の製造方法を示すフローチャート。
【図10】流路交換部の第2実施例を示す断面図。
【図11】流路交換部の第3実施例を示す断面図。
【図12】ガス混合部の第1実施例を示す断面図。
【図13】ガス混合部の第2実施例を示す断面図。
【図14】ガス混合部の第3実施例を示す断面図。
【符号の説明】
13…回転軸
14…出力軸
15…出力軸
16…ディファレンシャルギヤ
17…車軸
18…車輪
20…モータ
22…ロータ
24…ステータ
30…トルクコンバータ
40…変速機
50…バッテリ
51,52…駆動回路
60…燃料電池システム
70…制御ユニット
72…シフトレバー
74…アクセルペダル
76…ブレーキペダル
80…切替スイッチ
110…原燃料供給部
112…原燃料タンク
114…ポンプ
120…水供給部
122…水タンク
124…ポンプ
130…空気供給部
132…エアポンプ
140…改質器
141…蒸発部
142…改質部
143…熱交換部
144…シフト部
145…CO浄化部
150…燃料電池
300,302,304,306…流路交換部
310…周辺流路領域
320…中心流路領域
400…流路交換部
402,404,406…シフト反応室
500…外周部材
510…入口部材
512…外周リング
514…内周リング
516…接続部材
520…出口部材
522…外周リング
524…内周リング
526…接続部材
530…中空錐状部材
530b…中空円筒状部材
532,534…フィン
540…中空錐状部材
540b…中空円筒状部材
542…鍔
550…連通部材
600…ガス混合部
610…外周部材
612…障壁
620…中空円筒状部材
630…中空半球状部材
640…エッジ部材

Claims (14)

  1. 炭化水素系化合物を含む改質燃料から、水素リッチな改質済み燃料ガスを生成するための燃料改質装置であって、
    前記燃料改質装置内に設けられ、前記改質済み燃料ガスとなる改質ガスが流れる改質流路と、
    前記改質流路に設けられ、前記改質流路の断面内の第1の流路領域を流れる第1の改質ガスの前記断面内における流路位置と、前記改質流路の断面内の第2の流路領域を流れる第2の改質ガスの前記断面内の流路位置とを交換するように構成された少なくとも1つの流路交換部と、
    を備え
    前記第1の流路領域は前記改質流路内の比較的中心側に存在し、前記第2の流路領域は前記改質流路内の比較的周辺側に存在し、
    前記流路交換部は、
    前記流路交換部内の流路の外周を構成する外周部材と、
    前記外周部材の入口近傍に設けられ、第1の中心領域開口と第1の周辺領域開口との2つの開口を少なくとも有する第1の開口部材と、
    前記外周部材の出口近傍に設けられ、第2の中心領域開口と第2の周辺領域開口との2つの開口を少なくとも有する第2の開口部材と、
    前記第1の中心領域開口と前記第2の周辺領域開口とを接続する第1の接続流路と、
    前記第1の周辺領域開口と前記第2の中心領域開口とを接続する第2の接続流路と、
    を備えることを特徴とする燃料改質装置。
  2. 請求項記載の燃料改質装置であって、
    前記流路交換部は、さらに、
    前記第1の開口部材において前記第1の中心領域開口と前記第1の周辺領域開口との間の境界を構成する第1の境界部材に接続された壁面を有し、前記流路交換部の入口側から出口側に向けて中空部の断面積が減少する第1の中空錐状部材と、
    前記第2の開口部材において前記第2の中心領域開口と前記第2の周辺領域開口との間の境界を構成する第2の境界部材と、前記外周部材の壁面との間を接続する壁面を有し、前記流路交換部の入口側から出口側に向けて中空部の断面積が減少する第2の中空錐状部材と、
    前記第1の中空錐状部材の内側の第1の空間を、前記第2の中空錐状部材と前記外周部材とで挟まれた第2の空間に連通させる連通部材と、
    を備えており、
    前記連通部材が前記第1の接続流路を形成し、前記第1と第2の中空錐状部材の間の空間が前記第2の接続流路を形成する、燃料改質装置。
  3. 請求項1または2に記載の燃料改質装置であって、
    前記流路交換部が前記改質流路に沿った複数の箇所に設けられている、燃料改質装置。
  4. 請求項記載の燃料改質装置であって、さらに、
    前記複数の流路交換部の間に反応容器がそれぞれ配置されている、燃料改質装置。
  5. 請求項1ないしのいずれかに記載の燃料改質装置であって、
    前記流路交換部は、前記改質ガス全体の流れ方向に垂直な複数の断面で前記流路交換部を切断して得られる断面形状をそれぞれ有する多数の薄板を積層した薄板積層構造を有している、燃料改質装置。
  6. 請求項5記載の燃料改質装置であって、
    前記多数の薄板は、拡散接合によって接合されている、燃料改質装置。
  7. 炭化水素系化合物を含む改質燃料から、水素リッチな改質済み燃料ガスを生成するための燃料改質装置であって、
    前記燃料改質装置内に設けられ、前記改質済み燃料ガスとなる改質ガスが流れる改質流路と、
    前記改質流路に設けられ、前記改質流路の断面内の第1の流路領域を流れる第1の改質ガスと、前記改質流路の断面内の第2の流路領域を流れる第2の改質ガスとを混合するように構成された少なくとも1つのガス混合部と、
    を備え、
    前記ガス混合部は、前記改質ガス全体の流れ方向に垂直な複数の断面で前記ガス混合部を切断して得られる断面形状をそれぞれ有する多数の薄板を積層した薄板積層構造を有している
    ことを特徴とする燃料改質装置。
  8. 請求項記載の燃料改質装置であって、
    前記第1の流路領域は前記改質流路内の比較的中心側に存在し、前記第2の流路領域は前記改質流路内の比較的周辺側に存在する、燃料改質装置。
  9. 請求項記載の燃料改質装置であって、
    前記ガス混合部は、
    前記ガス混合部内の流路の外周を構成する外周部材と、
    前記ガス混合部の入口から、前記ガス混合部の入口と出口の中間の位置までの区間において前記第1の流路領域と前記第2の流路領域とを区画する壁面を有する流路区画部材と、
    前記流路区画部材から排出された前記第1と第2の改質ガスの混合を促進する混合促進部材と、
    を備える、燃料改質装置。
  10. 請求項ないしのいずれかに記載の燃料改質装置であって、
    前記ガス混合部が前記改質流路に沿った複数の箇所に設けられている、燃料改質装置。
  11. 請求項10記載の燃料改質装置であって、さらに、
    前記複数のガス混合部の間に反応容器がそれぞれ配置されている、燃料改質装置。
  12. 請求項7ないし請求項11のいずれかに記載の燃料改質装置であって、
    前記多数の薄板は、拡散接合によって接合されている、燃料改質装置。
  13. 炭化水素系化合物を含む改質燃料から、水素リッチな改質済み燃料ガスを生成するための燃料改質装置に用いられ、前記改質済み燃料ガスとなる改質ガスが流れる改質流路に設けられる流路交換装置であって、
    前記改質流路の断面内の第1の流路領域を流れる第1の改質ガスの前記断面内における流路位置と、前記改質流路の断面内の第2の流路領域を流れる第2の改質ガスの前記断面内の流路位置とを交換するように構成されており、
    前記第1の流路領域は前記改質流路内の比較的中心側に存在し、前記第2の流路領域は前記改質流路内の比較的周辺側に存在し、
    前記流路交換装置内の流路の外周を構成する外周部材と、
    前記外周部材の入口近傍に設けられ、第1の中心領域開口と第1の周辺領域開口との2つの開口を少なくとも有する第1の開口部材と、
    前記外周部材の出口近傍に設けられ、第2の中心領域開口と第2の周辺領域開口との2つの開口を少なくとも有する第2の開口部材と、
    前記第1の中心領域開口と前記第2の周辺領域開口とを接続する第1の接続流路と、
    前記第1の周辺領域開口と前記第2の中心領域開口とを接続する第2の接続流路と、
    を備えることを特徴とする流路交換装置。
  14. 炭化水素系化合物を含む改質燃料から、水素リッチな改質済み燃料ガスを生成するための燃料改質装置に用いられ、前記改質済み燃料ガスとなる改質ガスが流れる改質流路に設けられるガス混合装置であって、
    前記改質流路の断面内の第1の流路領域を流れる第1の改質ガスと、前記改質流路の断面内の第2の流路領域を流れる第2の改質ガスとを混合するように構成されており、
    前記改質ガス全体の流れ方向に垂直な複数の断面で前記ガス混合装置を切断して得られる断面形状をそれぞれ有する多数の薄板を積層した薄板積層構造を有している
    ことを特徴とするガス混合装置。
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