JP4928738B2 - データ再生装置及び方法並びにそのためのコンピュータプログラム - Google Patents

データ再生装置及び方法並びにそのためのコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、文字、文字列又は画像等から構成されるコンテンツデータの表示と、コンテンツデータに関連するデータの表示又は入力を行なうデータ再生装置に関し、特に、コンテンツデータと関連データ等との間に密接な関連を持たせながら高い自由度でデータの表示又は入力をすることが可能なデータ再生装置に関する。
近年の表示デバイス、半導体技術、ソフトウェア技術の進歩により、携帯性にすぐれた高性能携帯端末が多数発表されている。表示デバイスの高精細化と、書籍の電子化の進展とに伴い、今後はこうした携帯端末が電子書籍閲覧端末に発展していくことが予想されている。
電子書籍分野の中でも、特に、教科書、補助教材等の教育系、学習系コンテンツに対する期待は大きく、電子書籍閲覧端末が、学習系コンテンツに特化した教科書端末等に発展する可能性も大きい。教科書端末とは、学習系コンテンツの表示面に手書きデータを入力すると、そのときに画面に表示されていたコンテンツの内容と手書きデータとが関連付けられて保存され、以後そのコンテンツを表示すると、対応の手書きデータを同時に表示することが可能な端末のことをいう。こうした教科書端末により、紙媒体の教科書に手書きでメモを書込むような使い方が実現できる。
この種の端末に類似するものとして、PDA(Personal Digital Assistant、携帯情報端末)等が存在する。PDAの中には、電子文書を画面に表示することが可能であるのに加え、電子文書表示画面に対して書込むことも可能なものが存在する。電子文書として教科書を表示することを考えれば、PDAを、教科書への書込が可能となる教科書端末として使用することも可能である。
しかし、従来のPDAでは、余白スペースに限りがあり、多くの書込ができないという問題点がある。従って実際には学習者は、教科書をPDA画面に表示し、少量の書込であればPDA画面に行ない、書込の量が多くなれば別に用意したノートに手書きで書込むことになると思われる。
しかしこのように電子書籍である教科書とは別の、ノートという紙媒体に書込の大部分を行なうようになると、教科書を電子化してPDAで表示したとしても、それは単に教科書の電子化にとどまり、データの入力も可能というPDAの利点を生かすことができない。特にPDAの場合、電子的に表示される教科書の所定部分と、当該部分に対して手書きで入力されたデータとの間の関連を保存できるという利点があるにもかかわらず、紙媒体のノートを使用するとそうした利点は全く生かされないことになる。
しかし、この問題はPDAに限らず、紙媒体の書籍においても同様である。紙媒体の教科書の場合にも、教科書の余白部分には限りがあるので、学習者の多くは紙媒体のノートを別に用意し、書込の大部分をノートに行なっている。教科書に直接書込を行なえば、教科書の記載と書込との対応関係が明確に分かるが、ノートに書込をする場合には教科書の該当部分との対応を明確にするのは難しい。
一方、「学習」という側面から考えると、「多く書込む」ことは「覚える」ことにつながると考えられる。もしそうであれば、書込む行動は無駄ではなく、むしろ学習するためには必要不可欠な行動である。従来、学習者がノートを用意するのは書くことが覚えることにつながるということを経験的に理解しているためと思われる。
こうした問題点に鑑みると、電子書籍閲覧端末を教科書端末に適用する場合には、以下に配慮する必要がある。すなわち、できるだけ多くの書込ができるようにし、別途紙のノートを用意する必要がないようにすることが望ましい。また書込と教科書の該当箇所との間の参照関係を保存し、どちらからも相手を参照できるようにする方策が必要である。
上記問題に関連した課題を解決する手段として、特開平6―274090(特許文献1)に開示された学習システムがある。この学習システムは、例えばPC(パーソナル・コンピュータ)等でのマルチウィンドウを用いたものである。
特許文献1に記載の学習システムは、第1のウィンドウで学習教材を表示し、第2のウィンドウで補助教材を表示し、第1又は第2のウィンドウ内におけるノート画面要求操作により、第3のウィンドウにノートを表示するようにしたものである。学習者が第1又は第2のウィンドウに表示された教材又は補助教材のデータを第3のウィンドウ内のノートにコピーし、又は第3のウィンドウに書込を行ない、第3のウィンドウに書込まれたデータを第1のウィンドウに表示された学習教材及び第2のウィンドウに表示された補助教材と関連付けて保存し印字するものである。
特開平6―274090号公報
しかし、この特許文献1に記載の技術は、その「解決しようとする課題」でも述べている通り、多枝選択式の解答ではなく、意味解釈が必要な教材に対する解答を実現することを目的としたものである。そのため、第1又は第2のウィンドウに表示された教材(問題)に対する解答を第3のウィンドウに書込んで保存し印字して、教師がその内容を読むことにより、単に多枝選択式の問題に対する解答を選択する場合と比較して、学習者がその解答をするに至った思考過程を調べ、それによってより適切に学習者の理解度を測定する、という使い方が想定されている。
すなわち、特許文献1に記載の学習システムは、学習の過程で必要となる「多くの書込」を行なうための技術ではなく、むしろ問題解答システムのための技術と考えられる。特に、第1又は第2のウィンドウに表示された教材と、第3のウィンドウに入力された書込とが、全体として互いに関係するものであることは分かるものの、書込の一部に着目すると、その一部が教材のどの部分と関連しているかはこのシステムでは全く分からない。従って、この特許文献1に記載の技術を「多くの書込を行なう」又は「多くの書込を教材と対比する」ことで学習をするという、書込の本来の目的のために使用するのは難しい。
それゆえに本発明は、コンテンツ表示の余白スペースの量に制限されることなく、また、学習に必要となる十分な量の書込の表示を実現しつつ、コンテンツ及びノートの関連が理解しやすいデータ再生装置及び方法を提供することを目的とする。
この発明の他の目的は、従来のノート等の別の媒体に頼ることなく、コンテンツに対するノートの書込と、コンテンツ及びノートの分かりやすい表示とを実現するデータ再生装置及び方法を提供することである。
本発明の第1の局面に係るデータ再生装置は、互いに区分される第1の表示領域及び第2の表示領域を有する表示装置とともに用いられるデータ再生装置であって、1又は複数の、表示の対象となる要素である表示対象要素を含むコンテンツデータを準備するためのコンテンツデータ準備手段と、コンテンツデータに関連するデータである、1又は複数の、第1の種別の関連要素を含む関連情報を準備するための関連情報準備手段と、表示対象要素及び第1の種別の関連要素のいずれかとの間の対応関係を表す第1の種類の対応情報を準備するための対応情報準備手段と、第1の表示領域には表示対象要素が表示され、第2の表示領域には第1の種別の関連要素が表示されるように、かつ、対応情報に基づいて、第1の表示領域に表示されている表示対象要素及び第2の表示領域に表示されている関連要素のいずれかに関する対応情報が存在していれば、当該対応関係の存在を示す所定の対応関係表示要素が第1の表示領域又は第2の表示領域又はその双方に表示されるように表示データを作成し、表示装置により表示させるための表示データ作成手段とを含む。
表示データ作成手段により、コンテンツデータ準備手段により準備されたコンテンツデータに含まれる表示対象要素は第1の表示領域に表示される。また、関連情報準備手段により準備された関連情報に含まれる関連要素は第2の表示領域に表示される。そして、表示対象要素と関連要素との間にある対応関係を示す第1の種類の対応情報が存在していれば、その対応関係の存在を示す対応関係表示要素が、第1の表示領域又は第2の表示領域又はその双方に表示される。コンテンツデータの余白の大小に制限されることなく、関連情報を第2の表示領域に表示することができる。仮に関連情報の量が多くなってもコンテンツデータと併せて関連情報を表示させることができる。コンテンツデータ中の表示対象要素と関連情報中の関連情報との間に対応関係がある場合には、さらにその対応関係の存在を示す対応関係表示要素が表示される。コンテンツデータと関連情報との間の参照関係を対応関係により保存し表示させることができるので、コンテンツデータだけでなく、コンテンツデータに関連する多くの情報を、コンテンツデータとの参照関係を明らかにして表示することができる。
好ましくは、対応情報準備手段は、第1の種類の対応情報を準備するための手段と、関連要素の間の対応関係を表す第2の種類の対応情報を準備するための手段とを含み、表示データ作成手段は、第1の表示領域には表示対象要素が表示され、第2の表示領域には関連要素が表示されるように、かつ、第1の種類の対応情報及び第2の種類の対応情報に基づいて、第1の表示領域に表示されている表示対象要素及び第2の表示領域に表示されている関連要素のいずれかに関する対応情報が存在していれば、当該対応関係の存在を示す所定の対応関係表示要素が第1の表示領域又は第2の表示領域又はその双方に表示されるように表示データを作成し、表示装置により表示させるための表示データ作成手段とを含む。
対応情報として、コンテンツデータ内の表示対象要素と関連情報内の関連要素との間の対応関係を表す第1の種類の対応情報だけでなく、関連要素同士の間の対応関係を表す第2の種類の対応情報が準備される。コンテンツデータと関連要素との間だけでなく、関連要素同士の間の参照関係もこの第2の種類の対応情報により明示できる。ユーザは、コンテンツデータに関連した関連情報の間の関係を理解しながらコンテンツデータを見ることができる。従って、コンテンツデータに対する理解がより容易になるだけでなく、コンテンツデータからさらに発展した情報についても理解を深めることができる。
より好ましくは、データ再生装置は、ユーザが、表示装置により表示されている要素を選択する操作を行なうための選択操作手段と、選択操作手段により、表示装置に表示されている対応関係表示要素の内で、当該対応関係により対応付けられている要素の一方が表示装置により表示されていないものが選択されたことに応答して、当該表示されていない要素が表示装置上に表示されるように、第1の表示領域又は第2の表示領域に表示される表示範囲を決定するための表示範囲決定手段とをさらに含み、表示データ作成手段は、表示範囲決定手段による決定にしたがって、第1の表示領域又は第2の表示領域の表示データを作成する。
対応関係により対応付けられている要素の一方が表示されていない状態で、対応関係表示要素を選択すると、その対応関係により対応付けられている要素のうち、表示されていなかったものが表示されるように表示装置の表示範囲が決定される。対応関係を選択することでその対応関係により対応付けられている要素が表示されるので、ユーザは関連情報を機動的に参照しながらコンテンツデータ及び関連情報の閲覧を行なうことができる。
さらに好ましくは、データ再生装置は、ユーザが、表示装置により表示されている要素を選択する操作を行なうための選択操作手段と、選択操作手段により、表示装置に表示されている対応関係表示要素が選択されたことに応答して、当該対応関係表示要素により対応付けられている要素がいずれも表示装置上に表示されるように、第1の表示領域又は第2の表示領域又はその双方に表示される表示範囲を決定するための表示範囲決定手段とをさらに含み、表示データ作成手段は、表示範囲決定手段による決定にしたがって、第1の表示領域又は第2の表示領域の表示データを作成する。
対応関係表示要素を選択すると、その対応関係により対応付けられている要素の両方が共に表示されるように表示装置の表示範囲が決定される。対応関係を選択することでその対応関係により対応付けられている二つの要素が共に表示されるので、ユーザは関連情報を機動的に参照しながらコンテンツデータ及び関連情報の閲覧を行なうことができる。
データ再生装置は、ユーザが、表示装置により表示されている要素に対し、当該要素に対し予め定義された所定の修飾属性のうちのいずれかを付与する操作を行なうための属性付与手段をさらに含み、1又は複数の表示対象要素又は1又は複数の関連要素は、当該要素に付与された修飾属性を記憶するための属性記憶領域を有し、データ再生装置はさらに、属性付与手段により表示装置に表示されている要素に修飾属性が付与されたことに応答して、当該要素の属性記憶領域に、当該付与された修飾属性を示す属性情報を設定するようコンテンツデータ又は関連情報を更新するための手段をさらに含み、表示データ作成手段は、表示データ作成の際に、表示される各要素の属性記憶領域に設定された属性情報に応じた表示属性で各要素の表示態様を決定するようにしてもよい。
属性付与手段を用いることで、表示装置により表示されている要素に対し、ユーザが修飾属性を付与することができる。この修飾属性は属性情報として当該要素の属性記憶領域に記憶される。この要素を表示する際には、この属性情報に応じた表示属性で表示態様が決定される。その要素がどのような修飾属性を持っているかを知ることができ、要素の修飾属性に応じてユーザが適切な操作を行なうことを可能にしたり、ユーザに理解しやすい表示にしたりできる。
好ましくは、表示データ作成手段は、第2の表示領域に表示されるべき複数個の表示領域をそれぞれ規定する複数個の表示領域データを作成可能であり、データ再生装置はさらに、第2の表示領域に表示されるべき表示領域データとして複数個が表示データ作成手段により作成されているときに、当該複数個の表示領域データのいずれかをユーザが選択できるようにするための表示領域選択手段を含み、関連情報に含まれる各関連要素は、複数個の表示領域データにより規定される複数個の表示領域のいずれに表示されるべきであるかを示す領域識別情報を有する。
表示領域選択手段により、ユーザは複数個の表示領域データを切替えて第2の表示領域に表示できる。コンテンツデータに関連する情報でも、互いに区別して表示する方が好ましい場合もある。そうした場合に、それらを別々の表示領域データとして準備することで関連情報を区別でき、コンテンツデータに対して多面的な関連情報を整理した形で表示できる。
より好ましくは、データ再生装置は、第1の表示領域又は第2の表示領域のいずれかの表示範囲の変更を指示するためにユーザが操作するための表示範囲変更手段をさらに含み、表示データ作成手段は、表示範囲変更手段により第1の表示領域又は第2の表示領域のいずれかの表示範囲の変更が指示されたことに応答して、新たな表示データを作成する。
表示範囲変更手段により表示範囲が変更されると、表示データ作成手段により、新たな表示範囲に対応した表示対象要素と関連要素、さらには対応関係表示要素を含む表示データが作成され、表示装置により表示される。対応情報により他の要素と対応付けられている要素が新たに表示範囲内に入ってきたときに、その対応情報に応じた対応関係表示要素が表示される。その結果、コンテンツデータ又は関連情報のいずれについても、関連する多くの情報をユーザに提示することができる。
データ再生装置は、表示装置の第2の表示領域に積層して形成され、ユーザによる手書入力に応じた手書入力データを作成するための第1の手書入力手段と、第1の手書入力手段により入力された手書入力データに基づき第1の種別の関連要素を含む関連情報を作成し、第1の表示領域に表示されているコンテンツデータと関連させて保存するための関連情報保存手段とをさらに含んでもよい。
第1の手書入力手段により第2の表示領域に対してユーザが手書入力を行なうと、その手書入力に応じた手書入力データが作成され、その手書入力データに基づいて第1の種別の関連要素を含む関連情報が作成される。この関連情報も表示データ作成手段により第2の表示領域に表示されることになる。その結果、コンテンツについてのノートなどをユーザが第2の表示領域に入力した場合、第1の表示領域に表示されるコンテンツデータとともに、そのノートを第2の表示領域に表示でき、コンテンツデータに対するユーザの理解を深めさせたり、さらなる学習のための助けとしたりすることができる。
好ましくは、関連情報準備手段が準備する関連情報は、第1の表示領域に表示される第2の種別の関連要素をさらに含み、当該第2の種別の関連要素は、コンテンツデータのうちどの位置に当該第2の種別の関連要素が表示されるかを示す表示位置情報を含み、表示データ作成手段は、関連情報準備手段により準備された関連情報が第2の種類の関連要素を含んでいるときには、当該第2の種別の関連要素が対応の表示位置情報により示される位置に表示されるように、第1の表示領域のための表示データを作成する。
第2の種別の関連要素を含む関連情報を準備しておくことにより、表示データ作成手段は、その関連情報が対応の表示位置情報により示される位置に表示されるように、第1の表示領域のための表示データを作成する。結果として、第2の種別の関連要素が、コンテンツデータに対して所定の定まった位置で表示されることとなり、第2の種別の関連要素と、コンテンツデータとの対応関係が明確になる。その結果、コンテンツデータに対する理解をより深めることが可能になるような、多面的な関連要素の表示が可能になる。
より好ましくは、データ再生装置は、表示装置の第1の表示領域に積層して形成され、ユーザによる手書入力に応じた手書入力データを作成するための第2の手書入力手段をさらに含み、関連情報保存手段は、第1の手書入力手段により入力された手書入力データに基づき第1の種別の関連要素を含む関連情報を作成し、第1の表示領域に表示されているコンテンツデータと関連させて保存するための手段と、第2の手書入力手段により入力された手書入力データに基づき第2の種別の関連要素を含む関連情報を作成し、第1の表示領域に表示されているコンテンツデータと関連させて保存するための手段と含む。
ユーザが第2の手書入力手段を用いて第1の表示領域に手書入力を行なうと、対応する手書入力データが作成され、さらにそれに基づき第2の種別の関連要素を含む関連情報が作成される。この関連情報は第1の表示領域に表示されているコンテンツデータと関連させて保存される。また、この関連情報は表示データ作成手段により、コンテンツデータに対して所定の定まった位置で表示されることとなる。第1の表示領域と第2の表示領域との双方を使用して、コンテンツデータに対する関連情報を入力でき、さらにそれらとコンテンツデータとを関連付けて表示できる。その結果、コンテンツデータを、多面的な関連情報とあわせて、第1の表示領域と第2の表示領域とに区別して分かりやすくユーザに対し提示でき、ユーザのコンテンツデータに対する理解を深めたり、後の学習のための補助的情報を保存したりすることができる。
関連情報準備手段が準備する関連情報は、第1の表示領域に表示される第2の種別の関連要素をさらに含み、当該第2の種別の関連要素は、コンテンツデータのうちどの位置に当該第2の種別の関連要素が表示されるかを示す表示位置情報を含み、表示データ作成手段は、関連情報準備手段により準備された関連情報が第2の種別の関連要素を含んでいるときには、当該第2の種別の関連要素が対応の表示位置情報により示される位置に表示されるように、第1の表示領域のための表示データを作成するようにしてもよい。
第2の種別の関連要素を含む関連情報を準備しておくことにより、表示データ作成手段は、その関連情報が対応の表示位置情報により示される位置に表示されるように、第1の表示領域のための表示データを作成する。結果として、第2の種別の関連要素が、コンテンツデータに対して所定の定まった位置で表示されることとなり、第2の種別の関連要素と、コンテンツデータとの対応関係が明確になる。その結果、コンテンツデータに対する理解をより深めることが可能になるような、多面的な関連要素の表示が可能になる。
好ましくは、データ再生装置は、表示装置の第1の表示領域に積層して形成され、ユーザによる手書入力に応じた手書入力データを作成するための手書入力手段と、手書入力手段により入力された手書入力データに基づき第2の種別の関連要素を含む関連情報を作成し、第1の表示領域に表示されているコンテンツデータと関連させて保存するための関連情報保存手段とをさらに含む。
ユーザが第2の手書入力手段を用いて第1の表示領域に手書入力を行なうと、対応する手書入力データが作成され、さらにそれに基づき第2の種別の関連要素を含む関連情報が作成される。この関連情報は第1の表示領域に表示されているコンテンツデータと関連させて保存される。この関連情報は表示データ作成手段により、コンテンツデータに対して所定の定まった位置で表示されることとなる。第1の表示領域を使用して、コンテンツデータに対する関連情報を入力でき、さらにそれらとコンテンツデータとを関連付けて表示できる。その結果、コンテンツデータを、多面的な関連情報とあわせて、第1の表示領域で分かりやすくユーザに対し提示でき、ユーザのコンテンツデータに対する理解を深めたり、後の学習のための補助的情報を保存したりすることができる。
より好ましくは、データ再生装置は、表示装置上に表示される複数の要素の間の対応関係を設定するための対応関係設定手段と、対応関係設定手段により対応関係が設定された要素の組を特定する情報を対応情報として作成するための対応情報作成手段とをさらに含む。
表示装置上に表示される複数の要素間に対応関係を設定すると、それら要素の組を特定する対応情報が作成される。表示装置上の要素の間の対応関係について、後に理解したりその意味を思い出したりすることが容易となり、コンテンツデータに対するユーザの理解を助けることができる。
本発明の第2の局面に係るデータ再生方法は、互いに区分される第1の表示領域及び第2の表示領域を有する表示装置を用いて、コンテンツデータを表示し再生するデータ再生方法であって、1又は複数の表示対象要素を含むコンテンツデータを準備するコンテンツデータ準備ステップと、コンテンツデータに対応する、1又は複数の、第1の種別の関連要素を含む関連情報を準備する関連情報準備ステップと、表示対象要素及び第1の種別の関連要素のいずれかとの間の対応関係を表す第1の種類の対応情報を準備する対応情報準備ステップと、第1の表示領域には表示対象要素が表示され、第2の表示領域には第1の種別の関連要素が表示されるように、かつ、対応情報に基づいて、第1の表示領域に表示されている表示対象要素及び第2の表示領域に表示されている関連要素のいずれかに関する対応情報が存在していれば、当該対応関係の存在を示す所定の対応関係表示要素が第1の表示領域又は第2の表示領域又はその双方に表示されるように表示データを作成し、表示装置により表示させるステップとを含む。
本発明の第3の局面に係るコンピュータプログラムは、表示装置に接続されるコンピュータにより実行されると、当該コンピュータを、上記したいずれかのデータ再生装置として動作させるコンピュータプログラムである。
本発明の第4の局面に係る記録媒体は、上記したコンピュータプログラムを記録した、コンピュータ読取可能な記録媒体である。
以上のように、本発明によれば、コンテンツデータの余白の大小に制限されることなく、関連情報を第1の表示領域又は第2の表示領域又はその双方に表示することができる。仮に関連情報の量が多くなってもコンテンツデータと併せて第2の表示領域に関連情報を表示させることができる。さらに第2の表示領域を複数の表示領域に分けて切替えることにより、多くのデータを整理した形で表示できる。コンテンツデータ中の表示対象要素と関連情報中の関連情報との間に対応関係がある場合には、さらにその対応関係の存在を示す対応関係表示要素が表示される。コンテンツデータと関連情報との間の参照関係を対応関係により保存し表示させることができるので、コンテンツデータだけでなく、コンテンツデータに関連する多くの情報を、コンテンツデータとの参照関係を明らかにして表示することができる。
さらに、ユーザは、コンテンツデータに関連した関連情報の間の関係を理解しながらコンテンツデータを見ることができる。従って、コンテンツデータに対する理解がより容易になるだけでなく、コンテンツデータからさらに発展した情報についても理解を深めることができる。
対応関係を示す対応関係表示要素を選択すると、その対応関係により対応付けられていない要素のうち、表示されていなかったものが表示されるように、又はその対応関係により対応付けられている要素が全て表示されるように、表示装置の表示範囲が決定される。ユーザは関連情報を機動的に参照しながらコンテンツデータ及び関連情報の閲覧を行なうことができる。
要素に対し修飾属性を付与させることができるので、要素の修飾属性に応じてユーザが適切な操作を行なうことを可能にしたり、ユーザが表示を理解しやすくしたりすることができる。
表示領域選択手段を設けることで、コンテンツデータに関連する情報でも、互いに区別して表示する方が好ましい場合に、それらを別々の表示領域データに区別して表示でき、コンテンツデータに対して多面的な関連情報を整理した形で表示できる。
さらに、ユーザの手書入力も関連情報として保存され、第1又は第2の表示領域に表示できる。コンテンツについてのノートなどをユーザが第1又は第2の表示領域に入力した場合、そのノートをコンテンツデータとともに、第1又は第2の表示領域に表示でき、コンテンツデータに対するユーザの理解を深めさせたり、さらなる学習のための助けとしたりすることができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品及び構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称及び機能も同じである。従ってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
<用語の定義>
まず、以下の説明において用いられる主な用語の定義について述べる。
[コンテンツ]
「コンテンツ」とは、映画、音楽、演劇、文芸、写真、漫画、アニメーション、コンピュータゲームその他の文字、図形、色彩、音声、動作若しくは映像若しくはこれらを組み合わせたもの又はこれらに係る情報をコンピュータを介して提供するためのプログラムのことをいう。あるコンテンツに対しユーザにより追加的に書込まれた情報、又は当該コンテンツの作成者とは別の者により当該コンテンツに関連する情報として作成された情報もまたコンテンツを構成し得る。
[コンテンツデータ]
「コンテンツデータ」とは、コンテンツを電子的に利用可能な形式にしたもののことをいう。
[書込情報]
「書込情報」とは、ユーザによって入力された、コンテンツに関連する情報及びその情報を電子的に利用可能な形式としたデータを意味する。「ユーザによって入力された情報」とは、例えばキーボードから入力された文字情報、タブレットで画像として入力されたストローク情報、及びストローク情報に対する文字認識処理により得られた文字情報等のことをいう。書込情報は、コンテンツに対する関連情報の一例である。以下に説明する実施の形態では、書込情報には、コンテンツが表示される領域と同じ領域に書込まれる書込情報(これを第1の種別の書込情報と呼ぶ。)と、コンテンツが表示される領域とは区別される領域に書込まれる情報(これを第2の種別の書込情報と呼ぶ。)との二つの種別の書込情報がある。
[ノートデータ]
「ノートデータ」とは、書込情報のうち、コンテンツデータを表示する画面とは別の画面(これを「ノートデータ画面」と呼ぶ)に書込まれた情報を電子的データに変換したもののことをいう。ノートデータは上述した第2の種別の書込情報の一例である。
[表示対象要素]
「表示対象要素」とは、コンテンツデータを構成する、表示画面に表示したり再生したりすることのできる要素であり、例えば文字、画像、図、記号や写真等がある。
[書込要素]
「書込要素」とは、コンテンツに関連する要素であって、書込情報を構成し、表示画面に表示することのできる要素のことをいう。例えば手書きのストローク情報、手書き文字を文字認識した結果得られたテキストデータ等がある。
[レイアウト]
「レイアウト」とは、表示対象要素を表示画面の表示可能範囲に配置することをいう。
[対応情報]
「対応情報」とは、コンテンツデータの表示対象要素と書込情報の書込要素、表示対象要素同士、又は書込要素同士の対応関係を示す情報であって、電子的に利用可能なデータのことをいう。対応情報は、例えば、対応関係にある一方のデータが表示されているときに、そのデータから他方のデータを参照するために用いられる。
[修飾]
「修飾」とは、表示対象要素等に対して用いられる語であり、文字に対するアンダーラインの描画、文字の背景色の変更等、表示対象要素等に所定の特徴を付して表示する処理のことをいう。どのような修飾を行なうかを示す情報を修飾属性と呼ぶ。
[タブ]
「タブ」とは、表示装置の一つの表示領域に複数の画面を切替えて表示するときに、各画面を区別するためにつけられている通し番号又は文字列のことをいう。また、当該表示領域内に、各画面を切替えるために操作する、その通し番号又は文字列が表示されている領域のことも「タブ」と呼ぶ。
[マーク]
「マーク」とは、修飾の一例であり、物理的な蛍光ペンの機能を電子的に実現したものである。例えば、文字の背景部分をユーザが指定した色で塗りつぶすことにより実現される。
[マスク]
「マスク」とは、コンテンツの一部を、図形で隠すような修飾をいう。またコンテンツを隠すために表示される図形のことも「マスク」と呼ぶ。マスクにより修飾された部分は、マスク部分をスタイラスペン66で軽く触る(これを「タップする」と呼ぶ。)ことにより、隠された状態と表示された状態との間でトグルする。逆に言うと、マスクをタップすることにより、マスクは不透明な状態と透明な状態との間でトグルする。
<第1の実施の形態>
以下、本実施の形態に係る携帯型のデータ再生装置50がどのような装置でありどのような動きをするのか、その概要について構成、画面表示の順に述べる。その後、そうした動きを実現するためのデータ再生装置50の構成、及びその動作について説明する。また以下の実施の形態では、コンテンツに対する関連情報として、ユーザにより行なわれた書込により生成される書込情報を考えるが、関連情報としては、それに限らず、他の者によりコンテンツに関連する情報として作成されたものを採用することもできる。例えば、教科書をコンテンツとすると、当該教科書に対する解説・注釈を集めた参考書的な他のコンテンツを、教科書コンテンツに対する関連情報と考えることもできる。
なお、本実施の形態のデータ再生装置50で表示されるコンテンツデータ及び書込データはいずれも電子化されたデータである。一般的に電子化されたデータは、主記憶装置又は外部記憶装置に格納されている場合、若しくはネットワーク経由でまとめてダウンロードされたり、又は所定単位ごとに(例えばページ単位で)逐次転送されたりする場合等が想定される。以下で構成及び動作について説明するデータ再生装置50は、それらコンテンツデータ又は書込データがどこに存在しているかには本来は依存しないので、それらデータをどこから得て、どこに保存するかについては種々の組合せがあり得る。ただし、説明を簡略にするため、以下の説明では、コンテンツデータはデータ再生装置50に備えられた外部記憶装置にコピーして保持され、書込データはデータ再生装置50で作成され、同じくデータ再生装置50に備えられた外部記憶装置に保持されるものとする。
[概要]
図1は、本実施の形態に係るデータ再生装置50の概略図を示す。図1に示すデータ再生装置50は、2画面(見開き)端末装置であって、互いに隣接して設けられた、コンテンツが表示されるコンテンツ表示画面62と、ノートデータ画面64とを持つ筺体60と、コンテンツ表示画面62又はノートデータ画面64に書込を行なう際にユーザが使用するスタイラスペン66とを含む。筺体60の、コンテンツ表示画面62が設けられた表面の下部には、電源ボタン70と、ページめくりボタン72及び76と、ページ戻りボタン74及び78とが設けられている。
ページめくりボタン72及びページ戻りボタン74はいずれもコンテンツ表示画面62に表示されるコンテンツのページ送り(表示範囲の前後への変更)をユーザが制御するためのボタンである。ページめくりボタン76及びページ戻りボタン78はいずれもノートデータ画面64に表示される書込情報のページ送りをユーザが制御するためのボタンである。
なお、図1は本実施の形態に係るデータ再生装置50の概略を示した図であり、本実施の形態の動作説明に必要な必要最小限のボタン及び画面を図示したものである。実際のデータ再生装置50の外観は、この図に示されるものに限定されることなく、仕様に応じて種々変更することが可能である。
〈表示態様〉
図2に、データ再生装置50の動作時の表示態様の一例を示す。後述するようにデータ再生装置50は種々の表示モードでコンテンツ及び書込データを表示可能であるが、図2には代表的な一例を示す。なお、表示モードの切替を含め、ユーザからの種々の指示は、本実施の形態ではコンテンツ表示画面62又はノートデータ画面64をスタイラスペン66でダブルタップすることにより表示されるメニューを用いて行なうものとする。もちろん、筺体60にメニュー表示を指示するボタンを設けておき、当該ボタンが押されたことによりメニューを表示するようにしてもよい。
図2を参照して、コンテンツ表示画面62にはコンテンツが表示される。図2に示す例では、コンテンツは英語の教材である。
コンテンツ表示画面62に表示されたコンテンツに対しては、既に述べたように種々の「修飾」が可能である。例えば「<現在完了形>」という文字列90にはマークが付されている。コンテンツの一部がマスク94により修飾され、隠されている。
一方、図2に示す例では、ノートデータ画面64にはノートデータが表示されている。ノートデータ画面64をコンテンツ表示画面62の続きとして使用することもできるが、そうした表示方法については後述する。本実施の形態では、コンテンツ表示画面62及びノートデータ画面64に対し、スタイラスペン66等を用いた書込もできる。図2に示す例では、「since」と「for」という二つの文字列は二重のアンダーライン100により修飾されているが、このアンダーラインはユーザにより書きこまれた指示により表示されている。また「過去の一時点から現在まで」の部分には、手書きのストローク102が書込まれている。
図2を参照して、ノートデータ画面64は全体として一つの表示領域を形成しているが、この表示領域内に複数の画面を表示できる。それら画面を切替えるために、ノートデータ画面64内の上部にタブ80,82及び84が表示されている。図2に示す例ではタブ80及び82にはそれぞれ「ノート」及び「単語」という文字列が割当てられている。図2に示す例では、これら3つの画面のうち「ノート」というタブに対応する画面が表示されている。表示される内容は、コンテンツ表示画面62に表示されているコンテンツと所定の関係を持つ、ユーザにより入力された書込からなるノートである。
ノートデータ画面64においても文字列等の修飾を行なうことができる。例えばノートデータ画面64内に表示された「[現在完了]」という文字列96はマークにより修飾されている。すなわち、この文字列96にはマークという修飾属性が付与されている。この文字列は、コンテンツ表示画面62に表示された文字列90に関連して入力されたものであり、データ再生装置50の内部では両者の間の対応関係を記憶している。データ再生装置50は、この対応関係を、文字列90から文字列96に向かう矢印92により表している。なお、この対応関係を示す表示要素(以下「対応関係表示要素」と呼ぶ。)については、矢印以外でもよい。
〈表示内容の変更〉
コンテンツ表示画面62及びノートデータ画面64における表示内容については、種々の方法で変更することができる。それらは、大きく分けて「タブの切替」、「コンテンツのみの表示」、「ノート表示への切替」、「表示範囲の変更」に分けることができる。以下、それらについて順番に説明する。
−タブの切替
ノートデータ画面64では、タブ80,82,84を押すことで、それらタブに対応する画面に表示内容を切替えることができる。以下の説明では、これを「タブの切替」と呼ぶ。
タブの切替について、具体例を用いて説明する。図2では、ノート表示領域に複数のタブ80,82,84が存在しており、1番目の「ノート」タブが表示されている。この状態で2番目の「単語」タブ82を押すと、ノートデータ画面64の表示状態は図3に示すようになる。
図3を参照して、依然として、コンテンツ表示画面62の「<現在完了形>」という文字列と、ノートデータ画面64の「ノート」タブ内に存在する「[現在完了]」という文字列との間に対応情報が存在するものの、ノートデータ画面64には「ノート」タブの「[現在完了]」という文字列が表示されていない。この場合には、コンテンツ表示画面62内の「<現在完了形>」という文字列90からの対応関係表示要素(矢印)は表示されない。
−コンテンツのみの表示
前述したとおり、ノートデータ画面64をコンテンツ表示画面62の続きとして使用することもできる。この場合、ノートデータ画面64にはコンテンツ表示画面62に表示されたコンテンツの続きが表示され、コンテンツ表示画面62とノートデータ画面64とでコンテンツデータを表示する。その表示例を図4に示す。
図4に示す例では、コンテンツ表示画面62だけでは表示しきれないコンテンツがノートデータ画面64に表示される。従ってコンテンツのページ切替をする回数を少なくしてコンテンツの内容を確認できる。もちろん、この場合も図2に示したものと同様にコンテンツを「修飾」して表示することができる。コンテンツを修飾表示した例を図5に示す。図5における修飾及び書込の内容は、図2に示すものと同様である。
−ノート表示への切替
図5に示すようにコンテンツがコンテンツ表示画面62及びノートデータ画面64で表示されているときにノートデータ画面64の表示をノートデータ表示に切替指示を行なうことにより、図6に示すようにノートデータ画面64にはノートデータが表示される。図6に示すのは、当該コンテンツに対してまだ何もノートの書込がされていないときの表示であり、ノートデータ画面64には何も表示されない。ノートデータ画面64にスタイラスペン66を用いて直接書込を行なうことで、ストロークデータ、又はオンライン文字認識によりテキスト化されたテキストデータがコンテンツ表示画面62に対するノートデータとして入力される。
なお、以下においては、説明と図面とを簡略にするために、ノートデータ画面64には単一の画面のみが表示されているものとする。
−表示範囲の変更
次に、図7及び図8を参照して、スクロールなどにより参照データの一方が画面の外に出た場合の画面表示の変化について説明する。図7に、コンテンツ表示画面62とノートデータ画面64とに、互いの間に対応関係が存在する文字列90と文字列96とが表示されている状態では、この対応関係を表す対応関係表示要素として矢印92が表示されている。
この状態で、ユーザにより、ノートデータ画面64の表示範囲を現在の表示範囲より下側に変更する指示が行なわれた場合を考える。図8に、表示範囲変更後のコンテンツ表示画面62及びノートデータ画面64の表示例を示す。図7において文字列90と文字列96とを結ぶ対応関係表示要素(矢印92)が表示されていたが、図8では、ノート表示領域の表示範囲が変化したため、図7に表示されていた文字列96が表示範囲から外れている。そのため、図7の矢印92をそのまま表示することはできない。この場合、本実施の形態に係るデータ再生装置50では、文字列90に対応する文字列がノートとして存在すること、及びその文字列(図7における文字列96)が表示範囲から外れていることを表現するために、対応関係表示要素として、文字列90からノートデータ画面64の表示範囲の外を向いた矢印110が表示されている。この場合、矢印110は、仮にノートデータ画面64が上下方向に長く伸びていた場合に、文字列96(図7参照)が表示されているであろう位置の方を向くようにする。
この状態で、図9に示すように、ユーザがコンテンツ表示画面62の文字列90から出ている矢印110を選択する(スタイラスペン66により矢印110の表示されている領域をタップする。)場合を考える。この場合、図9において矢印110により文字列90と対応付けられていた文字列96(図7参照)がノートデータ画面64の先頭に表示されるように、ノートデータ画面64の表示範囲が変更される。また、図9においてノートデータ画面64の表示範囲外を向くように表示されていた矢印110に代えて、図10に示す状態では、文字列90と文字列96とを結ぶ矢印120が表示される。
なお、図10では、表示対象要素の文字列96がノートデータ画面64の表示領域の先頭に表示されるように表示範囲を変更しているが、必ずしも先頭に表示されるようにしなくてもよい。例えば文字列96の前2、3行が表示領域の先頭に表示されるようにしたりしてもよい。また、文字列90と文字列96とがそれぞれコンテンツ表示画面62とノートデータ画面64との中央に表示されるようにしてもよい。
[構成]
〈機能的構成〉
図11に、本実施の形態に係るデータ再生装置50の機能的構成を示す。図11を参照して、データ再生装置50は、図2等に示すコンテンツ表示画面62に表示されるコンテンツのデータ入力を受けるためのコンテンツ入力部130と、図2に示すコンテンツ表示画面62及びノートデータ画面64を含む表示部148と、コンテンツデータに対する書込情報(コンテンツ表示画面62に入力された書込)及びコンテンツデータに対するノートデータ(ノートデータ画面64に入力された書込)をいずれも図示しない外部記憶装置又はネットワーク等から得るための書込情報入力部132と、書込情報入力部132によって得られたデータを記憶するための、主記憶装置からなる書込情報格納部142と、同様にコンテンツデータと書込情報との対応関係又は書込情報同士の対応関係を示す対応情報を、図示しない外部記憶装置又はネットワーク等から得るための対応情報入力部134と、対応情報入力部134によって得られた対応情報を格納するための、主記憶装置からなる対応情報格納部144とを含む。
データ再生装置50はさらに、表示画面上のタブレット及びスタイラスペン66、筺体60に設けられたボタン、筺体60に接続されるマウス又はキーボード等を用いたユーザの操作指示を受けるための操作部136と、ユーザがスタイラスペン66等によってコンテンツ表示画面62又はノートデータ画面64に書込んだデータを操作部136から得るための書込入力部138と、ユーザが書込んだデータを書込入力部138から得て、得られたデータが対応情報を作成するためのデータか書込情報かにしたがって、データを対応情報格納部144又は書込情報格納部142に振分け、格納させるための書込制御部140と、コンテンツ入力部130、書込情報格納部142、対応情報格納部144、書込制御部140、及び操作部136に接続され、操作部136からの指示にしたがって、ノートデータ画面64によるノート表示のON/OFF切替、表示範囲の変更等に伴うパラメータの変更を行ない、コンテンツ入力部130、書込情報格納部142、及び対応情報格納部144から得られたデータに基づいてコンテンツ表示画面62及びノートデータ画面64のための表示データを作成し、表示部148に出力するための表示データ作成部146とを含む。
前述したように、表示部148は本実施の形態ではそれぞれコンテンツ表示画面62及びノートデータ画面64を表示するための二つの液晶表示装置を含む。操作部136は、その一部に表示部148のコンテンツ表示画面62及びノートデータ画面64に重ねて配置されたタブレットを含む。
〈ハードウェア構成〉
図12は、図11に示されたデータ再生装置50の各機能ブロックを具体的に実現するためのハードウェア構成を示す図である。図12に示されるように、データ再生装置50は、実質的にはコンピュータであって、CPU(Central Processing Unit)160と、CPU160に接続されたバス172と、いずれもバス172を介してCPU160に接続されたディスプレイ162、スピーカ164、通信デバイス168、主記憶装置174、外部記憶装置176、マウス178、キーボード180、及びタブレット188とを含む。通信デバイス168はいわゆるインターネット等のネットワーク170に接続される。
外部記憶装置176には、CPU160により実行されることにより、CPU160及び関連のハードウェア(ディスプレイ162、スピーカ164、通信デバイス168、マウス178、キーボード180、タブレット188等)と共に図11に示す操作部136、書込入力部138、書込制御部140、表示データ作成部146、及び表示部148を実現するためのコンピュータプログラム(以下単に「プログラム」と呼ぶ。)が記憶されている。このプログラムは、例えばネットワーク170に接続されたホストから通信デバイス168を通じてデータ再生装置50に転送され、外部記憶装置176に記憶される。外部記憶装置176に記憶されたプログラムは、データ再生装置50の電源が投入されると主記憶装置174にロードされ、CPU160により実行された前記した各部の機能を実現する。なお、CPU160と所定のプログラムと関連のハードウェアとにより、必要な機器の制御又はデータの処理若しくは転送等のために、コンテンツ入力部130、書込情報入力部132、対応情報入力部134、書込情報格納部142、及び対応情報格納部144としての機能も実現される。
CPU160は、バス172を通じ相互に接続されたディスプレイ162、マウス178、タブレット188、主記憶装置174、外部記憶装置176、通信デバイス168、キーボード180、及びスピーカ164等とデータのやり取りを行ないながら処理を実行する。
なお、データのやり取りは、バス172を介して行なう以外にも、通信ケーブル又は無線通信装置等、データを送受信できるものを介して行なう構成でもよい。また、各部136,138,140,146,148としては、CPU160に限らず、DSP(Digital Signal Processor)又は処理手順が回路として組込まれているロジック回路等を用いて実現されてもよい。
ディスプレイ162は、通常はグラフィックカード等と組合わされて実現される。グラフィックカード上にはVRAM(Video Random Access Memory)が備えられる。例えばCPU160が表示画像作成のプログラムにより作成した画像データをVRAM上に書込むと、そのデータが表示信号に変換されて、ディスプレイ162に供給される。ディスプレイ162は供給された表示信号を画像として表示する。
ユーザが指示を入力するための装置として、マウス178、タブレット188、及びキーボード180等が備えられ、ユーザの指示はバス172を介して操作部136に入力される。この他にもマイクによる音声入力やボタンによる指示等、様々な入力装置が使用可能である。マウス178は、マウス178の移動方向と移動距離とを検出する検出機器やボタン等を含む。タブレット188は、ペンとペン位置とを検出する検出機器を含んで構成される。なお、タブレットによる検出方式としては、例えば電磁誘導方式、赤外線方式、感圧方式、及び超音波方式等があるが、いずれの方式を用いてもよい。キーボード180は、複数のボタン(キー)を含み、押下したキーに応じた信号を生成する。
主記憶装置174は、通常はDRAM(Dynamic Random Access Memory)又はフラッシュメモリ等のメモリデバイスで構成される。本実施の形態では主記憶装置174はDRAMからなる。CPU160もその内部にメモリ及びレジスタを備えることがあるが、それらも一種の主記憶装置と考えることができる。
外部記憶装置176は、HDD(Hard Disk Drive)やPC(Personal Computer)カード等の着脱可能な記憶媒体とその駆動装置である。CPU160とネットワークを介して有線又は無線で接続された他のネットワーク機器に取付けられた主記憶装置又は外部記憶装置を外部記憶装置176として用いることもできる。
通信デバイス168は、ネットワークインタフェースカード等により実現され、無線や有線等により接続された他のネットワーク機器とデータをやりとりする。
スピーカ164は、バス172等を介してCPU160から与えられる音声データを音声信号として受け、音声に変換して出力する。出力される音声は、単波長の単純な音の場合もあるし、音楽や人間の音声等複雑な場合もある。出力する音声が予め決まっている場合、送られるデータは音声信号ではなく、単なるオン、オフの動作制御信号だけという場合もある。多くの場合、スピーカ164の前段に増幅器が設けられる。
〈データの授受〉
次に、図11の各部及びそれらと図12に示す各部との関係を各部間のデータ授受の観点から説明する。各部間でのデータのやり取りは、特に注釈なく「**部から得る」、「**部へ送る(渡す)」という表現をしている時は、主にバス172を介してデータをやり取りしているものとする。その際、各部の間で直接にデータのやり取りをする場合もあれば、主記憶装置174又は外部記憶装置176を介在して間接的にデータをやり取りする場合もある。通信デバイス168を介して接続されるネットワーク上の機器等が間に介在してデータ再生装置50の各部の間のデータのやり取りが行なわれる場合もある。なお、以下の説明ではデータの入手先又は送信先として主記憶装置174、外部記憶装置176、及び通信デバイス168を介して接続されるネットワーク上の機器のいずれかを想定する場合、単にデータの供給源又はデータの供給先と表現する。
コンテンツ入力部130は、コンテンツデータの供給源からコンテンツデータを得る。コンテンツ入力部130は、得られたコンテンツデータを表示データ作成部146に渡す。コンテンツデータのデータ構造については後述する。
書込情報入力部132は、書込情報の供給源からコンテンツデータに対する書込情報及びノートデータを得る。書込情報入力部132は、得られたデータ書込情報格納部142に渡す。書込情報のデータ構造については後述する。
対応情報入力部134は、対応関係の供給源から、コンテンツデータと書込情報との対応関係、又は書込情報同士の対応関係を示す対応情報を得る。対応情報入力部134は、得られた情報を対応情報格納部144に渡す。対応情報のデータ構造については後述する。
操作部136は、CPU160及びCPU160により実行されるプログラム、マウス178、タブレット188、並びにキーボード180等からなり、ユーザがスタイラスペン66等によって表示画面に対して行なった操作、又はユーザがメニューから選択した操作等の情報を得る。操作部136は、スタイラスペン66での書込による場合には情報を書込入力部138に渡し、それ以外の場合には表示データ作成部146に渡す。
書込入力部138は、ユーザがスタイラスペン66等によって表示画面に書込んだデータを操作部136から得て、書込制御部140に渡す。
書込制御部140は、ユーザがスタイラスペン66等によって表示画面に書込んだデータを書込入力部138から得て、得られたデータが対応情報を新たに作成するためのデータであればデータを対応情報格納部144へ渡し、そうでなければ得られたデータを書込情報格納部142へ渡す。
書込情報格納部142は、書込情報入力部132又は書込制御部140から書込情報データを得て、そのデータを主記憶装置174等の供給先に与え格納する。
対応情報格納部144は、対応情報入力部134又は書込制御部140から対応情報データを得て、そのデータを主記憶装置174等の供給先に格納する。
表示データ作成部146は、操作部136からの指示にしたがって、ノート表示のON/OFF切替・表示範囲の変更等を行ない、コンテンツ入力部130、書込情報格納部142、及び対応情報格納部144から得られたデータに基づいて、表示データを作成し、表示部148へ渡す。
表示部148は、例えばディスプレイ162とCPU160と主記憶装置174又は外部記憶装置176等とを含み、表示データ作成部146から表示データを得て、ディスプレイ162に表示する。
〈データ構造〉
−コンテンツデータのデータ構造
図13は、図11に示すコンテンツ入力部130により入力されるコンテンツデータ190のデータ構造を示す図である。図13を参照して、コンテンツデータ190は各表示対象要素に対応するレコード200,202,204…を含む。
各レコード、例えばレコード200は、コンテンツデータ190内での「データ位置」、各要素の種類を表わす情報である「種類」、その種類に応じたデータ、及び当該要素に対する表示時の修飾の属性に関連する情報(修飾属性情報)を含む。
「データ位置」は、コンテンツデータ内で、この表示対象要素を特定するための情報である。データ位置としては様々なものを使用することができるが、本実施の形態では、コンテンツデータの先頭から何番目の表示対象要素であるかを示す値をデータ位置として用いる。本実施の形態では、データ位置は1から始まる連続番号である。すなわち、コンテンツデータの先頭に存在する表示対象要素の場合、この値は「1」となり、2番目に存在する表示対象要素の場合、この値は「2」となり、以下同様である。
「種類」は、データ再生装置50で扱うデータの種類を特定する情報である。本実施の形態では、種類には「STRING」、「IMAGE」の2種類がある。なお、図13では、分かりやすくするため、種類を「STRING」等の記号で示してあるが、実際には各種類に数字又は文字を割当てたデータとして表現でき、それによって必要な記憶容量を節約できる。以下では特に述べないが、これは他の情報についても同様である。
以下、各種類について個別に説明する。
−STRING
「STRING」は、表示対象要素の種類が文字列であることを示す。
−IMAGE
「IMAGE」は、表示対象要素の種類が画像であることを示す。
修飾属性情報は、表示対象要素をどのような形式で表示したり、表示対象要素にどのようなものを関連付けたりするかを示す情報である。修飾としては、「UNDERLINE」、「MARK」、「NONE」、「SOUND」、「MOVIE」、「MASK」等がある。以下、これらについて説明する。
−UNDERLINE
「UNDERLINE」は、表示対象要素に対してアンダーラインを引くことを示している。この場合、さらに表示対象要素である文字列のどの文字からどの文字までアンダーラインを引くかを示す「開始終了位置」がレコードに含まれることがある。開始終了位置が示されていない場合には表示対象要素の全体にわたりアンダーラインを引く。
−MARK
前述したとおり、表示対象要素に対してマークを表示することを示している。「マーク」とは、物理的な蛍光ペンの機能を電子的に実現したものであり、例えば、文字の背景部分をユーザが指定した色で塗りつぶすことで実現されるものである。この場合にもマークの「開始終了位置」がレコードに含まれることがある。
−SOUND
表示対象要素を選択すると、スピーカ等を通じて音声が再生されることを示している。修飾情報は、再生対象の音声が格納されている位置を表す「ファイル名」が含まれる。
−MOVIE
「MOVIE」は、表示対象要素を選択すると、表示部148に動画表示が行なわれることを示している。修飾情報には、表示対象の動画が格納されている位置を表す「ファイル名」が含まれる。
−MASK
「MASK」は、表示対象要素116に対してマスクを表示することを示している。ユーザは、マスクの表示されている箇所をペンでタップする、又はキーボードを用いて選択する等することにより、マスク表示の有無を切替えることができる。
−NONE
「NONE」は、表示対象要素に特に修飾表示や付加情報設定を行なわないことを示している。
表示対象要素に対応するレコードの例を図13に示す。なお、図13で挙げられたデータ構造はそれぞれ単なる例であって、コンテンツデータはこれらのデータ構造に限定されるものではない。
図13を参照して、表示対象要素の種類が文字列である場合の例がレコード200である。レコード200に対応する表示対象要素は、この表示対象要素を表示部148に表示する際の位置である「XY位置」と、表示対象の文字列データである「文字列」とを含む。「XY位置」とは、表示部148の表示可能範囲の左上を原点とするX−Y座標系のX座標の値及びY座標の値の組によって表現される位置情報である。以後の説明でも、XY位置によって位置情報を表現することがある。X座標の値及びY座標の値の組を(X,Y)のように記すこともある。レコード200はさらに、修飾属性情報として、修飾の種類を表す「修飾」と、その開始位置及び終了位置をXY位置で表す「開始終了位置」とを含む。
レコード200の「文字列」の内容はこの例では「ABC」である。この例では、「修飾」の内容は、文字列に下線を引くことを示す「UNDERLINE」である。「開始終了位置」に記載されている「1」及び「3」は、表示対象要素の文字列「ABC」の1文字目から3文字目までアンダーラインを引くことを表す。
表示対象要素の種類が文字である場合の別例がレコード202である。図13を参照して、レコード202は、レコード200と同様、データ位置と、種類と、XY位置とを含む。種類はレコード200と同様「STRING」である。レコード202はさらに、表示される文字列「DEF」と、修飾「MARK」と、開始終了位置「1」及び「2」を含む。すなわち、この表示対象要素は「DEF」という文字列であるが、そのうち1文字目から2文字目までがマークされることになる。
表示対象要素の種類が画像である場合の例が図13に示すレコード204である。レコード204は、レコード200及び202と同様、データ位置と、種類と、対応の表示対象要素を表示部148に表示する際の位置である「XY位置」と、表示される「画像データ」とを含む。
レコード204はさらに、画像に対し修飾をしないことを示す修飾「NONE」を含む。
−書込情報のデータ構造
図14は、書込情報210のデータ構造の例を示す図である。書込情報としては色々な種類の情報が考えられるが、図14に示す書込情報210は書込要素に対応するレコード220〜230を含む。
図14を参照して、レコード220〜230は、いずれも各レコードの書込情報210内での位置を示す「データ位置」と、レコードに対応する書込がどの画面で行なわれたかを示す情報である「書込場所」と、書込情報に記録されている入力情報の種類を表わす情報である「種類」とを含む。各レコードの「種類」以後の情報は、種類に応じて異なってくる。
「データ位置」は、書込情報210内でこの書込要素に対応するレコードを特定するための情報である。位置を表わすための単位としては様々なものが考えられるが、本実施の形態では、データ位置は書込情報の先頭から何番目の表示対象要素であるかを示す値とする。
「書込場所」は、コンテンツ表示画面62、ノートデータ画面64、又はノートデータ画面64中のどのタブかを示す。図14に示す例では、書込場所として「CONTENTS」、「NOTE1」、「NOTE2」の3種類のデータが示されている。分かりやすくするため、種類を「CONTENTS」等の文字列で示してあるが、実際には各種類に数字又は文字を割当てたデータとして表現できる。
「CONTENTS」は、書込が行なわれた場所がコンテンツ表示画面62であることを示している。コンテンツ表示画面62に書込まれた書込要素は、本実施の形態では常にコンテンツに対し定まった位置に表示される。
「NOTEn」(nは1,2,・・・)は、書込が行なわれた場所が、ノートデータ画面64であることを示しており、nはノートデータ画面64内で書込が行なわれたタブのタブ番号を示している。ノートデータ画面64への書込の表示は、ノートデータ画面64の表示範囲に応じて変わり、コンテンツ表示画面62の表示範囲の変更とは基本的に独立である。すなわち、書込要素は、その書込がコンテンツ表示画面62とノートデータ画面64とのうちでどの領域に対し行なわれたかにより、前述したとおり、大きく第1及び第2の二つの種別に分けられる。
「種類」は、図13の場合と同様、書込要素がどのようなものであるかを示す。図14に示す例では、「STRING」、「STROKE」、「UNDERLINE」及び「MARK」の4種類が示されている。
「STRING」は、書込要素の種類が文字列であることを示している。例えば、操作部136としてキーボード180等を使って、文字コードのデータが入力された場合等が相当する。あるレコードの種類が「STRING」の場合、レコードはさらに、対応する書込要素の画面上の表示位置を示す「XY位置」と、文字列の内容とを含む。
「STROKE」は、書込要素の種類がペン等のストロークデータ(軌跡データ)であることを示している。例えば、操作部136としてタブレット188等が用いられた場合に検出されるペン位置等の軌跡が該当する。あるレコードの種類が「STROKE」の場合、レコードはさらに、当該軌跡の画面上の開始位置を示す「開始XY位置」と、その後のストローク方向を示す記号の配列である「ストローク方向」とを含む。「ストローク方向」は、現在地点から上下左右斜めの8方向のどちらに移動したかを表わすデータである。2の3乗=8より、各「ストローク方向」データは3ビットあれば表現され得る。「ストローク方向」は、ペン入力が終わるまでのストローク方向を表す記号の配列を表わすデータである。レコード224の場合には「開始XY位置」と「ストローク方向」との組合せが一つである。この組合せを一つに限定すると1筆書きのような1本のストロークしか表現できず、文字又は文をストロークとして保持することができない。そこで、レコード226により示すように開始XY位置とストローク方向配列との組合せを複数個含むことができるようにすることで、文字又は文をストロークとして書込情報210に保持できる。
「UNDERLINE」は、対応する書込要素が、コンテンツ表示画面62に表示された表示対象要素に対するアンダーラインの描画という修飾を指定していることを示している。この場合、当該レコードは、修飾表示を行なう対象となる要素がコンテンツ内の要素か書込要素かを特定するための「対象データ種別」と、対象となる表示対象要素のコンテンツデータ又は書込データ内の位置を示す「対象データ位置」と、対象データに対してアンダーラインを引く際の開始位置及び終了位置を特定する「開始終了位置」とをさらに含む。「対象データ種別」には、本実施の形態では「CDATA」と「WDATA」との2種類がある。「CDATA」は、修飾表示を行なう対象となる要素がコンテンツデータであることを示す。「WDATA」は、修飾表示を行なう対象データが書込情報であることを示す。
「MARK」は、表示対象要素をマークにより修飾して表示することを示している。あるレコードの種類が「MARK」の場合、当該レコードはさらに、修飾表示を行なう対象データの「対象データ種別」と、修飾表示を行なう対象データを特定するための「対象データ位置」と、対象データに対してマーク表示する際の「開始終了位置」とを含む。「対象種別」は、「種類」が「UNDERLINE」のときと同様の意味を持つ。
なお、図14で挙げられたデータ構造は単なる例であって、書込情報のデータ構造がこれらのデータ構造に限定されるものではない。
−対応情報のデータ構造
次に、対応情報のデータ構造について説明する。図15は、対応情報240のデータ構造の例を示す図である。
図15を参照して、対応情報240は、コンテンツデータと書込情報、又は書込情報同士の対応関係を示す1又は複数のレコード250、252、254を含む。
各レコードは、互いに対応付けられる表示対象要素又は書込要素を表す要素識別子の対を含む。例えばレコード250は、要素識別子260及び262を含み、レコード252は要素識別子270及び272を含み、レコード254は要素識別子280及び282を含む。
各要素識別子は、当該表示対象要素又は書込要素の種類を特定するデータ識別子と、データ識別子により特定されるデータ内における当該表示対象要素又は書込要素のデータ位置とを含む。
「データ識別子」とは、そのデータがコンテンツデータであるか書込情報であるかを示す識別子である。本実施の形態では、データ識別子として「CDATA」及び「WDATA」の2種類を持つ。
「CDATA」は、データがコンテンツデータであることを示す識別子である。
「WDATA」は、データが書込情報であることを示す識別子である。
「データ位置」とは、対応情報によって対応付けられるデータを、データ識別子で特定されるデータ内で特定するための情報である。対応情報によって対応付けられるデータがコンテンツデータであれば、図13のような構造で記録されたコンテンツデータ中のデータ位置を、対応情報によって対応付けられるデータが書込情報であれば、図14のような構造で記録された書込情報中のデータ位置を、この「データ位置」にそのまま記録する。
例えば、レコード250の要素識別子260は、データ識別子として「CDATA」を持ち、データ位置として「1」を持つ。また要素識別子262は、データ識別子として「WDATA」を持ち、データ位置として「4」を持つ。従ってこのレコード250により、コンテンツデータの1番目の表示対象要素と、書込データの4番目の書込要素とが互いに関連付けられていることが分かる。
なお、本実施の形態では、対応情報によって他の表示対象要素と対応付けられるデータが複数の表示対象要素又は複数の書込要素である場合には、それらのデータを「データ開始位置」「データ終了位置」によって表現するようにしている。「データ開始位置」は、対応情報によって対応付けられる、複数の表示対象要素又は複数の書込要素のうちで、先頭の要素のデータ位置を示す情報である。「データ終了位置」は、対応情報によって対応付けられる、複数の表示対象要素又は複数の書込要素のうち、最後の要素のデータ位置を示す情報である。
図15のレコード254で示すように、対応情報によって書込情報同士を対応付けることもできる。
なお、図15で挙げられたデータ構造は単なる例であって、対応情報はこれらのデータ構造に限定されるものではない。
〈プログラムの制御構造〉
以上述べたデータ再生装置50の各部は、図12に示すハードウェア及び図12のCPU160により実行されるプログラムにより実現される。以下、それらのプログラムの制御構造について説明する。CPU160がこれらプログラムを外部記憶装置176等から読出して主記憶装置174にロードし実行することで、上記した各機能が実現される。
−全体処理
図16は、本実施の形態に係るデータ再生装置50におけるコンテンツデータ及び書込情報の表示・入力に関する全体処理を示すフローチャートである。この処理に先立ち、どのコンテンツに対し処理するかが既にユーザにより指示されているものとする。
図16を参照して、まずステップMS1(以下、「ステップMS」を「MS」と略記する。)では、コンテンツ入力部130を通じてコンテンツデータを取得する。MS2では、MS1で得たコンテンツデータに対応する書込情報が書込情報格納部142に存在するかどうか判定する。存在すればMS3へ処理が進み、存在しなければMS6へ処理が進む。
MS3では、MS1で入力したコンテンツデータに対応する書込情報を書込情報格納部142から得る。続いてMS4では、MS1で得たコンテンツデータに関する対応情報、又はMS3で得た書込情報に関する対応情報が存在するかどうか判定する。存在すればMS5へ処理が進み、存在しなければMS6へ処理が進む。
MS5では、MS1で得たコンテンツデータに関する対応情報及びMS3で得た書込情報に関する対応情報を得て、MS6へ処理が進む。
MS6では、表示データ作成部146にて、以上の処理で読出されたコンテンツデータと、もしあれば当該コンテンツデータに関する書込情報及び対応情報に基づいて表示部148に表示するための表示データを作成する。表示データ作成処理に関しては後述する。その後、MS7へ処理が進む。
MS7では、MS6で作成した表示データを表示部148に表示する。その後、MS8へ処理が進む。
MS8では、操作部136を通じて、ユーザが何らかの操作を行なったかどうかを検出する。ユーザが何らかの操作を行なっていた場合はMS9へ処理が進み、そうでなければMS10へ処理が進む。
MS9では、ユーザによって行なわれた操作に基づいた処理を行なう。操作処理の詳細については後述する。処理を行なった後は、MS10へ処理が進む。
MS10では、処理を終了するかどうかを判定する。終了すると判定されればこのプログラムの実行を終える。終了しないと判定されればMS2へ処理が戻り、コンテンツデータ及び書込情報の再生を継続する。
MS10での判定は、本実施の形態では、操作部136等の電源ボタン70を押すことにより電源OFFが指示されているか、コンテンツ表示画面62又はノートデータ画面64をタップすることにより表示されるメニューから電源OFFが指示されているかにより判定する。電源OFF等を割込みとして検出し、図16のフローチャートの各ステップにおける処理が処理中であっても、緊急中断して処理を終えるようにしてもよい。
以上のMS1〜MS10の処理によって、本実施の形態に係るデータ再生装置50においてコンテンツデータ、書込情報、及び対応情報が再生されると共に、ユーザの操作にしたがって対応情報や修飾情報が生成される。以下、図16に示す各ステップのうち、重要と思われるステップについて個別に説明する。
−表示データ作成処理
図17は、図16のMS6で実行される表示データ作成処理を示すフローチャートである。
図17を参照して、まずステップS(以下「ステップS」を単に「S」と呼ぶ。)6−1では、データ再生装置50のコンテンツ表示画面62及びノートデータ画面64の表示範囲情報を得る。表示範囲とは、コンテンツ表示画面62及びノートデータ画面64のデータを表示可能な範囲のことをいう。表示範囲情報は、例えば、表示対象要素又は書込要素の表示の開始位置と終了位置との組をX−Y座標によって記述した情報として得られる。
次に、S6−2では、S6−1で得た表示範囲情報に基づいて、コンテンツデータをVRAM上にレイアウトする。レイアウト処理については、公知の技術である電子文書のレイアウト処理等を採用できる。レイアウト処理の詳細については本発明と直接関係しないのでここでは詳しくは説明しない。
S6−3において、コンテンツデータに関連付けられた書込情報が存在するかどうかを判定する。すなわち、コンテンツデータが表示されている表示領域に対して行なわれた書込情報があるかどうかを判定する。存在すれば(S6−3でYES)、S6−4へ処理が進み、存在しなければ(S6−3でNO)S6−5へ処理が進む。
S6−4では、書込情報格納部142から、コンテンツデータに関連付けられた書込情報を取得し、この書込情報をS6−1で得た表示範囲情報に基づいてVRAM上にレイアウトする。
S6−5では、ノートデータが表示されているかどうかを判定する。ノートデータが表示されていれば(S6−5でYES)S6−6へ処理が進み、表示されていなければ(S6−5でNO)S6−7へ処理が進む。
S6−6では、書込情報格納部142から、ノートデータとして表示される書込情報を得て、この書込情報をS6−1で得た表示範囲情報に基づいてVRAM上にレイアウトする。
S6−7では、対応情報格納部144に、S6−2及びS6−4でレイアウトされたデータに関する対応情報があるかどうかを判定する。存在すれば(S6−7でYES)S6−8へ処理が進み、存在しなければ(S6−7でNO)表示データ作成処理を終了する。
S6−8では、対応情報格納部144から、S6−2及びS6−4でレイアウトされたデータに関する対応情報を取得し、S6−2及びS6−4でのレイアウト結果に基づいて、対応情報を示す表示要素を生成する。そして、表示データ作成処理を終了する。
以上のS6−1〜S6−8の処理によって、本実施の形態に係るデータ再生装置50において、コンテンツデータ、書込情報、及び対応情報を表示部148(コンテンツ表示画面62及びノートデータ画面64)に表示するためのデータが生成される。
−操作処理
図18は、図16のMS9で実行される操作処理のフローチャートである。図18を参照して、まずS9−1では、ユーザによって表示変更要求がなされたかどうかを判定する。表示変更要求がなされていれば(S9−1でYES)S9−2へ処理が進み、なされていなければ(S9−1でNO)S9−3へ処理が進む。
S9−2では、ユーザの要求にしたがって表示変更処理を行なう。表示変更処理の詳細については後述する。表示変更処理の後、操作処理を終了する。
一方、S9−3では、ユーザによって表示部148に表示されている対応情報が選択されたかどうかを判定する。選択されていれば(S9−3でYES)S9−4へ処理が進み、選択されていなければ(S9−3でNO)S9−5へ処理が進む。
S9−4では、ユーザによって選択された対応情報に基づく処理を行なう。対応情報選択処理の詳細については後述する。S9−4の処理の後、操作処理を終了する。
S9−5では、ユーザによって表示部148に表示されている表示対象要素又は書込要素(以下「表示対象要素等」と呼ぶ。)が選択されたかどうかを判定する。選択されていれば(S9−5でYES)S9−6へ処理が進み、選択されていなければ(S9−5でNO)S9−7へ処理が進む。
S9−6では、コンテンツ入力部130又は書込情報格納部142又はその双方から、ユーザによって選択された表示対象要素及び書込データを得て、その修飾情報に基づく処理の実行を行なう。修飾情報に基づく処理の実行とは、例えば、修飾情報に基づいてレイアウトを修正したり、マークを追加したり、という処理を行なうことを指す。修飾情報が存在しなければ何もしない。S9−6の後、操作処理を終了する。
次に、S9−7では、ユーザによってコンテンツ表示画面62又はノートデータ画面64に書込が行なわれたかどうかを判定する。書込がなされていれば(S9−7でYES)、S9−8へ処理が進み、なされていなければ(S9−7でNO)、操作処理を終了する。
S9−8では、ユーザの書込が表示対象要素等に対し対応情報を生成する指示か否かを判定する。対応情報を生成することが指示されていれば処理はS9−10に進み、そうでなければ処理はS9−9に進む。対応情報の生成の際には例えば以下のような手順が考えられる。要素の一方を囲む特定の図形をスタイラスペン66で描くことにより当該要素を対応情報の一方要素として選択する。この後、対応関係が設定される他方の要素を囲む特定の図形を描くことにより選択し、最初に選択された要素との間で対応関係を設定する。この他にも対応関係設定の方法は種々考えられる。対応関係設定のための動作モードに移行したのち、二つの要素を指定するようにしてもよい。一方の表示領域から他方の表示領域に要素をドラッグすることが可能であれば、一方要素を選択して他方要素の上までドラッグしドロップすることで両者に対応関係を設定するようにしてもよい。
S9−10では、書込に基づいて対応情報を作成し、当該コンテンツデータと書込情報とに関する対応情報として対応情報格納部144に記憶させる。この後、操作処理を終了する。
一方、S9−9では、ユーザによって行なわれた書込がノートデータ画面64のノート表示領域に対するものであるかどうかを判定する。ノートデータ画面64のノート表示領域に対するものであれば(S9−9でYES)S9−11へ処理が進み、そうでなければ、すなわちコンテンツ表示画面62のコンテンツ表示領域に対する書込であれば(S9−9でNO)S9−12へ処理が進む。
S9−11では、書込情報格納部142に、ユーザによる書込に関する書込情報をノートデータに対する書込情報として記録し、操作処理を終了する。
一方、S9−12では、書込情報格納部142に、ユーザによる書込に関する書込情報をコンテンツデータに対する書込として記録し、操作処理を終了する。
以上のS9−1〜S9−12の処理によって、本実施の形態に係るデータ再生装置50においてユーザが行なった処理に応じた各種処理が実行される。
−表示変更処理
図19は、図18のS9−2において行なわれる表示変更処理のフローチャートである。表示変更処理とは、コンテンツ表示画面62及びノートデータ画面64の表示モードを切替える処理のことをいう。
図19を参照して、まずS9−2−1では、ユーザによって、ノートデータ画面64の表示切替指示がなされたかどうかを判定する。ノートデータ画面64の表示切替指示がなされていれば(S9−2−1でYES)S9−2−2へ処理が進み、なされていなければ(S9−2−1でNO)S9−2−3へ処理が進む。
S9−2−2では、ユーザからの指示に従い、ノートデータ画面64の表示のON/OFFを切替える。この後表示変更処理を終了する。このときのコンテンツ表示画面62及びノートデータ画面64の状態が図6に示したものである。
一方、S9−2−3では、ユーザによって、コンテンツ表示画面62の表示範囲変更指示がなされたかどうかを判定する。コンテンツ表示画面62の表示範囲変更指示がなされていれば(S9−2−3でYES)S9−2−4へ処理が進み、なされていなければ(S9−2−3でNO)S9−2−5へ処理が進む。
S9−2−4では、ユーザの指示にしたがってコンテンツ表示画面62の表示範囲の変更を行なう。この後表示変更処理を終了する。
一方、S9−2−5では、ユーザによって、ノートデータ画面64の表示範囲変更指示がなされたかどうかを判定する。ノートデータ画面64の表示範囲変更指示がなされていれば(S9−2−5でYES)S9−2−6へ処理が進み、なされていなければ(S9−2−5でNO)S9−2−7へ処理が進む。
S9−2−6では、ユーザの指示にしたがってノートデータ画面64の表示範囲の変更を行なう。この後、表示変更処理を終了する。
一方、S9−2−7では、ユーザによって、ノートデータ画面64のタブ切替指示がなされたかどうかを判定する。ノートデータ画面64のタブ切替指示がなされていれば(S9−2−7でYES)S9−2−8へ処理が進み、なされていなければ(S9−2−7でNO)表示変更処理を終了する。
S9−2−8では、ユーザの指示にしたがってノートデータ画面64のタブの切替を行なう。この後、表示変更処理を終了する。
以上のS9−2−1〜S9−2−8の処理によって、本実施の形態に係るデータ再生装置50においてコンテンツデータ、書込情報、及び対応情報が表示されると共に、ユーザの操作によって対応情報及び修飾情報等が生成される。
−対応情報選択処理
図20は、図18のS9−4において実行される対応情報選択処理を示すフローチャートである。図20を参照して、まずS9−4−1では、ユーザによってコンテンツ表示画面62の対応情報が選択されたかどうかを判定する。選択されていれば(S9−4−1でYES)S9−4−2へ処理が進み、選択されていなければ(S9−4−1でNO)S9−4−5へ処理が進む。
次に、S9−4−2では、表示部148のノートデータ画面64にノートデータが表示されているかどうか判定する。表示されていれば(S9−4−2でYES)S9−4−4へ処理が進み、表示されていなければ(S9−4−2でNO)S9−4−3へ処理が進みその後S9−4−4に処理が進む。
S9−4−3では、コンテンツ表示画面62に表示されている対応情報が選択され、かつ、表示部148のノートデータ画面64にノートデータが表示されていない状態であるので、ノートデータの表示をONとする。すなわち、表示部148のノートデータ画面64にノートデータを表示する。S9−4−3の後S9−4−4に進む。
S9−4−4では、S9−4−1においてユーザによって選択された対応情報によって対応付けられている表示対象要素及び/又は書込情報が表示範囲内に表示されるように、ノートデータ画面64の表示範囲を変更し、対応情報選択処理を終了する。
次に、S9−4−5では、ユーザによってノートデータ画面64に表示されている対応情報が選択されたかどうかを判定する。選択されていれば(S9−4−5でYES)S9−4−6へ処理が進み、選択されていなければ(S9−4−5でNO)対応情報選択処理を終了する。
S9−4−6では、ユーザによって選択された、ノートデータ画面64に表示されている対応情報によって対応付けられている表示対象要素及び/又は書込情報が表示範囲内に表示されるように、コンテンツ表示領域の表示範囲を変更し、対応情報選択処理を終了する。S9−4−6の表示範囲変更処理は、S9−4−4と同様である。
以上のS9−4−1〜S9−4−6の処理によって、本実施の形態に係るデータ再生装置50において、ユーザがコンテンツ表示画面62又はノートデータ画面64に表示されている対応情報を選択した際の処理が行なわれる。
[動作]
上記した第1の実施の形態に係るデータ再生装置50は以下のように動作する。なお、以下の説明では、コンテンツデータ及び対応する書込情報については図12に示す外部記憶装置176に格納されているものとする。
データ再生装置50の電源が入っていない状態でユーザが図1に示す電源ボタン70を押すと、データ再生装置50が動作を開始する。ユーザがコンテンツ表示画面62に表示されるメニューからコンテンツデータを指定すると、当該コンテンツデータを図11に示すコンテンツ入力部130が外部記憶装置176から読出し、表示データ作成部146に与える。書込情報入力部132が、このコンテンツデータに対応する書込情報を外部記憶装置176内で検索し、あれば読出して書込情報格納部142に記憶させる。対応情報入力部134が、このコンテンツデータと書込情報とに関する対応情報を外部記憶装置176内で検索し、あれば読出して対応情報格納部144に記憶させる。
表示データ作成部146は、コンテンツ入力部130から与えられるコンテンツデータをVRAM上に展開する。表示データ作成部146はさらに、書込情報格納部142から書込情報を、対応情報格納部144から対応情報を、それぞれ読出し、VRAM上のレイアウトを当該書込情報と対応情報とにしたがって修正する。
表示部148は、VRAM上の表示データを表示する。この際、本実施の形態では、コンテンツデータ及びコンテンツデータに対する書込情報をコンテンツ表示画面62とノートデータ画面64との双方を使用して、図5に示されるような形態で表示する。ノートデータは表示しない。
ユーザが操作部136を用いてノートデータ画面64のノートデータ表示への切替を指示すると、表示データ作成部146はこの指示に応答して、VRAM上の表示データのうちノートデータ画面64の表示領域に相当する部分にノートデータを展開する。また表示データ作成部146は、対応情報により互いに関連付けられている表示対象要素と書込要素、又は書込要素同士が存在している場合、それらの間を関連付ける矢印表示を生成し、VRAM上に書込む。表示部148がVRAM上の表示データを表示することで、コンテンツ表示画面62にはコンテンツデータ及び(もしあれば)書込データが表示され、ノートデータ画面64にはノートデータが表示される。また、コンテンツ表示画面62又はノートデータ画面64上に表示される要素のうちで、他の要素と対応付けられた要素があれば、その要素と対応要素との間の矢印が表示される。互いに関連付けられた要素が共に表示されていればこの矢印は両者を結ぶように生成され、一方のみが表示され他方が隠れている場合には、この矢印は表示されている要素から隠されている要素の方を向くように生成され表示される。このときの表示例が図8に示されたものである。
もしも書込情報が存在していない場合には、ノートデータ表示への切替によりノートデータ画面64には空白が表示される。この状態は図6に示されている。
操作部136を用いてユーザにより表示範囲の変更が指示されたときには、表示データ作成部146がその指示に応じてVRAM上の表示データを作り直し、作り直された表示データを表示部148が表示する。
ユーザが操作部136を用いて何らかの書込を行なった場合、書込入力部138がその書込を操作部136から受けて書込制御部140に与える。書込制御部140は、その書込が対応情報を生成させるためのデータか、書込情報かを判断する。書込が対応情報を生成させるためのデータである場合、書込制御部140は書込に基づいて対応情報を作成し、対応情報格納部144に記憶させる。書込がそれ以外の場合には、書込制御部140は当該書込に基づいて書込情報を生成し、書込情報格納部142に記憶させる。
[第1の実施の形態の効果]
以上説明してきた処理を続けることによって、コンテンツ表示領域の余白スペースの量に制限されることなく十分な書込を実現しつつ、コンテンツ側とノート側の参照関係を保存し、柔軟なコンテンツ及びノートの閲覧を行なうことができる。すなわち、データ再生装置50においてコンテンツデータを表示させ、書込情報を生成し記憶してコンテンツデータとともに表示させることができる。また対応情報が生成可能なので、対応付けされた表示対象要素等の関係を容易に確認できる。さらに、対応付けされた表示対象要素等の間の対応を示す矢印を選択することにより、両者が共にコンテンツ表示画面62及びノートデータ画面64に表示され、両者の関係と、ノートデータがコンテンツに対して持つ意味とが容易に確認できる。
また、ノートデータ画面64にノートデータを入力したり表示したりできるので、コンテンツ表示画面62にコンテンツを表示したときの余白スペースの量に制限されることなく、十分な量のノートをコンテンツに付することができる。また、タブによりノートデータ画面64の表示を切替えることができるので、ノートをそれらの持つ意味に応じて整理して入力したり表示したりできる。この際にも、元のコンテンツデータ又は書込データとノートデータとの間の参照関係を保持できるので、コンテンツデータに対し、非常に高い自由度で、かつ必要に応じて自由に整理して書込ができ、かつそれら書込とコンテンツとの間の参照関係を容易に確認できる。
<変形実施例>
上記した実施の形態では、表示対象要素等の表示位置を図13のコンテンツデータ190に示されるように画面上のXY位置で表している。しかし本発明はそのような実施の形態には限定されない。例えば、「XY位置」を、コンテンツデータ等の先頭からの相対位置で記録しても良い。例えば、ある表示要素のXY位置が(14,240)であるものとする。この場合、表示部148のコンテンツ表示画面62にコンテンツデータの先頭からの相対位置(0,100)から(0,420)までの範囲が表示されているときには、前記した表示対象要素のコンテンツ表示画面62における表示開始位置は、(14,140)となる。
また、データ種類が文字列であるような表示対象要素については、文字列の記録位置を上記したように表示対象要素の表示位置を示す「XY位置」ではなく、コンテンツデータの先頭を0とした「バイト位置」で表してもよい。その場合のコンテンツデータ300のデータ構造を図21に示す。
図21を参照して、コンテンツデータ300は3個のレコード310,312及び314を含む。これらレコードの内、レコード310及び312はその種類が「STRING
」であり、データ本体は文字列(それぞれ「ABC」及び「DEF」)である。これらの記録位置は、上記したように「バイト位置」で示されている。コンテンツデータがプレーンテキストファイルとして記録されている場合、「バイト位置」は、当該表示対象要素を構成する文字列の先頭文字が記録されている位置の、コンテンツデータのファイル先頭からのバイト数である。
図21に示されるレコード310の場合、コンテンツデータのファイル先頭を0バイト目として、1456バイト目が「A」となる。同様にしてレコード312の場合、1459バイト目が「D」となる。
上記実施の形態においては、表示部148に表示されている対応情報をユーザが選択した場合に、当該対応情報によって対応付けられたデータが表示領域内に表示されるように表示範囲を変更することとしている。しかし本発明はそのような実施の形態には限定されない。例えば、コンテンツ表示画面62又はノートデータ画面64の表示範囲が変化し、表示対象となるデータに変化が生じた場合には、新しく表示対象となったデータに関連する対応情報を取得し、当該対応情報によって対応付けられたデータが表示領域内に表示されるように、自動的に表示範囲を変更するようにしてもよい。
この場合、対応情報が複数取得されることがあり得る。そうした場合には、表示範囲の変更処理の際に、例えば、新しく表示対象となったデータのうち、対応情報によって何らかの対応付けがなされているデータを選び、そのデータの中でもっとも先頭に表示されているデータに関連する対応情報を選ぶようにすることが考えられる。もちろん、他の方法によって、複数取得された対応情報を処理するようにしてもよい。
また、表示部148に表示されている対応情報をユーザが選択した場合に、当該対応情報によって対応付けられた複数のデータの表示対象領域が同一である場合、すなわち、コンテンツデータ同士の対応付けであるか、又はノートデータ同士の対応付けである場合、対応付けられた複数のデータ全てが表示領域内に表示されるように表示領域を分割した後に、対応情報を示す表示要素を生成するように表示データ生成処理を構成してもよい。
上記した実施の形態のデータ再生装置50は、コンテンツ表示画面62とノートデータ画面64とを別個の液晶表示装置で構成したが、本発明はそのような実施の形態には限定されない。表示装置は液晶表示装置に限定されず、利用可能な表示装置で用途に適したものであればどのようなものでも利用できる。例えば有機EL(Electro Luminescence)等を使用できるし、サイズが大きくなることが許容できれば、いわゆるブラウン管又はプラズマディスプレイ等を利用してもよい。
また、コンテンツ表示画面62とノートデータ画面64とを別個の表示装置ではなく、単一の表示装置の表示画面をソフトウェア的に分割して実現してもよい。図22に、そのような1画面のデータ再生装置350の外観図を示す。
図22を参照して、このデータ再生装置350は、筺体360と、筺体360の正面に配置された表示面361を有する液晶表示装置と、いずれも筺体360の正面に配置された電源ボタン370、ページめくりボタン372、及びページ戻りボタン374と、第1の実施の形態の場合と同様、スタイラスペン66とを含む。
表示面361は上下の二つにソフトウェア的に分割使用が可能で、その一方(上部領域)がコンテンツ表示領域362であり、他方(下部領域)がノートデータ表示領域364である。また表示面361の全体をコンテンツ表示領域として使用することもできる。
図23に、データ再生装置350の表示面361の全体(コンテンツ表示領域362とノートデータ表示領域364)を用いてコンテンツデータを表示した状態を示す。
図24は、このデータ再生装置350において、図23に示されるように表示面361の全面を利用してコンテンツを表示しているときに、ノートデータを表示するように表示モード切替が行なわれたときの表示態様を示す。ノートデータがまだ作成されていない状態では、図24に示されるようにノートデータ表示領域364は空白である。ユーザはノートデータ表示領域364にノートを書込むことができる。またコンテンツ表示領域362にも同様に書込むことができる。
図25を参照して、コンテンツ表示領域362に表示された表示対象要素380とノートデータ表示領域364に表示される表示対象要素382との間の対応関係は、本実施の形態ではコンテンツ表示領域362(表示対象要素380)からノートデータ表示領域364(表示対象要素382)の側に向かう矢印384で示される。
このように、表示画面としては一つしか持たないデータ再生装置でも、表示画面を第1及び第2の二つの領域に分けることにより、第1の実施の形態のデータ再生装置と同様の効果を奏することができる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の第1の実施の形態に係るデータ再生装置50の概略図である。 ノート表示領域に複数のタブが存在しており、1番目の「ノート」タブが表示されている具体例を示す図である。 図2の状態から、2番目の「単語」タブをノート表示領域に表示するようにユーザによって指示があった後の状態を示す図である。 2画面(見開き)を持つデータ再生装置の場合のコンテンツデータ表示を示す図である。 第1の実施の形態に係るデータ再生装置50において、書込情報、及び、修飾表示が施されたコンテンツデータの表示を示す図である。 第1の実施の形態に係るデータ再生装置50において、コンテンツ表示領域に加えてノート表示領域(右側の領域)が表示された例を示す図である。 第1の実施の形態に係る携帯端末装置50における対応情報表示を示す図である。 図7で示される状態から、ユーザによってノート表示領域の表示範囲変更の指示が行なわれた後の表示状態を示す図である。 ユーザが対応情報を選択している具体例を示す図である。 図9の表示状態から、ユーザが対応情報を選択した後に、表示範囲が変更された後の表示状態を示す図である。 第1の実施の形態に係るデータ再生装置50の機能構成を示す図である。 図11の各部を具体的に実現するハードウェア構成を示す図である。 コンテンツデータのデータ構造を示す図である。 書込情報のデータ構造を示す図である。 対応情報のデータ構造を示す図である。 第1の実施の形態に係るデータ再生装置50を実現するためのプログラムの制御構造を示すフローチャートである 第1の実施の形態に係るデータ再生装置50における表示データ作成処理を示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係るデータ再生装置50における操作処理を示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係るデータ再生装置50における表示変更処理を示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係るデータ再生装置50における対応情報選択処理を示すフローチャートである。 表示対象要素の記録位置として、コンテンツデータの先頭を0とした「バイト位置」で表したときのコンテンツデータ300のデータ構造を示す図である。 1画面のみを持つデータ再生装置350の外観を模式的に示す図である。 データ再生装置350におけるコンテンツデータ表示を示す図である。 データ再生装置350において、コンテンツ表示領域362に加えてノートデータ表示領域364が表示された例を示す図である。 データ再生装置350における対応情報表示を示す図である。
符号の説明
50,350 データ再生装置
60,360 筺体
62 コンテンツ表示画面
64 ノートデータ画面
66 スタイラスペン
70,370 電源ボタン
72,372 ページめくりボタン
74,374 ページ戻りボタン
80,82,84 タブ
90,96 文字列
92,110 矢印
94 マスク
130 コンテンツ入力部
132 書込情報入力部
134 対応情報入力部
136 操作部
138 書込入力部
140 書込制御部
142 書込情報格納部
144 対応情報格納部
146 表示データ作成部
148 表示部
190 コンテンツデータ
210 書込情報
240 対応情報
361 表示面
362 コンテンツ表示領域
364 ノートデータ表示領域

Claims (13)

  1. 互いに区分される第1の表示領域及び第2の表示領域を有する表示装置とともに用いられるデータ再生装置であって、
    表示対象要素を1又は複数含むコンテンツデータを記憶するためのコンテンツデータ記憶手段を含み、前記表示対象要素は表示の対象となる要素であり、
    前記データ再生装置はさらに、
    第1の種別の関連要素を1又は複数含む関連情報を記憶するための関連情報記憶手段を含み、前記第1の種別の関連要素は前記コンテンツデータに関連するデータであり、
    前記データ再生装置はさらに、
    前記表示対象要素のいずれかと、前記第1の種別の関連要素のいずれかとの間の対応関係を表す第1の種類の対応情報を記憶するための対応情報記憶手段と、
    前記第1の表示領域には前記表示対象要素が表示され、前記第2の表示領域には前記第1の種別の関連要素が表示されるように、かつ、前記対応情報に基づいて、前記第1の表示領域に表示されている表示対象要素のいずれかと、前記第2の表示領域に表示されている関連要素のいずれかとに関する対応情報が存在していれば、当該対応関係の存在を示す所定の対応関係表示要素が前記第1の表示領域又は前記第2の表示領域又はその双方に表示されるように表示データを作成し、前記表示装置により表示させるための表示データ作成手段とを含み、
    前記関連情報記憶手段に記憶された前記関連情報は、複数の前記関連要素を含み、
    前記対応情報記憶手段は、
    前記第1の種類の対応情報を記憶するための手段と、
    前記関連要素の間の対応関係を表す第2の種類の対応情報を記憶するための手段とを含み、
    前記表示データ作成手段は、
    前記第1の表示領域には前記表示対象要素が表示され、前記第2の表示領域には前記関連要素が表示されるように表示データを作成し、前記表示装置により表示させるための手段を含み、当該表示させるための手段は、前記第1の種類の対応情報及び前記第2の種類の対応情報に基づいて、前記第1の表示領域に表示されている表示対象要素のいずれかと、前記第2の表示領域に表示されている関連要素のいずれかとに関する対応情報が存在していれば、当該対応関係の存在を示す所定の対応関係表示要素が前記第1の表示領域又は前記第2の表示領域又はその双方に表示されるように表示データを作成し、前記表示装置により表示させ、
    前記データ再生装置は、
    ユーザが、前記表示装置により表示されている要素を選択する操作を行なうための選択操作手段と、
    前記選択操作手段により、前記表示装置に表示されている前記対応関係表示要素の内の1つが選択され、かつ、当該選択操作手段により選択された対応関係表示要素の示す対応関係により対応付けられている要素の一方が前記表示装置により表示されていないことに応答して、当該表示されていない要素が前記表示装置上に表示されるように、前記第1の表示領域又は前記第2の表示領域に表示される表示範囲を決定するための表示範囲決定手段とをさらに含み、
    前記表示データ作成手段は、前記表示範囲決定手段による決定にしたがって、前記第1の表示領域又は前記第2の表示領域の表示データを作成する、データ再生装置。
  2. ユーザが、前記表示装置により表示されている要素に対し、当該要素に対し予め定義された所定の修飾属性のうちのいずれかを付与する操作を行なうための属性付与手段をさらに含み、
    前記コンテンツデータ記憶手段及び前記関連情報記憶手段は、それぞれ前記1又は複数の表示対象要素及び前記1又は複数の関連要素に付与された修飾属性を記憶するための属性記憶領域を有し、
    前記データ再生装置はさらに、前記属性付与手段により前記表示装置に表示されている要素に修飾属性が付与されたことに応答して、当該要素に対応する前記属性記憶領域に、当該付与された修飾属性を示す属性情報を記憶するよう前記コンテンツデータ記憶手段に記憶されたコンテンツデータ又は前記関連情報記憶手段に記憶された前記関連情報を更新するための手段をさらに含み、
    前記表示データ作成手段は、前記表示データ作成の際に、表示される各要素に対応する属性記憶領域に記憶された属性情報に応じた表示属性で各要素の表示態様を決定する、請求項1に記載のデータ再生装置。
  3. 前記表示データ作成手段は、前記第2の表示領域に表示されるべき複数個の表示領域をそれぞれ規定する複数個の表示領域データを作成可能であり、
    前記データ再生装置はさらに、前記第2の表示領域に表示されるべき表示領域データとして複数個が前記表示データ作成手段により作成されているときに、当該複数個の表示領域データのいずれかをユーザが選択できるようにするための表示領域選択手段を含み、
    前記関連情報に含まれる各関連要素は、前記複数個の表示領域データにより規定される複数個の表示領域のいずれに表示されるべきであるかを示す領域識別情報を有する、請求項1〜請求項のいずれかに記載のデータ再生装置。
  4. 前記第1の表示領域又は前記第2の表示領域のいずれかの表示範囲の変更を指示するためにユーザが操作するための表示範囲変更手段をさらに含み、
    前記表示データ作成手段は、前記表示範囲変更手段により前記第1の表示領域又は前記第2の表示領域のいずれかの表示範囲の変更が指示されたことに応答して、新たな表示データを作成する、請求項1〜請求項のいずれかに記載のデータ再生装置。
  5. 前記表示装置の前記第2の表示領域に積層して形成され、ユーザによる手書入力に応じた手書入力データを作成するための第1の手書入力手段と、
    前記第1の手書入力手段により入力された手書入力データに基づき前記第1の種別の関連要素を含む関連情報を作成し、前記第1の表示領域に表示されているコンテンツデータと関連させて保存するための関連情報保存手段とをさらに含む、請求項1〜請求項のいずれかに記載のデータ再生装置。
  6. 前記関連情報記憶手段が記憶する関連情報は、前記第1の表示領域に表示される第2の種別の関連要素をさらに含み、当該第2の種別の関連要素は、前記コンテンツデータのうちどの位置に当該第2の種別の関連要素が表示されるかを示す表示位置情報を含み、
    前記表示データ作成手段は、前記関連情報記憶手段により記憶された関連情報が前記第2の種別の関連要素を含んでいるときには、当該第2の種別の関連要素が対応の表示位置情報により示される位置に表示されるように、前記第1の表示領域のための表示データを作成する、請求項に記載のデータ再生装置。
  7. 前記表示装置の前記第1の表示領域に積層して形成され、ユーザによる手書入力に応じた手書入力データを作成するための第2の手書入力手段をさらに含み、
    前記関連情報保存手段は、
    前記第1の手書入力手段により入力された手書入力データに基づき前記第1の種別の関連要素を含む関連情報を作成し、前記第1の表示領域に表示されているコンテンツデータと関連させて保存するための手段と、
    前記第2の手書入力手段により入力された手書入力データに基づき前記第2の種別の関連要素を含む関連情報を作成し、前記第1の表示領域に表示されているコンテンツデータと関連させて保存するための手段と含む、請求項に記載のデータ再生装置。
  8. 前記関連情報記憶手段が記憶する関連情報は、前記第1の表示領域に表示される第2の種別の関連要素をさらに含み、当該第2の種別の関連要素は、前記コンテンツデータのうちどの位置に当該第2の種別の関連要素が表示されるかを示す表示位置情報を含み、
    前記表示データ作成手段は、前記関連情報記憶手段により記憶された関連情報が前記第2の種別の関連要素を含んでいるときには、当該第2の種別の関連要素が対応の表示位置情報により示される位置に表示されるように、前記第1の表示領域のための表示データを作成する、請求項1〜請求項のいずれかに記載のデータ再生装置。
  9. 前記表示装置の前記第1の表示領域に積層して形成され、ユーザによる手書入力に応じた手書入力データを作成するための手書入力手段と、
    前記手書入力手段により入力された手書入力データに基づき前記第2の種別の関連要素を含む関連情報を作成し、前記第1の表示領域に表示されているコンテンツデータと関連させて保存するための関連情報保存手段とをさらに含む、請求項に記載のデータ再生装置。
  10. 前記表示装置上に表示される複数の要素の間の対応関係を設定するための対応関係設定手段と、
    前記対応関係設定手段により対応関係が設定された要素の組を特定する情報を前記対応情報として作成するための対応情報作成手段とをさらに含む、請求項1〜請求項のいずれかに記載のデータ再生装置。
  11. 互いに区分される第1の表示領域及び第2の表示領域を有する表示装置を用いて、コンテンツデータを表示し再生するデータ再生方法であって、
    表示対象要素を含むコンテンツデータを記憶装置に記憶するコンテンツデータ記憶ステップを含み、前記コンテンツデータは、1又は複数の前記表示対象要素を含み、
    前記データ再生方法はさらに、
    前記コンテンツデータに対応する、第1の種別の関連要素を含む関連情報を記憶装置に記憶する関連情報記憶ステップとを含み、前記関連情報は、前記第1の種別の1又は複数の関連情報を含み、
    前記データ再生方法はさらに、
    前記表示対象要素のいずれかと、前記第1の種別の関連要素のいずれかとの間の対応関係を表す第1の種類の対応情報を記憶装置に記憶する対応情報記憶ステップと、
    前記第1の表示領域には前記表示対象要素が表示され、前記第2の表示領域には前記第1の種別の関連要素が表示されるように、かつ、前記対応情報に基づいて、前記第1の表示領域に表示されている表示対象要素のいずれかと、前記第2の表示領域に表示されている関連要素のいずれかとに関する対応情報が存在していれば、当該対応関係の存在を示す所定の対応関係表示要素が前記第1の表示領域又は前記第2の表示領域又はその双方に表示されるように表示データを作成し、前記表示装置により表示させる表示データ作成ステップとを含み、
    前記関連情報は、複数の前記関連要素を含み、
    前記対応情報記憶ステップは、
    前記第1の種類の対応情報を記憶するステップと、
    前記関連要素の間の対応関係を表す第2の種類の対応情報を記憶するステップとを含み、
    前記表示データ作成ステップは、
    前記第1の表示領域に前記表示対象要素が表示され、前記第2の表示領域には前記関連要素が表示されるように表示データを作成し、前記表示装置により表示させるステップを含み、当該表示させるステップは、前記第1の種類の対応情報及び前記第2の種類の対応情報に基づいて、前記第1の表示領域に表示されている表示対象要素のいずれかと、前記第2の表示領域に表示されている関連要素のいずれかとに関する対応情報が存在していれば、当該対応関係の存在を示す所定の対応関係表示要素が前記第1の表示領域又は前記第2の表示領域又はその双方に表示されるように表示データを作成し、前記表示装置により表示させ、
    前記データ再生方法は、
    ユーザが、前記表示装置により表示されている要素を選択する操作を行なう選択操作ステップと、
    前記選択操作ステップにより、前記表示装置に表示されている前記対応関係表示要素の内の1つが選択され、かつ、当該選択操作ステップにより選択された対応関係表示要素の示す対応関係により対応付けられている要素の一方が前記表示装置により表示されていないことに応答して、当該表示されていない要素が前記表示装置上に表示されるように、前記第1の表示領域又は前記第2の表示領域に表示される表示範囲を決定する表示範囲決定ステップとをさらに含み、
    前記表示データ作成ステップは、前記表示範囲決定ステップの決定にしたがって、前記第1の表示領域又は前記第2の表示領域の表示データを作成する、データ再生方法。
  12. 憶装置及び、互いに区分される第1の表示領域及び第2の表示領域を有する表示装置に接続されるコンピュータにより実行されると、当該コンピュータを、表示対象要素を1又は複数含むコンテンツデータを記憶するためのコンテンツデータ記憶手段として機能させるコンピュータプログラムであって、前記表示対象要素は表示の対象となる要素であり、
    前記コンピュータプログラムはさらに、前記コンピュータを、
    第1の種別の関連要素を1又は複数含む関連情報を前記記憶装置に記憶させるための関連情報記憶手段として機能させ、前記第1の種別の関連要素は前記コンテンツデータに関連するデータであり、
    前記コンピュータプログラムはさらに、前記コンピュータを、
    前記表示対象要素のいずれかと、前記第1の種別の関連要素のいずれかとの間の対応関係を表す第1の種類の対応情報を前記記憶装置に記憶させるための対応情報記憶手段と、
    前記第1の表示領域には前記表示対象要素が表示され、前記第2の表示領域には前記第1の種別の関連要素が表示されるように、かつ、前記対応情報に基づいて、前記第1の表示領域に表示されている表示対象要素のいずれかと、前記第2の表示領域に表示されている関連要素のいずれかとに関する対応情報が存在していれば、当該対応関係の存在を示す所定の対応関係表示要素が前記第1の表示領域又は前記第2の表示領域又はその双方に表示されるように表示データを作成し、前記表示装置により表示させるための表示データ作成手段として機能させ、
    前記関連情報記憶手段に記憶された前記関連情報は、複数の前記関連要素を含み、
    前記対応情報記憶手段は、
    前記第1の種類の対応情報を前記記憶装置に記憶させるための手段と、
    前記関連要素の間の対応関係を表す第2の種類の対応情報を前記記憶装置に記憶させるための手段とを含み、
    前記表示データ作成手段は、
    前記第1の表示領域には前記表示対象要素が表示され、前記第2の表示領域には前記関連要素が表示されるように表示データを作成し、前記表示装置により表示させるための手段を含み、当該表示させるための手段は、前記第1の種類の対応情報及び前記第2の種類の対応情報に基づいて、前記第1の表示領域に表示されている表示対象要素のいずれかと、前記第2の表示領域に表示されている関連要素のいずれかとに関する対応情報が存在していれば、当該対応関係の存在を示す所定の対応関係表示要素が前記第1の表示領域又は前記第2の表示領域又はその双方に表示されるように表示データを作成し、前記表示装置により表示させ、
    前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータをさらに、
    ユーザが、前記表示装置により表示されている要素を選択する操作を行なうための選択操作手段と、
    前記選択操作手段により、前記表示装置に表示されている前記対応関係表示要素の内の1つが選択され、かつ、当該選択操作手段により選択された対応関係表示要素の示す対応関係により対応付けられている要素の一方が前記表示装置により表示されていないことに応答して、当該表示されていない要素が前記表示装置上に表示されるように、前記第1の表示領域又は前記第2の表示領域に表示される表示範囲を決定するための表示範囲決定手段として機能させ、
    前記表示データ作成手段は、前記表示範囲決定手段による決定にしたがって、前記第1の表示領域又は前記第2の表示領域の表示データを作成する、コンピュータプログラム。
  13. 請求項12に記載のコンピュータプログラムを記録した、コンピュータ読取可能な記録媒体。
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