JP4928361B2 - 薬液容器 - Google Patents

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この発明は、片手操作によりキャップを開閉し、薬液を滴下させて使用することができる薬液容器に関する。
薬液を目に滴下して使用する点眼容器は、点眼剤を入れる容器と、容器の口部を閉じるキャップとを備え、キャップを取り外して容器の口部を露出させ、口部の滴下ノズルから点眼剤を滴下させて使用する形式が一般的である。しかし、キャップを容器から取り外して分離させると、キャップを落として汚損させたり紛失したりすることがある上、キャップの開閉に両手操作を強いられるため不便である。
そこで、ヒンジ式のキャップを容器と一体に組み合わせるものが提案されている(特許文献1)。このものは、ヒンジを介してキャップを容器の側端面の上部に連結し、キャップを180°以上ヒンジ側に転回させて開放することにより、容器の口部の滴下ノズルを外部に露出させて点眼することができる。
また、容器の上部に装着するキャップにスライド式の操作部、揺動式の滴下ノズルを組み込むものも知られている(特許文献2)。キャップ内の滴下ノズルは、ボールバルブを介して容器の口部に連通しており、操作部をキャップの円弧状の頂部に沿ってスライド操作することにより、滴下ノズルを横向きの閉鎖位置、上向きの開放位置に揺動駆動することができ、開放位置において滴下ノズルからの点眼剤を点眼することができる。
特開2002−362603号公報 特開2005−144123号公報
かかる従来技術の前者によるときは、180°以上に開くキャップは、大形であり、容器に形成するフックを介して開放状態に保持するから、全体形状が不格好であり、片手操作が必ずしも容易でなく、使い勝手がよくないという問題があった。また、後者によるときは、揺動式の滴下ノズルは、ボールバルブを介して容器の口部に組み付けなければならない上、スライド式の操作部との連動機構を要するため、全体構造が複雑であるという問題があった。
そこで、この発明の目的は、かかる従来技術の問題に鑑み、下キャップと、昇降転回形の上キャップと、ばねとを組み合わせることによって、スマートな外形であって使い勝手がよく、全体構造も簡単にまとめることができる薬液容器を提供することにある。
かかる目的を達成するためのこの発明の構成は、薬液を入れる容器と、容器の上部に装着する下キャップと、下キャップに組み合わせる上キャップと、上キャップを付勢するばねとを備えてなり、下キャップは、容器の口部に連通する上向きの滴下ノズルを有し、上キャップは、滴下ノズルを閉じる閉位置と、閉位置から上昇させて滴下ノズルを開く開位置と、ばねを介して開位置から横向きに転回し、滴下ノズルから薬液を滴下させる使用位置とをとることをその要旨とする。
なお、上キャップは、上下のガイドピンを有し、下キャップは、各ガイドピンが個別に係合する上下のガイドスリットを形成することができ、下のガイドスリットは、上下に直行し、上のガイドスリットは、上下に直行して上端から上キャップの転回方向に円弧状に湾曲することができる。
また、上キャップは、下のガイドスリットに形成する狭窄部に下のガイドピンを弾発的に係合させて閉位置に保持してもよく、下のガイドスリットの左右両側には、狭窄部による上キャップの保持力を調整する補助スリットを形成してもよい。
かかる発明の構成によるときは、下キャップは、たとえば容器の上部の形状に適合する前後対称の下向き箱形に形成し、容器の上部に嵌めるようにして装着することにより、容器の口部に連通する滴下ノズルを上向きに突出させることができ、上キャップは、たとえば下キャップの前後に垂設する前後対称の外板を設けて下キャップに適合させ、下キャップに被せるようにして昇降可能、転回可能に組み付けるとともに、ばねを介して転回方向に付勢することができる。そこで、容器、下キャップ、上キャップは、全体形状を容器の外形に合わせて端正にまとめ、点眼容器として使用する場合であっても、良好な使用感を容易に実現することができる。上キャップは、閉位置から開位置に上昇させると、ばねを介して横向きの使用位置に自動的に転回して滴下ノズルの上方を開放することにより、全体を倒立させて滴下ノズルからの薬剤を滴下して点眼することができるからである。なお、上キャップは、使用位置に転回すると、ばねによりそのままの姿勢に保持される。
容器、下キャップ、上キャップは、上キャップを閉位置にして全体として小形で端正な一体形状を形成することにより、ポケットやバッグなどに入れて便利に携帯することができる。ただし、ここでいう「端正な」とは、容器、下キャップ、上キャップの接合部分に表われる隙間などを除いて、極端な突出部がなく、全体として一体的な表面形態になっていることをいう。
容器は、偏平な前後の両側面を手指で押圧して弾性変形させ、内部の薬液を排出するために、たとえばポリエチレンテレフタレートのような耐薬品性の適度の弾性ある材料により一体成形し、下キャップ、上キャップは、それぞれ熱可塑性の高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、高衝撃性ポリスチレン、ABS樹脂などにより一体成形する。また、容器は、薬液の量が外部から見えるように、透明または透光性を有することが好ましく、下キャップ、上キャップは、不透明であってもよい。さらに、容器、下キャップ、上キャップは、同色系の色調に揃えてもよく、異なる色調にしてもよい。
上キャップは、上下のガイドピンを下キャップの上下のガイドスリットに個別に係合させることにより、閉位置から開位置を経て使用位置に至る移動経路を双方向に規定することができる。特に、上下に直行する下のガイドスリットと、上のガイドスリットの上下に直行する部分とは、閉位置から開位置に至る上キャップの上昇ストロークを規定し、上のガイドスリットの円弧状の湾曲部分は、上キャップの転回方向、転回角度を規定する。なお、上キャップは、開位置から使用位置の間において、下のガイドスリットの上端付近に位置する下のガイドピンを回転中心として転回させ、転回角度は、滴下ノズルの上方を開放して薬液の滴下に支障がない限り、用途に応じて、たとえば90°または90°以外の任意の角度に設定することができる。
上キャップは、下キャップの下のガイドスリットの狭窄部に下のガイドピンを弾発的に係合させることにより、滴下ノズルを閉じる閉位置に保持させることができる。なお、上キャップには、滴下ノズルのノズル孔を閉じる突栓を形成するものとする。また、下のガイドスリットの左右に形成する補助スリットは、狭窄部による上キャップの閉位置における保持力を調整することができる。上キャップの保持力は、下のガイドピンを挟む狭窄部の弾発力に依存し、下のガイドスリットと各補助スリットとの間に形成される帯状の部分の幅を調節して、その部分の弾性強度を変えることにより、上キャップの保持力を適切に調節設定することができるからである。
以下、図面を以って発明の実施の形態を説明する。
薬液容器は、薬液を入れる容器10と、容器10の上部に装着する下キャップ20と、下キャップ20に昇降可能、転回可能に組み付ける上キャップ30と、ばね41とを備えてなる(図1)。なお、以下の事例は、薬液として液体の点眼剤を用いる点眼容器を例示している。
容器10は、左右方向が前後方向より僅かに長い断面長方形の胴部11の上端に口部12を開口している。胴部11の上端には、長方形のベース11a、円形のベース11bを介して長いネック状の口部12が上向きに突設されており、口部12の上部の外周には、小径部12aを介して係合リブ12bが形成されている。なお、係合リブ12bは、胴部11の前後の側面と平行に切り欠かれ、左右に分割されている。
下キャップ20は、全体形状を容器10の上部に適合させて、前後対称の下向き箱形に形成されている(図1、図2)。ただし、図2(A)〜(F)は、それぞれ下キャップ20の正面図、上面図、下面図、同図(B)のX−X線、Y−Y線矢視相当断面図、同図(A)の要部拡大図である。なお、下キャップ20は、前後が面対称に形成されており、図2(A)は、図1の矢印A方向の正面図である。
下キャップ20の下端には、胴部11の上端の長方形のベース11aに適合し、ベース11a、11bの双方を収納し得る段部21が形成されている。また、下キャップ20の前後の側面は、それぞれ下端部を半円弧状に形成する凹部22を介し、内面間の距離が容器10の口部12の外径に適合するように形成されている。凹部22には、下のガイドスリット23、上のガイドスリット24が形成されている。上下に直行する下のガイドスリット23は、下キャップ20の中心線上に位置しており、短い上下の直行部分の上端に円弧状の湾曲部分を連続させる上のガイドスリット24は、直行部分が下キャップ20の中心線上に位置している。ただし、下のガイドスリット23、上のガイドスリット24の直行部分は、浅溝24aを介して連続しており、浅溝24aは、ガイドスリット24の直行部分の上端を越え、短い斜面24bを介して下キャップ20の上面に開口している。
下のガイドスリット23の中間部の下寄りには、左右の小突起23a、23aを介して狭窄部23bが形成されている。また、下のガイドスリット23の左右には、補助スリット23c、23cが平行に対称形に形成されている。凹部22の下部には、水平の係合リブ23dが形成されており、上のガイドスリット24の湾曲方向と逆方向の中間部片側には、凹部22の深さと同長の係止ピン25が突設されている。
下キャップ20の上面中央には、ノズル孔26aを有する滴下ノズル26が上向きに突設されている。滴下ノズル26は、小径の円筒状にして下キャップ20の内部にまで垂下しており、ノズル孔26aは、上端において段付きに開拡され、下端において小径に絞られている。また、下キャップ20の天面には、滴下ノズル26の下部を囲むスカート26bが垂設され、スカート26bの左右には、一対の係合片27、27が垂設されている。各係合片27は、円弧状に湾曲して相対向しており、各係合片27の下端部内面には、容器10の口部12の係合リブ12bに対応する係合リブ27a、27aが形成されている。
下キャップ20の上面の左右両端には、それぞれ段部28a、内側が斜めのリブ28bが形成されている。また、下キャップ20の天面には、各係合片27と左右の側面との間に三角形の補強リブ29a、29bが形成されている。
上キャップ30は、下キャップ20の前後に垂下する外板31、31を有し、前後対称に形成されている(図1、図3)。ただし、図3(A)〜(F)は、それぞれ上キャップ30の正面図、上面図、下面図、左側面図、同図(D)のX−X線矢視相当断面図、同図(A)のY−Y線矢視相当断面図である。なお、上キャップ30は、前後が面対称に形成されており、図3(A)は、図1の矢印B方向の正面図である。
外板31、31の上端は、天板32を介して連結され、天板32の左右両端は、それぞれ円弧状、垂直状に垂下する湾曲部32a、垂直部32bに形成されている。ただし、垂直部32bは、湾曲部32aより下にまで垂下しており、湾曲部32a、垂直部32bを含む天板32の全体形状は、下キャップ20の上部に適合している。天板32の下面中央には、下キャップ20の滴下ノズル26のノズル孔26aに適合する突栓33が突設されている。
各外板31の表面には、低い幅広の帯状部31aが上下方向に形成されている。帯状部31aは、外板31の中心線上において、外板31の全長に及んでいる。また、帯状部31aの下端部は、半円弧状に形成され、円形の浅い皿状の凹部31bが形成されている。
各外板31の内面には、下のガイドピン34、上のガイドピン35が中心線上に立設されている。上下のガイドピン35、34の先端は、下側半分が斜めに切り欠かれている。なお、上下のガイドピン35、34は、それぞれ下キャップ20の上下のガイドスリット24、23に個別に係合する。また、外板31の内面下端部には、下キャップ20の係合リブ23dに対応する係合ピン36が突設され、係合ピン36は、ガイドピン34、35より短くなっている。さらに、外板31の内面には、天板32の湾曲部32a側の下部に丸孔37が開口されている。
ばね41は、一端にフック41aを形成し、中間部、他端にそれぞれ1ターンのリング41b、41cを形成する線形ばねである(図1)。フック41aは、下キャップ20の係止ピン25に対応しており、リング41b、41cは、それぞれ上キャップ30の片側の外板31の内面のガイドピン34、35に対応している。
下キャップ20は、容器10の上部に装着し、上キャップ30は、ばね41とともに下キャップ20と一体に組み立てる(図1、図4)。ただし、図4(A)は、全体中央縦断面図であり、同図(B)は、同図(A)と切断面が90°異なる要部拡大中央縦断面図である。
下キャップ20の下端の段部21には、容器10の胴部11の上端のベース11aが嵌め込まれている。また、容器10の口部12の上端部は、下キャップ20のスカート26bと、係合片27、27との間に挿入され、スカート26bを水密に圧入するとともに、外周の係合リブ12bを係合片27、27の係合リブ27a、27aに弾発的に係合させることにより抜け止めされている。すなわち、滴下ノズル26は、スカート26bを介して口部12に連通している。
一方、上キャップ30は、天板32の湾曲部32a側、垂直部32b側をそれぞれ下キャップ20のリブ28b側、段部28a側に対応させて前後の外板31、31を下キャップ20の前後に垂下させ、各外板31の上下のガイドピン35、34を下キャップ20の対応する上下のガイドスリット24、23に係合させるとともに、突栓33を介して下キャップ20の滴下ノズル26のノズル孔26aを閉じる。このとき、上キャップ30側の各係合ピン36は、下キャップ20側の係合リブ23dに対して下から係合しており(図4(B)、図5(A))、前者の各下のガイドピン34は、後者の各下のガイドスリット23の下端近くに位置し、狭窄部23bに対して下から係合している。また、前者の各上のガイドピン35は、後者の各上のガイドスリット24の直行部分の下端近くに位置している。
ばね41は、上キャップ30の外板31の内側において、下キャップ20の凹部22内に組み込まれている。ばね41は、一端のフック41aを下キャップ20の係止ピン25に掛け、中間部、他端のリング41b、41cにそれぞれ上キャップ30の下のガイドピン34、上のガイドピン35を挿通させることにより、斜め上向きに屈曲されている。
なお、上キャップ30の前後のガイドピン34、34、35、35、係合ピン36、36は、それぞれ下キャップ20の前後のガイドスリット23、23、24、24、係合リブ23d、23dに対称的に対応している。そこで、以下の説明において、上キャップ30、下キャップ20の前面または後面の一方についてのみ説明し、他方についての説明を省略する。
そこで、このときの上キャップ30は、突栓33を介して滴下ノズル26を閉じる閉位置にある。また、上キャップ30は、ばね41の開き方向の復元力により上向きの力を受けるが、下のガイドスリット23の狭窄部23bにより下のガイドピン34が弾発的に拘束され、係合ピン36が係合リブ23dに係合することにより、閉位置に保持されている。なお、上キャップ30の閉位置の保持力は、主としてガイドピン34を挟む狭窄部23bの弾発力によるが、この弾発力は、ガイドスリット23と、両側の補助スリット23c、23cとの相対位置関係、すなわちガイドスリット23と各補助スリット23cとの間に形成される上下方向の帯状の部分の幅によって調節することができる。
上キャップ30の閉位置において、容器10側を掌で受けるようにして全体を右手で上向きに把持し(図6(A))、親指の腹側を上キャップ30の一方の凹部31bに当てて上キャップ30を押し上げる方向に力を加えると(同図の矢印方向)、上キャップ30は、下のガイドピン34が狭窄部23bを下から上に通過し、係合ピン36が係合リブ23dを下から上に乗り越えることにより、ばね41による上向きの力と相俟って、軽快に上昇させることができる。上キャップ30の上昇ストロークは、上下のガイドピン35、34がそれぞれ上のガイドスリット24の直行部分の上端、下のガイドスリット23の上端まで上昇することにより規定される(図5(B))。一方、このとき、上キャップ30の突栓33が滴下ノズル26から上方に抜去され、上キャップ30は、滴下ノズル26を開く開位置をとることができる。
上キャップ30は、開位置に到達すると、直ちに天板32の垂直部32b側に横向きに転回する(図7(A)、図6(B)の各矢印方向)。開位置において、上キャップ30は、上のガイドピン35が上のガイドスリット24の湾曲部分側にフリーとなり、ばね41の開き方向の復元力により、下のガイドスリット23の上端付近の下のガイドピン34を回転中心として円滑に転回し得るからである。上キャップ30の転回角度は、垂直部32bの下端が下キャップ20の段部28a側の側面に当接することにより規定され(図7(B)、図6(B))、ここでは、約90°に設定されている。
このようにして上キャップ30が横向きに転回すると、上のガイドピン35は、上のガイドスリット24の湾曲部分の先端近くに位置し、下のガイドピン34とほぼ同一高さ位置となる。また、上キャップ30は、滴下ノズル26を外部に完全に露出させ、滴下ノズル26の上方を開放する使用位置をとることができる。ばね41は、係止ピン25、ガイドピン34、35の間で僅かに屈曲しており、上キャップ30を使用位置に軽く保持する。そこで、閉位置の上キャップ30は、単に上方に軽く押し上げるだけで、開位置を経て使用位置にまで一挙に片手操作可能である。
上キャップ30が使用位置に開くと、胴部11の前後の側面を親指、人差指によって挟み(図8(A))、全体を倒立させて目の上に保持し、滴下ノズル26のノズル孔26aから容器10内の点眼剤を滴下させて点眼する。ただし、このとき、胴部11は、親指、人差指による押圧力を加えて弾性変形させる。
点眼後、上キャップ30は、使用位置から開位置に戻し(図6(B)、図7(A)の各矢印方向と逆方向)、さらに容器10側に押し込んで元の閉位置に戻して滴下ノズル26を閉じる(図8(B)の矢印方向)。このときの一連の操作も、片手操作が可能である。なお、開位置から閉位置に戻すとき、下のガイドピン34は、適切なクリック感を伴って下のガイドスリット23の狭窄部23bを上から下に通過し、同時に、係合ピン36は、係合リブ23dを上から下に乗り越える。上キャップ30の閉位置において、容器10、下キャップ20、上キャップ30は、全体として小形の端正な一体形状を形成し(図8(B))、有害な液漏れを生じることなく、便利に携帯することができる。
以上の説明において、上下のガイドピン35、34の先端の下側半分を斜めに切り欠き、上下のガイドスリット24、23の間の浅溝24aを下キャップ20の上面にまで開口させるのは、上キャップ30を下キャップ20に被せるようにして組み立てる際に、上下のガイドピン35、34をガイドスリット24、23に円滑にガイドして係合させるためである。また、上キャップ30の閉位置において、上キャップ30の外板31、31は、下キャップ20の凹部22、22を完全に隠蔽し(図5(A)、図8(B))、良好な外観体裁を実現することができる。上キャップ30の丸孔37は、上キャップ30を下キャップ20に組み合わせるとき、図示しない細い錐状の工具などを差し込んでばね41を係止ピン25に掛けるために使用する。
なお、ばね41は、下キャップ20の片側の凹部22にのみ組み込むに代えて、下キャップ20の前後の凹部22、22の双方に組み込んでもよい。また、上キャップ30の係合ピン36、36は、狭窄部23b、23bにより上キャップ30の閉位置の保持力を十分大きくできるときは、これらを削除してもよい。滴下ノズル26は、下キャップ20の上面中央に配置するに代えて、上キャップ30の突栓33、容器10の口部12とともに、たとえば下キャップ20の上面のリブ28b側に偏移させることも可能である。また、容器10、下キャップ20、上キャップ30は、左右の側端面を同一形状に断面円弧状に丸くしてもよい。
なお、容器10内の薬液は、点眼剤に限らず、コンタクトレンズの装着液や、希釈使用するうがい薬などのように、滴下させて使用する任意の液体の薬剤であってもよい。また、開位置から使用位置に至る上キャップ30の転回角度は、滴下ノズル26からの薬液の滴下に支障がない限り、90°未満であってもよく、90°以上であってもよい。
全体構成分解斜視図 要部構成説明図(1) 要部構成説明図(2) 全体構成説明図 使用状態説明図(1) 使用状態説明図(2) 使用状態説明図(3) 使用状態説明図(4)
符号の説明
10…容器
12…口部
20…下キャップ
23、24…ガイドスリット
23b…狭窄部
23c…補助スリット
26…滴下ノズル
30…上キャップ
34、35…ガイドピン
41…ばね

特許出願人 伸晃化学株式会社
代理人 弁理士 松 田 忠 秋

Claims (5)

  1. 薬液を入れる容器と、該容器の上部に装着する下キャップと、該下キャップに組み合わせる上キャップと、該上キャップを付勢するばねとを備えてなり、前記下キャップは、前記容器の口部に連通する上向きの滴下ノズルを有し、前記上キャップは、前記滴下ノズルを閉じる閉位置と、閉位置から上昇させて前記滴下ノズルを開く開位置と、前記ばねを介して開位置から横向きに転回し、前記滴下ノズルから薬液を滴下させる使用位置とをとることを特徴とする薬液容器。
  2. 前記上キャップは、上下のガイドピンを有し、前記下キャップは、前記各ガイドピンが個別に係合する上下のガイドスリットを形成することを特徴とする請求項1記載の薬液容器。
  3. 前記下のガイドスリットは、上下に直行し、前記上のガイドスリットは、上下に直行して上端から前記上キャップの転回方向に円弧状に湾曲することを特徴とする請求項2記載の薬液容器。
  4. 前記上キャップは、前記下のガイドスリットに形成する狭窄部に前記下のガイドピンを弾発的に係合させて閉位置に保持することを特徴とする請求項2または請求項3記載の薬液容器。
  5. 前記下のガイドスリットの左右両側には、前記狭窄部による前記上キャップの保持力を調整する補助スリットを形成することを特徴とする請求項4記載の薬液容器。
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