JP4928276B2 - フィルム除去装置 - Google Patents

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Description

本発明は、DVD,CDといった記録媒体ディスク等を装填するのに用いられる上下に開閉可能に連結される上蓋と下蓋とを有するケースが、閉じた状態でフィルムで包装されてなる被包装ケースから、該フィルムを除去するフィルム除去装置に関する。
例えば、CD,DVD等の記録媒体ディスクを装填するケースは、シュリンク包装またはキャラメル包装されて市場に出されるが、それが返品されると、再包装または廃棄するためにケースから包装を除去する必要がある。
従来、このような包装除去は手作業でカッターを用いて行われている。しかしながら、手作業による包装除去は時間がかかり、また、その除去の際にケースにカッターの傷を付けてしまうという問題がある。
かかる問題を解決するためのものとして、特許文献1〜3に記載されたものが知られている。
特許文献1に記載されたものでは、レーザー光、熱風または熱線でフィルムを環状に切断し2つの部分に分断し、分断したフィルムのそれぞれの部分を商品から剥離し、剥離したフィルムを負空気圧により吸引し移送している。
特許文献2に記載されたものは、フィルム包装品が前後又は左右に当接して置かれた複数の物品をシュリンクフィルムで一体的に包装したものからなり、これをその前後方向又は左右方向に引っ張りながらシュリンクフィルムの中央部をカッターで左右に切断し、切断されたフィルムを左右に分離除去するようになっている。
特許文献3に記載されたものは、フィルム包装品のフィルムを4側方から開放可能にするために包装品の複数の面に対して切り込み線を入れるカッター機構を備えている。
特開平6−255638号公報 特開平8−91336号公報 特開2005−47541号公報
しかしながら、特許文献1のようなレーザーを用いると、装置が大型化、高価になるという問題がある。
特許文献2の装置では、物品が2つ以上包装されている場合にしか適用することができないという問題がある。
特許文献3の装置では、フィルム包装品の異なる複数の面に対して切り込み線を入れているために、カッター機構が複雑になり、装置が大型化、高価になるという問題がある。
本発明はかかる課題に鑑みなされたもので、安価に且つ小型に構成することができるフィルム除去装置を提供することをその目的とする。
前述した目的を達成するために、請求項1記載の発明は、上下に開閉可能に連結される上蓋と下蓋とを有するケースが閉じた状態でフィルムで包装されてなる被包装ケースから、該フィルムを除去するフィルム除去装置において、
ケースの上蓋と下蓋との境界部の一部に形成された凹部の部分を覆うフィルムを上蓋と下蓋との境界線に沿って切断する第1カッターを備えた凹部フィルム切断部と、
凹部フィルム切断部によって切断された切断部分から、被包装ケースの前記凹部の両側の部分を覆うフィルムを境界線に沿って切断する第2カッターを備えた凹部両側フィルム切断部と、
前記凹部フィルム切断部と凹部両側フィルム切断部によって形成された切断線からケースを排出することにより、ケースとフィルムとを分離するフィルム分離部と、
を備える。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の前記第1カッターが、被包装ケースから離反した位置から被包装ケースの前記凹部へと進入して凹部内を移動した後、被包装ケースから離反した位置へと移動し、被包装ケースへ進入したときの移動距離を調整可能であることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の前記凹部両側フィルム切断部が、前記凹部に進入して、ケースの上蓋と下蓋とを相対的に離反する方向へと変位させるケース開き部を備えることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の前記第2カッターが、境界線に沿って移動し、切断進行方向に対して鈍角をなす角度で移動することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の前記第2カッターが、前記凹部の右側と左側をそれぞれ切断する別々のカッターからなり、該2つのカッターは、順番に切断動作を行うことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の前記フィルム分離部が、排出されるケースをフィルムを介して押えるケース押え部材を備えており、該ケース押え部材は、ケースの上縁部と下縁部とにフィルムを介して接触する横向きV状の断面輪郭形状を有する弾性部材を備えることを特徴とする。
本発明によれば、カッターによってフィルムを切断するために、安価に構成することができる。そして、ケースに形成された凹部を利用して、凹部フィルム切断部により、まず凹部の部分を覆うフィルムを切断し、次いで、凹部両側フィルム切断部により、その切断部分から前記凹部の両側の部分を覆うフィルムを切断しているので、ケースに傷を付けることなく、フィルムを切断することができる。
また、フィルムの切断線をケースの凹部及びその延長線上のみとすることができるため、切断するための機構が簡単となり、高速に動作させることができ、装置を安価に小型に製造することができる。
請求項2記載の発明によれば、ケースの凹部の長さが変化したとしても、第1カッターの凹部内での移動距離を調整することで、対応することができる。
請求項3記載の発明によれば、ケース開き部によってケースの上蓋と下蓋とを開くことができるため、第2カッターが凹部の両側の部分を覆うフィルムを切断する際に、ケースの境界線の部分を上下に広げることができて、ケースに傷を付けることを確実に防ぐことができる。
請求項4記載の発明によれば、第2カッターが切断進行方向に対して鈍角をなす角度で移動することによって、移動先端にくる刃先以外の部分がケースの境界線の部分に入り込むことができるため、ケースの境界線の部分を上下に広げることができて、ケースに傷を付けることを確実に防ぐことができる。
請求項5記載の発明によれば、第2カッターは左側と右側にそれぞれ設けられた別々のカッターとなっており、順番に切断動作を行うようになっているため、同時に切断動作を行う場合と比較して、初期状態において、カッターの刃先の間隔を凹部の長さと無関係にすることができて、カッターの角度を固定とした場合の2つのカッターの間隔の自由度が増加し、配置の自由度を増加させることができる。
請求項6記載の発明によれば、ケースとフィルムを分離するべくケースを排出する際のケースを押えるのに、弾性部材がフィルムを介してケースの上縁部と下縁部とにのみ線接触することになり、面接触を防ぐことができるので、フィルムとケースとが擦れてケースの表面が破損したりまたは傷が付いたりすることを防ぐことができる。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。尚、以下の実施形態は本発明を限定するものではない。
図1は、本発明のフィルム除去装置10の全体斜視図であり、大まかに、マガジン部12、凹部フィルム切断部14、凹部両側フィルム切断部16、フィルム分離部18、及びケース移送部20を備える。
本発明でフィルム除去の対象であるフィルム包装ケースCは、これに限定されるものではないが、DVD、CD等の記録媒体を装填するケースをシュリンク包装またはキャラメル包装によって包装しているものとする。包装前のケース1は、図4に示すように、上蓋2と下蓋3とがヒンジ結合部4によってヒンジ結合されており、これによって、上下に開閉可能となっている。閉じた状態において、上蓋2の下周縁部と下蓋3の上周縁部とが互いに接触して境界部を形成している。そして、上蓋2と下蓋3との境界部の一部には、ケースを開ける際に手掛りとするための凹部5が形成されている。また、上蓋2と下蓋3の少なくともいずれか一方の周縁部には、他方の周縁部にオーバラップするために、僅かに奥まって上蓋2と下蓋3との境界線6を跨ぐ重合部2aが形成されている(図4(c))。
以上のケース1の外面が包装されたフィルム包装ケースCは、マガジン部12にて積み重ねられて装填されている。
マガジン部12の下方には、前記凹部フィルム切断部14が設けられる。図2、図3及び図5に示すように、凹部フィルム切断部14は、大まかに、第1カッター部40と、第1カッター部40を駆動する第1カッター駆動部44と、マガジン部12に積み重ねられたフィルム包装ケースCから最下方にあるフィルム包装ケースCを第1カッター部40の方へと搬送する第1ケース搬送部54と、を備えている。
第1カッター部40は、カッター42と該カッター42を保持するカッターホルダ43とを備える。カッター42は、市販のカッターを用いることができ、適宜消耗に応じてその刃先を折りながら使用することができる。カッターホルダ43には、カッター42が収容される溝43aと、カッター42を押える押え板43bが設けられる。押え板43bを外して、カッター42を溝43a内で移動させて、押え板43bで再び押えることで、カッター42の長さの変化または新しいカッター42の交換に対応することができる。カッター42の向きは、その刃が切断進行方向に移動するときにフィルム包装ケースCに対して鋭角をなすように設定されている。
第1カッター駆動部44は、大まかに、駆動源であるシリンダ46と、シリンダ46のピストンロッド46aに連結されてピストンロッド46aの伸縮によって水平方向に移動するスライド部材48と、スライド部材48に対して中心軸50aで揺動可能に連結された揺動組立体50と、を備えている。カッターホルダ43は、揺動組立体50と共に揺動するようになっている。揺動組立体50とスライド部材48との間には引張バネ52が掛け渡されており、揺動組立体50を中心軸50aに対して図2において、常時時計回りの揺動方向へと付勢している。
揺動組立体50には案内ローラ50b、50cが取付けられており、該案内ローラ50b、50cは、固定の垂直壁22に取付けられた誘導路52a、52b(図5参照)とそれぞれ係合可能となっている。
第1ケース搬送部54は、駆動源であるシリンダ56と、シリンダ56のピストンロッド56aに連結されてフィルム包装ケースCを第1カッター部40の方へと押し出すプッシャー58とを備える。また、プッシャー58には、凹部検知センサ59が取り付けられる。凹部検知センサ59は、プッシャー58で押し出されるフィルム包装ケースCに当接する圧力センサまたは近接センサであり、フィルムを介してケース1の凹部5に当ったことを検知すると、該フィルム包装ケースCの向きが誤っていることになるので、その信号を図示しないコントローラに送信するようになっている。
以上のように構成される凹部フィルム切断部14の動作を図5及び図6を用いて説明する。
初期時には、第1カッター駆動部44のシリンダ46のピストンロッド46aは伸長した状態にあって、スライド部材48及び揺動組立体50は、図5の左側に位置している。このとき、案内ローラ50bが誘導路52aに係合しており、この係合により、揺動組立体50は、反時計回りの方向に揺動した状態にあって、この揺動によりカッター42は、フィルム包装ケースCから離反した位置にある。
第1ケース搬送部54によってマガジン部12から1つずつフィルム包装ケースCが第1カッター部40の方へと搬送される。ケース1の凹部5は、第1カッター部40の方を向いていなければならないので、ケース1の向きが誤っていれば、上述の凹部検知センサ59によって検知される。
こうしてフィルム包装ケースCが第1カッター部40にセットされると、第1カッター駆動部44のシリンダ46が作動し、スライド部材48及び揺動組立体50は図5の右方向へと移動する。案内ローラ50b、50cは垂直壁22に沿って移動し、揺動組立体50は、初期状態から時計回りに揺動した状態となり、第1カッター部40のカッター42は、フィルム包装ケースCの方へと接近して、凹部5を覆うフィルムを切断する。さらに、右方向へと移動すると、案内ローラ50cが誘導路52bに係合するので、再び、揺動組立体50は反時計回りに揺動し、第1カッター部40のカッター42は、フィルム包装ケースCから離反する。
以上の一連の動作により、ケース1の凹部5の部分を覆うフィルムが上蓋2と下蓋3との境界線6に沿って切断される。第1カッター部40は、水平方向に移動しながら、フィルム包装ケースCから離反した位置からフィルム包装ケースCの凹部5へと進入して凹部5内を移動した後、フィルム包装ケースCから離反した位置へと移動し、ケース1の凹部5に対応した部分にのみ接近するように、フィルム包装ケースCに対して接離するので、凹部5内または凹部5内と凹部5の近傍にのみ移動し、よって、ケース1を傷つけることはない。
凹部5の長さがケース1の種類によって様々である場合、その長さの変化に対応し得るように、誘導路52a、52bの左右方向の取付位置は、変化させることができるとよく、これによってフィルム包装ケースCへ進入したときの移動距離を調整可能とするとよい。
次に、凹部両側フィルム切断部16は、凹部フィルム切断部14の隣に配置される。図2、3及び7に示すように凹部両側フィルム切断部16は、大まかに、第2カッター部60と、第2カッター部60を駆動する第2カッター駆動部64と、凹部フィルム切断部14からケース移送部20によって移送されたフィルム包装ケースCを第2カッター部60の方へと搬送する第2ケース搬送部74と、ケース開き部80と、を備えている。
第2カッター部60は、2つのカッター62,62と、カッター62、62を保持するカッターホルダ63とを備える。このカッター62,62も、カッター42と同様に、市販のカッターを用いることができ、適宜消耗に応じてその刃先を折りながら使用することができる。カッターホルダ63には、カッター62、62が収容される溝63a、63aと、カッター62、62を押える押え板63b、63bが設けられる。押え板63bを外して、カッター62を溝63a内で移動させて、押え板63bで再び押えることで、カッター62の長さの変化または新しいカッター62の交換に対応することができる。2つのカッター62の向きは、刃先が互いに外側を向き、且つ、各刃が切断進行方向に移動するときにフィルム包装ケースCに対して鈍角をなすように設定される。
第2カッター駆動部64は、大まかに、駆動源であるシリンダ66と、シリンダ66のピストンロッド66aに連結されてピストンロッド66aの伸縮によって水平方向に移動するスライド部材68と、スライド部材68に対して中心軸70aで揺動可能に連結された揺動組立体70と、スライド部材68に取り付けられた駆動源であるシリンダ72と、を備えている。シリンダ72のピストンロッド72aの一端は揺動組立体70に連結される。また、カッターホルダ63は、揺動組立体70と共に揺動するようになっている。
第2ケース搬送部74は、駆動源であるシリンダ76と、シリンダ76のピストンロッド76aによって連結されてフィルム包装ケースCを第2カッター部60の方へと押し出すプッシャー78とを備える。
ケース開き部80は、駆動源であるシリンダ82と、シリンダ82のピストンロッド82aに連結されてピストンロッド82aの伸縮によって垂直方向に移動するスライド片84と、シリンダ82の両側に位置するケース押え部86と、ケース1の下蓋3を押える下蓋押さえブロック88と、を備える。
以上のように構成される凹部両側フィルム切断部16の動作を図7及び図8を用いて説明する。
初期時には、第2カッター駆動部64のシリンダ66のピストンロッド66aは収縮した状態にあって、スライド部材68及び揺動組立体70は、図7の左側に位置している。このとき、シリンダ72のピストンロッド72aは伸長しているので、揺動組立体70は反時計回りに揺動した状態にあって、この揺動によって右側のカッター62がフィルム包装ケースCに接近した位置にある。
ケース移送部20によって凹部フィルム切断部14から移送されたフィルム包装ケースCが、第2ケース搬送部74によって第2カッター部60の方へと搬送される。
フィルム包装ケースCが第2カッター部60にセットされると、第2カッター駆動部64のシリンダ66のピストンロッド66aが伸長し、スライド部材68及び揺動組立体70は図7、8の右方向へと移動する。これによって、右側のカッター62は凹部フィルム切断部14で切断された切断部分から右側の部分を覆うフィルムをケース1の境界線6に沿って切断する。
最も右側まで移動すると、シリンダ72のピストンロッド72aが収縮する。このピストンロッド72aの収縮によって、揺動組立体70は時計回りに揺動するので、左側のカッター62がフィルム包装ケースCに接近する。同時に、シリンダ66のピストンロッド66aは収縮し、スライド部材68及び揺動組立体70は図7、8の左方向へと移動する。これによって、左側のカッター62は第1カッター部40で切断された切断部分から左側の部分を覆うフィルムをケース1の境界線6に沿って切断する。
それぞれのカッター62、62は、図4(c)で示した境界線6に沿って切断するときに、その刃先が重合部2aにまで達しないように、カッター62、62の位置は調整される。
一方、ケース開き部80は、図9に示すように、フィルム包装ケースCが、第2ケース搬送部74によって第2カッター部60の方へと搬送されたときに、スライド片84及び下蓋押さえブロック88はフィルムが切断されたケース1の凹部5内に入り込む位置にある。そして、前記第2カッター部60が切断動作を行っている間中、下蓋押えブロック88は下蓋3を押さえ、ケース押え部86はフィルム包装ケースCの両側を押える一方で、シリンダ82のピストンロッド82aが収縮してスライド片84が上昇して、上蓋2の中央部を上方へと押し上げる作用をする。この作用により、ケース1の上蓋2と下蓋3とは互いに開こうとし、境界部の隙間が広がることで、カッター62がフィルムだけを切断するように援助している。尚、両側にあるケース押え部86は、ケース1の歪みがあった場合にその歪みを矯正することもできる。
以上の一連の動作により、凹部フィルム切断部14によって切断された切断部分から、ケース1の凹部5の両側の部分を覆うフィルムを境界線6に沿って切断する。これによって、ケース1の凹部5が形成された側面を覆うフィルムの部分に側面に亘って切断線が形成されることになる。
この切断動作の際に、カッター62、62は、図8に示すように、刃先62a以外の刃の厚みが切断部分に入り込むことになり、これが、ケース開き部80と共に、境界線6の隙間をより広げることになるので、カッター62はフィルムだけを切断することができる。
カッター62、62は左右にそれぞれ設けられており、順番に切断動作を行うようになっているため、同時に切断動作を行う場合と比較して、初期状態において、カッター62、62の刃先の間隔を凹部5の長さと無関係にすることが出来て、カッター62の角度を固定とした場合の2つのカッターの間隔の自由度が増加する。これによって、全長が長いカッター62を使用することができて、長期間使用することができる。
次に、フィルム分離部18は、大まかに、駆動源であるシリンダ90と、シリンダ90によって駆動されるケース押し出し部材92と、フィルム包装ケースCの両側を押えるケース押え部94、95と、一方のケース押え部94を水平方向に移動する駆動源であるシリンダ96と、装置の正面に形成されたケース排出口98と、フィルム分離部18の底部に形成されたフィルム排出口100と、フィルム分離部18の上部に適宜設けられたエア孔102と、を備えている。
ケース押し出し部材92の先端には、バルブを介して負圧源に連通可能となった吸着パッド92aが設けられている。
ケース押え部94、95は、ケース排出口98の近傍に配設されており、図12に示すように、断面輪郭形状が横向きV状をなした弾性部材94a、95aと、弾性部材94a、95aの端部に取り付けられた弾性片94b、95bとを有する。断面輪郭形状が横向きV状の弾性部材94a、95aは、フィルム包装ケースCの上縁部と下縁部とに接触するようになっている。また、弾性片94b、95bは、ケース排出口98からケース1だけが排出されるようにフィルムの排出を阻止するものである。
以上のように構成されるフィルム分離部18の動作を図10及び図11を用いて説明する。
初期時には、ケース押し出し部材92はケース排出口98から離反した位置にある。ケース移送部20によって、凹部両側フィルム切断部16からフィルム包装ケースCが、弾性部材95の上側を通り、フィルム分離部18内へと導入される。すると、シリンダ96が作動して、ケース押え部94をフィルム包装ケースCに向かって押し出して、弾性部材94aと弾性部材95aとでフィルム包装ケースCの両側を挟持する。同時に、シリンダ90が作動して、ケース押し出し部材92がケース排出口98に向かって移動し、このとき、吸着パッド92aは負圧源に連通される。
ケース押し出し部材92によってフィルム包装ケースCはケース排出口98の方へと押し出されるが、このとき、フィルム8は吸着パッド92aに吸引されており、且つ、弾性片94b、95bによってもその進行を妨げられるのに対して、ケース1は、凹部フィルム切断部14と凹部両側フィルム切断部16とによって形成された切断線を通りフィルム8を抜け出し、ケース排出口98から排出され、こうして、ケース1とフィルム8とが分離される。
ケース1が排出された後、ケース押し出し部材92は退却するが、この退却に伴い、フィルム8も吸着パッド92aの吸引により退却する。そして、吸着パッド92aの吸引が停止すると、エア孔102からエアが排出されて、フィルム8がフィルム分離部18の底部に形成されたフィルム排出口100から下方へと排出される。
以上の動作により、フィルム8をケース1から除去することができる。ケース1を押し出す際に、弾性部材94a、95aがフィルム8を介してケース1の上縁部と下縁部とにのみ線接触することになり、面接触を防いでいるので、フィルム8とケース1とが擦れてケース1の表面が破損したりまたは傷が付くことを防ぐことができる。特に、ケース1のヒンジ部4の突出部4a(図4参照)が破損されるのを防ぐことができる。
次に、ケース移送部20は、図2に示すように、フィルム包装ケースCを、凹部フィルム切断部14から凹部両側フィルム切断部16へ、また、凹部両側フィルム切断部16からフィルム分離部18へと移送するものであり、駆動源であるシリンダによって駆動されるキャリア120と、凹部両側フィルム切断部16とフィルム分離部18との間にあって駆動源である別のシリンダによって駆動されるケースストッパー122と、を備える。
キャリア120は、図2において、左から右へと移動する際に、フィルム包装ケースCの左端面に係止し、右から左へと移動する際には、フィルム包装ケースCと当接すると回転してフィルム包装ケースCから逃げる回転板120aを両端に備えており、この2つの回転板120aによって同時に、凹部フィルム切断部14にあるフィルム包装ケースCを凹部両側フィルム切断部16へ、また、凹部両側フィルム切断部16にあるフィルム包装ケースCをフィルム分離部18へと移送することができる。
ケースストッパー122は、キャリア120によって移送されるフィルム包装ケースCがその上をスライドする水平面24(図3参照)から上下に突出・退没可能となっており、キャリア120によって凹部フィルム切断部14から凹部両側フィルム切断部16にフィルム包装ケースCが移送される際に突出して、フィルム包装ケースCを停止させるものである。そのフィルム包装ケースCが、前記凹部両側フィルム切断部16の第2ケース搬送部74によって第2カッター部60の方へと移送されて、ケース押え部86によって保持されると、ケースストッパー122は退没して、凹部両側フィルム切断部16での処理済みのフィルム包装ケースCをフィルム分離部18へと通過させる。
図示しないコントローラには各部における動作位置を検出するセンサからの信号が入力されて、該信号に基づき、コントローラからは各駆動源及びバルブの動作信号が送出されるが、これらは公知の手段を用いることができるため、説明を省略する。
以上のように本発明のフィルム除去装置10では、カッターを使用しているために装置を安価且つ小型に構成することができる。フィルムの上にさらにシール等が貼付されていても、カッターで同様に切断することができる。
また、ケース1に形成された凹部5を利用して、凹部フィルム切断部14により、まず凹部5の部分を覆うフィルムを切断し、次いで、凹部両側フィルム切断部16により、その切断部分から前記凹部5の両側の部分を覆うフィルムを切断しているので、ケースに傷を付けることなく、フィルムを切断することができる。
また、その切断線は、ケース1の凹部5が形成された一面だけであるので、切断するための機構が簡単となり、高速に動作させることができ、装置を安価に小型に製造することができる。
凹部フィルム切断部14、凹部両側フィルム切断部16及びフィルム分離部18において、それぞれ動作が並行して行われるので、高速に処理を行うことができる。
本発明のフィルム除去装置の全体斜視図である。 フィルム除去装置の主要部の平面図である。 凹部フィルム切断部と凹部両側フィルム切断部との主要部の正面図である。 (a)、(b)はフィルム除去の対象であるフィルム包装ケースの包装していないケースの斜視図、(c)は(a)のc−c線に沿った見た断面図である。 凹部フィルム切断部の動作を表す平面図である。 凹部フィルム切断部の動作を表す説明図である。 凹部両側フィルム切断部の動作を表す平面図である。 凹部両側フィルム切断部の動作を表す説明図である。 ケース開き部の動作を表す説明図である。 フィルム分離部の動作を表す説明図である。 フィルム分離部の動作を表す側面図である。 ケース押え部材の分解斜視図である。
符号の説明
1 ケース
2 上蓋
3 下蓋
5 凹部
6 境界線
8 フィルム
10 フィルム除去装置
14 凹部フィルム切断部
16 凹部両側フィルム切断部
18 フィルム分離部
42 カッター(第1カッター)
62 カッター(第2カッター)
80 ケース開き部
94、95 ケース押え部
94a、95a 弾性部材
C フィルム包装ケース(被包装ケース)

Claims (6)

  1. 上下に開閉可能に連結される上蓋と下蓋とを有するケースが閉じた状態でフィルムで包装されてなる被包装ケースから、該フィルムを除去するフィルム除去装置において、
    ケースの上蓋と下蓋との境界部の一部に形成された凹部の部分を覆うフィルムを上蓋と下蓋との境界線に沿って切断する第1カッターを備えた凹部フィルム切断部と、
    凹部フィルム切断部によって切断された切断部分から、被包装ケースの前記凹部の両側の部分を覆うフィルムを境界線に沿って切断する第2カッターを備えた凹部両側フィルム切断部と、
    前記凹部フィルム切断部と凹部両側フィルム切断部によって形成された切断線からケースを排出することにより、ケースとフィルムとを分離するフィルム分離部と、
    を備えるフィルム除去装置。
  2. 前記第1カッターは、被包装ケースから離反した位置から被包装ケースの前記凹部へと進入して凹部内を移動した後、被包装ケースから離反した位置へと移動し、被包装ケースへ進入したときの移動距離を調整可能であることを特徴とする請求項1記載のフィルム除去装置。
  3. 前記凹部両側フィルム切断部は、前記凹部に進入して、ケースの上蓋と下蓋とを相対的に離反する方向へと変位させるケース開き部を備えることを特徴とする請求項1または2記載のフィルム除去装置。
  4. 前記第2カッターは、境界線に沿って移動し、切断進行方向に対して鈍角をなす角度で移動することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のフィルム除去装置。
  5. 前記第2カッターは、前記凹部の右側と左側をそれぞれ切断する別々のカッターからなり、該2つのカッターは、順番に切断動作を行うことを特徴とする請求項4記載のフィルム除去装置。
  6. 前記フィルム分離部は、排出されるケースをフィルムを介して押えるケース押え部材を備えており、該ケース押え部材は、ケースの上縁部と下縁部とにフィルムを介して接触する横向きV状の断面輪郭形状を有する弾性部材を備えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のフィルム除去装置。
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