JP4925309B2 - 樹脂製歯車 - Google Patents

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Description

この発明は、ねじれ方向が左右反対でかつモジュールの異なる2つの歯部を有する樹脂製歯車に関するものである。
従来から、樹脂製はすば歯車は、複写機,プリンタ,ファクシミリ装置等の事務機器はもちろんのこと、自動車部品,精密機械,各種電子機器等の動力伝達機構に広く使用されてきた。これは、樹脂製はすば歯車が、歯がねじれているというその構造上の特徴により、次のような利点を有しているからである。その利点とは、高速回転においても噛み合いが滑らかであるため、静かな動力伝達が可能であり、しかも、荷重が歯すじに沿って分散されやすいため、高負荷の動力伝達が可能である、といった利点である。
一方、樹脂製はすば歯車は、歯がねじれていることに起因して、次のような欠点を有することになる。すなわち、動力伝達時に、伝達トルクに比例した軸方向のスラスト荷重が発生するため、この荷重を受けるための構造が必要となる、という欠点である。この欠点を解消するための1つの方策として、スラスト荷重をスラスト軸受で受ける構成が考えられるが、実際には、スペース上の制約や動力伝達機構の構成上の制約から、スラスト軸受を配置できない場合がある。
そこで、開発されたのが、特許文献1に開示されている樹脂製はすば歯車と同様に静粛で、かつ高速・高負荷の動力伝達が可能であり、しかも樹脂製はすば歯車とは異なり、動力伝達時にはスラスト荷重が生じない樹脂製やまば歯車を射出成形で形成する技術である。
一方、特許文献2には、ピッチ円の直径が同じで、モジュールが異なる2つの平歯車を合体させて1つの歯車を構成する技術が開示されている。
特開平10−315344号公報 特開2002−147543号公報
しかしながら、特許文献1については、やまば歯車は、スラスト荷重をなくすことができる反面、全体の歯幅及びねじれ角が同じであるはすば歯車と比較して、かみあい率が低くなるため、これに起因して静粛性や円滑性(回転ムラが少ない)に劣るという問題があった。すなわち、はすば歯車のかみあい率をε、正面歯形に対する平歯車のかみあい率をεα、重なりかみ合い率をεβとすると、
ε=εα+εβ
であらわされ、また、重なりかみあい率εβは、ねじれ角をβ、歯幅をb、軸直角モジュールをmとしたときに、
εβ=btanβ/πm
であらわされる。つまり、はすば歯車のかみあい率εは、
ε=εα+btanβ/πm
となる。
ここで、はすば歯車と全体の歯幅が同じbで、同じねじれβのやまば歯車は、その歯が歯幅方向中央部を基準として、両端側が対称に形成されているため、重なりかみあい率を計算する際には、歯幅が半分、つまりb/2になったものとみなされる。したがって、やまば歯車のかみあい率ε0は、
ε0=εα+(b/2)・tanβ/πm
であらわされ、はすば歯車のかみあい率εよりも、(b/2)・tanβ/πm だけ小さくなり、その分、静粛性や円滑性に劣ることになる。
一方、特許文献2については、平歯車であるため、その構造上、はすば歯車と比較して、強度が小さく、振動・騒音が大きいという欠点がある。
そこで、本発明は、スラスト荷重を発生させることなく、しかも、はすば歯車に対するかみあい率の低下を抑制して、やまば歯車よりも静粛性や円滑性に優れた樹脂製歯車を提供することを目的とするものである。
請求項1に係る発明は、はすばで構成された第1歯部と、前記第1歯部とはねじれ方向が反対のはすばで構成された第2歯部とを、有する樹脂製歯車に関する。この発明に係る樹脂製歯車は、前記第1歯部のピッチ円の直径と、前記第2歯部のピッチ円の直径とが同じであり、前記第1歯部のモジュールと、前記第2歯部のモジュールとが異なる、ことを特徴としている。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る樹脂製歯車において、前記第1歯部のモジュールが、前記第2歯部のモジュールの整数倍である、ことを特徴としている。
請求項3に係る発明は、請求項2に係る樹脂製歯車において、前記第1歯部の歯の2つの端面のうち、前記歯幅方向中央部側に位置する前記端面における歯厚方向の中心の周方向の位置が、前記第2歯部の歯の2つの端面のうち、前記歯幅方向中央部側に位置する前記端面における歯厚方向の中心の周方向の位置に一致する、ことを特徴としている。
請求項4に係る発明は、請求項3に係る樹脂製歯車において、前記第1歯部のモジュールが、前記第2歯部のモジュールの偶数倍である、ことを特徴としている。
請求項5に係る発明は、請求項3に係る樹脂製歯車において、前記第1歯部のモジュールが、前記第2歯部のモジュールの奇数倍である、ことを特徴としている。
請求項6に係る発明は、請求項1乃至5のいずれか1項に係る樹脂製歯車において、前記第1歯部の歯における前記歯幅方向中央部側の端面と、前記第2歯部の歯における前記歯幅方向中央部側の端面とが同一平面上に位置する、ことを特徴としている。
請求項7に係る発明は、請求項1乃至5のいずれか1項に係る樹脂製歯車において、前記第1歯部の歯における前記歯幅方向中央部側の端面と、前記第2歯部の歯における前記歯幅方向中央部側の端面とがそれぞれ、歯幅方向の異なる位置で歯幅方向に直交する2つの異なる平面上に位置する、ことを特徴としている。
請求項8に係る発明は、請求項1乃至7のいずれか1項に係る樹脂製歯車において、前記第1歯部の歯の歯幅と、前記第2歯部の歯の歯幅とが異なる、ことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、第1歯部と第2歯部とでは、モジュールが異なるので、これらのモジュールのうち、大きい方のモジュールで、第1歯部と第2歯部との双方を構成した場合に比較して、かみあい率を大きくとることができるので、かみあい率が小さいことに起因する静粛性及び円滑性の低下を抑制することができる。一方、これらのモジュールのうち、小さい方のモジュールで、第1歯部と第2歯部との双方を構成した場合に比較して、大きい荷重をかけることができる。また、第1歯部の歯数と第2歯部の歯数とが異なるので、1回転当たりで捉えたときの、回転ムラのばらつきを抑制することができる。
請求項2の発明によれば、第1歯部のモジュールが、第2歯部のモジュールの整数倍であるので、第1歯部と第2歯部との周方向の位相を調整することにより、第1歯部で発生するスラスト荷重と、第2歯部で発生するスラスト荷重とを相殺させることができる。
請求項3の発明によれば、モジュールが大きい第1歯部の隣接する2つの歯の間に、モジュールが小さい第2歯車の歯を少なくとも1つ以上配置することができる。さらに、モジュールが大きい第1歯部の1ピッチ当たりで捉えたときの、回転ムラのばらつきを抑制することができるので、1回転当たりで捉えたときの、回転ムラのばらつきを、一層、抑制することができる。
請求項4の発明によれば、モジュールが大きい第1歯部の隣接する2つの歯の間に、モジュールが小さい第2歯車の歯を奇数個配置することができる。
請求項5の発明によれば、モジュールが大きい第1歯部の隣接する2つの歯の間に、モジュールが小さい第2歯車の歯を2個以上の偶数個配置することができる。
請求項6の発明によれば、第1歯部の歯における歯幅方向中央部側の端面と、第2歯部の歯における歯幅方向中央部側の端面との間に間隙が形成されないことになるので、歯幅方向の寸法を短縮することができる。
請求項7の発明によれば、第1歯部の歯における歯幅方向中央部側の端面と、第2歯部の歯における歯幅方向中央部側の端面との間に間隙が形成されることになるので、例えば、噛み合い相手の樹脂製歯車に同様の間隙が形成されていない場合であっても、噛み合わせることができる。また、例えば、歯幅方向中央部近傍で2つの型を突き合わせて射出成形する射出成形用金型を使用して樹脂製歯車を作製する場合、第1歯部と第2歯部との間に間隙がないときには、歯幅方向中央部近傍にズレや段差が生じるおそれがあるが、上述の間隙を設けることで、このズレや段差が発生したとしても、歯車の噛み合い時には、歯すじ方向誤差による影響を抑制することができる。
請求項8の発明によれば、第1歯部の歯の歯幅と、第2歯部の歯の歯幅とが異なるので、例えば、高負荷の動力伝達を行いたい場合には、モジュールが大きい第1歯部の歯の歯幅を大きくとり、一方、静粛性や円滑性をさらに向上させたい場合には、モジュールが小さい第2歯部の歯の歯幅を大きくとることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づき詳述する。
<実施形態1>
以下、本発明の実施形態を図面に基づき詳述する。
図1〜図3を参照して、本発明に係る樹脂製歯車1について説明する。このうち図1(a)は、樹脂製歯車1を第1歯部10側から見た正面図であり、図1(b)は、樹脂製歯車1をその上半部を破断して示す側面図であり、図1(c)は、樹脂製歯車1の背面図、言い換えると、樹脂製歯車1を第2歯部20側から見た正面図である。また、図2は、樹脂製歯車1の複数の歯11,21のうちの一部を示す斜視図である。また、図3は、本発明に係る2つの樹脂製歯車1を噛み合わせた状態を示す側面図である。
これらの図に示すように、樹脂製歯車1は、ねじれ方向が左右反対のはすば歯車を2つ貼り合わせた形状を呈している。すなわち、左ねじれの第1歯部10と右ねじれの第2歯部20とを、歯幅方向中央部S(図1(b)参照)で合わせるようにして構成されている。樹脂製歯車1の中心には、軸Cに沿って軸孔2が貫通するように設けられている。
ここで、第1歯部10の歯11について、ピッチ円の直径をD1、歯底円の直径をd1、モジュールをm1、歯幅をb1、ねじれ角をβ1とする。同様に、第2歯部20の歯21について、ピッチ円の直径をD2、歯底円の直径をd2、モジュールをm2、歯幅をb2、ねじれ角をβ2とする。
上述の各値について、本発明においては、さらに次の条件を設定した。
(1)D1=D2とした。すなわち、第1歯部10のピッチ円の直径D1と第2歯部20のピッチ円の直径D2とが同じになるようにした。これは、本願発明が、一般的な形状のやまば歯車の問題点を解消することを課題としていて、一般的な形状のやまば歯車では、これをねじれ角が反対に2つのはすば歯車を合成したものと考えた場合には、それぞれのはすば歯車のピッチ円の直径が等しいからである。ただし、原理的には、第1歯部10のピッチ円の直径D1と第2歯部20のピッチ円の直径D2とを必ずしも同じにする必要はない。ピッチ円の直径を同じにすることのメリットとして、製造上の精度を確保しやすい点、また、相手方の樹脂製歯車と噛み合わせた際の、かみあい精度を確保しやすい点などが挙げられる。
(2)m1>m2とした。すなわち、第1歯部10のモジュールm1を第2歯部20のモジュールm2よりも大きく形成した(なお、この逆でもよいのはもちろんである。)。第1歯部10と第2歯部20との双方を、大きいほうのモジュールm1で構成した場合に比較して、一方のモジュールをm1よりも小さいm2とすることで、樹脂製歯車1全体としてのかみあい率を大きくとることができるので、かみあい率が小さいことに起因する静粛性及び円滑性の低下を抑制することができる。一方、第1歯部10と第2歯部20との双方を、小さいほうのモジュールm2で構成した場合に比較して、大きい荷重をかけることができるというメリットがある。
上述の本発明における条件に加え、本実施形態では以下の条件を付加した。
(3)m1=nm2(ただし、nは2以上の自然数)とした。すなわち、第1歯部10のモジュールm1が、第2歯部20のモジュールm2の整数倍(1を除く)となるようにした。第1歯部10単独で考えた場合のスラスト荷重の変動の周期が、第2歯部20単独で考えた場合のスラスト荷重の変動の周期の整数倍となるので、第1歯部10と第2歯部20との周方向の位相を調整することで、整数倍ではない場合と比較して、それぞれのスラスト荷重を相殺しやすくなる。
(4)第1歯部10の歯11の2つの端面のうち、歯幅方向中央部側に位置する端面11aにおける歯厚方向の中心Aの周方向の位置が、第2歯部20の歯21の2つの端面のうち、歯幅方向中央部S側に位置する端面21aにおける歯厚方向の中心aの周方向の位置に一致するようにした。これは、第1歯部10と第2歯部20との周方向の位相を規定するものである。これによると、上述の(3)と相俟って、モジュールm1が大きい第1歯部10の相互に隣接する2つの歯11,11の間に、モジュールm2が小さい第2歯部20の歯21を少なくとも1つ以上配置することができる。
(5)上述の(3)においてnが偶数となるようにした。これにより、第1歯部10の隣接する2つの歯11の中央に、第2歯部20の歯21を配置することができるので、第1歯部10において回転ムラが最も発生しやすい、隣接する2つの歯11,11の中央において、第2歯部20の歯21により、回転ムラを抑制することができる。
(6)b1=b2とした。すなわち、第1歯部10の歯11の歯幅b1と、第2歯部20の歯21の歯幅b2とが同じになるようにした。
(7)樹脂製歯車1の歯幅方向中央部Sにおける外周側に、環状のスリットGを設けた。言い換えると、第1歯部10の歯11における歯幅方向中央部側の端面11aと、第2歯部20の歯21における歯幅方向中央部側の端面21aとがそれぞれ、歯幅方向の異なる位置で歯幅方向に直交する2つの異なる仮想の平面H1,H2上に位置することになる。このスリットGは、その直径d3が、第1歯部10の歯底円の直径d1及び第2歯部20の歯底円の直径d2よりも小さくなるように形成されている。このスリットGを設けることにより、この樹脂製歯車1に噛み合う相手方の樹脂製歯車には、このようなスリットを設けない場合であっても、2個の樹脂製歯車を良好に噛みあわせることが可能になる。もちろん、相互に噛み合う2つの樹脂製歯車の双方にこのようなスリットGを設けるようにしてもよい。
(8)β1=β2とした。すなわち、第1歯部10の歯11のねじれ角β1と、第2歯部20の歯21のねじれ角β2とが同じになるようにした。
本発明に係る樹脂製歯車1は、上述の(1),(2)で説明したような効果を奏することができ、さらに、本実施形態に係る樹脂製歯車1によれば、これに加えて(3)〜(8)で説明したような効果を付加することができる。
以下の各実施形態においては、実施形態1に係る樹脂製歯車1と共通する部分には、同じ符号を付し、実施形態1と重複することになる説明を省略する。
<実施形態2>
図4は、実施形態2に係る樹脂製歯車1Aの歯11,21を説明する、背面側から見た模式図である。実施形態2では、実施形態1における(5)に代えて、m1=nm2のnが奇数となるようにした。これにより、第1歯部10の隣接する2つの歯11の間に、第2歯部20の2つ以上の歯21を配置することができる。
<実施形態3>
図5は、実施形態3に係る樹脂製歯車1Bを説明する側面図である。実施形態3では、実施形態1における(7)に代えて、環状のスリットGができないようにした。言い換えると、第1歯部10の歯11における歯幅方向中央部側の端面11aと、第2歯部20の歯21における歯幅方向中央部側の端面21aとが同一の平面H3上に位置するようにした。これによると、第1歯部10の複数の歯11の端面11aと、第2歯部20の複数の歯21の端面21aとを考えると、端面11aと端面21aとが接触する部分と、接触しない部分とができることになる。実施形態3によると、スリットGを設けない分だけ、樹脂製歯車1の歯幅方向の寸法を短縮することができる。また、第1歯部10の歯11は、歯幅方向中央側の端面11aが、第2歯部20の歯21の歯幅方向中央側の端面21aに対して、1つおきに接触している。これにより、接触しない場合と比較して、それぞれの歯11,21の剛性(強度)を高めることができる。
<実施形態4>
図6は、実施形態4に係る樹脂製歯車1Cを説明する側面図である。実施形態4では、実施形態1における(6)に代えて、b1≠b2とした。すなわち、第1歯部10の歯11の歯幅b1と、第2歯部20の歯21の歯幅b2とが異なるようにした。第1歯部10の歯幅b1を固定して考えた場合、第2歯部20の歯幅b2を変化させることで、第2歯部20側におけるかみあい率を変化させることができる。第2歯部20の歯幅b2を大きくすると、上述のように、歯幅b2に比例して、重なりかみあい率が増加するので、静粛性及び円滑性を向上させることができる。さらに、伝達荷重も増加させることができる。
以上の実施形態1〜4では、樹脂製歯車1,1A〜1Cが一体成形されている場合を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、第1歯部10と第2歯部20とをそれぞれ別体に成形した後、これらを合体させて一体的に構成するようにしてもよい。
本発明の樹脂製歯車は、高速回転で、かつ高負荷の動力伝達を静粛に行う必要があり、しかも軽量化及び製品価格の低廉化を図る必要がある複写機,プリンタ,ファクシミリ装置等の画像形成装置、自動車部品、精密機械、電子機器等の動力伝達機構に広く使用される。
実施形態1の樹脂製歯車を説明する図であり、図1(a)は樹脂製歯車を第歯車部分側から見た正面図であり、図1(b)は樹脂製歯車をその上半部を破断して示す側面図であり、図1(c)は樹脂製歯車1の背面図である。 実施形態1の樹脂製歯車の歯の一部を拡大した示す斜視図である。 実施形態1の2つの樹脂製歯車を噛み合わせた状態を示す側面図である。 実施形態2の樹脂製歯車の歯を説明する背面側から見た模式図である。 実施形態3の樹脂製歯車を説明する側面図である。 実施形態4の樹脂製歯車を説明する側面図である。
符号の説明
1,1A〜1C……樹脂製歯車、10……第1歯部、11……第1歯部の歯、11a……第1歯部の歯の歯幅方向中央部側の端面、20……第2歯部、21……第2歯部の歯、21a……第2歯部の歯の歯幅方向中央部側の端面、A……第1歯部の歯の歯幅方向中央側の端面における歯厚方向の中心、a……第2歯部の歯の歯幅方向中央側の端面における歯厚方向の中心、D1……第1歯部のピッチ円の直径、D2……第2歯部のピッチ円の直径、H1,H2,H3……仮想の平面、m1……第1歯部のモジュール、m2……第2歯部のモジュール、S……歯幅方向中央部、β1……第1歯部の歯のねじれ角、β2……第2歯部の歯のねじれ角

Claims (8)

  1. はすばで構成された第1歯部と、前記第1歯部とはねじれ方向が反対のはすばで構成された第2歯部とを、有する樹脂製歯車において、
    前記第1歯部のピッチ円の直径と、前記第2歯部のピッチ円の直径とが同じであり、
    前記第1歯部のモジュールと、前記第2歯部のモジュールとが異なる、
    ことを特徴とする樹脂製歯車。
  2. 前記第1歯部のモジュールが、前記第2歯部のモジュールの整数倍である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の樹脂製歯車。
  3. 前記第1歯部の歯の2つの端面のうち、前記歯幅方向中央部側に位置する前記端面における歯厚方向の中心の周方向の位置が、前記第2歯部の歯の2つの端面のうち、前記歯幅方向中央部側に位置する前記端面における歯厚方向の中心の周方向の位置に一致する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の樹脂製歯車。
  4. 前記第1歯部のモジュールが、前記第2歯部のモジュールの偶数倍である、
    ことを特徴とする請求項3に記載の樹脂製歯車。
  5. 前記第1歯部のモジュールが、前記第2歯部のモジュールの奇数倍である、
    ことを特徴とする請求項3に記載の樹脂製歯車。
  6. 前記第1歯部の歯における前記歯幅方向中央部側の端面と、前記第2歯部の歯における前記歯幅方向中央部側の端面とが同一平面上に位置する、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の樹脂製歯車。
  7. 前記第1歯部の歯における前記歯幅方向中央部側の端面と、前記第2歯部の歯における前記歯幅方向中央部側の端面とがそれぞれ、歯幅方向の異なる位置で歯幅方向に直交する2つの異なる平面上に位置する、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の樹脂製歯車。
  8. 前記第1歯部の歯の歯幅と、前記第2歯部の歯の歯幅とが異なる、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の樹脂製歯車。
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