JP4923282B2 - 薬剤認識装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、薬剤認識装置に関し、特に、非常に簡単かつ確実に薬剤の包装や容器に印刷されている薬剤名を認識することを可能にした薬剤認識装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、病院などの薬局、或いは調剤薬局では、薬剤師等が医師の発行した処方箋の内容に従って種々の薬剤を調剤し、これら調剤した薬剤を薬袋に入れて患者に手渡している。
【0003】
この場合、多数のトレーが配列された薬剤棚から処方すべき薬剤の入ったトレーを探して薬剤を取り出す作業(以下、ピッキング作業あるいは単にピッキングと記す)、取り出された薬剤を処方箋を見ながら間違いがないか確認する監査作業があり、これらの作業を薬剤師あるいは薬剤師に指示された作業者が一人で行ったり、複数の作業者で行ったりしている。上記ピッキング作業においては、作業者はトレーに貼られた薬剤名等が印刷あるいは手書きされたラベルを見て薬剤を取り出した後、薬剤の包装や容器に印刷された薬剤名を目視により確認して間違った薬剤を調剤しないようにしていた。また、監査作業においても同様に薬剤の包装や容器に印刷された薬剤名を目視により確認して監査を行っていた。なお、薬剤名とは薬剤の包装や容器に印刷されている販売名、規格・含量等から構成されるものである。
【0004】
薬剤の種類は非常に膨大であり、また、非常に似通った包装をされたものもあり、上述のようなピッキング作業や監査作業において薬剤名の読み間違いや見間違いにより、間違った薬剤を患者に手渡してしまうという調剤ミスによる事故が発生している。
【0005】
このような調剤ミスを防止するために、例えば、薬剤棚のトレー毎に薬剤の種類や品目など(薬剤名と同様の情報)を認識するためのバーコードラベルを貼っておき、ピッキング作業の際などに携帯端末でバーコードラベルを読み取って、別途設置されているコンピュータに記憶させた処方箋データと照合することにより調剤ミスを防止するようなもの(以下、単に「従来技術1」という。)が提案されている(特許文献1参照)。
【0006】
また、薬剤の画像を撮影して表示装置に表示し、目視検査の支援をするもの(以下、単に「従来技術2」という。)も提案されている(特許文献2及び特許文献3参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開平2002−236748号公報。
【0008】
【特許文献2】
特開平9−253163号公報。
【0009】
【特許文献3】
特開平10−162116号公報。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来技術1では、トレーに間違った薬剤が入れられていても認識することができず、調剤ミスを確実に防止することができない。また、取り扱う薬剤の追加や変更等の度にバーコードラベルを貼ったり、剥がしたりしなければならず、また携帯端末を手に持ちながらピッキング作業を行わなければならないので作業性が悪いものとなっている。
【0011】
また、上述の従来技術2では、装置が大掛かりなものとなってしまうと共に、目視によるミスを完全に防止することができないでいる。
【0012】
そこで、本発明は上記実情を鑑み、薬剤の包装や容器に印刷されている薬剤名を非常に簡単かつ確実に認識し、薬剤のピッキング作業や監査作業における調剤ミスを確実に防止することが可能な薬剤認識装置の提供を目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、薬剤を直接包装している包装材の画像を画像読取手段により読み取り、該読み取った読取画像に基づき前記包装材で包装された薬剤の薬剤名を認識する薬剤認識装置であって、前記薬剤の薬剤名を認識するための複数の参照画像を予め記憶する参照画像記憶手段と、前記画像読取手段で読み取った読取画像と前記参照画像記憶手段に記憶されている参照画像とにそれぞれ含まれる該薬剤の薬剤名を特定可能な薬剤名画像部分を照合し、該照合結果に基づき前記包装材で包装された薬剤の薬剤名を認識する認識手段とを具備することを特徴とする。
【0014】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記認識手段は前記画像読取手段で読み取った読取画像と前記薬剤名画像部分が略同一となる参照画像が前記参照画像記憶手段から唯一検出された場合は、該参照画像で特定される薬剤名を認識薬剤名と判定することを特徴とする。
【0015】
また、請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、前記認識手段は前記画像読取手段で読み取った読取画像の前記薬剤名画像部分が略同一となる参照画像が前記参照画像記憶手段から2つ以上検出した場合若しくは高い一致性を有する類似薬剤を検出した場合には、認識が正常に行われなかったと判定することを特徴とする。
【0016】
また、請求項4の発明は、請求項1または2の発明において、前記認識手段は前記画像読取手段で読み取った読取画像と前記薬剤名画像部分が略同一となる参照画像が前記参照画像記憶手段から検出されず、かつ高い一致性を有する類似薬剤も検出されない場合は、該当する薬剤候補が無いと判定することを特徴とする。
【0017】
また、請求項5の発明は、請求項1または2の発明において、前記認識手段は、前記画像読取手段で読み取った読取画像に含まれる前記薬剤名画像部分と前記参照画像に含まれる薬剤名画像部分との照合値を算出する照合値算出手段と、前記照合値算出手段により算出された照合値と、予め設定されている第1の所定閾値及び前記第1の所定閾値より低い値である第2の所定閾値との大小を比較する比較手段とを有し、前記比較手段の比較により前記算出照合値が前記第1の所定閾値より大きい参照画像が唯一検出された場合、若しくは、前記比較手段の比較により前記算出照合値が前記第1の所定閾値より小さく前記第2の所定閾値より大きい場合に、前記参照画像記憶手段から読み出された参照画像に対応して予め記憶されている類似薬剤の参照画像に含まれる薬剤名画像部分と照合した結果、該類似薬剤の参照画像よりも前記参照画像記憶手段から読み出された参照画像に含まれる薬剤名画像部分が前記読取画像の前記薬剤名画像部分に高い一致性を有する参照画像が唯一検出された場合、当該薬剤の薬剤名として前記参照画像記憶手段から読み出された参照画像にて特定される薬剤名を認識薬剤名と判定することを特徴とする。
【0018】
また、請求項6の発明は、請求項1または3の発明において、前記認識手段は、前記画像読取手段で読み取った読取画像に含まれる前記薬剤名画像部分と前記参照画像に含まれる薬剤名画像部分との照合値を算出する照合値算出手段と、前記照合値算出手段により算出された照合値と、予め設定されている第1の所定閾値及び前記第1の所定閾値より低い値である第2の所定閾値との大小を比較する比較手段とを有し、前記比較手段の比較により前記算出照合値が前記第1の所定閾値より大きい参照画像と、前記比較手段の比較により前記算出照合値が前記第1の所定閾値より小さく前記第2の所定閾値より大きい場合に、前記参照画像記憶手段から読み出された参照画像に対応して予め記憶されている類似薬剤の参照画像と照合した結果、該類似薬剤の参照画像よりも前記参照画像記憶手段から読み出された参照画像に含まれる薬剤名画像部分が前記読取画像の前記薬剤名画像部分に高い一致性を有する参照画像と、が合わせて2つ以上検出された場合、若しくは、前記比較手段の比較により前記算出照合値が前記第1の所定閾値より小さく前記第2の所定閾値より大きい場合に、前記参照画像記憶手段から読み出された参照画像に対応して予め記憶されている類似薬剤の参照画像と照合した結果、前記参照画像記憶手段から読み出された参照画像に含まれる薬剤名画像部分よりも前記類似薬剤の参照画像に含まれる薬剤名画像部分が前記読取画像の前記薬剤名画像部分に高い一致性を有する類似薬剤の参照画像がある場合、認識が正常に行われなかったと判定することを特徴とする。
【0019】
また、請求項7の発明は、請求項1または4の発明において、前記認識手段は、前記画像読取手段で読み取った読取画像に含まれる前記薬剤名画像部分と前記参照画像に含まれる薬剤名画像部分との照合値を算出する照合値算出手段と、前記照合値算出手段により算出された照合値と、予め設定されている第1の所定閾値及び前記第1の所定閾値より低い値である第2の所定閾値との大小を比較する比較手段とを有し、前記比較手段の比較により前記算出照合値と前記第1の所定閾値及び前記第2の所定閾値との比較を行った結果、該算出照合値が前記第1の所定閾値より大きい参照画像、或いは、該算出照合値が前記第1の所定閾値より小さく前記第2の所定閾値より大きい参照画像が一つも無い場合、該当する薬剤候補が無いと判定することを特徴とする。
【0020】
また、請求項8の発明は、請求項1乃至7の発明において、前記認識手段の判定に基づいた表示を行う表示手段を更に具備することを特徴とする。
【0021】
また、請求項9の発明は、請求項5乃至7の発明において、前記認識手段の判定に基づいた表示を行う表示手段を更に具備し、前記表示手段は、前記認識手段の判定に基づいて前記認識薬剤名に対応する薬剤の画像、前記照合値が第1の所定閾値より大きい参照画像に対応する薬剤の画像あるいは前記読取画像の前記薬剤名画像部分に高い一致性を有する類似薬剤の参照画像に対応する画像を表示することを特徴とする。
【0022】
また、請求項10の発明は、請求項8または9の発明において、前記表示手段は前記画像読取手段で読み取った読取画像を表示可能としたことを特徴とする。
【0023】
また、請求項11の発明は、請求項1乃至10の発明において、前記画像読取手段が読み取った読取画像と照合すべき薬剤の薬剤名に関する情報を記憶する照合対象薬剤情報記憶手段を具備し、前記認識手段は、前記照合対象薬剤情報記憶手段に記憶されている薬剤名に関する情報に対応する参照画像を前記参照画像記憶手段から読み出して前記照合を行い、該照合結果に基づき該薬剤の薬剤名を認識することを特徴とする。
【0024】
また、請求項12の発明は、請求項11の発明において、前記照合対象薬剤情報記憶手段に記憶されている薬剤名に関する情報は処方箋から抽出されたものであることを特徴とする。
【0025】
また、請求項12の発明は、請求項1乃至12の発明において、前記薬剤は、PTP(Press Through Package)シートで包装されているカプセルや錠剤、アルミフィルム等で包装されている薬や座薬、ガラス製の容器に入れられたアンプル剤のいずれかであり、前記薬剤名画像部分は、前記PTPシートやアルミフィルムの表面上や裏面上に印刷されている販売名、規格、含量等で構成される薬剤名を示す印刷情報の画像部分、或いは前記ガラス製の容器に貼られたラベル上に印刷されている販売名、規格、含量等で構成される薬剤名を示す印刷情報の画像部分であることを特徴とする。
【0026】
また、請求項14の発明は、請求項13の発明において、前記画像読取手段は、前記PTPシートや前記アルミフィルム等の多数の凹凸要素を有し且つ光の反射率が高い表面を有する包装材上に印刷されている前記印刷情報部を撮影する為に、前記包装材の表面全体に入射光が均一に照射されるように入射光を拡散する拡散板を具えたカメラ装置であることを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
【0028】
図1は、本発明に係わる薬剤認識装置を適用した薬剤認識システム100の外観概略構成を示す図である。
【0029】
図1に示すように、この薬剤認識システム100は、画像読取装置1と、画像認識処理装置2とを具えて構成される。ここで、同図1の(a)は、画像認識処理装置2aとして、デスクトップ型のパーソナルコンピュータ(PC)で構成した場合を示している。同図1の(b)は、画像認識処理装置2bとして、ノート型のパーソナルコンピュータ(PC)で構成した場合を示している。
【0030】
そして、この例では、上記画像読取装置1と上記画像認識処理装置2との間を通信線3にて接続している様子を示している。尚、画像読取装置1と画像認識処理装置2との間の通信は、無線にて行うようにしても良い。
【0031】
図2は、上記図1に示した画像読取装置1の詳細な構成を示す図である。
【0032】
同図2(a)は、画像読取装置1の内部構成を示す図であり、この場合、その画像読取装置1を床や机等の平面上に設置した場合に横側面方向から見た場合の内部構成を示している。同図2(a)に示すように、この画像読取装置1は、上面カバー11と、4つの側面板12aと1つの底面板12bから成る下箱12とから構成される外部筐体部と、光源部121およびカメラ122とからなる。
【0033】
そして、上面カバー11は、画像読取窓111と、拡散板112とを具える。
【0034】
ここで、画像読取窓111は、撮影軸Aに沿って設けられ、カメラ122にて撮影される被写体となる対象物(以下、この例では、薬剤という。)を覗かせる開口又は孔或いは上記カメラ122に透明と映る部材にて形成される窓部分である。尚、好ましくは、例えば、透明なガラスを配置することにより、検査人が検査時に窓ガラス上に薬剤を載せることで、後述のカメラ122からの距離を一定に保って対象物を撮影することができる。尚、本実施例では、薬剤の裏面等を常に一定の距離を保って撮影することができる。
【0035】
拡散板112は、該カバー11の下方側、即ちカメラが設置された下箱12の内側に設けられ、上記画像読取窓111にかざされた薬剤に後述の光源121から発せられた光を検査対象である薬剤に均一に照射する為のものである。そして、具体的な構成として、略半球状(ドーム型)の形状を有し、撮影軸Aに沿って該半球上に撮影口112aが設けられている。尚、この撮影口112aは、上記画像読取窓111と同様に開口又は孔或いはカメラ122に透明に映る部材にて形成される。
【0036】
また、下箱12の内部には、光源部121とカメラ122とが具えられている。
【0037】
ここで、光源部121は、撮影に必要な明るさを提供する照明部分であり、具体的には、例えば、リング形状の白熱蛍光灯等で構成される。
【0038】
カメラ122は、上述の撮影口112a及び画像読取窓111を介して被写体となる薬剤の撮影を行うディジタルカメラ等の撮影手段である。尚、このカメラ12にて撮影された映像データは上述の図1に示す通信線3を介して画像認識処理装置2に転送される。
【0039】
同図2(b)は、上面カバー11を上にして画像読取装置1を床や机等の平面上に設置した場合に上方から見た場合の上面外観概略構成を示している。
【0040】
同図2(c)は、画像読取装置1の上面カバーを拡散板112が設けられた側から見た場合の概略構成を示している。
【0041】
同図2(d)は、上記図2(b)に示した状態の画像読取装置1において、上面カバー11を取り除いた場合の下箱内部の概略構成を示す図である。同図2(d)に示すように、丸型蛍光灯等の光源部121は、実際には、外部筐体の下箱12に支持される把持支持部121−1により支持されている。尚、この例では、下箱12の4隅に対応して4つの把持支持部が具わっている。
【0042】
尚、上記実施例では、光源を具えるようにしたが、オフィス等の照明環境が常にあるのであれば、不要である。また、上記実施例では、薬剤等の撮影対象物とカメラとの距離が常に一定に保たれるように画像読取窓111に透明ガラスを具えるようにしたが、この透明ガラスを具えず、単に開口または孔だけとしても良い。
【0043】
このような間接照明構成を有する画像読取装置を用いることにより、光源121から発せられた光が拡散板112を介して画像読取部111にかざされた薬剤に均一に照射されるので、金属箔などの材料に見られる多数の凹凸要素があって且つ光の反射率が高い表面を有するPTP(Press Through Package)シート等で包装されているカプセルや錠剤、アルミフィルム等で包装されている薬や座薬等の薬剤の撮影を精度良く行うことができる。即ち、それら薬剤の包装表面上の印刷画像を正確に撮影することができる。
【0044】
図3は、上記図1に示した薬剤認識システム100を機能ブロックで示した図である。
【0045】
図3において、この薬剤認識システム100は、画像読取部101と、認識処理部102と、認識参照情報記憶部103と、照合対象薬剤情報記憶部104と、表示部105とを具えて構成される。
【0046】
ここで、画像読取部101は、上述の図1に示した画像読取装置1に相当し、検査対象の薬剤の画像を読み取り、後述の認識処理部102に読み取った画像データを転送する。尚、画像読取部101が画像を読み取るタイミングは、画像読取窓111に薬剤がかざされた或いは置かれたことを検知した時に撮影するようにする。具体的に、薬剤の検知方法としては、前画像との差分により検知したり、或いは静電容量変化など検知するセンサを設けて検知する。また、これ以外にも、専用ボタンを設け、該専用ボタンが押下された時に画像を撮影するようにしても良い。
【0047】
認識処理部102は、上記画像読取部101から送られてきた入力画像データから薬剤名を認識する為の種々の演算や処理を行う。尚、この認識処理部102は、後述のアクセプトリスト102−1と、要検査リスト102−2とを具える。ここで、アクセプトリスト102−1は、後述の認識処理動作において入力画像と間違いなく照合がとれたと判定された参照画像に対応する薬剤のID番号を記憶する。また、要検査リスト102−2は、現参照画像について間違いなく照合がとれたわけではなく、他にも、類似度の高い類似薬剤があるようなグレー判定の場合に、現参照画像と類似薬剤のID番号を記憶する。
【0048】
認識参照情報記憶部103は、後述の認識参照テーブルや類似薬剤情報テーブルなどの認識処理に必要な情報を記憶する。尚、薬剤名の認識そのものには関わるものではないので必須ではないが、目視確認用画像データも記憶するようにしても良い。ただし、その目視確認用画像データは別の記憶部に記憶させても良い。
【0049】
照合対象薬剤情報記憶部104は、後述の処方箋薬剤チェックを行う場合に処方箋データに含まれる薬剤の薬剤名(販売名ともいう。)あるいはID番号を記憶し、個別薬剤チェック処理を行う場合には、ピッキングするよう指示された薬剤の薬剤名あるいは薬剤のID番号を記憶する。なお、薬剤名や薬剤のID番号ではなく薬価コードを記憶するようにしても良く、また、薬剤名と薬価コードの両方を記憶したり、その他必要な情報を適宜追加可能なものとする。尚、これらの各種情報は、外部から入力可能とする。即ち、調剤時のチェックの場合は処方箋に含まれる薬剤の薬剤名あるいはID番号を外部から入力する。具体的には、これら処方箋データからのデータ抽出としては、手入力やOCR(Optical Character Reader)等が考えられる。
【0050】
表示部105は、検査人に「認識OK」や、「認識NG」や、「処方対象薬剤ではない」など認識が正常に行われたか否かの情報を表示すると共に、正常に認識された薬剤の薬剤名及び画像を表示したり、略同一と判定された薬剤が複数ある場合には、目視検査を支援するために、これらの薬剤名及び画像を表示したり、類似と判定された類似薬剤がある場合にも、目視検査を支援するために、類似薬剤の薬剤名と画像を表示したりするなど、認識処理部の判定に基づいた種々の情報を表示する。なお、検査人による目視検査がより容易にできるように、入力薬剤画像と類似薬剤の画像の両者が比較対照できるように表示することも可能である。なお、表示部105による表示内容の詳細については後述する。
【0051】
尚、上述の図1及び図2に示した例では、画像認識処理装置としてのPCと、画像読取装置とで構成される場合を示したが、これに限らず、認識処理部102や処方箋データの記憶部、或いは確認用の表示部を画像読取装置側に持たせるように構成しても良い。
【0052】
また、更に、全ての機能を1つの装置として一体化構成しても良い。
【0053】
次に、薬局や病院等でこの実施例における薬剤認識システムを用いて行われる薬剤認識処理について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0054】
図4は、この実施例における薬剤認識システムの処理項目を、検査人Aが選択する為の表示画面105−1の一構成例を示す図である。
【0055】
同図4に示すように、この実施例における薬剤認識システムでは、「1」処方箋薬剤チェック処理、「2」個別薬剤チェック処理、「3」オプション(在庫薬剤チェック処理や薬価コード/標準薬剤名チェック処理など)という処理項目が用意されている。ただし、以下では、本発明の本旨に関わる「1」「2」の処理項目を中心に説明する。ここで、「1」処方箋薬剤チェック処理とは、検査人Aが所定の患者に対する処方箋に記された薬剤を調剤する際の薬剤のピッキング作業や監査作業において、調剤ミスをチェックする場合の処理である。また、「2」個別薬剤チェック処理とは、検査人Aが指示された或る1つの薬剤を個別にピッキングする作業をチェックする場合の処理である。
【0056】
(1)まず、「1」処方箋薬剤チェック処理について以下に説明する。
【0057】
まず、図4に示した画面105−1で「1」を選択すると、図5に示すような処方箋薬剤チェック処理すべき患者のリスト表示画面105−2が表示される。そして、この画面で今から処理する処理番号を選択する。そして、この処理番号の選択がなされると、図6に示したような処理番号に対応する患者に対して処方すべき薬剤に関する情報画面105−3が表示される。ここでは、これから行う各薬剤のチェック状況や結果も合わせて表示するようにしている。なお、上述の患者に対して処方すべき薬剤に関する情報は、例えば、図示しない入力画面において処方箋に記された処方薬剤名を検査人が画像認識処理装置1の入力キーを用いて手入力したり、図示しない光学式読取装置(OCR)を用いて画像認識処理装置1に対して入力する。なお、ここで入力された情報は、上記の図5や図6のような画面表示のためのデータとなるとともに、後述の処方箋薬剤チェック処理における薬剤名の認識処理で使用される照合対象薬剤情報記憶部104に記憶されているデータの源にもなる。
【0058】
次に、図7のフローチャートを参照して上記「1」の処方箋薬剤チェック処理における薬剤名の認識処理手順について具体的に説明する。
【0059】
図7に示すように、まず、上述の図5の表示画面で選択された処理番号に対応する処方箋に記された薬剤名の情報(薬剤名もしくはID番号)が照合対象薬剤情報記憶部104から読み出される(ステップS101)。
【0060】
次いで、薬剤認識システム100では、検査人により、例えば図8に示すようなPTPシートで包装された検査対象薬剤が画像読取窓111にかざされると、画像読取部101を介して該検査対象薬剤の画像が入力される(ステップS102)。尚、検査人が検査対象薬剤の画像を読み込ませる様子を図9に示す。図9に示すように、検査人Aは、画像読取装置1の上面カバー11に設けられた画像読取窓111に検査対象の薬剤Bをかざし、該薬剤Bの裏面部分[図8(b)参照]を該画像読取装置1に読み取らせる。これにより、画像読取装置1のカメラ122にて検査対象の薬剤Bの裏面部分が撮影され、通信線3を介して画像認識装置2に撮影データが転送され認識処理部102に入力される。
【0061】
次いで、薬剤認識システム100では、認識処理部102が、照合対象薬剤情報記憶部104から読み出された処方箋に記された薬剤名あるいはID番号に対応する参照画像(図10参照)を認識参照情報記憶部103から読み込む(ステップS103)。尚、参照画像の読み込みは、図11に示した認識参照テーブル103−1から読み込むのだが、この場合、上述の処方箋に記入順(例えば上に記載された薬剤)に読み込むものとする。尚、この場合、認識処理部102は、参照画像を読み込んだ薬剤について、認識参照テーブル103−1もしくは照合対象薬剤情報記憶部104の対応する薬剤についてフラグを立てるなどして読み込み状態を管理するようにする。
【0062】
その後、認識処理部102は、上記入力した入力画像と上記読み込んだ参照画像の照合を正確に行うために、基準となる参照画像に対する入力画像の回転角及び平行移動量の算出など行って、入力画像の補正処理を行う(ステップS104)。尚、入力された画像の一例と、上記回転補正後の2値イメージの一例を図12に示しておく。
【0063】
次いで、認識処理部102では、入力画像と参照画像との照合値の算出が行われる(ステップS105)。尚、照合値の算出方法としては、例えば、入力画像と各薬剤の参照画像との照合値(類似度)を正規化相関マッチングなどを使用して算出する。ただし、正規化相関マッチングは上述の補正がなされた入力画像に対して、例えば、参照画像を平行移動させながらマッチングを行う。
【0064】
この照合値の算出後、認識処理部102では、該算出した「照合値」と[第1の閾値(th1_i)+ε]との大小が比較判定される(図13参照)(ステップS106)。ここで、上記「第1閾値:th1i」は、薬剤名毎に予め定めた閾値であり、自身以外の薬剤と間違わない照合値の下限値を示すものである。言い換えると、上記第1閾値th1iは、現在参照している参照画像と入力画像とが略同一であるか否かを判定する為の閾値である。尚、上記「ε」は、ノイズ等による多少のずれを吸収する為の所定のマージンを与える定数である。
【0065】
この比較判定の結果、上記算出された照合値が[第1の閾値(th1_i)+ε]より大きいと判定された場合、(ステップS106YES)、認識処理部102はアクセプトリスト102−1に現在参照している参照画像の薬剤のID番号を記憶する(ステップS107)。例えば、このような場合として、検査人Aが検査対象薬剤として「ノルバ○○5mg」錠剤のチェックを行っていた場合に正確に画像が入力され、「ノルバ○○5mg」錠剤の入力画像と図11に示した認識参照テーブル103−1から読み込まれた薬剤名「ノルバ○○5mg錠」に対応する参照画像との照合が行われた場合には、アクセプトリスト102−1に参照画像に対応する薬剤のID番号として「ID00001」が記憶される。
【0066】
その後、照合対象薬剤情報記憶部104に記憶された全ての薬剤名あるいはID番号に対する参照画像と照合が終了したかを判定する処理ステップS113に移行する。
【0067】
また、他方、上記ステップS106の判定の結果、照合値が[第1の閾値(th1_i)+ε]より小さいと判定された場合、(ステップS106NO)、次いで、算出照合値と、第2の閾値(th2_i)との大小が比較判定される(ステップS108)。具体的には、上記算出された照合値と、薬剤名毎に予め定めた閾値であり、絶対に自身でない照合値の上限値(th2i)との大小が比較される。言い換えると、入力画像が現在参照している参照画像とは全然一致しないかどうかが判定される。
【0068】
この比較判定の結果、上記算出した照合値が第2の閾値(th2_i)より大きいと判定されると(ステップS108NO)、次いで、認識処理部102は、図14に示す類似薬剤テーブル103−2の詳細判別情報を参照して詳細判別を行う。即ち、類似薬剤との照合を行う(ステップS109)。ここで、類似薬剤とは、各薬剤に対して類似した薬剤名をもつ薬剤のことを意味し、図11に示すような類似薬剤テーブル103−2に登録されている。なお、図14の類似薬剤テーブル103−2に登録される詳細判別情報としては、例えば、詳細判別する際に照合を行うエリア情報(A1、A2、…)と、判別式(R1、R2、…)とがある。尚、ここで、エリア情報とは、類似薬剤間で明らかに違う印刷がされている部分であり、それにより、薬剤名を特定可能な印刷部の画像エリア情報である。例えば、同図11に示すように、参照画像「ノルバ○○2.5mg」中の特に「2.5mg」部分を示す情報などである。また、判別式とは、上述した照合値算出方法と同じで、正規化相関マッチングの一般式と照合値(類似度)の閾値(尚、この場合は、入力画像が現対照薬剤か類似薬剤かを判別する閾値)を含んだものである。
【0069】
この詳細判別の結果、全ての類似薬剤に対して自身と判別した場合、即ち、現在参照している参照画像の薬剤の方が類似薬剤より入力画像に類似している(類似度が高い)場合(ステップS110YES)、認識処理部102は、アクセプトリスト102−1に現在参照している参照画像の薬剤のID番号を記憶する(ステップS111)。例えば、このような場合として、検査人Aが検査対象薬剤として「ノルバ○○5mg」の錠剤のチェックを行っていた場合に、参照画像として、図11に示す「ノルバ○○5mg錠」の錠剤に対応する参照画像が読み込まれたけれども、例えば、検査人Aのかざした薬剤の表面が汚れていたりして正確な画像が入力できなかったような場合には、アクセプトリスト102−1に参照画像に対応する薬剤のID番号として「ID00001」が記憶される。
【0070】
その後、照合対象薬剤情報記憶部104に記憶された全ての薬剤に対する参照画像、すなわち処方箋に記載された薬剤に対応する全ての参照画像と照合が終了したかを判定する処理ステップS113に移行する。
【0071】
また、他方、上記ステップS110の判別の結果、全ての類似薬剤に対して自身と判別しなかった場合、即ち、現在参照している参照画像より類似薬剤の方が入力画像に類似している(類似度が高い)場合(ステップS110NO)、認識処理部102は、要検査リスト102−2に、現参照画像の薬剤ID番号及び類似薬剤のID番号を記憶する(ステップS112)。例えば、このような場合として、上述したような検査人Aが用意した薬剤の表面の汚れの度合いによっては、正しい参照画像でも類似薬剤の方が類似度が高い場合がある。そして、例えば、検査対象薬剤として「ノルバ○○5mg」の錠剤のチェックを行っていた場合、要検査リスト102−2に参照画像に対応する薬剤のID番号「ID00001」が記憶されると共に、その類似薬剤「ノルバ○○2.5mg錠」のID番号「ID00002」が記憶される。
【0072】
その後、照合対象薬剤情報記憶部104に記憶された全ての薬剤に対する参照画像と照合が終了したかを判定する処理ステップS113に移行する。
【0073】
また、他方、上記ステップS108の判定の結果、算出された照合値が第2の閾値(th2_i)より小さいと判定された場合(ステップS108YES)、次いで、認識処理部102は、照合対象薬剤情報記憶部104に記憶された全ての薬剤に対する参照画像と照合が終了したかを判定する処理ステップS113に移行する。例えば、このような場合として、検査人Aが検査対象薬剤として「ノルバ○○5mg」の錠剤のチェックを行っていた場合に、参照画像として全然違う薬剤、例えば、図11に示す「ウプレ○○錠」の錠剤に対応する参照画像が読み込まれた場合などである。
【0074】
この判定の結果、今回入力した入力画像と、照合対象薬剤情報記憶部104に記憶された全ての薬剤の参照画像との照合を行っていないと判定されれば(ステップS113NO)、上述のステップS103の処理に戻って照合対象薬剤情報記憶部104に記憶されたその他の薬剤の参照画像を読み込み、以下同様の処理を行う。
【0075】
他方、今回入力した入力画像と、照合対象薬剤情報記憶部104に記憶された全ての薬剤の参照画像との照合を行ったと判定された場合(ステップS113YES)、アクセプトリスト102−1に薬剤ID番号が一つだけ記憶されているかどうかの判定処理ステップS114に移行する。
【0076】
次に、ステップS114の判定処理において、アクセプトリスト102−1に一つだけID番号が記憶されている、即ち、認識が正常に行われた場合(ステップS114YES)、認識が正常に行われた事及び認識結果を検査人Aに通知する(ステップS115)。具体的には、図15に示す画面105−4を表示し、「認識OK」表示と、認識結果、即ち、処方箋の薬剤であることを示す画像情報及び薬剤名情報の表示が行われる。
【0077】
その後、認識処理部102は、全ての処方箋薬剤のチェックを完了したかどうかを判定する(ステップS116)。ここで、全てチェックしていなければ(ステップS116NO)、上述のステップS102に戻って次の検査対象薬剤の画像を入力し、以下同様の処理を行う。他方、全てチェックしていれば(ステップS116YES)、ここでの処理を終了する。
【0078】
また、他方、上記ステップS114の判定の結果、アクセプトリスト102−1にID番号が一つだけ記憶されていない、即ち、認識が正常に行われなかったと判定された場合(ステップS114NO)、エラーとしてその内容に基づいた処理を行う。具体的なエラーの内容としては、(1):アクセプトリスト102−1にID番号が2つ以上記憶されている、(2):アクセプトリスト102−1にID番号が1つも記憶されずに要検査リスト102−2にID番号が1つ以上記憶されている、すなわち類似薬剤があるようなグレー判定の場合、(3):アクセプトリスト102−1及び要検査リスト102−2の両方ともにID番号が1つも記憶されていないような該当候補薬剤が1つも無い場合等がある。
【0079】
まず、(1)の場合(ステップS117の丸数字「1」)には、図16に示すような画面を表示する。即ち、この場合は、入力画像の薬剤の薬剤名画像部分に対して略同一の薬剤名画像部分を有する参照画像であると判断されたものが2つ以上ある場合であり(図16の例では、2つある場合)、これら薬剤の画像を表示させて検査人に対して目視により薬剤名を特定させる為の表示をする(ステップS118)。そして、検査人が目視確認をして、画像の下位置に表示された候補1および候補2の表示がされたボタンのうち、正しいと思われる薬剤に対応するボタンを選択すると(ステップS119)、認識処理部102では、検査人により選択された薬剤が処方箋薬剤であるかどうかをチェックする(ステップS120)。このチェックの結果、選択された薬剤が処方箋薬剤であると判定すると(ステップS120YES)、現在検査対象の薬剤の薬剤名が選択されたボタンに対応する薬剤名に確定され、上述のステップS116へ移行する。また、他方、上述のステップS120の判定の結果、検査人により選択された薬剤が処方箋薬剤でないと判定されると(ステップS120NO)、選択された薬剤は処方箋薬剤でない旨を警告表示する(ステップS121)。そして、上述のステップS116の判定処理に移行する。尚、この例では入力画像の表示も可能となっており、入力画像と略同一の薬剤名画像部分を有する参照画像であると判断された薬剤の画像を並べて表示させて、画面に表示された画像のみで目視判断することもできる。
【0080】
次に、(2)の場合(ステップS117の丸数字「2」)には、図17に示すような画面105−6を表示する。即ち、この場合は、入力画像の薬剤の薬剤名画像部分に対して略同一の薬剤名画像部分を有する参照画像がないものの、類似の薬剤名画像部分を有する参照画像が存在した場合であり、これら類似薬剤の画像を表示させて検査人に対して目視により薬剤名を特定させる為の表示をする(ステップS122)。尚、この例では、照合対象の薬剤として、「ノルバ○○5mg」と、その類似薬剤である「ノルバ○○2.5mg」があった場合を示している。そして、検査人が目視確認をして、画像の下位置に表示された照合対象薬剤および類似薬剤1の表示がされたボタンのうち、正しいと思われる方のボタンを選択すると(ステップS123)、認識処理部102では、検査人により選択された薬剤が処方箋薬剤であるかどうかを判定する(ステップS120)。この判定の結果、選択された薬剤が処方箋薬剤であると判定された場合(ステップS120YES)、現在検査対象薬剤の薬剤名が選択されたボタンに対応する薬剤名に確定され、上述のステップS116へ移行する。他方、上述のステップS120の判定の結果、選択された薬剤が処方箋薬剤でないと判定されると(ステップS120NO)、選択された薬剤が処方箋薬剤でない旨を警告表示する(ステップS121)。その後、上述のステップS116の処理に移行する。尚、この例では入力画像の表示も可能となっており、入力画像と照合対象薬剤および類似薬剤の画像を並べて表示させて、画面に表示された画像のみで目視判断することもできる。
【0081】
また、(3)の場合(ステップS117の丸数字「3」)には、図18に示すような画面105−7を表示する(ステップS124)。即ち、この場合は、画像読取装置1にかざした薬剤が処方対象薬剤でない旨を通知し、正しい処方対象薬剤を探して再度その薬剤の画像を入力するよう指示する画面を示している。そして、画面下のOKボタンを選択すると(ステップS125のOK)、ステップS102へ移行して、正しい薬剤を探して再度その薬剤の画像を入力することになる。他方、キャンセルボタンを押下すると(ステップS125のキャンセル)、ステップS116へ移行し、全ての処方箋薬剤をチェックしたか否かが判定される。尚、この(3)の場合も、入力画像の表示を可能としており、入力された薬剤がどのようなものであったかを確認したり、あるいは、検査人による薬剤のかざし方が悪いような場合には、そのかざし方の悪さチェックをすることができる。なお、このような効果は、上記(1)および(2)のケースでも同様のことである。また、図示しないが、入力画像を見て、検査人が薬剤名を特定できた場合には、この薬剤名を入力することができるように画面を構成し、入力された薬剤名を入力画像に対する薬剤名として取り扱っても良いし、処方箋に記入されている薬剤名を選択可能に表示させて、これらから薬剤名を選択させて、選択された薬剤名を入力画像に対する薬剤名として取り扱っても良い。
【0082】
これら図16〜図18の画面の表示を行って、検査人Aによる目視確認による薬剤名の特定等が行われた後、全ての処方対象薬剤のチェックがなされたならば、ステップS117でYESとなり、この処理を終了する。なお、薬剤名と対応させて薬価コード及び標準薬剤名(一般名)の情報を記憶するようにして、図19に示す画面105−8を表示、即ち、薬剤名、薬価コード、標準薬剤名も表示させるようにしても良い。
【0083】
以上のようにして非常に簡単かつ確実に薬剤名の認識をするとともに、確実な薬剤名の特定ができない場合や、類似している薬剤名の薬剤がある場合には検査人に目視判断により薬剤名の特定を委ねるようにしているので、ピッキング作業や監査作業における調剤ミスを確実に防ぐと共に、作業性の良い調剤処理が行えるようになる。
【0084】
次に、(2)の個別薬剤チェック処理について以下に説明する。
【0085】
上述したように、個別薬剤チェック処理とは、検査人Aが指示者から指示された薬剤名の薬剤を一つずつ個別にチェックする場合の処理である。具体的には、指示者が図示しない端末(パソコンなど)でピッキングすべき薬剤名を入力し、この入力された薬剤名の情報が図1に示した薬剤認識システム100の画像認識処理装置2へ送信される。そして、薬剤認識システム100では、送信されてきた薬剤名を表示部105に表示し、検査人Aに対して表示した薬剤名の薬剤をピッキングするよう指示する。これにより、検査人Aが表示部105に表示された薬剤名を見て、これからピッキングすべき薬剤を薬剤棚などから取り出して薬剤認識システム100を用いて正しい薬剤をピッキングしたかをチェックする。尚、一つの薬剤のチェックが終わり、新たな指示があれば、上記の処理を繰り返すことになる。また、上記薬剤名の入力に用いられる端末は上述の画像認識処理装置2であっても良い。更に、上述の画像読取装置1に表示器を設けて、これを検査人Aが見てピッキングを行うようにしても良い。
【0086】
図20は、(2)の個別薬剤チェック処理における薬剤名の認識処理手順を示すフローチャートである。
【0087】
まず、検査人Aが図4に示すメニュー画面で個別薬剤チェック処理を選択すると図21に示す待機画面105−9が表示される(ステップS201)。次に、待機画面が表示されると、ピッキングすべき薬剤名が指示されているか確認し、指示されていれば照合対象薬剤情報記憶部104に薬剤名に関する情報(ここでは薬剤のID番号)が記憶されているので、この記憶されている薬剤のID番号を取得する(ステップS202)。ここで、指示がなく、照合対象薬剤情報記憶部104に薬剤名に関する情報が記憶されていない場合は、処理を終了するか否かを選択するステップS203へ移行する。
【0088】
次に、ステップS202で照合対象薬剤情報記憶部104から薬剤のID番号が取得できたならば、この薬剤のID番号に対応する参照画像を認識参照テーブル103−1から読み込み(ステップS204)、続いて、図22に示すようなピッキングすべき薬剤名とピッキング指示(表示画面105−10)の表示をする(ステップS205)。
【0089】
次いで、検査人Aにより、例えば図8に示すようなPTPシートで包装された検査対象薬剤が画像読取窓111にかざされると、画像読取部101を介して該検査対象薬剤の画像が入力される(ステップS206)。そして、検査対象薬剤の画像が入力されると、認識処理部102は、上記入力画像と上記参照画像の照合を行う正確に行うために、基準となる参照画像に対する入力画像の回転角及び平行移動量の算出など行って、入力画像の補正処理を行う(ステップS207)。
【0090】
次いで、認識処理部102では、入力画像と参照画像との照合値の算出が行われる(ステップS208)。尚、照合値の算出方法としては、上述の図7で説明した正規化相関マッチング方式を用いる。
【0091】
この照合値算出後、認識処理部102では、該算出した照合値と、上述の[第1の閾値(th1_i)+ε]との大小が比較判定される(ステップS209)。
【0092】
この比較判定の結果、上記算出された照合値が[第1の閾値(th1_i)+ε]より大きいと判定された場合(ステップS209YES)、指示通りの薬剤がピッキングされたと判断し、アクセプトリスト102−1に現在参照している参照画像の薬剤のID番号を記憶する(ステップS210)。そして、図23に示すような認識OK(表示画面105−11)の表示をして(ステップS211)、次のピッキングすべき薬剤の指示があるか否かを確認するステップS212へ移行する。
【0093】
また、他方、上記ステップS209の判定の結果、照合値が[第1の閾値(th1_i)+ε]より小さいと判定された場合(ステップS209NO)、次いで、算出照合値と、第2の閾値(th2_i)との大小が比較判定される(ステップS213)。この比較判定の結果、上記算出した照合値が第2の閾値(th2_i)より大きいと判定されると(ステップS213NO)、次いで、認識処理部102は、上述した図14に示す類似薬剤テーブルに登録されている詳細判別情報を参照し、詳細判別を行う(ステップS214)。尚、この詳細判別方法としては、上述の図7で説明した方法と同様の処理にて行う。
【0094】
この詳細判別の結果、全ての類似薬剤に対して自身と判別した場合、即ち、現在参照している参照画像の薬剤の方が類似薬剤より入力画像に類似している(照合値が高い)場合(ステップS215YES)、認識処理部102は、アクセプトリスト102−1に現在参照している参照画像の薬剤のID番号を記憶する(ステップS210)。そして、図23に示すような認識OKの表示をして(ステップS211)、次のピッキングすべき薬剤の指示があるか否かを確認するステップS212へ移行する。
【0095】
また、他方、上記ステップS215の判別の結果、全ての類似薬剤に対して自身と判別しなかった場合、即ち、現在参照している参照画像より類似薬剤の方が入力画像に類似している(類似度が高い)場合(ステップS215NO)、認識処理部102は、要検査リスト102−2に、現照合対象薬剤のID番号及び類似薬剤のID番号を記憶する(ステップS216)。
【0096】
その後、図24に示すような認識が正常に行われなかった事(表示画面105−12)を検査人Aに通知する(ステップS217)。ここでは、ピッキングすべき薬剤の画像(正しい薬剤の画像)と類似とされた薬剤の画像を表示し、また、入力画像を表示可能として、検査人Aが間違った薬剤をピッキングしていないか、あるいは画像の入力が適切あったかを確認できるようになっている。次に、検査人Aに上記表示を見て、画像を再入力するか否かを選択させる。ここで、例えば、間違った薬剤をピッキングしていたと気付いて画像を再入力するために図24のYESのボタンを選択すると、ステップS218でYESとなり、画像を入力するステップS206へ移行する。また、画像入力が適切でなかったために認識NGとなっていたのであれば、図24のNOのボタンを選択すると、次のピッキングすべき薬剤の指示があるか否かを確認するステップS211へ移行する。なお、画像入力が適切でなかったために認識NGとなっていた場合でも、図24のYESのボタンを選択して画像を再入力してもかまわない。
【0097】
また、他方、上記ステップS213の判定の結果、算出された照合値が第2の閾値(th2_i)より小さいと判定された場合(ステップS213YES)、図25に示すような正しくピッキングしていないこと、手元の薬剤を確認することを通知する(表示画面105−13)ための表示を行い(ステップS219)、画像を再入力するか否かを選択するステップS220へ移行する。ここで、検査人Aが目視で手元の薬剤を確認して、画像を再入力するならば、図25のYESのボタンを選択すると、ステップS220でYESとなり、画像を入力するステップS206へ移行する。また、正しい薬剤をピッキングしていたにもかかわらず、画像入力が適切でなかったり、薬剤が汚れていたために、正しくピッキングされていないと判断されてしまったのであれば、図25のNOのボタンを選択すると、ステップS220でNOとなり、次のピッキングすべき薬剤の指示があるか否かを確認するステップS212へ移行する。
【0098】
上記のような一つの薬剤のピッキングに対する判定が一通り終わり、次のピッキングすべき薬剤の指示があるか否かを確認するステップS212へ移行すると、照合対象薬剤情報記憶部104に新たにピッキングすべき薬剤のID番号が存在するか否かがチェックされ、存在すれば(ステップS212のYES)、S202へ移行し、上記と同様の処理がなされる。他方、新たにピッキングすべき薬剤のID番号が存在しない場合は(ステップS212のNO)、図26に示す画面105−14が表示され、処理終了指示待ちのステップS221へ移行する。そして、処理を終了する場合、図26の画面でYESボタンを選択すれば、ステップS221でYESとなり、個別薬剤チェック処理を終了する。なお、処理を続けたい場合は、図26の画面でNOボタンを選択すれば、ステップS221でNOとなり、ステップS201へ移行し、図21の待機画面となる。
【0099】
上記のような処理を行うことにより、検査人Aは指示された薬剤のピッキングをミスなく迅速に行うことができる。
【0100】
なお、上述のような構成に加えて、薬剤名の認識ができた薬剤の数を計数する機能を付加すれば、上述のオプション機能としての在庫薬剤チェック処理(薬剤の在庫管理)に適用できる。
【0101】
また、薬剤の薬価コード及び標準薬剤名を記憶するようにすれば、薬剤名に対応した薬価コード及び標準薬剤名を知ることができるので、上述のオプション機能としての薬価コード及び標準薬剤名チェック処理(研修薬剤師などの学習ツール)に適用できる。
【0102】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、薬剤の包装や容器に印刷されている薬剤名を非常に簡単かつ確実に認識し、薬剤のピッキング作業や監査作業における調剤ミスを確実に防止することが可能となるとともに、迅速な調剤処理が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる薬剤名認識装置を適用した薬剤認識システムの外観概略構成を示す図。
【図2】図1に示した画像読取装置の詳細な構成を示す図。
【図3】図1に示した薬剤認識システムを機能ブロックで示した図。
【図4】薬剤認識処理システムの処理項目を県債人が選択する為の表示画面の一構成例を示す図。
【図5】処方箋薬剤チェック処理すべき患者のリストを表示する画面の一構成例を示す図。
【図6】図5に示した処理番号に対応する患者に対して処方すべき薬剤に関する情報を表示する画面の一構成例を示す図。
【図7】処方箋薬剤チェック処理における薬剤名の認識処理手順を示すフローチャート。
【図8】PTPシートで包装された錠剤の表面と裏面の様子を示す図。
【図9】検査人が照合対象の薬剤を画像読取窓にかざしている様子を示す図。
【図10】参照画像の一構成例を示す図。
【図11】認識参照テーブルの一構成例を示す図。
【図12】入力画像及び回転補正後のイメージ図。
【図13】照合値と閾値の大小関係を示すグラフ図。
【図14】類似薬剤テーブルの一構成例を示す図。
【図15】認識OKの場合の一表示例を示す図。
【図16】認識NGの場合の一表示例を示す図。
【図17】認識NGの場合の一表示例を示す図。
【図18】認識NGの場合の一表示例を示す図。
【図19】薬価コード及び標準薬剤名を表示する場合の一表示例を示す図。
【図20】個別薬剤チェック処理における薬剤名の認識処理手順を示すフローチャート。
【図21】個別薬剤チェック処理画面の一表示例を示す図。
【図22】個別薬剤チェック処理画面の一表示例を示す図。
【図23】個別薬剤チェック処理画面の一表示例を示す図。
【図24】個別薬剤チェック処理画面の一表示例を示す図。
【図25】個別薬剤チェック処理画面の一表示例を示す図。
【図26】個別薬剤チェック処理画面の一表示例を示す図。
【符号の説明】
100…薬剤認識システム、1…画像読取装置、2…画像認識処理装置、3…通信線、101…画像読取部、102…認識処理部、103…認識参照情報記憶部、104…照合対象薬剤情報記憶部、105…表示部、11…上面カバー、12…下箱、111…画像読取窓、112…拡散板、121…光源部、122…カメラ、12a…側面板、12b…底面板、112a…撮影口、121−1…把持支持部、A…検査人、B…薬剤、103−1…認識参照テーブル、102−2…類似薬剤テーブル

Claims (14)

  1. 薬剤を直接包装している包装材の画像を画像読取手段により読み取り、該読み取った読取画像に基づき前記包装材で包装された薬剤の薬剤名を認識する薬剤認識装置であって、
    前記薬剤の薬剤名を認識するための複数の参照画像を予め記憶する参照画像記憶手段と、
    前記画像読取手段で読み取った読取画像と前記参照画像記憶手段に記憶されている参照画像とにそれぞれ含まれる該薬剤の薬剤名を特定可能な薬剤名画像部分を照合し、該照合結果に基づき前記包装材で包装された薬剤の薬剤名を認識する認識手段と
    を具備することを特徴とする薬剤認識装置。
  2. 前記認識手段は前記画像読取手段で読み取った読取画像と前記薬剤名画像部分が略同一となる参照画像が前記参照画像記憶手段から唯一検出された場合は、該参照画像で特定される薬剤名を認識薬剤名と判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の薬剤認識装置。
  3. 前記認識手段は前記画像読取手段で読み取った読取画像の前記薬剤名画像部分が略同一となる参照画像が前記参照画像記憶手段から2つ以上検出した場合若しくは高い一致性を有する類似薬剤を検出した場合には、認識が正常に行われなかったと判定する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の薬剤認識装置。
  4. 前記認識手段は前記画像読取手段で読み取った読取画像と前記薬剤名画像部分が略同一となる参照画像が前記参照画像記憶手段から検出されず、かつ高い一致性を有する類似薬剤も検出されない場合は、該当する薬剤候補が無いと判定する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の薬剤認識装置。
  5. 前記認識手段は、
    前記画像読取手段で読み取った読取画像に含まれる前記薬剤名画像部分と前記参照画像に含まれる薬剤名画像部分との照合値を算出する照合値算出手段と、
    前記照合値算出手段により算出された照合値と、予め設定されている第1の所定閾値及び前記第1の所定閾値より低い値である第2の所定閾値との大小を比較する比較手段と
    を有し、
    前記比較手段の比較により前記算出照合値が前記第1の所定閾値より大きい参照画像が唯一検出された場合、若しくは、前記比較手段の比較により前記算出照合値が前記第1の所定閾値より小さく前記第2の所定閾値より大きい場合に、前記参照画像記憶手段から読み出された参照画像に対応して予め記憶されている類似薬剤の参照画像に含まれる薬剤名画像部分と照合した結果、該類似薬剤の参照画像よりも前記参照画像記憶手段から読み出された参照画像に含まれる薬剤名画像部分が前記読取画像の前記薬剤名画像部分に高い一致性を有する参照画像が唯一検出された場合、当該薬剤の薬剤名として前記参照画像記憶手段から読み出された参照画像にて特定される薬剤名を認識薬剤名と判定する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の薬剤認識装置。
  6. 前記認識手段は、
    前記画像読取手段で読み取った読取画像に含まれる前記薬剤名画像部分と前記参照画像に含まれる薬剤名画像部分との照合値を算出する照合値算出手段と、
    前記照合値算出手段により算出された照合値と、予め設定されている第1の所定閾値及び前記第1の所定閾値より低い値である第2の所定閾値との大小を比較する比較手段と
    を有し、
    前記比較手段の比較により前記算出照合値が前記第1の所定閾値より大きい参照画像と、前記比較手段の比較により前記算出照合値が前記第1の所定閾値より小さく前記第2の所定閾値より大きい場合に、前記参照画像記憶手段から読み出された参照画像に対応して予め記憶されている類似薬剤の参照画像と照合した結果、該類似薬剤の参照画像よりも前記参照画像記憶手段から読み出された参照画像に含まれる薬剤名画像部分が前記読取画像の前記薬剤名画像部分に高い一致性を有する参照画像と、が合わせて2つ以上検出された場合、若しくは、前記比較手段の比較により前記算出照合値が前記第1の所定閾値より小さく前記第2の所定閾値より大きい場合に、前記参照画像記憶手段から読み出された参照画像に対応して予め記憶されている類似薬剤の参照画像と照合した結果、前記参照画像記憶手段から読み出された参照画像に含まれる薬剤名画像部分よりも前記類似薬剤の参照画像に含まれる薬剤名画像部分が前記読取画像の前記薬剤名画像部分に高い一致性を有する類似薬剤の参照画像がある場合、認識が正常に行われなかったと判定する
    ことを特徴とする請求項1または3に記載の薬剤認識装置。
  7. 前記認識手段は、
    前記画像読取手段で読み取った読取画像に含まれる前記薬剤名画像部分と前記参照画像に含まれる薬剤名画像部分との照合値を算出する照合値算出手段と、
    前記照合値算出手段により算出された照合値と、予め設定されている第1の所定閾値及び前記第1の所定閾値より低い値である第2の所定閾値との大小を比較する比較手段と
    を有し、
    前記比較手段の比較により前記算出照合値と前記第1の所定閾値及び前記第2の所定閾値との比較を行った結果、該算出照合値が前記第1の所定閾値より大きい参照画像、或いは、該算出照合値が前記第1の所定閾値より小さく前記第2の所定閾値より大きい参照画像が一つも無い場合、該当する薬剤候補が無いと判定する
    ことを特徴とする請求項1または4に記載の薬剤認識装置。
  8. 前記認識手段の判定に基づいた表示を行う表示手段
    を更に具備することを特徴とする請求項1乃至7に記載の薬剤認識装置。
  9. 前記認識手段の判定に基づいた表示を行う表示手段を更に具備し、
    前記表示手段は、前記認識手段の判定に基づいて前記認識薬剤名に対応する薬剤の画像、前記照合値が第1の所定閾値より大きい参照画像に対応する薬剤の画像あるいは前記読取画像の前記薬剤名画像部分に高い一致性を有する類似薬剤の参照画像に対応する画像を表示する
    ことを特徴とする請求項5乃至7に記載の薬剤認識装置。
  10. 前記表示手段は前記画像読取手段で読み取った読取画像を表示可能とした
    ことを特徴とする請求項8または9に記載の薬剤認識装置。
  11. 前記画像読取手段が読み取った読取画像と照合すべき薬剤の薬剤名に関する情報を記憶する照合対象薬剤情報記憶手段を具備し、
    前記認識手段は、前記照合対象薬剤情報記憶手段に記憶されている薬剤名に関する情報に対応する参照画像を前記参照画像記憶手段から読み出して前記照合を行い、該照合結果に基づき該薬剤の薬剤名を認識する
    ことを特徴とする請求項1乃至10に記載の薬剤認識装置。
  12. 前記照合対象薬剤情報記憶手段に記憶されている薬剤名に関する情報は処方箋から抽出されたものである
    ことを特徴とする請求項11に記載の薬剤認識装置。
  13. 前記薬剤は、PTP(Press Through Package)シートで包装されているカプセルや錠剤、アルミフィルム等で包装されている薬や座薬、ガラス製の容器に入れられたアンプル剤のいずれかであり、
    前記薬剤名画像部分は、前記PTPシートやアルミフィルムの表面上や裏面上に印刷されている販売名、規格、含量等で構成される薬剤名を示す印刷情報の画像部分、或いは前記ガラス製の容器に貼られたラベル上に印刷されている販売名、規格、含量等で構成される薬剤名を示す印刷情報の画像部分である
    ことを特徴とする請求項1乃至12に記載の薬剤認識装置。
  14. 前記画像読取手段は、前記PTPシートや前記アルミフィルム等の多数の凹凸要素を有し且つ光の反射率が高い表面を有する包装材上に印刷されている前記印刷情報部を撮影する為に、前記包装材の表面全体に入射光が均一に照射されるように入射光を拡散する拡散板を具えたカメラ装置であることを特徴とする請求項13に記載の薬剤認識装置。
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