JP4922701B2 - 防爆型ガス検知器のリードスイッチ操作用マグネットキー - Google Patents
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Description
このようなリードスイッチは、防爆性容器の外部から前面ガラスにマグネットキーを接近させることにより、操作することができるものである。
然るに、磁力の強い永久磁石は大きなものとなり、その結果、リードスイッチ操作用マグネットキーの製造コストが大きくなるという問題があった。
棒状の強磁性体よりなる幹部材と、この幹部材の先端に配置された永久磁石よりなる主作用部材と、前記幹部材と主作用部材とを一体的に結合する結合部材とよりなり、
操作者の手で保持された状態で前方に移動されることによりその先端面が防爆型ガス検知器の外面に接近させられて内部リードスイッチが操作されることを特徴とする。
また、本発明の防爆型ガス検知器のリードスイッチ操作用マグネットキーにおいては、幹部材を構成する棒状の強磁性体が鉄であることが好ましい。
まず、防爆型ガス検知器について説明する。
図1は、防爆型ガス検知器の一例における構成を示す正面図、図2は、図1に示す防爆型ガス検知器のC−C断面図である。
この防爆型ガス検知器10は、底壁部22を有する円筒状の本体部分21および蓋部分30よりなる防爆性容器20を具えており、この防爆性容器20内に、必要とされる複数の回路構成基板、具体的には、液晶表示基板41、主基板44および電源端子基板52が収容されている。図1において、11は出力側ケーブル接続部、12は電源用ケーブル接続部、15は防爆型のガスセンサであって、例えばセンサーユニットに防爆ケースが装着されてなる拡散式赤外線ガスセンサが用いられている。
蓋部材25の周壁部27における先端側部分の内周面には、周方向の全周にわたってネジ溝が形成されており、この周壁部27が本体部分21における開口側部分の外周面に形成されたネジ溝に螺合されて、蓋部分30が本体部分21に対して着脱自在に装着されている。
図2において、24は、本体部分21の外周面と蓋部分30における周壁部27の内周面との間に介在されて設けられた、例えばOリングよりなるシール部材である。
具体的には、軸受部材55は、スリーブ部材56およびこのスリーブ部材56の開口に嵌合される筒状部分を有するブシュ57により構成されており、ブシュ57の筒状部分が電源端子基板52に形成された位置決め用孔に電源端子基板52の一面側から嵌合されると共に、電源端子基板52の他面より突出する筒状部分にスリーブ部材56が嵌合され、電源端子基板52に取り付けられている。そして、支柱部材50は、その基端部がスリーブ部材56の他面(図2において下面)より突出する状態でブシュ57に嵌合されると共に、基端部が支柱部材装着部23における支柱部材挿入用孔23Aに嵌合されている。
そして、この防爆型ガス検知器においては、リードスイッチ80(図4参照)が前面ガラス28の背後に位置する支持板49に配置されている。このリードスイッチ80は、例えば当該防爆型ガス検知器のガスセンサーの感度を調整するために操作されるものである。
このマグネットキー60は、例えば、長さの短い円柱状の永久磁石よりなる主作用部材62と、長い円柱棒状の強磁性体、具体的には鉄よりなる幹部材61とが同一直線上に並んだ状態で、樹脂よりなる円筒状の殻部材64の内部に配置されて一体的に結合されて構成されている。殻部材64は、主作用部材62と幹部材61とを結合状態に保持する接合部材であって、その先端(図で左端)は開口が形成されており、この開口により、主作用部62の先端面63が露出されている。
主作用部材62の寸法は、例えば直径が10mm、長さが10mmであり、幹部材61の寸法は、例えば直径が10mm、長さが30mmである。
また、本発明のマグネットキー60が適用される防爆型ガス検知器が上記のものに限定されるものでないことは勿論である。
図3の構成に従い、直径10mm、長さ10mmのサマリウム−コバルト合金製永久磁石よりなる主作用部材(62)と、直径10mm、長さ30mmの鉄棒よりなる幹部材(61)とを、樹脂よりなる殻部材(64)により結合することにより、本発明のマグネットキー(60)を作製した。
このマグネットキー60によれば、防爆型ガス検知器のリードスイッチからガラスの背面までの距離が25mmである、厚さ10mmの前面ガラスの表面に7mmの距離まで接近させることにより、その前面ガラスの背後のリードスイッチを操作することができた。
実験例1で用いたマグネットキー(60)から幹部材(61)を取り外すことにより、比較用のマグネットキーAを作製した。
この比較用のマグネットキーAによれば、同一の防爆型ガス検知器のリードスイッチを操作するためには、先端面を前面ガラスの外面に密着させることが必要であり、前面ガラスから離間した状態ではリードスイッチを操作することはできなかった。
実験例1で用いたマグネットキー(60)において、幹部材(61)の代わりに主作用部材と同一の永久磁石を配置することにより、2個の永久磁石を直列に有する比較用のマグネットキーBを作製した。
この比較用のマグネットキーBによれば、同一の防爆型ガス検知器のリードスイッチを操作するためには、先端面を前面ガラスの外面から5mm以内の領域に接近させることが必要であった。
11 出力側ケーブル接続部
12 電源用ケーブル接続部
15 ガスセンサ
20 防爆性容器
21 本体部分
22 底壁部
23 支柱部材装着部
23A 支柱部材挿入用孔
24 シール部材
25 蓋部材
26 端壁部
26A 開口
27 周壁部
28 前面ガラス
T 透明領域
30 蓋部分
35 螺合装着部
40 動作基板組立体
41 液晶表示基板
44 主基板
49 支持板
50 支柱部材
52 電源端子基板
55 軸受部材
56 スリーブ部材
57 ブシュ
60 マグネットキー
61 幹部材
62 主作用部材
62A 作用部材
63 先端面
64 殻部材
80 リードスイッチ
M 磁界
Claims (2)
- 操作者の手によって保持され、防爆型ガス検知器の内部リードスイッチを操作するために用いられるリードスイッチ操作用マグネットキーであって、
棒状の強磁性体よりなる幹部材と、この幹部材の先端に配置された永久磁石よりなる主作用部材と、前記幹部材と主作用部材とを一体的に結合する結合部材とよりなり、
操作者の手で保持された状態で前方に移動されることによりその先端面が防爆型ガス検知器の外面に接近させられて内部リードスイッチが操作されることを特徴とする防爆型ガス検知器のリードスイッチ操作用マグネットキー。 - 幹部材を構成する棒状の強磁性体が鉄であることを特徴とする請求項1に記載の防爆型ガス検知器のリードスイッチ操作用マグネットキー。
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