JP4922505B2 - 燃料電池用セパレータのシール材塗布方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シール材塗布品質やシール性の低下を防止する燃料電池用セパレータのシール材塗布方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
燃料電池は、水の電気分解の逆の原理を利用し、水素と酸素とを反応させて水を得る過程で電気を得ることができる電池である。一般に、水素に燃料ガスを置き換え、酸素に空気や酸化剤ガスを置き換えるので、燃料ガス、空気、酸化剤ガスの用語を使用することが多い。
【0003】
このような燃料電池としては、例えば、特開2000−123848公報「燃料電池」が知られている。
同公報の図1によれば、電解質膜18(符号は公報に記載されているものを使用した。以下同様。)にアノード側電極20及びカソード側電極22を添わせ、これらをガスケット24,26を介して第1セパレータ14及び第2セパレータ16で挟むことでセルモジュールを構成する。
【0004】
詳細には、第1セパレータ14の面14aに燃料ガスの流路となる第1流路38が形成され、第2セパレータ16の面16aに酸化剤ガスの流路となる第2流路46が形成され、各々中央の電解質膜18に燃料ガスと酸化剤ガスとを臨ませる構造である。
【0005】
図1に記載の1個のセルモジュールで得る電気出力はごく小さいので、このようなセルモジュールを多数個積層することで、所望の電気出力を得る。従って、第1・第2セパレータ14,16は隣のセルに燃料ガスや酸化剤ガスが洩れないようにする分離部材であることから「セパレータ」と呼ばれる。
【0006】
第1セパレータ14は面14aに燃料ガスのための流路38を備え、第2セパレータ16は面16aに酸化剤ガスのための流路46を備えるが、ガスを効果的にアノード側電極20及びカソード側電極22に接触させる必要があり、そのために、流路38,46はごく浅い溝を多数本条設する必要がある。
【0007】
そして、第1・第2セパレータ14,16は、流路38,46に燃料ガス又は酸化剤ガスを供給するために一端部にそれぞれ燃料ガス供給孔部32a、酸化剤ガス供給孔部34aを備え、他端部にそれぞれ燃料ガス排出孔部32b、酸化剤ガス排出孔部34bを備え、また、冷却水を通すための冷却水供給孔部36aを一端部に備え、冷却水排出孔部36bを他端部に備える。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者等は、ガスケット24,26の代わりに液状シール材をセパレータに塗布し、2枚のセパレータで電解質膜及び電極からなる膜・電極接合体を挟んでセルモジュールの製造を種々試みたが、次に示す課題が発生した。
【0009】
図10は従来のシール材塗布要領を説明する作用図であり、セパレータ101にシール材塗布ガン102でシール材103を塗布する場合、シール材103の塗り終わり部分104で塗布を終了するためにシール材塗布ガン102の駆動部を停止させると、シール材塗布ガン102のノズル部105内に残っていたシール材103が垂れ落ちることがある。これは、シール材塗布品質の低下やシール材厚さ不均一によるシール性の低下に繋がる。
【0010】
そこで、本発明の目的は、燃料電池用セパレータのシール材塗布方法を改良することで、シール材塗布品質やシール性の低下を防止することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1は、モータと、このモータで駆動するシール材押出し手段と、このシール材押出し手段の先端に設けたノズル部とからなるシール材塗布手段を用いて、セパレータのガス通路及び水通路の周囲に液状のシール材を塗布する燃料電池用セパレータのシール材塗布方法において、セパレータに、シール材を塗布するシール溝を設け、このシール溝の幅を、シール材の塗り始め部分及び塗り終わり部分で、これらの塗り始め部分及び塗り終わり部分以外よりも大きくし、シール材の塗り始め部分と塗り終わり部分とを、シール溝の幅を大きくした箇所で交差させるようにしたことを特徴とする。
【0012】
本発明では、上記したようにセパレータに、シール材を塗布するシール溝を設け、このシール溝の幅を、シール材の塗り始め部分及び塗り終わり部分で、これらの塗り始め部分及び塗り終わり部分以外よりも大きくしたので、シール材の塗り始め部分及び塗り終わり部分で、シール材の塗布位置の自由度を増すことができ、塗り始め部分と塗り終わり部分とを繋ぐ場合に、塗り始め部分と塗り終わり部分との隙間がなくなるようにシール材の塗布位置を設定することができて、シール性を向上させることができる。
また、シール材の塗り始め部分と塗り終わり部分とを交差させるようにしたことで、塗り始め部分と塗り終わり部分との密着性を高めることができ、単に塗り始め部分の先端と塗り終わり部分の先端とを繋ぐのに比べて、塗り始め部分と塗り終わり部分との間に隙間を無くすことができて、シール性を向上させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る燃料電池用セパレータのシール塗布積層装置の正面図であり、シール塗布積層装置10は、セパレータにシール材を塗布するシール材塗布ステーション11と、シール材を塗布したセパレータに膜・電極接合体を積層する積層ステーション12とを備える。なお、13はシール材塗布ステーション11へセパレータを投入する投入ステーション、14は膜・電極接合体をトリミングするトリミングステーションである。
【0014】
膜・電極接合体は、高分子化合物からなる高分子電解質膜の両面に、カーボンペーパーからなるアノード側電極及びカソード側電極をそれぞれ貼り合わせたものである。
【0015】
図2は本発明に係るシール材塗布ステーションの要部拡大正面図であり、シール材塗布ステーション11は、ベース部21に取付けたセパレータ載置台22と、ベース部21に取付けたアーム部23と、このアーム部23に取付けたシール材塗布ガン24と、このシール材塗布ガン24の先端に近接させて配置した非接触式センサ25とからなる。
【0016】
シール材塗布ガン24は、シール材を蓄えるとともに交換可能としたシール材カートリッジ27と、このシール材カートリッジ27に取付けたシール材供給ホース28と、このシール材供給ホース28の先端を連結したシール材押出し部31と、このシール材押出し部31を駆動する電動モータ32と、シール材を吐出するためにシール材押出し部31の先端に取付けたノズル部33とからなる。
【0017】
非接触式センサ25は、ノズル部33のほぼ下方のセパレータ面に、例えばレーザを照射することで、シール材をセパレータに塗布中に、既に塗布したシール材を非接触の状態で検知するものであり、図示せぬ制御装置は、この非接触式センサ25からの信号に基づいて、アーム部23を駆動し、シール材塗布ガン24の水平移動や昇降を制御する。
【0018】
シール材塗布ガン24のシール材押出し部31は、後述するように、螺旋状の溝を設けたスクリューをシリンダ内に挿入したものであり、電動モータ32でスクリューを回転させることで、シール材カートリッジ27内のシール材をシール材供給ホース28を介して吸引するとともに、シリンダ内壁とスクリューの溝との間でシール材を押出し、ノズル部33から吐出させる。また、シール材押出し部31は、後述するように、スクリューを上記とは逆に回転させることで、シリンダ内壁とスクリューとの間でシール材を押し上げ、ノズル部33から吸引する。
【0019】
図3は図2の3矢視図であり、シール材塗布ガン24の後部に背板35を取付け、この背板35の下端からステー36,36(奥側のステー36は不図示)を斜め下方に延ばし、これらのステー36,36の先端に非接触式センサ25を取付けたことを示す。
非接触式センサ25は、先端をノズル部33の下方に向けたものである。
【0020】
図4は図3の4−4線断面図であり、シール材塗布ガン24のシール材押出し部31に第1シリンダ部41及び第2シリンダ部42を設け、これらの第1シリンダ部41及び第2シリンダ部42にそれぞれ第1スクリュー43及び第2スクリュー44を挿入したシール材押出し軸45を電動モータ32(図3参照)の出力軸に連結することを示す。
【0021】
ここで、47は第2シリンダ部42と一体に形成したケース部、48はシール材押出し軸45を支持するためにケース部47に設けた軸受部、51はシール材供給ホース28に連通させるためにケース部47に形成したシール材導入室、52はジョイント、53,53はホースバンドである。
【0022】
図5は本発明に係るセパレータの平面図であり、セパレータ57に図示せぬガス通路及び水通路を形成し、これらのガス通路及び水通路の周囲にシール材塗布溝58を設け、このシール材塗布溝58にシール材61を塗布した状態を示す。
シール材塗布溝58は、幅が他の部分より大きな拡張部62を備えた平面視環状の溝であり、拡張部62の溝幅をw1とし、拡張部62以外の溝幅をw2とすると、w1>w2である。
【0023】
シール材61は、シール溝58の拡張部62に直線状の塗り始め部分63を塗布し、この塗り始め部分63から順に、第1曲線部64、第1直線部65、第2曲線部66、第2直線部67、第3曲線部68を塗布し、この第3曲線部68に続く直線状の塗り終わり部分71を拡張部62に塗布したものである。
【0024】
ここで、72はシール材61を塗布せずにシール材塗布ガン24を水平移動する移動経路、80〜88はシール材61の各部を塗布する際にシール材塗布ガン24の移動の始点又は終点とするために、図5において、シール材塗布溝58上に設けた架空の点、91は第1曲線部64上の点、92は第1直線部65上の点、93は第2曲線部66上の点、94は第2直線部67上の点、95は第3曲線部68上の点である。上記した点91,93,95は、予め移動方向を教示したティーチングポイントである。
【0025】
次にシール材塗布方法について説明する。
図6は本発明に係るシール材塗布方法を説明する第1作用図であり、シール材塗布ガン24内のシール材の流れを説明する。
シール材61の塗布を開始するには、電動モータを作動させることで、シール材押出し軸45を白抜き矢印の方向へ回転させる。ここでの電動モータ及びシール材押出し軸45の回転方向を正方向とする(正回転とする。)。
【0026】
これにより、シール材カートリッジからシール材供給ホース28を通じてシール材導入室51内に吸引したシール材61を、矢印に示すように、第1シリンダ部41と第1スクリュー43の溝との間及び第2シリンダ42と第2スクリュー44の溝との間から下方へ押出し、ノズル部33から外部に吐出させ、セパレータ57に塗布する。
【0027】
図7(a)〜(g)は本発明に係るシール材塗布方法を説明する第2作用図であり、シール材塗布ガンのノズル部の移動及びシール材の塗布動作を順に説明する。
(a)において、ノズル部33の先端をセパレータ57から所定距離d1だけ離して配置する。
(b)において、ノズル部33を(a)の位置から所定距離d2だけ下降させ、シール材の塗布を開始する。
【0028】
(c)において、シール材61の塗布を開始してから所定時間t1経過後に所定時間t2の間、一旦、塗布を停止してシール材61をセパレータ57に十分に密着させる。
そして、上記所定時間t2の後、ノズル部33を所定速度v1で(a)の位置まで上昇させる。
(d)において、ノズル部33を所定速度v2で水平移動させながらセパレータ57にシール材61を塗布する。このときには非接触式センサからレーザ74をセパレータ57に照射している。
【0029】
(e)において、レーザ74がシール材61の塗り始め部分63に当たって非接触式センサが塗り始め部分63を検知すると、(f)において、シール材塗布ガンはシール材吸引動作を行いながら(詳細は後述する。)所定速度v3(v3<v2)で水平移動するため、ノズル部33からのシール材61の吐出量が減少し、(g)に示すように、やがてノズル部33からのシール材61の吐出は止まる。ノズル部33が図5に示した点87まで移動したら、シール材塗布ガンのシール材吸引動作を終了し、この点87から点88まで所定速度v3で移動して、セパレータ57へのシール材塗布工程を終了する。
【0030】
図8は本発明に係るシール材塗布方法を説明する第3作用図であり、シール材塗布ガン24の上記したシール材吸引動作について説明する。
電動モータを、図6で示した回転方向に対して逆回転させ、図8に示すようにシール材押出し軸45を白抜き矢印の方向に回転させる。即ち、電動モータ及びシール材押出し軸45の回転方向を逆方向とする(逆回転とする)。
【0031】
これにより、第1シリンダ部41と第1スクリュー43の溝との間のシール材61及び第2シリンダ部42と第2スクリュー44の溝との間のシール材61を矢印のように上方に移動させ、ノズル部33内のシール材61を吸引する。
従って、ノズル部33からのシール材61の吐出量は減少し、やがてノズル部33からのシール材61の吐出は止まる。
【0032】
以上に述べたシール材塗布ガン24の動作のフローを次に説明する。
図9は本発明に係るシール材塗布ガンの動作を説明するフロー図である。ST××はステップ番号を示す。
ST01…電動モータを作動させる。
ST02…シール材押出し軸を正回転させ、シール材の塗布を開始する。
【0033】
ST03…非接触式センサにより塗り始め部分を検知する。
ST04…シール材押出し軸を逆回転させ、ノズル部のシール材を吸引する。
ST05…電動モータを停止させる。
これで、シール材塗布ガンによるシール材塗布を終了する。
【0034】
以上の図2、図6及び図8で説明したように、本発明は第1に、電動モータ32と、この電動モータ32で駆動するシール材押出し軸45と、このシール材押出し軸45の先端に設けたノズル部33とからなるシール材塗布ガン24を用いて、セパレータ57のガス通路及び水通路の周囲に液状のシール材61を塗布する燃料電池用セパレータ57のシール材塗布方法において、電動モータ32を正回転させた場合には、シール材押出し軸45でシール材61を押出してノズル部33からシール材61を吐出し、電動モータ32を逆回転させた場合には、シール材押出し軸45でシール材61を吸い上げてノズル部33からシール材61が垂れ落ちるのを防止するようにしたことを特徴とする。
【0035】
シール材61の塗り終わり部分71(図5参照)で電動モータ32を逆回転させれば、ノズル部33内のシール材61を吸い上げることができ、塗り終わり部分71でのシール材61が垂れ落ちるのを防止することができる。この結果、シール材61の塗布厚さが不均一にならず、シール性を向上させることができるとともに、シール材の塗布品質を高めることができる。
【0036】
従って、例えば、従来のように、シール材の塗り終わり部分でシール材が垂れ落ち、シール材の厚さが不均一となった場合に、シール材を塗布したセパレータを膜・電極接合体と積層して圧縮する際、硬化したシール材の厚さの不均一が原因でセパレータに亀裂が発生するようなことを本発明では防止することができる。
【0037】
本発明は第2に、図7(d),(f)で説明したように、シール材61の塗り終わり部分71(図5参照)では、塗り終わり以前の水平移動速度v2に対して、ノズル部33の水平移動速度v3を低速にするとともにシール材塗布量を減少させたことを特徴とする。
【0038】
ノズル部33の水平移動速度v3を低速にすることで、シール材61の塗り終わり部分71で時間を掛けてシール材61をセパレータ57に、より密着しやすくすることができ、この塗り終わり部分71をシール材61の塗り始め部分63に繋ぐ場合に、塗り終わり部分71と塗り始め部分63とがより密着し、塗り終わり部分71と塗り始め部分63との隙間を無くすことができ、シール性を向上させることができる。
【0039】
また、シール材61の塗り終わり部分71でシール材塗布量を減少させたことで、水平移動速度v3を低速にしたことによるシール材61の外形寸法、例えば、高さや幅が大きくなるのを防止することができる。
【0040】
本発明は第3に、図5で説明したように、セパレータ57に、シール材61を塗布するシール材塗布溝58を設け、このシール材塗布溝58の幅を、シール材61の塗り始め部分63及び塗り終わり部分71で、これらの塗り始め部分63及び塗り終わり部分71以外よりも大きくしたことを特徴とする。
【0041】
これにより、シール材61の塗り始め部分63及び塗り終わり部分71で、シール材61の塗布形状の自由度を増すことができ、塗り始め部分63と塗り終わり部分71とを繋ぐ場合に、塗り始め部分63と塗り終わり部分71との隙間がなくなるようにシール材61の塗布位置を設定する、例えば、塗り始め部分63と塗り終わり部分71とを重ねたり、接触面積が大きくなるようにしたりすることができて、シール性を向上させることができる。
【0042】
本発明は第4に、シール材61の塗り始め部分63と塗り終わり部分71とを、シール材塗布溝58の幅を大きくした拡張部62で交差させるようにしたことを特徴とする。
【0043】
シール材61の塗り始め部分63と塗り終わり部分71とを交差させるようにしたことで、塗り始め部分63と塗り終わり部分71との密着性をより高めることができ、単に塗り始め部分の先端と塗り終わり部分の先端とを繋ぐのに比べて、塗り始め部分63と塗り終わり部分71との間に隙間を無くすことができて、シール性を向上させることができる。
【0044】
尚、本発明では、モータを逆転させてノズル部からシール材が垂れ落ちるのを防止するようにしたが、モータの回転速度をも制御できるようにする、例えば、シール材の粘度が小さい場合(垂れ落ちやすい)にモータの逆回転速度を大きくし、シール材の粘度が大きい場合(垂れ落ちにくい)にモータの逆回転速度を小さくしてもよい。
【0045】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1の燃料電池用セパレータのシール材塗布方法は、モータと、このモータで駆動するシール材押出し手段と、このシール材押出し手段の先端に設けたノズル部とからなるシール材塗布手段を用いて、セパレータのガス通路及び水通路の周囲に液状のシール材を塗布する燃料電池用セパレータのシール材塗布方法において、セパレータに、シール材を塗布するシール溝を設け、このシール溝の幅を、シール材の塗り始め部分及び塗り終わり部分で、これらの塗り始め部分及び塗り終わり部分以外よりも大きくし、シール材の塗り始め部分と塗り終わり部分とを、シール溝の幅を大きくした箇所で交差させるようにした。
まず、セパレータに、シール材を塗布するシール溝を設け、このシール溝の幅を、シール材の塗り始め部分及び塗り終わり部分で、これらの塗り始め部分及び塗り終わり部分以外よりも大きくしたので、シール材の塗り始め部分及び塗り終わり部分で、シール材の塗布位置の自由度を増すことができ、塗り始め部分と塗り終わり部分とを繋ぐ場合に、塗り始め部分と塗り終わり部分との隙間がなくなるようにシール材の塗布位置を設定することができて、シール性を向上させることができる。
次に、シール材の塗り始め部分と塗り終わり部分とを、シール溝の幅を大きくした箇所で交差させるようにしたので、塗り始め部分と塗り終わり部分との密着性をより高めることができ、単に塗り始め部分の先端と塗り終わり部分の先端とを繋ぐのに比べて、塗り始め部分と塗り終わり部分との間に隙間を無くすことができて、シール性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る燃料電池用セパレータのシール塗布積層装置の正面図
【図2】 本発明に係るシール材塗布ステーションの要部拡大正面図
【図3】 図2の3矢視図
【図4】 図3の4−4線断面図
【図5】 本発明に係るセパレータの平面図
【図6】 本発明に係るシール材塗布方法を説明する第1作用図
【図7】 本発明に係るシール材塗布方法を説明する第2作用図
【図8】 本発明に係るシール材塗布方法を説明する第3作用図
【図9】 本発明に係るシール材塗布ガンの動作を説明するフロー図
【図10】 従来のシール材塗布要領を説明する作用図
【符号の説明】
24…シール材塗布手段(シール材塗布ガン)、32…電動モータ、33…ノズル部、45…シール材押出し手段(シール材押出し軸)、57…セパレータ、58…シール溝(シール材塗布溝)、61…シール材、62…拡張部、63…塗り始め部分、71…塗り終わり部分、v3…塗り終わり部分での水平移動速度(所定速度)、w2…拡張部の溝幅。
Claims (1)
- モータと、このモータで駆動するシール材押出し手段と、このシール材押出し手段の先端に設けたノズル部とからなるシール材塗布手段を用いて、セパレータのガス通路及び水通路の周囲に液状のシール材を塗布する燃料電池用セパレータのシール材塗布方法において、
前記セパレータに、シール材を塗布するシール溝を設け、このシール溝の幅を、シール材の塗り始め部分及び塗り終わり部分で、これらの塗り始め部分及び塗り終わり部分以外よりも大きくし、
前記シール材の塗り始め部分と塗り終わり部分とを、前記シール溝の幅を大きくした箇所で交差させるようにした、
ことを特徴とする燃料電池用セパレータのシール材塗布方法。
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