JP4919611B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は制御基盤等の電気系機器及び/又はモータ等の機械系機器を有する燃料電池システムに関する。
燃料電池システムでは、当該システムを制御する制御基盤、燃料電池で発電された直流出力を交流に変換するインバータ等の電気系機器が設けられている。これらの電気系機器は発熱するため、高温となりがちである。この場合、長寿命化には不利である。このためこれらの電気系機器を送風により冷却する専用のファン等を設け、ファン等で空冷する方式が採用されている。また特許文献1には、燃料電池システムに用いられているインバータを水冷させる方式も開示されている。
特開2003−115306号公報
更に、産業界では、燃料電池システムに使用される電気系機器及び機械系機器のうちの少なくとも一方を効果的に冷却させることが要請されている。
本発明は上記した実情に鑑みてなされたものであり、燃料電池及び改質器のうちの少なくとも一方に向けて搬送される空気等の酸素含有ガスにより、ガス通路内の電気系機器及び機械系機器のうちの少なくとも一方を冷却することができ、従って、電気系機器及び機械系機器のうちの少なくとも一方を冷却する冷却装置を廃止または簡略化することができる燃料電池システムを提供するにある。
本発明に係る燃料電池システムは、燃料電池システムに使用される燃料電池及び改質器と酸素含有ガスを吸い込むガス吸込口をもち吸い込んだ酸素含有ガスを燃料電池の酸化剤極及び改質器の燃焼器のうちの少なくとも一方に流すガス通路と、ガス吸込口から吸い込んだ酸素含有ガスをガス通路を経て燃料電池の酸化剤極及び改質器の燃焼器のうちの少なくとも一方に搬送するガス搬送源とを具備する燃料電池システムにおいて、
電気系機器及び機械系機器のうちの少なくとも一方がガス通路内に配設されており、
ガス通路は、電気系機器及び機械系機器のうちの少なくとも一方を収容する収容室を有するケーシングと、ケーシングの収容室と燃料電池の酸化剤極及び改質器の燃焼器のうちの少なくとも一方とを連通させる連通路とを有しており、
ガス通路の連通路は、酸素含有ガスを燃料電池の酸化剤極及び改質器の燃焼器に供給しないように燃料電池及び改質器を迂回するバイパス路と、燃料電池の酸化剤極及び改質器の燃焼器のうちの少なくとも一方に供給する単位時間当たりの酸素含有ガスの流量とバイパス路を通過させる単位時間当たりの酸素含有ガスの流量とを変化させる弁装置とを有しており、
ガス吸込口から吸い込んだ酸素含有ガスを燃料電池の酸化剤極及び改質器の燃焼器のうちの少なくとも一方に向けて供給することにより、ガス通路内の電気系機器及び機械系機器のうちの少なくとも一方を冷却し、且つ、
燃料電池の酸化剤極及び改質器の燃焼器のうちの少なくとも一方に供給する酸素含有ガスの流量を減少させるにあたり、弁装置により、燃料電池の酸化剤極及び改質器の燃焼器のうちの少なくとも一方に供給する単位時間当たりの酸素含有ガスの流量を減少させつつ、バイパス通路を流れる単位時間当たりの酸素含有ガスの流量を増加させることを特徴とするものである。
電気系機器及び機械系機器のうちの少なくとも一方は、一般的には作動により熱を帯びるため、放熱機器または発熱機器である。このように作動に伴い熱を帯びる電気系機器及び機械系機器のうちの少なくとも一方を冷却することが、これらの耐久性を維持するためには好ましい。
ガス搬送源が作動すると、燃料電池及び改質器のうちの少なくとも一方に向けて酸素含有ガスがガス通路内を流れる。このように燃料電池の酸化剤極及び改質器の燃焼器のうちの少なくとも一方に向けてガス通路内を流れる酸素含有ガスにより、ガス通路内に配設されている電気系機器及び機械系機器のうちの少なくとも一方は冷却される。即ち、ガス搬送源は、ガス吸込口から吸い込んだ酸素含有ガス(例えば空気)をガス通路を経て燃料電池及び改質器のうちの少なくとも一方に搬送する搬送機能と、ガス通路内の電気系機器及び機械系機器のうちの少なくとも一方を冷却する冷却機能との双方を併有する。
また、燃料電池の酸化剤極及び改質器の燃焼部のうちの少なくとも一方に向けて供給される酸素含有ガスの温度が過剰に低いときには、その酸素含有ガスはガス通路内の電気系機器及び機械系機器のうちの少なくとも一方に接触するため、予熱される。
ガス通路は、酸素含有ガスを燃料電池及び改質器のうちの少なくとも一方に流すものである。この場合、ガス通路は、酸素含有ガスを燃料電池及び改質器のうちの双方に流すものでも良いし、あるいは、酸素含有ガスを燃料電池及び改質器のうちのいずれか一方に流すものでも良い。本明細書では、『電気系機器及び機械系機器のうちの少なくとも一方』は、電気系機器及び機械系機器のうちの双方がガス通路に配設されている形態、電気系機器及び機械系機器のうちのいずれか一方がガス通路に配設されている形態を含む意味である。
本発明に係る燃料電池システムによれば、ガス吸込口から吸い込んだ酸素含有ガス(例えば空気)はガス搬送源によりガス通路を経て燃料電池及び改質器のうちの少なくとも一方に搬送する。このように燃料電池及び改質器のうちの少なくとも一方に搬送される酸素含有ガスにより、ガス通路内の電気系機器及び機械系機器のうちの少なくとも一方を冷却することができる。従って、電気系機器及び機械系機器のうちの少なくとも一方を冷却する冷却装置を廃止または簡略化することができる。
本発明に係る燃料電池システムによれば、燃料電池及び改質器のうちの少なくとも一方に向けて供給される酸素含有ガスの温度が過剰に低いときには、その酸素含有ガスをガス通路内の電気系機器及び機械系機器のうちの少なくとも一方に接触させて予熱させることができる。このように酸素含有ガスの温度が過剰に低いときであっても、その予熱した酸素含有ガスを燃料電池及び改質器のうちの少なくとも一方に供給できるため、燃料電池及び改質器のうちの少なくとも一方の機能を良好に確保することができる。
本発明に係る燃料電池システムによれば、ガス通路の連通路は、酸素含有ガスを燃料電池の酸化剤極及び改質器の燃焼器に供給しないように燃料電池及び改質器を迂回するバイパス路と、燃料電池の酸化剤極及び改質器の燃焼器のうちの少なくとも一方に供給する単位時間当たりの酸素含有ガスの流量とバイパス路を通過させる単位時間当たりの酸素含有ガスの流量とを変化させる弁装置とを有する。燃料電池システムの事情により、燃料電池の酸化剤極及び改質器の燃焼器のうちの少なくとも一方に供給する酸素含有ガス(例えば空気)の流量を減少させるにあたり、弁装置により、燃料電池の酸化剤極及び改質器の燃焼器のうちの少なくとも一方に供給する単位時間当たりの酸素含有ガスの流量を減少させつつ、バイパス通路を流れる単位時間当たりの酸素含有ガスの流量を増加させる
燃料電池システムは、燃料電池システムに使用される燃料電池及び改質器のうちの少なくとも一方と、ガス吸込口をもち酸素含有ガスを燃料電池及び改質器のうちの少なくとも一方に流すガス通路と、ガス吸込口から吸い込んだ酸素含有ガスをガス通路を経て燃料電池及び改質器のうちの少なくとも一方に搬送するガス搬送源とを具備する。電気系機器及び機械系機器のうちの少なくとも一方がガス通路内に配設されており、燃料電池及び改質器のうちの少なくとも一方に向けて供給される酸素含有ガスによりガス通路内の電気系機器及び機械系機器のうちの少なくとも一方を冷却する。電気系機器、機械系機器としては、作動により熱を発生させるものを採用できる。電気系機器及び機械系機器は、放熱性または発熱性を有する機器として機能できる。このような電気系機器としては、燃料電池システムに使用される制御基盤、インバータ等の電力変換器が例示される。機械系機器として駆動モータ、ポンプ等が例示される。
改質器は、燃料電池における発電反応に使用し易くするため、改質原料を改質させるものである。ガス通路を流れるガスとしては、空気等の酸素含有ガスとする。ガス浄化部はガス浄化機能を有するものであればよく、塵埃等を捕獲するフィルタ部材が例示される。フィルタ部材はガス吸込口に設けることができる。更に、電気系機器は、燃料電池システムの発電出力を増加させるにつれて、ガス搬送源による冷却出力を増加させる形態を例示することができる。この場合、燃料電池システムの発電出力が増加するときには、一般的には電気系機器及び機械系機器のうちの少なくとも一方における発熱量が増加する。このためガス搬送源の搬送出力を増加させることによりガス搬送源による冷却出力を増加させれば、電気系機器及び機械系機器のうちの少なくとも一方に対する冷却性能を増加させることができる。
ガス通路は、電気系機器及び機械系機器のうちの少なくとも一方を収容する収容室を有するケーシングと、ケーシングの収容室と燃料電池及び改質器のうちの少なくとも一方とを連通させる連通路とを有する。ケーシングは、電気系機器及び機械系機器のうちの少なくとも一方を収容するものであれば良く、ハウジング、箱体を含み得る意味である。ケーシングを設ければ、電気系機器及び機械系機器のうちの少なくとも一方のサイズが大きいときであっても、電気系機器及び機械系機器のうちの少なくとも一方をケーシング内に収容できる。
電気系機器及び機械系機器のうちの少なくとも一方が長辺部及び短辺部を有する場合には、ガス通路において、長辺部がガス流れ方向に沿うように配設されている形態を例示することができる。この場合、ガス通路を流れる酸素含有ガスと電気系機器及び機械系機器のうちの少なくとも一方との接触時間を確保するのに有利となり、電気系機器及び機械系機器のうちの少なくとも一方に対する冷却性を高めることができる。
[参考例1]
以下、本発明の参考例1について図1を参照して具体的に説明する。本参考例に係る燃料電池システムは、図1に示すように、スタックを構成する燃料電池1と、改質器2と、ガス吸込口30をもち空気を燃料電池1及び改質器2の双方に流すガス通路3と、ガス吸込口30から吸い込んだ空気(酸素含有ガス)をガス通路3を経て燃料電池1に搬送する第1ガス搬送源4と、ガス吸込口30から吸い込んだ空気をガス通路3を経て改質器2に搬送する第2ガス搬送源5とを備えている。ガス通路3内に電気系機器6及び機械系機器7が配設されている。第1ガス搬送源4及び第2ガス搬送源5は互いに独立して駆動する。
スタックを構成する燃料電池1は、燃料が供給される燃料極10と、空気が供給される酸化剤極11と、燃料極10と酸化剤極11とで挟持された高分子膜型の電解質膜12と、燃料電池1を冷却する冷却部13とを有する。冷却部13は冷却水を循環させる循環路13aと、循環路13aの冷却水を貯留する水タンク13cとを有する。
改質器2は、燃料電池1における発電反応に使用し易くするため、改質原料を改質させるものであり、改質原料を改質反応させる改質器本体20と、改質器本体20を加熱する燃焼器22とを有する。改質原料として発電用の燃料(例えば天然ガス等)及び水が使用される。改質器本体20において発電用の燃料が水蒸気改質され、発電用の改質ガスとなる。生成された改質ガスは、通路15及び弁装置15mを経て燃料電池1の燃料極10に供給される。燃焼器22は、燃焼用の空気により燃焼用の燃料を燃焼させて改質器本体20を高温領域に加熱させる。
ガス通路3は、電気系機器6及び機械系機器7を収容する収容室32を有するケーシング31と、ケーシング31の収容室32と燃料電池1とを連通させる第1連通路33と、ケーシング31の収容室32と改質器2の燃焼器22とを連通させる第2連通路34とを有する。第1連通路33及び第2連通路34は収容室32に連通しつつも互いに独立している。ケーシング31の収容室32の外方に燃料電池1及び改質器2が設けられている。
電気系機器6は、当該システムの制御基盤61と、燃料電池1で発電した直流電力を交流に変換させる電力変換器として機能するインバータ62とされている。制御基盤61及びインバータ62は放熱部品または発熱部品であるため、使用につれて放熱または発熱する傾向がある。制御基盤61とインバータ62との間には、双方の空冷性を確保する空冷空間WAが形成されている。機械系機器7は、燃料電池1を冷却する冷却水を搬送するポンプ71の本体部71aとされているが、これに限定されるものではない。ポンプ71の本体部71aは駆動が長時間にわたると、放熱または発熱する傾向がある。ポンプ71が駆動すると、循環路13aの冷却水が循環し、燃料電池1が冷却される。
図1に示すように、第1連通路33には、燃料電池1の酸化剤極11に空気を搬送する第1ガス搬送源4(例えば第1ブロア)及び第1弁装置81が配設されている。第2連通路34には、改質器2の燃焼器22に空気を搬送する第2ガス搬送源5(例えば第2ブロア)及び第2弁装置83が配設されている。ケーシング31の流路断面積は、第1連通路33の流路断面積と第2連通路34の流路断面積との合計よりも大きく設定されており、収容性、ガス通過容易性が確保されている。このようにケーシング31の流路断面積は大きいため、ケーシング31内を流れる空気の流速が過剰に高くなることが抑制され、空冷用の空気が電気系機器6及び機械系機器7に接触する時間を確保できる。
このようなケーシング31を用いているため、電気系機器6及び機械系機器7をケーシング31内にパッケージ化することができる。故に、電気系機器6及び機械系機器7のサイズが大きいときであっても、電気系機器6及び機械系機器7をケーシング31内にまとめて収容することができる。なお、ケーシング31の空気の流れ方向(矢印X方向)において制御基盤61及びインバータ62は直列に配置されている。ケーシング31は制御基盤61に対面するようにガス吸込口30を有する。従って制御基盤61を効果的に空冷できる。
ケーシング31のガス吸込口30には、ガス浄化機能を有するガス浄化部37が設けられている。ガス浄化部37は塵埃を捕獲するフィルタ部材とされている。フィルタ部材は交換可能とされている。
図1に示すように、ガス通路3において、電気系機器6及び機械系機器7よりも上流に位置して、ガス浄化部37が配設されている。ガス浄化部37で浄化された清浄な空気により、電気系機器6及び機械系機器7が冷却されるため、電気系機器6及び機械系機器7を塵埃等から保護できる。なお、ケーシング31は電気系機器6及び機械系機器7をメンテナンスするための開閉扉38を有する。通常時には開閉扉38は防塵等のため閉鎖されているが、システムが停止するメンテナンス時には開閉扉38は開放される。
参考例によれば、発電運転時には、第1ガス搬送源4及び第2ガス搬送源5が作動し、ケーシング31のガス吸込口30から吸い込んだ空気(酸素含有ガス)を燃料電池1の酸化剤極11に搬送すると共に、改質器2の燃焼器22に燃焼用の空気を搬送する。このように燃料電池1及び改質器2に向けて空気が供給されるとき、その空気によりガス通路3内の電気系機器6及び機械系機器7は冷却される。
即ち、第1ガス搬送源4は、ガス吸込口30から吸い込んだ空気をガス通路3を経て燃料電池1に搬送する搬送機能と、ガス吸込口30から吸い込んだ空気によりガス通路3内の電気系機器6または機械系機器7を冷却する冷却機能との双方を併有する。同様に、第2ガス搬送源5は、ガス吸込口30から吸い込んだ空気をガス通路3を経て改質器2の燃焼器22に搬送する搬送機能と、ガス吸込口30から吸い込んだ空気によりガス通路3内の電気系機器6または機械系機器7を冷却する冷却機能との双方を併有する。
参考例によれば、ガス吸込口30から吸い込んだ空気は、第1ガス搬送源4及び第2ガス搬送源5によりガス通路3を経て燃料電池1及び改質器2に搬送される。電気系機器6及び機械系機器7が熱を帯びるときであっても、上記したように燃料電池1及び改質器2に向けて搬送される空気により、ガス通路3内の電気系機器6または機械系機器7を冷却することができる。これにより電気系機器6及び機械系機器7の過熱が抑制される。従って、電気系機器6または機械系機器7を冷却する冷却装置を廃止または簡略化することができる。
上記したよう本参考例によれば、ガス吸込口30のガス浄化部37を経て浄化された空気を燃料電池1、改質器2の燃焼器22に搬送するため、燃料電池1、改質器2の燃焼器22に塵埃等が進入することが抑制される。更にまた、ガス吸込口30のガス浄化部37を経て浄化された空気により電気系機器6または機械系機器7を冷却させるため、電気系機器6または機械系機器7を塵埃等が保護することができる。このようにガス浄化部37は、燃料電池1及び改質器2の系統に対するガス浄化機能と、電気系機器6及び機械系機器7の系統に対するガス浄化機能との双方に共通化されているものである。故にガス浄化部37の個数を低減させることができる。
寒冷地または冬期等のように、空気の温度が過剰に低いときがある。この場合には、空気の温度が低すぎ、燃料電池1または改質器2の本来の機能が充分に発揮されないおそれがある。この点について本参考例によれば、ガス通路3のガス吸込口30から吸い込んで空気を、放熱性または発熱性を有する電気系機器6または機械系機器7に接触させて予熱させることができる。このように空気の温度が過剰に低いときであっても、その予熱した空気を燃料電池1及び改質器2に供給できるため、燃料電池1または改質器2の機能を良好に確保することができ、寒冷地、冬期等における使用に有利である。
ところで、燃料電池システムの発電出力が増加するときには、燃料電池1の発電出力が少ないときよりも、一般的には電気系機器6における発熱量、機械系機器7における発熱量が増加する。また、燃料電池システムの発電出力を増加させるときには、燃料電池1の発電出力が少ないときよりも、燃料電池1の燃料極10、改質器2の燃焼器22に搬送する空気の流量を増加させる必要がある。
そこで燃料電池1の発電出力を増加させるときには、制御基盤61は、第1ガス搬送源4及び第2ガス搬送源5の回転数を増加させる。これによりガス吸込口30から単位時間当たり吸い込む空気量を増加させ、第1ガス搬送源4、第2ガス搬送源5による空冷出力を増加させることができる。これによりケーシング31内に収容されている電気系機器6または機械系機器7に対する空冷性能を、燃料電池システムの発電出力の増加に応じて増加させることができる。
[実施例
図2は実施例を示す。本実施例は参考例1と基本的には同様の構成であり、同様の作用効果を有する。以下、異なる部分を中心として説明する。図2に示すように、燃料電池1の酸化剤極11に繋がる第1連通路33には第1弁装置81(例えば三方弁)が設けられている。更に、燃料電池1に空気を供給しないように、燃料電池1を迂回する第1バイパス通路82が設けられている。第1弁装置81は、燃料電池1の酸化剤極11に供給する単位時間当たりの空気の流量V1と、燃料電池1の酸化剤極11に供給しないように第1バイパス通路82を通過させる単位時間当たりの空気の流量V2とを変化させるものである。
従って、燃料電池1における発電運転の事情により、燃料電池1の酸化剤極11に供給する空気の流量を減少させる場合には、第1弁装置81により、第1バイパス通路82を通過させる空気(酸素含有ガス)の流量V2を増加させつつ、燃料電池1の酸化剤極11に供給する空気の流量V1を減少させることができる。この場合において、燃料電池1の酸化剤極11に供給されない空気(第1バイパス通路82から排出される空気)が電気系機器6及び機械系機器7を冷却するので、電気系機器6及び機械系機器7に対する空冷性能を高く維持することができる。
また図2に示すように、改質器2の燃焼器22に繋がる第2連通路34には第2弁装置83(例えば三方弁)が設けられている。更に、改質器2の燃焼器22に空気を供給しないように、改質器2の燃焼器22を迂回する第2バイパス通路84が設けられている。第2弁装置83は、改質器2の燃焼器22に供給する単位時間当たりの空気の流量V3と、改質器2の燃焼器22に空気を供給しないように第2バイパス通路84を通過させる単位時間当たりの空気の流量V4とを変化させるものである。従って、改質器2における事情により、改質器2の燃焼器22に供給する空気の流量を減少させる場合には、第2弁装置83により、改質器2の燃焼器22に空気を供給しないように第2バイパス通路84を通過させる空気の流量V4を増加させつつ、改質器2の燃焼器22に供給する空気の流量V3を減少させることができる。この場合、改質器2の燃焼器22に供給されない空気(第2バイパス通路84から排出される空気)が電気系機器6及び機械系機器7を冷却するので、電気系機器6及び機械系機器7に対する空冷性能を高く維持することができる。
[参考例2]
図3は参考例2を示す。本参考例は参考例1と基本的には同様の構成であり、同様の作用効果を有する。以下、異なる部分を中心として説明する。制御基盤61は長辺部61m及び短辺部61sを有する。インバータ62は長辺部62m及び短辺部62sを有する。ガス通路3のケーシング31の収容室32において、制御基盤61の長辺部61m、インバータ62の長辺部62mが空気流れ方向(矢印X方向)に沿うように配設されている。これによりケーシング31の収容室32を流れる空気と制御基盤61との接触時間を確保するのに有利となる。同様に、空気とインバータ62との接触時間を確保するのに有利となる。これにより制御基盤61及びインバータ62に対する空冷性を高めることができる。
[参考例3]
図4は参考例3を示す。本参考例は参考例1と基本的には同様の構成であり、同様の作用効果を有する。以下、異なる部分を中心として説明する。上記した参考例1によれば、改質器2で改質した改質ガスを燃料電池1の燃料極10に供給することにしているが、これに限らず、改質部を廃止すると共に、純度が高い燃料ガス(水素ガス)を貯蔵する貯蔵タンク等の燃料ガス貯蔵部90を設けている。そして、燃料ガス貯蔵部90で貯蔵している純度が高い燃料ガスを、通路15及び弁装置15mを介して燃料電池1の燃料極10に供給する。
(その他)上記した実施例によれば、第1ガス搬送源4及び第2ガス搬送源5はブロアとされているが、これに限らず、ファン等でもよく、要するに空気等のガスを搬送できるものであれば良い。本発明は上記し且つ図面に示した実施例のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できるものである。
本発明は定置用、車両用、電気機器用、電子機器用、携帯用等に使用される燃料電池システムに利用することができる。
参考例1に係り、燃料電池システムの構成図である。 実施例に係り、燃料電池システムの構成図である。 参考例2に係り、燃料電池システムの構成図である。 参考例3に係り、燃料電池システムの構成図である。
図中、1は燃料電池、2は改質器、22は燃焼器、3はガス通路、30はガス吸込口、31はケーシング、32は収容室、33は第1連通路、34は第2連通路、4は第1ガス搬送源、5は第2ガス搬送源、6は電気系機器、7は機械系機器を示す。

Claims (6)

  1. 燃料電池システムに使用される燃料電池及び改質器と
    酸素含有ガスを吸い込むガス吸込口をもち吸い込んだ酸素含有ガスを前記燃料電池の酸化剤極及び前記改質器の燃焼器のうちの少なくとも一方に流すガス通路と、
    前記ガス吸込口から吸い込んだ酸素含有ガスを前記ガス通路を経て前記燃料電池の酸化剤極及び前記改質器の燃焼器のうちの少なくとも一方に搬送するガス搬送源とを具備する燃料電池システムにおいて、
    電気系機器及び機械系機器のうちの少なくとも一方が前記ガス通路内に配設されており、
    前記ガス通路は、前記電気系機器及び前記機械系機器のうちの少なくとも一方を収容する収容室を有するケーシングと、前記ケーシングの前記収容室と前記燃料電池の酸化剤極及び前記改質器の燃焼器のうちの少なくとも一方とを連通させる連通路とを有しており、
    前記ガス通路の前記連通路は、酸素含有ガスを前記燃料電池の酸化剤極及び前記改質器の燃焼器に供給しないように前記燃料電池及び改質器を迂回するバイパス路と、前記燃料電池の酸化剤極及び前記改質器の燃焼器のうちの少なくとも一方に供給する単位時間当たりの酸素含有ガスの流量と前記バイパス路を通過させる単位時間当たりの酸素含有ガスの流量とを変化させる弁装置とを有しており、
    前記ガス吸込口から吸い込んだ酸素含有ガスを前記燃料電池の酸化剤極及び前記改質器の燃焼器のうちの少なくとも一方に向けて供給することにより、前記ガス通路内の前記電気系機器及び前記機械系機器のうちの少なくとも一方を冷却し、且つ、
    前記燃料電池の酸化剤極及び前記改質器の燃焼器のうちの少なくとも一方に供給する酸素含有ガスの流量を減少させるにあたり、前記弁装置により、前記燃料電池の酸化剤極及び前記改質器の燃焼器のうちの少なくとも一方に供給する単位時間当たりの酸素含有ガスの流量を減少させつつ、前記バイパス通路を流れる単位時間当たりの酸素含有ガスの流量を増加させることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 請求項1において、前記ガス通路において前記電気系機器及び前記機械系機器のうちの少なくとも一方よりも上流にガス浄化部が配設されていることを特徴とする燃料電池システム。
  3. 請求項1または2において、前記連通路は、前記ケーシングの前記収容室と前記燃料電池の酸化剤極とを連通させる第1連通路と、前記ケーシングの前記収容室と前記改質器の燃焼器とを連通させる第2連通路とを備えており、
    前記ガス搬送源は、前記ガス通路の前記第1連通路を経て前記燃料電池の酸化剤極に搬送する第1ガス搬送源と、前記ガス通路の前記第2連通路を経て前記改質器の燃焼器に搬送する第2ガス搬送源とを備えていることを特徴とする燃料電池システム。
  4. 請求項1〜3のうちのいずれか一項において、前記バイパス通路は、酸素含有ガスを前記燃料電池の酸化剤極に供給しないように前記燃料電池を迂回する第1バイパス通路と、酸素含有ガスを前記改質器の燃焼器に供給しないように前記改質器を迂回する第2バイパス通路とを備えており、
    前記弁装置は、前記燃料電池の酸化剤極に供給する単位時間当たりの酸素含有ガスの流量と前記第1バイパス路を通過させる単位時間当たりの酸素含有ガスの流量とを変化させる第1弁装置と、前記改質器の燃焼器に供給する単位時間当たりの酸素含有ガスの流量と前記第2バイパス路を通過させる単位時間当たりの酸素含有ガスの流量とを変化させる第2弁装置と備えていることを特徴とする燃料電池システム。
  5. 請求項1〜4のうちのいずれか一項において、前記電気系機器は制御基盤及びインバータのうちの少なくとも一つであることを特徴とする燃料電池システム。
  6. 請求項1〜5のうちのいずれか一項において、前記機械系機器は駆動モータ及びポンプのうちの少なくとも一つであることを特徴とする燃料電池システム。
JP2005074106A 2005-03-15 2005-03-15 燃料電池システム Expired - Fee Related JP4919611B2 (ja)

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