JP4919495B2 - 樹脂製やまば歯車 - Google Patents

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Description

この発明は、樹脂製やまば歯車に関するものである。
従来から、樹脂製はすば歯車は、複写機,プリンタ,ファクシミリ装置等の事務機器はもちろんのこと、自動車部品,精密機械,各種電子機器等の動力伝達機構に広く使用されてきた。これは、樹脂製はすば歯車が、歯がねじれているというその構造上の特徴により、次のような利点を有しているからである。その利点とは、高速回転においても噛み合いが滑らかであるため、静かな動力伝達が可能であり、しかも、荷重が歯すじに沿って分散されやすいため、高負荷の動力伝達が可能である、といった利点である。
一方、樹脂製はすば歯車は、歯がねじれていることに起因して、次のような欠点を有することになる。すなわち、動力伝達時に、伝達トルクに比例した軸方向のスラスト荷重が発生するため、この荷重を受けるための構造が必要となる、という欠点である。この欠点を解消するための1つの方策として、スラスト荷重をスラスト軸受で受ける構成が考えられるが、実際には、スペース上の制約や動力伝達機構の構成上の制約から、スラスト軸受を配置できない場合がある。
そこで、樹脂製はすば歯車と同様に静粛で、かつ高速・高負荷の動力伝達が可能であり、しかも樹脂製はすば歯車とは異なり、動力伝達時にはスラスト荷重が生じない樹脂製やまば歯車を射出成形で形成する技術が開発された(特許文献1参照)。
この特許文献1の樹脂製やまば歯車30は、図9に示すように、分割された2つの金型を使用して射出成形により形成される。すなわち、歯幅方向中央部31から歯幅方向一端側の部分(第1歯車部分32)を成形する第1金型33と、歯幅方向中央部31から歯幅方向他端側の部分(第2歯車部分34)を成形する第2金型35とを突き合わせ、これら第1金型33と第2金型35の突き合わせ部にキャビティ36を構成する。このキャビティ36内に溶融樹脂を射出し、キャビティ36内で冷却・固化させる。その後、第1金型33と第2金型35とを分離させて、キャビティ36内から固まった樹脂を取り出す。このような射出成形により、短時間に大量の樹脂製やまば歯車30を形成することが可能である。
特開平10−315344号公報
しかしながら、このように、分割された2つの金型(第1金型33と第2金型35)を突き合わせ、これら両金型33,35のキャビティ36内に溶融樹脂を射出して樹脂製やまば歯車30を成形する場合には、これら両金型33,35の突き合わせ面37にズレが生じることがある。そして、僅かでもズレが生じると、図10(a),(b)に示すように、射出成形された樹脂製やまば歯車30の第1歯車部分32と第2歯車部分34の接合面3(突き合わせ面37に対応する面)にもズレL2が生じ、山形形状の歯38の頂部7g及びその裏面側の谷部7hにおいて段差(ズレ)17が生じてしまうという問題があった。このような山形形状の歯38の頂部7g及び谷部7hにおいて段差17が生じると、歯幅方向の半分の歯(第1歯車部分32又は第2歯車部分34)だけで動力伝達することになってしまい、はすば歯車と同様のスラスト荷重が生じてしまうことになる。
また、段差17が生じると、樹脂製やまば歯車30が相手方の樹脂製やまば歯車と噛み合う際に、歯面相互の接触が段差17において、円滑に行われなくなり騒音が発生してしまうことにもなる。
なお、近時、樹脂製やまば歯車は、上述の事務機器や、自動車部品,精密機械,各種電子機器等の動力伝達機構に広く使用されるに至り、一方向の回転に限らず、他方向へ回転する場面や、また、駆動と被動とで回転方向が逆になるような場面にも多く使用されている。このため、上述のような段差17に起因する、スラスト荷重や騒音の抑制は、樹脂製やまば歯車の双方向(一方向及び他方向)の回転に対して強く望まれている。
そこで、本発明は、樹脂製やまば歯車の歯幅方向中央部に段差が生じた場合であっても、双方向の回転について、歯の強度を損なうことなく噛み合い不良を効果的に防止して、スラスト荷重や騒音の発生を抑制することができる樹脂製やまば歯車を提供することを目的とするものである。
請求項1に係る発明は、ねじれが反対のはすば歯車を貼り合わせたような山形形状の歯を有し、前記山形形状の歯の頂部から歯幅方向一端側の第1歯車部分を形作る第1金型と、前記歯の頂部から歯幅方向他端側の第2歯車部分を形作る第2金型とを突き合わせ、これら第1金型と第2金型のキャビティ内に樹脂を射出して一体成形されてなる樹脂製やまば歯車に関する。この発明に係る樹脂製やまば歯車は、前記歯の歯先面を挟む2つの歯面のうちの、山形形状の前記頂部を有する側の歯面を山側歯面、反対側の歯面を谷側歯面とし、さらに、前記歯における歯幅方向一端部から歯幅方向中央部まで、及び歯幅方向他端部から前記歯幅方向中央部までの任意の位置における歯厚が一定である標準歯を仮想したときに、前記歯の前記山側歯面は、前記歯幅方向一端部及び前記歯幅方向他端部から前記歯幅方向中央部に近づくほど、前記標準歯の前記山側歯面から前記標準歯の前記谷側歯面に向かって離れ、また、前記歯の前記谷側歯面は、前記歯幅方向一端部及び前記歯幅方向他端部から前記歯幅方向中央部に近づくほど、前記標準歯の前記谷側歯面から前記標準歯の前記山側歯面に向かって離れるように形成されていて、前記標準歯の前記山側歯面と前記歯の前記山側歯面との間、及び前記標準歯の前記谷側歯面と前記歯の前記谷側歯面との間の双方には、前記歯幅方向一端部及び前記歯幅方向他端部から前記歯幅方向中央部に近づくほど、歯厚方向の寸法が大きくなる噛み合い逃げ部が構成されている。そして、前記噛み合い逃げ部は、前記第1金型と前記第2金型の突き合わせ面に生じるズレに起因して、前記歯の前記頂部と前記頂部の裏面側の谷部に段差が生じることを考慮し、前記段差が噛み合う相手歯車に干渉することがないように、前記段差を収容できるようになっている。また、この発明に係る樹脂製やまば歯車において、前記歯の前記歯幅方向中央部の近傍における前記噛み合い逃げ部の歯厚方向の寸法は、前記第1金型と前記第2金型の突き合わせ面に、前記樹脂製やまば歯車の軸を中心とした回転方向のズレが生じた場合、前記軸に近い歯底面側よりも前記軸から遠い前記歯先面側の前記ズレに起因する前記歯の段差が大きくなることを考慮し、前記歯底面側よりも前記歯先面側の方が大きく設定されている。そして、前記歯の前記歯幅方向中央部の近傍における前記山形歯面と前記谷川歯面の前記歯幅方向に直交する断面形状がインボリュート曲線に近似したものとなっている。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る樹脂製やまば歯車において、前記歯の前記山側歯面は、ねじれ角が前記標準歯の歯面のねじれ角よりも小さく設定され、前記歯の前記谷側歯面は、ねじれ角が前記標準歯の歯面のねじれ角よりも大きく設定されている、ことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、噛み合い逃げ部が、山形形状の歯の山側歯面側及び谷側歯面側の双方に構成されているので、山側歯面側の頂部や、谷側歯面側における頂部に対応する部分(谷部)に段差(ズレ)が発生している場合であっても、相手方の樹脂製やまば歯車に噛み合う場合に、これら段差の双方ともが、相手方の樹脂製やまば歯車の歯面に接触することがないので、不用なスラスト荷重や騒音を低減することができる。しかも、樹脂製やまば歯車の双方向の回転に対して、スラスト荷重や騒音を低減することができる。さらに、噛み合い逃げ部は、歯幅方向一端部及び歯幅方向他端部から歯幅方向中央部に近づくほど、歯厚方向の寸法が大きくなるように構成されている。言い換えると、山形形状の歯は、その歯厚が歯幅方向中央部近傍で急に薄くなるのではなく、歯幅方向一端部及び歯幅方向他端部から歯幅方向中央部に近づくほど徐々に薄くなるように形成されているので、歯幅方向に直交する方向の断面積が急激に変化することがない。したがって、歯の断面積が急激に変化する場合と比較して、歯の強度を十分に確保することができる。また、この発明によれば、山形形状の歯の頂部及び谷部に形成される段差が、2つの金型の突き合わせ面に発生しがちな樹脂製やまば歯車の軸を中心とした回転方向のズレ(位相方向のズレ)が原因である場合、その段差は、歯幅方向の位置が同じであれば、径方向外側に対応する歯先面側が大きく、径方向内側に対応する歯底面側が小さくなるものと考えられる。そこで、これに対応して、噛み合い逃げ部の、歯幅方向中央部の近傍における歯厚方向の寸法が、歯底面側よりも歯先面側の方が大きくなるようにした。これにより、噛み合い逃げ部の歯厚方向の寸法を必要以上に大きく設定することを防止し、歯の強度を不要に低下させることを防止することができる。
請求項2の発明によれば、歯の山側歯面及び谷側歯面のねじれ角は、標準歯の歯面のねじれ角に対して、山側歯面ではこれよりも小さく、逆に谷側歯面ではこれよりも大きく設定し、これにより、山側歯面側と谷側歯面側との双方に、歯幅方向中央部に近づくほど歯幅方向の寸法が漸増する噛み合い逃げ部を構成することができる。このため、山形形状の歯は、噛み合い逃げ部を設けた場合であっても、山側歯面及び谷側歯面が相手方の歯の歯面に対して比較的、円滑に接触することが可能である。なお、ここで、樹脂製やまば歯車のねじれ角については、樹脂製やまば歯車を歯幅方向中央部で2分割したはすば歯車を想定し、そのはすば歯車のねじれ角に順ずるものとする。
以下、本発明の実施形態を図面に基づき詳述する。
<実施形態1>
以下、本発明の実施形態を図面に基づき詳述する。
図1〜図4を参照して、本発明に係る樹脂製やまば歯車1について説明する。このうち、図1は、樹脂製やまば歯車1を軸Cを横方向(図中の左右方向)に向けた状態で示す正面図である。また、図2は、樹脂製やまば歯車1を形成するために使用される射出成形用金型2の模式的断面図である。また、図3は、この射出成形用金型2の離型時の状態を示す模式的断面図である。また、図4は、樹脂製やまば歯車1の歯7を拡大して示す平面図である。なお、本実施形態においては、後述する歯7、標準歯9のそれぞれの歯面(山側歯面7c,7d,9c,9d、谷側歯面7e,7f,9e,9f)の、歯幅方向に直交する平面で切ったときの断面形状がインボリュート曲線である場合を例に説明する。
図1に示すように、樹脂製やまば歯車1は、ねじれ方向が左右反対のはすば歯車を2つ貼り合わせたような形状を呈している。すなわち、樹脂製やまば歯車1は、その歯幅方向中央部3を基準に、歯幅方向一端部4a側(図中の左側の端部)に位置する第1歯車部分5(一方のはすば歯車:以下適宜「はすば歯車5」という。)と、これとは反対の歯幅方向他端部4b側(図中の右側の端部)に位置する第2歯車部分6(他方のはすば歯車:以下適宜「はすば歯車6」という。)とによって構成されていて、歯7は、図1中では、はすば歯車5側の右上がり(ねじれ方向が左)の歯7aと、左上がり(ねじれ方向が右)の歯7bとを、それぞれの右端面と左端面とを接合させて一体となって山形形状(ほぼ逆「V」字形状)を構成している。
なお、後述するように、本発明では、樹脂製やまば歯車1は、歯7の歯厚(軸Cに直行する平面できったときの断面上のピッチ円上で計った歯7の厚さ)が、歯幅方向一端部4a及び歯幅方向他端部4bから歯幅方向中央部3に近づくほど薄くなっている。そこで、以下では、本発明の理解を容易にすべく、歯幅方向の位置にかかわらず、歯厚が一定である歯を標準歯9として、本発明に係る歯7と対比する。以下の図においては、標準歯9は、二点差線で図示している。
図2に、上述の樹脂製やまば歯車1を、射出成形によって形成する際に使用する射出成形用金型2を示す。射出成形用金型2は、第1金型8と第2金型10とによって構成されている。第1金型8は、はすば歯車5側を形成するものであり、第2金型10は、はすば歯車6側を形成するものであり、両金型8,10は、突き合わせ面14で突き合わされた状態で使用される。この突き合わせ状態においては、両金型8,10の間には、キャビティ11が形成される。このキャビティ11内に、ゲート12から溶融樹脂(例えば、ポリアセタール,ポリアミド,ポリフェニレンスルフィド,ポリブチレンテレフタレート等の溶融樹脂)を射出して充填し、冷却・固化させる。そして、図3に示すように、第1金型8と第2金型10のうちの少なくとも一方を他方から離間させる(本実施形態では第2金型10を第1金型8に対して離間させる)。これにより、キャビティ11の形が転写された樹脂製品が離型されて、本発明に係る樹脂製やまば歯車1となる。
図4は、上述のようにして射出成形された樹脂製やまば歯車1の複数の歯7のうち、1つの歯7を拡大して模式的に示す平面図である。詳しくは、樹脂製やまば歯車1の1つの歯7をピッチ円上で歯幅方向(同図中の左右方向)に切ったときの、歯7の断面形状を示している。
まず、同図を参照して、標準歯9について説明する。標準歯9は、同図中では二点鎖線で図示している。標準歯9は、上述のはすば歯車5の歯7aに対応する標準歯9aと、はすば歯車6の歯7bに対応する標準歯9bとを有している。これら標準歯9a,9bは、ねじれ方向が左右反対であり、大きさとしては同じ大きさのねじれ角θ(>0)を有していて、2つが接合されることで、山形形状の標準歯9を構成している。標準歯9における、歯先面L(図4では、便宜的に、山形形状に屈曲した直線で示している。)を挟む2つの歯面のうち、山形形状の頂部9gを有する側のものを山側歯面9c,9dとし、また、これとは反対に位置して谷部9hを有する側のものを谷側歯面9e,9fとする。このように決めると、標準歯9(標準歯9a,9b)は、歯幅方向(図4中では左右方向)の任意の位置、すなわち歯幅方向一端部4aから歯幅方向中央部3を経由して歯幅方向他端部4bに至る任意の位置において、歯幅方向に直交する平面で切ったときの断面形状が同じ(合同)となるように形成されている。したがって、ピッチ円(不図示)上で測った標準歯9の厚さである歯厚Tは、歯幅方向のどこの位置でも同じであり、もちろん歯底面近傍や歯先面Lで測った標準歯9の歯厚方向の寸法も、歯幅方向のどこの位置でも同じになる。このことは、また、標準歯9aの山側歯面9cと谷側歯面9eとは、ねじれ角θが同じで、さらに、標準歯9bの山側歯面9dと谷側歯面9eとは、ねじれ角θが同じであることを意味する。
つづいて、図4,図7を参照して、本発明に係る樹脂製やまば歯車1の歯7について詳述する。ここで、図7は、樹脂製やまば歯車1の歯7及び標準歯9における、はすば歯車5側の歯7a、標準歯9aを歯底近傍から切り離して拡大して示す斜視図である。つまり、図7は、図4における歯7、標準歯9のうちの、歯幅方向中央部3よりも左側に位置する歯7a、標準歯9aを示す斜視図である。なお、本実施形態では、歯7及び標準歯9は、歯幅方向中央部3を基準として、歯7a及び標準歯9aと、歯7b及び標準歯9bとが対称になっている。言い換えると、歯幅方向中央部3を面としてみたときに、この面を基準に、歯7a及び標準歯9aと、歯7b及び標準歯9bとが相互に鏡面関係にある。したがって、以下では、歯7b及び標準歯9bについては、適宜、説明を省略する。
図4,図7に示すように、樹脂製やまば歯車1の歯7は、上述の標準歯9とほぼ同形に形成されている。ここで、「ほぼ」とは、本実施形態においては、後に詳述するように、ねじれ角が異なる点を除いて同じであるということである。図4に示すように、歯7は、はすば歯車5側の歯7aと、はすば歯車6側の歯7bとを有している。これら歯7a,7bは、相互に接合されていることで、山形形状となっている。歯7における、歯先面Lを挟む2つの歯面のうち、山形形状の頂部7gを有する側のものを山側歯面7c,7dとし、また、これとは反対に位置して谷部7hを有する側のものを谷側歯面7e,7fとする。
本実施形態では、上述のように、標準歯9aの山側歯面9cのねじれ角がθであるのに対して、歯7aの山側歯面7cのねじれ角は、θよりも小さいねじれ角に設定されている。つまり、α>0とすると、山側歯面7cのねじれ角は、(θ−α)に設定されている。このことにより、山側歯面7cは、歯幅方向の任意の位置における、歯幅方向に直交する方向の断面形状が、標準歯9aの山側歯面9cと同じとなり、かつ歯幅方向一端部4aから歯幅方向中央部3に近づくほど、山側歯面9cから遠ざかるように配置される。一方、標準歯9aの谷側歯面9eのねじれ角がθであるのに対して、歯7aの谷側歯面7eのねじれ角は、θよりも大きいねじれ角に設定されている。つまり、谷側歯面7eのねじれ角は、(θ+α)に設定されている。このことにより、谷側歯面7eは、歯幅方向の任意の位置における、歯幅方向に直交する方向の断面形状が、標準歯9aの谷側歯面9eと同じとなり、かつ歯幅方向一端部4aから歯幅方向中央部3に近づくほど、谷側歯面9cから遠ざかるように配置される。これらの結果、歯7aの歯厚は、標準歯9aに対して、歯幅方向一端部4aにおいては、標準歯9aの歯厚Tと同じで最大となり、歯幅方向一端部4aから歯幅方向中央部3に向かうに従って、歯厚が徐々に薄くなっていき、歯幅方向中央部3で最小の歯厚t(t<T)となる。このように、歯7aの山側歯面7c及び谷側歯面7eの双方を、歯幅方向中央部3に近づくほど、標準歯9aの山側歯面9c及び谷側歯面9eから内側に遠ざけるようにすることで、見方を変えると、山側歯面9c,7cの間、及び谷側歯面9e,7eの間に、歯幅方向一端部4aから歯幅方向中央部3に近づくほど、歯厚方向の寸法が大きくなる噛み合い逃げ部g1,h1が形成されることになる。なお、図4に示す、はすば歯車6側についても同様であり、標準歯9b,歯7bの山側歯面9d,7dの間、及び標準歯9b,歯7bの谷側歯面9f,7fの間には、歯幅方向他端部4bから歯幅方向中央部3に近づくほど、歯厚方向の寸法が大きくなる噛み合い逃げ部g2,h2が形成されることになる。そして、噛み合い逃げ部g1,g2が一体となって、歯7の山側歯面7c,7d側の噛み合い逃げ部gを構成し、また、噛み合い逃げ部h1,h2が一体となって、歯7の谷側歯面7e,7f側の噛み合い逃げ部hを構成する。
本実施形態では、上述のように、樹脂製やまば歯車1の山側歯面7c,7dと谷側歯面7e,7fとの双方にそれぞれ噛み合い逃げ部g,hを構成したので、樹脂製やまば歯車1が一方向あるいは他方向に回転する場合の両方向の回転において、相手方の樹脂製やまば歯車に対して良好な噛み合いを実現することができる。以下、この点について詳述する。
図2,図3に示すように、樹脂製やまば歯車1を射出成形する際に、第1金型8と第2金型10の突き合わせ面14にズレが発生すると、図5に示すように、はすば歯車5とはすば歯車6との接合面3にもズレ(L2)が発生して、山形形状の頂部7gとその裏面側の谷部7hに段差17が生じる。このような場合に、図4に示したように噛み合い逃げ部g,hが形成されていないと、図6に示すように、一対の樹脂製やまば歯車1(1a,1b)を相互に噛み合わせた場合に、図8(a),(b)に示すように、はすば歯車5とはすば歯車6とのうちのいずれか一方のみが、噛み合う相手歯車(樹脂製やまば歯車1)の歯7と噛み合うことになり、歯7のうちの歯幅方向の半分のみで動力伝達することになる。この結果、樹脂製やまば歯車1であっても、はすば歯車と同様のスラスト荷重が発生することになる。なお、図8(a)は、歯7のうち、はすば歯車6の歯7bのみで動力伝達する態様を例示するものであり、一方、図8(b)は、歯7のうち、はすば歯車7aのみで動力伝達する態様を例示するものである。
しかし、本実施形態の樹脂製やまば歯車1は、図4に示すように、噛み合い逃げ部gが山形形状の歯7における、山側歯面7c,7d側に形成され、かつ、噛み合い逃げ部hが山形形状の歯7における、谷側歯面7e,7f側に形成されている。このため、噛み合う相手歯車の歯7の谷部7h側の段差17に、山側歯面7c,7d側の噛み合い逃げ部gが対応し、また、噛み合う相手歯車の歯7の頂部7g側の段差17に、谷側歯面7e,7f側の噛み合い逃げ部hが対応して、いずれも、噛み合う相手歯車に段差17が干渉することを防止することができる。このため、噛み合う一対の樹脂製やまば歯車1のはすば歯車5,5相互、及びはすば歯車6,6相互が歯幅方向のほぼ全域にわたって円滑に接触し、必要な接触領域を確保した上で動力伝達することが可能となる。このためスラスト方向荷重の発生を防止するとともに、一方の樹脂製やまば歯車1の歯7が、これに噛み合う他方の樹脂製やまば歯車1の段差17に当たることに起因する騒音の発生を防止することができる。
なお、第1金型8と第2金型10の突き合わせ面14のズレ量は、使用する射出成形機毎に実測するか、又はシミュレーション実験等によって予測される。そして、噛み合い逃げ部g,hのそれぞれの逃げ量(T−t)/2は、それら実測値又は予測値と等しいか又はそれらの値よりも大きな寸法となるように決定される。
このような構成の本実施形態の樹脂製やまば歯車1によれば、はすば歯車5,6の接合面15にズレが発生した場合であっても、その接合面15のズレに起因する段差17を、噛み合い逃げ部g,hで吸収することができ、山形形状の歯7の歯幅方向ほぼ全域で動力伝達することができ、静粛で、かつ高負荷・高回転の動力伝達が可能になる。
しかも、本実施形態の樹脂製やまば歯車1によれば、山形形状の歯7の歯幅方向ほぼ全域で動力伝達することが可能になるため、はすば歯車のようなスラスト荷重を生じることがなく、スラスト軸受でスラスト荷重を受ける必要がなくなる。その結果、本実施形態によれば、スラスト軸受が不要になる分だけ、狭隘なスペース内に樹脂製やまば歯車1を配置すること可能になるとともに、軽量化及び低廉化を図ることができる。
また、噛み合い逃げ部g,hは、歯幅方向一端部4a及び歯幅方向他端部4bから歯幅方向中央部3に近づくほど、歯厚方向の寸法が大きくなるように構成されている、言い換えると、山形形状の歯7は、その歯厚が歯幅方向中央部近傍3で急に薄くなるのではなく、歯幅方向一端部4a及び歯幅方向他端部4bから歯幅方向中央部3に近づくほど徐々に薄くなるように形成されているので、歯7における歯幅方向に直交する方向の断面積が急激に変化することがなく、したがって、歯7の断面積が急激に変化する場合と比較して、歯7の強度を十分に確保することができる。
上述では、標準歯9の山側歯面9c及び谷側歯面9eのねじれ角θに対して、歯7の山側歯面7cのねじれ角を(θ−α)に設定し、また、谷側歯面7eのねじれ角を(θ+α)に設定した。つまり、標準歯9の山側歯面9c及び谷側歯面9eのねじれ角θを基準にしたときの、歯7の山側歯面7cのねじれ角の差αと谷側歯面7eのねじれ角の差αとが同じになるように設定した。これにより、歯幅方向中央部3における、山側歯面7c,7d側の噛み合い逃げ部gの、歯厚方向の寸法と、谷側歯面7d,7e側の噛み合い逃げ部hの、歯厚方向の寸法とが、いずれも(T−t)/2となり、相互に等しくなった。
ところで、上述の噛み合い逃げ部g,hは、歯厚方向の寸法を大きくとればとるほど、歯7の歯厚が薄くなる。したがって、噛み合い逃げ部g,hは、必要最小限に設定することが好ましい。このような観点からは、上述の標準歯9の山側歯面9c及び谷側歯面9eのねじれ角θに対する、歯7の山側歯面7cと谷側歯面7eのねじれ角の差αを必ずしも同じにする必要はない。例えば、樹脂製やまば歯車1の回転が、谷部7hから頂部7gに向かう方向が主で、この逆回転方向が従であるような場合には、山側歯面7c側のねじれ角の差を、谷側歯面7e側のねじれ角の差よりも大きく設定することで、噛み合い逃げ部gの全体的な厚さを、噛み合い逃げ部hの全体的な厚さよりも大きく設定することにより、噛み合い逃げ部hの厚さが必要以上に厚くなることを有効に防止することができる。
<実施形態2>
上述の実施形態1のおいては、図7に示すように、歯7a(7)の山側歯面7c側の噛み合い逃げ部g1(g)の歯厚方向の寸法は、歯幅方向の位置が同じである場合には、歯底面側(図7中の下側)における寸法(例えば、ga)と、歯先面L側における寸法(例えば、gb)とが同じになる。この寸法は、歯底面から歯先面Lに至るいずれの高さにおいても同じである。これは、谷側歯面7e側の噛み合い逃げ部h1(h)についても同じことが言える。
ところで、図3に示すように、第1金型8及び第2金型10を、突き合わせ面14でつき合わせて、上述の樹脂製やまば歯車1を射出成形する場合、突き合わせ面14のズレの1つとして、軸Cを中心とした回転方向のズレ、いわゆる位相のズレが考えられる。このような位相のズレは、軸Cに近い部分よりも遠い部分で大きく発生する。つまり、ズレは、樹脂製やまば歯車1の歯7においては、歯底面側よりも歯先面L側で大きく出ることになる。
そこで、本実施形態では、ズレに起因する段差17が発生する歯幅方向中央部3の近傍において、噛み合い逃げ部g,hの歯方向寸法が、歯底面側よりも歯先面L側で大きくなるようにした。言い換えると、ズレに起因する段差17が小さい歯底面側では、噛み合い逃げ部g,hの歯方向の寸法が、歯先面L側よりも小さくなるようにして、必要以上に歯底面側の噛み合い逃げ部g,hの歯方向の寸法が大きくなることを防止するようにした。
なお、以上では、歯幅方向中央部3の近傍において、噛み合い逃げ部g,hの歯方向の寸法が、歯底面側よりも歯先面L側のほうが大きくなるようにしたが、これに限らず、噛み合い逃げ部g,hの歯方向の寸法を、歯先面L側よりも歯底面側のほうが大きくなるようにしてもよい。なお、本実施形態を適用した場合には、歯7の山側歯面7c,7d、及び谷側歯面7e,7fの、歯幅方向に直交する方向の断面形状は、インボリュート曲線に近似したものとなる。
<実施形態3>
以上の実施形態1,2においては、歯7の歯形がインボリュート歯形である場合を例に説明したが、本発明はこれに限らず、例えば、歯7の歯形が、サイクロイド歯形、円弧歯形、トロコイド歯形等である場合も適用することができる。
以上説明においては、本発明に係る樹脂製やまば歯車1に噛み合う歯車が、同じ樹脂製やまば歯車1である場合について説明した。本発明に係る樹脂製やまば歯車1は、これに限定されるものではなく、上述の標準歯9を備えた樹脂製やまば歯車に噛み合わせて使用することもできる。ただし、この場合には、標準歯9を備えた樹脂製やまば歯車は、上述のような噛み合い逃げ部g,hが形成されていないので、これに噛み合わせる本発明に係る樹脂製やまば歯車1は、本発明に係る樹脂製やまば歯車1相互を噛み合わせる場合と比較して、噛み合い逃げ部g,hの、歯厚方向の寸法を大きく設定する必要がある。
なお、以上説明では、本発明に係る樹脂製やまば歯車1が弾性変形するという点については特には言及していないが、本発明に係る樹脂製やまば歯車1は、同形状の一般的な金属製のやまば歯車と比較した場合、同じ荷重が付加されたときの変形量が、金属製のやまば歯車よりも大きいものとする。また、この点に関連して、本発明に係る樹脂製やまば歯車1は、相手方の樹脂製やまば歯車と噛み合わされて荷重が付加されることで歯7が弾性変形した場合で、かつ自身と相手方の一方又は双方に段差17が発生した場合であっても、歯の頂部7g近傍や谷部7h近傍が、相手方の樹脂製やまば歯車の歯面に接触しない程度の大きさに、上述の噛み合い逃げ部g,hが形成されている。
また、上述では、説明の便宜上、樹脂製やまば歯車1については、はすば歯車5(第1歯車部分5)とはすば歯車6(第2歯車部分6)とを貼り合わせて形成したように、また、歯7については、はすばの歯7a,7bを貼り合わせて形成したように説明したが、本発明に係る樹脂製やまば歯車1は、実際には全体が一体に形成されている。
本発明の樹脂製やまば歯車は、高速回転で、かつ高負荷の動力伝達を静粛に行う必要があり、しかも軽量化及び製品価格の低廉化を図る必要がある複写機,プリンタ,ファクシミリ装置等の画像形成装置、自動車部品、精密機械、電子機器等の動力伝達機構に広く使用される。
樹脂製やまば歯車を、軸を横方向に向けた状態で示す正面図である。 樹脂製やまば歯車を形成するために使用される射出成形用金型の模式的断面図である。 射出成形用金型の離型時の状態を示す模式的断面図である。 樹脂製やまば歯車の歯を拡大して示す平面図である。 樹脂製やまば歯車の第1歯車部分(はすば歯車)と第2歯車部分(はすば歯車)のズレ状態を示す図であり、図5(a)が第1の態様を示す図であり、図5(b)が第2の態様を示す図である。 本実施形態の樹脂製やまば歯車の使用状態を示す正面図である。 樹脂製やまば歯車の歯及び標準歯の1つを、歯底近傍から切り離して拡大して示す斜視図である。 従来の樹脂製やまば歯車の噛み合い時の不具合発生状況を示す図であり、図8(a)がその第1態様を示す図であり、図8(b)がその第2態様を示す図である。 従来例に係る樹脂製やまば歯車を形成する射出成形金型の断面図である。 従来の樹脂製やまば歯車の第1歯車部分と第2歯車部分のズレ状態を示す図であり、図10(a)が第1の態様を示す図であり、図10(b)が第2の態様を示す図である。
符号の説明
1……樹脂製やまば歯車、3……歯幅方向中央部、4a……歯幅方向一端部、4b……歯幅方向他端部、7……歯、7a,7b……歯、7c,7d……歯の山側歯面、7e,7f……歯の谷側歯面、7g……歯の頂部、7h……歯の谷部、9……標準歯、9a,9b……標準歯、9c,9d……標準歯の山側歯面、9e,9f……標準歯の谷側歯面、9g……標準歯の頂部、9h……標準歯の谷部、g……山側歯面側の噛み合い逃げ部、h……谷側歯面側の噛み合い逃げ部、L……歯先面、T,t……歯厚、α……ねじれ角の差、θ……基準歯の歯面のねじれ角、

Claims (2)

  1. ねじれが反対のはすば歯車を貼り合わせたような山形形状の歯を有し、
    前記山形形状の歯の頂部から歯幅方向一端側の第1歯車部分を形作る第1金型と、前記歯の頂部から歯幅方向他端側の第2歯車部分を形作る第2金型とを突き合わせ、これら第1金型と第2金型のキャビティ内に樹脂を射出して一体成形されてなる樹脂製やまば歯車において、
    前記歯の歯先面を挟む2つの歯面のうちの、山形形状の前記頂部を有する側の歯面を山側歯面、反対側の歯面を谷側歯面とし、さらに、前記歯における歯幅方向一端部から歯幅方向中央部まで、及び歯幅方向他端部から前記歯幅方向中央部までの任意の位置における歯厚が一定である標準歯を仮想したときに、
    前記歯の前記山側歯面は、前記歯幅方向一端部及び前記歯幅方向他端部から前記歯幅方向中央部に近づくほど、前記標準歯の前記山側歯面から前記標準歯の前記谷側歯面に向かって離れ、また、前記歯の前記谷側歯面は、前記歯幅方向一端部及び前記歯幅方向他端部から前記歯幅方向中央部に近づくほど、前記標準歯の前記谷側歯面から前記標準歯の前記山側歯面に向かって離れるように形成されていて、
    前記標準歯の前記山側歯面と前記歯の前記山側歯面との間、及び前記標準歯の前記谷側歯面と前記歯の前記谷側歯面との間の双方には、前記歯幅方向一端部及び前記歯幅方向他端部から前記歯幅方向中央部に近づくほど、歯厚方向の寸法が大きくなる噛み合い逃げ部が構成され、
    前記噛み合い逃げ部は、前記第1金型と前記第2金型の突き合わせ面に生じるズレに起因して、前記歯の前記頂部と前記頂部の裏面側の谷部に段差が生じることを考慮し、前記段差が噛み合う相手歯車に干渉することがないように、前記段差を収容できるようになっており、
    前記歯の前記歯幅方向中央部の近傍における前記噛み合い逃げ部の歯厚方向の寸法は、前記第1金型と前記第2金型の突き合わせ面に、前記樹脂製やまば歯車の軸を中心とした回転方向のズレが生じた場合、前記軸に近い歯底面側よりも前記軸から遠い前記歯先面側の前記ズレに起因する前記歯の段差が大きくなることを考慮し、前記歯底面側よりも前記歯先面側の方が大きく設定され、
    前記歯の前記歯幅方向中央部の近傍における前記山形歯面と前記谷川歯面の前記歯幅方向に直交する断面形状がインボリュート曲線に近似したものとなる、
    ことを特徴とする樹脂製やまば歯車。
  2. 前記歯の前記山側歯面は、ねじれ角が前記標準歯の歯面のねじれ角よりも小さく設定され、
    前記歯の前記谷側歯面は、ねじれ角が前記標準歯の歯面のねじれ角よりも大きく設定されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の樹脂製やまば歯車。
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