JP2009236144A - まがりばかさ歯車及び歯車装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】まがりばかさ歯車において、相互に噛合する歯面の接触面積を大きくして、歯打ち音を低減し、歯部の強度を高める。
【解決手段】まがりばかさ歯車の歯部15の歯直角断面Tの歯形形状は、歯直角断面が歯すじHに沿って小径端部側から大径端部側に移動するのに従って(a),(b),(c)に示すように、徐々に大きくなる。これに対応して、噛み合い側の歯面17と歯先面16との接続部21に歯先円弧部Sを設ける。この歯先円弧部Sは、曲率半径rが、歯直角断面Tの2つの歯面17,18と歯先面16とに内接する内接円の半径Rを超えない範囲内で、徐々に大きくなる、ように形成されている。歯先円弧部Sは、相手歯車の歯面に当接して弾性変形する際の接触面積を大きくすることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、高い静音性及び強度が要求される機器に使用されるまがりばかさ歯車、及び歯車装置に関する。
相互に交差する2軸間に運動を伝達する歯車として、円錐型のすぐばかさ歯車が知られている。
このようなかさ歯車のうち、特許文献1には、自動車のディファレンシャルギヤに使用されて高負荷がかかるかさ歯車について記載されている。このかさ歯車は、歯面と歯底との接続部(隅肉曲線)の曲率半径を、それまで小径端部側の曲率半径を基準として一定であったのを改め、小径端部から大径端部へ向けて漸次増大させるようにした。これにより、それまで、破損しやすい部分であった大径端部の強度を高めて、小径端部から大径端部にかけて均一に十分な強度を確保するようにした。
ところが、この特許文献1では、歯面と歯先面との接続部が、相手歯車に噛み合う際の歯打ち音が大きく、また、この際、歯部に作用する衝撃力が大きいという不具合があった。
これに対し、特許文献2には、同じくディファレンシャルギヤにおいて、2つのすぐばかさ歯車で歯先面と歯面との接続部に、丸みを付ける技術が開示されている。この特許文献2では、相手歯車よりも強度の弱い歯車の丸み寸法Mを、相手歯車よりも大きくすることで、歯当たり位置を歯もとよりに変位させ、これにより、相互に噛み合う2つの歯車の強度のバランスをとるようにしている。また、この特許文献2によると、積極的に丸み寸法Mを設けることにより、相手歯車の歯面との接触面積を増加させることができるので、噛み合い時の静音性及び強度を高めることが可能となる。
なお、一般的に、静音性及び強度を高めるために、すぐばかさ歯車に代えて、まがりばかさ歯車が使用される。
特開2002−295642号公報 特開2007−162746号公報
しかしながら、上述の特許文献2においては、丸み寸法Mが、小径端部から大径端部まで一定であるため、その最大値が小径端部における歯形によって制約されてしまう。このため、それ以上に丸み寸法Mを大きくして、噛み合い時のさらなる静音性及び強度の増加を図ることが困難である。
そこで、本発明は、歯直角断面における歯先面と歯面との接続部に、曲率半径が小径端部側よりも大径端部側で大きくなるような(ただし、一部で同じであっても可)歯先円弧部を設けることにより、噛み合い時の静音性及び強度を高めることができるまがりばかさ歯車、及び歯車装置を提供することを目的とするものである。
請求項1に係る発明は、歯底円錐の外周面に、歯すじが曲がった歯部を周方向に沿って複数有し、前記歯部における前記歯すじに直交する歯直角断面が前記歯すじに沿って小径端部側から大径端部側に移動するのに従って前記歯直角断面の歯形形状が徐々に大きくなるまがりばかさ歯車に関する。
この発明に係るまがりばかさ歯車は、前記歯部は、前記歯直角断面において噛み合い側の歯面と歯先面との接続部に円弧状に形成された歯先円弧部を有し、
前記歯先円弧部は、
前記歯直角断面が前記歯すじに沿って噛み合い領域内における前記小径端部側から大径端部側に移動するのに従って、曲率半径が、前記歯直角断面の2つの前記歯面と前記歯先面とに内接する内接円の半径を超えない範囲内で徐々に大きくなる、
ように形成されている、
ことを特徴としている。
請求項2に係る発明は、歯底円錐の外周面に、歯すじが曲がった歯部を周方向に沿って複数有し、前記歯部における前記歯すじに直交する歯直角断面が前記歯すじに沿って小径端部側から大径端部側に移動するのに従って前記歯直角断面の歯形形状が徐々に大きくなるまがりばかさ歯車に関する。
この発明に係るまがりばかさ歯車は、前記歯部は、前記歯直角断面において2つの歯面と歯先面との2つの接続部に円弧状に形成された歯先円弧部を有し、
前記歯先円弧部は、
前記歯直角断面が前記歯すじに沿って噛み合い領域内における前記小径端部側から大径端部側に移動するのに従って、曲率半径が、前記歯直角断面の2つの前記歯面と前記歯先面とに内接する内接円の半径を超えない範囲内で徐々に大きくなる、
ように形成されている、
ことを特徴としている。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係るまがりばかさ歯車において、前記歯先円弧部は、前記曲率半径が、前記内接円の半径に等しい、ことを特徴としている。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に係るまがりばかさ歯車において、前記歯部の2つの前記歯面のうち、少なくとも一方の前記歯面における歯幅方向の両端部分にレリービングを施した、ことを特徴としている。
請求項5に係る発明は、歯底円錐の外周面に、歯すじが曲がった歯部を周方向に沿って複数有し、前記歯部における前記歯すじに直交する歯直角断面が前記歯すじに沿って小径端部側から大径端部側に移動するのに従って前記歯直角断面の歯形形状が徐々に大きくなる第1まがりばかさ歯車と前記第1まがりばかさ歯車に噛合する第2まがりばかさ歯車とを備えた歯車装置に関する。
この発明に係る歯車装置は、
前記第1まがりばかさ歯車の前記歯部は、前記歯直角断面において噛み合い側の歯面と歯先面との接続部に円弧状に形成された歯先円弧部を有し、
前記歯先円弧部は、
前記歯直角断面が前記歯すじに沿って噛み合い領域内における前記小径端部側から大径端部側に移動するのに従って、曲率半径が、前記歯直角断面の2つの前記歯面と前記歯先面とに内接する内接円の半径を超えない範囲内で徐々に大きくなる、
ように形成されており、
前記第2まがりばかさ歯車の前記歯部は、前記歯直角断面において前記噛み合い側の歯面と歯底面との接続部に円弧状に形成された歯もと円弧部を有し、
前記歯もと円弧部は、
前記歯直角断面が前記歯すじに沿って噛み合い領域内における前記小径端部側から大径端部側に移動するのに従って、曲率半径が、前記歯直角断面において、前記第1まがりばかさ歯車の前記歯先円弧部の曲率半径未満の範囲内で徐々に大きくなる、
ように形成されている、
ことを特徴としている。
請求項6に係る発明は、歯底円錐の外周面に、歯すじが曲がった歯部を周方向に沿って複数有し、前記歯部における前記歯すじに直交する歯直角断面が前記歯すじに沿って小径端部側から大径端部側に移動するのに従って前記歯直角断面の歯形形状が徐々に大きくなる第1まがりばかさ歯車と前記第1まがりばかさ歯車に噛合する第2まがりばかさ歯車とを備えた歯車装置に関する。
この発明に係るまがりばかさ歯車は、前記第1まがりばかさ歯車の前記歯部は、前記歯直角断面において2つの歯面と歯先面との2つの接続部に円弧状に形成された歯先円弧部を有し、
前記歯先円弧部は、
前記歯直角断面が前記歯すじに沿って噛み合い領域内における前記小径端部側から大径端部側に移動するのに従って、曲率半径が、前記歯直角断面の2つの前記歯面と前記歯先面とに内接する内接円の半径を超えない範囲内で徐々に大きくなる、
ように形成されており、
前記第2まがりばかさ歯車の前記歯部は、前記歯直角断面において2つの歯面と2つの歯底面との2つの接続部に円弧状に形成された歯もと円弧部を有し、
前記歯もと円弧部は、
前記歯直角断面が前記歯すじに沿って噛み合い領域内における前記小径端部側から大径端部側に移動するのに従って、曲率半径が、前記歯直角断面において、前記第1まがりばかさ歯車の前記歯先円弧部の曲率半径未満の範囲内で徐々に大きくなる、
ように形成されている、
ことを特徴としている。
請求項7に係る発明は、請求項6に係る歯車装置において、前記第2まがりばかさ歯車の歯部の2つの前記歯面と前記歯先面との接続部には、前記第1まがりばかさ歯車の歯部の2つの前記歯先円弧部と同様の歯先円弧部が形成されている、ことを特徴としている。
請求項8に係る発明は、請求項7に係る歯車装置において、前記第1まがりばかさ歯車の歯部の2つの前記歯面と2つの前記歯底面との接続部には、前記第2まがりばかさ歯車の歯部の2つの前記歯もと円弧部と同様の歯もと円弧部が形成されている、ことを特徴としている。
請求項9に係る発明は、請求項5乃至8のいずれか1項に係る歯車装置において、前記第1まがりばかさ歯車の歯部の2つの歯面と前記第2まがりばかさ歯車の歯部の2つの歯面とのうち、相互に接触する2つの歯面の少なくとも一方における歯幅方向の両端部分にレリービングを施した、ことを特徴としている。
本発明によれば、歯先円弧部の曲率半径を、歯直角断面が歯すじに沿って噛み合い領域内における小径端部側から大径端部側に移動するのに従って内接円の半径を超えない範囲内で徐々に大きくし、かつ内接円の半径に近づけることにより、歯先円弧部が相手歯車の歯面に当接して弾性変形した際の接触面積を大きくすることができるので、歯打ち音を小さくするとともに、単位面積に作用する力を小さくすることができる。
また、第1まがりばかさ歯車の歯部に歯先円弧部を設けた場合には、第1まがりばかさ歯車に噛合する第2歯車における、第1まがりばかさ歯車の歯先円弧部に対応する歯もとに、歯もと円弧部を形成し、その歯先円弧部の曲率半径を、歯直角断面が歯すじに沿って噛み合い領域内における小径端部側から大径端部側に移動するのに従って歯先円弧部の曲率半径未満の範囲内で徐々に大きくし、この条件の下で歯もと円弧部の曲率半径を大きくとることにより、歯もと円弧部を有する歯部の強度を高めることができる。
以下、本発明に係るまがりばかさ歯車、及び歯車装置の実施形態を図面に基づき詳述する。
<実施形態1>
図1〜図3を参照して、本発明に係る実施形態1のまがりばかさ歯車10について説明する。このうち、図1は、まがりばかさ歯車10の正面図(図2中の矢印F方向から見た図)である。図2は、図1中のX−X線に沿って切断して示す断面図である。図3は、実施形態1のまがりばかさ歯車10の歯部15における、歯すじHに直交する歯直角断面Tを示し、図3(a)はそのうち、最も小径端部11側に位置する歯直角断面Taを矢印A−A方向から見た拡大図、図3(b)は小径端部11側と大径端部12側の間に位置する歯直角断面Tbを矢印B−B方向から見た拡大図、図3(c)は最も大径端部12側に位置する歯直角断面Tcを矢印C−C方向から見た拡大図である。
図1,図2に示すように、まがりばかさ歯車10は、回転中心となる軸心CLを基準としたほぼ円錐台状に形成されている。まがりばかさ歯車10は、図2に示すように、軸心CLに沿った異なる2つの位置にそれぞれ小径端部11と大径端部12とを有していて、これらの間に歯底円錐の外周面13を有している。
図2に示すように、まがりばかさ歯車10の中心部には、軸心CLに沿って小径端部11側から大径端部12側に貫通するように、軸孔14が穿設されている。軸孔14は、円柱状ではなく、相互に平行な一対の平面14a,14aと、相互に対向する円弧状の一対の曲面14b,14bとによって構成されている。一対の平面14a,14aは二面幅を構成しており、また、一対の曲面14b,14bは、一対の平面14a,14aの同方向の端部をそれぞれ接続するように配置されている。この軸孔14には、ほぼ同形の軸(不図示)が軸心CLに沿って嵌合され、上述の一対の平面14a,14aが回り止めとして作用する。つまり、まがりばかさ歯車10と軸とは、相対回転が許容されず、一体となって回転するようになっている。まがりばかさ歯車10が駆動歯車である場合には、駆動軸としての軸の回転がまがりばかさ歯車10に伝達され、この回転がまがりばかさ歯車10に噛合している被動歯車としての相手歯車(不図示)に伝達される。一方、まがりばかさ歯車が被動歯車である場合には、駆動歯車としての相手歯車の回転がまがりばかさ歯車10に伝達され、さらに、軸に伝達されるようになる。
図1に示すまがりばかさ歯車10の歯底円錐の外周面13には、周方向に沿って所定のピッチで複数の歯部15が形成されている。歯部15は、歯すじHが左ねじれに形成されている。つまり、小径端部11から大径端部12に向かうに従って、図1中の反時計回りにねじれるように形成されている。なお、このまがりばかさ歯車10に噛合する相手歯車は、歯部の歯すじHが、まがりばかさ歯車10とは逆の、右ねじれになるように形成されている。歯部15は、歯先面16と、2つの歯面17(凸歯面),18(凹歯面)とを有していて、歯もとには、歯底面20,20が連続している。一般に、歯先面16と2つの歯面17,18との接続部21,22、及び2つの歯面17,18と2つの歯底面20,20との接続部23,24には、それぞれ創成歯形を形成する際の切削工具(例えば、ホブ盤:不図示)による円弧状の曲部が形成される。この円弧状の曲部は、まがりばかさ歯車10の大きさやモジュール等に基づいて一定の大きさ(以下適宜「標準円弧部」という。)に形成されている。つまり、接続部21,22に形成される標準円弧部は、通常、歯すじHに直交する歯直角断面の、歯すじHに沿った位置にかかわらず一定である。なお、以下の説明では、後述の歯先円弧部Sや歯もと円弧部Mが形成されていない部分は、この標準円弧部が形成されているものとする。まがりばかさ歯車10において、この標準円弧部は、曲率半径が最小となっている。
図1,図2に示すまがりばかさ歯車10においては、歯部15における歯直角断面Tは、この歯直角断面Tが歯すじHに沿って小径端部11から大径端部12に移動するのに従って徐々に大きくなる。すなわち、図3(a)に示すように、歯すじHに直角な歯直角断面Tのうち、歯すじHに沿って、最も小径端部11側に形成される歯直角断面をTa、図3(c)に示すように、最も大径端部12側に形成される歯直角断面をTc、図3(b)に示すように、これらの間に形成される歯直角断面をTbとしたときに、これらの歯直角断面Ta,Tb,Tcの歯形形状について、Ta,Tb,Tcの順に徐々に大きくなっていく。つまり、
Ta<Tb<Tc
となる。言い換えると、歯部15は、歯直角断面Tが歯すじHに沿って小径端部11側から大径端部12側に移動するのに従って、歯直角断面Tにおける歯厚及び歯たけが徐々に大きくなっていくように形成されている。
ここで、歯部15の任意の歯直角断面Tにおいて、歯先面16と2つの歯面17,18とに内接する内接円の半径をRとし、歯直角断面Taの内接円の曲率半径をRa、歯直角断面Tbの内接円の曲率半径をRb、歯直角断面Tcの内接円の曲率変形をRcとすると、これら、曲率半径Ra,Rb,Rcの間には、
Ra<Rb<Rc
の関係が成立する。つまり、内接円の半径Rは、歯直角断面Tが歯すじHに沿って小径端部11側から大径端部12側に向かって移動するのに従って大きくなる。
本実施形態では、これに対応して、歯先面16と2つの歯面17,18との接続部21,22のうち、相手歯車(不図示)の歯部の歯面に接触する側(噛み合い側)の接続部21を円弧状に形成した歯先円弧部Sとし、この歯先円弧部Sの曲率半径rが以下の条件を満たすように、歯先円弧部Sを形成した。
すなわち、任意の歯直角断面Tにおける歯先円弧部Sの曲率半径rについて、歯直角断面Tが歯すじHに沿って小径端部11側から大径端部12側に移動するのに従って、歯直角断面Tの2つの歯面17,18と歯先面16とに内接する内接円の半径Rを超えない範囲内で、曲率半径rが徐々に大きくなるようにした。つまり、歯先円弧部Sの曲率半径rが、歯すじHに沿って小径端部11側から大径端部12側に移動するのに従って徐々に大きくなる(漸増する)ように、歯部15を形成した。
図3に示す例では、図3(a),図3(b),図3(c)と、内接円の半径Rが、Ra,Rb,Rcと順に大きくなるのに対応して、歯先円弧部Sの曲率半径rも、ra,rb,rcの順で大きくなる。
この条件を満たす範囲で、歯先円弧部Sの曲率半径rを大きく設定することにより、まがりばかさ歯車10は、この歯先円弧部Sが相手歯車の歯部の歯面に当接して弾性変形する際に、その当接部分の接触面積を大きくとることができるので、歯打ち音を小さくすることができる。また、まがりばかさ歯車10の歯部15の歯面17に作用する単位面積当たりの力を小さくすることができるので、結果的に歯部15の強度を増すことができる。
ここで、歯先円弧部Sの曲率半径rを最大にした場合が、当接時の接触面積を最大にすることができる。歯直角断面Tにおいて、歯先円弧部Sの曲率半径rを最大にするには、曲率半径rを、同じ歯直角断面Tにおける内接円の半径Rと同じに設定した場合となる。なお、歯先円弧部Sの曲率半径rが内接円の半径Rが越えた場合には、歯部15の歯たけが短くなってしまって、相手歯車との噛合に支障を来すおそれがあるので、歯先円弧部Sの曲率半径rは、最大でも内接円の半径Rと同じ(r=R)であるとした。なお、r<Rの場合には、歯先面16には、その一部が歯すじHに沿って曲がった帯び状として残ることになる。
上述では、まがりばかさ歯車10の歯部15の2つの接続部21,22のうち、相手歯車と接触する側の接続部21にのみ、歯先円弧部Sを設けた。ここで接触する側とは、まがりばかさ歯車10が駆動歯車である場合には、歯部15の2つの歯面17,18のうち、回転方向に沿って下流側に位置する側をいい、これに対し、まがりばかさ歯車10が被動歯車である場合には、歯部15の2つの歯面17,18のうち、回転方向に沿って上流側に位置する歯面をいう。
なお、上述の実施形態では、まがりばかさ歯車10の歯部15の接続部21,22のうち、接続部21が相手歯車に接触するものとしてこの接続部21に歯先円弧部Sを形成した例を説明したが、これとは異なり、接続部22が相手歯車の歯部の歯面に接触する場合には、歯先円弧部Sを、接続部21に代えて接続部22に設けるようにする。
さらには、まがりばかさ歯車10の歯部15の歯先面16の2つの接続部21,22の双方に歯先円弧部Sを設けるようにしてもよい。これにより、まがりばかさ歯車10が駆動歯車か被動歯車か、また、回転方向がいずれの方向かにかかわらず、接触する相手歯車の歯面との接触面積を大きくとることができる。この場合も、歯先円弧部Sの曲率半径rを、内接円の半径Rと同じにすることで、接触面積を最大とすることができる。なお、以上の説明では、図1に示すように、まがりばかさ歯車10が左ねじれである場合を説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、右ねじれの場合も同様に適用することが可能である。
<実施形態2>
図4,図5を参照して、本発明に係る歯車装置1について説明する。このうち、図4は、上述の実施形態1における図2に相当する図である。図5は、歯車装置1のまがりばかさ歯車30,50の歯部35,55の噛み合い部における、歯すじHに直交する歯直角断面Tを矢印D−D方向から見た拡大図である。
図4に示すように、歯車装置1は、相互に噛合する2個のまがりばかさ歯車30,50、すなわち歯すじHが左ねじれのまがりばかさ歯車30と歯すじHが右ねじれのまがりばかさ歯車50とを備えている。これらまがりばかさ歯車30とまがりばかさ歯車50とは、歯幅が同じであって、その全幅にわたって噛み合い領域R1が形成されている。
まがりばかさ歯車30は、上述の実施形態1のまがりばかさ歯車10と同様に形成されている。すなわち、まがりばかさ歯車30全体はほぼ円錐台状に形成されていて、軸心CLに沿った異なる位置に小径端部31と大径端部32とを有しており、軸心CLには、軸孔34が穿設されるとともに、外周面33には、周方向に沿って複数の歯部35が形成されている。図5に示すように、歯部35は、歯先面36、2つの歯面37,38を有し、これらは接続されて接続部41,42を形成している。また、2つの歯面37,38と歯底面40とが接続されて接続部43,44を形成している。そして、歯すじHに直交する歯直角断面は、歯すじHに沿って小径端部31から大径端部32に向かうに従って大きくなっている。
このまがりばかさ歯車30に噛合するまがりばかさ歯車50は、ねじれ方向がまがりばかさ歯車30とは逆である点を除いて、ほぼ同様に形成されている。すなわち、まがりばかさ歯車50は、小径端部51、大径端部52、外周面53、軸孔54、複数の歯部55を備えていて、歯部55は、歯先面56、2つの歯面57,58、底部60を有している。歯先面56と2つの歯面57,58の間には、接続部61,62が形成され、また、2つの歯面57,58と底部60,60の間には接続部63,64が形成されている。そして、歯すじHに直交する歯直角断面Tは、歯すじHに沿って小径端部51から大径端部52に向かうに従って大きくなっている。
本実施形態においては、上述のまがりばかさ歯車30は、歯部35の歯先面36側の2つの接続部41,42のうち、一方の接続部41に、上述のまがりばかさ歯車10の歯先円弧部Sと同様の歯先円弧部Sが形成されている。なお、他方の接続部42は、標準円弧部のままである。
このように、まがりばかさ歯車30の歯部25の一方の接続部41に歯先円弧部Sを設けることにより、これに対応する、まがりばかさ歯車50の歯部55の歯もと側の接続部63が干渉しにくくなるので、この接続部63に、標準円弧部よりも曲率半径rが大きい歯もと円弧部Mを形成することが可能となる。
この第2まがりばかさ歯車50の歯部55の歯もと円弧部Mは、上述の第1まがりばかさ歯車30の歯部35の歯先円弧部Sの大きさによって制約を受ける。
すなわち、歯もと円弧部Mは、歯直角断面Tが歯すじHに沿って噛み合い領域R1内における小径端部11側から大径端部12側に移動するのに従って、曲率半径rが、歯直角断面Tにおいて、第1まがりばかさ歯車30の歯先円弧部Sの曲率半径r未満の範囲内で徐々に大きくなる、ように形成されている。
この条件を満たす範囲で、歯もと円弧部Mの曲率半径rを大きくとることにより、歯もとの強度を高めて、高負荷に耐えるようにすることができる。歯もと円弧部Mの曲率半径rは、第1まがりばかさ歯車30の歯先円弧部Sの曲率半径rを、その断面における内接円の半径Rと同じに設定した場合が最大とすることが可能となり、このとき、第2まがりばかさ歯車50の歯部55を最も強くすることができる。
本実施形態2における上述の例では、第1まがりばかさ歯車30の歯部35の歯先面36側の一方の接続部41に歯先円弧部Sを設けたのに対応して、第2まがりばかさ歯車50の歯部55の歯もと側の一方の接続部63に歯もと円弧部Mを形成するようにしたが、これに代えて、第1まがりばかさ歯車30の歯部35の歯先面36側の2つの接続部41,42の双方に歯先円弧部Sを設けた場合には、第2まがりばかさ歯車50の歯部55の歯もと側の2つの接続部63,64の双方に歯もと円弧部Mを形成することができる。これにより、さらに、第2まがりばかさ歯車50の歯部55の強度を高めることができる。
さらに、第2まがりばかさ歯車50の歯部55の歯先面56側の接続部61,62に、第1まがりばかさ歯車30の歯部35の歯先面36側の歯先円弧部Sと同様の歯先円弧部Sを形成し、これに対応させて、第1まがりばかさ歯車30の歯部35の歯もと側の接続部43,44に、第2まがりばかさ歯車50の歯部55の歯もと側の歯もと円弧部Mと同様の歯もと円弧部Mを形成するようにしてもよい。つまり、第1まがりばかさ歯車30の歯部35については、歯先面36側の2つの接続部41,42の双方に歯先円弧部Sを形成し、歯もと側の2つの接続部43,44の双方に歯もと円弧部Mを形成する。同様に、第2まがりばかさ歯車30の歯部35については、歯先面36側の2つの接続部61,62の双方に歯先円弧部Sを形成し、歯もと側の2つの接続部63,64の双方に歯もと円弧部Mを形成する。このような第1まがりばかさ歯車30、第2まがりばかさ歯車50によって歯車装置1を構成することにより、両歯車の駆動・被動にかかわらず、また、回転方向にかかわらず、回転時の歯打ち音に起因する騒音を低下させ、また、それぞれの歯部35,55の強度を高めることができる。
さらに、図6に示すように、第1まがりばかさ歯車30の歯部35の2つの歯面37,38のうち、少なくとも一方、例えば、第2まがりばかさ歯車50の歯部55の歯面57に接触する歯面37に、レリービング70を設けた。このレリービング70は、歯部35における歯幅方向の端面から中央側に、例えば歯幅の1/3程度にわたり、歯面37の歯たけ方向のほぼ全体にわたって、歯厚方向のわずかな厚さだけ歯面37を切除するようにして形成するものである。つまり、レリービング70が形成された歯面37は、形成されていない歯面37と比較した場合、歯厚が歯幅方向の端面から中央側へと徐変していることになる。これにより、例えば、第1まがりばかさ歯車30と第2まがりばかさ歯車50とを組み付けた際に、それぞれの軸心CLの取り付け精度がずれたような場合でも、両まがりばかさ歯車30,50の歯部35,55の歯面37,57が歯幅方向の端部で接触するのを防いで、片当たりを防止することができる。なお、第1まがりばかさ歯車30の歯部35の歯面37に、レリービング70を設けるのに代えて、第2まがりばかさ歯車50の歯部50の歯面57側にレリービング70を設けるようにしてもよい。
なお、第1まがりばかさ歯車30、第2まがりばかさ歯車50において、歯面37,57が相互に接触し、さらに、歯面38,58も相互に接触することがあるような場合には、歯面38と歯面58のうちの一方にもレリービングを施すようにするとよい。この場合、既に歯面37にレリービングが施されている場合には、歯面38にではなく歯面58にレリービングを形成し、この逆に、既に歯面38にレリービングが施されている場合には、歯面37にではなく歯面57にレリービングを形成するようにして、1つの歯部35,55には、一方の歯面のみにレリービングが形成されるようにして、歯部35,55の歯厚が薄くなるのを防止するとよい。ただし、歯部35の2つの歯面37,38、歯部55の2つの歯面57,58にレリービングを形成することも可能である。
ここで、上述の第1まがりばかさ歯車30の歯部35、及び第2まがりばかさ歯車50の歯部55に、歯先円弧部S、歯もと円弧部M、レリービングを形成した本願発明品と、これら歯先円弧部S、歯もと円弧部M、レリービングのいずれも形成されていないオリジナル品とについて、騒音、強度(歯もと応力、発生面圧)の観点から比較する。なお、歯先円弧部S及び歯もと円弧部Mは、その曲率半径rが最大となるように、つまり曲率半径rが、上述の内接円の半径Rと同じになるように形成した。また、レリービングについては、相互に接触する歯面のうちの一方にのみ形成するようにした。また、第1まがりばかさ歯車30及び第2まがりばかさ歯車50は、それぞれの軸心CLがほぼ設計上の基準位置(誤差が±0.05程度以内)に配置されているものとする。
ここで、騒音についてはNを、歯もと応力についてはFaを、そして、発生面圧についてはFbをある定数として、オリジナル品と本願発明品とを実験により比較した。その結果、騒音については、オリジナル品が14Nであったのに対して、本願発明品は11Nと低下した。また、歯もと応力については、オリジナル品が24Faであったのに対して、本願発明品では14Faとなり、発生面圧については、オリジナル品が325Fbであったのに対して、本願発明品では145Fbとなった。このように、本願発明に品においては、歯もと応力、発生面圧ともに低下していることがわかり、この結果、さらに大きな力を伝達することが可能であることがわかる。
以上の実施形態1,2で説明したまがりばかさ歯車10、第1まがりばかさ歯車30、第2まがりばかさ歯車50は、合成樹脂材料、例えば、ポリアセタール、ポリアミド、ポリフェニレンスルフィド、ポリブチレンテレフタレート等の熱可塑性材料を射出成形することによって形成することができる。
また、図6に示すように、レリービング70を施すことにより、まがりばかさ歯車の組み付け時に、軸心等の組み付け誤差が発生した場合でも、歯面37の片当たりを防止して、歯幅方向の中央側で相手歯車の歯面と接触させることができる。
上述の実施形態2に係る歯車装置1においては、まがりばかさ歯車30の歯厚とまがりばかさ歯車50の歯幅とが同じである場合を説明した。図7を参照して、まがりばかさ歯車50の歯幅W1とまがりばかさ歯車80の歯幅W2とが異なる場合、すなわち、まがりばかさ歯車50の歯幅W1よりも、まがりばかさ歯車80の歯幅W2の方が広い場合について説明する。なお、まがりばかさ歯車50は、図4に示すまがりばかさ歯車50と同様であるので説明は省略する。まがりばかさ歯車80は、図4に示すまがりばかさ歯車30に対して、歯幅W2がこれよりも広い点を除いて、同様の構成である。すなわち、まがりばかさ歯車80は、小径端部81、大径端部82、外周面83、軸孔84、複数の歯部85を備えている。そして、歯すじHに直交する歯直角断面Ta,Tb,Tc(図3(a),(b),(c)参照)は、歯すじHに沿って小径端部81から大径端部82に向かうに従って大きくなっている。
上述のまがりばかさ歯車80は、歯幅W2が、まがりばかさ歯車50の歯幅W1よりも広くなるように形成されている。したがって、両者の歯部55,85を咬み合わせた場合に、まがりばかさ歯車50の歯部55は、歯幅方向の全幅にわたって噛み合い領域R1となるのに対して、まがりばかさ歯車80の歯部85は、歯部85のうち、小径端部81側の一部及び大径端部82側の一部が、噛み合い領域R1外からはみ出してはみ出し部R2,R3となる。そして、これらはみ出し部R2,R3については、歯先円弧部S(図3参照)の曲率半径rの大きさは、任意とすることができる。すなわち、まがりばかさ歯車50,80の歯部55,85の噛み合い領域R1内においては、少なくとの一方の歯部の噛み合い面側の歯先円弧部Sは、小径端部51,81側から大径端部52,82側に移動するのに従って、曲率変形rが、歯直角断面の2つの歯面と歯先面とに内接する内接円の半径Ra,Rb,Rc(図3参照)を超えない範囲内で徐々に大きくなるように形成されているのに対して、噛み合い領域R1外にあるはみ出し部R2,R3については、歯先円弧部Sの曲率半径rの大きさは、任意に設定することができる。例えば、噛み合い領域R1内と同様に、徐々に大きくしても、また、一定にするようにしてもよい。なお、図7の例では、はみ出し部R2,R3が歯すじHに沿って噛み合い領域R1の両側に形成される場合を説明したが、はみ出し部が噛み合い領域R1の片側に形成される場合についても、このはみ出し部の歯先円弧部Sの曲率変形rの大きさは任意とすることができる。
本発明に係るまがりばかさ歯車及び歯車装置は、利用分野は限定されず、一般的なまがりばかさ歯車、及びまがりばかさ歯車を使用した歯車装置に適用することが可能である。
図1は、まがりばかさ歯車10の正面図(図2中の矢印F方向から見た図)である。 図2は、図1中のA−A線に沿って切断して示す断面図である。 図3(a),(b),(c)は、本発明に係るまがりばかさ歯車10において、軸心CLに直交する仮想平面Hと歯部15とが交差する断面Tを示す図あり、図3(a)は仮想平面Hが小径端部11と一致したとき(軸心CL上のaに位置したとき)の断面Taを矢印A−A方向から見た図、図3(b)は仮想平面Hが軸心CL上のbに位置したときの断面Tbを矢印B−B方向から見た図、図3(c)は仮想平面Hが大径端部12と一致したとき(軸心CL上のcに位置したとき)の断面Tcを矢印C−C方向から見た図である。 図4は、歯幅が同じまがりばかさ歯車30,50を咬み合わせた状態を示す、図2に相当する図である。 図5は、図4中のD−D線に沿って切断して示す断面図である。 図6は、歯面に形成したレリービングを説明する斜視図である。 図7は、歯幅が異なるまがりばかさ歯車50,80を咬み合わせた状態を示す、図2に相当する図である。
符号の説明
10……まがりばかさ歯車、11,31,51……小径端部、12,32,52……大径端部、13,33,53……外周面、15,35,55……歯部、16,36,56……歯先面、17,18,37,38,57,58……歯面、20,40,60……歯底面、21,22,41,42,61,62……接続部、23,24,43,44,63,64……歯もと側の接続部、30……第1まがりばかさ歯車、50……第2まがりばかさ歯車、CL……軸心(回転中心)、H……歯すじ、M……歯もと円弧部、R……内接円の半径、r……歯先円弧部,歯もと円弧部の曲率半径、R1……噛み合い領域、S……歯先円弧部、T,Ta,Tb,Tc……歯直角断面、

Claims (9)

  1. 歯底円錐の外周面に、歯すじが曲がった歯部を周方向に沿って複数有し、前記歯部における前記歯すじに直交する歯直角断面が前記歯すじに沿って小径端部側から大径端部側に移動するのに従って前記歯直角断面の歯形形状が徐々に大きくなるまがりばかさ歯車において、
    前記歯部は、前記歯直角断面において噛み合い側の歯面と歯先面との接続部に円弧状に形成された歯先円弧部を有し、
    前記歯先円弧部は、
    前記歯直角断面が前記歯すじに沿って噛み合い領域内における前記小径端部側から大径端部側に移動するのに従って、曲率半径が、前記歯直角断面の2つの前記歯面と前記歯先面とに内接する内接円の半径を超えない範囲内で徐々に大きくなる、
    ように形成されている、
    ことを特徴とするまがりばかさ歯車。
  2. 歯底円錐の外周面に、歯すじが曲がった歯部を周方向に沿って複数有し、前記歯部における前記歯すじに直交する歯直角断面が前記歯すじに沿って小径端部側から大径端部側に移動するのに従って前記歯直角断面の歯形形状が徐々に大きくなるまがりばかさ歯車において、
    前記歯部は、前記歯直角断面において2つの歯面と歯先面との2つの接続部に円弧状に形成された歯先円弧部を有し、
    前記歯先円弧部は、
    前記歯直角断面が前記歯すじに沿って噛み合い領域内における前記小径端部側から大径端部側に移動するのに従って、曲率半径が、前記歯直角断面の2つの前記歯面と前記歯先面とに内接する内接円の半径を超えない範囲内で徐々に大きくなる、
    ように形成されている、
    ことを特徴とするまがりばかさ歯車。
  3. 前記歯先円弧部は、前記曲率半径が、前記内接円の半径に等しい、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のまがりばかさ歯車。
  4. 前記歯部の2つの前記歯面のうち、少なくとも一方の前記歯面における歯幅方向の両端部分にレリービングを施した、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のまがりばかさ歯車。
  5. 歯底円錐の外周面に、歯すじが曲がった歯部を周方向に沿って複数有し、前記歯部における前記歯すじに直交する歯直角断面が前記歯すじに沿って小径端部側から大径端部側に移動するのに従って前記歯直角断面の歯形形状が徐々に大きくなる第1まがりばかさ歯車と前記第1まがりばかさ歯車に噛合する第2まがりばかさ歯車とを備えた歯車装置において、
    前記第1まがりばかさ歯車の前記歯部は、前記歯直角断面において噛み合い側の歯面と歯先面との接続部に円弧状に形成された歯先円弧部を有し、
    前記歯先円弧部は、
    前記歯直角断面が前記歯すじに沿って噛み合い領域内における前記小径端部側から大径端部側に移動するのに従って、曲率半径が、前記歯直角断面の2つの前記歯面と前記歯先面とに内接する内接円の半径を超えない範囲内で徐々に大きくなる、
    ように形成されており、
    前記第2まがりばかさ歯車の前記歯部は、前記歯直角断面において前記噛み合い側の歯面と歯底面との接続部に円弧状に形成された歯もと円弧部を有し、
    前記歯もと円弧部は、
    前記歯直角断面が前記歯すじに沿って噛み合い領域内における前記小径端部側から大径端部側に移動するのに従って、曲率半径が、前記歯直角断面において、前記第1まがりばかさ歯車の前記歯先円弧部の曲率半径未満の範囲内で徐々に大きくなる、
    ように形成されている、
    ことを特徴とする歯車装置。
  6. 歯底円錐の外周面に、歯すじが曲がった歯部を周方向に沿って複数有し、前記歯部における前記歯すじに直交する歯直角断面が前記歯すじに沿って小径端部側から大径端部側に移動するのに従って前記歯直角断面の歯形形状が徐々に大きくなる第1まがりばかさ歯車と前記第1まがりばかさ歯車に噛合する第2まがりばかさ歯車とを備えた歯車装置において、
    前記第1まがりばかさ歯車の前記歯部は、前記歯直角断面において2つの歯面と歯先面との2つの接続部に円弧状に形成された歯先円弧部を有し、
    前記歯先円弧部は、
    前記歯直角断面が前記歯すじに沿って噛み合い領域内における前記小径端部側から大径端部側に移動するのに従って、曲率半径が、前記歯直角断面の2つの前記歯面と前記歯先面とに内接する内接円の半径を超えない範囲内で徐々に大きくなる、
    ように形成されており、
    前記第2まがりばかさ歯車の前記歯部は、前記歯直角断面において2つの歯面と2つの歯底面との2つの接続部に円弧状に形成された歯もと円弧部を有し、
    前記歯もと円弧部は、
    前記歯直角断面が前記歯すじに沿って噛み合い領域内における前記小径端部側から大径端部側に移動するのに従って、曲率半径が、前記歯直角断面において、前記第1まがりばかさ歯車の前記歯先円弧部の曲率半径未満の範囲内で徐々に大きくなる、
    ように形成されている、
    ことを特徴とする歯車装置。
  7. 前記第2まがりばかさ歯車の歯部の2つの前記歯面と前記歯先面との接続部には、前記第1まがりばかさ歯車の歯部の2つの前記歯先円弧部と同様の歯先円弧部が形成されている、
    ことを特徴とする請求項6に記載の歯車装置。
  8. 前記第1まがりばかさ歯車の歯部の2つの前記歯面と2つの前記歯底面との接続部には、前記第2まがりばかさ歯車の歯部の2つの前記歯もと円弧部と同様の歯もと円弧部が形成されている、
    ことを特徴とする請求項7に記載の歯車装置。
  9. 前記第1まがりばかさ歯車の歯部の2つの歯面と前記第2まがりばかさ歯車の歯部の2つの歯面とのうち、相互に接触する2つの歯面の少なくとも一方における歯幅方向の両端部分にレリービングを施した、
    ことを特徴とする請求項5乃至8のいずれか1項に記載の歯車装置。
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