JP4919281B2 - 筒状組立柱の建柱用道具およびその建柱方法 - Google Patents

筒状組立柱の建柱用道具およびその建柱方法 Download PDF

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Description

本発明は、筒状組立柱の建柱用道具およびその建柱方法に関し、詳しくは、筒状組立柱を規定通りに組み立てて建柱することのできるものに関する。
従来、電柱を立てる建柱用車両などの入っていけないような山中などの場合には、一般的な一本ものの電柱に代えて、両端部の開口する直線状筒形状に形成されて先端部よりも基端部側が大面積で開口するように作製された、所謂、直管状円錐台形の単位部材を積み重ねることにより筒状組立柱を組み立てて、電柱と同様に利用することが行われている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−207629号公報
しかしながら、このような従来の筒状組立柱の建柱にあっては、直管状円錐台形部材を長さ方向に連続するように順次に入れ子方式に積み重ねる際に、上側の直管状円錐台形部材の先端部を木槌などで打ち込むことにより組み立てるため、周方向に均等に嵌合させて組み合わせることが難しく、建柱後に取り付けた物品の荷重などにより組立形状が変化してしまう可能性がある。
このように筒状組立柱の組立形状が変化してしまうと、例えば、振れ止めワイヤーなどが緩んでしまうことになる。また、直管状円錐台形部材の先端部の一部が木槌などの打撃により変形してしまうと、組み立てることができなくなったり、十分な強度が得られる程度に打ち込むことができなくなってしまう場合がある。
そこで、本発明は、筒状組立柱を規定通りに組み立てて建柱することを容易に実現することのできる筒状組立柱の建柱用道具やその建柱方法を提供して、筒状組立柱をより使い易くすることを目的とする。
上記課題を解決する筒状組立柱の建柱用道具の第1の発明は、両端部の開口する直線状筒形状に形成されて先端部よりも基端部側が大面積で開口するように形成された直管状台形部材を、該直管状台形部材の基端部を下側にして台板部材上に載置し、当該先端部に基端部を被せるようにして積み重ねることにより組み立てる筒状組立柱の建柱用道具であって、直管状台形部材の先端部の開口端部に引っ掛ける少なくとも3つ以上のフックと、該フックおよび台板部材の双方に線状部材を連結させて当該フックを台板部材に接近させる方向に牽引する牽引手段と、を備えていることを特徴とするものである。
この発明では、直管状台形部材の先端部の開口端部の、例えば、略均等間隔の3箇所以上にフックを引っ掛けて台板部材との間の線状部材の長さを短くする方向に、同時に、あるいは、作業箇所を変えて、徐々に牽引することを繰り返すことにより、開口部同士を組み合わせる深さを全周方向で均等にしつつ嵌合接合させることができる。したがって、設計通りの規定形状に筒状組立柱を組み立てることができ、所望の強度を備えた筒状組立柱を設置することができる。
上記課題を解決する筒状組立柱の建柱用道具の第2の発明は、上記第1の発明の特定事項に加え、前記フックは、直管状台形部材の先端部の開口端部に引掛可能にフック形状に屈曲するフック形状部と、該フック形状の反対側に配設されて牽引手段の線状部材に連結される連結部と、を備えており、フック形状部の開口端部の内面、端面および外面に対面する内面部が幅広形状に形成されていることを特徴とするものである。
この発明では、直管状台形部材の先端部の開口端部に引っ掛けたフックのフック形状部は、幅広に形成された内面部で、その開口端部の内面、端面および外面に対面接触して牽引力を伝えることができ、その開口端部が小面積で牽引力を受けてしまって変形してしまうことを回避しつつ、開口部同士を所望の深さに組み合わせることができる。したがって、直管状台形部材の先端部の開口端部を変形させることなく、より確実に所望の強度を備えた設計通りの規定形状に筒状組立柱を組み立てることができる。
ここで、このフックは、直管状台形部材に限ることなく、板状材料により囲まれた開口部を有する部材の該板状材料の開口端部に引っ掛けるフックとしても利用することができ、その板状材料を変形させることなく開口端部を略平行方向に牽引する必要がある場合にも用いることができる。
上記課題を解決する筒状組立柱の建柱方法の第1の発明は、両端部の開口する直線状筒形状に形成されて先端部よりも基端部側が大面積で開口するように形成された直管状台形部材を、該先端部に基端部を被せるようにして積み重ねることにより組み立てる筒状組立柱の建柱方法であって、直管状台形部材の基端部を載置可能に該基端部の開口面積よりも大面積に形成されている台板部材、複数本の直管状台形部材、直管状台形部材の先端部の開口端部に引っ掛ける少なくとも3つ以上のフック、および、該フックのそれぞれに配設されて当該フックを台板部材に接近させる方向に牽引する牽引手段を準備する準備工程と、台板部材上に第1直管状台形部材を立てた状態にするとともに該台板部材に牽引手段を連結して該台板部材と第1直管状台形部材の基端部を筒状組立柱の建柱位置に設置する設置工程と、第1直管状台形部材の先端部に第2直管状台形部材の基端部を被せた後に、該第2直管状台形部材の先端部の開口端部に所望の離隔間隔になるようにフックを引っ掛けるとともに該フックに牽引手段を連結する組立工程と、第2直管状台形部材の先端部の開口端部に引っ掛けたフックを台板部材に接近させる方向に牽引手段により牽引する牽引工程と、を備えており、牽引工程では、第2直管状台形部材の先端部が台板部材方向に均等に牽引されるようにフックを台板部材に徐々に接近させることにより該第2直管状台形部材の基端部を第1直管状台形部材の先端部に直線状になるように機械的に嵌合させて連結接合し、組立工程および牽引工程を繰り返すことにより所望の高さに複数本の直管状台形部材を組立接合して建柱することを特徴としている。
この発明では、台板部材側の直管状台形部材の先端部に次の直管状台形部材の基端部を被せて、その上側の直管状台形部材の先端部の開口端部に、例えば、略均等間隔になるように引っ掛けたフックを下方の台板部材に接近させる方向に徐々に牽引することにより、その先端部を入れ子式に基端部内に差込進入させて直線状になるように全周方向で均等な深さで組み合わせることができ、機械的に嵌合させて連結接合させることができる。この組立と牽引を直管状台形部材毎に繰り返すことにより複数本の直管状台形部材を積み重ねて所望の高さに接合した筒状組立柱に組み立てることができる。したがって、所望の強度を有する規定の形状の筒状組立柱を組み立てて設置することができる。
上記課題を解決する筒状組立柱の建柱方法の第2の発明は、上記第1の発明の特定事項に加え、前記牽引工程では、牽引対象にするフックを順次に変えて台板部材に接近させる牽引作業を繰り返し行うことにより第2直管状台形部材の先端部を台板部材方向に均等に牽引することを特徴としている。
この発明では、上側の直管状台形部材の先端部の開口端部に引っ掛けたフックを、作業箇所を変えつつ順次に下方の台板部材に接近させる方向に徐々に牽引することを繰り返すことにより、その先端部と基端部とを全周方向で均等な深さに組み合わせて機械的に嵌合させて連結接合させることができる。したがって、フックを同時に牽引する、言い換えると、複数人で牽引する作業を行うことなく、一人でも作業することができる。
上記課題を解決する筒状組立柱の建柱方法の第3の発明は、上記第1または第2の発明の特定事項に加え、前記牽引手段は、フックのそれぞれに連結されているとともに台板部材上の直管状台形部材の基端部外方に連結される複数本の線状部材のそれぞれに介装されており、前記設置工程では、台板部材に連結した線状部材が露出する程度に台板部材および第1直管状台形部材の基端部を埋設して設置し、前記組立工程および牽引工程を繰り返すことにより所望の高さに複数本の直管状台形部材を組立接合した後には、直管状台形部材の先端部の開口端部に引っ掛けたフックを外すとともに台板部材に連結した線状部材を埋設する始末工程を行うことを特徴としている。
この発明では、上側の直管状台形部材の先端部の開口端部に引っ掛けたフックが外されて回収される一方、台板部材側に連結された線状部材が埋設される。したがって、牽引手段を回収することができるとともに、台板部材側の線状部材が設置場所に残って邪魔になることもなく、筒状組立柱の建柱作業を終了することができる。
このように本発明によれば、直管状の円錐台形や角錐台形などの直管状台形部材の端部同士を全周方向で均等になる所望の深さで組み合わせて、設計通りの筒状組立柱に容易に組み立てることができる。したがって、建柱後に取り付けた物品の荷重などにより組立形状が変化してしまうことのない、所望の強度を有する規定形状の筒状組立柱に容易に組み立てることができる。
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図6は本発明に係る筒状組立柱の建柱用道具および筒状組立柱の建柱方法の一実施形態を説明する図である。
まず、筒状組立柱の組立用の直管状台形部材を説明する。図1において、その直管状台形部材100は、両端部の開口する直線状の円筒形状に形成されており、その先端部101よりも基端部102側が大面積で開口する円錐台形に形成されている。
この直管状台形部材100は、先端部101に他の直管状台形部材100の基端部102を被せるようにして積み重ねることにより組み立てることができ、図2に示すように、直径の異なる相似形状に作製したものを図3に示す板状の台板部材200上に順次に立設して組み合わせることにより所望の高さにすることができる。
次に、筒状組立柱の建柱用道具を説明する。この筒状組立柱の建柱用道具は、図4に示すフック10と、図5に示す牽引機(牽引手段)30と、を備えて構成されており、直管状台形部材100を台板部材200上で積み重ねるように組み合わせて筒状組立柱を建柱する際に用いる。
フック10は、図4に示すように、直管状台形部材100の先端部101の開口端部に引掛可能にフック形状に屈曲するフック形状部11と、このフック形状部11に連続する延長部12と、を有する形状に形成されている。
このフック10は、フック形状部11のU字形状に開口する内面に同様にU字形状に形成された幅広の板状部材13が溶接されるなどして固設されており、延長部12の端部(フック形状部11の反対側)には貫通穴12aが開口して、例えば、後述する牽引機30のフック31aを引掛可能なリング部材(連結部)14がその貫通穴12aに取り付けられている。
ここで、本実施形態で用いる台板部材200は、図3に示すように、直管状台形部材100の基端部102を下側にして載置することができるように、その基端部102の開口面積よりも大面積に、例えば、その基端部102の直径の2倍程度を一辺とする正方形に形成されており、その基端部102の周囲で均等間隔になる3箇所に、例えば、後述する牽引機30のフック31aを引掛可能にU字部材21が溶接などして固設されている。
牽引機30は、図5に示すように、フック10のリング部材14や台板部材200のU字部材21に引っ掛け可能に一般的なフック形状に形成されているフック31aが先端部に連結されている2本の引掛ワイヤー(線状部材)31と、この引掛ワイヤー31を牽引する牽引機本体32と、を備えており、牽引機本体32が、引掛ワイヤー31を掴むクリップ35aを先端部に連結されている2本の牽引ワイヤー(線状部材)35と、これら牽引ワイヤー35が連結されて一方向に自由回転するとともに逆回転を制限されるように、例えば、ラチェット機構を内蔵する回転ドラム36と、この回転ドラム36に一方向に回転させる力を付与するレバー37と、を具備することにより構築されている。
これにより、牽引機30は、牽引機本体32のレバー37を往復回動させることにより回転ドラム36が逆回転を制限されつつ一方向に回転されて牽引ワイヤー35を巻き取ることができ、その牽引ワイヤー35先端のクリップ35aにより連結されている引掛ワイヤー31のフック31a間の距離を短くする方向に牽引することができる。なお、回転ドラム36は、逆回転の制限を解除することにより巻き取った牽引ワイヤー35を巻き戻すことができ、この解除によりレバー37による一方向への自由回転を再度許容することができるように設計されている。
次に、筒状組立柱の建柱方法を説明する。まず、径の異なる複数の直管状台形部材100と、3個のフック10と、1枚の台板部材200と、3組の牽引機30(引掛ワイヤー31および牽引機本体32)と、を準備する。
次いで、図6に示すように、筒状組立柱の建柱箇所を掘削して台板部材200を水平に載置した後に、その台板部材200上に準備した最大径の直管状台形部材100の基端部102を下にして立てた状態で載置し、この後に、その直管状台形部材100の先端部101に、次の直管状台形部材100の基端部102を被せるように積み重ねて組み合わせる。
次いで、上側の直管状台形部材100の先端部101の開口端部にフック10を引っ掛けるとともに、そのフック10のリング部材14に牽引機30の一方の引掛ワイヤー31先端のフック31aを引っ掛ける。また、牽引機30の他方の引掛ワイヤー31先端のフック31aを台板部材200のU字部材21に引っ掛ける。この後に、その牽引機本体32のそれぞれの牽引ワイヤー35先端のクリップ35aを引掛ワイヤー31のそれぞれに連結する。この作業を、台板部材200のU字部材21毎に行って、上側の直管状台形部材100の先端部101の開口端部にフック10が均等間隔になるように引っ掛けるとともに、その3箇所の牽引機本体32のレバー37を回動させて牽引ワイヤー35を巻き取ることにより、フック10と台板部材200のU字部材21の間のワイヤー31、35が緩んだ状態にならない程度に全長を短くし、上側の直管状台形部材100の先端部101のフック10を台板部材200に近接させる方向に牽引可能にセットする。
次いで、牽引機本体32のレバー37をさらに回動させて牽引ワイヤー35を巻き取る作業を、直管状台形部材100の周囲3箇所の牽引機30毎に繰り返し行うことにより、上側の直管状台形部材100の先端部101の開口端部に引っ掛けた3箇所のフック10を台板部材200の3箇所のU字部材21に引っ掛けたフック31aに接近させる方向に順次に牽引して、上側(第2)の直管状台形部材100の基端部102に下側(第1)の直管状台形部材100の先端部101を入れ子式に差し込んで被さる深さを徐々に大きくし、上側の直管状台形部材100の基端部102内に下側の直管状台形部材100の先端部101を設計寸法まで進入させることによって周囲方向に均等に嵌入させて直線状になるように機械的に連結する。
すなわち、牽引機30による牽引作業を直管状台形部材100の周囲3箇所毎に順次に繰り返し行うことにより、上側の直管状台形部材100の基端部102を下側の直管状台形部材100の先端部101に周囲方向に均等な寸法で徐々に進入させることができ、直管状台形部材100を直線状に嵌合させて連結接合することができる。なお、ここでは、直管状台形部材100の周囲3箇所の牽引機30を一人の作業者が順次に操作する場合を説明するが、3人が同時に操作して周囲方向に均等に嵌入・連結させることもできる。
次いで、下側の直管状台形部材100の基端部102と、牽引機30の下側の引掛ワイヤー31と、台板部材200と、を一緒に埋設して、筒状組立柱の基礎を設置固定する。ここで、本実施形態では、台板部材200および直管状台形部材100の基端部102を埋設して設置固定する設置工程と、下側の直管状台形部材100の先端部101に上側の直管状台形部材100の基端部102を被せた状態にして牽引機30をセットする組立工程と、上側の直管状台形部材100の先端部101に引っ掛けたフック10を台板部材200に接近させる方向に牽引機30により牽引する牽引工程と、を混合して行っているが、これに限るものではなく、牽引機30のフック31aをU字部材21に引っ掛けた台板部材200と直管状台形部材100の基端部102を埋設固定する設置工程を行った後に、その直管状台形部材100の先端部101に次の直管状台形部材100の基端部102を被せるとともに、上側の直管状台形部材100の先端部101にフック10を引っ掛ける組立工程を行い、この後に、上側の直管状台形部材100の先端部101に引っ掛けたフック10を台板部材200に接近させる牽引工程を行ってもよいことは言うまでもない。
次いで、牽引機30の回転ドラム36の逆回転の制限を解除することによりフック31a間の距離を短くするように(フック10を牽引するように)巻き取った牽引ワイヤー35を巻き戻して上側の直管状台形部材100の先端部101に引っ掛けたフック10を外す。この後には、以降同様に、次の直管状台形部材100の基端部102を上側の直管状台形部材100の先端部101に被せるように積み重ねて組み合わせた後に、その組み合わせた後の上側の直管状台形部材100の先端部101の開口端部に3組の牽引機30のワイヤー35、31先端のフック10を均等間隔になるように引っ掛けて、牽引機30毎にその3箇所のフック10を台板部材200の3箇所のU字部材21に接近させる方向に牽引する作業を順次に繰り返し行うことにより、上側の直管状台形部材100の基端部102内に下側の直管状台形部材100の先端部101を設計寸法まで進入させることによって直線状に嵌入させて連結接合する。
このとき、上側の直管状台形部材100の先端部101の開口端部に引っ掛けるフック10は、フック形状部11の幅広の板状部材13の内面がその先端部101の開口端部の内面、端面および外面に対面接触して牽引機30による牽引力を伝えることができ、フック31aのような棒状部材が小面積で当接してその牽引力により先端部101の開口端部が変形してしまうことを回避することができる。このため、直管状台形部材100の先端部101を変形させることなく、その先端部101を基端部102と設計通りの機械的強度を得られるように嵌合させて連結接合することができる。なお、フック10のリング部材14にフック31aを引っ掛けて連結する引掛ワイヤー31は、このように徐々に高くなる直管状台形部材100の先端部101の開口端部にそのフック10を引っ掛けることから長めに、あるいは、複数種の長さのものが準備されており、反対に、台板部材200のU字部材21にフック31aを引っ掛ける引掛ワイヤー31は、手元で牽引機本体32を操作する必要があることから、その程度の長さのものを準備すればよい。
そして、このように上側の直管状台形部材100の基端部102内に下側の直管状台形部材100の先端部101を設計寸法まで進入させて嵌合連結する作業を必要な高さになるまで行って、直線状の筒状組立柱に組み立てた後には、牽引機30の回転ドラム36の逆回転の制限を解除することによりフック31a間の距離を短くするように巻き取った牽引ワイヤー35を巻き戻して上側の直管状台形部材100の先端部101の開口端部に引っ掛けたフック10を外して回収するとともに、そのフック10に引っ掛けた引掛ワイヤー31と牽引機本体32とを回収する一方、台板部材200のU字部材21にフック31aを引っ掛けた引掛ワイヤー31を邪魔にならないようにそのまま埋めて(始末工程を行って)、この筒状組立柱の建柱作業を完了する。
このように本実施形態においては、フック10および牽引機30を用いるだけで直管状台形部材100の先端部101と基端部102を周方向に均等な所望深さで嵌合させることができ、設計通りの機械的強度の筒状組立柱に容易に組み立てることができる。したがって、建柱後に取り付けた物品の荷重などにより組立形状が変化してしまうことのない筒状組立柱を建柱することができる。
これまで本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。例えば、直管状の円錐台形の直管状台形部材100を組み立てて筒状組立柱を建柱する場合を一例に説明するが、角錐台形などの直管状台形部材の端部同士を組み合わせる場合にも用いることができ、この場合には、4つのフック10と4組の牽引機30を用いればよい。
本発明に係る筒状組立柱の建柱用道具および筒状組立柱の建柱方法の一実施形態を説明する図であり、その筒状組立柱に組み立てる一部材を示す平面図である。 その筒状組立柱の組み立て状態を示す立面図である。 その筒状組立柱を載置して支持させる台板部材を示す図であり、(a)はその平面図、(b)はその側面図である。 その筒状組立柱の建柱用道具の一部品であるフックを示す図であり、(a)はその平面図、(b)はその側面図、(c)はその上面図である。 その筒状組立柱の建柱用道具の一部品である牽引機を示す図であり、(a)はその牽引機本体を示す平面図、(b)はその牽引機本体に取り付ける部品を示す平面図である。 その筒状組立柱の建柱作業の途中の状態を示す立面図である。
符号の説明
10……フック 11……フック形状部 12……延長部 13……板状部材 14……リング部材 21……U字部材 30……牽引機 31……引掛ワイヤー 31a……フック 32……牽引機本体 35……牽引ワイヤー 35a……クリップ 36……回転ドラム 37……レバー 100……直管状台形部材 101……先端部 102……基端部 200……台板部材

Claims (5)

  1. 両端部の開口する直線状筒形状に形成されて先端部よりも基端部側が大面積で開口するように形成された直管状台形部材を、該直管状台形部材の基端部を下側にして台板部材上に載置し、当該先端部に基端部を被せるようにして積み重ねることにより組み立てる筒状組立柱の建柱用道具であって、
    直管状台形部材の先端部の開口端部に引っ掛ける少なくとも3つ以上のフックと、該フックおよび台板部材の双方に線状部材を連結させて当該フックを台板部材に接近させる方向に牽引する牽引手段と、を備えていることを特徴とする筒状組立柱の建柱用道具。
  2. 前記フックは、直管状台形部材の先端部の開口端部に引掛可能にフック形状に屈曲するフック形状部と、該フック形状の反対側に配設されて牽引手段の線状部材に連結される連結部と、を備えており、
    フック形状部の開口端部の内面、端面および外面に対面する内面部が幅広形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の筒状組立柱の建柱用道具。
  3. 両端部の開口する直線状筒形状に形成されて先端部よりも基端部側が大面積で開口するように形成された直管状台形部材を、該先端部に基端部を被せるようにして積み重ねることにより組み立てる筒状組立柱の建柱方法であって、
    直管状台形部材の基端部を載置可能に該基端部の開口面積よりも大面積に形成されている台板部材、複数本の直管状台形部材、直管状台形部材の先端部の開口端部に引っ掛ける少なくとも3つ以上のフック、および、該フックのそれぞれに配設されて当該フックを台板部材に接近させる方向に牽引する牽引手段を準備する準備工程と、
    台板部材上に第1直管状台形部材を立てた状態にするとともに該台板部材に牽引手段を連結して該台板部材と第1直管状台形部材の基端部を筒状組立柱の建柱位置に設置する設置工程と、
    第1直管状台形部材の先端部に第2直管状台形部材の基端部を被せた後に、該第2直管状台形部材の先端部の開口端部に所望の離隔間隔になるようにフックを引っ掛けるとともに該フックに牽引手段を連結する組立工程と、
    第2直管状台形部材の先端部の開口端部に引っ掛けたフックを台板部材に接近させる方向に牽引手段により牽引する牽引工程と、を備えており、
    牽引工程では、第2直管状台形部材の先端部が台板部材方向に均等に牽引されるようにフックを台板部材に徐々に接近させることにより該第2直管状台形部材の基端部を第1直管状台形部材の先端部に直線状になるように機械的に嵌合させて連結接合し、
    組立工程および牽引工程を繰り返すことにより所望の高さに複数本の直管状台形部材を組立接合して建柱することを特徴とする筒状組立柱の建柱方法。
  4. 前記牽引工程では、牽引対象にするフックを順次に変えて台板部材に接近させる牽引作業を繰り返し行うことにより第2直管状台形部材の先端部を台板部材方向に均等に牽引することを特徴とする請求項3に記載の筒状組立柱の建柱方法。
  5. 前記牽引手段は、フックのそれぞれに連結されているとともに台板部材上の直管状台形部材の基端部外方に連結される複数本の線状部材のそれぞれに介装されており、
    前記設置工程では、台板部材に連結した線状部材が露出する程度に台板部材および第1直管状台形部材の基端部を埋設して設置し、
    前記組立工程および牽引工程を繰り返すことにより所望の高さに複数本の直管状台形部材を組立接合した後には、直管状台形部材の先端部の開口端部に引っ掛けたフックを外すとともに台板部材に連結した線状部材を埋設する始末工程を行うことを特徴とする請求項3または4に記載の筒状組立柱の建柱方法。
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