JP4918293B2 - 容器陳列構造体及びそれに使用する包装用袋 - Google Patents

容器陳列構造体及びそれに使用する包装用袋 Download PDF

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Description

本発明は容器陳列構造体及びそれに使用する包装用袋に関するものである。更に詳しくは、例えば飲料用の缶容器や瓶容器あるいはペットボトルなどを複数本まとめて包装袋で包装し、さらにその包装構成体を積み重ねて陳列する、容器陳列構造体及びそれに使用する包装用袋であって、陳列する際に包装構成体を積み重ねる作業を容易に、かつ確実に行うことができ、積み重ねた後に包装構成体が横方向にずれないようにして容器陳列構造体が崩れることを防止できるものに関する。
例えば缶ビールの販売形態としては、24本入の箱容器を積み上げる形態や、持ち運びがしやすく金額的にも買いやすい6本入の紙包装構成体を積み上げる形態などがある。さらに、6本入での販売形態としては、消費者がより買いやすいように、把手を備え合成樹脂シートでつくられた包装用袋に缶を収容し、これを積み重ねて陳列する形態もある。
このように、包装用袋に缶を収容し、その包装構成体を積み重ねて陳列する形態で使用されている包装用袋としては、例えば特許文献1記載の「提げ手付き袋体」がある。
この袋体は、袋本体を膨らませたときの大きさが、例えば6缶が内部でそれ程ガタつくことなく、ちょうど収まるように形成されている。そして、袋本体の開口側の縁部は、収容される容器の高さと同じくらいの高さに形成されている。また、縁部は本体の他の部分と同じように一枚の合成樹脂製のフィルムまたはシートで形成され、特に補強もされていない。なお、この袋体は、提げ手の取り付け基部が破れにくいように補強されている点に特徴を有しているものである。
特開2001−301771
しかしながら、特許文献1記載の袋体には、比較的重い飲料缶などを収容しても袋が破れにくいという使い良さはあるものの、次のような課題があることもわかってきた。
まず、例えば特許文献1の図5に示されているペットボトルより高さの低い缶容器を上記袋体に収容する場合において、缶容器より高くなっている袋体の開口縁部の開口部の大きさは袋体の胴部の大きさと同じである。
このため、袋体に缶容器を収容した包装構成体を積み重ねて陳列する場合、袋体の開口部の大きさに余裕がないので、上部側の包装構成体底部を下部側の包装構成体の袋体開口部に内入れする作業が容易にはできない。さらに、開口縁部は上記のように特に補強されているわけでなく、柔らかく保形性が悪いので、この作業をなおさら困難にしている。
(本発明の目的)
本発明の目的は、例えば飲料用の缶容器や瓶容器あるいはペットボトルなどを複数本まとめて包装袋で包装して包装構成体とし、さらにその包装構成体を積み重ねて陳列する容器陳列構造体及びそれに使用する包装用袋であって、陳列するために容器陳列構造体をセッティングする際に、包装構成体を積み重ねる作業を容易に、かつ確実に行うことができるものを提供することである。また、包装構成体を積み重ねた後に、上側の包装構成体が横方向にずれないようにして容器陳列構造体が崩れることを防止できるものを提供することである。
上記課題を解決するために本発明が講じた手段は次のとおりである。
(1)上部に開口部を有する袋本体と、当該袋本体に対向して取り付けられている一対の把手と、を備えた包装用袋の中に、所要数の容器を収容して包装構成体を形成し、当該包装構成体を積み重ねて構成される容器陳列構造体であって、前記袋本体は、柔軟性を有しチューブ状に形成された熱可塑性の合成樹脂製のフィルム又はシートを加工して、袋本体の開口縁部収容される前記容器の上端より高くなるように形成され、前記袋本体に前記容器が収容された状態では、袋本体の開口縁部は、縁辺部が開口部の全周にわたり容器の上端より高く立ち上がって、容器の上面より上方に前記開口縁部で囲まれた収容空間を有する前記包装構成体が形成され、前記本体の前記開口縁部には、前記開口部が拡がりやすいようにす切り込みまたは切除部が設けられており、前記把手は、前記袋本体の開口縁部の内面側に取り付けられており、前記包装構成体は、下側となる包装構成体の前記開口部に上側となる包装構成体の下部を入れて前記収容空間に収められ、収容されている容器を含む上側の包装構成体は、下側の包装用袋に収容された容器の上に積み重ねられることを特徴とする、容器陳列構造体である。
(2)本発明に係る容器陳列構造体は、包装用袋の開口縁部が変形しにくいように補強され保形性を有しているのがより好ましい。
(3)本発明に係る容器陳列構造体は、開口部が拡がりやすいように助ける手段が切り込みまたは切除部であって、その先端または角部がフィルムまたはシートの溶着部に位置しているのがより好ましい。
(4)本発明は、第1の発明に係る容器陳列構造体に使用する包装用袋であって、
上部に開口部を有する袋本体と、当該袋本体に対向して取り付けられている一対の把手と、を備え、前記袋本体は、柔軟性を有しチューブ状に形成された熱可塑性の合成樹脂製のフィルム又はシートを加工して、袋本体の開口縁部が収容される容器の上端より高くなるように形成され、前記袋本体に前記容器が収容された状態では、本体の開口縁部は、縁辺部が開口部の全周にわたり容器の上端より高く立ち上がって、容器の上面より上方に前記開口縁部で囲まれた収容空間が形成されるものであり、前記本体の前記開口縁部には、前記開口部が拡がりやすいようにす切り込みまたは切除部が設けられており、前記把手は、前記袋本体の開口縁部の内面側に取り付けられている、容器陳列構造体に使用する包装用袋である。
(5)本発明に係る包装用袋は、包装用袋の開口縁部が変形しにくいように補強され保形性を有しているのがより好ましい。
(6)本発明に係る包装用袋は、開口部が拡がりやすいように助ける手段が切り込みまたは切除部であって、その先端または角部がフィルムまたはシートの溶着部に位置しているのがより好ましい。
包装用袋の開口部が拡がりやすいように助ける手段としては、例えば切り込みまたは切除部があげられるが、これらに限定するものではなく、例えば開口縁部の素材を伸びやすいものにしたり、細い部分を形成して伸びやすくするなどの各手段も採用できる。なお、切り込みまたは切除部、細い部分を設ける場合、開口部が拡がりやすいように助けることができれば、その設ける位置や数は特に限定しない。
切り込みの場合は、例えば開口縁から切り込まれた構造もあるし、開口縁が一部つながるように残して途中から切り込まれた構造がある。切り込みは、例えば直線的に設ける構造もあるし、曲線的または折れ線的に設ける構造もある。なお、開口縁が一部つながるように残して途中から切り込まれた構造では、つながっている部分が引っ張り力に対し弱く伸びやすくなり、包装用袋の開口部が拡がりやすいように助ける手段と成り得る。
また、切除部の場合は、例えば開口縁から切除された構造もあるし、開口縁が一部つながるように残して途中から切除された構造がある。切除部の形状は、特に限定するものではなく、開口縁を開放するものでは、例えばV字形、U字形などがある。さらに、開口縁を開放せずに一部が残ってつながっているものでは、例えば円形、楕円形、または三角形、四角形などの多角形がある。なお、この開口縁を開放せずに一部を残す構造では、つながっている部分が引っ張り力に対し弱く伸びやすくなり、包装用袋の開口部が拡がりやすいように助ける手段と成り得る。
(作用)
本発明に係る容器陳列構造体及びそれに使用する包装用袋の作用を説明する。なお、ここでは、説明で使用する各構成要件に、後述する実施の形態において各部に付与した符号を対応させて付与するが、この符号は、特許請求の範囲の各請求項に記載した符号と同様に、あくまで内容の理解を容易にするためであって、各構成要件の意味を上記各部に限定するものではない。
販売店で缶ビールの販売を行う際の容器陳列構造体(D)のセッティング(陳列)は次のように行われる。
まず、包装用袋(B,1)に所要数(例えば6本、4本、2本など)の缶ビールの缶容器(C)を収容する。缶容器(C)は、例えば角底袋状になった包装用袋(B,1)の中にほぼ隙間なく整列して本質的にちょうど収まる。包装用袋(B,1)の内底部には、缶容器(C)がより安定するように、厚紙やプラスチックシートなどでつくられた底板(3)を敷いてもよい。
包装用袋(B,1)に缶容器(C)が収容された状態では、包装用袋(B,1)の開口縁部(12)は、縁辺部が開口部(11)の全周にわたり缶容器(C)の上端よりさらに高くなって立ち上がっている。これにより、缶容器(C)の上面より上方には、包装用袋(B,1)の上部の開口縁部(12)で囲まれた収容空間(19)が形成される。
上記のように構成された包装構成体(A)が多数つくられる。そして、これら包装構成体(A)を縦横及び上下方向に配して容器陳列構造体(D)をセッティングする。すなわち、縦横方向へは、各包装構成体(A)が密に整列するように配置する。上下方向へは、各包装構成体(A)を積み重ねるようにして配置する(スタッキング(stacking)と称されることがある)。
包装構成体(A)を積み重ねる際には、上側となる包装構成体(A)の下部は、下側となる包装構成体(A)の包装用袋(B,1)の上部の開口部(11)に入れられて、缶容器(C)の上面より上方の包装用袋(B,1)の開口縁部(12)で囲まれた収容空間(19)に収まる。この作業を包装構成体(A)が縦横及び上下方向に所要の数だけ多層または多重になるよう行うことにより容器陳列構造体(D)が構成される。
上記作業を行うときには、包装用袋(B,1)の開口縁部(12)は、例えば切除部(13)などの開口部(11)が拡がりやすいように助ける手段によって容易に拡げることができるので、上側となる包装構成体(A)の下部を下側となる包装構成体(A)の包装用袋(B,1)の上部の開口部(11)に入れる作業を容易に、かつ確実に行うことができる。
また、包装用袋(B,1)の開口縁部(12)が変形しにくいように補強され保形性を有しているものは、例えばこの開口縁部(12)の剛性が高くなって開口縁部(12)自体がいわゆる自立性を有するようになり、変形して開口部(11)が狭くなってしまうことが防止できるので、上記積み重ねる作業をさらに容易に、かつ確実に行うことができる。また、後述するように積み重ねられたときに上側の包装構成体(A)の下部が横にずれにくいようにするストッパーとしての機能性も向上する。
上側となる包装構成体(A)の下部が下側となる包装構成体(A)の包装用袋(B,1)の上部の開口部(11)に入って収容空間(19)に収まると、収容空間(19)を囲む包装用袋(B,1)の開口縁部(12)がストッパーとしての機能性を発揮し、上側の包装構成体(A)が動いたり横にずれたりしにくく安定しており、これによって容器陳列構造体(D)が崩れることを防止することができる。
なお、包装用袋(B,1)の内底部に底板(3)を敷かない場合は、包装用袋(B,1)の底部のフィルムまたはシートを間に挟んで缶容器(C)同士が積み重なることになり、もともと缶容器(C)はその上部と下部が嵌合できるようになっているので、底板(3)を敷く場合と比較して容器陳列構造体(D)としてはより安定する。
さらに、開口部(11)が拡がりやすいように助ける手段が切り込みまたは切除部(13)であって、その先端または角部がフィルムまたはシートの溶着部(101)に位置しているものは、溶着部(101)自体が補強部となっているので、開口縁部(12)に対して仮に切り込みまたは切除部(13)を引き裂く方向へ力が作用したときに、切り込みまたは切除部(13)の先端または角部を起点とする破れ(ハシリと称されることがある)が生じることを防止できる。
(a)本発明によれば、例えば飲料用の缶容器や瓶容器あるいはペットボトルなどを複数本まとめて包装袋で包装して包装構成体とし、さらにその包装構成体を積み重ねて陳列する容器陳列構造体をセッティングする際に、包装用袋の開口部を拡げることができるので、包装構成体を積み重ねる作業を容易に、かつ確実に行うことができる。また、包装構成体を積み重ねた後、下側の包装用袋の開口縁部がストッパーとなって上部側の包装構成体が横方向にずれないので、容器陳列構造体が崩れることを防止できる。
(b)包装用袋の開口縁部が変形しにくいように補強され保形性を有しているものは、例えばこの開口縁部の剛性や強度が上がって開口縁部自体がいわゆる自立性を有するようになり、変形して開口部が狭くなってしまうことがなく、開口部を拡げる操作もしやすい。これによって、上記積み重ねる作業をさらに容易に、かつ確実に行うことができる。さらには、上側の包装構成体の下部が下側の包装構成体の上部で横にずれにくいようにして容器陳列構造体が崩れることを防止するストッパーとしての機能性も向上する。
(c)包装用袋の開口部が拡がりやすいように助ける手段が切り込みまたは切除部であって、その先端または角部がフィルムまたはシートの溶着部に位置しているものは、溶着部自体が補強部となっているので、開口縁部に対して仮に切り込みまたは切除部を引き裂く方向へ力が作用したときに、切り込みまたは切除部の先端または角部を起点とする破れが生じることを防止できる。
本発明を図に示した実施例に基づき詳細に説明する。
図1は本発明に係る包装用袋の一実施の形態を示し折り畳んだ状態の正面図、
図2は図1に示す包装用袋の側面図、
図3は図1に示す包装用袋の縦断面図、
図4は袋本体の開口縁部の拡大縦断面図、
図5は本発明に係る包装用袋の一実施の形態を示し缶容器を収容した状態の斜視説明図、
図6は包装用袋に缶容器を収容した状態の側面視説明図である。
本実施の形態に係る包装用袋Bは、後述する容器陳列構造体Dにおいて、缶容器を収容して包装する袋として使用されるものである。
包装用袋Bは、袋本体1と一対の把手2、2aにより構成されている。袋本体1は、チューブ状に形成された柔軟性を有し透明な熱可塑性の合成樹脂製シートを、折り曲げ、切断、溶着などで加工して形成されている。また、把手2、2aは、同じく合成樹脂製のシートで形成され、袋本体1の開口縁部12に溶着して取り付けられている。
袋本体1の寸法は、袋を膨らませた状態(使用状態)で、縦が約130mm、横が約190mm、高さが約160mmであり、缶ビールの缶容器Cが6本ちょうど収まる大きさである。また、収容した各缶容器Cの上方には、袋本体1の開口部11の開口縁部12で囲まれた高さ(深さ)約30mmの収容空間19が形成される大きさである。なお、袋本体1の大きさは、収容する物品の大きさによって適宜設定されるものであり、上記した寸法に限定されるものではない。
袋本体1の横方向の両端には、次に説明する折り込みなどを施した上で上下方向に溶着されて溶着線101が設けられている。袋本体1の下側(底側)には、シートを内側に折り込んで下部折り込み部14が形成されており、折り込みによって重なって二箇所に形成された二枚重ね部分は、その横方向両端部において、溶着線101から斜めに溶着され溶着線103が設けられている。
溶着線103は、袋本体1を膨らませたときに正面から見て山形(逆ハ字形)となるよう斜めに溶着されている。この底部構造によって、袋本体1は、膨らませて使用する際には、底部が平坦になるいわゆる角底袋となる。なお、袋底部が角底状となるようにするための袋底部の構造は上記に限定されるものではなく、公知各種の構造が採用できる。
袋本体1の上側(開口部側)には、内部側へ折り込まれた上部折り込み部10が開口部11のほぼ全周にわたり所要幅で設けられている。上部折り込み部10の内側には、同じく開口部11のほぼ全周にわたり補強用シート15が挟み込まれている。補強用シート15は熱可塑性の合成樹脂製シートで形成され、上部折り込み部10の折り込み幅とほぼ同じ幅に形成されており、袋本体1の他の部分に使用しているシートより厚く剛性が高いものが使用されている。
上部折り込み部10及び補強用シート15の下側端辺寄りには、それらのシートを三層で溶着した溶着線102が設けられている。溶着線102は、開口部11の縁辺と平行に設けられ、後述する切除部13近傍で分断されている。この構造により、袋本体1の開口部11側の開口縁部12は、補強用シート15で補強されることによって、内側や外側に倒れたり変形したりしにくくなっており、保形性及び自立性を有している。
袋本体1の開口縁部12の補強は、シートが二枚重ねになるように単に折り込んだだけでもその部分の剛性は高くなるので、作業性に問題がなければ必ずしも上部折り込み部10に補強用シート15を組み合わせる必要はない。さらには、上部折り込み部10も設けずにシートが単層に形成されたものを採用することも可能である。なお、補強用シートとしては、上記合成樹脂製シートに限定するものではなく、例えば厚紙など他の素材を採用することもできる。
また、上部折り込み部10及び補強用シート15の溶着は、上記のように三層を溶着する構造に限定されるものではない。例えば、上部折り込み部10の何れか一方側のシートと補強用シート15を溶着するようにしてもよいし、補強用シート15の幅を小さくして補強用シート15を保持するように上部折り込み部10の両シートのみを溶着するようにしてもよい。
上記把手2、2aは、補強用シート15で補強された上部折り込み部10のうち、袋本体1を折り畳んだ状態での横方向の中間部に相対向して設けられている。把手2、2aは、細長い長方形状のシートで形成され、その両端部が所要の間隔をおいて上部折り込み部10及び補強用シート15と共に四層で溶着され、開口縁部12の内面側に溶着部20により固定されている。把手2、2aは、中間部分が内側または外側に裏返るよう捻ってある
把手2、2aは、本実施の形態では材料として合成樹脂製シートを使用したが、これに限定されるものではなく、把手の形状に型成形されたプラスチック製のもの、紙(合成紙含む)、不織布、布、金属などが採用可能である。また、その取り付け構造(手段)も特に限定するものではなく、熱溶着の他、例えば接着、係合、ステープラなどによる固着などが採用可能である。さらには、上記のように把手として別体のものを取り付けるのではなく、袋本体1の開口縁部12を所要形状に打ち抜くなどして把手の機能を有する孔や持ち手を設けてもよい。
上部折り込み部10のうち、上記袋本体1の横方向の両端の溶着線101と重なる部分には、開口部11が拡がりやすいように助ける手段を構成する切除部13が設けられている。各切除部13は、袋本体1を膨らませたときにU字形となるように形成されており、先端(下端)の中央部が溶着線101と重なるように位置している。なお、切除部13の形成にあたっては、上部折り込み部10の内側に挟み込まれている補強用シート15も同じ形状に切除されている。
なお、本実施の形態では、各切除部13の先端は、上記溶着線102よりやや高い位置に設定されているが、この位置は適宜設定が可能である。すなわち、この位置が下側へ下がる程(切り込みや切除部が下側へ大きくなる程)、袋本体1の開口部11がより容易に、かつ大きく確実に拡がるようになる。
(作用)
図7は本発明に係る容器陳列構造体の一実施の形態を示す正面視説明図である。
容器陳列構造体Dは、上記した包装用袋Bを缶容器Cを収容して包装する袋として使用するものである。
本実施の形態に係る容器陳列構造体Dのセッティングの方法、手順及びその構造については、図1ないし図7を参照して包装用袋Bの作用の説明と共に説明する。
販売店で、例えば缶ビールの販売を行う際の容器陳列構造体Dのセッティングは次のように行われる。
まず、包装用袋Bの袋本体1を膨らませ、厚紙で長方形状に形成され四隅が円弧状に丸めて形成された底板3を袋本体1の内底部に敷く。そして、底板3の上に載せるように、6本のビールの缶容器Cを収容する。各缶容器Cは、角底袋状になった袋本体1の中にほぼ隙間なく整列して本質的にちょうど収まる(図5、図6参照)。各缶容器Cは、平坦な底板3に載せられていることにより安定して収まっている。
包装用袋Bの袋本体1に缶容器Cが上記のように収容された状態では、袋本体1の開口部11の開口縁(縁辺部)は、開口部11の全周にわたり各缶容器Cの上端からさらに高くなって立ち上がっている。本実施の形態では約30mm高くなっているが、この高さは適宜調節して設定することができる。これにより、各缶容器Cの上面より上方には、袋本体1の開口縁部12で囲まれ上部が開口した収容空間19が形成されている。
上記のように包装用袋Bの袋本体1に缶容器Cが収容されて構成された包装構成体Aが多数つくられる。そして、これら包装構成体Aを縦横及び上下方向に配して容器陳列構造体Dをセッティングする。包装構成体Aは、縦横方向へは、各包装構成体Aが密に整列するように配置するが、多少離れても支障はない。また、包装構成体Aは、上下方向へは、各包装構成体Aを積み重ねるようにして配置する。
包装構成体Aを積み重ねる際には、上側となる包装構成体Aの下部は、下側となる包装構成体Aの袋本体1の開口部11に入れられる。このとき、下側となる包装構成体Aの袋本体1の把手2、2aは、袋本体1の中に入れるようにして容器陳列構造体Dの外観が見苦しくならないようにすると共に、例えば把手2、2aに物が引っ掛かるなどして容器陳列構造体Dが崩れる原因となることがないようにする。
なお、把手2、2aには、例えば折り癖や曲がり癖などを予め設けるなど、把手2、2aが自然に袋本体1の内部側に入るようにする手段を備えるようにしてもよい。
これにより、各缶容器Cの上面より上方の袋本体1の開口縁部12で囲まれた収容空間19に収まる。このとき、上側の包装構成体Aの底部外面に下側の包装構成体Aの袋本体1の開口縁部12内面が本質的に密接する。そして、この作業を包装構成体Aが縦横及び上下方向に所要の数だけ多層または多重になるよう行うことにより容器陳列構造体Dが構成され、セッティングされる。
上記したように上側となる包装構成体Aの下部を下側となる包装構成体Aの袋本体1の開口部11に入れる作業を行うときには、袋本体1の開口部11は、開口縁部12に切除部13が設けられているため、開口部11を容易に拡げることができ、この作業を容易に、かつ確実に行うことができる。
また、袋本体1の開口縁部12が、上部折り込み部10に補強用シート15を挟み込んだ構造により剛性が高くなり、保形性すなわち自立性を有しているので、例えば開口縁部12が内側に変形して開口部11が狭くなってしまうことがなく、開口部11すなわち開口縁部12を拡げる操作もしやすい。これによって、上記積み重ねる作業をさらに容易に、かつ確実に行うことができる。
そして、袋本体1の開口部11を拡げる際に、各切除部13が拡がって先端にやや大きな引き裂くような力がかかっても、シートの溶着部でありかえって強度が向上している溶着線101から破れることはない。なお、仮に各切除部13の形状をV字形にした場合は、その先端角部を溶着線101に位置させるようにすれば、先端角部が必然的に補強されることとなり、切除部13の角部を起点とする破れが生じることを防止できる。
また、上側となる包装構成体Aの下部が下側となる包装構成体Aの袋本体1の開口部11に入って収容空間19に収まると、下側の包装構成体Aの補強されて剛性または強度が上がった開口縁部12内面が、上側の包装構成体Aの下部外面にほぼ密接して囲み、ストッパーとしての機能性を十分に発揮する。これにより、上側の包装構成体Aが収容空間19内で動いたり横にずれたり、あるいは倒れたりしにくく安定し、容器陳列構造体Dが崩れることを防止することができる。この機能性は、上側の包装構成体Aの下部外面に下側の包装構成体Aの袋本体1の開口縁部12内面が密接する密接性が高まるほど向上する。
なお、本明細書で使用している用語と表現は、あくまで説明上のものであって限定的なものではなく、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するものではない。また、本発明は図示されている実施の形態に限定されるものではなく、技術思想の範囲内において種々の変形が可能である。
本発明に係る包装用袋の一実施の形態を示し折り畳んだ状態の正面図。 図1に示す包装用袋の側面図。 図1に示す包装用袋の縦断面図。 袋本体の開口縁部の拡大縦断面図。 本発明に係る包装用袋の一実施の形態を示し缶容器を収容した状態の斜視説明図。 包装用袋に缶容器を収容した状態の側面視説明図。 本発明に係る容器陳列構造体の一実施の形態を示す正面視説明図。
符号の説明
D 容器陳列構造体
A 包装構成体
B 包装用袋
1 袋本体
10 上部折り込み部
11 開口部
12 開口縁部
13 切除部
14 下部折り込み部
15 補強用シート
101 溶着線
102 溶着線
103 溶着線
19 収容空間
2、2a 把手
20 溶着部
3 底板
C 缶容器

Claims (2)

  1. 上部に開口部を有する袋本体と、当該袋本体に対向して取り付けられている一対の把手と、を備えた包装用袋の中に、所要数の容器を収容して包装構成体を形成し、当該包装構成体を積み重ねて構成される容器陳列構造体であって、
    前記袋本体は、
    柔軟性を有しチューブ状に形成された熱可塑性の合成樹脂製のフィルム又はシートを加工して、袋本体の開口縁部が収容される前記容器の上端より高くなるように形成され、
    前記袋本体に前記容器が収容された状態では、袋本体の開口縁部は、縁辺部が開口部の全周にわたり容器の上端より高く立ち上がって、容器の上面より上方に前記開口縁部で囲まれた収容空間を有する前記包装構成体が形成され、
    前記本体の前記開口縁部には、前記開口部が拡がりやすいようにする切り込みまたは切除部が設けられており、
    前記把手は、前記袋本体の開口縁部の内面側に取り付けられており、
    前記包装構成体は、下側となる包装構成体の前記開口部に上側となる包装構成体の下部を入れて前記収容空間に収められ、収容されている容器を含む上側の包装構成体は、下側の包装用袋に収容された容器の上に積み重ねられることを特徴とする、
    容器陳列構造体。
  2. 請求項1記載の容器陳列構造体に使用する包装用袋であって、
    上部に開口部を有する袋本体と、当該袋本体に対向して取り付けられている一対の把手と、を備え、
    前記袋本体は、
    柔軟性を有しチューブ状に形成された熱可塑性の合成樹脂製のフィルム又はシートを加工して、袋本体の開口縁部が収容される容器の上端より高くなるように形成され、
    前記袋本体に前記容器が収容された状態では、袋本体の開口縁部は、縁辺部が開口部の全周にわたり容器の上端より高く立ち上がって、容器の上面より上方に前記開口縁部で囲まれた収容空間が形成されるものであり、
    前記袋本体の前記開口縁部には、前記開口部が拡がりやすいようにする切り込みまたは切除部が設けられており、
    前記把手は、前記袋本体の開口縁部の内面側に取り付けられている、
    容器陳列構造体に使用する包装用袋。
JP2006174475A 2006-06-23 2006-06-23 容器陳列構造体及びそれに使用する包装用袋 Active JP4918293B2 (ja)

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