JPH0437078Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、紙製牛乳パツク等の商品を収容する
箱で、各箱を積み重ねることができると共に、各
箱を開くことなく、これに収容されている前記商
品を取り出すことができる段ボール製包装箱に関
する。

従来の技術及び考案が解決しようとする課題 従来の上記箱は、第５図に示すように、下段箱
上面の一対の支持板ａ，ａ上に、上段箱の底面ｂ
を積み重ねていたが、積み重ね状態がずれ易く、
高く積み上げたときは、かなり不安定となり、転
倒の恐れがあつた。

本考案は、箱を開閉することなく、そのまま商
品を出し入れして運搬保管ができる上に、各箱を
積み重ねても安定して高く積み上げることがで
き、また、手で下げて運搬するのに便利な段ボー
ル製包装箱を提供するものである。

課題を解決するための手段 すなわち、本考案段ボール製包装箱は、底面板
１の両側に、上方に向うに従つて相互の間隔が拡
がる１対の側面板２，２を立設し、底面板１及び
各側面板２の両側端に、底面フラツプ３，３及び
側面フラツプ４，４をそれぞれ連設し、各フラツ
プ３、４を重合固着すると共に、各側面板２の上
端２２を側面フラツプ４の上端４１より高くし、
各側面板２の上端２２に内面に重合する重合板５
を連設し、重合板５の下端５２に連設した支持板
６を、側面フラツプ４，４の上端４１，４１に架
設し、支持板６の両側端部６２，６２を側面フラ
ツプ４、４の各外面に固着し、更に把手穴７，７
を側面板２，２の重合板５，５の下端５２に接近
するように穿設したものである。

実施例 本考案の実施例が、第１図乃至第４図に示され
ている。本例段ボール製包装箱は、底面板１の両
側に、折線１２，１２を介して、上方に向うに従
つて相互の間隔が拡がる１対の側面板２，２が立
設されると共に、底面板１の両端に、折線１１，
１１を介して、底面フラツプ３，３、各側面板２
の両端に、折線２１，２１を介して、側面フラツ
プ４，４がそれぞれ連設され、各フラツプ３，４
が重合固着され、更に、各側面板２の上端２２
が、折線２２１，２２１により形成されると共
に、各側面フラツプ４の上端４１より高く形成さ
れる。次に各側面板２の上端２２に、内面側に重
合する重合板５が連設され、更に、重合板５の下
端（折線）５２に支持板６が連設される。

支持板６は、各１対の側面フラツプ４，４の上
端４１，４１に架設され、その両端部６２，６２
を側面フラツプ４，４の各外面に固着している。

７，７は把手穴で、その各上縁７１が重合板５
の下端５２に接近するように穿設される。Ｍは商
品の紙製牛乳パツクである。

作業及び考案の効果 従つて、本考案段ボール製包装箱は、上段箱の
底面１を、下段箱の１対の支持板６，６上に積み
重ねる際に、第２図及び第３図に示されるよう
に、上段箱の底面１よりも、下段箱の１対の重合
板５，５で囲まれた支持板６，６上の開口部が広
くなつているので、上段箱の底面１は、下段箱の
１対の重合板５，５で囲まれた支持板６，６上
に、容易に嵌めこんで乗せることができ、積み重
ね状態がずれることがなく、高く積み上げても安
定状態を維持できる。また、把手穴７，７を重合
板５，５の下端５２，５２に近接するように穿設
したので、把手穴が補強され、重量物の運搬に適
する。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は、本考案の実施例を示し、
第１図は斜視図、第２図及び第３図は使用状態を
示した正面図及び側面図、第４図は展開図であ
る。第５図は従来品の斜視図である。 １……底面板、２……側面板、２２……２の上
端、３……底面フラツプ、４……側面フラツプ、
４１……４の上端、５……重合板、５２……５の
下端、６……支持板、６２……６の端部、７……
把手穴。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 底面板１の両側に、上方に向うに従つて相互の
   間隔が拡がる１対の側面板２，２を立設し、底面
   板１及び各側面板２の両側端に、底面フラツプ
   ３，３及び側面フラツプ４，４をそれぞれ連設
   し、各フラツプ３、４を重合固着すると共に、各
   側面板２の上端２２を側面フラツプ４の上端４１
   より高くし、各側面板２の上端２２に内面に重合
   する重合板５を連設し、重合板５の下端５２に連
   設した支持板６を、側面フラツプ４，４の上端４
   １，４１に架設し、支持板６の両側端部６２，６
   ２を側面フラツプ４、４の各外面に固着し、更に
   把手穴７，７を側面板２，２の重合板５，５の下
   端５２に接近するように穿設したことを特徴とす
   る段ボール製包装箱。