JP4918103B2 - 符号化方法、復号方法、それらの装置、プログラム及び記録媒体 - Google Patents
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符号化装置2100のフレームバッファ2111には、標本化・量子化されたPCM (pulse code modulation)形式の時系列信号x(n)(nは離散時間を示すインデックス)が入力される。フレームバッファ2111は、予め定められた時間区間(以下、「フレーム」と呼ぶ)分の時系列信号x(n)(n=0,...,N-1)(Nは正の整数)をバッファする。バッファされた1フレーム分の時系列信号x(n)(n=0,...,N-1)は予測符号化部2110の線形予測分析部2112に送られ、線形予測分析部2112は、線形予測分析によって1次からP次までのPARCOR係数k(m)(m=1,2,...,P)を算出する。
線形予測分析の具体例としては、レビンソン・ダービン(Levinson-Durbin)法やバーグ(Burg)法などの逐次的方法や、自己相関法や共分散法のように予測次数ごとに連立方程式(予測残差を最小にする線形予測係数を解とする連立方程式)を解く方法などがある。
算出されたPARCOR係数k(m)は、量子化部2113に送られ、量子化されて量子化PARCOR係数i(m)が生成される。量子化PARCOR係数i(m)は、係数符号化部2114に送られ、そこで可変長符号化される。また、量子化PARCOR係数i(m)は、線形予測係数変換部2115にも送られ、線形予測係数変換部2115は、これらを用いて線形予測係数α(m)(m=1,2,...,P)を算出する。線形予測部2016は、1フレーム分の時系列信号x(n)と各線形予測係数α(m)とを用い、線形予測フィルタによって線形予測値y(n)を生成し、減算部2117は、時系列信号x(n)から線形予測値y(n)を減算した予測残差(「予測誤差」と呼ぶ場合もある)e(n)を算出する(予測フィルタ処理)。
予測符号化部2110で生成された符号Ckと残差符号化部2120で生成された符号Ce及びCcとは合成部2130に送られ、そこで合成されて符号Cgが生成される。
復号装置2200に入力された符号Cgは、分離部2210で符号Ckと符号Ceと符号Ccとに分離され、符号Ckは予測復号部2230に入力され、符号Ce及び符号Ccは残差復号部2220に入力される。
また、連続する時間区間での設定情報間の統計的性質を利用できるのは、連続する時間区間がサブフレームである場合のみではなく、連続する時間区間がフレームその他の時間区間である場合も同様である。
〔原理1〕
通常、音響信号、映像情報、生体信号、地震波信号などの時系列信号の統計的性質が時間経過に従って急激に変化することは稀である。例えば、時系列信号が定常信号であればその統計的性質は一定であり、時系列信号が非定常信号であったとしてもその時間経過に伴う統計的性質の変化は滑らかである。そのため、フレームやサブフレームなどの予め定められた時間区間ごとに当該時系列信号を予測分析(線形予測分析、長期予測分析、マルチチャネル予測分析など)して得られた予測残差の統計的性質も、連続する時間区間では似通ったものとなる場合が多い。本形態では、このことを利用して符号化圧縮率を向上させる。以下、この原理を説明する。
以上のことを、分離パラメータがゴロム・ライス符号化のライスパラメータである場合について説明する。
[ゴロム・ライス符号化]
ゴロム・ライス符号化では、例えば、以下のように予測残差の符号を生成する。なお、ゴロム・ライス符号化では、フレームごとにライスパラメータを設定してもよいし、サブフレームごとにライスパラメータを設定してもよいが、以下ではサブフレームごとにライスパラメータを設定する例を説明する。また、以下において、e(n)は予測残差であり、q(n)は整数の商であり、prefix(n)は商を可変長符号化した第1情報であり、sub(n)は剰余を特定する第2情報であり、s(i)は各サブフレームi(i=0,...,I-1)での分離パラメータ(この例ではライスパラメータ)であり、Iは1つのフレームに属するサブフレーム数、言い換えると、1つのフレームのサブフレーム分割数であり、floor(x)はx以下の最大の整数である。
q(n)=floor(e(n)/2s(i)−1) (for e(n)≧0) …(1)
q(n)=floor{(−e(n)−1)/2s(i)−1} (for e(n)<0) …(2)
一方、分離パラメータs(i)=0の場合、ステップ(B)では以下のように商q(n)を生成する。
q(n)=2・e(n) (for e(n)≧0) …(3)
q(n)=−2・e(n)−1 (for e(n)<0) …(4)
また、分離パラメータs(i)>0の場合、ステップ(B)で使用される剰余を特定する第2情報sub(n)は以下のように特定される。
sub(n)=e(n)−2s(i)−1・q(n)+2s(i)−1 (for e(n)≧0) …(5)
sub(n)=(−e(n)−1)−2s(i)−1・q(n) (for e(n)<0) …(6)
一方、分離パラメータs(i)=0の場合、剰余を特定する第2情報sub(n)は存在しない(sub(n)=null)。
予め定められた時間区間の予測残差e(n)に対応する符号の総符号量を最小化する整数が分離パラメータとなる。ここでは、サブフレームiごとに分離パラメータs(i)を設定する例を説明する。
q(n)=floor{(2・|e(n)|−z)/2s(i)} (z=0 or 1 or 2) …(7)
ゴロム・ライス符号化の場合、prefix(n)は商q(n)をアルファ符号化した符号であり、その符号長は、式(7)を用いて以下のように表現できる。
floor{(2・|e(n)|−z)/2s(i)}+1 …(8)
また、ゴロム・ライス符号化の場合、式(5)(6)の剰余を特定する第2情報sub(n)はs(i)ビットで表現される。よって、サブフレームiのサンプル数をN(i)とし、サブフレームiの先頭離散時間をn(i)とすると、1サブフレーム当たりのゴロム・ライス符号の符号長C(s(i),e(n),N(i))の符号長は、以下のように表現できる。
ここで、D(i)/N(i)がzよりも十分大きいならば以下の式が近似できる。
s(i)=log2{ln2・(2・D(i)/N(i))} …(12)
式(12)で得られる値s(i)は整数化されていない連続値であるため、式(12)で得られる値s(i)を整数に量子化した値を分離パラメータs(i)とする。
上記の原理1に加えて以下の原理2を採用して分離パラメータの符号化圧縮率を向上させてもよい。
ゴロム・ライス符号化方法では、前述のように算出された整数の商q(n)(例えば、式(1)〜(4)で例示した商q(n))をアルファ符号化し、予測残差e(n)に対応する符号の一部である情報prefix(n)を生成する。ここで、当該整数の商q(n)がラプラス(Laplace)分布に従うのであれば、整数の商q(n)をアルファ符号に符号化することは最適な可変長符号化であるといえる。しかし、当該整数の商q(n)の分布がラプラス分布に従わない場合、他の可変長符号化の方が符号化圧縮率を向上できる場合がある。そのため、原理2では、整数の商q(n)の可変長符号化するための符号化方法を複数用意しておき、そこから最適な符号化方法を選択して符号化を行う。すなわち、第1情報は、商q(n)を可変長符号化した符号であり、ステップ(B)は、(B-1) 商q(n)を求めるステップと、(B-2) 或る時間区間での商q(n)の頻度分布に依存する、当該商q(n)を可変長符号化するための可変長符号化方法を当該時間区間ごとに選択するステップと、(B-3) 商q(n)に対応する予測残差が属する時間区間に対して設定された可変長符号化方法を用い、当該商q(n)を可変長符号化して第1情報を生成するステップとを含む。なお、ステップ(B-2)の「時間区間」は、予測残差の符号化処理単位であるフレームやサブフレームなどの時間区間である。また、商q(n)を可変長符号化するための符号化方法の例は、アルファ符号化、デルタ符号化、ハフマン符号化、ゴロム・ライス符号化、ゴロム符号化、及びその他のエントロピー符号化である。例えば、整数の商q(n)をハフマン符号化するための複数のハフマン表を用意しておき、そこから最適なハフマン表を選択して符号化を行う。このハフマン表にはアルファ符号と同一の符号化を行うための符号表が含まれていてもよい。また、アルファ符号化方法やデルタ符号化方法のような符号表を用いることなく計算可能な符号化方法を選択可能とする場合には、符号表を選択するのではなく、符号化関数を選択する構成であってもよい。
なお、2つの可変長符号化方法間の距離は、例えば、以下のように定義できる。
E=Σ(bu(k)−bx(k))(fu(k)−fx(k)) …(13)
を可変長符号化方法Uと可変長符号化方法Xとの距離と定義する。この距離Eが小さいほど、可変長符号化方法Uと可変長符号化方法Xとは近く、類似する。
次に、本発明の第1実施形態を説明する。なお、本形態では、予測残差の符号化の処理単位である時間区間をサブフレームとし、サブフレーム分割数Iを2とした例を説明するが、これは本発明を限定するものではない。
図5は、第1実施形態の符号化装置100の機能構成を説明するためのブロック図であり、図6は、図5に示した残差符号化部120の機能構成を説明するためのブロック図である。また、図7は、第1実施形態の復号装置200の機能構成を説明するためのブロック図であり、図8は、図7に示した残差復号部220の機能構成を説明するためのブロック図である。なお、これらの図において図1から図4と同じ構成については、図1から図4と同じ符号を用い、説明を省略する。
図9は、残差符号化部120の符号表格納部122e及び残差復号部220の符号表格納部221eに格納される符号表T[h(i),s(i)]と分離パラメータs(i)及びインデックスh(i)との対応関係を例示するための対応表である。なお、分離パラメータs(i)は、サブフレームiで選択された分離パラメータを意味し、インデックスh(i)は、サブフレームiで選択された可変長符号化方法を示すインデックスを意味する。また、図10(A)〜(C)は、図9の対応表の符号表T[h(i),s(i)]を例示するための図である。これらの符号表T[h(i),s(i)]では、符号化対象である入力値と、それに対応する符号と、その符号のビット数とが対応付けられている。また、図11(A)は、サブフレーム分割数I=2の場合の分離パラメータs(0)とs(1)との組み合わせの頻度分布を例示するための図である。また、図11(B)は、サブフレーム分割数I=2の場合のインデックスh(0)とh(1)との組み合わせの頻度分布を例示するための図である。ここで、◎は選択される頻度が最も高いことを示し、○はその次に選択される頻度が高いことを示し、△はそれよりも選択される頻度が低いことを示している。また、図12(A)は、残差符号化部120の可変長符号化部123が行う可変長符号化、及び残差復号部220の可変長復号部222が行う復号方法に対応する符号表の例示である。また、図12(B)は、残差符号化部120の可変長符号化部124が行う可変長符号化、及び残差復号部220の可変長復号部223が行う復号方法に対応する符号表の例示である。
図13は、第1実施形態の符号化方法を説明するためのフローチャートである。また、図14(A)は、図13のステップS20の詳細を例示するためのフローチャートであり、図14(B)は、図13のステップS30の詳細を例示するためのフローチャートである。以下、これらの図を用いて本形態の符号化方法を説明する。
残差符号化部120(図6)に入力された予測残差e(n)は分離パラメータ生成部121に送られ、分離パラメータ生成部121は、予測残差e(n)の振幅に依存する整数の分離パラメータs(i)をサブフレームiごとに設定する(ステップS20)。
本形態では、まず、分離パラメータ生成部121のパラメータ演算部121aが以下の式に従って、予測残差e(n)の振幅の増加に応じて単調増加する連続量パラメータs(i)’をサブフレームiごとに算出して出力する(ステップS21)。
この例のステップS30では、各離散時間nについて以下の処理が実行される。
まず、分離演算部2122aは、離散時間nが属するサブフレームiに対応する分離パラメータs(i)が0であるか否かを判定する(ステップS31)。ここで、s(i)=0でなかった場合、分離演算部2122aは、入力された予測残差e(n)が0以上であるか否かを判定し(ステップS32a)、e(n)≧0であると判定された場合、前述の式(1)に従って整数の商q(n)を生成し(ステップS33a)、前述の式(5)に従って剰余を特定するための情報sub(n)を生成して出力する(ステップS34a)。なお、式(1)における「2s(i)−1」が「分離パラメータs(i)に依存する整数(法数)」に相当する。一方、ステップS32aでe(n)≧0でないと判定された場合、分離演算部2122aは、前述の式(2)に従って整数の商q(n)を生成し(ステップS33b)、前述の式(6)に従って剰余を特定するための情報sub(n)を生成して出力する(ステップS34b)。なお、式(2)における「(−e(n)−1)」が「予測残差e(n)の絶対値の増加に応じて単調増加する0以上の整数(被除数)」に相当し、「2s(i)−1」が「分離パラメータs(i)に依存する整数(法数)」に相当する。
図15は、第1実施形態の復号方法を説明するためのフローチャートである。また、図16は、ステップS160の詳細を例示するためのフローチャートである。以下、これらの図を用いて本形態の復号方法を説明する。
符号Chを復号してインデックス統合情報H=[h(0),h(1)]を生成し、サブフレームi=0のインデックスh(0)と、サブフレームi=1のインデックスh(1)とを出力する(ステップS130)。
まず、予測残差e(n)に対応する符号Ceは、残差復号部220(図8)の分離部2221aに入力される。分離部2221aは、入力された符号Ceを分離し、情報prefix(n)と、情報sub(n)とを生成する(ステップS140)。
この例のステップS160では、各離散時間nについて以下の処理が実行される。
まず、合成演算部2221bは、離散時間nが属するサブフレームiに対応する分離パラメータs(i)が0であるか否かを判定する(ステップS161)。ここで、s(i)=0でないと判定された場合、次に合成演算部2221bは、情報sub(n)が2s(i)−1以上であるか否かを判定する(ステップS162a)。この判定は予測残差e(n)が0以上であるか否かを判定することに相当する。ステップS162aでsub(n)≧2s(i)−1と判定された場合、合成演算部2221bは、以下の式によって予測残差e(n)を算出する(ステップS163a)。
一方、ステップS162aでsub(n)<2s(i)−1と判定された場合、合成演算部2221bは、以下の式によって予測残差e(n)を算出する(ステップS163b)。
e(n)=−sub(n)−1−2s(i)−1・q(n) …(16)
一方、ステップS161でs(i)=0と判定された場合、次に合成演算部2221bは、情報q(n)が偶数であるか否かを判定する(ステップS162b)。この判定は予測残差e(n)が0以上であるか否かを判定することに相当する。ステップS162bでq(n)が偶数であると判定された場合、合成演算部2221bは、以下の式によって予測残差e(n)を算出する(ステップS163c)。
e(n)=q(n)/2 …(17)
e(n)=−(q(n)+1)/2 …(18)
以上のように生成された予測残差e(n)は、合成演算部2221bから出力される([ステップS160の詳細の例示]の説明終わり)。
第1実施形態では1フレーム当たりのサブフレーム分割数Iが2の場合を例示した。しかし、フレーム分割数I≧3の場合に本発明を適用し、サブフレームi=0,...,I-1の分離パラメータs(i)を統合したパラメータ統合情報S=[s(0),...,s(I-1)]や、サブフレームi=0,...,I-1のインデックスh(i)を統合したインデックス統合情報H=[h(0),...,h(I-1)]を可変長符号化する構成でもよい。また、第1実施形態では、サブフレームを予測残差e(n)の符号化処理単位とし、サブフレームごとに分離パラメータやインデックスを定める構成とした。しかし、フレームを予測残差e(n)の符号化処理単位とし、フレームごとに分離パラメータやインデックスを定め、複数のフレームに対応する各分離パラメータを統合したパラメータ統合情報Sや、複数のフレームに対応する各インデックスを統合したインデックス統合情報Hを可変長符号化する構成でもよい。
ステップS330では、各離散時間nについて以下の処理が実行される。
まず、分離演算部2122aは、離散時間nが属するサブフレームiに対応する分離パラメータs(i)が0であるか否かを判定する(ステップ S331)。ここで、s(i)=0でなかった場合、分離演算部2122aは、
q(n)=floor(e'(n)/2s(i)) …(19)
に従って整数の商q(n)を生成し(ステップS332a)、
sub(n)=e'(n)−2s(i)・q(n) …(20)
に従って剰余を特定するための情報sub(n)を生成して出力する(ステップS333a)。なお、式(19)における「2s(i)」が「分離パラメータs(i)に依存する整数(法数)」に相当する。
q(n)=e'(n) …(21)
に従って整数の商q(n)を生成し(ステップS332b)、sub(n)をnullとして出力する(ステップS333b)。
なお、式(21)「q(n)=e'(n)=e'(n)/2s(i)(s(i)=0)」における「e'(n)」が「予測残差e(n)の絶対値の増加に応じて単調増加する0以上の整数(被除数)」に相当し、「2s(i)=1(s(i)=0)」が「分離パラメータs(i)に依存する整数(法数)」に相当する。
ステップS460では、各離散時間nについて以下の処理が実行される。
まず、合成演算部2221bは、離散時間nが属するサブフレームiに対応する分離パラメータs(i)が0であるか否かを判定する(ステップS461)。ここで、s(i)=0でないと判定された場合、合成演算部2221bは、
e'(n)=2s(i)・q(n)+sub(n) …(22)
によって値e'(n)を算出する(ステップS452a)。
一方、s(i)=0であると判定された場合、合成演算部2221bは、
e'(n)=q(n) …(23)
によって値e'(n)を算出する(ステップS452b)。
次に、本発明の第2実施形態を説明する。本形態は第1実施形態の変形例であり、商q(n)の可変長符号化方法をアルファ符号化に固定した形態である。本形態でもパラメータ統合情報Sの可変長符号化が行われる。しかし、商q(n)の可変長符号化方法の伝送は不要であるため、インデックス統合情報Hの可変長符号化は行われない。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明し、第1実施形態と共通する部分については説明を省略する。
図18は、第2実施形態の残差符号化部320の機能構成を説明するためのブロック図である。また、図19は、第2実施形態の残差復号部420の機能構成を説明するためのブロック図である。
本形態の符号化装置は、第1実施形態の符号化装置100の残差符号化部120を図18の残差符号化部320に置換した構成である。また、図18に示すように、本形態の残差符号化部320は、第1実施形態の残差符号化部120(図6)の符号化部122を図2のゴロム・ライス符号化部2122に置換し、可変長符号化部124を除いた構成である。
第1実施形態との相違点は、商q(n)を符号化するための複数の可変長符号化方法を示す符号表T[h(i),s(i)]を符号化装置や復号装置に格納しておかない点である。本形態では、アルファ符号化のみによって商q(n)の符号化を行うからである。
図20は、第2実施形態の符号化方法を説明するためのフローチャートである。以下、この図を用いて本形態の符号化方法を説明する。
本形態の符号化装置は、まず、第1実施形態のステップS10〜S30の処理が実行された後、ステップS40の処理が実行されることなく、アルファ符号化部2122bが、商q(n)をアルファ符号化して情報prefix(n)(「第1情報」に相当)を生成する(ステップS550)。その後、第1実施形態のステップS60及びS70の処理が実行され、ステップS80の処理が実行されることなく、合成部1130(図5)が、生成されたPARCOR係数に対応する符号Ckと、予測残差e(n)に対応する符号Ceと、パラメータ統合情報Sに対応する符号Csとを合成した符号Cgを生成して出力する(ステップS590)。
図21は、第2実施形態の復号方法を説明するためのフローチャートである。以下、この図を用いて本形態の復号方法を説明する。
まず、復号装置の分離部1210(図7)が、符号Cgを分離し、PARCOR係数に対応する符号Ckと、予測残差e(n)に対応する符号Ceと、パラメータ統合情報Sに対応する符号Csとを生成する(ステップS610)。その後、第1実施形態のステップS120の処理が実行され、ステップS130の処理が実行されることなく、ステップS140の処理が実行される。次に、アルファ復号部2221cが、分離部2221aから出力された情報prefix(n)を復号し、商q(n)を生成する(ステップS650)。その後、第1実施形態のステップS160〜S180の処理が実行される。
本形態では、本形態では、アルファ符号化のみによって商q(n)の符号化を行うこととしたが、その他の固定された符号化方法によって商q(n)の符号化する構成であってもよい。また、第2実施形態についても、第1実施形態の変形例と同様な変形を行ってもよい。
次に、本発明の第3実施形態を説明する。本形態は第1実施形態の変形例である。本形態でもインデックス統合情報Hの可変長符号化は行われるが、パラメータ統合情報Sの可変長符号化は行われない。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明し、第1実施形態と共通する部分については説明を省略する。
図22は、第3実施形態の残差符号化部520の機能構成を説明するためのブロック図である。また、図23は、第3実施形態の残差復号部620の機能構成を説明するためのブロック図である。
本形態の符号化装置は、第1実施形態の符号化装置100の残差符号化部120を図22の残差符号化部520に置換した構成である。また、図22に示すように、本形態の残差符号化部520は、第1実施形態の残差符号化部120(図6)の分離パラメータ生成部121を分離パラメータ生成部521に置換し、可変長符号化部123を除いた構成である。また、分離パラメータ生成部521は、第1実施形態の分離パラメータ生成部121のパラメータ演算部121a及び量子化部121bを、パラメータ演算部521a及び量子化部521bに置換した構成である。
第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
<符号化方法>
図24は、第3実施形態の符号化方法を説明するためのフローチャートである。以下、この図を用いて本形態の符号化方法を説明する。
まず、第1実施形態のステップS10の処理が実行された後、分離パラメータ生成部521が、予測残差e(n)の振幅に依存する整数の分離パラメータsをフレームごとに設定する(ステップS720)。なお、ステップS720と第1実施形態のステップS20との相違点は、分離パラメータをフレームごとに生成するかサブフレームごと生成するかの違いだけである。
図25は、第3実施形態の復号方法を説明するためのフローチャートである。以下、この図を用いて本形態の復号方法を説明する。
まず、復号装置の分離部1210(図7)が、符号Cgを分離し、係数に対応する符号Ckと予測残差e(n)に対応する符号Ceと分離パラメータsとインデックス統合情報Hに対応する符号Chを生成する(ステップS810)。次に、第1実施形態のステップS130〜S150が実行され、その後、ハフマン復号部221cから出力された商q(n)と、分離部2221aから出力された情報sub(n)と、分離パラメータsとが、合成演算部2221bに入力される。合成演算部2221bは、これらを用いて予測残差e(n)を算出して出力する(ステップS860)。なお、第1実施形態のステップS160と本形態のステップS860との相違点は、サブフレームごとに設定された分離パラメータを用いるのか(ステップS160)、フレームごとに設定された分離パラメータを用いるのか(ステップS860)の違いのみである。その後、第1実施形態のステップS170及びS180の処理が実行される。
本形態では、フレームごとに設定された分離パラメータsをそのまま符号Cgに含める構成としたが、例えば、分離パラメータsごとに独立に可変長符号化した符号を符号Cgに含める構成としてもよい。また、第3実施形態でもサブフレームiごとに分離パラメータs(i)を設定し、分離パラメータs(i)をそのまま符号Cgに含める構成としてもよいし、分離パラメータs(i)ごとに独立に可変長符号化した符号を符号Cgに含める構成としてもよい。また、従来技術として説明したように先頭のサブフレームの分離パラメータs(0)を可変長符号化し、2番目以降のサブフレームi=1,...,I-1の分離パラメータ(i)については差分のみを可変長符号化し、それらによって生成された符号を符号Cgに含める構成としてもよい。また、第3実施形態についても、第1実施形態の変形例と同様な変形を行ってもよい。
本発明は上述の実施の形態に限定されるものではない。例えば、上述の第1,3実施形態では、ハフマン表等の符号表を特定するためのインデックスを統合したインデックス統合情報を可変長符号化することとしたが、時間区間ごとに符号表を必要としないデルタ符号やアルファ符号等の可変長符号化方法を定め、定められた可変長符号化方法で上記の商q(n)を符号化する場合には、符号表を特定するためのインデックスではなく、各時間区間に設定された符号化方法を特定するためのインデックスを統合したインデックス統合情報を可変長符号化してもよい。
また、上述の構成をコンピュータによって実現する場合、各装置が有すべき機能の処理内容はプログラムによって記述される。そして、このプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。
また、このプログラムの流通は、例えば、そのプログラムを記録したDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体を販売、譲渡、貸与等することによって行う。さらに、このプログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することにより、このプログラムを流通させる構成としてもよい。
200,2200 復号装置
Claims (18)
- 時系列信号を予測分析した結果に基づいて生成される整数表現された予測残差を符号化する符号化方法であって、
(A) 予め定められた時間区間ごとに前記予測残差の平均振幅に依存する整数である分離パラメータを設定するステップと、
(B) 前記予測残差又はその絶対値の増加に応じて単調増加する0以上の整数である被除数を、当該予測残差が属する前記時間区間に対して設定された前記分離パラメータに依存する整数である法数で除算することによって得られる整数の商を特定する第1情報と、前記被除数の前記法数に関する剰余を特定する第2情報と、を含む情報を、前記予測残差に対応する符号として生成するステップと、
(C) 複数の連続する前記時間区間に対してそれぞれ設定された前記分離パラメータを統合したパラメータ統合情報を可変長符号化し、当該パラメータ統合情報に対応する符号を生成するステップと、を有し、
前記ステップ(C)は、互いの差が或る値以下の分離パラメータのみを統合したパラメータ統合情報に割り当てられる符号の符号長が、互いの差が当該値よりも大きい分離パラメータを統合したパラメータ統合情報に割り当てられる符号の符号長よりも短い場合が、互いの差が当該値以下の分離パラメータのみを統合したパラメータ統合情報に割り当てられる符号の符号長が、互いの差が当該値よりも大きい分離パラメータを統合したパラメータ統合情報に割り当てられる符号の符号長よりも長い場合よりも多い第1可変長符号化方法によって、前記パラメータ統合情報を可変長符号化するステップである、
ことを特徴とする符号化方法。 - 請求項1の符号化方法であって、
前記第1可変長符号化方法は、同一の値の分離パラメータのみを統合したパラメータ統合情報に割り当てられる符号の符号長が、異なる値の分離パラメータを統合したパラメータ統合情報に割り当てられる符号の符号長よりも短い場合が、同一の値の分離パラメータのみを統合したパラメータ統合情報に割り当てられる符号の符号長が、異なる値の分離パラメータを統合したパラメータ統合情報に割り当てられる符号の符号長よりも長い場合よりも多い符号化方法である、
ことを特徴とする符号化方法。 - 請求項1又は2の符号化方法であって、
前記予測残差は、予測分析の処理時間単位であるフレームごとに時系列信号を予測分析した結果から得られたものであり、
前記分離パラメータが設定される前記時間区間は、前記フレームをさらに複数の時間区分に区分したサブフレームである、
ことを特徴とする符号化方法。 - 請求項1から3の何れかの符号化方法であって、
前記ステップ(B)が、
(B-1) 前記商を求めるステップと、
(B-2) 前記時間区間での前記商の頻度分布に依存する、当該商を可変長符号化するための第2可変長符号化方法を前記時間区間ごとに選択するステップと、
(B-3) 前記商に対応する前記予測残差が属する前記時間区間に対して設定された前記第2可変長符号化方法を用い、当該商を可変長符号化して前記第1情報を生成するステップと、を含み、
(D) 複数の連続する前記時間区間に対してそれぞれ設定された前記第2可変長符号化方法をそれぞれ示すインデックスを統合したインデックス統合情報を可変長符号化し、当該インデックス統合情報に対応する符号を生成するステップが、さらに備えられたこと、
を特徴とする符号化方法。 - 請求項4の符号化方法であって、
前記ステップ(D)は、互いに異なる前記第2可変長符号化方法に対応するインデックスを統合したインデックス統合情報に割り当てられる符号の符号長が、それよりも互いに近い前記第2可変長符号化方法に対応するインデックスを統合したインデックス統合情報に割り当てられる符号の符号長よりも長い場合が、互いに異なる前記第2可変長符号化方法に対応するインデックスを統合したインデックス統合情報に割り当てられる符号の符号長が、それよりも互いに近い前記第2可変長符号化方法に対応するインデックスを統合したインデックス統合情報に割り当てられる符号の符号長よりも短い場合よりも多い第3可変長符号化方法によって、前記パラメータ統合情報を可変長符号化するステップである、
ことを特徴とする符号化方法。 - 請求項5の符号化方法であって、
可変長符号化方法Uで符号化対象値kに割り当てられる符号のビット長をbu(k)とし、可変長符号化方法Xで符号化対象値kに割り当てられる符号のビット長をbx(k)とし、fu(k)=0.5bu(k)とし、fx(k)=0.5bx(k)とした場合における、(bu(k)−bx(k))(fu(k)−fx(k))の各kについての総和が小さいほど、可変長符号化方法Uと可変長符号化方法Xとは近い、
ことを特徴とする符号化方法。 - 請求項4から6の何れかの符号化方法であって、
前記ステップ(D)は、同一の値のインデックスを統合したインデックス統合情報に対応する符号の符号長が、異なる値のインデックスを統合したインデックス統合情報に対応する符号の符号長よりも長い場合が、同一の値のインデックスを統合したインデックス統合情報に対応する符号の符号長が、異なる値のインデックスを統合したインデックス統合情報に対応する符号の符号長よりも短い場合よりも多い第3可変長符号化方法によって、前記インデックス統合情報を可変長符号化するステップである、
ことを特徴とする符号化方法。 - 時系列信号を予測分析した結果に基づいて生成される整数表現された予測残差を符号化する符号化方法であって、
予め定められた時間区間ごとに前記予測残差の平均振幅に依存する整数である分離パラメータを設定するステップと、
前記予測残差又はその絶対値の増加に応じて単調増加する0以上の整数である被除数を、当該予測残差が属する前記時間区間に対して設定された前記分離パラメータに依存する整数である法数で除算することによって得られる整数の商を求めるステップと、
前記時間区間での前記商の頻度分布に依存する、当該商を可変長符号化するための第1可変長符号化方法を前記時間区間ごとに選択するステップと、
前記商に対応する前記予測残差が属する前記時間区間に対して設定された前記第1可変長符号化方法を用い、当該商を可変長符号化して前記第1情報を生成するステップと、
前記被除数の前記法数に関する剰余を特定する第2情報を生成するステップと、
前記第1情報と前記第2情報を含む情報を、前記予測残差に対応する符号として生成するステップと、
複数の連続する前記時間区間に対してそれぞれ設定された前記第1可変長符号化方法をそれぞれ示すインデックスを統合したインデックス統合情報を、第2可変長符号化方法によって可変長符号化し、当該パラメータ統合情報に対応する符号を生成するステップと、を有し、
前記第2可変長符号化方法が、互いに異なる前記第1可変長符号化方法に対応するインデックスを統合したインデックス統合情報に割り当てられる符号の符号長が、それよりも互いに近い前記第1可変長符号化方法に対応するインデックスを統合したインデックス統合情報に割り当てられる符号の符号長よりも長い場合が、互いに異なる前記第1可変長符号化方法に対応するインデックスを統合したインデックス統合情報に割り当てられる符号の符号長が、それよりも互いに近い前記第1可変長符号化方法に対応するインデックスを統合したインデックス統合情報に割り当てられる符号の符号長よりも短い場合よりも多い符号化方法である、
ことを特徴とする符号化方法。 - 時系列信号を予測分析した結果に基づいて生成される整数表現された予測残差を符号化した符号を復号する復号方法であって、
前記予測残差又はその絶対値の増加に応じて単調増加する0以上の整数である被除数を、当該予測残差が属する時間区間に対して設定された分離パラメータに依存する整数である法数で除算することによって得られる整数の商を特定する第1情報と、前記被除数の前記法数に関する剰余を特定する第2情報と、を含む前記予測残差に対応する符号を生成する際に用いられた、複数の連続する前記時間区間に対してそれぞれ設定された前記分離パラメータを統合したパラメータ統合情報の可変長符号を復号し、前記パラメータ統合情報を生成するステップと、
前記予測残差に対応する符号と、前記パラメータ統合情報とを用い、前記予測残差又はその絶対値の増加に応じて単調増加する0以上の整数を生成するステップと、を有し、
前記パラメータ統合情報の可変長符号が、互いの差が或る値以下の分離パラメータのみを統合したパラメータ統合情報に割り当てられる符号の符号長が、互いの差が当該値よりも大きい分離パラメータを統合したパラメータ統合情報に割り当てられる符号の符号長よりも短い場合が、互いの差が当該値以下の分離パラメータのみを統合したパラメータ統合情報に割り当てられる符号の符号長が、互いの差が当該値よりも大きい分離パラメータを統合したパラメータ統合情報に割り当てられる符号の符号長よりも長い場合よりも多い可変長符号化方法によって符号化されたものである、
ことを特徴とする復号方法。 - 時系列信号を予測分析した結果に基づいて生成される整数表現された予測残差を符号化した符号を復号する復号方法であって、
前記予測残差又はその絶対値の増加に応じて単調増加する0以上の整数である被除数を、当該予測残差が属する時間区間に対して設定された分離パラメータに依存する整数である法数で除算することによって得られる整数の商を、当該時間区間に対して設定された第1可変長符号化方法で符号化した第1情報と、前記被除数の前記法数に関する剰余を特定する第2情報と、を含む前記予測残差に対応する符号を生成する際に用いられた、複数の連続する前記時間区間に対してそれぞれ設定された前記第1可変長符号化方法にそれぞれ対応するインデックスを統合したインデックス統合情報の可変長符号を復号し、前記インデックス統合情報を生成するステップと、
前記予測残差に対応する符号と、前記分離パラメータと、前記インデックス統合情報とを用い、前記予測残差又はその絶対値の増加に応じて単調増加する0以上の整数を生成するステップと、を有し、
前記インデックス統合情報の可変長符号が、互いに異なる前記第1可変長符号化方法に対応するインデックスを統合したインデックス統合情報に割り当てられる符号の符号長が、それよりも互いに近い前記第1可変長符号化方法に対応するインデックスを統合したインデックス統合情報に割り当てられる符号の符号長よりも長い場合が、互いに異なる前記第1可変長符号化方法に対応するインデックスを統合したインデックス統合情報に割り当てられる符号の符号長が、それよりも互いに近い前記第1可変長符号化方法に対応するインデックスを統合したインデックス統合情報に割り当てられる符号の符号長よりも短い場合よりも多い可変長符号化方法によって符号化されたものである、
ことを特徴とする復号方法。 - 時系列信号を予測分析した結果に基づいて生成される整数表現された予測残差を符号化する符号化装置であって、
予め定められた時間区間ごとに前記予測残差の平均振幅に依存する整数である分離パラメータを設定し、前記予測残差又はその絶対値の増加に応じて単調増加する0以上の整数である被除数を、当該予測残差が属する前記時間区間に対して設定された前記分離パラメータに依存する整数である法数で除算することによって得られる整数の商を特定する第1情報と、前記被除数の前記法数に関する剰余を特定する第2情報と、を含む情報を、前記予測残差に対応する符号として生成する符号化部と、
複数の連続する前記時間区間に対してそれぞれ設定された前記分離パラメータを統合したパラメータ統合情報を可変長符号化し、当該パラメータ統合情報に対応する符号を生成する可変長符号化部と、を有し、
前記可変長符号化部は、互いの差が或る値以下の分離パラメータのみを統合したパラメータ統合情報に割り当てられる符号の符号長が、互いの差が当該値よりも大きい分離パラメータを統合したパラメータ統合情報に割り当てられる符号の符号長よりも短い場合が、互いの差が当該値以下の分離パラメータのみを統合したパラメータ統合情報に割り当てられる符号の符号長が、互いの差が当該値よりも大きい分離パラメータを統合したパラメータ統合情報に割り当てられる符号の符号長よりも長い場合よりも多い可変長符号化方法によって、前記パラメータ統合情報を可変長符号化する、
ことを特徴とする符号化装置。 - 時系列信号を予測分析した結果に基づいて生成される整数表現された予測残差を符号化する符号化装置であって、
予め定められた時間区間ごとに前記予測残差の平均振幅に依存する整数である分離パラメータを設定し、前記予測残差又はその絶対値の増加に応じて単調増加する0以上の整数である被除数を、当該予測残差が属する前記時間区間に対して設定された前記分離パラメータに依存する整数である法数で除算することによって得られる整数の商を求め、前記時間区間での前記商の頻度分布に依存する、当該商を可変長符号化するための第1可変長符号化方法を前記時間区間ごとに選択し、前記商に対応する前記予測残差が属する時間区間に対して設定された前記第1可変長符号化方法を用い、当該商を可変長符号化して前記第1情報を生成し、 前記被除数の前記法数に関する剰余を特定する第2情報を生成し、前記第1情報と前記第2情報を含む情報を、前記予測残差に対応する符号として生成する符号化部と、
複数の連続する前記時間区間に対してそれぞれ設定された、前記第1可変長符号化方法をそれぞれ示すインデックスを統合したインデックス統合情報を、第2可変長符号化方法によって可変長符号化し、当該パラメータ統合情報に対応する符号を生成する可変長符号化部と、を有し、
前記第2可変長符号化方法が、互いに異なる前記第1可変長符号化方法に対応するインデックスを統合したインデックス統合情報に割り当てられる符号の符号長が、それよりも互いに近い前記第1可変長符号化方法に対応するインデックスを統合したインデックス統合情報に割り当てられる符号の符号長よりも長い場合が、互いに異なる前記第1可変長符号化方法に対応するインデックスを統合したインデックス統合情報に割り当てられる符号の符号長が、それよりも互いに近い前記第1可変長符号化方法に対応するインデックスを統合したインデックス統合情報に割り当てられる符号の符号長よりも短い場合よりも多い符号化方法である、
ことを特徴とする符号化装置。 - 時系列信号を予測分析した結果に基づいて生成される整数表現された予測残差を符号化した符号を復号する復号装置であって、
前記予測残差又はその絶対値の増加に応じて単調増加する0以上の整数である被除数を、当該予測残差が属する時間区間に対して設定された分離パラメータに依存する整数である法数で除算することによって得られる整数の商を特定する第1情報と、前記被除数の前記法数に関する剰余を特定する第2情報と、を含む前記予測残差に対応する符号を生成する際に用いられた、複数の連続する前記時間区間に対してそれぞれ設定された前記分離パラメータを統合したパラメータ統合情報の可変長符号を復号し、前記パラメータ統合情報を生成する第1復号部と、
前記予測残差に対応する符号と、前記パラメータ統合情報とを用い、前記予測残差又はその絶対値の増加に応じて単調増加する0以上の整数を生成する第2復号部と、を有し、
前記パラメータ統合情報の可変長符号が、互いの差が或る値以下の分離パラメータのみを統合したパラメータ統合情報に割り当てられる符号の符号長が、互いの差が当該値よりも大きい分離パラメータを統合したパラメータ統合情報に割り当てられる符号の符号長よりも短い場合が、互いの差が当該値以下の分離パラメータのみを統合したパラメータ統合情報に割り当てられる符号の符号長が、互いの差が当該値よりも大きい分離パラメータを統合したパラメータ統合情報に割り当てられる符号の符号長よりも長い場合よりも多い可変長符号化方法によって符号化されたものである、
ことを特徴とする復号装置。 - 時系列信号を予測分析した結果に基づいて生成される整数表現された予測残差を符号化した符号を復号する復号装置であって、
前記予測残差又はその絶対値の増加に応じて単調増加する0以上の整数である被除数を、当該予測残差が属する時間区間に対して設定された分離パラメータに依存する整数である法数で除算することによって得られる整数の商を、当該時間区間に対して設定された第1可変長符号化方法で符号化した第1情報と、前記被除数の前記法数に関する剰余を特定する第2情報と、を含む前記予測残差に対応する符号を生成する際に用いられた、複数の連続する前記時間区間に対してそれぞれ設定された前記第1可変長符号化方法にそれぞれ対応するインデックスを統合したインデックス統合情報の可変長符号を復号し、前記インデックス統合情報を生成する第1復号部と、
前記予測残差に対応する符号と、前記分離パラメータと、前記インデックス統合情報とを用い、前記予測残差又はその絶対値の増加に応じて単調増加する0以上の整数を生成する第2復号部と、を有し、
前記インデックス統合情報の可変長符号が、互いに異なる前記第1可変長符号化方法に対応するインデックスを統合したインデックス統合情報に割り当てられる符号の符号長が、それよりも互いに近い前記第1可変長符号化方法に対応するインデックスを統合したインデックス統合情報に割り当てられる符号の符号長よりも長い場合が、互いに異なる前記第1可変長符号化方法に対応するインデックスを統合したインデックス統合情報に割り当てられる符号の符号長が、それよりも互いに近い前記第1可変長符号化方法に対応するインデックスを統合したインデックス統合情報に割り当てられる符号の符号長よりも短い場合よりも多い可変長符号化方法によって符号化されたものである、
ことを特徴とする復号装置。 - 請求項1から8の何れかの符号化方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
- 請求項9又は10の復号方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
- 請求項15のプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
- 請求項16のプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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