JP4917815B2 - 歯周病菌の検出方法 - Google Patents
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Actinobacillus actinomycetemcomitans(A.a.)、及び、Treponema denticola(T.d.)を、効率よく、かつ、確実に定量検出する手段を提供することにある。
Actinobacillus actinomycetemcomitans(A.a.)、及び、Treponema denticola(T.d.)からなる群の歯周病菌から選ばれる1〜3菌種を定量検出することを特徴とする、歯周病菌の検出方法(以下、本検出方法ともいう)を提供する発明である。
本発明の定量検出(以下、特に断らない限り、「検出」という)の対象となる歯周病菌は、Prevotella intermedia(P.i.)、Actinobacillus actinomycetemcomitans(A.a.)、及び、Treponema denticola(T.d.)である。歯周病菌としては、他に、Porphyromonas gingivalis(P.g.)、Bacteroides forsythus(B.f.)等が知られている。本検出方法において、定量検出を行うターゲットを含む遺伝子は、各歯周病菌の16SrRNAをコードする遺伝子である。P.i.の16SrRNAをコードする遺伝子は、配列番号1と図1にて示す通りであり、A.a. の16SrRNAをコードする遺伝子は、配列番号2と図1にて示す通りであり、T.d. の16SrRNAをコードする遺伝子は、配列番号3と図1にて示す通りである。本検出方法にて、具体的な検出ターゲットとなる各歯周病菌の16SrRNA遺伝子における領域は、P.i.が、31〜192番目の領域(配列番号4)、好適には91〜192番目の領域(配列番号5)、A.a.が、465〜609番目の領域(配列番号6)、T.d.が、333〜445番目の領域(配列番号7)である。いずれのターゲットとなる遺伝子領域においても、上記領域から連続して10塩基以上を具体的なターゲット領域として選択することが好適である。
(1)P.i.を定量検出するための増幅用プライマーとして、配列番号8に記載の塩基配列から選ばれる連続した10塩基以上の核酸(当該塩基配列に相補的な両塩基配列を含む)及び配列番号9に記載の塩基配列から選ばれる連続した10塩基以上の核酸(当該塩基配列に相補的な両塩基配列を含む)の組を例示することができる。また、当該増幅用プライマーとして、配列番号10に記載の塩基配列からなる核酸(当該塩基配列に相補的な両塩基配列を含む)及び配列番号11に記載の塩基配列からなる核酸(当該塩基配列に相補的な両塩基配列を含む)の組であることは特に好適である。
(1)P.i.を定量検出するためのプローブとして、配列番号20〜25のいずれかに記載の塩基配列から選ばれる連続した10塩基以上の核酸(当該塩基配列に相補的な両塩基配列を含む)を有するプローブを例示することができる。また、当該検出用プローブとして、配列番号24に記載の塩基配列からなる核酸(当該塩基配列に相補的な両塩基配列を含む)を有するプローブであることは特に好適である。
本検出方法を適用すべき検体は、歯周病菌を検出すべきすべてのものが対象となる。通常は、唾液検体又はプラーク検体であるが、重篤な歯周疾患の原因菌を特定するために、血清、血漿等の血液検体や尿検体も用い得る。
本発明においては、本検出方法を行うための、上記特定の3種の歯周病菌の検出用キット(以下、本検出用キットともいう)も提供される。
(1)検出対象
検出対象は、前述したとおり、歯周病菌のうち、(a)Prevotella intermedia(P.i.)、(b)Actinobacillus actinomycetemcomitans(A.a.)、及び、(c)Treponema denticola(T.d.)である。
上述したように、被験者の口腔内における全菌体数を把握することは、特に、唾液検体を用いる場合には、歯周疾患における正確な評価を行う上で重要な要素である。本実施例では、サンプル中の全菌体数を、細菌の16SrRNAをコードする遺伝子の塩基配列の1298〜1512番目の領域に該当する部分を検出ターゲットとして、リアルタイムPCR法により、初発のDNA量(Ct値)として算出した。この場合に用いたプライマー・プローブセットとPCR条件は、下記のごとくである。
(a)センスプライマー:5’-GGAWTCGCTAGTAATCG-3’(配列番号30)
(b)アンチセンスプライマー:5’-TACCTTGTTACGACTT-3’(配列番号31)
(c)TaqManプローブ:5’-GCCTTGTACACACCGCCCGTCA-3’(配列番号32)
ABI SDS 7900(アプライドビオシステムズ社製)を用いて、50℃・2分間、95℃・10分間、95℃・15秒間、及び、52℃・60秒間のサイクルを、40回行い、なお、検出プローブは、上記の通り、TaqManプローブを用いた。
本実施例における測定値は、
歯周病菌数/総口腔細菌数×100=口腔細菌全体に対する歯周病菌の割合(%)として算出した。なお、後述するように、歯周病菌数も、リアルタイムPCR法による初発DNA量(Ct値)として算出した。
上記の3菌種(a)〜(c)を検出するためのプライマー、プローブを調製し(各々後述する)、以下の歯周病菌の検出のために使用した。リアルタイムPCR用試薬として、プライマー20μMを各1μl、プローブ5μMを1μl、2×TaqMan Master mixを12.5μl、D.W.を4.5μlを混合し、サンプル5μlを加えた。反応条件は、3菌種ともに、50℃・2分間、95℃・10分間の前処理に続き、95℃・15秒間、59℃・60秒間の、2−step PCRを45サイクル行うこととした。試料として選択したサンプルは歯周ポケットのプラークを採取したペーパーポイントおよび唾液由来のDNA抽出液である。なお、下記(a)〜(c)検討に用いた唾液・プラーク検体において、上記の要領にて算出した総口腔細菌数は、3×10の7乗コピー〜8×10の8乗コピーの間に分布し、著しく測定値の低いものや検出不能となったものは認められなかった。このことからサンプルとして用いたDNA抽出液中には、PCR反応を阻害する成分は実質的に存在しないと判断した。
まず、P.i.菌株(ATCC49046)よりDNAを抽出し、常法に従い、16SrRNA遺伝子全長をPCR増幅した後、当該増幅産物をプラスミドベクター(pCRII-TOPO:インビトロジェン社)に組み込んだ。このプラスミドを導入した、大腸菌(DH5α:東洋紡)のコンピテントセルを大量培養し、プラスミドDNAのみを抽出精製した。このプラスミドDNAの濃度を調整し、10の1乗〜10の8乗コピーに希釈したものを、検出感度検討用の標準試薬とした。次に、P.i.菌の16SrRNA遺伝子配列(Gene bank accetion number : X73965:配列番号1、図1) に基づき、Applied Biosystems社の、プライマー・プローブデザインソフト(Primer Express)を用いて約200通りのプライマー・プローブセット(プローブは、TaqManプローブ)を設計した。これらの中から、上記塩基配列上の領域30〜124、31〜151、91〜191の3領域を増幅ターゲットとするプライマー・プローブセットを選択した。これらのプライマー・プローブセットを用いて、168例の唾液・プラーク検体由来のDNAに対して、上記の要領でリアルタイムPCR法による初発DNAの定量検出を行い、さらに、PCR法(Slots,J. et al.:Clin Infect Dis 20 : 304-307,1995)による定量検出の結果との比較検討を行った。その結果、上記領域31〜151、91〜191の2領域をターゲットとした場合は、上記168例のうち、PCR陽性サンプル106例および陰性サンプル50例(92.9%)について、リアルタイムPCR法による結果との相違は認められなかった。しかし、PCR陰性サンプル12例については、領域31〜151をターゲットとした場合には検出されず、領域91〜191をターゲットとした場合にのみ陽性となった。これら12例をシークエンス法で確認したところ、P.i.菌由来のDNAであることを確認した。また、標準試薬を用いた検出感度についても検討したが、領域91〜191において、下記(b)(配列番号24)のプローブを用いたときのみ10コピー/測定チューブを検出できた。また、このプローブ・プライマーセットを用いて、培養プレートで分離培養したPorphyromonas gingivalis (P.g.)、P.i.、Bacteroides forsythus(B.f.)、A.a.、Treponema denticola(T.d.)、Neisseria subflava(N.sub.)、Neisseria sicca(N.sic.)、Streptococcus mutans(S.mut.)、Streptococcus sobrinus(S.sob.)、Streptococcus salivarius(S.sal.)、Streptococcus mitis(S.mit.)、Streptococcus anguinosus(S.ang.)、Streptococcus gordanii(S.gor.)、Streptococcus sanguis(S.san.)の菌株から抽出したDNA100ngを測定したところ、P.i.菌のみを特異的に検出した。これらの結果から、領域91〜191を増幅領域とし、下記(b)のプローブ(配列番号24)を使用すれば、サンプル中のP.i.菌のみを最も高い感度で検出することができると判断した。なお、本検出方法にて陽性となったP.i.菌の全口腔菌体数における割合は、0.000013〜0.67%であった。
センスプライマー:5’- GGGAAACGGCATTATGTGCTT-3’(配列番号8)
プローブ:
(a)5’- TGGACGTCGACCGGCGCA-3(位置60:配列番号20)もしくは、
(b)5’- CGCACGGGTGAGTATCGCGTATCC-3’(位置74:配列番号21)もしくは、
(c)5’- AGTATCGCGTATCCAACCTTCCCTCCAC -3’ (位置84:配列番号22)
アンチセンスプライマー:5’- ACATCGGGTATTAGGCCGTCTT-3’(配列番号9)
センスプライマー:5’-CGTATCCAACCTTCCCTCCA-3’(配列番号10:図1中符号10)
プローブ:
(a)5’-CGTTGAAAGACGGCCTAATACCCGATGT-3’ (位置124:配列番号23)
もしくは、
(b)5’-TGTGGACAACATCGGGTATTAGGCCG-3’ (位置134:配列番号24:図1中符号24(相補塩基表示))
)もしくは、
(c)5’-CCTAATACCCGATGTTGTCCACATATGGCA-3’ (位置137:配列番号25)
アンチセンスプライマー:5’-CCGATGAATCTTTGGTCCACGT-3’ (配列番号11:図1中符号11(相補塩基表示))
A.a.菌は本邦においては若年者の口腔内には多くみられるが、成人している非歯周病患者ではほとんど検出されないことが報告されている( Kimura,S. et al.:J. Periodontol. 73 : 20-26,2002)。
センスプライマー
5’- TAGCATGCCAAMTTGACGTTAAAT-3’(配列番号12:図1中符号12)
プローブ
(a)5’- TGCGAGCGTTAATCGGAATAACTGGG-3(位置541:配列番号26:図1中符号26)もしくは、
(b)5’- AATCGGAATAACTGGGCGTAAAGGGCA-3(位置551:配列番号27:図1中符号27)
アンチセンスプライマー
5’- GATTTCACACCTCACTTAAAGGTCC-3’(配列番号13:図1中符号13(相補塩基表示))
センスプライマー
5’-CCAGCAGCCGCGGTAATA-3’(配列番号14)
プローブ
(a)5’- TGCGAGCGTTAATCGGAATAACTGGG-3(位置541:配列番号26)もしくは
(b)5’- AATCGGAATAACTGGGCGTAAAGGGCA-3(位置551:配列番号27)
アンチセンスプライマー
5’- GATTTCACACCTCACTTAAAGGTCC -3’(配列番号13)
センスプライマー
5’-AGCCGCGGTAATACGGG-3’(配列番号15)
プローブ
(a)5’- TGCGAGCGTTAATCGGAATAACTGGG-3(位置541:配列番号26)もしくは
(b)5’- AATCGGAATAACTGGGCGTAAAGGGCA-3(位置551:配列番号27)
アンチセンスプライマー
5’- GATTTCACACCTCACTTAAAGGTCC -3’(配列番号13)
T.d.菌株(ATCC35404)よりDNAを抽出し、16SrRNA遺伝子全長をPCR増幅した後、プラスミドベクター(pCRII-TOPO:インビトロジェン社)に組み込んだ。このプラスミドを導入した、大腸菌(DH5α:東洋紡)を導入したコンピテントセルを大量培養し、プラスミドDNAのみを抽出精製した。このプラスミドDNAの濃度を調整し、10の8乗〜10の1乗コピーに希釈したものを検出感度検討用の標準試薬とした。次にT.d.菌の16SrRNA遺伝子配列(Gene bank accetion number : D85438:配列番号3、図1) に基づき、Applied Biosystems社の、プライマー・プローブデザインソフト(Primer Express)を用いて、約200通りのプライマー・プローブセットを設計した(プローブは、TaqManプローブ)。これらの中から、上記塩基配列上の領域129〜247、333〜445を増幅ターゲットとする、プライマー・プローブを設計し検討した。これら2通りのプライマー・プローブセットを用いて、168例の唾液・プラーク検体由来のDNAに対して、上記の要領でリアルタイムPCR法による初発DNAの定量検出を行い、さらに、PCR法(Slots,J. et al.:Clin Infect Dis 20 : 304-307,1995)による定量検出の結果との比較検討を行った。その結果、上記のプライマー・プローブセットを用いたリアルタイムPCR法による検出において、増幅ターゲット領域が333〜445の場合は、PCR法との本質的な相違が認められなかった[160例(95.2%)がPCR法と結果が一致した]。本検出方法でのみ陽性となった8例(4.8%)については、シークエンス法で確認したところ、T.d.菌由来のDNAであることが確認された。また、標準試薬を用いた検出感度についても検討したが、領域333〜445では10コピー/測定チューブを検出できた。また、このプライマー・プローブセットを用いたリアルタイムPCR法により、培養プレートにて分離培養した、P.g.、P.i.、B.f.、A.a.、T.d.、N.sub.、N.sic.、S.mut.、S.sob.、S.sal.、S.mit.、S.ang.、S.gor.、S.san. の菌株から抽出したDNA100ngを測定したところ、T.d.菌のみを特異的に定量検出することができた。これらの結果から、領域333〜445を増幅ターゲット領域としてリアルタイムPCR法により検出を行うことにより、検体中のT.d.菌のみを高い感度で検出することが可能であることが判明した。なお、本検出方法にて陽性となったT.d.菌の全口腔菌体数における割合は、0.000072〜0.31%であった。
センスプライマー5’- GATAATACCGAATGTGCTCATTTACATAA-3’(配列番号16)
プローブ5’- AGCTACGGCTCCGCTTCAGGATGG-3’(位置175:配列番号28)
アンチセンスプライマー5’- GTTGCCTTGGTGGGCCT-3’(配列番号17)
センスプライマー5’-CTTCCGCAATGGACGAAAGT-3’(配列番号18:図1中符号18)
プローブ5’- TGTGAATGAAGAAGGCCGAAAGGTTGTAAA-3(位置370:配列番号29:図1中符号29)
アンチセンスプライマー5’- CAAAGAAGCATTCCCTCTTCTTCTTA -3’(配列番号19:図1中符号19(相補塩基表示))
Claims (8)
- 検体中の歯周病菌を、リアルタイムPCR法を用いて定量検出する方法において、下記の方法にて、Prevotellaintermedia(P.i.)、Actinobacillus actinomycetemcomitans(A.a.)、及び、Treponema denticola(T.d.)からなる群の歯周病菌から選ばれる1〜3菌種を定量検出することを特徴とする、歯周病菌の検出方法。
(1)P.i.の16SrRNAをコードする遺伝子を、増幅用プライマーとして、配列番号10に記載の塩基配列から選ばれる連続した15塩基以上の核酸(当該塩基配列に相補的な両塩基配列を含む)及び配列番号11に記載の塩基配列から選ばれる連続した15塩基以上の核酸(当該塩基配列に相補的な両塩基配列を含む)の組を用いて、リアルタイムPCR法における遺伝子増幅産物として増幅を行い、当該増幅産物に対して配列番号24の塩基配列から選ばれる連続した15塩基以上の核酸(当該塩基配列に相補的な両塩基配列を含む)を有するプローブにて検出を行うことにより得られるCt値を指標として、検体中のP.i.を定量検出する。
(2)A.a. の16SrRNAをコードする遺伝子を、増幅用プライマーとして、配列番号12に記載の塩基配列から選ばれる連続した15塩基以上の核酸(当該塩基配列に相補的な両塩基配列を含む)及び配列番号13に記載の塩基配列から選ばれる連続した15塩基以上の核酸(当該塩基配列に相補的な両塩基配列を含む)の組を用いて、リアルタイムPCR法における遺伝子増幅産物として増幅を行い、当該増幅産物に対して配列番号26又は27に記載の塩基配列から選ばれる連続した15塩基以上の核酸(当該塩基配列に相補的な両塩基配列を含む)を有するプローブにて検出を行うことにより得られるCt値を指標として、検体中のA.a.を定量検出する。
(3)T.d.の16SrRNAをコードする遺伝子を、増幅用プライマーが、配列番号18に記載の塩基配列から選ばれる連続した15塩基以上の核酸(当該塩基配列に相補的な両塩基配列を含む)及び配列番号19に記載の塩基配列から選ばれる連続した15塩基以上の核酸(当該塩基配列に相補的な両塩基配列を含む)の組を用いて、リアルタイムPCR法における遺伝子増幅産物として増幅を行い、当該増幅産物に対して配列番号29に記載の塩基配列から選ばれる連続した15塩基以上の核酸(当該塩基配列に相補的な両塩基配列を含む)を有するプローブにて検出を行うことにより得られるCt値を指標として、検体中のT.d.を定量検出する。 - 前記検出方法において、(1)P.i.を定量検出するためのプローブが、配列番号24に記載の塩基配列からなる核酸(当該塩基配列に相補的な両塩基配列を含む)を有するプローブであり、(2)A.a. を定量検出するためのプローブが、配列番号26又は27に記載の塩基配列からなる核酸(当該塩基配列に相補的な両塩基配列を含む)を有するプローブであり、(3)T.d. を定量検出するためのプローブが、配列番号29に記載の塩基配列からなる核酸(当該塩基配列に相補的な両塩基配列を含む)を有するプローブである、ことを特徴とする請求項1記載の歯周病菌の検出方法。
- 前記検出方法において用いるプローブが、TaqManプローブ、モレキュラービーコンプローブ又はサイクリングプローブであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の歯周病菌の検出方法。
- 前記検出方法において、(1)P.i.を定量検出するためのリアルタイムPCR法にて用いる増幅用プライマーが、配列番号10に記載の塩基配列からなる核酸(当該塩基配列に相補的な両塩基配列を含む)及び配列番号11に記載の塩基配列からなる核酸(当該塩基配列に相補的な両塩基配列を含む)の組であり、(2)A.a. を定量検出するためのリアルタイムPCR法にて用いる増幅用プライマーが、配列番号12に記載の塩基配列からなる核酸(当該塩基配列に相補的な両塩基配列を含む)及び配列番号13に記載の塩基配列からなる核酸(当該塩基配列に相補的な両塩基配列を含む)の組であり、(3)T.d.を定量検出するためのリアルタイムPCR法にて用いる増幅用プライマーが、配列番号18に記載の塩基配列からなる核酸(当該塩基配列に相補的な両塩基配列を含む)及び配列番号19に記載の塩基配列からなる核酸(当該塩基配列に相補的な両塩基配列を含む)の組、であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の歯周病菌の検出方法。
- 前記検出方法において、検体が、唾液検体又はプラーク検体であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の歯周病菌の検出方法。
- 前記検出方法において、検体中の全菌体数をリアルタイムPCR法にて定量検出して、当該全菌体数における歯周病菌の菌体数の割合を算出する場合に、当該リアルタイムPCR法にて用いる増幅用プライマーは、配列番号30に記載の塩基配列からなる核酸(当該塩基配列に相補的な両塩基配列を含む)及び配列番号31に記載の塩基配列からなる核酸(当該塩基配列に相補的な両塩基配列を含む)の組であり、かつ、プローブが配列番号32の塩基配列からなる核酸(当該塩基配列に相補的な両塩基配列を含む)を有するプローブであることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の歯周病菌の検出方法。
- リアルタイムPCR法を行うことにより、検体中の歯周病菌を定量検出するためのキットであり、かつ、下記(1)〜(3)の特徴を有する、請求項1〜5のいずれかに記載の検出方法を行うことを目的とする検出用キット。
(1)P.i.を定量検出するためのリアルタイムPCR法にて用いる増幅用プライマーとして、配列番号10に記載の塩基配列からなる核酸(当該塩基配列に相補的な両塩基配列を含む)及び配列番号11に記載の塩基配列からなる核酸(当該塩基配列に相補的な両塩基配列を含む)の組を含み、かつ、プローブとして配列番号24に記載の塩基配列からなる核酸(当該塩基配列に相補的な両塩基配列を含む)を有するプローブを含む。
(2)A.a. を定量検出するためのリアルタイムPCR法にて用いる増幅用プライマーとして、配列番号12に記載の塩基配列からなる核酸(当該塩基配列に相補的な両塩基配列を含む)及び配列番号13に記載の塩基配列からなる核酸(当該塩基配列に相補的な両塩基配列を含む)の組を含み、かつ、プローブとして配列番号26又は27に記載の塩基配列からなる核酸(当該塩基配列に相補的な両塩基配列を含む)を有するプローブを含む。
(3)T.d.を定量検出するためのリアルタイムPCR法にて用いる増幅用プライマーとして、配列番号18に記載の塩基配列からなる核酸(当該塩基配列に相補的な両塩基配列を含む)及び配列番号19に記載の塩基配列からなる核酸(当該塩基配列に相補的な両塩基配列を含む)の組を含み、かつ、プローブとして配列番号29に記載の塩基配列からなる核酸(当該塩基配列に相補的な両塩基配列を含む)を有するプローブを含む。 - 前記キットにおいて、さらに、検体中の全菌体数を、定量検出を行うことを目的としたリアルタイムPCR法を行うためのプライマーとして、配列番号30に記載の塩基配列からなる核酸(当該塩基配列に相補的な両塩基配列を含む)及び配列番号31に記載の塩基配列からなる核酸(当該塩基配列に相補的な両塩基配列を含む)の組を含有し、プローブとして、配列番号32の塩基配列からなる核酸(当該塩基配列に相補的な両塩基配列を含む)を含むことを特徴とする、請求項6記載の検出方法を行うことを目的とする請求項7に記載の検出用キット。
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