JP4917360B2 - Icカードとicカードリーダー間の混信の程度を低下させる収納容器 - Google Patents

Icカードとicカードリーダー間の混信の程度を低下させる収納容器 Download PDF

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Description

本発明は、同一周波数を使用するICカードを複数格納する収納容器、複数のICカードとICカードリーダー間で発生する混信の程度の低下、及び収納容器に格納したICカードの盗聴、改竄、破壊の防止に関する。
最近では、ICカードの普及に伴い、使用者が、一人で、複数の非接触ICカードを持つことも多くなっている。
この非接触ICカードの長所の一つとして、例えば、Suicaのように、収納容器に格納したままでICカードリーダーとの間で交信できる利便性がある。
一方で、電波帯域利用技術の標準化は進んでおり、その結果、同一周波数を用いて通信するICカードを一つの収納容器に複数格納する機会も増えているが、このような場合、電波の混信が発生し、ICカードとICカードリーダの間では正常な交信ができない。
このため、同一周波数を使用している複数の非接触ICカードを一つの収納容器に格納している場合、利用者は、使用する都度、ICカードを収納容器から抜き出して使うことになる。
その他の方法としては、同一周波数を使用している2枚の非接触ICカードを一つの収納容器に格納する場合、それらの非接触ICカードの間に金属板を挟み、使用に際しては収納容器の外観をもとに当該収納容器の裏表を判別し、使用する非接触ICカードを選択する方法も考えられるが、この方法では、交信時に金属板の表面に流れる渦電流が発生させる反作用磁束のため、非接触ICカードとICカードリーダーを交信させることはできない。
また、従来は、記録媒体に記憶されたデータが悪意を持った第三者によって、破壊、改竄、不正取得されるのを防止することができる非接触型記録媒体の収納容器に関する発明はあった。(例えば、特許文献1)
特許公開番号2003-300579
また、財布や定期入れ等からの出し入れが容易なICカードを提供する発明はあった。
(例えば、特許文献2)
特許公開番号平11-213120
ところが、特許文献1に基づく発明では、記録媒体に記憶されたデータが悪意を持った第三者によって破壊、改竄、不正取得されることは防止できるものの、非接触ICカードを収納容器に入れたまま使用することはできない。
また、特許文献2は、財布や定期入れ等からの出し入れが容易なICカードを提供する発明であり、非接触ICカードを格納したままで利用する収納容器に関する発明ではない。
さらに言及すれば、特許文献1と特許文献2に記載された発明は、ICカードとICカードリーダーとの混信の程度を低下させるための収納容器に関する発明ではなく、また、同一周波数を用いている複数のICカードを一つの収納容器に格納したままで使用する容器に関するアイデアでもない。
そこで、同一周波数を使用している非接触ICカードを複数格納している場合であっても、使用したい非接触式ICカードを取り出すことなく使用できる収納容器が必要となる。
そして、その収納容器は、用途と使いやすさを考慮すれば、以下に示す条件を満足する必要がある。
(1)機密性は低いものの使用頻度が高いICカードと、あまり使用しないものの機密性は高いICカードを入れるための収納容器。
この収納容器の場合、使用頻度の高いICカードは入れたまま使用でき、機密性の高いICカードは確実に防護されていることが条件となる。
(2)機密性は中程度で使用頻度が高いICカードと、使用するのは時々でも機密性が高い複数のICカードを入れるための収納容器。
この収納容器の場合、使用者が、使用頻度の高いICカードを、機密を保てる区画では収納容器に入れたままで使用でき、機密を保てない区画では電磁的にシールドできるものでなくてはならない。
また、機密性の高いICカードは抜き出しやすいことが条件となる。
(3)使用頻度と機密性がともに高い複数のICカードを入れるための収納容器。
この収納容器の場合、選定したICカードは入れたままで使用でき、かつ、その他方のICカードは不正アクセスからガードされている必要がある。
また、格納部に収納しているICカードを電磁的にシールドするためには、個々の格納部の両面を電磁波遮蔽シールドで覆うことが最も望ましいが、一方、各格納部を個別にシールドした場合には透明性を喪失し、使用者が当該格納部の中に収納しているICカードを目で確認できなくなる。
一方、透明なフィルムを利用した場合には、強い電磁波を遮蔽できないため、収納容器の構造及び電磁波遮蔽シールドの配置に関して工夫する必要がある。
また、限られたサイズの収納容器に電磁的なシールドを施した場合には、電波遮蔽の範囲、アンテナの通信能力、電波の干渉、電波の回り込み、二つの電磁波遮蔽シールドが形成するスリットのアンテナ効果などに配慮する必要があり、特に、格納したICカードの微妙な位置決めは重要となる。
その理由は、使用するつもりのないICカードの収納位置がずれた場合には混信が発生し、使用するつもりのICカードの収納位置がずれた場合には電磁波遮蔽シールドに妨害されてICカードリーダーと交信することができなくなるからである。
そこで、同一周波数を使用している複数の非接触ICカードを収納し、利用に際しては、使用する非接触ICカードが収納容器のどちら側に格納されているのを意識せずに使用できる収納容器を開発した。
当該収納容器は、複数の非接触ICカードを格納したままで使用できる点に有用性があり、収納容器の構造、使用している電磁波遮蔽シールドの材質、及び電磁波遮蔽シールドと収納している非接触ICカードの配置に関して工夫がある。
図1記載の収納容器は、機密性は低いものの使用頻度が高いICカードと、あまり使用しないものの機密性は高いICカードを格納するための容器である。
以下、問題を解決するための手段について、説明する。
同一周波数を用いて通信を行う非接触式のICカードを複数格納し、折り畳んだ状態で使用する収納容器において、
前記収納容器は、当該容器を折り畳んだ状態で、ICカードのアンテナ部の片面を電磁波透過吸収シールドで部分的に覆っている第1格納部、挿入してあるICカードのアンテナ部の両面を電磁波透過吸収シールドで全面的に覆っている第2格納部、第1格納部の下方に挿入してあるICカードに必要な強度を有する電波を供給するためにアンテナの形状と位置を考慮して設定した非シールド領域などから構成されており、
第1格納部には、電磁波透過吸収シールドと異なるICカード収納位置が割り当てられているため、当該格納部の下方に一部を収納されているICカードが、段差を有する収納位置と電磁波透過吸収シールドの材料特性に由来する非シールド領域を利用して、前記ICカードリーダーと電波で交信する手段と、
第2格納部が、電磁波透過吸収シールドを用いて、当該格納部に収納されているICカードと前記ICカードリーダーとの間で発生する混信の程度を低下させる手段と、
第2格納部が、電磁波透過吸収シールドを用いて、当該格納部の中に収納されているICカードを不正なアクセスから守る手段を備えていることにより、
使用者が、第1格納部に挿入したICカードを前記収納容器に入れたままで使用でき、第2格納部に収納されているICカードを盗聴、破壊、改竄から守ることができる。
以下、図1記載の収納容器に関して、説明する。
図1に示す収納容器を折り畳んだ状態では、第2格納部に挿入されているICカードのアンテナ部はその両側を全面的に二つの電磁波透過吸収シールドで覆われており、第1格納部に挿入されているICカードのアンテナ部はその片側を電磁波透過吸収シールドで部分的に覆われている。
このため、第1格納部に収納されているICカードは、電磁波透過吸収シールドに覆われてない非シールド領域に位置するアンテナを利用してICカードリーダーと交信でき、第2格納部に収納されているICカードは不正なアクセスから守られている。
また、Suicaで使用している周波数は13.56MHzであり、そのアンテナは図4に示すようにICカードの周辺部を周回している。
この13.56MHzの周波数を使用しているICカードにおいて、理想的なアンテナの長さは、電波の波長である22mを4で割った5.5mとなり、標準的なアンテナの長さは理想的なアンテナの長さを10で割った55cmとなるため、実務的には少なくとも標準的なアンテナの長さを2で割った28cm以上の長さを持つアンテナであればよい。
そして、図4に示すように、電磁波透過吸収シールドの外に位置するアンテナが三周以上であれば、合計の長さが約30cmとなり、ICカードリーダーと交信することができる。
また、13.56MHzの波長を使用する場合、電磁波透過吸収シールドの外に位置するアンテナの長さを約30cmするためには、図4に示すとおり、上下の段違いと横のずれの双方を用いて、通信領域を確保することがポイントとなる。
なお、本来的にはアンテナの長さは連続した30cmであることが望ましいが、実際には、遠方界アンテナとして使用するのではなく、近傍界アンテナとして使用するため、分断された状態であっても、通信距離を短くして必要な電流を生じさせることで、通信可能となる。
また、収納するICカードの枚数を増加するため、図1で示す収納容器を折り畳み、第1折り畳み部を上にして保持した状態において、第2折り畳み部が真中に位置する形で第3折り畳み部を増設し、増設した第3折り畳み部に第2折り畳み部の第2電磁遮蔽シールドを移設し、移設した第2電磁遮蔽シールドと第1電磁遮蔽シールドの間に格納部を増設してもよい。
また、図1における第1格納部を第2折り畳み部に移設し、第1格納部を移設した後の第1折り畳み部に、名刺などを入れる格納部を設けても良い。
また、アルミニウムや銅などの金属板を用いて電磁的に遮蔽した場合には、反作用磁束が発生してICカードとICカードリーダーとの間では通信を行えないが、高透磁率の軟磁性体合金粉末を合成樹脂やゴムに混合するなどして作成した電磁波透過吸収シールドを用いれば、反作用磁束は発生せず、良好な通信を行うことができる。
請求項記載の収納容器は、機密性は中程度で使用頻度が高いICカードと、使用するのは時々でも機密性が高いICカードを格納するための容器である。
以下、問題を解決するための手段について、説明する。
同一周波数を用いて通信を行う非接触式のICカードを複数格納し、折り畳んだ状態で使用する収納容器において、
前記収納容器は、当該容器を折り畳んだ状態で、一組の電磁波透過吸収シールドにより両面が部分的に覆われている第1格納部、一組の電磁波透過吸収シールドにより両面が全面的に覆われている第2格納部、第1格納部の下方に挿入したICカードに必要な強度を有する電波を供給するためにアンテナの形状と位置を考慮して設定した非シールド領域などから構成されており、
使用者が、第1格納部の内部表面部に設けてある穴に指を押し当てて、ICカードを、シールド領域から非シールド領域へと移動させ、あるいは、非シールド領域からシールド領域へと移動させる手段と、
第1格納部には電磁波透過吸収シールドと異なるICカード収納位置が割り当てられているため、当該格納部の下方に一部を収納されているICカードが、段差を有する収納位置と電磁波透過吸収シールドの材料特性に由来する非シールド領域を利用して、前記ICカードリーダーと交信する手段と、
第1格納部が、電磁波透過吸収シールドを用いて、当該格納部のシールド領域に挿入されているICカードを不正なアクセスから守る手段と、
第2格納部が、電磁波透過吸収シールドを用いて、当該格納部に収納されているICカードと前記ICカードリーダーとの間で発生する混信の程度を低下させる手段と、
第2格納部が、電磁波透過吸収シールドを用いて、当該格納部に収納されているICカードを不正なアクセスから守る手段を備えていることにより、
使用者が、第1格納部の非シールド領域にICカードの一部格納している場合には、第1格納部に挿入したICカードを収納容器に入れたままで使用でき、当該ICカードを第1格納部のシールド領域に収納している場合には、当該ICカード及び第2格納部に収納されているICカードを盗聴、破壊、改竄から守ることができる。
以下、本請求項に関して、説明する。
図2で示す収納容器を折り畳んだ状態では、第2格納部はその両側を全面的に二つの電磁波透過吸収シールドで覆われ、第1格納部はその両側を電磁波透過吸収シールドで部分的に覆われている。
このため、第2格納部に収納されている機密性の高いICカードは、二つの電磁波透過吸収シールドに覆われており、不正なアクセスから守られている。
また、第1格納部に収納されているICカードは、二つの電磁波透過吸収シールドにより完全に覆われている場合には不正なアクセスから守られており、一部分を非シールド領域に挿入している場合にはICカードリーダーと交信することができる。
また、第1格納部に収納されているICカードが、非シールド領域に一部分を挿入されている場合には、図4に示すように、ICカードの周辺部を周回しているアンテナで電磁波透過吸収シールドの外に位置するアンテナが三周以上ある必要がある。
また、13.56MHzの波長を使用する場合、電磁波透過吸収シールドの外に位置するアンテナの長さを約30cmするためには、図4に示すとおり、上下の段違いと横のずれの双方を用いて、通信領域を確保することがポイントとなる。
請求項記載の収納容器は、使用頻度と機密性が高い複数のICカードを格納するための容器である。
以下、問題を解決するための手段について、説明する。
同一周波数を用いて通信を行う非接触式のICカードを複数格納し、折り畳んだ状態で使用する収納容器において、
前記収納容器は、ICカードを収納する複数の格納部から構成されており、
各格納部は、前記収納容器を折り畳んだ状態で、一組の電磁波透過吸収シールドにより覆われているシールド領域と、それぞれの格納部に挿入したICカードに必要な強度を有する電波を供給するためにアンテナの形状と位置を考慮して設定した、電磁波透過吸収シールドで覆われていない非シールド領域を有しており、
使用者が、第1格納部に挿入したICカードを使用する場合には、まず、当該格納部にあけられた穴に指を押し当て、押し当てた指を用いて収納されているICカードの一部分を非シールド領域へと移動させ、次に、第2格納部にあけられた穴に指を押し当て、押し当てた指を用いて収納されているICカードをシールド領域へと移動させた後、第1格納部に収納されているICカードを前記ICカードリーダーの読み取り装置に対して平行となる状態を保ったまま近づけて前記ICカードリーダーと交信させる手段と、
使用者が、第2格納部に挿入したICカードを使用する場合には、まず、当該格納部にあけられた穴に指を押し当て、押し当てた指を用いて収納されているICカードの一部分を非シールド領域へと移動させ、次に、第1格納部にあけられた穴に指を押し当て、押し当てた指を用いて収納されているICカードをシールド領域へと移動させた後、第2格納部に収納されているICカードを前記ICカードリーダーの読み取り装置に対して平行となる状態を保ったまま近づけてと前記ICカードリーダーと交信させる手段と、
前記格納部の非シールド領域に一部分を挿入されているICカードが、非シールド領域に位置しているアンテナを利用して、前記ICカードリーダーと交信する手段と、
前記収納容器が、シールド領域に収納されているICカードと前記ICカードリーダーとの間で発生させる混信の程度を低下させ、さらに、シールド領域に収納されているICカードを不正なアクセスから守る手段を備えていることにより、
使用者が、複数の格納部に収納されているICカードのうちの一つを用途に応じて選定し、選定したICカードの一部分を非シールド領域へと移動させることで、選定したICカードを収納容器に入れたまま使用でき、さらに、シールド領域に収納している他方ICカードを盗聴、破壊、改竄から守ることができる。
以下、本請求項に関して、説明する。
図3に示すように、請求項記載の収納容器の特徴は、収納容器を開いた状態で、使用者が、格納部の穴に指を押し当てて選択した一方のICカードをシールド領域から非シへールド領域へと移動させ、その時、同時に、他方のICカードを非シールド領域からシールド領域へと移動させる点にある。
この収納容器は、ICカード収納位置に段差を設けてあり、格納部の非シールド領域に部分的に格納されているICカードだけがICカードリーダーと交信できるようになっている。
また、収納容器に格納した二つのICカードの機密性を守る場合には、二つのICカードをともにシールド領域へと移動させ、収納容器を折り畳んだ状態で保持すればよい。
また、収納するICカードの枚数を増やすため、図3で示す収納容器において、第1格納部を有する第1折り畳み部と第2格納部を有する第2折り畳み部の間に、電磁遮蔽シールドを有しない第3折り畳み部を増設し、増設した第3折り畳み部に第3格納部を設けてその中にICカードを挿入してもよい。
図7記載の収納容器は、特に機密性が高いICカードを格納するための容器である。
特に機密性の高いICカードを使用する場合、当該ICカードを収納容器内におけるシールド領域と非シールド領域の間で移動させる方式には潜在的なリスクがある。
理由は、使用者が、当該ICカードを非シールド領域に格納しているにも関わらず、シールド領域に格納したと誤解して収納容器を持ち運ぶことで、不正にアクセスされる可能性があるためである。
以下、この問題を解決するための手段について、説明する。
同一周波数を用いて通信を行う非接触式のICカードを複数格納して使用する収納容器において、
前記収納容器は、当該容器を開いた状態で、電磁波透過吸収シールドで外側の片面が覆われている第1格納部、及び電磁波遮蔽シールドで両面が覆われている第2格納部を有し、
前記収納容器は、当該収納容器を閉じた状態では、第1格納部の外側片面を覆っている電磁波透過吸収シールドと第2格納部の外側片面を覆っている電磁波遮蔽シールドが、その間に挟まれている複数のICカードを不正なアクセスから守る手段と、
使用者が、前記収納容器を開いた状態で、第1格納部の内側をICカードリーダーに向けて使用することで、第1格納部に収納したICカードを、外側からの不正なアクセスから守りつつ、ICカードリーダーと交信させる手段と、
前記収納容器が、当該収納容器を開いて前記ICカードリーダーに向けた状態において、第2格納部の両面を覆っている電磁波遮蔽シールドを用いて、第2格納部に収納されているICカードと前記ICカードリーダーとの間で発生する混信の程度を低下させる手段を備えていることにより、
使用者が、前記収納容器を開いて内側を前記ICカードリーダーに向けた状態では、第1格納部に挿入したICカードを容器に入れたままで使用でき、前記収納容器を閉じた状態では、容器に格納されている複数のICカードを盗聴、破壊、改竄から守ることができる。
以下、図7記載の収納容器に関して、説明する。
図7に示す本収納容器の特徴は、使用者が、第1格納部に収納したICカードを使用する場合に、使用者が、まず、当該収納容器を開き、次に、意図的に、当該収納容器の内側をICカードリーダーに向けて使用する点にある。
また、使用者が当該収納容器の内側をICカードリーダーに向けて使用する場合においても、第1格納部に外側を覆っている電磁波透過吸収シールドが、第1格納部に収納されているICカードを外側からの不正なアクセスから守ることができる。
また、当該収納容器の第2格納部に収納されているICカードを使用する場合、使用者が、その両面を電磁波遮蔽シールドに覆われている第2格納部から当該ICカードを抜き出して使うため、使用者が意識しない状態で、当該ICカードが不正にアクセスされることはない。
また、収納容器を折り畳んだ状態では、当該収納容器に格納されている複数のICカードは、第1格納部の外側片面を覆っている電磁波透過吸収シールドと第2格納部の外側片面を覆っている電磁波遮蔽シールドにより、不正なアクセスから防護されている。
図8記載の収納容器は、機密性は低いものの使用頻度が高いICカードと、あまり使用しないものの機密性は高いICカードを格納するための容器である。
なお、図1に記載した収納容器も、機密性は低いものの使用頻度が高いICカードと、あまり使用しないものの機密性は高いICカードを入れるための容器であるが、図8に記載した収納容器は、図1に記載した収納容器と異なり、使用者が、透明なフィルムを通して第2格納部に収納してあるICカードを視認することができる。
以下、この問題を解決するための手段について、説明する。
同一周波数を用いて通信を行う非接触式のICカードを複数格納し、折り畳んだ状態で使用する収納容器において、
前記収納容器は、当該容器を折り畳んだ状態で、電磁波透過吸収シールドにより挿入したICカードのアンテナ部の片面を部分的に覆っている第1格納部、電磁波透過吸収シールドにより挿入したICカードのアンテナ部の両面を全面的に覆っている第2格納部、第1格納部の下方に挿入したICカードに必要な強度を有する電波を供給するためにアンテナの形と位置を考慮して設定した非シールド領域などから構成されており、
第1格納部には電磁波透過吸収シールドと異なるICカード収納位置が割り当てられているため、当該格納部の下方に一部を収納されているICカードが、段差を有する収納位置と電磁波透過吸収シールドの材料特性に由来する非シールド領域を利用して、前記ICカードリーダーと交信する手段と、
第2格納部が、電磁波透過吸収シールドを用いて、当該格納部に収納されているICカードと前記ICカードリーダーとの間で発生する混信の程度を低下させる手段と、
第2格納部が、電磁波透過吸収シールドを用いて、当該格納部の中に収納されているICカードを不正なアクセスから守る手段と、
使用者が、第2格納部に設けた透明なフィルムを通して、第2格納部に収納されているICカードを視認した後、透明なフィルムにあけられた穴に指を押し当てて、ICカードを出し入れする手段を備えていることにより、
使用者が、第1格納部に挿入したICカードを前記収納容器に入れたままで使用でき、第2格納部に収納されているICカードを盗聴、破壊、改竄から防護でき、さらに、第2格納部に収納されているICカードを簡単に出し入れすることができる。
以下、図8記載の収納容器に関して、説明する。
図8に示す収納容器を折り畳んだ状態では、第2格納部に挿入されているICカードのアンテナ部はその両側を全面的に二つの電磁波透過吸収シールドで覆われており、第1格納部に挿入されているICカードのアンテナ部はその片側を電磁波透過吸収シールドで部分的に覆われている。
このため、第1格納部に収納されているICカードは、電磁波透過吸収シールドに覆われてない非シールド領域に位置するアンテナを利用してICカードリーダーと交信でき、第2格納部に収納されているICカードは不正なアクセスから守られている。
また、図8に記載した収納容器は、図1に記載した収納容器とは異なり、使用者が、第2格納部に設けた透明なフィルムを通して、第2格納部に収納されているICカードを視認した後、透明なフィルムにあけられた穴に指を押し当てて、ICカードを出し入れできる。
また、収納するICカードの枚数を増やすため、第1折り畳み部と第2折り畳み部の間に第3折り畳み部を増設し、増設した第3折り畳み部にICカードの格納部を設けてもよい。
図8記載の収納容器は、電磁波透過吸収シールドを用いて格納部に収納されているICカードを不正アクセスから防護するとともに、透明なフィルムを用いて格納部の中に収納されているICカードを視認できるようにした収納容器である。
以下、問題を解決するための手段について、説明する。
図8記載の収納容器において、全ての格納部を個別に両面から電磁波透過吸収シールドで覆うのではなく、前記収納容器を折り畳んだ状態で、対象となる複数の格納部を一組の電磁波透過吸収シールドで両側から覆う手段と、
前記収納容器における格納部の内側表面部に透明なフィルムをはめ込み、前記収納容器を開いた状態で、使用者が、当該格納部に格納しているICカードを視認できる手段を備えていることにより、
使用者が、前記収納容器を開いた状態では透明なフィルムを通して使用するICカードを確認、選定でき、前記収納容器を折り畳んだ状態では、シールド領域に格納しているICカードを盗聴、破壊、改竄から防護できる。
以下、図8記載の収納容器に関して、説明する。
図8記載の収納容器は、第1格納部の外側と第2格納部の外側に電磁波透過吸収シールドを配置しているため、この構造上の特性を用いて、第1格納部と第2格納部の内側表面部に透明なフィルムをはめ込んでも、当該収納容器を折り畳んだ状態では、使用する収納容器の第2格納部に収納されているICカードを防護できる。
図8記載の収納容器は、限られたサイズの収納容器の中に同じ周波数を使用する複数のICカードを格納する場合において、格納したICカードの配置を微妙に調節してICカードリーダーと交信が行えるようにした収納容器である。
以下、問題を解決するための手段について、説明する。
図6に記載された収納容器において、格納部の内部表面部の一部に嵌め込んである透明なフィルムに、電波の遮蔽と回り込みを考慮に入れた上で、ICカードの位置決めを支援するためのガイドラインを表示しておき、使用者が、当該ガイドラインに基づき、当該格納部の中に収納したICカードを非シールド領域からシールド領域へと正確に移動させ、あるいは、当該ICカードの一部分をシールド領域から非シールド領域へと正確に移動させる手段を備えていることにより、
使用者が、選定したICカードをシールド領域へと移動した時には、当該ICカードを不正なアクセスから防護でき、選定したICカードの一部を非シールド領域へと移動した時には、当該ICカードをICカードリーダーと交信させることができる。
以下、図6記載の収納容器に関して、説明する。
図6は、使用者が、収納容器の中に挿入したICカードの位置を調節する基準線を明示したものであり、電波の遮蔽と回り込みを考慮した上で、透明なフィルムに表示したシールド領域表示ガイドラインと使用領域表示ガイドラインから構成されている。
このシールド領域表示マークと非シールド領域表示マークを利用して指定された位置にICカードを置くことで、使用者が電磁波透過吸収シールドの設置場所をもとに電波の遮蔽と回り込みの範囲を推測しながらICカードの位置を調整する必要はなくなった。
以下で説明する収納容器は、高い防護性が要求されるICカードを格納するための容器である。
高い防護性が要求されるICカードを保護するためには、薄くても、広帯域にわたって電磁波を防護できる金属板を使用して、当該ICカードの両側を防護することが望ましい。
一方、金属板を使用すれば、ICカードリーダーが電磁波を発信する際に金属板の表面に渦電流が流れ、その結果、発生する反作用磁束が情報を乗せた磁束を打ち消すこととなり、収納容器に格納したICカードとICカードリーダーとの間で、良好なレベルの通信を維持できない。
以下、問題を解決するための手段について、説明する。
図8記載の収納容器において、折り畳んだ状態の容器の中で、防護しようとする一方のICカードを、その両側から2枚の金属反射シールドで挟み込む手段と、
折り畳んだ状態の容器の中で、一方のICカードを両側から挟んだ2枚の金属反射シールドを、さらに、その両側から、軟磁性体合金粉末を合成樹脂に混合するなどして作成した電磁波透過吸収シールド2枚で挟み込む手段を備えていることにより、
金属反射シールドが、その間に挟んだ一方のICカードを不正なアクセスから防護し、さらに、電磁波透過吸収シールドが金属反射シールドから発生する反作用磁束を抑制し、他方のICカードとICカード・リーダーとの間では良好なレベルの電波を交換することができる。
以下、高い防護性が要求される格納容器に関して、説明する。
高透磁率の軟磁性体合金粉末を合成樹脂に混合して作成した電磁波透過吸収シールドは、金属反射シールドに比較し、遮蔽する電磁波の帯域幅が狭いこと、及び極めて強い電磁場においてはシールドを厚くせざるを得ないため、防護しようとするICカードと格納したままで使用したいICカードの2つを格納する収納容器に対して、薄さと広帯域性の両者を付与することは困難となる。
一方、金属反射シールドは、薄くても幅広い帯域の電磁波を遮蔽できる長所を有しているが、ICカードのアンテナに金属反射シールドが近接している場合、反作用磁束が生まれるため、情報を乗せた磁束が打ち消され、ICカードとICカードリーダーとの間において良好なレベルを交換できなくなる短所も併せ持っている。
そこで、本発明では、防護しようとするICカードを2枚の金属反射シールドの間に挟み込み、さらに、ICカードを両側から挟んだ2枚の金属反射シールドを、高透磁率の軟磁性体合金粉末を合成樹脂に混合するなどして作成した電磁波透過吸収シールドの間に挟み込むことによって、反作用磁束の発生を防止している。
本発明によれば、同一周波数を用いて通信を行うICカードを、複数、一つの収納容器に格納した状態において、選定したICカードがICカードリーダーと交信する際に発生する混信の程度を低下させ、かつ、使用しないICカードを不正なアクセスから守ることができる。
図1は本発明の一実施形態における収納容器の構造図である。
図1において、収納容器4は、第1電磁波透過吸収シールド5により挿入した第1ICカード13のアンテナ部片面を部分的に覆っている第1格納部2、第1電磁波透過吸収シールド5と第2電磁波透過吸収シールド7により挿入した第2ICカード6のアンテナ部の両面を全面的に覆っている第2格納部8、第1格納部2の下方に挿入されている第1ICカード13にICカードリーダー11との交信に必要な強度を有する電波を供給するために、アンテナの形状と位置を考慮して設定した非シールド領域などから構成されており、
第1折り畳み部3は、当該第1折り畳み部3を上にして収納容器4を折り畳んだ状態で、第1外部表面部1、第1ICカード13を挿入するための第1格納部2、第1内側表面部12と上から順番に階層付けされた部品、及び第1出し入れ口14から構成され、
第2折り畳み部9は、第1折り畳み部3を上にして収納容器4を折り畳んだ状態で、第2内側表面部16、第1電磁波透過吸収シールド5、第2ICカード6を挿入するための第2格納部8、第2電磁波透過吸収シールド7、第2外部表面部10と上から順番に階層付けされた部品、及び第2出し入れ口15から構成され、
使用者が、収納容器4を開いた状態で、第1格納部2の中に収納されている第1ICカード13を第1出し入れ口14から出し入れする手段と、
使用者が、収納容器4を開いた状態で、第2格納部8の中に収納されている第2ICカード6を第2出し入れ口15から出し入れする手段と、
収納容器4を折り畳んだ状態で、
第1格納部2には、第1電磁波透過吸収シールド5及び第2電磁波透過吸収シールド7と異なるICカード収納位置が与えられているため、当該格納部に収納されている第1ICカード13が、段差を有する収納位置と電磁波透過吸収シールドの材料特性に由来する非シールド領域を利用して、格納されたままの状態で、ICカードリーダー11と電波で交信する手段と、
第2格納部8が、第1電磁波透過吸収シールド5と第2電磁波透過吸収シールド7を用いて、その間に挟まれている第2ICカード6とICカードリーダー11の間で発生する混信の程度を低下させる手段と、
第2格納部8が、第1電磁波透過吸収シールド5と第2電磁波透過吸収シールド7を用いて、その間に挟まれている第2ICカード6を不正なアクセスから守る手段を備えていることにより、
使用者が、収納容器4に収納した第1ICカード13を、当該容器に入れたまま、容器の裏表を気にせずに使用でき、さらに、第2格納部8に挿入した第2ICカード10を盗聴、破壊、改竄から防護できる。
次に、本実施形態における収納容器4の使用用途、並びに使用するための動作について説明する。
収納容器4は、機密性は低いものの使用頻度が高い第1ICカード13と、あまり使用しないものの機密性は高い第2ICカード6を格納するための容器である。
使用者は、機密性が低い第1ICカード13を第1格納部2に挿入し、機密性の高い第2ICカード6を第2格納部8に挿入して使用する。
また、使用者が、第1格納部2に挿入した第1ICカード13を使用する場合には、第1格納部2に挿入した第1ICカード13とICカードリーダー11の読取装置の位置関係を平行に保ちつつ、収納容器4をICカードリーダー11の読取装置近づけて交信させる。
また、使用者が、第2格納部8に挿入した第2ICカード6を使用する場合には、第2格納部8から第2ICカード6を抜き出し、抜き出した第2ICカード6を、ICカードリーダー11の読取装置に対して平行となる状態を維持しながら近づけて交信させる。
図2は本発明の一実施形態における収納容器の構造図である。
図2において、収納容器23は、当該収納容器23を折り畳んだ状態で、第1電磁波透過吸収シールド19と第2電磁波透過吸収シールド29により両面が部分的に覆われている第1格納部22、第1電磁波透過吸収シールド19と第2電磁波透過吸収シールド29により両面が全面的に覆われている第2格納部26、第1格納部22の下方に挿入した第1ICカード33に対してICカードリーダー31と交信するのに必要な強度を有する電波を供給するために、アンテナの形状と位置を考慮して算出した非シールド領域などから構成されており、
第1折り畳み部18は、当該第1折り畳み部18を上にして収納容器23を折り畳んだ状態で、第1外部表面部17、第1電磁波透過吸収シールド19、第1金属反射シールド20、シールド領域に位置する第1ICカード21を収納するための第1格納部22、透明な第1フィルム35をはめ込んだ第1内側表面部32と上から順番に階層付けされた部品、及び第1出し入れ口36と第1フィルム35にあけられた第1穴34から構成され、
第2折り畳み部24は、第1折り畳み部18を上にして収納容器23を折り畳んだ状態で、透明な第2フィルム38をはめ込んだ第2内側表面部39、第2ICカード25を挿入するための第2格納部26、第2金属反射シールド28、第2電磁波透過吸収シールド29、第2外部表面部30と上から順番に階層付けされた部品、及び第2出し入れ口27と第2フィルム38にあけられた第2穴37から構成され、
使用者が、収納容器23を開いた状態で、透明な第2フィルム38を通して第2格納部26の中に収納されている第2ICカード25を目で確認した後に、第2フィルム38にあけられた第2穴37に指を押し当てて、第2ICカード25を第2出し入れ口27から出し入れする手段と、
使用者が、収納容器23を開いた状態で、透明な第1フィルム35を通して第1格納部22の中に収納されている第1ICカード21を目で確認した後に、第1フィルム35にあけられた第1穴34に指を押し当てて、第1ICカード21をシールド領域から非シールド領域へと移動させ、あるいは、第1ICカード33を非シールド領域からシールド領域へと移動させる手段と、
使用者が、収納容器23を開いた状態で、透明な第1フィルム35を通して第1格納部22の中に収納されている第1ICカード21を目で確認した後に、第1フィルム35にあけられた第1穴34に指を押し当てて、第1ICカード21を第1出し入れ口36から出し入れする手段と、
収納容器23を折り畳んだ状態で、
第1格納部22には第1電磁波透過吸収シールド19及び第2電磁波透過吸収シールド29と異なるICカード収納位置が与えられているため、第1格納部22の非シールド領域に一部を収納されている第1ICカード33が、段差を有する収納位置と電磁波透過吸収シールドの材料特性に由来する非シールド領域を利用して、格納されたままの状態で、前記ICカードリーダー31と電波で交信する手段と、
第1ICカード21がシールド領域に収納されている場合には、収納容器23が、第1電磁波透過吸収シールド19及び第2電磁波透過吸収シールド29を用いて、その間に挟まれている第1ICカード21を不正なアクセスから守る手段と、
第2格納部26が、第1電磁波透過吸収シールド19と第2電磁波透過吸収シールド29を用いて、その間に挟まれている第2ICカード25とICカードリーダー31の間で発生する混信の程度を低下させる手段と、
第2格納部26が、第1電磁波透過吸収シールド19と第2電磁波透過吸収シールド29を用いて、その間に挟まれている第2ICカード25を不正なアクセスから守る手段を備えていることにより、
使用者が、
収納容器23を開いた状態では、第2格納部26に収納されている第2ICカード25を目で見て確認した後に、スムーズに出し入れでき、
収納容器23を折り畳んだ状態では、収納容器23の裏表を気にせずに、第1格納部22に収納した第1ICカード33を収納容器23に入れたまま使用でき、さらに、第2格納部26に挿入した第2ICカード25を盗聴、破壊、改竄から防護できる。
次に、本実施形態における収納容器23の使用用途、並びに使用するための動作について説明する。
収納容器23は、機密性が中程度で使用頻度が高い第1ICカード33と、使用するのは時々でも機密性が高い第2ICカード25を格納するための容器である。
使用者は、使用頻度が高い第1ICカード21を第1格納部22に挿入し、機密性の高い第2ICカード25を第2格納部26に挿入し、第1ICカード21を使用する場合には、第1フィルム35にあけられた第1穴34に指を押し当てて、シールド領域から非シールド領域へと移動させて使用し、第1ICカード33を不正アクセスから守る場合には、非シールド領域からシールド領域へと移動させて保護する。
図3は本発明の一実施形態における収納容器の構造図である。
図3において、収納容器46は、折り畳んだ状態で、第1電磁波透過吸収シールド56と第2電磁波透過吸収シールド63により部分的に覆われている第1格納部42と第2格納部49、第1ICカード58と第2ICカード62を不正なアクセスから守る第1シールド領域54と第2シールド領域45、シールド領域から移動された第1ICカード58と第2ICカード62がICカードリーダー53と交信するための第1非シールド領域41と第2非シールド領域47を有し、
第1折り畳み部44は、当該第1折り畳み部44を上にして収納容器46を折り畳んだ状態で、第1外側表面部40、第1電磁波透過吸収シールド56、第1ICカード58を収納するための第1格納部42、透明な第1フィルム57をはめ込んだ第1内側表面部55と上から順番に階層付けされた部品に加えて、第1非シールド領域41、第1シールド領域54、指を押し当てるために第1フィルム57にあけられた第1穴43、及び第1出し入れ口59から構成され、
第2折り畳み部51は、第1折り畳み部44を上にして収納容器46を折り畳んだ状態で、透明な第2フィルム61をはめ込んだ第2内側表面部64、ICカードを収納するための第2格納部49、第2電磁波透過吸収シールド63、第2表面部52と上から順番に階層付けされた部品に加えて、第2非シールド領域47、第2シールド領域45、指を押し当てるために第2フィルム61にあけられた第2穴50、及び第2出し入れ口60から構成され、
収納容器46の第1非シールド領域41または第2非シールド領域47に一部分を収納されているICカードが、非シールド領域に位置するアンテナを利用して、ICカードリーダー53と交信する手段と、
使用者が、
第1格納部42に挿入した第1ICカード58を使用する場合には、
まず、第1穴43に指を入れて、押し当てた指を用いて第1ICカード58を第1非シールド領域41へと動かし、次に、第2穴50に指を入れて、押し当てた指を用いて第2ICカード48を第2シールド領域45まで挿入した後、収納容器46を折り畳んだ状態で、第1格納部42に挿入した第1ICカード58を、ICカードリーダー53の読み取り措置に対して平行状態を保ったまま近づけて交信させる手段と、
第2格納部49に挿入した第2ICカード62を使用する場合には、
まず、第2穴50に指を入れて、押し当てた指を用いて第2ICカード62を第2非シールド領域47へと動かし、次に、第1穴43に指を入れて、押し当てた指を用いて第1ICカード58を第1シールド領域54まで挿入した後、収納容器46を折り畳んだ状態で、第2格納部49に挿入した第2ICカード48をICカードリーダー53の読み取り措置に対して平行状態を保ったまま近づけて交信させる手段と、
収納容器46を折り畳んだ状態で、第2格納部49の第2シールド領域45まで第2ICカード62を挿入している場合には、第1電磁波透過吸収シールド56と第2電磁波透過吸収シールド63を用いて、第2格納部49に収納されている第2ICカード62がICカードリーダー53との間で発生させる混信の程度を低下させ、さらに、第2格納部49に収納されている第2ICカード62を不正アクセスから守る手段と、
収納容器46を折り畳んだ状態で、第1格納部42の第1シールド領域54まで第1ICカード58を挿入している場合には、第1電磁波透過吸収シールド56と第2電磁波透過吸収シールド63を用いて、第1格納部42に収納されている第1ICカード58がICカードリーダー53との間で発生させる混信の程度を低下させ、さらに、第1格納部42に収納されている第1ICカード58を不正アクセスから守る手段を備えていることにより、
使用者が、第1格納部42及び第2格納部49に収納したICカードのうちの一つを用途に応じて選定し、選定したICカードを格納部の非シールド領域へと動かし、他方のICカードを格納部のシールド領域に挿入することで、選定したICカードを収納容器46に入れたままでICカードリーダー53と交信させることができ、さらに、格納部のシールド領域に挿入したICカードを盗聴、破壊、改竄から防護できる。
次に、本実施形態における収納容器の使用用途、並びに使用するための動作について説明する。
収納容器46は、使用する機会が多く、かつ、機密性の高い、2枚のICカードを格納するための容器である。
このため、使用者がICカードの収納位置を変更しやすいように、第1穴43と第2穴50が設けてある。
ICカードを使用する際は、使用者が、第1格納部42と第2格納部49に収納したICカードのうちの一方を選定し、選定したICカードを格納部の非シールド領域へと移動させ、他方のICカードを格納部のシールド領域に移動させることで、選定したICカードを混信させずにICカードリーダー53と交信させる。
図7は本発明の一実施形態における収納容器の構造図である。
図7において、収納容器87は、第1折り畳み部86と第2折り畳み部91を有しており、
第1折り畳み部86は、当該第1折り畳み部86を上にして収納容器87を折り畳んだ状態で、第1外部表面部83、第1電磁波透過吸収シールド84、第1ICカード94を挿入するための第1格納部85、第1内側表面部93と上から順番に階層付けされた部品、及び第1出し入れ口95から構成され、
第2折り畳み部91は、第1折り畳み部86を上にして収納容器87を折り畳んだ状態で、第2内側表面部99、第2電磁波遮蔽シールド88、第2ICカード98を挿入するための第2格納部90、第3電磁波遮蔽シールド89、第2外部表面部92と上から順番に階層付けされた部品、及び第2出し入れ口97から構成され、
収納容器87は、当該収納容器87を閉じた状態では、第1格納部85の外側片面を覆っている第1電磁波透過吸収シールド84と第2格納部90の外側片面を覆っている第3電磁波遮蔽シールド89が、その間に挟まれている第1ICカード94と第2ICカード98を不正なアクセスから守る手段と、
使用者が、収納容器87を開いた状態で、第1格納部85の内側をICカードリーダー96に向けることで、第1格納部85に収納した第1ICカード94を、外側からの不正なアクセスから守りつつ、ICカードリーダー96と交信させる手段と、
収納容器87が、当該収納容器87を開いた状態では、第2格納部90の両面を覆っている第2電磁波遮蔽シールド88と第3電磁波遮蔽シールド89を用いて、第2格納部90に収納されている第2ICカード98とICカードリーダー96との間で発生する混信の程度を低下させる手段を備えていることにより、
使用者が、収納容器87を開いた状態では、第1格納部85に挿入した第1ICカード94を収納容器87に入れたままで使用でき、収納容器87を閉じた状態では、収納容器87に格納されている第1ICカード94と第2ICカード98を盗聴、破壊、改竄から防護できる。
図8は本発明の一実施形態における収納容器の構造図である。
図8において、収納容器105は、使用頻度が高いICカードを収納するための第1格納部101、第1電磁波透過吸収シールド104と第2電磁波透過吸収シールド108で両面が覆われている第2格納部107、及び第1格納部101の下方に挿入されている第1ICカード102に対して、ICカードリーダー112との交信に必要な強度を有する電波を供給するため、アンテナの形状と位置を考慮して算出した非シールド領域を有し、
第1折り畳み部103は、当該第1折り畳み部103を上にして収納容器105を折り畳んだ状態で、第1外部表面部100、第1ICカード102を収納するための第1格納部101、第1電磁波透過吸収シールド104、第1内側表面部113と上から順番に階層付けされた部品、及び第1出し入れ口114から構成され、
第2折り畳み部109は、第1折り畳み部103を上にして収納容器105を折り畳んだ状態で、フィルム115をはめ込んだ第2内側表面部116、第2ICカード106を挿入するための第2格納部107、第2電磁波透過吸収シールド108、第2外部表面部111と上から順番に階層付けされた部品に加えて、穴117及び第2出し入れ口110から構成され、
第1格納部101が第2格納部107とは段違いのICカード収納位置を与えられているため、当該格納部に収納されている第1ICカード102が、第1電磁波透過吸収シールド104及び第2電磁波透過吸収シールド108の材料特性と段差に由来する非シールド領域を利用して、格納されたままの状態で、ICカードリーダー112と電波で交信する手段と、
第2格納部107が、第1電磁波透過吸収シールド104と第2電磁波透過吸収シールド108を用いて、その間に挟まれている第2ICカード106とICカードリーダー112の間で発生する混信の程度を低下させる手段と、
第2格納部107が、第1電磁波透過吸収シールド104と第2電磁波透過吸収シールド108を用いて、その間に挟まれている第2ICカード106を不正なアクセスから守る手段を備えていることにより、
使用者が、第1格納部101に挿入した第1ICカード102を収納容器105に入れたままで使用でき、第2格納部107に格納されている第2ICカード106を盗聴、破壊、改竄から防護できる。
以上で、「発明を実施するための最良の形態」に関する説明を終了し、以下では、本発明に関する補足的な説明を行う。
図4は、ICカードリーダーに向けて近づけた収納容器65における非シールド領域とアンテナの位置関係を、視覚的に説明した図である。
図4において、一番下にICカードリーダーを設置し、ICカードリーダーの上に第1ICカード70(図1の第1ICカード13)が位置し、第1ICカード70の上に第2ICカード67(図1の第2ICカード6)が位置するように、収納容器65を保持した場合、第1ICカード70はアンテナの全部分を用いて、ICカードリーダーと交信する。
また、この図4において、一番下にICカードリーダーを設置し、ICカードリーダーの上に第2ICカード67(図1の第2ICカード6)が位置し、第2ICカード67の上に第1ICカード70(図1の第1ICカード13)が位置するように、収納容器65を保持した場合、第1ICカード70は非シールド領域に位置するアンテナ部分を用いて、ICカードリーダーと交信する。
また、図4では、非シールド領域に位置するアンテナ部分の合計の長さは約30cmとなる。
図5は、ICカードリーダーに向けて近づけた収納容器71における非シールド領域とアンテナの関係を、視覚的に説明した図である。
図5において、一番下にICカードリーダーを設置し、ICカードリーダーの上に第2ICカード73(図3の第2ICカード48)が位置し、第2ICカード73の上に第11Cカード76(図3の第1ICカード58)が位置するように、収納容器71を保持した場合、第2ICカード73はアンテナの全部分を用いて、ICカードリーダーと交信する。
また、この図5において、一番下にICカードリーダーを設置し、ICカードリーダーの上に第1ICカード76(図3の第1ICカード58)が位置し、第1ICカード76の上に第2ICカード73(図3の第2ICカード48)が位置するように、収納容器71を保持した場合、第2ICカード73は非シールド領域に位置するアンテナ部分を用いて、ICカードリーダーと交信する。
また、図6は、使用者が、収納容器の中に挿入したICカードの位置を調節する基準線を明示した図であり、電波の遮蔽と回り込みを考慮した上で、透明なフィルム上に表示した使用領域表示ガイドライン79とシールド領域表示ガイドライン80などから構成されている。
以下では、本発明における一般的な事項に関して、説明する。
本発明における電磁波透過吸収シールドとは、電磁波を遮断し、かつ、反作用磁束の発生を抑制する機能を有するものであればよく、例えば、高透磁率の軟磁性体合金粉末を合成樹脂やゴムに混合するなどして作成した電磁波透過シールドを含むが、これに限定されるものではなく、カーボンを樹脂やゴムに混合するなどして作成した電磁波吸収シールドなども含む。
また、本発明における金属反射シールドとは、電磁波を遮蔽し、かつ、反作用磁束を発生させるものであり、例えば、アルミニウム、鉄、銅などを用いて製造した金属板、金属箔、金属膜などを含む。
また、本発明における電磁波遮蔽シールドとは、電磁波透過吸収シールド及び金属反射シールドを指す。
なお、アルミニウム金属板などは、価格が安くて電磁的なシールド能力が高いために、収納容器に格納したICカードを不正なアクセスから防護するために用いられているが、一方で、金属板が反作用磁束を発生させるため、収納容器に格納したICカードを容器から格納したままで使用する用途には適していない。
また、本発明における収納容器とは、ICカードを入れる機能を有するものであればよく、例えば、定期入れ、ICカードケース、札入れ、名刺入れなどを含むが、これらに限定されない。
また、収納容器を折り畳んだ状態とは、第1折り畳み部と第2折り畳み部を折り重ねた状態をいい、例えば、定期入れで説明すれば、閉じたままで保持している状態をいう。
また、本発明における収納容器に格納するICカードが使用する周波数は、例えば、13.56MHzを含むが、これに限定されることはなく、950MHzや2.45GHzなども含む。
また、二つの電磁波透過吸収シールドが形成するスリットに関しては、波長の10分の1以下であればノイズの侵入を防止できるので13.56MHzの場合には問題ないが、2.45GHzで用いる厚さが1.2cm以上の収納容器を製造する場合には、波長の12cmを10で割った1.2cm以下を保つ必要があるため、電磁波透過吸収シールドを追加する必要がある。
本発明は、同一周波数を用いて通信を行うICカードを一つの収納容器に複数格納し、使用者が、収納容器からICカードを抜き出すことなく、選定したICカードをICカードリーダーと交信させる業務に適用できる。
本発明の一実施形態における収納容器の構造図である。 本発明の一実施形態における収納容器の構造図である。 本発明の一実施形態における収納容器の構造図である。 本発明の一実施形態における収納容器の断面図である。 本発明の一実施形態における収納容器の断面図である。 本発明の一実施形態における収納容器のフィルムに表示した使用領域とシールド領域を示すガイドラインである。 本発明の一実施形態における収納容器の構造図である。 本発明の一実施形態における収納容器の構造図である。
符号の説明
1 第1外部表面部
2 第1格納部
3 第1折り畳み部
4 収納容器
5 第1電磁波透過吸収シールド
6 第2ICカード
7 第2電磁波透過吸収シールド
8 第2格納部
9 第2折り畳み部
10 第2表面部
11 ICカードリーダー
12 第1内側表面部
13 第1ICカード
14 第1出し入れ口
15 第2出し入れ口
16 第2内側表面部
17 第1外部表面部
18 第1折り畳み部
19 第1電磁波透過吸収シールド
20 第1金属反射シールド
21 第1ICカード(シールド領域)
22 第1格納部
23 収納容器
24 第2折り畳み部
25 第2ICカード
26 第2格納部
27 第2出し入れ口
28 第2金属反射シールド
29 第2電磁波透過吸収シールド
30 第2外部表面部
31 ICカードリーダー
32 第1内部表面部
33 第1ICカード(非シールド領域)
34 第1穴
35 第1フィルム
36 第1出し入れ口
37 第2穴
38 第2フィルム
39 第2内部表面部
40 第1外部表面部
41 第1非シールド領域
42 第1格納部
43 第1穴
44 第1折り畳み部
45 第2シールド領域
46 収納容器
47 第2非シールド領域
48 第2第1ICカード(非シールド領域)
49 第2格納部
50 第2穴
51 第2折り畳み部
52 第2表面部
53 ICカードリーダー
54 第1シールド領域
55 第1内部表面部
56 第1電磁波透過吸収シールド
57 第1フィルム
58 第1ICカード
59 第1出し入れ口
60 第2出し入れ口
61 第2フィルム
62 第2ICカード(シールド領域)
63 第2電磁波透過吸収シールド
64 第2内部表面部
65 収納容器(図1の収納容器4)
66 第1及び第2電磁波透過吸収シールド
67 第2ICカード
68 アンテナ(13.56MHz)
69 アンテナ(13.56MHz)
70 第1ICカード(非シールド領域)
71 収納容器(図3の収納容器46)
72 第1及び第2電磁波透過吸収シールド
73 移動後の第2ICカード(非シールド領域)
74 アンテナ(13.56MHz)
75 アンテナ(13.56MHz)
76 第1ICカード(シールド領域)
77 収納容器(図2の収納容器23)
78 透明なフィルム
79 使用領域表示ガイドライン
80 シールド領域表示ガイドライン
81 第1穴
82 第1及び第2電磁波透過吸収シールド
83 第1外部表面部
84 第1電磁波透過吸収シールド
85 第1格納部
86 第1折り畳み部
87 収納容器
88 第2電磁波遮蔽シールド
89 第3電磁波遮蔽シールド
90 第2格納部
91 第2折り畳み部
92 第2表面部
93 第1内側表面部
94 第1ICカード
95 第1出し入れ口
96 ICカードリーダー
97 第2出し入れ口
98 第2ICカード
99 第2内側表面部
100 第1外部表面部
101 第1格納部
102 第1ICカード
103 第1折り畳み
104 第1電磁波透過吸収シールド
105 収納容器
106 第2ICカード
107 第2格納部
108 第2電磁波透過吸収シールド
109 第2折り畳み部
110 第2出し入れ口
111 第2表面部
112 ICカードリーダー
113 第1内側表面部
114 第1出し入れ口
115 フィルム
116 第2内側表面部
117 穴

Claims (2)

  1. 同一周波数を用いて通信を行う非接触式のICカードを複数格納し、折り畳んだ状態で使用する収納容器において、
    前記収納容器は、当該容器を折り畳んだ状態で、一組の電磁波透過吸収シールドにより両面が部分的に覆われている第1格納部、一組の電磁波透過吸収シールドにより両面が全面的に覆われている第2格納部、第1格納部の下方に挿入したICカードに必要な強度を有する電波を供給するためにアンテナの形状と位置を考慮して設定した非シールド領域などから構成されており、
    使用者が、第1格納部の内部表面部に設けてある穴に指を押し当てて、ICカードを、シールド領域から非シールド領域へと移動させ、あるいは、非シールド領域からシールド領域へと移動させる手段と、
    第1格納部には電磁波透過吸収シールドと異なるICカード収納位置が割り当てられているため、当該格納部の下方に一部を収納されているICカードが、段差を有する収納位置と電磁波透過吸収シールドの材料特性に由来する非シールド領域を利用して、前記ICカードリーダーと交信する手段と、
    第1格納部が、電磁波透過吸収シールドを用いて、当該格納部のシールド領域に挿入されているICカードを不正なアクセスから守る手段と、
    第2格納部が、電磁波透過吸収シールドを用いて、当該格納部に収納されているICカードと前記ICカードリーダーとの間で発生する混信の程度を低下させる手段と、
    第2格納部が、電磁波透過吸収シールドを用いて、当該格納部に収納されているICカードを不正なアクセスから守る手段を備えていることにより、
    使用者が、第1格納部の非シールド領域にICカードの一部を格納している場合には、第1格納部に挿入したICカードを収納容器に入れたままで使用でき、当該ICカードを第1格納部のシールド領域に収納している場合には、当該ICカード及び第2格納部に収納されているICカードを盗聴、破壊、改竄から防護できることを特徴とする収納容器。
  2. 同一周波数を用いて通信を行う非接触式のICカードを複数格納し、折り畳んだ状態で使用する収納容器において、
    前記収納容器は、ICカードを収納する複数の格納部から構成されており、
    各格納部は、前記収納容器を折り畳んだ状態で、一組の電磁波透過吸収シールドにより覆われているシールド領域と、それぞれの格納部に挿入したICカードに必要な強度を有する電波を供給するためにアンテナの形状と位置を考慮して設定した、電磁波透過吸収シールドで覆われていない非シールド領域を有しており、
    使用者が、第1格納部に挿入したICカードを使用する場合には、まず、当該格納部にあけられた穴に指を押し当て、押し当てた指を用いて収納されているICカードの一部分を非シールド領域へと移動させ、次に、第2格納部にあけられた穴に指を押し当て、押し当てた指を用いて収納されているICカードをシールド領域へと移動させた後、第1格納部に収納されているICカードを前記ICカードリーダーの読み取り装置に対して平行となる状態を保ったまま近づけて前記ICカードリーダーと交信させる手段と、
    使用者が、第2格納部に挿入したICカードを使用する場合には、まず、当該格納部にあけられた穴に指を押し当て、押し当てた指を用いて収納されているICカードの一部分を非シールド領域へと移動させ、次に、第1格納部にあけられた穴に指を押し当て、押し当てた指を用いて収納されているICカードをシールド領域へと移動させた後、第2格納部に収納されているICカードを前記ICカードリーダーの読み取り装置に対して平行となる状態を保ったまま近づけて前記ICカードリーダーと交信させる手段と、
    前記格納部の非シールド領域に一部分を挿入されているICカードが、非シールド領域に位置しているアンテナを利用して、前記ICカードリーダーと交信する手段と、
    前記収納容器が、シールド領域に収納されているICカードと前記ICカードリーダーとの間で発生させる混信の程度を低下させ、さらに、シールド領域に収納されているICカードを不正なアクセスから守る手段を備えていることにより、
    使用者が、複数の格納部に収納されているICカードのうちの一つを用途に応じて選定し、選定したICカードの一部分を非シールド領域へと移動させることで、選定したICカードを収納容器に入れたまま使用でき、さらに、シールド領域に収納している他方ICカードを盗聴、破壊、改竄から防護できることを特徴とする収納容器。
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