JP4917279B2 - 乳化重合用乳化剤 - Google Patents
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Description
(式(1)中、Rはイソデシル基を表し、AOは炭素数が2〜4のオキシアルキレン基を表し、xは1〜100の整数である。AOの付加形態はランダム付加、ブロック付加又はこれらの混合付加である。)
ここで、式(2)中、Rは、炭素数が10であるアルキル基を表し、EOはオキシエチレン基、POはオキシプロピレン基を表し、mは0〜4、nは1〜100の整数である。
オートクレーブに、イソデシルアルコール(分岐度2.1)158部(1モル)と三フッ化ホウ素0.38部(0.006モル、対粗製物あたり0.1%)を仕込み、オートクレーブ内を窒素置換した。次に、温度70℃、反応圧0.25MPaでエチレンオキサイド220部(5モル)を導入した後、反応温度を維持しつつ、内圧が低下して一定になるまで熟成させ、反応液を60℃まで冷却した。次に、水酸化カリウム1.02部(0.018モル)を仕込み、温度120℃、反応圧0.25MPaでエチレンオキサイド220部(5モル)を導入した後、反応温度を維持しつつ、内圧が低下して一定になるまで熟成させた。その後、反応液を70℃まで冷却した後、85重量%乳酸1.36部(0.013モル)で中和して、本発明品[1]を得た。
オートクレーブに、イソデシルアルコール(分岐度2.1)158部(1モル)と水酸化カリウム1.54部(0.027モル、対粗製物あたり0.1%)を仕込み、オートクレーブ内を窒素置換した後、撹拌しながら70℃で減圧して、反応器内の内圧が2.7kPa到達後、引き続き30分間減圧脱水を継続した。ついで110℃まで昇温した後、反応圧0.20MPaでプロピレンオキサイド58部(1モル)を導入した。プロピレンオキサイドの導入後、反応温度を維持して、内圧が低下して一定になるまで熟成させた。次に、温度120℃、反応圧0.25MPaでエチレンオキサイド1320部(30モル)を導入した後、反応温度を維持しつつ、内圧が低下して一定になるまで熟成させた。その後、反応液を70℃まで冷却した後、85重量%乳酸3.19部(0.030モル、対水酸化カリウムあたり1.1モル等量)で中和して、本発明品[2]を得た。
オートクレーブに、イソデシルアルコール(分岐度2.1)158部(1モル)と水酸化カリウム1.92部(0.034モル、対粗製物あたり0.1%)を仕込み、オートクレーブ内を窒素置換した後、撹拌しながら70℃で減圧して、反応器内の内圧が2.7kPa到達後、引き続き30分間減圧脱水を継続した。次に、温度120℃、反応圧0.25MPaでエチレンオキサイド1760部(40モル)を導入した後、反応温度を維持しつつ、内圧が低下して一定になるまで熟成させた。その後、反応液を70℃まで冷却した後、氷酢酸2.26部(0.038モル、対水酸化カリウムあたり1.1モル等量)で中和して、本発明品[3]を得た。
エチレンオキサイドの導入量を下記表1に記載の割合に変更し、それに合わせて触媒量も変更した(対粗製物あたり0.1%)以外は製造例3と同様にして、本発明品[4]を得た。
イソデシルアルコール(分岐度2.1)を下記表1に記載のアルコールに変更し、エチレンオキサイドの導入量を下記表1に記載の割合に変更し、それに合わせて触媒量も変更した(対粗製物あたり0.1%)以外は製造例4と同様にして比較品[3][6][7]を得た。
オートクレーブに、イソデシルアルコール(分岐度2.1)158部(1モル)と三フッ化ホウ素0.60部(0.009モル、対粗製物あたり0.1%)を仕込み、オートクレーブ内を窒素置換した。次に、温度70℃、反応圧0.25MPaでエチレンオキサイド440部(10モル)を導入した後、反応温度を維持しつつ、内圧が低下して一定になるまで熟成させた。その後、反応液を60℃まで冷却し、比較品[1]を得た。
オートクレーブに、イソデシルアルコール(分岐度2.1)158部(1モル)と水酸化カリウム1.92部(0.034モル、対粗製物あたり0.1%)を仕込み、オートクレーブ内を窒素置換した後、撹拌しながら70℃で減圧して、反応器内の内圧が2.7kPaに到達後、引き続き30分間減圧脱水を継続した。次に、温度170℃、反応圧0.25MPaでエチレンオキサイド1760部(40モル)を導入した後、反応温度を維持しつつ、内圧が低下して一定になるまで熟成させた。その後、反応液を70℃まで冷却した後、氷酢酸2.26部(0.038モル、対水酸化カリウムあたり1.1モル等量)で中和して、比較品[2]を得た。
イソデシルアルコール(分岐度2.1)をイソデシルアルコール(分岐度2.9)に変更した以外は製造例2と同様にして比較品[4]を得た。
エチレンオキサイドの導入量を下記表1に記載の割合に変更し、それに合わせて触媒量も変更した(対粗製物あたり0.1%)という以外は製造例7と同様にして、比較品[5]を得た。
製造例1で得られた本発明品[1]80部と平均分子量660のポリエチレングリコール20部とを混合して、本発明品[5]を得た。
製造例3で得られた本発明品[2]90部と平均分子量1540のポリエチレングリコール10部とを混合して、本発明品[6]を得た。
次の条件によるGPC測定を行うことにより、界面活性剤の分子量分布の広狭の程度である多分散度Mw/Mnを求めた。
+ Shodex GPC KF−803
+ Shodex GPC KF−802.5
+ Shodex GPC KF−802
+ Shodex GPC KF−801(全て昭和電工(株)製)
移動相:THF(0.8mL/分)
カラム温度:40℃
検出器:RI
サンプル注入:1重量%溶液100μL
H1−NMR測定によりメチル基数を求め、末端メチル基部位相当の1を引いて得た数値を分岐度とした。
撹拌機、還流冷却機、温度計及び滴下漏斗を備えた反応容器に蒸留水131部、緩衝剤として炭酸水素ナトリウム0.5部を仕込み、80℃まで昇温させ、窒素ガスにて溶存酸素を除去した。これとは別にメタクリル酸メチル75部、アクリル酸エチル171部、アクリル酸4部、乳化剤8部、蒸留水110部とを混合して、モノマーエマルジョンを調製した。次に、上記で調製したモノマーエマルジョン40部を一括して上記反応容器に添加し、10分間撹拌後、重合開始剤である過硫酸アンモニウム0.5部を加え、10分間撹拌した。次に残りのモノマーエマルジョンを3時間かけて滴下して重合反応を行い、40℃まで冷却後、アンモニア水でpH8〜9に調整してポリマーエマルジョンを得た。
a.ラウリル硫酸エステルナトリウム塩
b.直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩
c.ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸エステルナトリウム塩(5EO)
重合後のポリマーエマルジョンを80メッシュの濾布を用いて濾過し、濾布上の残渣を水洗後、105℃×3時間で乾燥した。乾燥後の残渣の重量を測定し、全固形分に対する重量比率(%)で表示した。
ポリマーエマルジョン10gに6mol/L水酸化カルシウム水溶液10mLを撹拌しつつ加え、5分間撹拌後に80メッシュの濾布を用いて濾過し、濾布を通過しない凝集ポリマーの乾燥重量を測定して、全固形分に対する重量比率(%)で表示した。
動的光散乱式粒度分布測定装置(日機装製MICROTRAC UPA 9340)にて測定し、μmで表示した。
動的光散乱式粒度分布測定にて得られた粒子径分布から標準偏差を求め、それをメディアン径で割った値、つまり相対標準偏差(%)で表示した。
ガラスプレート上に0.5mm(wet)のエマルジョン膜を作り、室温で18〜20時間放置してフィルムを作成した。このフィルムの光沢性を目視にて、○(優)、△(可)、×(不可)の3段階で評価した。
撹拌機、還流冷却機、温度計及び滴下漏斗を備えた反応容器に蒸留水131部、緩衝剤として炭酸水素ナトリウム0.5部を仕込み、80℃まで昇温させ、窒素ガスにて溶存酸素を除去した。これとは別にスチレン100部、アクリル酸ブチル146部、アクリル酸4部、乳化剤8部、蒸留水110部とを混合し、乳化剤を含むモノマーエマルジョンを調製した。次に、上記で調製したモノマーエマルジョン40部を一括して上記反応容器に添加し、10分間撹拌後、重合開始剤である過硫酸カリウム0.5部を加え、10分間撹拌した。次に残りのモノマーエマルジョンを3時間かけて滴下して重合反応を行い、40℃まで冷却後、水酸化ナトリウム水溶液でpH8〜9に調整してポリマーエマルジョンを得た。
室温でポリマーエマルジョン20mLと水10mLを100mLネスラー管に入れ、振盪(15回;1回/2秒)により起泡させ、5分間静置した後の泡量(mL)で表示した。
撹拌機、還流冷却機、温度計及び滴下漏斗を備えた反応容器に蒸留水131部、緩衝剤として炭酸水素ナトリウム0.5部を仕込み、70℃まで昇温させ、窒素ガスにて溶存酸素を除去した。これとは別に酢酸ビニル250部、乳化剤8部、蒸留水110部とを混合し、乳化剤を含むモノマーエマルジョンを調製した。次に、上記で調製したモノマーエマルジョン40部を一括して上記反応容器に添加し、10分間撹拌後、重合開始剤である過硫酸アンモニウム0.5部を加え、10分間撹拌した。次に残りのモノマーエマルジョンを3時間かけて滴下して重合反応を行い、40℃まで冷却後、アンモニア水でpH6〜7に調整してポリマーエマルジョンを得た。使用した乳化剤は下記表4に示す通りである。
Claims (2)
- プロピレントリマー型オレフィンのオキソ反応から得られるイソデシルアルコールであって、 1 H−NMR測定により求められるメチル基数から1を引いて得られる分岐度が1.8〜2.4であるイソデシルアルコールを原料アルコールとし、下記一般式(1)で表され、多分散度Mw/Mnが1.10〜1.20である非イオン界面活性剤を含有する乳化重合用乳化剤。
R−O−(AO)x−H (1)
(式(1)中、Rはイソデシル基を表し、AOは炭素数が2〜4のオキシアルキレン基を表し、xは1〜100の整数である。AOの付加形態はランダム付加、ブロック付加又はこれらの混合付加である。) - ポリエチレングリコールを更に含有することを特徴とする、請求項1に記載の乳化重合用乳化剤。
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