JP4916533B2 - 鋼管柱 - Google Patents

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Description

本発明は、たとえば高層建築物の鉄骨構造物などに使用される鋼管柱に関するものである。
従来、この種の鋼管柱としては、次のような構成が提供されている。すなわち、所定の板厚の長尺角形鋼管と、この長尺角形鋼管よりも板厚が厚い短尺角形鋼管との端部を対向させた状態で、両角形鋼管を外側からの溶接により結合することで角形鋼管柱を構成している。そして、パネルゾーンを形成する短尺角形鋼管の外面に、梁材の端部を当接した状態で溶接によって結合することで、鉄骨構造物を構成している(たとえば、特許文献1参照。)。
また別の構成として、一端と他端との外形寸法を異にした角形コラム(短尺角形鋼管)を使用し、その一端を下部角形鋼管柱の上部に当接させて溶接し、他端に上部角形鋼管柱の端を当接させて溶接するとともに、角形コラムの外面に梁材を連結している(たとえば、特許文献2参照。)。
特開2002−213018号公報(第3頁、第1−3図) 特開2004−232192号公報(第2、5頁、第7−9図) 特開2004−232191号公報 特開2004−232308号公報
上記した特許文献1の構成によると、長尺角形鋼管と短尺角形鋼管との全てが同じ外形寸法であることから、重量大で高価となる場合がある。これに対して特許文献2の構成によると、上部角形鋼管柱として外形寸法の小さなものを使用でき、軽量化や経済性に好適な構成となる。しかし、断面台形状の角形コラムの傾斜外面に梁材を連結することから、連結構造が複雑になるなどの問題がある。
そこで本発明の請求項1記載の発明は、パネルゾーンを形成する短尺鋼管は断面直状でありながら、軽量化や経済性に好適な構成とし得る鋼管柱を提供することを目的としたものである。
前述した目的を達成するために、本発明の請求項1記載の鋼管柱は、長尺鋼管と、この長尺鋼管の板厚よりも厚い板厚でかつパネルゾーンを形成する長さの短尺鋼管とを溶接結合することで構成される鋼管柱であって、それぞれ複数本の長尺鋼管と短尺鋼管とが上下方向で交互に配設され、少なくとも1本の長尺鋼管は、上部が小寸のテーパー管状に形成され、このテーパー管状の長尺鋼管の下部は下位の短尺鋼管と同じ外寸状に形成されるとともに、上位の短尺鋼管は長尺鋼管の上部小寸に合わせた同じ外寸状に形成され、下位の短尺鋼管の板厚よりも上位の短尺鋼管の板厚が薄く形成されていることを特徴としたものである。
したがって請求項1の発明によると、上部が小寸のテーパー管状の長尺鋼管を組み込むことによって、この長尺鋼管を軽量化し得るとともに、この長尺鋼管の上に位置される直管状の短尺鋼管や長尺鋼管も小寸化し得、また、パネルゾーンを形成する短尺鋼管は断面直状とし得るとともに、上位の短尺鋼管は下位の短尺鋼管よりも板厚を薄くして軽量化し得る
また本発明の請求項2記載の鋼管柱は、上記した請求項1記載の構成において、テーパー管状の長尺鋼管の少なくとも一端部が、断面直線状の直状端部に形成されていることを特徴としたものである。
したがって請求項2の発明によると、長尺鋼管を下位の短尺鋼管や上位の短尺鋼管と溶接結合する前に、この長尺鋼管が所定の長さになるように、切断や研磨などにより除去修正するとき、直状端部の端面側の一部を除去修正することで、除去修正後の外寸は、その除去修正量に関係なく、常に最初の一定値を維持し得る。
そして本発明の請求項3記載の鋼管柱は、上記した請求項1または2記載の構成において、長尺鋼管が長尺四角形鋼管からなり、短尺鋼管が短尺四角形鋼管からなることを特徴としたものである。
したがって請求項3の発明によると、上部が小寸のテーパー管状の長尺四角形鋼管を組み込むことによって、この長尺四角形鋼管を軽量化し得るとともに、この長尺四角形鋼管の上に位置される直管状の短尺四角形鋼管や長尺四角形鋼管も小寸化し得る。
上記した本発明の請求項1によると、上部が小寸のテーパー管状の長尺鋼管を組み込むことによって、この長尺鋼管を軽量化できるとともに、この長尺鋼管の上に位置される直管状の短尺鋼管や長尺鋼管も小寸化できて、鋼管柱の全体を軽量化や経済性に好適な構成にできる。また、パネルゾーンを形成する短尺鋼管は断面直状であることから、梁材の連結は、連結構造を簡単にして安定して行うことができるとともに、上位の短尺鋼管は下位の短尺鋼管よりも板厚を薄くして軽量化できる
また上記した本発明の請求項2によると、長尺鋼管を下位の短尺鋼管や上位の短尺鋼管と溶接結合する前に、この長尺鋼管が所定の長さになるように、切断や研磨などにより除去修正するとき、直状端部の端面側の一部を除去修正することで、除去修正後の外寸は、その除去修正量に関係なく、常に最初の一定値を維持できる。これにより、短尺鋼管との溶接結合は、段違い(目違い)など生じることなく、常に安定して強固に行うことができるとともに、段部が生じていないことで好適な応力の伝達を可能にできる。
そして上記した本発明の請求項3によると、上部が小寸のテーパー管状の長尺四角形鋼管を組み込むことによって、この長尺四角形鋼管を軽量化できるとともに、この長尺四角形鋼管の上に位置される直管状の短尺四角形鋼管や長尺四角形鋼管も小寸化できて、四角形鋼管柱の全体を軽量化や経済性に好適な構成にできる。
本発明の実施の形態1を示し、鋼管柱を使用した鉄骨構造物の要部の縦断正面図である。 同鋼管柱を使用した鉄骨構造物の概略正面図である。 同鋼管柱を使用した鉄骨構造物の要部の一部切り欠き斜視面図である。 同鋼管柱における長尺鋼管の下部部分の分解斜視図である。 同鋼管柱における長尺鋼管の上部部分の分解斜視図である。 同鋼管柱を使用した鉄骨構造物の要部の一部切り欠き縦断正面図である。 同鋼管柱を使用した鉄骨構造物の要部の横断平面図である。 同鋼管柱を使用した鉄骨構造物の要部の拡大縦断正面図である。 同鋼管柱における長尺鋼管の製作過程を示す斜視図である。 本発明の実施の形態2を示し、鋼管柱を使用した鉄骨構造物の要部の縦断正面図である。 同鋼管柱を使用した鉄骨構造物の要部の一部切り欠き縦断正面図である。
[実施の形態1]
以下に、本発明の実施の形態1を、四角形鋼管をノンダイアフラム形式に採用した状態として、図1〜図9に基づいて説明する。
図1〜図8に示されるように、四角形鋼管柱(鋼管柱の一例)10は、所定の板厚tでかつ所定の長さ(高さ)Hの長尺四角形鋼管(長尺鋼管の一例)11A,11B,11Cと、これら長尺四角形鋼管11A,11B,11Cの板厚tよりも厚い板厚TA,TBでかつパネルゾーンを形成する長さ(高さ)Lの短尺四角形鋼管(短尺鋼管の一例)12A,12Bとを、その端部を対向させた状態で外側からの溶接結合16することで構成される。ここで長尺四角形鋼管11A,11B,11Cと短尺四角形鋼管12A,12Bとは、それぞれ複数本であって、すなわち6本の長尺四角形鋼管11A,11B,11Cと5本の短尺四角形鋼管12A,12Bであって、上下方向で交互に配設されている。
その際に、下から4本(1階〜4階に相当)の長尺四角形鋼管11Aと短尺四角形鋼管12Aとは、直状で同じ外寸状に形成され、そして、次(5階に相当)の長尺四角形鋼管11Bは上部が小寸のテーパー管状に形成され、さらに次(6階に相当)の短尺四角形鋼管12Bと長尺四角形鋼管11Cとは、長尺四角形鋼管11Bの上部小寸に合わせた直状で同じ外寸状に形成されている。
ここで所定の板厚tとは、鉄骨構造物の規模に応じて採用される四角形鋼管柱10の外寸などにより決定されるもので、たとえば長尺四角形鋼管11Aの外寸WAが600mm×600mmのときに板厚tは28mmとされている。また長尺四角形鋼管11Aの板厚tと短尺四角形鋼管12Aの板厚TAとは、たとえば2t≒TAとされ、短尺四角形鋼管12Aの外寸WAが600mm×600mmのときに板厚TAは60mmとされている。そして長尺四角形鋼管11Bは、下部の外寸WAが600mm×600mmで上部の外寸WBが500mm×500mmとして、上部が小寸の断面台形状(テーパー管状)に形成され、このときに板厚tは28mmとされている。また短尺四角形鋼管12Bは、その外寸WBが500mm×500mmとされ、このときに板厚TBは50mmとされている。そして長尺四角形鋼管11Cは、その外寸WBが500mm×500mmとされ、このときに板厚tは28mmとされている。なお、所定の長さHは3000mm〜5000mmとされ、またパネルゾーンを形成する長さLは400mm〜2000mmとされている。
上記したテーパー管状の前記長尺四角形鋼管11Bを得るに、まず図9(a)に示すように、一端の幅が上部の外寸WBのほぼ2倍の寸法である2WB、他端の幅が下部の外寸WAのほぼ2倍の寸法である2WA、所定の板厚tでかつ所定の長さHの板状体1が準備される。なお板状体1は、トリミング開先加工機などによって幅方向における両側縁に開先2が加工されている。
そして板状体1を成形プレス装置に入れて、下金型に対する上金型の昇降動により、図9(b)に示すように、幅方向における開先2寄りの二箇所を直角状(90度またはほぼ90度)に折り曲げて、直角状折曲げ部(隅部)3を成形する。その際に折り曲げは、一端の直角状折曲げ部3の外面間が上部の外寸WBでかつ他端の直角状折曲げ部3の外面間が下部の外寸WAの定寸平板部4と、この定寸平板部4の両側に直角状で連なる部分で一端が上部の外寸WBの半分[WB/2]でかつ他端が下部の外寸WAの半分[WA/2]の半寸平板部5とからなるテーパー状C型鋼材6を成形するように行われる。
そして一対のテーパー状C型鋼材6が、上向き開放と下向き開放としてセット化された状態で、外面整形などを行いながら、その開先2の部分(遊端部分)を上下から突き合わせたのち、図9(c)に示すように、この突き合わせ部を溶接7することで、上部(一端)が小寸のテーパー管状に形成された長尺四角形鋼管11Bを製造し得る。
このようにして製造された長尺四角形鋼管11Bや、同様にして直管状に製造された長尺四角形鋼管11A,11Cは、加工手段(切削加工装置など)において端部の外側部分が切削加工され、以て端部には、所定角度(35°〜45°)の開先部(端面)13が形成される。そして図1〜図8に示されるように、長尺四角形鋼管11A,11B,11Cの端部には、四角リング状の裏当て金14が内嵌されたのち、溶接15により固定されている。なお、短尺四角形鋼管12A,12Bの端部は、溶接のための開先部を加工しておらず、扁平端面(端面)とされている。
上記のように形成された長尺四角形鋼管11A,11B,11Cや短尺四角形鋼管12A,12Bは、たとえば1個ずつが溶接されて1組の柱構成物とされる。すなわち、1個の長尺四角形鋼管11Aと1個の短尺四角形鋼管12A、ならびに1個の長尺四角形鋼管11Bと1個の短尺四角形鋼管12Bとを、その外周形状を同一状として直線状に位置させたのち、長尺四角形鋼管11A,11Bの内部で上位に位置させた裏当て金14の外端面(上端面)を、短尺角形鋼管12A,12Bの下向き扁平端面に相当接させる。つまり、長尺四角形鋼管11A,11Bの上向き開先部(端面)13と、開先を形成していない短尺四角形鋼管12A,12Bの下向き扁平端面(端面)とを対向させる。そして、相対向した開先部13と扁平端面間を、外側から仮り付け溶接したのち、外側からの全周に亘ってのアーク溶接などを行うことで、長尺四角形鋼管11A,11Bと短尺四角形鋼管12A,12Bとを外側から溶接結合16して、5組の柱構成物を構成し得る。
このようにして構成した5組の柱構成物と長尺四角形鋼管11Cとは1セットとして、複数セットが建築現場などに運搬される。そして各セットにおいては、下位の柱構成物に上位の柱構成物を積上げ状に配置しながら、その上下間が上述と同様にして溶接結合される。すなわち、柱構成物の外周形状を同一状として直線状に位置させたのち、長尺四角形鋼管11A,11B,11Cの内部で下位に位置させた裏当て金14の外端面(下端面)を、短尺角形鋼管12A,12Bの上向き扁平端面に相当接させる。つまり、長尺四角形鋼管11A,11B,11Cの下向き開先部(端面)13と、開先を形成していない短尺四角形鋼管12A,12Bの上向き扁平端面(端面)とを対向させる。そして、相対向した開先部13と扁平端面間を、外側から仮り付け溶接したのち、外側からの全周に亘ってのアーク溶接などを行うことで、長尺四角形鋼管11A,11B,11Cと短尺四角形鋼管12A,12Bとを外側から溶接結合16して、短尺四角形鋼管12A,12Bをパネルゾーンとした四角形鋼管柱10を構成し得る。
このように柱構成物を積上げ状に配置して溶接結合16する間に、適宜、パネルゾーンを形成する長さLの短尺四角形鋼管12A,12Bの外面に、梁材20が溶接23によって結合される。ここで梁材20は、上下一対の梁フランジ21とウエブ22とによりI字型状(横向きH字型状)に形成されている。このように形成された梁材20は、その端面を四角形鋼管柱10の外面、すなわち短尺四角形鋼管12A,12Bにおける平板部の外面に当接した状態で溶接23することによって、短尺四角形鋼管12に一体化され、以て鉄骨構造物25が構成される。
上記した実施の形態1のように構成された四角形鋼管柱10によると、上部が小寸のテーパー管状の長尺四角形鋼管11Bを組み込むことによって、この長尺四角形鋼管11Bを軽量化できるとともに、この長尺四角形鋼管11Bの上に位置される直管状の短尺四角形鋼管12Bや長尺四角形鋼管11Cも小寸化できて、四角形鋼管柱10の全体を軽量化や経済性に好適な構成にできる。また、パネルゾーンを形成する短尺四角形鋼管12A,12Bは断面直状であることから、梁材20の連結は、連結構造を簡単にして安定して行うことができるとともに、パネルゾーンは、短尺四角形鋼管12A,12Bの予め厚い板厚TA,TBによって十分な強度を確保でき、梁材20の溶接23による結合は常に好適に行うことができる。
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2を、図10、図11に基づいて説明する。
上部(一端)が小寸のテーパー管状に形成された長尺四角形鋼管11Bにおいて、その両端部が、断面直線状の直状端部に形成されている。すなわち、下部(他端)の大寸側には、短尺四角形鋼管12Aと同様の外寸WA(600mm×600mm)とした下部直状端部11b−dが形成され、そして上部(一端)の小寸側には、短尺四角形鋼管12Bと同様の外寸WB(500mm×500mm)とした上部直状端部11b−uが形成されている。ここで下部直状端部11b−dや上部直状端部11b−uは、その長さを30mm〜100mmとして形成され、また板厚tは28mmとされ、そして四角リング状の裏当て金14が内嵌されたのち、溶接15により固定されている。
この実施の形態2の構成によると、長尺四角形鋼管11Bと短尺四角形鋼管12Bとを、その外周形状を同一状として直線状に位置させたのち、長尺四角形鋼管11Bの内部で上位に位置させた裏当て金14の外端面(上端面)を、短尺角形鋼管12Bの下向き扁平端面に相当接させる。つまり、長尺四角形鋼管11Bにおける上部直状端部11b−uの上向き開先部(端面)13と、開先を形成していない短尺四角形鋼管12Bの下向き扁平端面(端面)とを対向させる。そして、相対向した開先部13と扁平端面間を、外側から仮り付け溶接したのち、外側からの全周に亘ってのアーク溶接などを行うことで、長尺四角形鋼管11Bと短尺四角形鋼管12Bとを外側から溶接結合16して、柱構成物を構成し得る。
上記のようにして構成した柱構成物は、建築現場などに運搬されて下位の柱構成物に上位の柱構成物を積上げ状に配置しながら、その上下間が上述と同様にして溶接結合される。すなわち、柱構成物の外周形状を同一状として直線状に位置させたのち、長尺四角形鋼管11Bの内部で下位に位置させた裏当て金14の外端面(下端面)を、短尺角形鋼管12Aの上向き扁平端面に相当接させる。つまり、長尺四角形鋼管11Bにおける下部直状端部11b−dの下向き開先部(端面)13と、開先を形成していない短尺四角形鋼管12Aの上向き扁平端面(端面)とを対向させる。そして、相対向した開先部13と扁平端面間を、外側から仮り付け溶接したのち、外側からの全周に亘ってのアーク溶接などを行うことで、長尺四角形鋼管11Bと短尺四角形鋼管12Aとを外側から溶接結合16して、短尺四角形鋼管12Aをパネルゾーンとした四角形鋼管柱10を構成し得る。
このように柱構成物を積上げ状に配置して溶接結合16する間に、適宜、パネルゾーンを形成する長さLの短尺四角形鋼管12A,12Bの外面に、梁材20が溶接23によって結合される。ここで梁材20は、上下一対の梁フランジ21とウエブ22とによりI字型状(横向きH字型状)に形成されている。このように形成された梁材20は、その端面を四角形鋼管柱10の外面、すなわち短尺四角形鋼管12A,12Bにおける平板部の外面に当接した状態で溶接23することによって、短尺四角形鋼管12に一体化され、以て鉄骨構造物25が構成される。
上記したように、長尺四角形鋼管11Bの端部に裏当て金14を内嵌して溶接15により固定する前に、または長尺四角形鋼管11Bを下位の短尺四角形鋼管12Aや上位の短尺四角形鋼管12Bと溶接結合16する前に、この長尺四角形鋼管11Bが所定の長さHになるように、切断や研磨などにより除去修正する場合がある。このとき、下部直状端部11b−dまたは上部直状端部11b−uの端面側の一部を除去修正することで、除去修正後の外寸WA,WBは、その除去修正量に関係なく、常に最初の一定値を維持でき、以て短尺四角形鋼管12A,12Bとの溶接結合16は、段違い(目違い)など生じることなく、常に安定して強固に行うことができるとともに、段部が生じていないことで好適な応力の伝達を可能にできる。
上記した実施の形態1,2では、鋼管柱として、長尺四角形鋼管(長尺鋼管の一例)11A,11B,11Cと、厚い板厚TA,TBの短尺四角形鋼管(短尺鋼管の一例)12A,12Bとを溶接結合16することで構成したノンダイアフラム形式に、上部が小寸のテーパー管状に形成された長尺四角形鋼管11Bを採用した四角形鋼管柱(鋼管柱の一例)10が示されているが、これは、通しダイアフラム形式に、上部が小寸のテーパー管状に形成された長尺四角形鋼管11Bを採用した四角形鋼管柱(鋼管柱の一例)、長尺丸形鋼管(長尺鋼管の一例)と短尺丸形鋼管(短尺鋼管の一例)とを溶接結合したノンダイアフラム形式または通しダイアフラム形式に、上部が小寸のテーパー管状に形成された長尺丸形鋼管を採用したの丸形鋼管柱(鋼管柱の一例)、などであってもよい。
上記した実施の形態1,2では、鋼管柱として、正四角形状の鋼管を採用した四角形鋼管柱10の形式が示されているが、これは長方四角形状の鋼管を採用した長方四角形鋼管柱の形式などであってもよい。
上記した実施の形態1,2では、上部が小寸のテーパー管状に形成された長尺四角形鋼管11Bとして偏芯していない形式を採用しているが、これは一方向偏芯または二方向偏芯の長尺四角形鋼管や、一方向偏芯の長尺丸形鋼管を採用した構成などであってもよい。
上記した実施の形態1,2では、6本の長尺四角形鋼管11A,11B,11Cと5本の短尺四角形鋼管12A,12Bを上下方向で交互に配設し、5階に相当の長尺四角形鋼管11Bを、上部が小寸のテーパー管状に形成した四角形鋼管柱(鋼管柱)10の形式が示されているが、これは長尺四角形鋼管11Bの配設位置や配設本数は、鉄骨構造物25に応じて任意に設定されるものである。
上記した実施の形態1,2において、長尺四角形鋼管11A,11B,11Cや短尺四角形鋼管12A,12Bとしては、長尺四角形鋼管11A,11B,11Cに冷間成形品を使用するとともに短尺四角形鋼管12A,12Bに熱間成形品を使用した形式、全てに熱間成形品を使用した形式、全てに冷間成形品を使用した形式などが採用される。
上記した実施の形態2では、長尺四角形鋼管11Bの下部(他端)の大寸側には、短尺四角形鋼管12Aと同様の外寸WAとした下部直状端部11b−dが形成され、そして上部(一端)の小寸側には、短尺四角形鋼管12Bと同様の外寸WBとした上部直状端部11b−uが形成された形式が示されているが、これは下部直状端部11b−dと上部直状端部11b−uとのいずれか一方のみが形成された形式などであってもよい。
6 テーパー状C型鋼材
7 溶接
10 四角形鋼管柱(鋼管柱)
11A 長尺四角形鋼管(長尺鋼管)
11B 長尺四角形鋼管(長尺鋼管)
11b−d 下部直状端部
11b−u 上部直状端部
11C 長尺四角形鋼管(長尺鋼管)
12A 短尺四角形鋼管(短尺鋼管)
12B 短尺四角形鋼管(短尺鋼管)
13 開先部(端面)
14 裏当て金
15 溶接
16 溶接結合
20 梁材
23 溶接
25 鉄骨構造物
t 長尺四角形鋼管11A,11B,11Cの板厚
TA 短尺四角形鋼管12Aの板厚
TB 短尺四角形鋼管12Bの板厚
WA 長尺四角形鋼管11Aの外寸
WA 短尺四角形鋼管12Aの外寸
WA 長尺四角形鋼管11Bの下部の外寸
WB 長尺四角形鋼管11Bの上部の外寸
WB 短尺四角形鋼管12Bの外寸
WB 長尺四角形鋼管11Cの外寸
H 所定の長さ
L パネルゾーンを形成する長さ

Claims (3)

  1. 長尺鋼管と、この長尺鋼管の板厚よりも厚い板厚でかつパネルゾーンを形成する長さの短尺鋼管とを溶接結合することで構成される鋼管柱であって、それぞれ複数本の長尺鋼管と短尺鋼管とが上下方向で交互に配設され、少なくとも1本の長尺鋼管は、上部が小寸のテーパー管状に形成され、このテーパー管状の長尺鋼管の下部は下位の短尺鋼管と同じ外寸状に形成されるとともに、上位の短尺鋼管は長尺鋼管の上部小寸に合わせた同じ外寸状に形成され、下位の短尺鋼管の板厚よりも上位の短尺鋼管の板厚が薄く形成されていることを特徴とする鋼管柱。
  2. テーパー管状の長尺鋼管の少なくとも一端部が、断面直線状の直状端部に形成されていることを特徴とする請求項1記載の鋼管柱。
  3. 長尺鋼管が長尺四角形鋼管からなり、短尺鋼管が短尺四角形鋼管からなることを特徴とする請求項1または2記載の鋼管柱。
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