JP4916280B2 - 自動キャリブレーション装置、及びキャリブレーション方法 - Google Patents

自動キャリブレーション装置、及びキャリブレーション方法 Download PDF

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Description

本発明は、自動キャリブレーション装置及びキャリブレーション方法に関し、さらに詳しくは、流体計測装置により流れ場を間接的に計測する場合、容器の歪や撮像装置のレンズ歪を補正する自動キャリブレーション装置及びキャリブレーション方法に関するものである。
流体中にトレーサ粒子を混入し、粒子運動を計測することで流れ場を間接的に計測するPIV(流体計測)が多くの研究機関等で利用されている。図1は流体計測装置の概略構成を示す図である。この流体計測装置100は、液体9中にレーザ光1を照射するレーザダイオード(LD)8と、レーザ光1により照射された計測面10に浮遊するトレーサ粒子の粒子運動を撮影するCCDカメラ4と、液体9を収容する水槽2と、CCDカメラ4により撮影された画像をPC6が処理しやすい信号に変換する画像処理回路5と、画像処理回路5に基づいて粒子運動を計測するPC6と、LD8を点灯するLDドライバ7と、を備えて構成されている。
即ち、流体9中にトレーサ粒子を混入し、図1のようなレーザ光1で可視化された計測面10をCCDカメラ4で撮影することにより計測を行う。しかしながら、図1のように水槽2の形状が曲面を含んでいる場合(2aの部分)や広角レンズによるレンズ歪が大きい場合には、撮影される画像に歪みが生じ、正確な計測ができないといった問題がある。
従来技術として特許文献1には、ドットパターン等を用いてカメラキャリブレーションを実行し、カメラモデルのパラメータを記憶し、基準対象物の撮像を取り込み、カメラモデルの式に基づいてレンズ歪みと透視変換(パースペクティブ)による歪みの無い補正基準画像を作成し、それに準拠して被検対象物検出用パラメータを設定し、システム稼働時には、位置にばらつきのある被検対象物の画像を取得すると共に歪みの無い補正基準画像を作成し、被検対象物検出用パラメータを用いて被検対象物を検出し、アプリケーションのための必要データ作成・出力し、検出不成功時には適当なメッセージを出力する計測装置について開示されている。
特開2000−241120公報
しかしながら、特許文献1に開示されている従来技術は、レンズ歪のあるカメラとレンズ歪のないカメラ2台でドットパターンに対して垂直な方向と斜め方向から撮影して歪を補正するため、カメラが2台必要となり装置のコストが高くなると共に、ドットパターンが固定的なため精度の高い補正が難しいといった問題がある。
本発明は、かかる課題に鑑み、電気的にドットを表示する表示器を用意し、表示器の表示面が計測面に重なるように配置されたときの表示点の絶対位置座標と、撮像手段により撮像された表示点の撮影位置座標との位置関係に基づいて前記撮像位置座標から前記絶対位置座標への変換表と補正式を求め、計測誤差を補正することにより、簡易な構成でドット位置の歪を正確に補正することが可能な自動キャリブレーション装置を提供することを目的とする。
また、他の目的は、電気的にドットを表示することにより、歪量の大小によりドットの位置及び密度を適宜変更して、歪が大きい位置の補正精度を高めることである。
また、他の目的は、電気的にドットを表示することにより、絶対位置座標と撮影位置座標との対応表を迅速に、且つ正確に作成することである。
本発明はかかる課題を解決するために、請求項1は、液体中にスリット光を照射する光源と、前記スリット光により照射された計測面に浮遊するトレーサ粒子の粒子運動を撮影する撮像手段と、前記液体を収容する容器と、制御手段と、を備えた流体計測装置において、前記容器の形状による歪、及び/又は前記撮像装置のレンズ歪による計測誤差を予めキャリブレーションする自動キャリブレーション装置であって、所定間隔に配置された複数の表示点を有する表示器を備え、前記制御手段は、前記表示器の表示面が前記計測面に重なるように配置された時の前記表示点の絶対位置座標と前記撮像手段により撮像された表示点の撮影位置座標との位置関係に基づいて前記撮影位置座標から前記絶対位置座標への変換表と補正式を求め、前記計測誤差を補正し、前記表示器を前記計測面に配置して前記キャリブレーションを実施する場合、前記制御手段は、前記表示点をコード化して表示させて前記撮像手段により該表示点を撮影し、前記絶対位置座標と前記撮影位置座標の位置関係に基づいて前記撮影位置座標から前記絶対位置座標への変換表と補正式を求めて前記計測誤差を補正し、前記容器の歪の大小に応じて前記表示点の間隔を粗密にするように制御することを特徴とする。
液体を収容する容器に歪がなく、且つ撮像装置のレンズにも歪が無ければ、アフィン変換の手法を用いてキャリブレーションを比較的簡単に実施することができる。しかし、現実的には、水槽の形状が湾曲していたり歪んでいたりする場合は、レンズ効果により表示点が局所的に拡大されたり、歪んでしまい、この変形を一般的なアフィン変換に用いられる数式で表現できない。また、レンズに広角レンズや望遠レンズ等を使用すると、レンズの端部で歪が生じ撮影された表示点の位置がずれてしまう。そこで、正確な流体計測を行なうにはこの変形を取り除く必要がある。即ち、前記表示器の表示面が前記計測面に重なるように配置された時の前記表示点の絶対位置座標と前記撮像手段により撮像された表示点の撮影位置座標との位置関係に基づいて撮影位置座標から絶対位置座標への変換表と補正式を求め、計測誤差を補正するものである。これにより、容器の形状による歪や、撮像装置のレンズによる歪を予め補正して、正確な流体計測を行うことができる。
また、キャリブレーションを行う場合、表示器を実際に計測する計測面に正確に配置して、そのときの表示点がどの位歪かを調べておく必要がある。そこで本発明では、計測面に配置した表示器の表示点を1つずつ表示させて撮影し、絶対位置座標と撮影位置座標の対応表を作成して、その結果から前記撮影位置座標から前記絶対位置座標への変換表と補正式を求めるものである。これにより、各座標における絶対位置座標と撮影位置座標の変換ができるようになり撮影位置座標の補正を行うことができる。
また、表示器の表示点が少ない場合は、1つずつ表示させて絶対位置座標と撮影位置座標の対応表を作成しても良いが、表示点が増加するほどその作業が煩雑となる。また、表示点の数が多いほど補正の精度が高まるので、可能な限り表示点の数を多くしたい。そこで本発明では、表示点をコード化して表示させて撮像手段により表示点を撮影し、絶対位置座標と撮影位置座標の位置関係に基づいて前記撮像位置座標から前記絶対位置座標への変換表と補正式を求めることにより、計測誤差を補正するものである。これにより、n回の表示回数で2 −1の表示点を識別することができる。例えば、n=20即ち20回の表示回数で約100万点の表示が可能となる。
また、容器の形状が複雑になればなるほど歪量は大きくなる。即ち、歪の大きな部分は細かく補正する必要がある。そこで本発明では、容器の歪の大小に応じて表示点の間隔を粗密にするように制御するものである。即ち、歪が大きいほど表示点の密度を密にして、歪が小さいほど表示点の密度を粗にするものである。これにより、歪の大小に的確に対応した補正が可能となる。
請求項は、前記表示器は、複数の表示点を有する液晶パネルにより構成されていることを特徴とする。
電気的に表示する表示器の中で最も表示点の密度が高くできるのが液晶パネルである。また、消費電力が少なく、且つ防水性に優れている。これにより、簡単な構成で外部から多数の表示点の制御を容易に行うことができる。
請求項は、前記表示器は、背面発光手段を有する液晶パネルにより構成されていることを特徴とする。
液晶パネルは自らが発光することができない。従って、一般的には背面に反射板を備え、外光により反射させて表示させている。しかし、外光が常にあるとは限らない場合もあるので、背面に発光手段を備えて液晶の表示を行うものである。これにより、外光を必要とせず、表示の解像度が高まり表示点の密度を高くすることができる。
請求項は、前記表示器は、所定間隔に配置された発光ダイオードにより構成されていることを特徴とする。
発光ダイオードは、表示密度を液晶パネルほど高めることはできないが、マトリックス構成にすることにより、かなり高密度に表示器を構成することができる。ただし、発光ダイオードの最大の特徴は、自らが発光する点である。これにより、外光や背面発光手段を必要とせず、高輝度の表示器を実現することができる。
請求項は、液体中にスリット光を照射する光源と、前記スリット光により照射された計測面に浮遊するトレーサ粒子の粒子運動を撮影する撮像手段と、前記液体を収容する容器と、制御手段と、を備えた流体計測装置において、前記容器の形状による歪、及び/又は前記撮像装置のレンズ歪による計測誤差を予めキャリブレーションする自動キャリブレーション装置のキャリブレーション方法であって、所定間隔に配置された複数の表示点を有する表示器を備え、前記制御手段は、前記表示器の表示面が前記計測面に重なるように配置された時の前記表示点の絶対位置座標と前記撮像手段により撮像された表示点の撮影位置座標との位置関係に基づいて前記撮影位置座標から前記絶対位置座標への変換表と補正式を求め、前記計測誤差を補正し、前記表示器を前記計測面に配置して前記キャリブレーションを実施する場合、前記制御手段は、前記表示点をコード化して表示させて前記撮像手段により該表示点を撮影し、前記絶対位置座標と前記撮影位置座標の位置関係に基づいて前記撮影位置座標から前記絶対位置座標への変換表と補正式を求めて前記計測誤差を補正し、前記容器の歪の大小に応じて前記表示点の間隔を粗密にするように制御することを特徴とする。
本発明は請求項1と同様の作用効果を奏する。
本発明によれば、液体中にスリット光を照射する光源と、スリット光により照射された計測面に浮遊するトレーサ粒子の粒子運動を撮影する撮像手段と、液体を収容する容器と、制御手段と、を備えた流体計測装置において、容器の形状による歪、及び/又は撮像装置のレンズ歪による計測誤差を予めキャリブレーションする自動キャリブレーション装置であって、所定間隔に配置された複数の表示点を有する表示器を備え、制御手段は、表示器の表示面が計測面に重なるように配置された時の表示点の絶対位置座標と撮像手段により撮像された表示点の撮影位置座標との位置関係に基づいて前記撮像位置座標から前記絶対位置座標への変換表と補正式を求め、計測誤差を補正するので、容器の形状による歪や、撮像装置のレンズによる歪を予め補正して、正確な流体計測を行うことができる。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1は流体計測装置の概略構成を示す図である。この流体計測装置100は、液体9中にレーザ光1を照射するレーザダイオード(LD)8と、レーザ光1により照射された計測面10に浮遊するトレーサ粒子の粒子運動を撮影するCCDカメラ4と、液体9を収容する水槽2と、CCDカメラ4により撮影された画像をPC6が処理しやすい信号に変換する画像処理回路5と、画像処理回路5に基づいて粒子運動を計測するPC6と、LD8を点灯するLDドライバ7と、を備えて構成されている。
図2は本発明の自動キャリブレーション装置の構成を示す図である。同じ構成要素には図1と同じ参照番号を付して説明する。この自動キャリブレーション装置110は、所定間隔に配置された複数の表示点を有する液晶パネル(以下、LCDパネルと記す)(表示器)3と、LCDパネル3を駆動するLCDドライバ11と、LCDパネル3を撮影するCCDカメラ(撮像手段)4と、液体9を収容する水槽2と、CCDカメラ4により撮影された画像をPC6が処理しやすい信号に変換する画像処理回路5と、画像処理回路5に基づいて撮影されたLCDパネル3の表示点座標を補正するPC(制御手段)6と、を備えて構成されている。
電気的に表示する表示器の中で最も表示点の密度が高くできるのがLCDパネルである。また、消費電力が少なく、且つ防水性に優れている。これにより、簡単な構成で外部から多数の表示点の制御を容易に行うことができる。しかし、LCDパネルは自らが発光することができない。従って、一般的には背面に反射板を備え、外光により反射させて表示させている。しかし、外光が常にあるとは限らない場合もあるので、背面に発光手段を備えてLCDの表示を行うようにしてもよい。これにより、外光を必要とせず、表示の解像度が高まり表示点の密度を高くすることができる。また、LCDパネルの代わりに発光ダイオードを使用しても良い。発光ダイオードは、表示密度をLCDパネルほど高めることはできないが、マトリックス構成にすることにより、かなり高密度に表示器を構成することができる。ただし、発光ダイオードの最大の特徴は、自らが発光する点である。これにより、外光や背面発光手段を必要とせず、高輝度の表示器を実現することができる。
そしてPC6は、LCDパネル3の表示面が計測面1に重なるように配置された時の表示点の絶対位置座標とCCDカメラ4により撮像された表示点の撮影位置座標との位置関係に基づいて撮像位置座標から絶対位置座標への変換表と補正式を求め、計測誤差を補正するものである(詳細は後述する)。即ち、図2に示すように防水されたLCDパネル3を液体9に入れ、LCDパネル3をCCDカメラ4で撮影する構成とする。この時のLCDパネル3の設置位置は、レーザ光1を投光する面の位置に正確に合わせる。この装置により、校正点の実際の位置(図3(a)X,Y)とCCDカメラ4で撮影された位置(図3(b)U,V)の対応表(図4)を作成する。校正点の表示方法は、図4(b)のように一点ずつ表示(走査)させ、CCDカメラ4の一画面に一つの計測点を撮影する方法がある。この方法は、例えば図4(b)のP1点を表示したときの校正点の実際の位置を図4(a)のように(X1,Y1)とし、CCDカメラ4で撮影された位置を(U1,V1)とし、図4(b)のP2点を表示したときの校正点の実際の位置を図4(a)のように(X2,Y2)とし、CCDカメラ4で撮影された位置を(U2,V2)とし、図4(b)のPn点を表示したときの校正点の実際の位置を図4(a)のように(Xn,Yn)とし、CCDカメラ4で撮影された位置を(Un,Vn)として対応表を作成する。
図4(a)の対応表が完成すると、CCDカメラ4で撮影された計測位置の補正は以下の式で求めることができる。
Figure 0004916280
l<α
・・・(1)
ここで、liは、画面内での計測位置(u’,v’)と図4(a)の対応表の各校正点(Ui,Vi)の間の画面座標上での距離で以下の式で表される。

Figure 0004916280
・・・(2)
しかし、LCDパネル3の表示点が少ない場合は、1つずつ表示させて絶対位置座標と撮影位置座標の対応表を作成しても良いが、表示点が増加するほどその作業が煩雑となる。また、表示点の数が多いほど補正の精度が高まるので、可能な限り表示点の数を多くしたい。そこで本実施形態では、表示点をコード化して表示させてCCDカメラ4により表示点を撮影し、絶対位置座標と撮影位置座標の位置関係に基づいて撮像位置座標から絶対位置座標への変換表と補正式を求め、計測誤差を補正するものである。これにより、n回の表示回数で2n−1の表示点を識別することができる。例えば、n=20即ち20回の表示回数で約100万点の表示が可能となる。
また、水槽の形状により計測点の位置が歪んで撮影される場合がある。均等に配置されているLCD画面上の輝点の位置が不均等に撮影されている場所に対し、再度多数の輝点を表示させ、これらの校正点とCCDカメラ4で撮影された位置の対応を図4(a)に追加する。
図5は一度に多数の点を表示し順次点滅させることでコード化し、CCDカメラで点滅の状態を記録することによって各点を区別する方法を説明する図である。例えば、図5に従って時刻T1〜T4まで4回校正点を点滅させ、点滅の度画像を撮影すると15個の校正点の識別ができる。従ってn回の点滅で2n−1個の校正点が識別できることになる。即ち、時刻T1では、点1〜点15は「00000・・11」と点滅し、時刻T2では、点1〜点15は「00011・・11」と点滅し、時刻T3では、点1〜点15は「01100・・11」と点滅し、時刻T4では、点1〜点15は「10101・・01」と点滅する。ここで、1は点灯(表示あり)、0は滅灯(表示なし)とする。
図6は2進コード化した場合の4回の点滅で15点を認識する場合の図である。図6(a)では、1回目は点0〜7まで点灯し、点8〜15まで滅灯する。2回目は点0〜3まで点灯し、点4〜7まで滅灯し、点8〜11まで点灯し、点12〜15まで滅灯する。3回目は点0〜1まで点灯し、点2〜3まで滅灯し、点4〜5まで点灯し、点6〜7まで滅灯し、点8〜9まで点灯し、点10〜11まで滅灯し、点12〜13まで点灯し、点14〜15まで滅灯する。4回目は、点0、2、4、6、8、10、12、14が点灯し、1、3、5、7、9、11、13、15が滅灯する。図6(b)は以上の結果を各回数毎にまとめた図である。このように、4回の点滅で15点を認識することが可能となる。即ち、n回の表示回数で2n−1の表示点を識別することができる。尚、点0は常に滅灯のため表示することができないので、2n−1となる。
図7は、本発明の自動キャリブレーション装置の動作を説明するフローチャートである。まず、LCDパネル3を計測面10の位置に正確に配置する(S1)。予め水槽2の底部に印をつけておくと位置がずれずに済む。次に表示させる回数の1回目をカウンタにセットする(S2)。次にカウンタにセットされた回数のパターン(例えば図6(b)の1回目のパターン)をテーブルから呼出し、そのパターンをLCDドライバ11に供給してLCDパネル3に表示する(S3)。次にLCDパネル3の表示状態をCCDカメラ4により撮影し、画像処理回路5に出力する。画像処理回路5ではその画像をPC6が処理しやすい信号(デジタル信号)に処理する。PC6はその画像から座標(U、V)に変換して記憶する(S4)。このとき座標(X、Y)はパターンを読み出すときに判っているので、この時点で図4(a)で説明した対応表を作成する(S5)。次に、カウンタをインクリメントして(S6)次のパターンを読み出す準備をする。そして、nが最終回数Nになったか否かをチエックし(S7)、NにならなければステップS3に戻って繰り返し、対応表を作成する。ステップS7でn=Nとなると、対応表に基づいてCCDカメラ4で撮影された計測位置を式(1)、(2)より計算して補正する(S8)。
キャリブレーションを行う場合、実際にスリット光1を照射する計測面10にLCDパネル3を正確に配置する必要がある。しかし、キャリブレーションを完了した後に、計測面10が同じ位置になるとは限らない場合もある。即ち、計測面10が実際にはZ軸方向にずれる可能性もある。その場合、キャリブレーションの結果との間に誤差を生じる。そこで本実施形態では、LCDパネル3を異なる2平面に配置したときの絶対位置座標と撮影位置座標との対応表を夫々作成し、2平面の略中間位置の平面における対応表を2平面の対応表に基づいて線形補間により求めて作成するものである。これにより、キャリブレーションを行なった計測面の位置と実際の計測面がずれても流体計測を行うことができる。
図8は三次元キャリブレーションの補正方法を説明する図である。例えば、トラバーサを用いて、z1とz2の位置でキャリブレーションを行い、それぞれの位置について図9(1)、(2)を作成する。実際の計測をz1とz2の中間位置z0で実施する場合は、図9(1)、(2)より線形補間によりz0位置での表を作成する。例えば、x11,y11,z1,およびx21,y22,z2よりx01,y01は以下の式から求める。
Figure 0004916280
・・・(3)
以上の補間により、平行な様々な断面における補正テーブルが算出される。
また、計測面10がキャリブレーションを行なった面に対して斜めに横切る場合、キャリブレーションを行なった面と交差する線上の点をスリット光の平面方程式とキャリブレーションを三次元空間で実施する場合に求めた対応表により補正して求めることができる。
即ち、キャリブレーションを行う場合、実際にスリット光1を照射する計測面10にLCDパネル3を正確に配置する必要がある。しかし、キャリブレーションを完了した後に、計測面10が同じ位置になるとは限らない場合もある。即ち、計測面10がキャリブレーションを行なった面に対して斜めに横切る可能性もある。その場合、キャリブレーションの結果との間に誤差を生じる。そこで本実施形態では、キャリブレーションを行なった面と交差する線上の点をスリット光1の平面方程式とキャリブレーションを三次元空間で実施する場合に求めた対応表(図9(1)、(2))により補正して求めるものである。これにより、キャリブレーションを行なった計測面の位置と実際の計測面がずれても流体計測を行うことができる。
図10はCCDカメラに対して斜めにスリット光を照射する場合の補正方法を説明する図である。図10(a)のようにスリット光1がキャリブレーションを行った断面に対して、斜めに投光される場合が想定される。この場合は、以下のような方法で、このレーザ平面上の対応表を作成する。このレーザ平面は図10(b)のように、キャリブレーションを行った断面3a〜3cに対して、斜めに横断し、L1,L0,L2を通る。例えば、キャリブレーションを行った断面Z=Z1との交線L1上の点は、レーザスリットの平面の方程式と図9(1)、(2)における(1)Z=Z1の対応表により補正できる。例えば、レーザ平面の方程式を目盛りが記入されたトラバーサなどを用いて算出できるようにし、この時のレーザの方程式を
Ax+By+Cz=1 ・・・(4)
とする。
Z=Z1のとき光線L1の方程式は、
Ax+By+cZ1=1 ・・・(5)
である。
この直線上にある任意のxi,yiの点に対応する点Uf,fは以下の換算式で求められる。
Figure 0004916280
・・・(6)
ここで、
Figure 0004916280
である。
以上の手続きをキャリブレーションを実施した各断面とレーザ平面の交線上で行う。また、(3)式の補正により算出した断面との交線上においても算出できる。
図11は、自動キャリブレーション装置の概略構成を示す図である。この自動キャリブレーション装置120は、所定間隔に配置された複数の表示点を有するLCDパネル(表示器)3と、LCDパネル3を駆動するLCDドライバ11と、携帯カメラ(撮像装置)20により撮影されたLCDパネル3のLCD20a上の画像を撮影するCCDカメラ(撮像手段)4と、CCDカメラ4により撮影された画像をPC6が処理しやすい信号に変換する画像処理回路5と、画像処理回路5に基づいて撮影されたLCDパネル3の表示点座標を補正するPC(制御手段)6と、を備えて構成されている。
そしてPC6は、LCDパネル3の表示面が計測面に重なるように配置された時の表示点の絶対位置座標とCCDカメラ4により携帯カメラ20を介して撮像された表示点の撮影位置座標との位置関係に基づいて撮像位置座標から絶対位置座標への変換表と補正式を求め、計測誤差を補正するものである。
例えば、携帯カメラ20のLCD20a等に歪がなく、且つ携帯カメラ20のレンズにも歪が無ければ、アフィン変換の手法を用いてキャリブレーションを比較的簡単に実施することができる。しかし、現実的には、携帯カメラ20のLCD20aに表示された画像が歪んでいたりする場合は、この変形を一般的なアフィン変換に用いられる数式で表現できない。また、レンズに広角レンズや望遠レンズ等を使用すると、レンズの端部で歪が生じ撮影された表示点の位置がずれてしまう。そこで、正確な計測を行なうにはこの変形を取り除く必要がある。即ち、LCDパネル3の表示面が計測面に重なるように配置された時の表示点の絶対位置座標とCCDカメラ4により撮像された表示点の撮影位置座標との位置関係に基づいて撮像位置座標から絶対位置座標への変換表と補正式を求め、計測誤差を補正するものである。これにより、携帯カメラ20のLCD20aに表示された画像による歪や、携帯カメラ20のレンズによる歪を予め補正して、正確な計測を行うことができる。
流体計測装置の概略構成を示す図である。 本発明の自動キャリブレーション装置の構成を示す図である。 (a)は水槽内のLCDパネル画面を示す図、(b)はCCDカメラで撮影された画像を示す図である。 (a)は校正点の実際の位置とCCDカメラで撮影された位置の対応を示す図、(b)は校正点の表示方法を示す図である。 一度に多数の点を表示し順次点滅させることでコード化し、CCDカメラで点滅の状態を記録することによって各点を区別する方法を説明する図である。 (a)は各回数毎の各点のON/OFFを表す図、(b)は各回数毎にまとめた図である。 本発明の自動キャリブレーション装置の動作を説明するフローチャートである。 本発明の三次元キャリブレーションの補正方法を説明する図である。 (1)はZ=Z1の場合の校正点の実際の位置とCCDカメラで撮影された位置の対応を示す図、(2)はZ=Z2の場合の校正点の表示方法を示す図である。 (a)はCCDに対して斜めにレーザを投光した図、(b)はキャリブレーションを行った平面とレーザ平面との関係を示す図である。 自動キャリブレーション装置の概略構成を示す図である。
符号の説明
1 スリット光、2 水槽、3 LCDパネル、4 CCDカメラ、5 画像処理回路、6 PC、7 LDドライバ、8 LD、9 液体、10 計測面、11 LCDドライバ、110 自動キャリブレーション装置

Claims (5)

  1. 液体中にスリット光を照射する光源と、前記スリット光により照射された計測面に浮遊するトレーサ粒子の粒子運動を撮影する撮像手段と、前記液体を収容する容器と、制御手段と、を備えた流体計測装置において、前記容器の形状による歪、及び/又は前記撮像装置のレンズ歪による計測誤差を予めキャリブレーションする自動キャリブレーション装置であって、
    所定間隔に配置された複数の表示点を有する表示器を備え、
    前記制御手段は、前記表示器の表示面が前記計測面に重なるように配置された時の前記表示点の絶対位置座標と前記撮像手段により撮像された表示点の撮影位置座標との位置関係に基づいて前記撮影位置座標から前記絶対位置座標への変換表と補正式を求め、前記計測誤差を補正し、
    前記表示器を前記計測面に配置して前記キャリブレーションを実施する場合、前記制御手段は、前記表示点をコード化して表示させて前記撮像手段により該表示点を撮影し、前記絶対位置座標と前記撮影位置座標の位置関係に基づいて前記撮影位置座標から前記絶対位置座標への変換表と補正式を求めて前記計測誤差を補正し、前記容器の歪の大小に応じて前記表示点の間隔を粗密にするように制御することを特徴とする自動キャリブレーション装置。
  2. 前記表示器は、複数の表示点を有する液晶パネルにより構成されていることを特徴とする請求項に記載の自動キャリブレーション装置。
  3. 前記表示器は、背面発光手段を有する液晶パネルにより構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動キャリブレーション装置。
  4. 前記表示器は、所定間隔に配置された発光ダイオードにより構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動キャリブレーション装置。
  5. 液体中にスリット光を照射する光源と、前記スリット光により照射された計測面に浮遊するトレーサ粒子の粒子運動を撮影する撮像手段と、前記液体を収容する容器と、制御手段と、を備えた流体計測装置において、前記容器の形状による歪、及び/又は前記撮像装置のレンズ歪による計測誤差を予めキャリブレーションする自動キャリブレーション装置のキャリブレーション方法であって、
    所定間隔に配置された複数の表示点を有する表示器を備え、
    前記制御手段は、前記表示器の表示面が前記計測面に重なるように配置された時の前記表示点の絶対位置座標と前記撮像手段により撮像された表示点の撮影位置座標との位置関係に基づいて前記撮影位置座標から前記絶対位置座標への変換表と補正式を求め、前記計測誤差を補正し、
    前記表示器を前記計測面に配置して前記キャリブレーションを実施する場合、前記制御手段は、前記表示点をコード化して表示させて前記撮像手段により該表示点を撮影し、前記絶対位置座標と前記撮影位置座標の位置関係に基づいて前記撮影位置座標から前記絶対位置座標への変換表と補正式を求めて前記計測誤差を補正し、前記容器の歪の大小に応じて前記表示点の間隔を粗密にするように制御することを特徴とするキャリブレーション方法。
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