JP4913626B2 - スカート取付構造を有する鉄道車両 - Google Patents

スカート取付構造を有する鉄道車両 Download PDF

Info

Publication number
JP4913626B2
JP4913626B2 JP2007043866A JP2007043866A JP4913626B2 JP 4913626 B2 JP4913626 B2 JP 4913626B2 JP 2007043866 A JP2007043866 A JP 2007043866A JP 2007043866 A JP2007043866 A JP 2007043866A JP 4913626 B2 JP4913626 B2 JP 4913626B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
skirt
vehicle body
mounting bracket
connecting shaft
side mounting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007043866A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008207606A (ja
Inventor
功 成瀬
慎一 田中
聡 大島
謙一 栗田
高志 小出
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Sharyo Ltd
Central Japan Railway Co
Original Assignee
Nippon Sharyo Ltd
Central Japan Railway Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Sharyo Ltd, Central Japan Railway Co filed Critical Nippon Sharyo Ltd
Priority to JP2007043866A priority Critical patent/JP4913626B2/ja
Publication of JP2008207606A publication Critical patent/JP2008207606A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4913626B2 publication Critical patent/JP4913626B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T30/00Transportation of goods or passengers via railways, e.g. energy recovery or reducing air resistance

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、スカート取付構造を有する鉄道車両に関し、詳しくは、鉄道車両の車体側部下方に取り付けられるスカートの取付構造であって、特に、台車部分に配設されるスカートの取付構造に関する。
従来から、新幹線(登録商標)等の高速鉄道車両では、各種機器から発生する音や空力音を低減させるために、車体側部下方にスカートを取り付けることが広く行われている。従来のスカートの取付構造は、一般的に、車体側に固着したスカート取付ブラケットにスカートをボルトで固定する構造が採用されている(例えば、特許文献1参照。)。また、台車部分に配設されるスカート(台車スカート)では、遮音性を損なうことなく台車のメンテナンスを容易に行えるように、スカートの車体前後方向の断面形状を略く字状に形成するとともに、前部側及び後部側に曲線部を形成することも行われている(例えば、特許文献2参照。)。
特開平5−139298号公報 特開2005−219555号公報
しかし、スカートには製作誤差や変形が発生することがあり、スカート取付ブラケットを含む車体側にも製作誤差や取付誤差が発生することがあるため、スカートとスカート取付ブラケットとの位置合わせが困難であり、無理に取り付けるとスカートが変形したり、締結面が密着しない虞があった。さらに、特許文献2に記載されたスカートのように、複雑な形状を有するスカートでは、位置や角度の調整が面倒であり、ボルト挿通孔を現場合わせで行うようにしたり、様々なライナーを用いたりしなければならないことがあり、スカートの取付作業に多大な手間と時間とを要することがあった。
また、スカート取付ブラケットを含めた車体側の材質と、スカートの材質とが異なる場合、大きなスカートをボルトで固定すると、両材質の線膨張係数の違いによる熱伸縮差を吸収することができず、スカートやスカート取付ブラケットが変形したり、損傷したりする虞があった。
そこで本発明は、車体へのスカートの取り付けを簡単かつ確実に行うことができ、熱伸縮も吸収することができるスカート取付構造を有する鉄道車両を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明のスカート取付構造を有する鉄道車両は、鉄道車両の車体側部下方に設けられるスカートの取付構造において、車体側に設けられる車体側取付ブラケットと、スカート側に設けられるスカート側取付ブラケットと、両ブラケットを連結する連結軸とを有し、前記車体側取付ブラケットは、車体に固着される車体固着部と、前記連結軸を介して前記スカート側取付ブラケットに連結される連結腕とを有し、該連結腕には前記連結軸が車体前後方向に挿通され、かつ、車体幅方向に位置調節可能に保持される長孔からなる連結軸挿通孔が設けられ、前記スカート側取付ブラケットは、前記連結軸を介して前記連結腕に連結される回動腕と、前記スカートが取り付けられるスカート取付腕とを有し、前記回動腕には前記連結軸が装着される連結軸装着孔が設けられ、前記スカート取付腕には、該スカート取付腕に前記スカートを取り付けるためのボルトが上下方向に位置調整可能に挿通される長孔からなるスカート取付孔が設けられ、前記スカート側取付ブラケットは、前記連結軸を中心として角度調整可能、連結軸の軸線方向に位置調整可能、かつ、連結軸挿通孔に沿って車体幅方向に位置調整可能な状態で前記車体側取付ブラケットに連結され、前記スカートは、前記スカート取付孔に挿通されるボルトを介して上下方向に位置調節可能な状態で前記スカート側取付ブラケットに取り付けられることを特徴としている。
さらに、本発明のスカート取付構造を有する鉄道車両は、前記車体側取付ブラケット、スカート側取付ブラケット及び連結軸を備えたスカート連結部を、前記スカートの車体前後方向の複数箇所に設け、該複数のスカート連結部の内の一つのスカート連結部を、前記車体側取付ブラケットに対する前記スカート側取付ブラケットの車体前後方向の移動を規制した状態で連結した基準連結部としたことを特徴としている。
また、前記スカートが車体前後方向に分割された2枚以上の分割スカートパネルで形成され、両分割スカートパネルの分割側端部に対応する位置に、前記基準連結部をそれぞれ配設したこと、前記両分割スカートパネルの分割側端部に対応する位置にそれぞれ配設された基準連結部は、一方の分割スカートパネルの基準連結部と他方の分割スカートパネルの基準連結部とが車体前後方向に隣接配置され、両基準連結部の車体側取付ブラケットとスカート側取付ブラケットとが、両基準連結部を貫通する1本の連結軸で連結されていることを特徴としている。
本発明のスカート取付構造を有する鉄道車両によれば、スカート側取付ブラケットが車体側取付ブラケットに対して角度調整可能、連結軸の軸線方向(車体前後方向)に位置調整可能、かつ、連結軸挿通孔に沿って車体幅方向に位置調整可能であり、さらに、スカートがスカート側取付ブラケットに対して上下方向に位置調節可能となっているので、スカートの取付角度や車体幅方向、車体前後方向及び上下方向の取付位置を簡単に調整することができる。また、スカート取付後に車体前後方向に移動可能にしておくことにより、線膨張係数が異なる場合でも熱膨張や熱収縮を良好に吸収することができる。
加えて、基準連結部を設けてスカートの車体前後方向の移動を規制することにより、車体に対するスカートの位置決めを確実に行うことができる。特に、運搬や製作性を考慮してスカートを車体前後方向に分割した場合は、分割部に前記基準連結部を配設することにより、分割部に大きな隙間が発生することを防止できる。また、分割部に設ける基準連結部を隣接配置し、両方の車体側取付ブラケットとスカート側取付ブラケットとを1本の連結軸で連結することにより、作業性の向上や位置精度の向上が図れる。
図1乃至図8は本発明を新幹線用鉄道車両に適用したスカート取付構造を有する鉄道車両の一形態例を示すもので、図1は車体とスカートと連結部との状態を示す側面図、図2は基準連結部の要部断面側面図、図3は基準連結部の要部断面平面図、図4は図1のIV-IV断面図、図5は図7のV-V断面図、図6は図7のVI−VI断面図、図7は一般のスカート連結部の要部平面図、図8は図1のVIII−VIII断面図である。
図1に示されるように、新幹線用鉄道車両の車体1の側部下方に設けられるスカート10は、例えば炭素繊維強化樹脂で形成されるもので、走行時の空気抵抗を減らして走行性能を向上させるために長手方向に連続して設けられ、本形態例では、台車が位置する部分に設けられる長尺な台車部スカート11と、それ以外の部分に設けられる機器覆い用のスカート12とを備えている。
台車部スカート11は、車体前後方向に2分割された分割スカートパネル11a,11bにより形成されるもので、スカート全体の形状は、前記特許文献2に記載されたスカートと略同様に、車体前後方向の断面形状が略く字状で、スカート下方が外方に広がるように形成されている。分割スカートパネル11a,11bは、車体1の側部下方に複数のスカート連結部A1,A2を介して取り付けられており、分割スカートパネル11a,11bの分割側端部に対応する位置に設けられるスカート連結部A1を車体前後方向の位置決めを行うための基準連結部とし、その他のスカート連結部A2を車体前後方向に移動可能な一般の連結部としている。
基準連結部であるスカート連結部A1は、図2乃至図4に示すように、車体1の底部2に垂下されたブラケット支持部材3に固着される車体側取付ブラケット20と、該車体側取付ブラケット20に連結軸30を介して連結されるスカート側取付ブラケット40とを有しており、該スカート側取付ブラケット40に分割スカートパネル11a,11bの分割側端部が連結されるボルト31にて取り付けられる。
車体側取付ブラケット20は、ブラケット支持部材3から水平方向に突出したステー4に固着される水平方向の車体固着部21と、該車体固着部21から上下方向に直角に折り曲がった前後一対の連結腕22とを有している。この連結腕22は、車体内側の基板部22aと、その車体前後方向両側から車体外側に向けて突出した軸支持部22bとを有するもので、平面視で車体外側が開口した断面コ字状に形成されている。各軸支持部22bには、車体幅方向に長い長孔からなる連結軸挿通孔23が設けられ、この連結軸挿通孔23に前記連結軸30が軸線を車体前後方向に向けて挿通される。この基準連結部における車体側取付ブラケット20は、同一形状のものが、両分割スカートパネル11a,11bの各分割側端部に対応する位置で、車体前後方向に隣接させるようにして前記ステー4の上下にそれぞれ対称位置に計4個が設けられており、ここで使用する連結軸30は、車体前後方向に隣接する2個の車体側取付ブラケット20を貫通する十分な長さを有している。
一方、スカート側取付ブラケット40は、金属厚板を加工して形成されるもので、前記連結軸30を介して前記連結腕22の軸支持部22bに連結される回動腕41と、該回動腕41の一側方に突出したスカート取付腕42とを有している。回動腕41は、軸支持部22bの内面間寸法より幅狭の円盤状に形成され、その中央部に連結軸30が装着される連結軸装着孔43が設けられている。スカート取付腕42は、分割スカートパネル11a,11bの内面に沿うように形成されたボルト挿通部42aと、該ボルト挿通部42aの車体内側に設けられた補強ブリッジ42bとで形成され、ボルト挿通部42aには、分割スカートパネル11a,11bを取り付けるための前記ボルト31を上下方向に位置調整可能に挿通するための上下方向に長い長孔からなるスカート取付孔44が設けられている。
さらに、スカート取付腕42には、ナット保持部材45を介して前記ボルト31が螺着されるナット46が保持されている。ナット保持部材45は、金属薄板をスカート取付腕42の外形に対応させて略コ字状に折曲げ形成するとともに、スカート取付腕42の内外各片の所定位置に通孔をそれぞれ設け、内側片外面にナット46を固着したものであって、スカート取付腕42に装着後に保持片45aを折り曲げることにより、金属薄板の弾性でスカート取付腕42を抱持し、ナット46の脱落を防止して所定位置に保持するとともに、ボルト31を螺着する際のナット46の回転を防止している。
このように形成されたスカート側取付ブラケット40は、中央部に通孔をそれぞれ有する円盤状の座金32及び複数の適宜な厚さのスペーサー34を介して車体前後方向に隣接配置した両スカートパネル11a,11b用の車体側取付ブラケット20の一対の軸支持部22b間にそれぞれ挿入され、該軸支持部22bに設けられた連結軸挿通孔23、回動腕41の連結軸装着孔43、座金32及びスペーサー34の通孔に1本の連結軸30を挿通し、連結軸先端の雄ネジ30aにナット33を締結することによって車体側取付ブラケット20に取り付けられる。
また、分割スカートパネル11a,11bは、各スカートパネル11a,11bの分割側端部所定位置にそれぞれ設けられたボルト装着孔13,13にそれぞれボルト31を挿通し、スカートパネル11a,11b間の隙間を塞ぐ連結板14の通孔、スカート取付腕42のスカート取付孔44、ナット保持部材45の両通孔を介してナット46に螺着することにより、スカート連結部A1に取り付けられる。
このスカートパネルの取り付けに際しては、連結軸30とナット33、ボルト31とナット46のそれぞれを仮止めした状態で行われ、スカートパネル11a,11bの形状や各部品の取付位置、通孔の位置等に応じて各部の位置調整を行ってから連結軸30とナット33、ボルト31とナット46のそれぞれを締結固定する。すなわち、スカートパネル11a,11bの車体幅方向の位置については、連結軸挿通孔23に挿入した連結軸30を車体幅方向に移動させて調整し、スカートパネル11a,11bの断面形状、特に略く字状に屈曲した部分の角度については、連結軸30に対してスカート側取付ブラケット40を回動させて調整し、さらに、スカートパネル11a,11bのボルト装着孔13の上下方向の位置については、ナット保持部材45を介してナット46を上下方向に移動させて調整する。
このように、スカート側取付ブラケット40を連結軸30を中心として角度調整可能に形成し、連結軸30を連結軸挿通孔23に沿って車体幅方向に位置調整可能に形成し、スカート取付用のボルトをスカート取付孔44に沿って上下方向に位置調節可能に形成したことにより、分割スカートパネル11a,11bの製作誤差や製作後の変形、車体側取付ブラケット20及びスカート側取付ブラケット40の製作誤差や取付時の誤差を吸収して分割スカートパネル11a,11bの分割側端部を所定位置に容易に取り付けることができる。また、車体前後方向の位置については、スカート側取付ブラケット40の車体前後方向の移動が座金32及びスペーサー34によって車体側取付ブラケット20に対して規制され、さらに、連結板14によって連結されているため、基準となる分割スカートパネル11a,11bの分割側端部を所定位置に所定の姿勢で確実に位置決めして固定することができ、分割スカートパネル11a,11b間の隙間が大きく拡がったりすることを防止できる。さらに、軸支持部22bを挟むようにして適当な大きさの座金32を設けることにより、連結軸30の軸線が車体前後方向から傾くことを抑えることができる。
一方、図5乃至図8に示すように、一般の連結部であるスカート連結部A2は、上述のスカート連結部A1と横断面形状が同形状の車体側取付ブラケット20と、一つの車体側取付ブラケット20に対応した長さの連結軸30と、円盤状の回動腕51及び該回動腕51から車体外方に突出したスカート取付腕52を有するスカート側取付ブラケット50とを備えている。回動腕51の中央部には前記連結軸装着孔43より大きな内径を有する連結軸装着孔53が設けられ、スカート取付腕52は、分割スカートパネル11aの内面に沿うように形成されたボルト挿通部52aと、該ボルト挿通部52aの車体内側方向上下に設けられた補強ブリッジ52bとで形成されている。さらに、ボルト挿通部52aには、前記同様に、分割スカートパネル11aを取り付けるためのボルト31を上下方向に位置調整可能に挿通するための上下方向に長い長孔からなるスカート取付孔54が設けられ、ボルト挿通部52aを囲むように装着されたナット保持部材45によってナット46が保持されている。また、車体側取付ブラケット20の車体1への取り付けは、車体1の底部2に近いスカート連結部は車体側取付ブラケット20を車体1に直接固着すればよく、車体1の底部2から離れたスカート連結部は前記同様にブラケット支持部材3やステー4を介して車体1に固着すればよい。
車体側取付ブラケット20とスカート側取付ブラケット50とは、連結軸30の外周に装着されるカラー55と、連結軸装着孔53の内周に装着されるブッシュ56と、該ブッシュ56の内周に装着されるOリング57とを介して連結される。すなわち、あらかじめOリング57を装着したブッシュ56の内周にカラー55を挿通した状態で、内側の座金32を介して車体側取付ブラケット20の一対の軸支持部22b間に挿入し、軸支持部22bの連結軸挿通孔23、カラー55及び軸支持部22bの両側に配される4枚の座金32を貫通させて連結軸30を車体前後方向に挿入し、連結軸先端の雄ネジ30aにナット33を仮止めする。
この状態では、スカート側取付ブラケット50は連結軸30を中心として回動可能、かつ、連結軸30に沿って軸方向(車体前後方向)に移動可能であり、連結軸30は連結軸挿通孔23に沿って車体幅方向に移動可能であり、分割スカートパネル11aを固定するボルト31はスカート取付孔54に沿って上下方向に移動可能であるから、前記基準連結部のスカート連結部A1で位置決めされた分割スカートパネル11aのボルト装着孔15の位置や分割スカートパネル11aの内面状態に応じてスカート側取付ブラケット50及びボルト31の位置調整を行った後、連結軸30やボルト31とナット33,46を締結して分割スカートパネル11aを固定する。
このようにして分割スカートパネル11aを固定した状態でも、カラー55とブッシュ56とは、Oリング5を介して摺動可能な状態になっているので、取付後の分割スカートパネル11aの材質と車体側の材質とが異なる線膨張率を有しており、温度変化によって車体1と分割スカートパネル11aとの熱伸縮量が異なっていたとしても、カラー55とブッシュ56とが軸線方向に移動し、車体1に固着された車体側取付ブラケット20と、分割スカートパネル11aに固定されたスカート側取付ブラケット50とが相対的に車体前後方向に移動することにより、熱伸縮量の差を吸収することができ、分割スカートパネル11aや車体側取付ブラケット20が変形したり、破損したりすることを防止できる。
本形態例は以上のように構成され、基準となるスカート連結部A1において、車体側取付ブラケット20、連結軸30及びスカート側取付ブラケット40を介して分割スカートパネル11a,11bを取り付けることにより、分割スカートパネル11a,11bのボルト装着孔13に挿通されるボルト31とナット46との位置合わせを簡単かつ確実に行うことができ、複雑な形状をしたスカートも容易に取り付けることができ、スカートが変形することもなくなる。そして、車体前後方向の移動を規制した状態としているので、スカートの基準部分を所定位置に確実に固定して保持することができる。
また、その他の一般の連結部であるスカート連結部A2では、スカート連結部A1の構造に加えてスカート側取付ブラケット50が車体前後方向に移動可能となっているので、スカート製作時と取付時との気温差でボルト装着孔15が車体前後方向にずれていてもスカート取付用のボルト31とナット46との位置合わせを簡単かつ確実に行うことができる。さらに、スカート取付後における熱伸縮は、スカート側取付ブラケット50が車体側取付ブラケット20に対して車体前後方向に移動することで吸収できる。
加えて、台車のメンテナンスの際に台車部スカート11を取り外す場合は、ボルト31を抜き取ることで車体1から台車部スカート11を取り外すことができる。このとき、連結軸30はナット33により固定され、ナット46はナット保持部材45で保持された状態になっているので、スカート側取付ブラケット40の車体幅方向の位置や角度、ナット46の位置は台車部スカート11を取り外した状態に保持され、また、スカート連結部A2におけるカラー55とブッシュ56とは、Oリング57によって両者の相対的位置が保持される。したがって、メンテナンス終了後に台車部スカート11を取り付けるときには、スカート側取付ブラケット40の位置等の再調整をほとんど行うことなくボルト31の締結を行うことができる。
なお、上述の形態例では、スカートを車体前後方向に分割したパネルを用いているが、1枚のパネルを使用する場合にも適用できる。また、車体側取付ブラケット及びスカート側取付ブラケットは、車体側の状態やスカート側の状態に応じて任意の形状を採用することができ、使用数も任意である。さらに、分割パネルを用いたときの基準連結部は、各分割側端部を別個に独立した状態で連結するようにしてもよく、各分割パネルの他端や中央部に基準連結部を位置させることもできる。
本発明の一形態例を示す車体とスカートと連結部との状態を示す側面図である。 基準連結部を示す要部断面側面図である。 基準連結部を示す要部断面平面図である。 図1のIV-IV断面図である。 図7のV-V断面図である。 図7のVI−VI断面図である。 その他の一般の連結部を示す要部平面図である。 図1のVIII-VIII断面図である。
符号の説明
1…車体、2…底部、3…ブラケット支持部材、4…ステー、10,12…スカート、11…台車部スカート、11a,11b…分割スカートパネル、13,15…ボルト装着孔、14…連結板、20…車体側取付ブラケット、21…車体固着部、22…連結腕、22a…基板部、22b…軸支持部、23…連結軸挿通孔、30…連結軸、30a…雄ネジ、31…ボルト、32…座金、33,46…ナット、34…スペーサー、40,50…スカート側取付ブラケット、41,51…回動腕、41,42…スカート取付腕、42a,52a…ボルト挿通部、42b,52b…補強ブリッジ、43,53…連結軸装着孔、44,54…スカート取付け孔、45…ナット保持部材、45a…保持片、55…カラー、56…ブッシュ、57…Oリング、A1…基準連結部、A2…一般の連結部

Claims (4)

  1. 鉄道車両の車体側部下方に設けられるスカートの取付構造において、車体側に設けられる車体側取付ブラケットと、スカート側に設けられるスカート側取付ブラケットと、両ブラケットを連結する連結軸とを有し、前記車体側取付ブラケットは、車体に固着される車体固着部と、前記連結軸を介して前記スカート側取付ブラケットに連結される連結腕とを有し、該連結腕には前記連結軸が車体前後方向に挿通され、かつ、車体幅方向に位置調節可能に保持される長孔からなる連結軸挿通孔が設けられ、前記スカート側取付ブラケットは、前記連結軸を介して前記連結腕に連結される回動腕と、前記スカートが取り付けられるスカート取付腕とを有し、前記回動腕には前記連結軸が装着される連結軸装着孔が設けられ、前記スカート取付腕には、該スカート取付腕に前記スカートを取り付けるためのボルトが上下方向に位置調整可能に挿通される長孔からなるスカート取付孔が設けられ、前記スカート側取付ブラケットは、前記連結軸を中心として角度調整可能、連結軸の軸線方向に位置調整可能、かつ、連結軸挿通孔に沿って車体幅方向に位置調整可能な状態で前記車体側取付ブラケットに連結され、前記スカートは、前記スカート取付孔に挿通されるボルトを介して上下方向に位置調節可能な状態で前記スカート側取付ブラケットに取り付けられることを特徴とするスカート取付構造を有する鉄道車両。
  2. 前記車体側取付ブラケット、スカート側取付ブラケット及び連結軸を備えたスカート連結部は、前記スカートの車体前後方向の複数箇所に設けられ、該複数のスカート連結部の内の一つのスカート連結部を、前記車体側取付ブラケットに対する前記スカート側取付ブラケットの車体前後方向の移動を規制した状態で連結した基準連結部としたことを特徴とする請求項1記載のスカート取付構造を有する鉄道車両。
  3. 前記スカートは、車体前後方向に分割された2枚以上の分割スカートパネルで形成され、両分割スカートパネルの分割側端部に対応する位置に、前記基準連結部をそれぞれ配設したことを特徴とする請求項2記載のスカート取付構造を有する鉄道車両。
  4. 前記両分割スカートパネルの分割側端部に対応する位置にそれぞれ配設された基準連結部は、一方の分割スカートパネルの基準連結部と他方の分割スカートパネルの基準連結部とが車体前後方向に隣接配置され、両基準連結部の車体側取付ブラケットとスカート側取付ブラケットとが、両基準連結部を貫通する1本の連結軸で連結されていることを特徴とする請求項3記載のスカート取付構造を有する鉄道車両。
JP2007043866A 2007-02-23 2007-02-23 スカート取付構造を有する鉄道車両 Active JP4913626B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007043866A JP4913626B2 (ja) 2007-02-23 2007-02-23 スカート取付構造を有する鉄道車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007043866A JP4913626B2 (ja) 2007-02-23 2007-02-23 スカート取付構造を有する鉄道車両

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008207606A JP2008207606A (ja) 2008-09-11
JP4913626B2 true JP4913626B2 (ja) 2012-04-11

Family

ID=39784306

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007043866A Active JP4913626B2 (ja) 2007-02-23 2007-02-23 スカート取付構造を有する鉄道車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4913626B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103661451A (zh) * 2013-10-15 2014-03-26 南车青岛四方机车车辆股份有限公司 一种轨道车辆裙板
CN103847755A (zh) * 2014-03-18 2014-06-11 唐山轨道客车有限责任公司 裙板锁及铁路车辆

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5192563B2 (ja) * 2011-04-13 2013-05-08 日本車輌製造株式会社 鉄道車両
JP5858639B2 (ja) * 2011-04-21 2016-02-10 日本車輌製造株式会社 鉄道車両
CN103818397B (zh) * 2014-03-19 2016-08-17 中车四方车辆有限公司 铁路车辆用铝制裙板及其加工方法
CN104925072A (zh) * 2015-06-19 2015-09-23 南车青岛四方机车车辆股份有限公司 设备舱裙板的安装结构
CN109532905A (zh) * 2018-09-13 2019-03-29 常州市新创智能科技有限公司 一种高铁车身的裙板结构
CN112441037B (zh) * 2019-08-29 2022-05-13 比亚迪股份有限公司 裙板组件和具有其的轨道车辆

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4216695B2 (ja) * 2003-11-17 2009-01-28 小田急電鉄株式会社 鉄道車両用床下カバー装置
JP2005145268A (ja) * 2003-11-17 2005-06-09 Odakyu Dentetsu Kk 鉄道車両用床下カバーの開閉支持装置
JP4235120B2 (ja) * 2004-02-04 2009-03-11 日本車輌製造株式会社 鉄道車両の台車部スカート

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103661451A (zh) * 2013-10-15 2014-03-26 南车青岛四方机车车辆股份有限公司 一种轨道车辆裙板
CN103661451B (zh) * 2013-10-15 2016-05-25 中车青岛四方机车车辆股份有限公司 一种轨道车辆裙板
CN103847755A (zh) * 2014-03-18 2014-06-11 唐山轨道客车有限责任公司 裙板锁及铁路车辆

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008207606A (ja) 2008-09-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4913626B2 (ja) スカート取付構造を有する鉄道車両
JP5032383B2 (ja) 車両用冷却部品支持装置
US20090121106A1 (en) Trailing arm mounting device for vehicle with small-sized frame
WO2008066020A1 (fr) Mât d'accrochage de moteur
JP5478719B2 (ja) サスペンションアーム取付構造
JP6278030B2 (ja) 車両前部構造
US7384069B2 (en) Steering rack mounting preload
US6702309B2 (en) Rear suspension for vehicles
SE509102C2 (sv) Arrangemang vid hjulupphängning samt fordon försett med samma arrangemang
CN101200202B (zh) 用于安装发动机的装置
CN214823699U (zh) 装饰组件以及内部安装的底架
EP2917053B1 (en) Mounting device for vehicle
CN102458887B (zh) 一种车辆的前轴和包括该前轴的汽车
JP5512993B2 (ja) ストラットバーの取付構造
JP2014144705A (ja) ステアリングナックルの構造
JPH11198853A (ja) 車体の補強構造
KR101705155B1 (ko) 차량용 서브프레임의 구조
JP5192563B2 (ja) 鉄道車両
JP4595799B2 (ja) アーム部材の取り付け装置
CN110758561A (zh) 一种新型前副车架
CN206367508U (zh) 一种车辆、车身及转向支撑侧围安装支架加强件
KR102197156B1 (ko) 차량용 커플드 토션빔 액슬
CN213228230U (zh) 悬架摆臂安装总成及车辆
KR200160327Y1 (ko) 차량의 리어 써스팬션 쇽업소오버의 장착구조
US11975589B2 (en) Steering system

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111014

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111025

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111212

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120117

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4913626

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150127

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250