JP2005145268A - 鉄道車両用床下カバーの開閉支持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 鉄道車両用の大型床下カバーを空気シリンダーで自動的に開閉するとともに、空気シリンダーの作動源となる圧縮空気を容易に得ることができ、床下カバーが不用意に開くことも防止できる鉄道車両用床下カバーの開閉支持装置を提供する。
【解決手段】 鉄道車両の側面床下部を覆う床下カバー1を、メインアーム5及びサブアーム6からなる平行リンク機構により、車体床下部分の側面を覆うように下降した閉じ位置と、車体側面の外方に上昇した開き位置とに回動可能に保持した鉄道車両用床下カバーの開閉支持装置であって、平行リンク機構を構成するアームと車体側との間に、平行リンク機構を介して床下カバー1を開閉する空気シリンダー7を設けるとともに、空気シリンダーに、鉄道車両に備えられた圧縮空気系統から圧縮空気を供給する内部圧縮空気供給経路と、車両外部から圧縮空気を供給する外部圧縮空気供給経路とを接続する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、鉄道車両用床下カバーの開閉支持装置に関し、詳しくは、鉄道車両の車体長手方向側面床下部を開閉可能に覆って騒音防止等を図る床下カバーを開閉可能に支持する装置に関する。
従来から、鉄道車両において、車輪がレール上を回動する際に発生する転動音や、床下機器が発生させる騒音の低減対策、高速走行車両の走行流体音の低減対策、雪対策等を目的として、鉄道車両の車体床下部分を床下カバーで覆うことが行われている。一方、鉄道車両の床下には、走行装置である台車をはじめとして、変換装置や制御装置、変流器、配電箱等の各種機器が取り付けられており、これらの機器のメンテナンスのため、床下カバーは、容易に開閉できる構造であることが望まれている。
車体の側壁下部に開閉可能なカバーを取り付ける例として、バス用のトランク扉がある。このバス用トランク扉の開閉支持装置は、例えば、トランクの左右内側面壁の前端部に縦方向に取り付けた一対のベースに、平行リンクを構成する一対のメインアーム及び一対のサブアームによってトランク扉を車体側面と略平行に昇降するように支持するとともに、トランク扉の開閉を補助するためのガスダンパを設けたものが知られている(特許文献1参照)。
特開2002−168039号公報
しかし、特許文献1に記載されているバス用のトランク扉は、車体長手方向の幅寸法が最大でも1500mm程度、荷重も最大で15kg程度であるから、簡単な構造のガスダンパを用いるだけで開閉時の操作力を十分に軽減することが可能であるが、鉄道車両用の床下カバーの場合は、特に台車部分に設ける床下カバーの場合は、点検時に台車部分全体を開放する必要があることから、車体長手方向の幅寸法が3500mm程度となる大きな床下カバーを必要とし、その重量も40kg程度になるため、通常のガスダンパでは、開閉時の操作力を十分に軽減できず、ガスダンパだけで開放状態を保持することも困難であった。
このため、高圧ガスを封入した特殊なガスダンパやアクチュエーターを使用することも考えられるが、鉄道車両のように数多くの床下カバーを開閉可能に設ける必要があるものの場合には、コストアップとなることが避けられない。さらに、鉄道車両の場合は、点検時の作業性を考慮すると、作業員が重量のある床下カバーを一つ一つ手動で開閉することは作業性を大幅に低下させることになり、作業員にとって大きな負担となる。また、工場等でメンテナンスを行う際には、複数の床下カバーを一斉に開閉できるようにすることも望まれる。一方、通常時には不用意に開くことがないようにしておく必要もある。
ここで、床下カバーの開閉だけでなく、様々なものを移動させたり、開閉させたりするための手段として、空気シリンダーや油圧シリンダーを使用することが広く行われているが、これらを作動させるためには、空圧や油圧の供給源を別途用意する必要がある。鉄道車両の場合は、一般に、制動装置や側引戸等を駆動するために圧縮空気を使用しているため、この圧縮空気を空気シリンダーの作動源とすることが容易に考えられるが、工場入場時や長期にわたって車両を使用しなかった場合には、空気圧が不足して空気シリンダーを作動させることができなくなることがある。
そこで本発明は、鉄道車両用の大型の床下カバーを空気シリンダーによって自動的に開閉することができるとともに、空気シリンダーの作動源となる圧縮空気を容易に得ることができ、さらに、床下カバーが不用意に開くことも防止できる鉄道車両用床下カバーの開閉支持装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の鉄道車両用床下カバーの開閉支持装置は、車体との間に設けられた平行リンク機構により、車体床下部分の側面を覆うように下降した閉じ位置と、車体側面の外方に上昇した開き位置とに回動可能に保持した鉄道車両用床下カバーの開閉支持装置であって、前記平行リンク機構を構成するアームと車体側との間に、該平行リンク機構を介して前記床下カバーを開閉駆動する空気シリンダーを設けるとともに、該空気シリンダーに、該鉄道車両に備えられた圧縮空気系統からの圧縮空気を供給する内部圧縮空気供給経路と、該鉄道車両の外部から圧縮空気を供給する外部圧縮空気供給経路とを接続したことを特徴としている。
さらに、本発明の鉄道車両用床下カバーの開閉支持装置は、前記構成において、前記空気シリンダーは、前記床下カバーが閉じ位置にあって、かつ、圧縮空気が供給されていないときには、床下カバーが開方向に移動しないように空気シリンダーのロッドの移動を機械的にロックするとともに、圧縮空気の供給によって前記ロックが解除されるセルフロック機構を備えていることを特徴としている。
また、前記空気シリンダーは、前記床下カバーの閉じ位置から開き位置までの回動範囲において、閉じ位置からあらかじめ設定された中間回動角度までの範囲では、前記アームに作用する空気シリンダーの開方向作動力が前記床下カバーの自重により前記アームに作用する閉方向荷重より小さく設定され、前記中間回動角度から開き位置までの範囲では、前記アームに作用する空気シリンダーの開方向作動力が前記床下カバーの自重により前記アームに作用する閉方向荷重より大きく設定されていることを特徴としている。
本発明によれば、通常の点検時には、鉄道車両が備えた圧縮空気系統からの圧縮空気を利用することによって床下カバーを開放することができ、工場入場時等で前記圧縮空気系統の空気圧が不足するときには、鉄道車両外部の圧縮空気系統、例えば工場内に設けられているエアーツール用の圧縮空気を利用して床下カバーを開放することができる。さらに、可搬式のコンプレッサーから圧縮空気を供給して床下カバーを開放することができる。
また、セルフロック機構を備えた空気シリンダーを使用することにより、通常時には床下カバーを閉じ位置に固定しておくことができる。さらに、アームに作用する空気シリンダーからの開方向作動力と床下カバーからの閉方向荷重とを適切に設定することによっても、床下カバーが不用意に開いてしまうことを防止できる。これにより、暴風時のような大きな風荷重が作用しても、がたついたり、開いてしまうことを防止できる。
図1乃至図5は、本発明の第1形態例を示すもので、鉄道車両の車体台枠下方には、車輪がレール上を回転する転動音や床下機器が発生する騒音の低減を図るために、床下カバー1が開閉支持装置2を介して開閉可能に取り付けられている。なお、図1のL1は車両限界を示している。
床下カバー1は、車体長手方向の側部床下に配設されるもので、例えば車体長手方向の幅寸法が約5000mm、自重が約50kgの板状部材で形成され、下端側は、車体内側に向けて湾曲して形成されている。床下カバー1の車体長手方向両端部には、支持ブラケット1a,1aが設けられ、該支持ブラケット1a,1aに一対の開閉支持装置2,2を連結することによって、床下カバー1が開閉支持装置2,2に支持される。
開閉支持装置2は、台枠下面に設けられた第1支持枠3と、該第1支持枠3の内部側から垂下した状態の第2支持枠4と、台枠下部と床下カバー中間部とを連結するメインアーム5と、第2支持枠4と床下カバー下端部とを連結するサブアーム6と、床下カバー1を開閉駆動する空気シリンダ7とを備えている。第1支持枠3は、台枠8の下面に、台枠8と水平に取り付けられるもので、第1支持枠3の車体内側部分に、第2支持枠4が垂下され、第2支持枠取り付け部よりやや車体外側には、メインアーム5の取り付けブラケット3aが突設されている。第2支持枠4の高さ方向略中央位置には、サブアーム6の取り付けブラケット4aが車体外側に向けて突設され、第2支持枠4の下端部には、車体内側に向けて空気シリンダ7の取り付け腕4bが突設されている。
メインアーム5は、中央部を屈曲させた「く」字状のアームで、凹部5a側を車体外方に向けて配設させ、上端が前記第1支持枠3の取り付けブラケット3aに枢支され、下端が前記支持ブラケット1aの中間部に枢支される。サブアーム6は棒状に形成されたもので、上端が前記第2支持枠4の取り付けブラケット4aに枢支され、下端が前記支持ブラケット1aの下端部に枢支される。これらのメインアーム5及びサブアーム6は、車体と床下カバー1との間で平行リンク機構を構成しており、この平行リンク機構により、床下カバー1は、車体床下部分の側面を覆うように下降した閉じ位置と、車体側面の外方に、車体側面と略平行に上昇した開き位置とに回動可能に保持されている。
空気シリンダ7は、セルフロック機構20とリミットスイッチとを備えたもので、シリンダ本体9の底部が前記取り付け腕4bに枢支され、ロッド10の先端が、メインアーム5の上部に枢支される。シリンダ本体9の底部には、図3に示されるように圧縮空気が供給されるエア供給口9aが設けられ、シリンダ本体9内部には、圧縮空気室11と空気室12とが画成され、空気室12には、塵漉し・サイレンサ装置13が連結されている。
シリンダ本体9の前記エア供給口9aと対向する位置には、ロックピストン20aとスプリング部材20bとを備えたセルフロック機構20が設けられる。ロックピストン20aは、空気シリンダ7の非作動時では、スプリング部材20bの弾発力によって、シリンダ本体9の内部に突出し、ロッド10の下端側に形成された周溝10aに嵌合し、ロッド10の移動を規制する(図3(a)参照)。エア供給口9aから圧縮空気が導入されると、ロックピストン20aがスプリング部材20bを圧縮させながら後退し、前記周溝10aから離間してロッド10のロックが解除されて空気シリンダ7が作動状態となる(図3(b)参照)。また、シリンダ本体9の底部には、ロッド10が最もシリンダ本体9内に押し込まれたときに作動するリミットスイッチ操作子21が設けられている。
シリンダ本体9のエア供給口9aに供給される圧縮空気は、図4に示されるような空気配管30を介して供給される。空気配管30は、作動用空気源として、制動装置や側引戸の駆動用に設けられている圧縮空気系統からの圧縮空気を供給する内部圧縮空気供給経路31と、鉄道車両の外部からの圧縮空気、例えば鉄道車両の整備点検を行う工場等でエアーツール等を作動させるために設けられている圧縮空気系統から圧縮空気を供給する外部圧縮空気供給経路32とを有しており、いずれの圧縮空気供給経路31,32からも、空気シリンダ作動用の圧縮空気を供給できるように形成している。各経路31,32の途中には逆止弁33がそれぞれ設けられており、逆止弁33,33よりエア供給口9a側の空気配管30の途中には、切替コック34と塵漉し35とが設けられ、エア供給口9a近傍には、スピードコントロール用の絞り付きコネクタ36が設けられている。切替コック34は、空気シリンダ7の圧縮空気室11に圧縮空気を供給する供給側と、空気シリンダ7の圧縮空気室11から圧縮空気を排出する排出側とに空気通路を切り替える機能を有している。
さらに、空気配管30は、床下カバー1側で8本の分岐管30aに分岐され、各分岐30aが4対の開閉支持装置2のシリンダ本体9にそれぞれ接続され、4枚の床下カバー1を略同時に開閉作動できるようにしている。また、この4対の開閉支持装置2の空気シリンダ7は、同時かつ同様に作動するように調整されている。さらに、一対の開閉支持装置2,2のメインアーム5,5の下端同士は、連結棒15で連結され、床下カバー1の中間部を支持させるとともに、左右一対のメインアーム5が同調して作動するようにしている。
このような空気配管30では、切替コック34を圧縮空気供給側に切り替えることにより、シリンダ本体9のエア供給口9aに圧縮空気が供給される。これに伴って、セルフロック機構20のロックピストン20aが後退し、ロッド10のロック状態が解除されるとともに、シリンダ本体9内の圧縮空気室11に圧縮空気が導入され、空気室12のエアを排出させながらロッド10がシリンダ本体9から突出する。このように、ロッド10がシリンダ本体9から突出することにより、開閉支持装置2が作動し始めるとともに、リミットスイッチ操作子21がリミットスイッチを作動させて床下カバー1の開閉状態を知らせるランプ(図示せず)が点灯又は消灯する。
開閉支持装置2の非作動時には、図1の実線に示すように、メインアーム5の先端が車体床下内に、サブアーム6は第2支持枠4と平行に垂下した状態となり、床下カバー1は、外面が車体側面と面一に保持された閉じ状態となる。この状態から、上述のようにロッド10がシリンダ本体9から突出し始めると、ロッド10がメインアーム5を車体外側に押し出し、メインアーム5は、第1支持枠3の取り付けブラケット3aに枢支された上端を中心に車体外側に回動する。これに伴って、メインアーム5の下端を枢支した支持ブラケット1aを介して床下カバー1が円弧を描くように上昇し、サブアーム6が支持ブラケット1aの下端を支持しながら回動し始める。床下カバー1は、図1の想像線に示すように、車体側面と略平行に徐々に持ち上げられ、車体の床下が開放された状態となる。床下カバー1は、空気シリンダ7の作用によって最も持ち上げられた開き位置Uで保持され、この状態で作業者が各種機器のメンテナンス等を行う。このとき、空気配管30の途中に設けられた逆止弁33によって、圧縮空気源から供給される圧縮空気の圧力が低下しても、シリンダ本体9の圧縮空気室11からエアが抜けて床下カバー1が不用意に降下することはない。
作業終了後、切替コック34を圧縮空気排出側に切り替えると、切替コック34から圧縮空気室11内の圧縮空気が大気に放出され、床下カバー1の自重がメインアーム5に作用してロッド10がシリンダ本体9内に押し込まれ、床下カバー1は、メインアーム5及びサブアーム6に支持されながら車体側面と略平行に下降する。このとき、エア供給口9aの近傍に設けた絞り付きコネクタ36から圧縮空気が徐々にシリンダ本体9から抜けるので、ロッド10はゆっくりとシリンダ本体9内に押し込まれ、床下カバー1もゆっくりと下降し、急激に下降することがない。
床下カバー1が閉状態となり、ロッド10が最もシリンダ本体9内に押し込まれた状態となると、リミットスイッチが作動して前記ランプが消灯又は点灯して床下カバー1の閉状態を知らせる。また、セルフロック機構20のロックピストン20aがスプリング部材20bの弾発力によって、ロッド10の周溝10aに嵌合し、ロッド10の移動が規制されて床下カバー1を閉じ位置に保持する。
本形態例は、上述のように形成したことにより、例えば、通常の出庫点検時には、鉄道車両自体が備えている圧縮空気系統からの圧縮空気を利用して床下カバー1を開閉することによって台車や床下機器の点検を行うことができ、工場入場時には、工場に設けられている圧縮空気系統からの圧縮空気を利用して床下カバー1を開閉することにより、台車や床下機器のメンテナンスを行うことができる。また、緊急時には、可搬式のコンプレッサーから圧縮空気を供給して床下カバー1を開放することもできる。
さらに、大型の床下カバー1を、車体側面と略平行に昇降させて開閉させることができるので、留置線等に並んだ状態の鉄道車両間の狭いスペースでも床下カバー1を開閉させることができる。また、空気シリンダ7によって大型の床下カバー1の開閉操作を容易に行うことができ、複数枚の床下カバー1を同時に開閉させることができる。さらに、床下カバー1に、閉状態を保持させるセルフロック機構20を設けたことにより、車両走行中等に床下カバー1が風圧によって不用意に開くことがない。また、リミットスイッチによって、床下カバー1の開閉状態を確認することができ、必要に応じて主回路を切ったり、非常ブレーキを作動させるようにしておくこともできる。
また、空気配管30に逆止弁33を設けたことにより、作業者が床下カバー1を開いて点検作業をしている最中に空気源からの圧縮空気の供給圧力が低下しても、シリンダ本体9の圧縮空気室11からエアが抜けて床下カバー1が不用意に降下することを防止できる。さらに、絞り付きコネクタ36によって、床下カバー1を下降させる際には、床下カバー1をゆっくり下降させることができ、作業環境を向上させることができる。
次に、図6乃至図10に基づいて本発明の第2形態例を説明する。なお、第1形態例と同一の部位には同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
本形態例の開閉支持装置40に用いられるメインアーム41は、第1形態例と同様に、中央部を屈曲させた「く」字状に形成され、上部には車体内側に向けて突出するロッド取り付け腕41aが形成されている。このメインアーム41は、上端が第1支持枠3の取り付けブラケット3aに枢支され、下端が支持ブラケット1aの中間部に枢支され、ロッド取り付け腕41aには、空気シリンダ42のロッド43の先端が枢支されている。台枠8の第1支持枠取り付け位置より車体内側の床下に、空気シリンダ42のシリンダ本体底部を取り付けるシリンダ取り付けブラケット44が突設されている。空気シリンダ42は、シリンダ本体45の底部が前記シリンダ取り付けブラケット44に枢支され、ロッド43の先端が、メインアーム41のロッド取り付け腕41aに枢支される。また、床下カバー1の端部と、車体との間にはロック機構46が設けられている。
空気シリンダ42は、ロッド43が車体の床と略平行に突出するもので、床下カバー1の閉状態において、ロッド43の押し出し荷重が、床下カバー1が自重によって閉じようとする力よりも小さく設定されている。これにより、床下カバー1の閉状態では、空気シリンダ42に圧縮空気を供給しても、床下カバー1は上昇し始めないため、床下カバー1を軽く手動で持ち上げることにより、床下カバー1は上昇し始め、その後は空気シリンダ42の力によって上昇して行く。
図8は、床下カバー1が閉状態から開状態に至るまでの、メインアーム41の回転角度(横軸)と、この回転角度により変化する空気シリンダ42が床下カバー1を持ち上げようとする力及び床下カバー1の自重により閉まろうとする力(縦軸)とを比較したグラフを示している。このグラフにおいて、Aは空気シリンダ42が床下カバー1を持ち上げようとする力、Bは床下カバー1の自重により閉まろうとする力、Cは空気シリンダ42が床下カバー1を持ち上げようとする力Aと床下カバー1の自重により閉まろうとする力Bとの差を示している。空気シリンダ42が床下カバー1を持ち上げようとする力Aは、図6に示される空気シリンダ42の中心線と、該中心線に平行でメインアーム40の回動中心を通る平行線との距離(モーメントアーム)P1により決まるもので、距離P1をメインアーム41の長さSで割った値と、ピストンの押し出し荷重との積によって求められている。
このグラフにより、空気シリンダ42の作動初期では、空気シリンダ42が床下カバー1を持ち上げようとする力Aよりも、床下カバー1の自重により閉まろうとする力Bのほうが大となるが、手動によって空気シリンダ42が床下カバー1を持ち上げようとする力を補って床下カバーを持ち上げ、メインアーム41の回転角度が約25度を超えると、床下カバー1の自重により閉まろうとする力Bよりも、空気シリンダ42が床下カバー1を持ち上げようとする力Aのほうが大となり、空気シリンダ42の力によって床下カバー1が上昇することが分かる。
また、図9には、第1形態例に示す開閉支持装置2を用いて、床下カバー1が閉状態から開状態に至るまでの、メインアーム5の回転角度(横軸)と、この回転角度により変化する空気シリンダ7が床下カバー1を持ち上げようとする力及び床下カバー1の自重により閉まろうとする力(縦軸)とを比較したグラフを示している。このグラフにおいて、A’は空気シリンダ7が床下カバー1を持ち上げようとする力、B’は床下カバー1の自重により閉まろうとする力、C’は空気シリンダ7が床下カバー1を持ち上げようとする力A’と床下カバー1の自重により閉まろうとする力B’との差を示している。第1形態例の開閉支持装置2では、図1に示されるように、空気シリンダ7の中心線と、該中心線に平行でメインアーム5の回動中心を通る平行線との距離(モーメントアーム)P2が、第2形態例のものよりも大きく設定されているため、空気シリンダ7の作動初期から空気シリンダ7の床下カバー1を持ち上げようとする力A’が床下カバー1の自重により閉まろうとする力B’よりも大となっている。
なお、床下カバー1の自重により閉まろうとする力B,B’は、閉状態では、50kgの自重に対して200Nであることから、通常の走行振動では床下カバー1が開く虞はなく安全であるとともに、走行中にガタつくこともない。
図7及び図10に示されるロック機構46は、床下カバー1の両端部に設けられた一対のラッチ部材47と、ラッチ部材47を係合させる台枠8に垂下された係合枠48と、ラッチ部材47を開閉させるリンクハンドル49とを備えている。ラッチ部材47は、係止片50と、該係止片50の後部に連続して形成された軸部51と、該係止片50と軸部51とを収容するカバー体52と、スプリング部材53とを有していて、係止片50を、床下カバー1の端部に取り付けたカバー体52の一側面より、床下カバー1の外側に向けて出没可能に配設するとともに、軸部51の先端側をカバー体52の他側面より、床下カバー1の中央側に向けてスライド可能に突出配設させている。カバー体52内に収容されている軸部51の基端側には、スプリング部材53が巻回されていて、このスプリング部材53によって、係止片50は常にカバー体52より外側に突出する方向に付勢されている。また、軸部51の先端部には、ワイヤー54の一端が連結され、ワイヤー54の他端はリンクハンドル49に連結される。
係合枠48は、床下カバー1の端部側へ床下カバー1の側面に沿って設けられ、ラッチ部材47の係止片50が係合する係合孔55が形成されている。床下カバー1が連続する部分では、隣り合う床下カバー1,1の端部間に係合枠48が設けられ、係合枠48の両側面に、一方の床下カバー1のラッチ部材47が係合する係合孔55と、他方の床下カバー1のラッチ部材47が係合する係合孔55とがそれぞれ形成されている。
床下カバー1の両端部に設けられたラッチ部材47,47は、ラッチ部材47,47の軸部51,51に一端を連結したワイヤー54,54の他端が、床下カバー1の長手方向中央部に設けたリンクハンドル49にそれぞれ連結される。ラッチ部材47,47は、通常はスプリング部材53,53の付勢力によって、係止片50,50が係合孔55,55内に挿入された状態で保持され、床下カバー1の閉状態を保持している(図10の(a)参照)。床下カバー1を上昇させたい時には、リンクハンドル49のハンドルを引くことによりリンクを回動させると、ワイヤー54,54がそれぞれ牽引され、係止片50,50をスプリング部材53,53の弾発力に抗して、カバー体52の内側にそれぞれ引き込み、床下カバー1のロック状態が解除される(図10の(b)参照)。
本形態例の開閉支持装置40では、床下カバー1を開けて床下機器のメンテナンス作業を行う際には、まず切替コックを開いて、シリンダ本体45に圧縮空気を供給する。次いで、リンクハンドル49のハンドルを引くとリンクが回動し、ラッチ部材47の係止片50と、係合枠48の係合孔55との係合を解除し、床下カバー1を軽く手動で持ち上げることにより床下カバー1が上昇し始め、その後は、空気シリンダ42の力によって上昇し、最も持ち上げられた状態Uで保持される。メンテナンス作業終了後は、切替コックを切り替えて、空気シリンダ42の圧縮空気を大気に放出することによって、床下カバー1が下降し始める。床下カバー1が閉じる間際で、ラッチ部材47の係止片50が係合枠48に当接し始めると、係止片50はスプリング部材53を圧縮させながら移動し、床下カバー1が閉状態となると同時に、スプリング部材53の弾発力によって係止片50が係合孔55内に挿入され、床下カバー1は閉状態でロックされる。
本形態例では、床下カバー1は空気シリンダ42の圧縮空気を大気に放出し、自重によって閉状態となると、自動的に係止片50が係合孔55内に挿入されてロックされるので、簡単な構造で確実に床下カバー1をロックでき、特に、前述のようなセルフロック機構やリミットスイッチを備えた空気シリンダを用いる必要がないため、空気シリンダ42の構造がシンプルになるとともに、電気的な制御機構を設けなくても良いので、開閉支持装置40を安価に提供することができる。
なお、本発明の床下カバーの開閉支持装置における空気シリンダの取り付け位置は、上記各形態例に限らず、空気シリンダの性能やメインアームの形状等に応じて、車体の床下に適宜取り付ければよい。さらに、開閉支持装置は、上述の形態例のように床下カバーの両端部に1台ずつ設けるものに限らず、床下カバーの車体長手方向の長さが短ければ1台でもよく、大型の床下カバーで重量の嵩むものであれば、床下カバーの車体長手方向に2台以上設けることも可能である。また、ロック機構として、従来の錠やボルトを利用することもできる。さらに、床下カバーの開閉状態を検知するためのリミットスイッチを別途設けておくこともできる。
本発明の第1形態例を示す床下カバーの開閉装置を示す側面図 本発明の第1形態例を示す床下カバーの開閉装置を示す一部切り欠き正面図 本発明の第1形態例に用いたセルフロック機構の開閉状態を示す説明図 本発明の第1形態例の空気配管を示す説明図 本発明の第1形態例の床下カバーを閉状態を示す正面図 本発明の第2形態例を示す床下カバーの開閉装置を示す側面図 本発明の第2形態例を示す床下カバーの開閉装置を示す一部切り欠き正面図 第2形態例に適用される空気シリンダを用いた場合の、床下カバーが閉状態から開状態に至るまでのメインアームの回転角度により変化する、空気シリンダの床下カバーを持ち上げようとする力と床下カバーの自重により閉まろうとする力の関係を表した図 第1形態例に適用される空気シリンダを用いた場合の、床下カバーが閉状態から開状態に至るまでのメインアームの回転角度により変化する、空気シリンダの床下カバーを持ち上げようとする力と床下カバーの自重により閉まろうとする力の関係を表した図 本発明の第2形態例を示すラッチ部材の開閉状態を示す説明図
符号の説明
1…床下カバー、1a…支持ブラケット、2,40…開閉支持装置、3…第1支持枠、3a,4a…取り付けブラケット、4…第2支持腕、4b…取り付け腕、5,41…メインアーム、5a…凹部、6…サブアーム、7,42…空気シリンダ、8…台枠、9,45…シリンダ本体、9a…エア供給口、10,43…ロッド、15…連結棒、20…セルフロック機構、20a…ロックピン、20b…スプリング部材、21…リミットスイッチ操作子、30…空気配管、31…内部圧縮空気供給経路、32…外部圧縮空気供給経路、33…逆止弁、34…切替コック、36…絞り付きコネクタ、44…シリンダ取り付けブラケット、46…ロック機構、47…ラッチ部材、48…係合枠、49…リンクハンドル、50…係止片、51…軸部、53…スプリング部材、54…ワイヤー、55…係合孔

Claims (3)

  1. 車体との間に設けられた平行リンク機構により、車体床下部分の側面を覆うように下降した閉じ位置と、車体側面の外方に上昇した開き位置とに回動可能に保持した鉄道車両用床下カバーの開閉支持装置であって、前記平行リンク機構を構成するアームと車体側との間に、該平行リンク機構を介して前記床下カバーを開閉駆動する空気シリンダーを設けるとともに、該空気シリンダーに、該鉄道車両に備えられた圧縮空気系統からの圧縮空気を供給する内部圧縮空気供給経路と、該鉄道車両の外部から圧縮空気を供給する外部圧縮空気供給経路とを接続したことを特徴とする鉄道車両用床下カバーの開閉支持装置。
  2. 前記空気シリンダーは、前記床下カバーが閉じ位置にあって、かつ、圧縮空気が供給されていないときには、床下カバーが開方向に移動しないように空気シリンダーのロッドの移動を機械的にロックするとともに、圧縮空気の供給によって前記ロックが解除されるセルフロック機構を備えていることを特徴とする請求項1記載の鉄道車両用床下カバーの開閉支持装置。
  3. 前記空気シリンダーは、前記床下カバーの閉じ位置から開き位置までの回動範囲において、閉じ位置からあらかじめ設定された中間回動角度までの範囲では、前記アームに作用する空気シリンダーの開方向作動力が前記床下カバーの自重により前記アームに作用する閉方向荷重より小さく設定され、前記中間回動角度から開き位置までの範囲では、前記アームに作用する空気シリンダーの開方向作動力が前記床下カバーの自重により前記アームに作用する閉方向荷重より大きく設定されていることを特徴とする請求項1記載の鉄道車両用床下カバーの開閉支持装置。
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