JP2021123161A - カバー状態検出装置及びカバー状態管理システム - Google Patents

カバー状態検出装置及びカバー状態管理システム Download PDF

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Abstract

【課題】床下機器カバーの検出用の電源を設けることなく、床下機器カバーの取付状態を簡単な工程で検出可能なカバー状態検出装置を提供する。
【解決手段】カバー状態検出装置10は、鉄道車両の床下機器を覆う床下機器カバー5が正常に取り付けられているか否かを検出する。カバー状態検出装置10は、リードスイッチ12と、RFタグ14と、を備える。リードスイッチ12は、床下機器カバー5が鉄道車両の車体2の正常位置に取り付けられている正常状態であるか、床下機器カバー5が正常位置から外れた位置に取り付けられている外れ状態であるか、に応じて接点状態が切り替わる。RFタグ14は、外部からの電磁波を電力に変換して応答波を送信するRFタグ14であり、リードスイッチ12と電気的に接続されており、リードスイッチ12の接点状態に応じた状態情報を含む応答波を送信する。
【選択図】図2

Description

本発明は、主として、鉄道車両の床下機器カバーの取付状態を検出するカバー状態検出装置に関する。
特許文献1は、鉄道車両の製造作業に関する以下の管理方法を開示する。即ち、鉄道車両の製造作業に用いるボルト等の締結部材には、第1のICタグが取り付けられている。鉄道車両の製造作業で取り付けられるカバー等の部品には、第2のICタグが取り付けられている。作業管理サーバには、設計図等に基づいて、部品と締結部材の正しい組合せが予め登録されている。作業管理サーバは、第1のICタグと第2のICタグの情報を読み取って、正しい組合せと比較することで、製造作業が適切か否かを判定する。
国際公開第2017/149623号
しかし、特許文献1には、鉄道車両の部品と締結部材の組合せが適切か否かを検出する方法は開示されているが、部品の取付状態が適切か否かを検出することは開示されていない。特に、鉄道車両の床下機器カバーは、床下機器の点検毎に取り外す必要があるため、点検後に床下機器カバーが適切に取り付けられているかを確認する必要がある。この確認作業を作業者が行う場合、多大な工数が必要となる。
特に、鉄道車両では、機器を配置するスペースが限られており、かつ、振動により電源部及び給電線等が劣化し易い傾向にある。そのため、鉄道車両においては、特に、電源部及び給電線等を用いることなく床下機器カバーの取付状態を検出する構成が求められている。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その主要な目的は、床下機器カバーの検出用の電源を設けることなく、床下機器カバーの取付状態を簡単な工程で検出可能なカバー状態検出装置を提供することにある。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の観点によれば、以下の構成のカバー状態検出装置が提供される。即ち、このカバー状態検出装置は、鉄道車両の床下機器を覆う床下機器カバーが正常に取り付けられているか否かを検出する。カバー状態検出装置は、切替器と、RFタグと、を備える。前記切替器は、前記床下機器カバーが前記鉄道車両の車体の正常位置に取り付けられている正常状態であるか、前記床下機器カバーが前記正常位置から外れた位置に取り付けられている外れ状態であるか、に応じて接点状態が切り替わる。前記RFタグは、外部からの電磁波を電力に変換して応答波を送信するパッシブタイプであり、前記切替器と電気的に接続されており、前記切替器の接点状態に応じた状態情報を含む応答波を送信する。
これにより、RFタグを読み取ることで、切替器の接点状態を検出できる。切替器の接点状態と床下機器カバーの取付状態は対応しているので、切替器の接点状態に基づいて床下機器カバーの取付状態を検出できる。以上のように、電源を用いることなく簡単な工程で床下機器カバーの取付状態を検出できる。
本発明によれば、床下機器カバーの検出用の電源を設けることなく、床下機器カバーの取付状態を簡単な工程で検出可能なカバー状態検出装置を実現できる。
本発明の一実施形態に係るカバー状態検出装置が設けられる鉄道車両の側面図。 床下機器カバーが正常位置に取り付けられている状態(正常状態)での、床下機器カバー及び取付部の概略正面図。 床下機器カバーが正常位置から外れた位置に取り付けられている状態(外れ状態)での、床下機器カバー及び取付部の概略正面図。 カバー状態検出装置の回路構成を示す図。 カバー状態管理システムの概要図。
次に、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。初めに、本実施形態のカバー状態検出装置10が設けられる鉄道車両1について簡単に説明する。
図1に示すように鉄道車両1は、車体2と、台車3と、を備える。車体2は略箱状に構成されており、客室又は運転室等が設けられている。台車3は、車体2を支持する。台車3には、鉄道車両1の走行のための動力を発生させるモータが設けられている。モータが発生させた動力は、車輪4に伝達される。
車体2には、複数の床下機器カバー5が取り付けられている。床下とは、車体2の客室又は運転室等の床面より下方のことである。床下には、上述したモータに加え、例えば変圧器、歯車装置、及び制御装置等の床下機器が配置されている。床下機器カバー5は、床下機器の側部(車幅方向外側)を覆うカバーである。鉄道車両1には、複数の床下機器カバー5が車長方向に並べて配置されている。また、床下機器カバー5は、床下の左側面と右側面にそれぞれ配置されている。
次に、図2を参照して、床下機器カバー5の取付構成について説明する。床下機器カバー5は、着脱可能に車体2に取り付けられている。床下機器の点検時には床下機器カバー5が取り外される。そして、床下機器の点検後に、床下機器カバー5が再び車体2に取り付けられる。また、床下機器カバー5は、金属製である。
図2に示すように、車体2は、床下機器カバー5を取り付けるための取付部2aを備える。取付部2aは金属製である。取付部2aの下部には、車幅方向内側に凹んだ形状の凹み部2bが形成されている。凹み部2bが形成されることにより、車体2には空間が形成される。取付部2aの下部には、上方に突出する形状の突出部2cが形成されている。突出部2cは、凹み部2bによって形成される空間(凹み部2bの壁面等で覆われる空間)の内部に位置している。
床下機器カバー5には、突出部2cに対応する形状(突出部2cを入れることが可能な形状)の溝部5aが形成されている。また、車体2及び床下機器カバー5には、ボルト31を挿入するための貫通孔がそれぞれ形成されている。突出部2cを溝部5a内に位置させることで、これらの貫通孔の位置が一致する。そして、この貫通孔にボルト31を挿入してナット32を用いて締め付けることで、車体2の取付部2aに床下機器カバー5を取り付けることができる。
以下では、突出部2cが溝部5a内に位置するように床下機器カバー5が取り付けられることを、床下機器カバー5が「正常位置」に取り付けられる等と称する。また、床下機器カバー5が正常位置に取り付けられている状態を「正常状態」と称する。
また、図3に示すように、本実施形態の床下機器カバー5は、突出部2cが溝部5aから外れている状態でも(突出部2cと溝部5aの車幅方向の位置がズレている状態でも)、ボルト31及びナット32による締結を行うことができる。
以下では、突出部2cが溝部5aから外れている状態(係合すべき部材同士が係合していない状態)で床下機器カバー5が取り付けられることを床下機器カバー5が「外れ位置」に取り付けられる等と称する。また、床下機器カバー5が外れ位置に取り付けられている状態を「外れ状態」と称する。更に、床下機器カバー5が取付部2aに取り付けられていない状態も「外れ状態」と称する。床下機器カバー5が外れ状態である場合、床下機器カバー5が外れ易い状態にあるか、既に外れている。そのため、床下機器の点検の完了後は、全ての床下機器カバー5が「正常状態」であることを確認した後に、次の工程を行うことが好ましい。
なお、床下機器カバー5の取付構成は一例であり、床下機器カバー5に着脱可能に取り付けられるのであれば、異なる構成であってもよい。また、床下機器カバー5の下部の取付構成は任意であり、例えば溝と突起を合わせる構成であってもよいし、ボルトとナットで締結する構成であってもよい。
ここで、図1に示すように、鉄道車両1は多くの床下機器カバー5を備えるため、全ての床下機器カバー5が正常状態であることを作業者が確認することは容易ではない。この点を考慮し、本実施形態では、この作業を簡単に行うためのカバー状態検出装置10を備える。カバー状態検出装置10を用いることで、全ての床下機器カバー5の取付状態をまとめて検出できる。
次に、図2から図4を参照して、カバー状態検出装置10について詳細に説明する。カバー状態検出装置10は床下機器カバー5毎に設けられている。カバー状態検出装置10は、床下機器カバー5が正常状態か外れ状態かを検出する構成なので、正常状態から外れ状態に変化した際に取付部2aに対する床下機器カバー5の相対位置が変化する箇所に設けられている。なお、1つの床下機器カバー5に複数のカバー状態検出装置10を設けてもよい。また、それぞれのカバー状態検出装置10は床下機器カバー5の取付構成の違いに応じてレイアウトが僅かに変化することはあるが、それぞれのカバー状態検出装置10の基本的な構成は同じであるため、代表して1つのカバー状態検出装置10について説明する。
カバー状態検出装置10は、永久磁石11と、リードスイッチ(切替器)12と、スペーサ13と、RFタグ14と、を備える。
永久磁石11は、床下機器カバー5に配置されている。従って、床下機器カバー5が正常状態か外れ状態かに応じて、取付部2aに対する永久磁石11の相対位置が変化する。なお、永久磁石11は、ヨーク等の補助部材を介して床下機器カバー5に取り付けられていてもよい。
リードスイッチ12は、取付部2aに配置されている。リードスイッチ12は取付部2aに直接取り付けられていてもよいし、別の部材を介して取り付けられていてもよい。図2に示すように、正常状態において、永久磁石11とリードスイッチ12は近接する(同じ空間内で対向する)。一方、図3に示すように、外れ状態において、永久磁石11とリードスイッチ12は離間する(同じ空間内で対向しない)。また、リードスイッチ12は、2つの接点を有している。リードスイッチ12は、閾値以上の磁力が作用している間は、これらの接点を電気的に接続する。リードスイッチ12は、閾値未満の磁力しか作用していない間は、これらの接点を電気的に接続しない。従って、リードスイッチ12は、床下機器カバー5の取付状態が正常状態か外れ状態かに応じて、接点状態が切り替わる。リードスイッチ12は磁力によって動作するため、リードスイッチ12に電力を供給する必要はない。
なお、リードスイッチ12は磁力に対して反対の動作を行う構成であってもよい。即ち、リードスイッチ12は、閾値未満の磁力しか作用していない間は接点を電気的に接続し、閾値以上の磁力が作用することで接点の電気的な接続を解除する構成であってもよい。
スペーサ13は、取付部2aに配置されている。スペーサ13は、凹み部2bにより形成される空間内であって、リードスイッチ12よりも車幅方向外側に位置している。スペーサ13は、樹脂製である。なお、スペーサ13を構成する樹脂は導電性を有していないため、例えばアンテナを接触させても電磁波の送受信に悪影響を与えない。本実施形態では、スペーサ13にRFタグ14が取り付けられるが、スペーサ13に更にリードスイッチ12が取り付けられていてもよい。
RFタグ14は、パッシブタイプであり、外部からの送信波(電磁波)を電力に変換して応答波を送信する。図4に示すように、RFタグ14は、ICチップ21と、アンテナ部22と、状態検出回路23と、を備える。
本実施形態では、リードスイッチ12とRFタグ14とが一体的に構成されている。一体的に構成されているとは、リードスイッチ12とRFタグ14が連結等されていることにより、リードスイッチ12とRFタグ14を1つの部品として取り扱うことが可能であることである。そのため、例えば、リードスイッチ12及びRFタグ14の取付け及び交換等をまとめて行うことができる。具体的には、単一のシート状の部材にRFタグ14が設けられるとともに、このシート状の部材に導線又は導電パターン等を介してリードスイッチ12が接続されている。また、リードスイッチ12とRFタグ14に加えて、更にスペーサ13が一体的に構成されていてもよい。あるいは、リードスイッチ12とRFタグ14が分離可能であってもよい。
ICチップ21は、固有の識別情報を記憶している。RFタグ14が送信する応答波には、この識別情報が含まれる。後述の管理装置60には、RFタグ14の識別情報と、RFタグ14の取付箇所(車両の固有情報と床下機器カバー5の位置を示す情報)と、を対応付けたデータベースが記憶されている。従って、応答波の識別情報に基づいて、この応答波の送信元(取付箇所)を特定できる。また、ICチップ21は整流回路を含んでおり、外部からの送信波を整流作用により電力に変換する。この電力を用いて、応答波を送信する処理が行われる。
アンテナ部22は、ICチップ21に電気的に接続される所定のパターンの回路を含んで構成されている。アンテナ部22は、外部からの送信波を受信するとともに、外部に向けて応答波を送信する。また、RFタグ14はスペーサ13を介して取付部2aに取り付けられているため、アンテナ部22が金属の取付部2aに接触しないので、アンテナ部22による電磁波の送受信を適切に行うことができる。
状態検出回路23は、ICチップ21及びリードスイッチ12に電気的に接続される回路である。RFタグ14が送信する応答波には、上述の識別情報と、状態情報と、が含まれる。状態情報は、RFタグ14の回路状態に関する情報である。例えば状態検出回路23が断線状態にある場合、RFタグ14は状態情報として「0」を応答波に含める。また、状態検出回路23が電気的に接続されている場合、RFタグ14は状態情報として「1」を応答波に含める。「0」が断線状態を示すこと、「1」が導電状態を示すことは上記のデータベースに登録されている。なお、「0」と「1」は状態情報を分かり易く説明するための簡易的な符号である。
例えば、床下機器カバー5の取付状態が正常状態である場合、永久磁石11の磁力により、リードスイッチ12は2つの接点を電気的に接続する。これにより、RFタグ14の状態検出回路23が導電状態となる。従って、この状態でRFタグ14が外部から送信波を受信した場合、応答波には導電状態を示す「1」が含まれる。以上により、応答波の状態情報が「1」である場合、送信元のRFタグ14が示す床下機器カバー5が正常状態であることが特定できる。
一方、床下機器カバー5の取付状態が外れ位置に取り付けられている場合や、床下機器カバー5が取付部2aに取り付けられていない場合は、永久磁石11の磁力がリードスイッチ12に作用しない。そのため、リードスイッチ12は2つの接点を電気的に接続しない。従って、この状態でRFタグ14が外部から送信波を受信した場合、応答波には断線状態を示す「0」が含まれる。以上により、応答波の状態情報が「0」である場合、送信元のRFタグ14が示す床下機器カバー5が外れ状態であることが特定できる。
本実施形態では、凹み部2bにより形成される空間にカバー状態検出装置10の各部が配置されている。従って、飛来物及び雪等の影響を受けにくいので、カバー状態検出装置10の検出精度が高く、かつ、カバー状態検出装置10が故障しにくい。なお、この効果を更に高くするために、凹み部2bにより形成される空間を覆う保護カバーを設けてもよい。ただし、保護カバーは導電性を有しない材料で構成されることが好ましい。
また、本実施形態では、永久磁石11及びリードスイッチ12の車幅方向外側にRFタグ14が位置している。そのため、カバー状態検出装置10の保護と、カバー状態検出装置10の通信性能と、を両立させることができる。
また、本実施形態の構成に代えて、取付部2aに永久磁石11を配置し、床下機器カバー5にリードスイッチ12及びRFタグ14を配置してもよい。この構成であっても、床下機器カバー5の取付状態を検出できる。
ただし、リードスイッチ12及びRFタグ14の保護の観点からは、本実施形態の構成の方が好ましい。なぜなら、床下機器カバー5を取り外して点検を行う際に、床下機器カバー5を床面等に置くことがあり、床下機器カバー5側にリードスイッチ12及びRFタグ14が配置されている場合は、床面等と接触して損傷する可能性があるからである。
次に、図5を参照して、床下機器カバー5の取付状態の具体的な検査方法及び管理方法について説明する。
床下機器カバー5の取付状態は、カバー状態管理システム100によって管理されている。カバー状態管理システム100は、床下機器カバー5の取付状態だけでなく、鉄道車両1が有する他の部品の状態を管理していてもよい。カバー状態管理システム100は、カバー状態検出装置10と、RFリーダ(送受信装置)50と、管理装置60と、を備える。
RFリーダ50は、複数のRFタグ14に応答波の送信を要求するための送信波を送信する。RFリーダ50は、それぞれのRFタグ14が送信した応答波をまとめて受信し、上記の識別情報及び状態情報を記憶する。
RFリーダ50は例えば携帯端末である。作業者は、鉄道車両1の近くでRFリーダ50を操作することで、送信波の送信と応答波の受信を行う。
本実施形態ではRFタグ14が、凹み部2bによって形成される領域の車幅方向外側に位置しているので、広い通信範囲を実現できる。また、更に広い通信範囲を実現するために、周波数帯としてUHF帯を使用することが好ましい。
RFリーダ50は携帯端末に限られない。例えば、RFリーダ50は、鉄道車両1の線路、車庫、又は検査場の近傍の任意の位置に1又は複数配置された非操作端末であってもよい。これにより、作業者の作業を省略できる。また、例えば移動体(例えば路面と鉄道車両1の間を走行する車両)にRFリーダ50を取り付けてもよい。
応答波に基づいてRFリーダ50が記憶した情報(識別情報、状態情報、及び時刻を対応付けた情報)は、管理装置60に送信される。RFリーダ50と管理装置60の通信方法は任意であり、有線であってもよいし、無線であってもよいし、直接通信してもよいし、別の機器やインターネット等を介して通信してもよい。
管理装置60は、RFリーダ50が記憶した情報を集約する。管理装置60は、鉄道車両1の点検を行う施設に配置されるコンピュータである。ただし、管理装置60は、この施設とインターネット等を介して接続されたサーバであってもよい。管理装置60は、床下機器カバー5の識別情報と、床下機器カバー5の取付状態と、を対応付けて記憶し、この記憶した情報に基づいて、外れ状態の床下機器カバー5を特定する。管理装置60は、複数の鉄道車両1の床下機器カバー5の取付状態に関する情報を記憶していてもよい。これらの情報を分析することで、例えば外れ状態となり易い床下機器カバー5を推定できる可能性がある。
以上に説明したように、本実施形態のカバー状態検出装置10は、鉄道車両1の床下機器を覆う床下機器カバー5が正常に取り付けられているか否かを検出する。カバー状態検出装置10は、リードスイッチ12と、RFタグ14と、を備える。リードスイッチ12は、床下機器カバー5が鉄道車両1の車体2の正常位置に取り付けられている正常状態であるか、床下機器カバー5が正常位置から外れた位置に取り付けられている外れ状態であるか、に応じて接点状態が切り替わる。RFタグ14は、外部からの電磁波を電力に変換して応答波を送信するパッシブタイプであり、リードスイッチ12と電気的に接続されており、リードスイッチ12の接点状態に応じた状態情報を含む応答波を送信する。
これにより、RFタグ14を読み取ることで、リードスイッチ12の接点状態を検出できる。リードスイッチ12の接点状態と床下機器カバー5の取付状態は対応しているので、リードスイッチ12の接点状態に基づいて床下機器カバー5の取付状態を検出できる。以上のように、電源を用いることなく簡単な工程で床下機器カバー5の取付状態を検出できる。
本実施形態のカバー状態検出装置10は、永久磁石11を備える。リードスイッチ12は、永久磁石11が近接しているか否かに応じて接点状態が切り替わる。正常状態では、リードスイッチ12と永久磁石11が近接する。外れ状態では、リードスイッチ12と永久磁石11が離間する。RFタグ14は、断線を含むか否かに応じて応答波に含める状態情報が異なる状態検出回路23を含んでおり、状態検出回路23にリードスイッチ12が電気的に接続される。
これにより、リードスイッチ12を用いることによって、床下機器カバー5と接触する接触式のスイッチを用いることなく、床下機器カバー5の取付状態を検出できる。そのため、接触式のスイッチを用いる場合と比較して、リードスイッチ12及び永久磁石11の配置の自由度を高くすることができる。
本実施形態のカバー状態検出装置10において、車体2にRFタグ14及びリードスイッチ12が配置される。床下機器カバー5に永久磁石11が配置される。
例えばRFタグ14及びリードスイッチ12を床下機器カバー5に配置する場合、取り外した床下機器カバー5を床面に置いた際にRFタグ14及びリードスイッチ12が損傷する可能性がある。この点、RFタグ14及びリードスイッチ12を車体側に配置することで、RFタグ14及びリードスイッチ12が損傷しにくくなる。
本実施形態のカバー状態検出装置10において、車体2が金属製であり、樹脂製のスペーサ13を介して、車体2にRFタグ14が配置される。
これにより、樹脂は金属とは異なり、RFタグ14による応答波の送信にあまり影響を与えないので、通信性能を高くすることができる。
本実施形態のカバー状態検出装置10において、リードスイッチ12とRFタグ14が一体的に構成されている。
これにより、部品点数が少なくなるため、組立て及び交換等の作業が容易となる。
本実施形態のカバー状態検出装置10において、車体2には、車幅方向内側に凹んだ凹み部2bを有している。凹み部2bにより形成される空間に、リードスイッチ12及びRFタグ14が配置されている。リードスイッチ12よりも車幅方向外側にRFタグ14が配置される。
これにより、凹み部2bにリードスイッチ12及びRFタグ14を配置することで、リードスイッチ12及びRFタグ14が損傷しにくい。また、RFタグ14を車幅方向外側に配置することで、RFタグ14の通信性能を確保できる。
本実施形態のカバー状態管理システム100は、カバー状態検出装置10と、RFリーダ50と、管理装置60と、を備える。RFリーダ50は、カバー状態検出装置10に送信波を送信するとともに、カバー状態検出装置10からの応答波を受信する。管理装置60は、RFリーダ50が受信した応答波に基づいて、鉄道車両1に設けられる床下機器カバー5毎の取付状態を記憶する。
これにより、床下機器カバー5の取付状態を一括して管理することができる。
本実施形態のカバー状態管理システム100において、カバー状態検出装置10は、複数の床下機器カバー5毎に配置されている。RFリーダ50は、複数の床下機器カバー5からの応答波をまとめて受信する。
これにより、床下機器カバー5の取付状態を一括して受信できるので、確認作業を短時間で終わらせることができる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
上記実施形態では、リードスイッチ12を用いて床下機器カバー5が正常状態か外れ状態かを非接触で検出するが、接触式のスイッチを用いて、床下機器カバー5の取付状態を検出してもよい。具体的には、正常状態の床下機器カバー5には接触するが、外れ状態の床下機器カバー5には接触しない位置に、接触式のスイッチを設ける。そして、接触式のスイッチの接点を状態検出回路23に接続する。これにより、床下機器カバー5の取付状態に応じて状態検出回路23の断線の有無が変化する。また、磁力を検出するリードスイッチ12に代えて、磁性体の近接を検出するスイッチを用いてもよい。
上記実施形態では、スペーサ13の表面にRFタグ14が取り付けられている。これに代えて、RFタグ14をスペーサ13等の樹脂部材の内部に埋め込んでもよい。更に、この樹脂部材にリードスイッチ12を埋め込んでもよい。これにより、リードスイッチ12及びRFタグ14を飛来物又は水等から保護できる。
上記実施形態では、凹み部2bにより形成される空間にカバー状態検出装置10が位置しているが、それ以外の空間にカバー状態検出装置10が位置していてもよい。
1 鉄道車両
5 床下機器カバー
10 カバー状態検出装置
11 永久磁石
12 リードスイッチ(切替器)
13 スペーサ
14 RFタグ
21 ICチップ
22 アンテナ部
23 状態検出回路
50 RFリーダ(送受信装置)
60 管理装置
100 カバー状態管理システム

Claims (8)

  1. 鉄道車両の床下機器を覆う床下機器カバーが正常に取り付けられているか否かを検出するカバー状態検出装置において、
    前記床下機器カバーが前記鉄道車両の車体の正常位置に取り付けられている正常状態であるか、前記床下機器カバーが前記正常位置から外れた位置に取り付けられている外れ状態であるか、に応じて接点状態が切り替わる切替器と、
    外部からの電磁波を電力に変換して応答波を送信するパッシブタイプであり、前記切替器と電気的に接続されており、前記切替器の接点状態に応じた状態情報を含む応答波を送信するRFタグと、
    を備えることを特徴とするカバー状態検出装置。
  2. 請求項1に記載のカバー状態検出装置であって、
    永久磁石を備え、
    前記切替器は、前記永久磁石が近接しているか否かに応じて接点状態が切り替わるリードスイッチであり、
    前記正常状態では、前記リードスイッチと前記永久磁石が近接し、
    前記外れ状態では、前記リードスイッチと前記永久磁石が離間し、
    前記RFタグは、断線を含むか否かに応じて前記応答波に含める前記状態情報が異なる状態検出回路を含んでおり、当該状態検出回路に前記リードスイッチが電気的に接続されることを特徴とするカバー状態検出装置。
  3. 請求項2に記載のカバー状態検出装置であって、
    前記車体に前記RFタグ及び前記リードスイッチが配置され、
    前記床下機器カバーに前記永久磁石が配置されることを特徴とするカバー状態検出装置。
  4. 請求項3に記載のカバー状態検出装置であって、
    前記車体が金属製であり、樹脂製のスペーサを介して、当該車体に前記RFタグが配置されることを特徴とするカバー状態検出装置。
  5. 請求項1から4までの何れか一項に記載のカバー状態検出装置であって、
    前記切替器と前記RFタグが一体的に構成されていることを特徴とするカバー状態検出装置。
  6. 請求項1から5までの何れか一項に記載のカバー状態検出装置であって、
    前記車体には、車幅方向内側に凹んだ凹み部を有しており、
    前記凹み部により形成される空間に、前記切替器及び前記RFタグが配置されており、
    前記切替器よりも車幅方向外側に前記RFタグが配置されることを特徴とするカバー状態検出装置。
  7. 請求項1から6までの何れか一項に記載のカバー状態検出装置と、
    前記カバー状態検出装置に送信波を送信するとともに、前記カバー状態検出装置からの応答波を受信する送受信装置と、
    前記送受信装置が受信した前記応答波に基づいて、前記鉄道車両に設けられる床下機器カバー毎の取付状態を記憶する管理装置と、
    を備えることを特徴とするカバー状態管理システム。
  8. 請求項7に記載のカバー状態管理システムであって、
    前記カバー状態検出装置は、複数の前記床下機器カバー毎に配置されており、
    前記送受信装置は、複数の前記床下機器カバーからの応答波をまとめて受信することを特徴とするカバー状態管理システム。
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