JP4913098B2 - 蒸気殺菌装置 - Google Patents
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Description
図5に示すとおり、従来の蒸気殺菌装置80は、全体略円筒形に形成され、流体製品の下流側端部83の近傍において径方向に設けられた蒸気送入口部90と、軸方向略中央部において上記蒸気送入口部90と径方向に対向して設けられた流体製品送入口部91とを有すると共に、流体製品の下流側端部83には、上記蒸気と上記流体製品とが混合されることにより上記流体製品の殺菌が行われる流体製品殺菌部114とを有し、上記蒸気送入口部90と上記流体製品殺菌部114との間には、上記蒸気が送出される蒸気送出口部92が形成されると共に、上記蒸気送入口部90と上記蒸気送出口部92との間に第一ノズル部82が形成されたボデー部81と、上記ボデー部81の内部に軸方向に沿って移動可能に挿通され、内部に流体製品が流通すると共に、流体製品の下流側端部86には、上記第一ノズル部82の内側面と当接若しく離間することによって上記蒸気送出口部92を開閉して、上記蒸気送出口部92からの蒸気の噴出量を調整しうる蒸気送出口開閉部107と、上記流体製品送入口部91から送入された流体製品が送出される流体製品送出口部93とを有し、上記流体製品送出口部93に至る内側面には第二ノズル部85が形成された外側スリーブ84と、上記外側スリーブ84の内部に軸方向に沿って移動可能に挿通され、上記外側スリーブ84との間の空隙部105内に上記外側スリーブ84に径方向に設けられた開口部104を介して、上記流体製品送入口部91から送入された流体製品を流通させると共に、流通製品の下流側端部88には、上記第二ノズル部85の内側面と当接若しく離間することによって上記流体製品送出口部93を開閉して、上記流体製品送出口部93からの流体製品の送出量を調整しうる流体製品送出口開閉部106とを有する内側スリーブ87と、上記内側スリーブ87の内部に軸方向に沿って挿通され、上記内側スリーブ87に固定された軸部89とを備えている。
上記蒸気送出口開閉部107は、上記第一ノズル部82の内側面に密接しうるテーパ部115として形成される一方、上記流体製品送出口開閉部106は、上記流体製品送出口部93の径寸法よりも大きな径寸法に形成され、上記第二ノズル部85の内側面に密接しうるテーパ部113として形成されている。
また、上記ボデー部81の流体製品の上流側端部94の内側面には、雌螺子部95が刻設される共に、上記外側スリーブ84の流体製品の上流側端部96の外側面には、上記雌螺子部95と螺合しうる雄螺子部97が刻設され、上記雄螺子部97と雌螺子部95とが螺合することで上記ボデー部81と上記外側スリーブ84とが固定されている。
また、上記外側スリーブ84の流体製品の上流側端部96の内側面には、雌螺子部98が刻設されると共に、上記内側スリーブ87の流体製品の上流側端部99の外側面には、上記雌螺子部98と螺合し得る雄螺子部100が刻設され、上記雄螺子部100と雌螺子部98とが螺合することで上記外側スリーブ84と上記内側スリーブ87とが固定されている。
更に、上記内側スリーブ87の流体製品の上流側端部99の内側面には雌螺子部101が刻設されると共に、上記軸部89の流体製品の上流側端部102の外側面には上記雌螺子部101と螺合しうる雄螺子部103が刻設され、上記雄螺子部103と雌螺子部101とが螺合することで上記内側スリーブ87と上記軸部89とが固定されている。
また、上記蒸気送入口部90から送入された蒸気は、上記ボデー部81の内方において、上記第一ノズル部82を経由して上記蒸気送出口部92より送出され、上記流体製品送出口部93から送出された流体製品と上記流体製品殺菌部114において混合されることで、上記流体製品の殺菌が行われる。
また、上記ボデー部81と上記外側スリーブ84とは、上記開口部104の軸方向両端部においてシール部材108,109によってシールされ、上記外側スリーブ84と上記内側スリーブ87とは、上記開口部104の流体製品の上流側において、シール部材110によってシールされている。
この場合、上記蒸気送入口部91から送入された蒸気は、上記外側スリーブ84によって径方向の流れが阻害され、上記ボデー部81と上記外側スリーブ84との間隙部116,117のうち、上記蒸気送入口部91の径方向対向側の間隙部117には十分に蒸気が供給されない。
従って、図6に示すように間隙部117を経由して送出され、点線矢印S1の方向に流通する蒸気の送出量は、間隙部116を経由して送出され、矢印S2の方向に流通する蒸気の送出量よりも少なくなり、上記蒸気が混合される流体製品についても、上記流体製品殺菌部114において、上記蒸気送入口90側119の流れは、その対向側118の流れよりも流速が遅く、矢印Rに示すように、流速が遅い対向側119の部位において渦流が発生して滞留が生じる。
この結果、流体製品と蒸気との混合状態に偏りが生じると共に、上記蒸気によって加熱される温度についても偏りが生じるという不具合を有していた。
また、上記滞留によって澱みが発生し、加熱された流体製品の成分が、変性、若しくは焦げ付く等によって固形物となり、上記流体製品殺菌部114の内壁等に皮膜状に付着して蓄積する。
従って、上記固形物が流体製品に混入した場合、汚染の要因となる他、上記第一ノズル部82、第二ノズル部85、及び流体製品殺菌部114に付着することで詰まりの要因となるという不具合をも有していた。
上記蒸気送入口部は全体略円筒形状に形成され、上記蒸気送入口部の、上記ボデー部の径方向外方側に位置する外周縁部が、上記ボデー部の外周縁部の接線位置となるように配置され、上記ボデー部の上記蒸気送入口部と上記蒸気送出口部との間には第一のノズル部が形成されると共に、上記外側スリーブの蒸気送出口開閉部は、上記第一のノズル部に密接しうるテーパ部として形成される一方、上記外側スリーブの流体製品の下流側端部の内側面部には、上記流体製品送出口部へ至る第二のノズル部が形成され、上記内側スリーブの流体製品の下流側端部には、上記第二のノズル部に密接しうるテーパ部が形成されていることを特徴とする。
従って、上記ボデー部と上記外側スリーブとの間隙部全域において、均一に上記蒸気が流入するため、蒸気送出口部から流出する蒸気量は、上記蒸気送出口部全域において均一となる。
更に、上記蒸気送出口部から流出する蒸気は旋回流を形成しつつ、上記流体製品殺菌部において流体製品と混合されるため、上記蒸気の旋回流によって、流体製品にも同方向の旋回流が生じ、上記蒸気と上記流体製品は共に旋回流を形成しつつ下流側に流下する。
従って、流体製品殺菌部内において流速の差異が生じることがなく、流体製品の殺菌過程において、上記流体製品と蒸気とが偏り無く混合され、均一に加熱殺菌が行われると共に、上記流体製品の滞留の発生を防止することで、流体製品の成分が変性等によって固形物となることを防止し、上記固形物による汚染、及び詰まりの発生を防ぐことが可能な蒸気殺菌装置を提供することができる。
更に請求項2の発明にあっては、上記流体製品送出口開閉部は、上記第二のノズル部に密接しうるコーン部として形成され、上記コーン部は、上記流体製品送出口部を開放している場合に、上記流体製品送出口部から流体製品の下流方向へ突出して配置されることから、上記蒸気と上記流体製品が、より速やかに上記流体製品殺菌部に供給されることから、上記流体製品と蒸気とが、より偏り無く混合され均一に加熱殺菌が行われる。
図1に示すように、本実施の形態にかかる蒸気殺菌装置10は、全体略円筒形に形成され、径方向には流体製品送入口部11及び蒸気送入口部13を有すると共に、流体製品の下流側端部には上記流体製品殺菌部17を有する。
図2に示すように、上記蒸気送入口部13と流体製品殺菌部17との間に蒸気送出口部14が形成された金属製のボデー部21と、上記ボデー部21の内部に軸方向に沿って移動可能に挿通されて内部を流体製品が流通し、流体製品の下流側端部には、上記蒸気送出口部14に当接または離間して上記蒸気送出口部14を開閉して、上記蒸気送出口部14からの蒸気の流出量を調節しうる蒸気送出口開閉部16及び、流体製品送出口部12が設けられている金属製の外側スリーブ23と、上記外側スリーブ23の内部に軸方向に沿って移動可能に挿通され、上記外側スリーブ23との間の空隙部24内に上記外側スリーブ23に設けられた開口部25を介して上記流体製品送入口部11から流入する流体製品を上記流体製品送出口部12へ向かって流通させると共に、流体製品の下流側端部26には、上記流体製品送出口部12に当接又は離間して上記流体製品送出口部12を開度調節可能に開閉して、上記流体製品送出口部12からの流体製品の流出量を調節しうる流体製品送出口開閉部15が設けられている内側スリーブ27とを備え、図1に示すように、上記蒸気送入口部13は、上記ボデー部21の軸に対して、所定寸法径方向に偏芯した位置に配置されている。
具体的には図3に示すように、上記蒸気送入口部13は全体略円筒形状に形成され、上記蒸気送入口部13の、上記ボデー部21の径方向端部の外周縁部13eが、上記ボデー部21の外周縁部の接線Pの位置となるように偏芯して配置されている。
また、図2に示すように、上記ボデー部21の上記蒸気送入口部13と上記蒸気送出口部14との間には第一のノズル部30が形成されると共に、上記外側スリーブ23の蒸気送出口開閉部16は、上記第一のノズル部30に密接しうるテーパ部31として形成される一方、上記外側スリーブ23の流体製品の下流側端部22の内側面部には、上記流体製品送出口部12へ至る第二のノズル部32が形成され、上記内側スリーブ27の流体製品の下流側端部26には、上記第二のノズル部32に密接しうるテーパ部33が形成されている。
また、上記流体製品送出口開閉部15は、上記第二のノズル部32に密接しうるコーン部34として形成され、上記コーン部34は、上記流体製品送出口部12を開放している場合に、上記流体製品送出口部12から流体製品の下流方向へ突出して配置されている。
また、上記流体製品殺菌部17の外方には冷却部39が設けられている。
図1に示すように本実施例にかかる蒸気殺菌装置10は、全体略円筒形に形成された金属製ボデー部21と、上記ボデー部21の内部に軸方向に移動可能に挿通された外側スリーブ23と、上記外側スリーブ23の内部に軸方向に移動可能に挿通された内側スリーブ27と上記外側スリーブ23を軸方向に移動させるための駆動手段19と、上記駆動手段19と上記外側スリーブ23とを接続する連結部材29とから構成されている。
また、上記ボデー部21の本体部21aの軸方向中央部からやや流体製品の上流側寄りの外周部には流体製品送入口部11が形成されている。
また、上記ボデー部21の軸方向中央部からやや流体製品の下流側寄りの外周部には、上記流体製品送入口部11と径方向において対向して開口する蒸気送入口部13が形成されている。
図1及び図3において、点線矢印Pは上記ボデー部21の外周接線を示している。
図1及び図3に示すように、上記蒸気送入口部13は、上記ボデー部21の径方向端部に偏芯して設けられ、外周縁部13eが上記ボデー部21の外周接線Pと同一線上となるように配設されている。
また、図2は上記蒸気殺菌装置10の軸方向断面図を示している。
図2に示すように、上記ボデー部21の本体部21aの流体製品の下流側端部20には、上記蒸気送入口部13から送入された高温の蒸気が噴出する蒸気送出口部14が形成され、上記流体製品殺菌部17は上記蒸気送出口部14から流体製品の下流側に向かって軸方向に沿って延設されている。
上記蒸気送出口部14は上記流体製品殺菌部17よりもやや細径に形成され、上記流体製品殺菌部17の流体製品の上流側端部40の内側面は、上記蒸気送出口部14に向かって次第に細径となるように形成されている。
また、上記ボデー部21の本体部21aの上記蒸気送入口部13と上記蒸気送出口部14との間には第一のノズル部30が形成されている。
また、上記ボデー部21の本体部21aの内径寸法は、上記流体製品送入口部11及び、上記蒸気送入口部13の位置において他の部分よりも太径に形成され、上記太径部において、上記ボデー部21の本体部21aと上記外側スリーブ23と間に間隙部11c及び13cが形成されている。
また、上記流体製品送入口部11には径方向外方に向かって流体製品管路接合部11aが延設され、上記流体製品管路接合部11aはフランジ部11bを介して、流体製品の流通管路(図示せず)に接続されている。
また、上記蒸気送入口部13には径方向外方に向かって上記蒸気管路接合部13aが延設され、上記蒸気管路接合部13aはフランジ部13bを介して、蒸気供給設備(図示せず)に接続されている。
上記外側スリーブ23の流体製品の下流側端部22には流体製品送出口部12が設けられ、上記外側スリーブ23の流体製品の下流側端部22の外側面は、上記ボデー部21の第一のノズル部30と同一のテーパ角を有し、上記第一のノズル部の内側面と当接しうるテーパ部31として形成されていると共に、上記外側スリーブ23の流体製品の下流側端部22の上記流体製品送出口部12に至る内側面には第二のノズル部32が形成されている。
また上記外側スリーブ23の軸方向略中央部には、上記流体製品送入口部11と連通する径方向に貫通する開口部25が設けられ、上記開口部25を介して上記外側スリーブ23の内部には流体製品が流通する。
また、上記外側スリーブ23の外周部には、上記流体製品送入口部11の軸方向両端部において流体製品をシールするOリング41a,41bと、上記蒸気送入口の流体製品の上流側において蒸気をシールするOリング42とが配設されると共に、上記外側スリーブ23と上記ボデー部21の移動を容易にするため、リング状に形成された合成樹脂から成る軸受け43a及び43bが、上記Oリング41bの流体製品の上流側と上記Oリング42とOリング41aとの間に夫々配設されている。
上記内側スリーブ27の流体製品の下流側端部26の外側面は、上記第二のノズル部32と同一のテーパ角を有し、上記第二のノズル部の内側面と当接しうるテーパ部33を有するコーン部34として形成されている。
また、上記内側スリーブ27の軸方向略中央位置から流体製品の下流側端部26にかけて、上記内側スリーブ27の外径寸法は、上記外側スリーブ23の内径寸法よりも小さく形成され、上記内側スリーブ27と上記外側スリーブ23との空隙部24に流体製品が流通するように構成されている。
また、上記内側スリーブ27は、上記外側スリーブ23の流体製品の上流側端部36の内周に設けられた雌螺子部46と、上記内側スリーブ27の流体製品の上流側端部47の外周部に設けられた雄螺子部48とが螺合すると共に、上記外側スリーブ23の流体製品の上流側端部36側から上記雄螺子部48に螺合するロック用ナット49によって、上記外側スリーブ23の軸方向所定位置において回転不能に固定されている。
上記内側スリーブ27は、ロック用ナット49を緩めた上で、上記内側スリーブ27を回転させ、雄螺子部48の雌螺子部46に対する螺入寸法を変化させることで、上記内側スリーブ27が上記外側スリーブ23内を軸方向に沿って移動するように構成されている。
また、上記内側スリーブ27の軸方向中央部からやや流体製品の上流側寄りの外周部には、流体製品をシールするOリング44が配設されると共に、上記Oリング44の流体製品の上流側には、上記内側スリーブ27と上記外側スリーブ23の移動を容易にするため、リング状に形成された合成樹脂から成る軸受け45a及び45bが配設されている。
上記駆動手段19は内部にボール螺子軸(図示せず)を有するモータ19aと、上記ボール螺子軸に接続され、上記モータ19aから軸方向に沿って、流体製品の下流側に向かって突出し、軸方向に往復運動しうる駆動軸28とから構成されている。
上記駆動軸28と上記外側スリーブ23の流体製品の上流側端部36とは、連結用部材29によって接続され、上記外側スリーブ23は上記駆動軸28の往復運動と連動して軸方向に移動する。
また、図2に示すように、上記駆動手段19には、上記駆動手段19の出力を設定し、上記蒸気送出口部14の開度を調整する開度設定手段18と、上記開度設定手段18で設定された値を保存する開度設定値保存手段35を備える中央制御盤61が接続されている。
上記冷却部39は側面部に冷却水送入口39a及び冷却水送出口39bが設けられ、上記冷却水送入口39aから冷却水が送入され、上記冷却水送出口39bから送出されることで、上記流体製品殺菌部17を外方から冷却しうるように構成されている。
図2に示すように、流体製品送出口部12の開度を適宜調整後、上記蒸気送出口部14を、開度調整手段18によって所定の開度に調整する。
流体製品は、上記流体製品送入口部11から送入され、開口部25を介して、上記外側スリーブ23と内側スリーブ27との間に形成された空隙部24内を軸方向に沿って流通し、上記流体製品送出口部12より第二のノズル部32を介して送出される。
図3は、図1におけるA−A線断面図を示している。
図3に示すように、殺菌用の高温の蒸気は、上記蒸気送入口部13から送入される。
上記蒸気送入口部13は、外周縁部13eが上記ボデー部21の接線Pと同一線上となるように偏芯して配設されていることから、上記蒸気送入口部13から送入された蒸気は、上記ボデー部21の内周面に沿って矢印Bの方向に旋回流を形成しつつ上記ボデー部21と上記外側スリーブ23との空隙部13c,13d内を軸方向に沿って均一に流通し、図1に示すように、上記第一のノズル部30を介して、上記蒸気送出口部14より旋回流を保ちつつ送出される。
従って、上記蒸気送出口部14より送出された上記蒸気は、軸に方向に沿って、図3中、時計周りに旋回流を形成しつつ、上記流体製品殺菌部17において、上記流体製品送出口部12より送出された流体製品と混合される。
この際、上記蒸気の旋回流によって、上記流体製品にも同方向の旋回流が生じ、上記蒸気と上記流体製品は、共に旋回流を形成しつつ上記流体製品殺菌部17を軸方向に沿って下流側に流下する。
このため、図4に示すように、上記流体製品殺菌部17において、矢印S3に示す、上記蒸気送入口部13側の流れと、矢印S4に示すS3の対向側の流れの流速は均一となり、上記蒸気によって加熱される流体製品の温度も一定となる、
従って、従来の製品で生じていた、流体製品の渦流による滞留が発生することがない。
また、上記蒸気によって上記流体製品は所定温度まで加熱されて、殺菌が行われ、その後冷却部39によって上記流体製品殺菌部において速やかに冷却される。
また、上記内側スリーブ27のコーン部34は、先端が上記流体製品送出口部12より軸方向に突出して配置されているため、流体製品は軸に対して時計周りに旋回しつつ、更に上記コーン部34のテーパ部33に沿って流れるため、上記流体製品殺菌部17においてより滞留しにくくなる。
従って、本実施例にかかる蒸気殺菌装置10においては、流体製品の殺菌過程において、殺菌対象の流体製品と殺菌用蒸気とが偏り無く混合され、均一に加熱殺菌が行われると共に、上記流体製品の渦流による滞留が発生しないことから、流体製品の成分が変性等によって固形物となることを防止し、上記固形物による汚染、及び詰まりの発生を防ぐことが可能となる。
11 流体製品送入口部
11a流体製品管路接合部
11bフランジ部
11c間隙部
12 流体製品送出口部
13 蒸気送入口部
13a蒸気管路接合部
13bフランジ部
13c間隙部
13d間隙部
13e蒸気送入口部の外周縁部
14 蒸気送出口部
15 流体製品送出口開閉部
16 蒸気送出口開閉部
17 流体製品殺菌部
18 開度設定手段
19 駆動手段
19aモータ
20 ボデー部の流体製品の下流側端部
21 ボデー部
21aボデー部の本体部
22 外側スリーブの流体製品の下流側端部
23 外側スリーブ
24 空隙部
25 開口部
26 内側スリーブの流体製品の下流側端部
27 内側スリーブ
28 駆動軸
29 連結部材
30 第一のノズル部
31 テーパ部
32 第二のノズル部
33 テーパ部
34 コーン部
35 開度設定値保存手段
36 外側スリーブの流体製品の上流側端部
37 外側スリーブ位置目盛
38 内側スリーブ位置目盛
39 冷却部
39a冷却水送入口
39b冷却水送出口
40 流体製品殺菌部の流体製品の上流側端部
41aOリング
41bOリング
42 Oリング
43a軸受け
43b軸受け
44 Oリング
45a軸受け
45b軸受け
46 雌螺子部
47 内側スリーブの流体製品の上流側端部
48 雄螺子部
49 ロック用ナット
50 ボデー部の流体製品の上流側端部
51 フランジ部
58 螺子穴
59 螺子部材
59a螺子部材の頭部
60 窓部
61 中央制御盤
62 基準線
63 ボデー部の流体製品の上流側端縁部
64 ボルト
65 ボルト
66 ナット
80 従来の蒸気殺菌装置
81 ボデー部
82 第一ノズル部
83 ボデー部の流体製品の下流側端部
84 外側スリーブ
85 第二ノズル部
86 外側スリーブの流体製品の下流側端部
87 内側スリーブ
88 内側スリーブの流体製品の下流側端部
89 軸部
90 蒸気送入口部
91 流体製品送入口部
92 蒸気送出口部
93 流体製品送出口部
94 ボデー部の流体製品の上流側端部
95 雌螺子部
96 外側スリーブの流体製品の上流側端部
97 雄螺子部
98 雌螺子部
99 内側スリーブの流体製品の上流側端部
100 雄螺子部
101 雌螺子部
102 軸部の流体製品の上流側端部
103 雄螺子部
104 開口部
105 空隙部
106 流体製品送出口開閉部
107 蒸気送出口開閉部
108 シール部材
109 シール部材
110 シール部材
113 テーパ部
114 流体製品殺菌部
115 テーパ部
116 ボデー部と外側スリーブとの間隙部
117 ボデー部と外側スリーブとの間隙部
B 上記の流通方向
P ボデー部の外周接線
S1 流体製品の流通方向
S2 流体製品の流通方向
S3 流体製品の流通方向
S4 流体製品の流通方向
R 流体製品の滞留方向
Claims (3)
- 流体製品の製造管路内に配置され、上記流体製品に高温蒸気を噴出することにより流体製品の殺菌を行う蒸気殺菌装置であって、
全体略円筒形に形成され、径方向には流体製品送入口部及び蒸気送入口部を有すると共に、流体製品の下流側端部には流体製品殺菌部を有し、上記蒸気送入口部と蒸気流体製品殺菌部との間に蒸気送出口部が形成されたボデー部と、
上記ボデー部の内部に軸方向に沿って移動可能に挿通されて内部を流体製品が流通し、流体製品の下流側端部には、上記蒸気送出口部に当接または離間して上記蒸気送出口部を開閉して、上記蒸気送出口部からの蒸気の流出量を調節しうる蒸気送出口開閉部及び、流体製品送出口部が設けられている外側スリーブと、上記外側スリーブの内部に軸方向に沿って移動可能に挿通され、上記外側スリーブとの間の空隙部内に上記外側スリーブに設けられた開口部を介して上記流体製品送入口部から流入する流体製品を上記流体製品送出口部へ向かって流通させると共に、流体製品の下流側端部には、上記流体製品送出口部に当接又は離間して上記流体製品送出口部を開度調節可能に開閉して、上記流体製品送出口部からの流体製品の流出量を調節しうる流体製品送出口開閉部が設けられている内側スリーブとを備え、上記蒸気送入口部は、上記ボデー部の軸に対して、径方向に偏芯した位置に配置され、
上記蒸気送入口部は全体略円筒形状に形成され、上記蒸気送入口部の、上記ボデー部の径方向外方側に位置する外周縁部が、上記ボデー部の外周縁部の接線位置となるように配置され、
上記ボデー部の上記蒸気送入口部と上記蒸気送出口部との間には第一のノズル部が形成されると共に、上記外側スリーブの蒸気送出口開閉部は、上記第一のノズル部に密接しうるテーパ部として形成される一方、
上記外側スリーブの流体製品の下流側端部の内側面部には、上記流体製品送出口部へ至る第二のノズル部が形成され、上記内側スリーブの流体製品の下流側端部には、上記第二のノズル部に密接しうるテーパ部が形成されていることを特徴とする蒸気殺菌装置。 - 上記流体製品送出口開閉部は、上記第二のノズル部に密接しうるコーン部として形成され、上記コーン部は、上記流体製品送出口部を開放している場合に、上記流体製品送出口部から流体製品の下流方向へ突出して配置されることを特徴とする請求項1記載の蒸気殺菌装置。
- 上記流体製品殺菌部の外方には冷却部が設けられていることを特徴とする請求項2記載の蒸気殺菌装置。
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