JP4913055B2 - ターボチャージャハウジングの把持方法およびワーク把持装置 - Google Patents

ターボチャージャハウジングの把持方法およびワーク把持装置 Download PDF

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Description

本発明は、ターボチャージャハウジングの加工に用いるのに好適なターボチャージャハウジングの把持方法およびワーク把持装置に関する。
従来から、自動車などのエンジンの出力増強および排気効率の向上を目的として、ターボチャージャをエンジンの追加装置として付加することが一般に行なわれている。このターボチャージャは、エンジンからの排気ガスによりタービンを回転させ、このタービンと同軸のコンプレッサを駆動してエンジンへ吸気させる空気を圧縮して、高密度の空気をエンジンに供給することで、エンジンの出力増強および排気効率の向上を行うものである。
従来のターボチャージャハウジングの一例について図8および図9により説明する。
図8および図9は、従来のターボチャージャハウジングを示すものであり、図8は要部の正面図、図9は図8のA−A線に沿った要部の断面図である。
図8および図9に示すように、従来のターボチャージャハウジングWは、軸心から巻き貝の如く渦巻き状に形成されたスクロール23を有しており、このスクロール23の軸心部には、大径孔22と、この大径孔22より小径の小径孔25とがスクロール23の軸方向に沿って間隔をおいて対向するように配設されている。そして、スクロール23の軸心部には、図示しないタービンロータが収納されるようになっている。また、小径孔25には、軸受を介して回転軸(共に図示せず)が回転自在に支持されるようになっており、この回転軸のスクロール側に位置する一端にタービンロータが配設されるようになっている。また、大径孔22の図9の左側に示す外部に露出する開口端は、タービンロータを駆動する流体(排ガス)の吐出口26とされており、スクロール23の軸心部と反対の開口端は、タービンロータを駆動する流体としての排気ガスの流入口27とされている。
このような従来のターボチャージャハウジングWは、スクロール23が複雑な形状をしているため、球状黒鉛鋳鉄などの鋳物合金で鋳造されたのち、切削加工されて製造されている(例えば、特許文献1参照)。
また、従来の加工に供する加工対象物としてのワークとなるターボチャージャハウジングWは、その外形が渦巻き状の複雑な形状をしているので、外形把持が困難であり、そのため、小径孔25を加工する切削仕上げ加工の際には、大径孔22を内径把持して加工されている。なお、ターボチャージャハウジングWの小径孔25の加工箇所の一例を図9に2点鎖線にて示す。
従来のワーク把持装置によるターボチャージャハウジングの内径把持状態について図10により説明する。
図10は、従来のワーク把持装置による加工に供するターボチャージャハウジングの内径把持状態の要部を示す部分拡大断面図である。
図10に示すように、ワークとしての加工に供する鋳物により形成されたターボチャージャハウジングWを内径把持するには、図示しないワーク把持装置としてのチャックのジョー(爪)28にターボチャージャハウジングWの大径孔22をはめ込み、小径孔25の大径孔22と対向する端面Zがジョー28の先端部に当接するまで、ターボチャージャハウジングWを押し込む。そして、当接するまで押し込まれたターボチャージャハウジングWは、小径孔25の端面Zにより軸方向で位置決めされ、その位置でジョー28が径方向外側に移動してジョー28の把持面24がターボチャージャハウジングWの大径孔22を内径把持するようにされている。そのため、加工時における軸方向の把持位置の基準は、チャックのジョー28が当たる小径孔25の端面Zの位置となっている。すなわち、加工時において、小径孔25の大径孔22と対向する端面Zを、軸方向における位置決めの基準面としてターボチャージャハウジングWの軸方向の位置決めが行われている。
特開昭63−306801号公報
しかしながら、従来の鋳造で製造されるターボチャージャハウジングWの切削加工においては、以下に記すような問題点があった。
ワークとしての加工に供するターボチャージャハウジングWは、鋳造する際に、図9に示すように、大径孔22の内周面Xと、大径孔22の小径孔25と対向する端面Yを形状の基準として成形されている。
ここで、本明細書における形状の基準とは、ターボチャージャハウジングWを鋳造する際に用いる鋳型の形成時の基準を示すものである。つまり、前述のようにターボチャージャハウジングWは、内部に大径孔22、スクロール23および小径孔25などの中空部分が備えられる。このような鋳物の鋳型を造形するために、鋳物の外形部分が鋳型の外側で形成され、内部空間が中子で形成されるようになっている。したがって、鋳型を造形する際、中子を配置することで形状が決まるため、中子そのものを形成する基準が鋳型、すなわち、ワークとしての加工に供する鋳物により形成されたターボチャージャハウジングWの形状の基準として規定されている。
また、ターボチャージャハウジングWは、加工する際に、図10に示すように、前述した従来の内径把持では小径孔25の端面Zで軸方向における位置決めを行なっているので、チャックのジョー28で把持されたターボチャージャハウジングWは、鋳造する際のターボチャージャハウジングWの軸方向における基準(大径孔22の端面Y)とは異なる位置である小径孔25の端面Zを軸方向の基準として把持されている。よって、ターボチャージャハウジングWの加工においては、図10に示すように、端面Zを基準として一定した加工寸法を得ることができるようになされている。
ここで、鋳物により形成されているターボチャージャハウジングWは、例えば、鋳造される際に鋳型を上下に分割し、鋳型のキャビティの内部の所定位置に内部形状を得るための中子を配置した状態で、上の鋳型と下の鋳型を組み合わせてキャビティを形成し、このキャビティに溶湯が注湯される。そのため、上の鋳型と下の鋳型とを組み合わせるときに、どうしても微小なズレが発生し、鋳込まれたターボチャージャハウジングW自身にも上の鋳型部分と下の鋳型部分とで微小なズレが生じてしまう。すなわち、上の鋳型と下の鋳型とのパーティングラインでズレが発生する。
この上の鋳型と下の鋳型とのパーティングラインで発生するズレは、図10に誇張して示すように、上の鋳型部分と下の鋳型部分との成形ズレとして、ターボチャージャハウジングWの外形に影響する。そこで、仕上げ加工する際に、この成形ズレが考慮されないとターボチャージャハウジングWの大径孔22の軸心とのズレとなり、形状が一定の部品に加工できないことになる。
ところが、従来のワーク把持装置では、鋳造する際の形状の基準(大径孔22の内周面Xおよび大径孔22の端面Y)とは異なる位置を加工の基準(大径孔22の内周面Xおよび小径孔の端面Z)としているため、鋳造時における成形ズレに対して正確に加工を行うことができない。
そこで、NC(数値制御)旋盤などの工作機械による加工時においては、成形ズレの値分を加工時に補正するために、まず、ターボチャージャハウジングWの形状寸法を測定して成形ズレによりズレた数値を算出し、算出したズレた数値をプログラム入力し、プログラムで補正しつつ、切削加工を行っている。
このため、加工にいたるまでの段取り工程、つまり加工に供するターボチャージャハウジングWの形状寸法を測定し、成形ズレを算出し、プログラム入力することが必要となるという多大な労力と時間とを必要とするという問題点があった。
そこで、加工に供する鋳物により形成されたターボチャージャハウジングを、加工時に内径把持する際に鋳造する際の形状の基準で正確に把持することのできるターボチャージャハウジングの把持方法およびワーク把持装置が求められている。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、加工時に内径把持する際に鋳造する際の形状の基準で正確に把持することのできるターボチャージャハウジングの把持方法およびワーク把持装置を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するため、本発明に係るターボチャージャハウジングの把持方法の特徴は、軸心から渦巻き状に形成されているスクロールと、このスクロールの軸心部にスクロールの軸方向に沿って間隔をおいて対向するように配設されている大径孔および小径孔とを有する鋳物により形成されているターボチャージャハウジングを加工する際のターボチャージャハウジングの把持方法において、前記大径孔の前記小径孔と対向する端面を軸方向における位置決めの基準面としてターボチャージャハウジングの軸方向の位置決めを行い、その後、前記大径孔を内径把持する点にある。
前記大径孔の前記小径孔と対向する端面を軸方向の基準面として位置決めを行うに先立って、前記小径孔の前記大径孔と対向する端面を軸方向における予備位置決めの基準面としてターボチャージャハウジングの軸方向の予備位置決めを行うことが好ましい。
また、本発明に係るワーク把持装置の特徴は、軸心から渦巻き状に形成されているスクロールと、このスクロールの軸心部にスクロールの軸方向に沿って間隔をおいて対向するように配設されている大径孔および小径孔とを有する鋳物により形成されているターボチャージャハウジングからなるワークを加工する際のワークの把持に用いるワーク把持装置であって、円筒状に形成されその一端側がワーク取付側とされているボディと、前記ボディの内孔に前記ボディの軸方向に沿って往復移動可能に配設されているプランジャと、ワークを把持する把持面を具備し前記ボディのワーク取付側の端面に前記プランジャに連動して前記ボディの径方向に沿って往復移動可能に配設されているジョーとを備え、前記プランジャが、プランジャのワーク取付側への移動にともないワークを前記ボディから離間する方向へ押圧するプッシャーを有しており、前記ジョーには把持面の前記ボディから離間する端縁に前記ボディの径方向外側へ突出する当たり面が設けられており、前記プランジャのワーク取付側への移動にともない、ワークを前記プッシャーによって押圧して、前記ワークの前記大径孔の前記小径孔と対向する端面を前記当たり面に当接させることによって前記大径孔の前記小径孔と対向する端面を軸方向における位置決めの基準面としたワークの軸方向の位置決めを行うとともに、前記ワークを前記把持面によって内径把持するように形成されている点にある。
前記ジョーが、ジョー本体と、このジョー本体に着脱自在に固定されるトップジョーとに分割されており、前記トップジョーに前記当たり面および把持面が設けられていることが好ましい。
前記プッシャーが、プッシャーをワーク取付側に向かって付勢するスプリングを備えていることが好ましく、また、前記プッシャーが、前記プランジャに前記プランジャの移動方向に沿って移動可能に配設されているとともに、前記プランジャの移動に加えて、流体圧によって前記プランジャの移動方向に沿って移動可能に配設されていることが好ましく、さらに、前記プッシャーを動作させる流体の供給流路に、前記プランジャの動作に前記プッシャーの動作を連動させるように流体を供給するためのスイッチが設けられていることが好ましい。
本発明に係るターボチャージャハウジングの把持方法によれば、大径孔の小径孔と対向する端面を軸方向における位置決めの基準面としてターボチャージャハウジングの軸方向の位置決めを行い、その後、大径孔を内径把持することができるので、加工時に内径把持する際に鋳造する際の形状の基準で正確に把持することができる。その結果、加工の基準と鋳造する際の形状の基準が同じになり、均一な精度のターボチャージャハウジングを大量に生産できるなどの優れた効果を奏する。また、鋳型の上の鋳型と下の鋳型のズレを測定する必要がなく、加工時のプログラム補正をしなくても良いので、加工の前に必要だった段取り時間が短縮でき、タクトタイムの短縮となり、生産性の向上が実現できるなどの優れた効果を奏する。
また、本発明に係るワーク把持装置によれば、本発明に係るターボチャージャハウジングの把持方法を確実かつ容易に実施することができるなどの優れた効果を奏する。
したがって、本発明に係るターボチャージャハウジングの把持方法およびワーク把持装置によれば、加工時に内径把持する際に鋳造する際の形状の基準で正確に把持することができるなどの極めて優れた効果を奏する。
本発明に係るワーク把持装置の実施形態の要部を示す正面図 図1のワーク把持装置の実施形態におけるターボチャージャハウジングを把持させたワーク把持状態における要部を示す拡大断面図 本発明に係るターボチャージャハウジングの把持方法の実施形態におけるワーク挿入状態の要部を示す拡大断面図 本発明に係るターボチャージャハウジングの把持方法の実施形態におけるワーク挿入状態に続くワーク引掛け状態の要部を示す図3と同様の図 本発明に係るターボチャージャハウジングの把持方法の実施形態におけるワーク引掛け状態に続くワーク当接状態の要部を示す図3と同様の図 本発明に係るターボチャージャハウジングの把持方法の実施形態におけるワーク当接状態に続くワーク軸方向位置決め状態の要部を示す図3と同様の図 本発明に係るターボチャージャハウジングの把持方法の実施形態におけるワーク軸方向位置決め状態に続くワーク把持状態の要部を示す拡大部分断面図 ワークとしてのターボチャージャのハウジングの外観図 図8のA−A線に沿った断面図 従来のワーク把持装置によるターボチャージャハウジングの内径把持状態を示す拡大部分断面図
以下、本発明を図面に示す実施形態により説明する。
図1および図2は本発明に係るワーク把持装置の実施形態を示すものであり、図1は要部を示す正面図、図2はターボチャージャハウジングを把持させたワーク把持状態における要部を示す拡大断面図である。
図1および図2に示すように、本実施形態のワーク把持装置としてのチャック1は、ほぼ円筒状に形成されたボディ2を有している。このボディ2は、複数のチャック取付ボルト8(図2に1つのみ図示)により、工作機械、例えば、NC旋盤の主軸9に取り付けられるようになっている。また、ボディ2の図2の右側に示す一端側たる右端側は、ワークとしてのターボチャージャハウジングWが取り付けられるワーク取付側WSとされており、ボディ2の図2の左側に示す他端側たり左端側は、主軸9に取り付けられる主軸取付側SSとされている。
前記ボディ2の内孔10には、プランジャ3が図2の左右方向に示す軸方向に沿って摺動自在に配設されている。このプランジャ3は、図示しないシリンダなどのアクチュエータの駆動力により、ボディ2の軸方向に沿って往復移動可能に配設されている。
前記ボディ2のワーク取付側WSの端面である図2の右方に示す前面には、ボディ2の径方向に沿って往復移動可能とされた3つのジョー4が配設されている。これらのジョー4はボディ2の軸心から等距離位置において隣位の2つのジョー4の中心間距離が等しくなるように等角度配置され、T字形断面の楔部材12が設けられている。また、プランジャ3には、3箇所のウエッジ部11にT字形の案内溝13が設けられ、案内溝13へジョー4の楔部材12が嵌合し、プランジャ3とジョー4とが楔作用をなして係合されている。
本実施形態のジョー4は、楔部材12が設けられたジョー本体4Aと、ターボチャージャハウジングWを内径把持する把持面24が設けられたトップジョー4Bとに分割されている。そして、トップジョー4Bは、複数の固定ボルト14によりジョー本体4Aのワーク取付側WSに位置する図2の右側に示す前面に着脱自在に固定されるようになっている。
前記トップジョー4Bは、ジョー本体4Aへ固定ボルト14で取り付けられる1片と、図2右方に示す軸方向のワーク取付側WSに伸びる他の1片とにより全体としてほぼL字形をなしており、軸方向のワーク取付側WSへ伸びる1片側には、径方向外側へ向けて備えられる把持面24と、この把持面24のボディ2から離間する端縁たる右端縁においてボディの2の径方向外側へ突出する突部15が設けられている。そして、把持面24は、ターボチャージャハウジングWの大径孔22の内周面Xと当接するようになされている。また、突部15の図2の左右方向に示す厚さを、大径孔22の端面Yと小径孔の端面Zとの間隔より小さく(薄く)することが、後述するように、大径孔22の端面Yと小径孔の端面Zとの間に突部15を位置させて当たり面5を端面Yに当接させる動作を容易かつ確実に行うえで肝要である。
前記突部15のボディ2側に位置する図2の左方に示す軸方向の主軸取付側SSの後面には、加工に供するターボチャージャハウジングWを把持する把持状態においてターボチャージャハウジングWの鋳造時の形状の基準の1つである端面Yに当接する当たり面5が備えられている。すなわち、トップジョー4Bには、把持面24のボディ2から離間する端縁にボディ2の径方向外側へ突出する当たり面5が設けられている。
前記ボディ2のワーク取付側WSに位置する前面には、プランジャ3を挿入する内孔10を塞ぐカバー16が設けられている。
前記プランジャ3には、ターボチャージャハウジングWをボディ2の図2の右方に示す前面から離間する方向、すなわち、ターボチャージャハウジングWをボディ2から離間する方向へ押圧するための複数(本実施形態においては3つ)のプッシャー6が図2の右方に示すワーク取付側WSに突出して設けられている。これらのプッシャ−6は、ワークとしてのターボチャージャハウジングWを図2の右方に示すワーク取付側WS方向へ押圧するためのものである。これらのプッシャー6は、ボディ2の軸心から等距離位置において等角度配置されている。また、プッシャー6は、ターボチャージャハウジングWと当接するプッシャピース17と、プッシャピース17をボルト20で前方先端に着脱可能に取り付けて図2の左右方向に示す軸方向に沿って摺動自在に配設されたシャフト18と、このシャフト18を軸方向に沿って案内するガイドシャフト19と、シャフト18を図2の右方に示すワーク取付側WSに向かって常時付勢する付勢手段としてのスプリング7とから構成されている。
前記ガイドシャフト19は、プランジャ3に軸方向で平行にワーク取付側WSへ突出して固着されており、プランジャ3の軸方向の移動と連動して図2の左右方向に移動するように形成されている。また、ガイドシャフト19に備えられた貫通孔21にシャフト18を挿通することで、シャフト18がプランジャ3の軸方向に沿って摺動自在に支持されている。
前記スプリング7は、例えば、圧縮コイルばねにより形成されており、シャフト18末端とプランジャ3との間に備えられ、ばね荷重を付勢力としてシャフト18を図2の右方に示す前方、すなわち、ワーク取付側WSへ向かって常時付勢している。
すなわち、プッシャー6は、プランジャ3にプランジャ3の移動方向に沿って移動可能に配設されているとともに、常時はスプリング7の付勢力によってワーク取付側WSに向かって付勢されている。
なお、プッシャー6としては、プランジャ3にプランジャ3の移動方向に沿って移動可能に配設されていればよく、例えば、プランジャ3にプランジャ3の移動方向に沿って移動可能に配設されているとともに、プランジャ3の移動に加えて、圧縮空気や作動油などの流体圧によってプランジャ3の移動方向に沿って移動可能に配設してもよい。具体例としては、流体圧により伸縮するピストンロッドを備えた往復動アクチュエータを例示することができる。この場合、プッシャー6を動作させる流体の供給流路に、プランジャ3の動作にプッシャー6の動作を連動させるように流体を供給するための操作弁などからなるスイッチを設けるとよい。これにより、後述するように、プッシャー6によりターボチャージャハウジングWをボディ2から離間する方向であるワーク取付側WSに向かって押圧する際の押圧力を、スプリング7の付勢力を用いる場合に比較して確実に得ることができるし、押圧力の変更や調節を流体の供給側における操作で容易に行うことができる。また、プランジャ3の移動にともなうプッシャー6の移動の連動動作は、演算部としてのCPUおよびプログラムやデータなどが記憶される記憶部としてのメモリを備えた制御部からの制御指令により流体圧を制御弁で制御することにより容易に行うことができる。さらに、設計コンセプトなどの必要に応じて流体圧の代わりに電気力を用いてもよい。
その他の構成については、従来公知の油圧チャックなどのパワーチャックと同様とされているので、その詳しい説明については省略する。
つぎに、前述した構成からなる本実施形態の作用について本発明のターボチャージャハウジングの把持方法の実施形態とともに説明する。
本実施形態のターボチャージャハウジングの把持方法は、前述した図8および図9に示す従来の鋳物により形成されたターボチャージャハウジングWと、前述した図1および図2に示す本実施形態のワーク把持装置としてのチャックとを用いて実施する。
すなわち、本実施形態のワーク把持装置としてのチャック1を用いて、ターボチャージャハウジングWの把持を行なう際には、まず、人手あるいはロボットにより、ターボチャージャハウジングWの大径孔22をチャック1のジョー4、本実施形態においてはトップジョー4Bへ挿入することにより開始する。
この時、チャック1は、図2に示す待機状態を保持している。この待機状態においては、プランジャ3は、主軸取付側SSに後退しており、プランジャ3に連動してボディ2の径方向に沿って往復移動するジョー4は、径方向内側に移動して各トップジョー4Bの突部15を結ぶ直径サイズが大径孔22の直径サイズより小径とされ、トップジョー4Bの把持面24と大径孔22との間、および、突部15の外周と大径孔22との間のそれぞれに、ターボチャージャハウジングWの大径孔22をチャック1のトップジョー4Bへ挿入するために必要な隙間が形成されている。また、プランジャ3の移動にともないターボチャージャハウジングWをボディ2から離間する方向へ押圧するプッシャー6は、主軸取付側SSに後退しており、プランジャ3からワーク取付側WSに突出されているプッシャピース17の先端は、挿入されるターボチャージャハウジングWから離間した状態を保持することができるようになっている。
ついで、トップジョー4Bの突部15がターボチャージャハウジングWの鋳造する際の形状の基準の1つである端面Yよりもワーク取付側WSになる位置までターボチャージャハウジングWの挿入がなされてワーク挿入状態となる。
この時、チャック1のトップジョー4Bに対するターボチャージャハウジングWの挿入は、トップジョー4Bの突部15の図2の右方に示す先端面4aが小径孔25の端面Zに当接することで規制されている。
すなわち、トップジョー4Bの突部15の先端面4aを小径孔25の端面Zに当接させることで、ターボチャージャハウジングWの挿入方向である軸方向における位置決めがなされている。
この時、トップジョー4Bの突部15の当たり面5は、大径孔22の端面Yよりワーク取付側WSに位置して離間されている。
したがって、小径孔25の大径孔22と対向する端面Zは、大径孔22をトップジョー4Bの把持面24で内径把持するに先立って実施されるターボチャージャハウジングWの挿入方向である軸方向における予備位置決めの基準面とされており、端面Zを軸方向における予備位置決めの基準面としてターボチャージャハウジングWの軸方向の予備位置決めを行うことにより、チャック1のトップジョー4Bに対するターボチャージャハウジングWの挿入位置(挿入量)を容易に制御することができるようになっている。
すなわち、本実施形態のターボチャージャハウジングWの把持方法においては、後述する大径孔22の小径孔25と対向する端面Yを軸方向の基準面として位置決めを行うに先立って、小径孔25の大径孔22と対向する端面Zを軸方向における予備位置決めの基準面としてターボチャージャハウジングWの軸方向の予備位置決めを行うようになっている。
前記ターボチャージャハウジングWがチャック1に挿入されたワーク挿入状態を図3に示す。この図3において、符号CAは把持面24と大径孔22の内周面Xとの間の半径方向の隙間を示し、符号CBは突部15の外周と大径孔22の内周面Xとの間の半径方向の隙間を示し、符号CCは当たり面5と大径孔22の端面Yとの軸方向の隙間を示し、符号CDは、プッシャー6のプッシャピース17の先端とターボチャージャハウジングWとの軸方向の隙間を示している。
ついで、ターボチャージャハウジングWがワーク挿入状態とされると、チャック1のトップジョー4Bの突部15へのターボチャージャハウジングWの大径孔22の挿入を終了し、ジョー4による内径把持を以下のように開始する。
前記ターボチャージャハウジングWの内径把持は、図示しないシリンダなどの駆動源によりプランジャ3を図2の右方に示す軸方向前方、すなわち、ワーク取付側WSに移動することにより開始する。このプランジャ3の移動にともない、プランジャ3に斜めに設けられたウエッジ部11の案内溝13に係合されたジョー4の楔部材12の楔作用により、ジョー4は、径方向外側へ向かって移動を開始する。これにより、ジョー4に取り付けられたトップジョー4Bも同様に径方向外側に向かって移動を開始する。また、プランジャ3に固着されているプッシャー6が、プランジャ3の動きに連動して図2の右方に示す軸方向前方、すなわち、ワーク取付側WSに向かって移動を開始する。
ついで、プランジャ3のワーク取付側WSへの移動により、トップジョー4Bの先端に備えられた突部15が径方向外側に移動して、突部15の外周面の中心からの距離がスクロール23の内部において大径孔22の半径を越えると突部15の外周と大径孔22との間の隙間CB(図3)がなくなり、ワーク引掛け状態となる。
この時、ジョー4の径方向外側への移動により、把持面24は、大径孔22に近づきつつも大径孔22から離間している。すなわち、把持面24と大径孔22の内周面Xとの間の隙間CAは漸次減少する。また、当たり面5と大径孔22の端面Yとの隙間CCは変わらずワーク挿入状態を保持している。さらに、プッシャー6のプッシャピース17の先端はターボチャージャハウジングWに近づきつつもターボチャージャハウジングWから離間している。すなわち、プッシャピース17の先端とターボチャージャハウジングWとの間の隙間CEは漸次減少する。
前記トップジョー4Bの先端に備えられた突部15が径方向外側に移動して、突部15の外周面の中心からの距離がスクロール23の内部において大径孔22の半径を越えたワーク引掛け状態を図4に示す。
ついで、プランジャ3の軸方向のワーク取付側WSへのさらなる移動により、プシャピース17の先端がターボチャージャハウジングWに当接して、プッシャピース17の先端とターボチャージャハウジングWとの間の隙間CEはなくなり、ワーク当接状態となる。
この時、ジョー4の径方向外側へのさらなる移動により、把持面24は、大径孔22により近づきつつも大径孔22から離間している。すなわち、把持面24と大径孔22との間の隙間CAはより減少する。また、当たり面5と大径孔22の端面Yとの隙間CCは変わらずワーク挿入状態を保持している。
前記プッシャー6がターボチャージャハウジングWに当接したワーク当接状態を図5に示す。
ついで、プランジャ3の軸方向のワーク取付側WSへのよりさらなる移動により、プシャピース17は、スプリングの7の付勢力をもってターボチャージャハウジングWを図2の右方に示すワーク取付側WSへ押圧し、ターボチャージャハウジングWは、図2の右方に示すボディ2から離間する方向へ移動を開始する。このターボチャージャハウジングWの移動により、大径孔22の端面Yがトップジョー4Bの突部15に設けられた当たり面5に当接し、ワーク軸方向位置決め状態となる。
この時、ターボチャージャハウジングWのボディ2から離間する方向への移動は、大径孔22の端面Yがトップジョー4Bの突部15に設けられた当たり面5に当接することで規制されている。
すなわち、トップジョー4Bの突部15に設けられた当たり面5を大径孔22の端面Yに当接させることで、軸方向の位置決めがなされている。これにより、当たり面5と大径孔22の端面Yとの間の隙間CCはなくなり、代わりに、突部15の先端面と端面Zとの間に隙間CEが形成されることになる。
したがって、大径孔22の小径孔25と対向する端面Yを加工する際の基準の1つとして用いることができる。
この時、ジョー4の径方向外側へのさらなる移動により、把持面24は、大径孔22にさらに近づきつつも大径孔22から離間している。すなわち、把持面24と大径孔22との間の隙間CAはさらに減少する。また、プランジャ3のワーク取付側へのさらなる移動により、ジョー4は径方向外側へ移動し、トップジョー4Bの先端に備えられた突部15は、スクロール22の内部を径方向外側にさらに移動する。
したがって、本実施形態のターボチャージャハウジングWの把持方法においては、大径孔22の小径孔25と対向する端面Yを軸方向における位置決めの基準面としてターボチャージャハウジングWの軸方向の位置決めを行うことができるようになっている。
前記大径孔22の端面Yがトップジョー4Bの突部15に設けられた当たり面5に当接したワーク軸方向位置決め状態を図6に示す。
ついで、プランジャ3がさらに軸方向のワーク取付側WSへ移動すると、ジョー4が径方向外側へ移動して、トップジョー4Bに設けられた把持面24がターボチャージャハウジングWの内周面Xに当接し、図2に示すワーク内径把持状態となる。なお、ワーク内径把持状態における要部を拡大して図7に示す。
したがって、ワーク内径把持状態においては、大径孔22の内周面Xおよび大径孔22の端面Yを加工する際の基準として用いることができる。
この時、プシャピース17は、ターボチャージャハウジングWをワーク取付側WSに向かって押圧して、突部15の当たり面5と端面Yの突部15に当接している部分との間に過剰な押圧力を付加しようとするが、この過剰な押圧力は、スプリング7が軸方向に収縮することにより吸収される。その結果、突部15および/または端面Yの突部15に当接している部分に過剰な押圧力が加わらないので、プランジャ3のワーク取付側WSへの移動により、突部15および/または端面Yの突部15に当接している部分が損傷あるいは破損するのを確実に防止することができる。
このように本実施形態のターボチャージャハウジングの把持方法によれば、ターボチャージャハウジングWを把持する際に、プランジャ3のワーク取付側WSへの移動にともない、プッシャー6がターボチャージャハウジングWをボディ2から離間する方向へ押圧して、トップジョー4Bの当たり面5に端面Yを当接させてターボチャージャハウジングWの軸方向における位置決めをし、かつ、トップジョー4Bに設けられた把持面24がターボチャージャハウジングWの内周面Xを内径把持することでターボチャージャハウジングWの鋳造時の形状の基準である内周面Xおよび大径孔22の端面Yを基準として把持することを可能とするものである。すなわち、ターボチャージャハウジングWの加工においては、図7に示すように、端面Yを基準として一定した加工寸法を得ることができるようになされている。
したがって、本実施形態のターボチャージャハウジングの把持方法によれば、ターボチャージャハウジングWの内周面Xおよび大径孔22の端面Yを基準として把持することにより、図7に詳示するように、加工時の軸方向での寸法が、鋳造時の基準である内周面Xから正確に得られるので、高い加工精度を得ることができる。
すなわち、図10に示される従来のワーク把持装置では、ターボチャージャハウジングWを把持する基準が内周面Xの1面のみのため、ターボチャージャハウジングWを把持するときに、芯出しが正確には行なわれ難いものであったが、本実施形態のターボチャージャハウジングの把持方法においては、大径孔22の小径孔25と対向する端面Yを軸方向における位置決めの基準面としてターボチャージャハウジングWの軸方向の位置決めを行い、その後、大径孔22を内径把持するように構成されているから、加工に必要なターボチャージャハウジングWを内周面Xおよび大径孔22の端面Yの2つの基準で把持し、しかもこれらの基準が、鋳造時の形状の基準であるので、より正確に芯出しを行なうことができる。
よって、本実施形態のターボチャージャハウジングの把持方法によれば、加工の基準と鋳造時の形状の基準が同じになり、均一な精度のターボチャージャハウジングWを大量に生産できるし、鋳型の上の鋳型と下の鋳型のズレを測定する必要がなく、加工時のプログラム補正をしなくてもよいので、加工の前に必要だった段取り時間が短縮でき、タクトタイムの短縮となり、生産性の向上および低コスト化が容易かつ確実に実現できる。
また、本実施形態のターボチャージャハウジングの把持方法によれば、大径孔22の小径孔25と対向する端面Yを軸方向の基準面として位置決めを行うに先立って、小径孔25の大径孔22と対向する端面Zを軸方向における予備位置決めの基準面としてターボチャージャハウジングWの軸方向の予備位置決めを行うことができるように構成されているからチャック1のトップジョー4Bに対するターボチャージャハウジングWの挿入位置(挿入量)を容易に制御することができる。
また、本実施形態のワーク把持装置としてのチャック1によれば、円筒状に形成されその一端側がワーク取付側WSとされているボディ2と、ボディ2の内孔10にボディ2の軸方向に沿って往復移動可能に配設されているプランジャ3と、ワークとしてのターボチャージャハウジングWを把持する把持面24を具備しボディ2のワーク取付側WSの端面にプランジャ3に連動してボディ2の径方向に沿って往復移動可能に配設されているジョー4と、プランジャ3のワーク取付側WSへの移動にともないターボチャージャハウジングWをボディ2から離間する方向へ押圧するプッシャー6とを備え、ジョー4には把持面24のボディ2から離間する端縁にボディ2の径方向外側へ突出する当たり面5が設けられており、プランジャ3のワーク取付側WSへの移動にともない、ターボチャージャハウジングWをプッシャー6によって当たり面5に押圧するとともに、ターボチャージャハウジングWを把持面24によって内径把持するように形成されているから、本実施形態のターボチャージャハウジングWの把持方法を容易に実施することができる。したがって、ターボチャージャハウジングWの生産性の向上および低コスト化を図ることができる。
また、本実施形態のワーク把持装置としてのチャック1によれば、ジョー4が、ジョー本体4Aと、このジョー本体4Aに着脱自在に固定されるトップジョー4Bとに分割されており、トップジョー4Bに当たり面5および把持面24が設けられているから、トップジョー4Bを予め設けられた他のものと交換するという簡便な方法により、大径孔22のサイズやスクロール23の形状およびサイズの異なる各種のターボチャージャハウジングWの内径把持を容易に行うことができる。すなわち、汎用性を向上させることができる。
なお、本発明は、鋳物により形成されたターボチャージャハウジングに限らず、成形ズレが生じる各種の鋳造品を内径把持して加工する各種のものに用いることができる。
また、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。

Claims (7)

  1. 軸心から渦巻き状に形成されているスクロールと、このスクロールの軸心部にスクロールの軸方向に沿って間隔をおいて対向するように配設されている大径孔および小径孔とを有する鋳物により形成されているターボチャージャハウジングを加工する際のターボチャージャハウジングの把持方法において、
    前記大径孔の前記小径孔と対向する端面を軸方向における位置決めの基準面としてターボチャージャハウジングの軸方向の位置決めを行い、その後、前記大径孔を内径把持することを特徴とするターボチャージャハウジングの把持方法。
  2. 前記大径孔の前記小径孔と対向する端面を軸方向の基準面として位置決めを行うに先立って、前記小径孔の前記大径孔と対向する端面を軸方向における予備位置決めの基準面としてターボチャージャハウジングの軸方向の予備位置決めを行うことを特徴とする請求項1に記載のターボチャージャハウジングの把持方法。
  3. 軸心から渦巻き状に形成されているスクロールと、このスクロールの軸心部にスクロールの軸方向に沿って間隔をおいて対向するように配設されている大径孔および小径孔とを有する鋳物により形成されているターボチャージャハウジングからなるワークを加工する際のワークの把持に用いるワーク把持装置であって、
    円筒状に形成されその一端側がワーク取付側とされているボディと、
    前記ボディの内孔に前記ボディの軸方向に沿って往復移動可能に配設されているプランジャと、
    ワークを把持する把持面を具備し前記ボディのワーク取付側の端面に前記プランジャに連動して前記ボディの径方向に沿って往復移動可能に配設されているジョーとを備え
    前記プランジャが、プランジャのワーク取付側への移動にともないワークを前記ボディから離間する方向へ押圧するプッシャーを有しており
    前記ジョーには把持面の前記ボディから離間する端縁に前記ボディの径方向外側へ突出する当たり面が設けられており、
    前記プランジャのワーク取付側への移動にともない、ワークを前記プッシャーによって押圧して、前記ワークの前記大径孔の前記小径孔と対向する端面を前記当たり面に当接させることによって前記大径孔の前記小径孔と対向する端面を軸方向における位置決めの基準面としたワークの軸方向の位置決めを行うとともに、前記ワークを前記把持面によって内径把持するように形成されていることを特徴とするワーク把持装置。
  4. 前記ジョーが、ジョー本体と、このジョー本体に着脱自在に固定されるトップジョーとに分割されており、前記トップジョーに前記当たり面および把持面が設けられていることを特徴とする請求項3に記載のワーク把持装置。
  5. 前記プッシャーが、プッシャーをワーク取付側に向かって付勢するスプリングを備えていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載のワーク把持装置。
  6. 前記プッシャーが、前記プランジャに前記プランジャの移動方向に沿って移動可能に配設されているとともに、前記プランジャの移動に加えて、流体圧によって前記プランジャの移動方向に沿って移動可能に配設されていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載のワーク把持装置。
  7. 前記プッシャーを動作させる流体の供給流路に、前記プランジャの動作に前記プッシャーの動作を連動させるように流体を供給するためのスイッチが設けられていることを特徴とする請求項6に記載のワーク把持装置。
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