JP4912805B2 - 磁気浮上式鉄道用地上コイルの異状検知センサ及びその異状検知システム - Google Patents
磁気浮上式鉄道用地上コイルの異状検知センサ及びその異状検知システム Download PDFInfo
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Description
かかる磁気浮上式鉄道の地上コイルの保守管理は、作業員が徒歩による目視点検で地上コイルの異状の有無を判断するようにしていた。
本発明は、上記問題点を解決するために、磁気浮上式鉄道用地上コイルの保守管理を簡単に、かつ自動的に行うことができる磁気浮上式鉄道用地上コイルの異状検知センサ及びその異状検知システムを提供することを目的とする。
〔2〕磁気浮上式鉄道用地上コイルの異状検知システムにおいて、磁気浮上式鉄道用地上コイルに配置される、センサ部と、信号処理部と、メモリ部と、信号送信部と、電源部とを具備する異状検知センサと、保守用車両に搭載されるデータ読取・収録装置とを備え、磁気浮上式鉄道車両走行時のセクション内通電によって推進コイルに生ずる交流磁場により、前記電源部で発電した電力を用い、前記異状検知センサの情報を前記信号送信部から送信し、前記保守用車両に搭載されるデータ読取・収録装置により収集することを特徴とする。
〔4〕上記〔2〕記載の磁気浮上式鉄道用地上コイルの異状検知システムにおいて、前記電源部は、コイルと、このコイルに接続されるコンデンサとを具備することを特徴とする。
(1)磁気浮上式鉄道用地上コイルの保守管理を簡単に、かつ自動的に行うことができる。
(2)磁気浮上式鉄道用地上コイルの保守管理に要する時間の大幅な短縮を図ることができるばかりでなく、作業者による技量の差や見落としがなくなり、飛躍的な信頼性改善を図ることができる。
図1は本発明の実施例を示す磁気浮上式鉄道用地上コイルの異状検知センサの配置状況を示す図、図2はその異状検知センサを有する磁気浮上式鉄道用地上コイルの平面図、図3はその地上コイルの断面図、図4はそのコイル表面保護層の断面図(横断面図)、図5はその異状検知センサのブロック図である。
その異状検知センサ4は、図5に示すように、センサ部4Aと、このセンサ部4Aからの信号を受けて信号を処理する信号処理部4Bと、情報を記憶するメモリ部4Eと、信号処理部4Bからの信号を受けて外部へ送信する信号送信部4Cと、これらに電力を供給する電源部4Dからなる。そして、センサ部4Aには、地上コイルの歪みセンサ4A−1、振動加速度センサ4A−2、温度センサ4A−3などが配置される。
より具体的には、樹脂の歪みに対しては、車両通過時の電磁力に基づく歪みを検知するセンサとして、歪みセンサや圧電式センサ、光ファイバなどを用いることができる。発熱に対しては、異状電流、巻線コイルの層間短絡やコネクタ部の接触抵抗増大などによる異状発熱を検知するセンサとして、温度センサや臭いセンサを用いる。振動に対しては、局部破壊や締結部の緩みに起因する異状振動、衝突を検知するセンサとして、振動加速度センサを用いることができる。また、それら以外にも、環境による劣化に関しては、紫外線、吸水による樹脂劣化を検知するセンサとして、色センサを用いることができる。
(1)車両走行時のセクション内通電により、推進コイルに交流磁場を発生させる。(ステップS1)。
(2)すると、電磁誘導作用により各異状検知センサの電源部に電力を発生させる(ステップS2)。
(4)データ読取・収録装置を搭載した保守用車両を走行させ、データ読取・収録装置からの電磁波によりメモリ内のデータを読み取り、データ読取・収録装置を介して地上コイル毎の識別番号とセンサのピーク値を自動収録する(ステップS4)。
収集された各地上コイルのセンサ部の識別記号(IDコード)毎のデータは各センサ部毎に管理する。
そこで、例えば、図7に示すように、地上コイルの識別記号(IDコード)としての「海、○○U、○番目」の地上コイルの振動加速度センサ4A−2が異状信号を発すると、信号処理部4Bで処理されて、信号送信部4Cから外部に送信される。その送信信号は、保守用車両7に搭載されるデータ読取・収録装置8によって収集されることになる。例えば、振動加速度が400m/sec2 の場合、地上コイルの締め付けボルトの緩みであると判別できる。
したがって、地上コイルの保守管理に要する時間の大幅な短縮を図ることができるばかりでなく、作業者による技量の差や見落としがなくなり、飛躍的な信頼性改善を図ることが可能となる。
2 軌道の側壁
3 磁気浮上式鉄道用地上コイル
4 異状検知センサ
4A センサ部
4B 信号処理部
4C 信号送信部
4D 電源部
4E メモリ部
4A−1 歪みセンサ
4A−2 振動加速度センサ
4A−3 温度センサ
4D−1 誘導電圧生成部(コイル)
4D−2 蓄電部(蓄積可能なコンデンサ)
5 端子部
6 コイル表面保護層
6A FRP板
6B ガラスマット
6C ガラスクロス
6D,6E 導電性塗膜
7 保守用車両
8 データ読取・収録装置
Claims (5)
- 磁気浮上式鉄道用地上コイルの成形時に、センサ部と、信号処理部と、メモリ部と、信号送信部と、電源部とを具備する異状検知センサを配置し、前記電源部は、コイルと、該コイルに接続されるコンデンサとを具備することを特徴とする磁気浮上式鉄道用地上コイルの異状検知センサ。
- (a)磁気浮上式鉄道用地上コイルに配置される、センサ部と、信号処理部と、メモリ部と、信号送信部と、電源部とを具備する異状検知センサと、
(b)保守用車両に搭載されるデータ読取・収録装置とを備え、
(c)磁気浮上式鉄道車両走行時のセクション内通電によって推進コイルに生ずる交流磁場により、前記電源部で発電した電力を用い、前記異状検知センサの情報を前記信号送信部から送信し、前記保守用車両に搭載されるデータ読取・収録装置により収集することを特徴とする磁気浮上式鉄道用地上コイルの異状検知システム。 - 請求項2記載の磁気浮上式鉄道用地上コイルの異状検知システムにおいて、前記センサ部が振動加速度センサ、歪みセンサ、温度センサを含むことを特徴とする磁気浮上式鉄道用地上コイルの異状検知システム。
- 請求項2記載の磁気浮上式鉄道用地上コイルの異状検知システムにおいて、前記電源部は、コイルと、該コイルに接続されるコンデンサとを具備することを特徴とする磁気浮上式鉄道用地上コイルの異状検知システム。
- 請求項2記載の磁気浮上式鉄道用地上コイルの異状検知センサにおいて、前記異状検知センサを地上コイルの上段締結部近傍や下部の端子部に配置することを特徴とする磁気浮上式鉄道用地上コイルの異状検知センサ。
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